【終了報告】テイルズ オブ シンフォニア(TOS) 20080922
9/22 24:10 「テイルズオブシンフォニア」終了。
最終セーブ 66:34、Lv.73 エンカウント数1267
所感
○物語
人間がディザイアン(ハーフエルフ)に支配されている世界。ドワーフに育てられた主人公ロイド。全ての生命の源となるマナが薄れて来ている世界であるシルヴァラントにて、マナを呼び戻す世界再生の使命を持って生まれた神子(みこ)であるコレット。小さな頃から親友だったエルフのジーニアス。平和な日常を過ごしていた彼らは、コレットがマーテル神の神託を受けて世界再生の旅に出ることになったことで、離れ離れになることに。時を同じくして、ロイドとジーニアスがディザイアンの人間牧場(捕らえた人間を奴隷として作業させる収容施設)で起こしたトラブルにより、住んでいた村に大きな損害を与えてしまった責任を取り、村を追放されてしまいます。結果的にコレットの世界再生の旅に同行することになったロイドとジーニアス。この世界再生の旅の本当の意味は? ロイド達を待ち受ける運命とは…。
これまでプレイした「テイルズ」の中では設定がかなり重いです。人の「死」ということや「差別」ということがシナリオに密接に関係するだけに、キャラクターは明るめな反面、味わう印象はかなりヘビーです。
「ヴェスペリア」をプレイした後ということもあり、メインシナリオだけを追い続けるだけでなく、サブシナリオも適度にこなしてしまったからか、プレイ時間も60時間を越えるというボリュームでしたが、飽きることなくプレイ出来ました。
とにかく、これまでのシリーズと比べるとパーティの出入りや物語の起伏(というか「え!?」という展開)が多く、好みの分かれるシナリオ運びだったと思います。私個人の感想で言えば、王道過ぎる王道で「普通」でした。面白かったのですが、感動は大きかったわけではありません。人の心の弱さが生む狂気や悲劇を描いてはいるものの、共感できる部分とできない部分があったことが、その理由かもしれませんね。
○キャラクター
主人公のロイドは、初めの方はかなり子供っぽいというのもあって、あまり好きにはなれなかったのですが、後半以降は主人公らしさが出ていて良かったです。
パーティで使用出来るキャラクターが総勢8名(+1名)ということで、かなりの大所帯ではありますが、それぞれ個性的で魅力的だったと思います。サブシナリオや各種スキットも含めると、各キャラかなり掘り下げられたと思いますが、それでも全員に愛着が湧く訳ではなく、パーティでメインで使用するキャラが結果的に偏ってしまった気がするのは残念でした。
敵キャラの方も色々居たは居たのですが、結局物語上で印象的な活躍をしきれなかったことや、ラスボスの印象で全てが飲まれてしまったことで、記憶に残りづらかったことも残念です。
今回のパーティで、ずば抜けて好きなキャラは藤林しいなとプレセアなのですが、他「テイルズ」のパーティキャラと比べると、印象が少し弱いかな…という感じです。
役者は、小西克幸、水樹奈々、折笠愛、冬馬由美、立木文彦、岡村明美、小野坂昌也、桑島法子、大塚明夫など、そうそうたるメンバー。今回は中堅・ベテラン比重が高いこともあり、それだけ力を入れて作ったことが伺えます。
○システム
戦闘が初の3Dに。既に進化系の「ヴェスペリア」をプレイしていたこともあり、見た目が3Dなだけで、どちらかと言えば2Dの延長上であるものなのは物足りなさがありました(敵に囲まれるというのは3Dですが、ターゲットした敵には基本的に一直線で自由に歩き回れない)。それでも、魔法のエフェクトなどは3Dならではの部分もあり、プレイ感覚としては従来の「テイルズ」と同様でありつつも、進化の過程が見て取れます。
戦闘において「ユニゾンアタック」が、キャラ性能に影響する「EXスキル」というものが増えたのですが、なかなか上手く使いこなせなかった気がします。チュートリアルなどでプレイヤーに理解させる努力はして欲しかったと感じます(何となく使って、何となく発見して、そのまま。というのは勿体無いのではないかと)。
オーバーリミッツの要素もあるのですが、自動発動で基本がダメージ半減、TP半分という効果で、かなり厳しい条件にて秘奥義発動(しかもキャラ毎に条件が異なる)ということもあり、しいなのものしか見たことが無かったりするのも残念でしょうか(しいなはCPUが勝手に発動してくれた(笑))。
これまでもあった「称号」が選択によってレベルアップ時にパラメータに影響したり、物語中の選択肢によってシナリオ展開が大きく左右されるなど、1プレイで全てを見ることが不可能ということもあって、繰り返し遊べる様にはなっているのですが、大変過ぎないか?とも感じました。ただ、これまでのシリーズに奢ることなく、色々改変しているチャレンジ精神は評価します。
スキットも「デスティニー2」の様にキャラのバストアップではなく、「エターニア」の様に顔だけで、更にはその顔フレームが回転したり飛び跳ねたりと、表情だけでない動きが付いているもので、楽しめました。
アイテム数がこれまでの最大15個から20個に変わりました。大きく感覚が変わるかと言えば、意外と変わらなかったですね。シリーズを積み重ねて来たことで、15個の感覚が備わったからなのかもしれません。
恒例の「料理」は、新たな料理を開発する仕組は無いものの、例えば「サンドイッチ」や「おにぎり」など、料理するメンバーによって挟む具財が変わって(勿論、効果も変わる)、好き嫌いが何かを覗かせるのは面白かったですね。
エンカウントはシンボルタイプなのですが、ダンジョンなどでは切り替えると復活している場合も多く、トラップ解除でウロウロしている中で必ず当たってしまう配置になっていたりするとイライラするのはちょっと…という感じでした(笑)。
今回、ダンジョンはソーサラーリングの効能を変化させて解かなければならないのが多いのですが、マップは広くないものの行き来が面倒なものも多かった様に思えました。まぁ、気が付かずに無駄にウロウロした自分もかなり間抜けでしたが(爆)。
ラスボスは、終盤に入ればもう意外性の無い奴ではありました。2段階でしたが、初回突破したということもあり、特別強かった印象は無いです(特に2段階目の方が弱かった気が…)。まぁ、途中でダンジョンをウロウロしたことが多い為に、無駄にレベルを上げてしまったことに起因するかもしれませんが…。ちなみに、同レベルでサブシナリオの「魔装具」のボスには全く勝てませんでした(苦笑)。
ラスボスに限らず、今回はボス敗退したことが一度も無く、そういう意味ではバランス的に簡単だったのかもしれません。
○音楽
内臓音源ということもあって、過去の「テイルズ」のシリーズと大きく印象は変わりません。全体的に「普通」でした。ただ、今回の「シンフォニア」は「ファンタジア」とかなり近い設定の部分もあり、対精霊戦の時は「ファンタジア」の曲と同じものが流れるのは燃えました。
今、サントラ聴きながら書いているのですが、それぞれの曲は覚えているので、そういう意味では各楽曲の印象は間違いなくあったことは実証済ですね。
○グラフィック
特筆するものはありませんが、十分綺麗でした。世界観もキチンと描けていたと思います。ただ、キャラクターモデルがドット絵から3Dポリゴンに変化したのですが、「ヴェスペリア」の後だったこともあって、少々貧弱な感じがしました。特に表情のテクスチャはもう少し頑張って欲しかったと思うのは贅沢でしょうか…。
○その他
今回初実装となった「あらすじ」のシステムですが、先に遊んだ「ヴェスペリア」共々、これは便利だと思いました。ただ、今回初実装だった為か、バグがあったのは残念でした(複数のシナリオ分岐を同時期に進めてしまった為か、クリアしている部分が未クリア状態であらすじの中に残っています)。
また、物語中盤から船、その後レアバードという飛行機に乗れるのですが、それそれの操作性がイマイチでした。理由は「旋回性能が悪い(船、飛行機)」「桟橋につけるための有効範囲が狭すぎる(船)」は、気持ち良さを削いでしまっていた様に思えます。それと、ブロックなどを動かす場合の判定も厳しかったと感じました。
それと、フィールド戦闘は終了後に元画面に復帰するのが若干遅く感じました。これは慣れますが、「ヴェスペリア」が速過ぎたのかもしれません(笑)。
色々書き連ねましたが、何だかんだ言って新しい「テイルズ」を楽しんだ満足度は高かったです。物語として目頭に来た箇所はかなり少なめですが、RPGとしては間違いなく面白かったです。
次はリリース順を無視し、この10月からアニメが始まることを受けて「テイルズオブジアビス」をプレイしようと思います。「ヴェスペリア」ほどでないにしろ、ゲームの規模が大きくなっている様なので、半月に1本ペースは厳しいのではないかと思いつつ、急ぐことなくマイペースで重ねて行こうと思います。
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