【終了報告】テイルズ オブ イノセンス(TOI) 20081101
11/01 23:00 「テイルズオブイノセンス」終了。
最終セーブ 37:04、Lv.56 エンカウント数1000以上(総数不明。1000回に達したスキットは見ているので1200くらいか?)
所感
○物語
かつて天上界が存在していた世界。そこで起きた問題により、天と地に別れてしまう。それから時代は流れ、別れた天と地を統一する願いを持つ一人の名将が現れる。その名はアスラ。かくして、天上と地上は統一された…はずだったが…。そのアスラを前世に持つ主人公ルカ。
世界の東西大国が戦争をしている最中、世界には前世の記憶を持ち、力に目覚めた「異能者」が現れはじめる。やがてルカもその力に目覚めてしまい、「異能者捕縛適用法」が施行された街で追われることに。同じく前世の記憶を持つ者達との出会いが、ルカに何をもたらすのか。その運命は…、という物語です。
携帯機であることから、どの程度のボリュームであるのか心配と興味をそれぞれ持ちましたが、プレイしてみると「テイルズ」の感覚は間違いなく存在していました。最近PS2やXbox360版の大作をプレイしてしまった為に、どうしても規模の小ささは感じてしまうのは仕方がないですね。
物語としてはターゲット層を考慮してか、割と易しめの(というかこじんまりしている)印象です。前世の記憶に行動を左右される人々が、何故そこまで今を生きる自分に影響を大きく及ぼすのか、という気持ちの上での感覚が捉え難く、登場キャラ達に感情移入出来る様になるのがかなり遅かったので、その点は残念に思いました。ただ、ラスボス前にようやく前世に関係なく今を生きる大切さを言葉にして啖呵を切ってくれたので、ここは盛り上がりました。
サブシナリオとしての脇道は殆どありません(街の人のテキストも、その殆どが終始1つでした)。信頼度のパラメータで発生するスキットがサブシナリオを補っている感じなので、信頼度を上げるプレイ(戦闘時に回復など)をすれば上げられることもあり、色々な場所を周らずとも、地道にプレイすれば良いのは手軽と言えそうです。ちなみに、サブイベント的存在として、幻のレシピ探しや隠しダンジョン(立入禁止区域)はあります。
物語は楽しめたと思いますが、感情移入が遅かったのは少々印象を薄くしてしまった感じがします(名前も序盤で覚えられていなかった)。
○キャラクター
主人公は、これまでの「テイルズ」には居ないタイプの主人公で、ちょっと気弱です。ぐいぐい物語を引っ張って行くタイプでないことと、ヒロインが逆に気が強すぎるというバランスが、プレイヤーの気持ちが乗り切らない要因の様にも感じるのですが、終盤はそれぞれの個性が見て取れる様になったので、良い感じでした。特に最後自宅に帰るところは、成長振りが見て取れて少し訴えかけるものがありました。
ちなみに、私のプレイはルカ、アンジュ、エルマーナの3名でほぼ固定だった為、イリア、スパーダ、リカルドとの信頼度は低かったりします(笑)。最後までプレイして、あまり使用しなかった3名ももっと使ってあげれば良かったかな、と感じるくらいには愛着がありました。まぁ、魅力としてはアンジュの一人勝ちだったのですが(笑)、最後はアルベールに持って行かれて激怒でした(爆)。まぁ、信頼度は好感度ではないということで(笑)。
それと、敵キャラの「ハスタ」は、生涯忘れられないのではないか、というくらいかなり個性の強いキャラでした。ショパンと同じ真殿さんとは思えません(笑)。若本さんが比較的地味なキャラだったのも、別の意味で印象深いかもしれません。
役者陣は、木村亜希子、笹本優子、うえだゆうじ、平田広明、名塚佳織、松岡由貴、小桜エツ子というメインパーティも実力派、その他も小山力也、田中敦子、杉田智和、島田敏、若本規夫、宍戸留美、沢城みゆき等、豪華な顔ぶれ。流石に据え置き版に比べれば、喋るボリュームは少ないものの、あの小さなROMの中で相当量の喋りがあったのは驚きでした。
○システム
携帯機ながらも他の「テイルズ」に何も劣っていないのは凄いことだと思います。フリーラン、覚醒(オーバーリミッツの様なもの)、秘奥義、インフィニティージャム(コンボ中にキャラクターを変えて連続技を継続出来る)、スタイル(スキルを左右する。個別にレベル管理される)など、フルに実装されています。
唯一全く異なるのは料理で、「戦闘終了後、復帰前に食事が出来ない」「料理はパラメータを一定期間強化するものであり、回復する手段ではない」というものです。その為かレシピが100も存在します。これは慣れるのに苦労しましたが、レシピのお陰で助かった戦闘は結構あります(物理ダメージを20%減らしてくれる等)。
ギルドというシステムがありますが、グレードやガルドを稼ぐ手段として位置づけられているものの、あまり使いませんでした(通常戦闘でもグレードやガルドは稼げる為)。この辺りは少々勿体無いかな?と感じました(ギルドレベルは3だったりします(笑))。
作戦、命令は殆ど使いませんでしたが、命令内容が初期状態で各シチュエーション毎に1つしかなく、ギルドでグレードと交換して命令を追加する必要があるというものだったのが、余計に使わなくしてしまった感じがします。まぁ、使わなくても問題ありませんでしたが。
エンカウントはシンボルタイプなのですが、目の前にフワッと出て来る為に、避けられないものも多いので「おい!」と思うこともありました。でも、ROMなのでロードスピードは言うこと無しです(笑)。
マップは、比較的単調なタイプの構成が多く、迷路タイプ(背景が似たようなもの)ばかりなのが残念ではありました。また、ダンジョン最奥でボス戦をした後、また出口まで自分で戻らなければならないのは、「えー」という感じです(然程難しいマップではないのですが。帰り道でまたボスが出ることも…)。
個人的に一番大変だったのは、ゲームバランスが「経験値を稼ぐ」ということが前提になっていると感じたところですね。シナリオを中心に進めると、どうしても厳しい戦いになるダンジョンが多く、進めなくなってしまいます。なので周辺で稼ぐなり、セーブポイントを中心としてダンジョン内で頑張るなりをする必要があります。これは良し悪しかな…と思いました(まぁ、技や術の熟練度を上げる為に戦闘していたら、結果的に進められるくらいのバランスではあります)。
ラストダンジョンは1本道(塔を昇るだけ)というのが珍しかったです。ボスが3体居るためか、ラスボスは変身無しの1回でした。幻のレシピにより、物理攻撃80%カットで戦闘したこともあり、戦闘時間は長かったものの、危なげなく勝つことが出来たのは…まぁ、いいかな(笑)。
○音楽
作曲者はこれまでのシリーズとは違う方なのですが、雰囲気は同じ印象であると感じました。ただ、音楽の収録曲数が据え置き機に比べると圧倒的に少なく、それは寂しく思いました(フィールドの曲や通常戦闘の曲が1種類しかない)。でも、内臓音源で頑張っていたと思います。
OPやEDは、解き終わって聴くと、きちんと物語を捉えている歌詞になっていることに、ちょっと感動しました。
○グラフィック
想像以上に綺麗でした。しかも、フルポリゴンで描ききったのは驚きです(1つ前にDSで発売した「テイルズオブザテンペスト」(エスコートタイトル?)から格段の進化です)。キャラクターもモーションも含めて良く出来ていたと思います。ただ、小さい画面の為か、割と大袈裟に動くことも多いので、それはご愛嬌でしょうか(笑)。
術の効果もなかなか頑張っていました。派手な効果が出ている中、大きな敵が居て混戦していても、処理が殆ど重くならないのも、特筆したいところです。
○その他
メイン画面は上で、下は情報画面なのですが、タッチすることでいつでも色々な情報が(戦闘中でも)切り替えられるので、これは据え置き機では出来ない便利さでした。操作性も言うこと無しですが、DSの十字キーは思っていた以上にカチッと入らないなぁ…という不満はありましたね。
フリーランが据え置き機と違うキーになっていたのは最初混乱しましたが、DSの操作性であれば、このボタン配置が正しいのだと感じました。
後は温泉やカジノ、ナム弧島といったお約束要素が無かったのも残念かも(笑)。
乗り物は船と飛行船なのですが、船は自動操縦のみ、飛行船は最後の最後でなければ入手出来ない、というものなので、あまり恩恵を感じることは出来ませんでした(でもマップを綺麗に開ける為に1時間くらいずっと飛行船で塗りつぶしていたのですが、マップ上で上下左右は繋がっていると思いきや、繋がっておらず、延々と要らないマップを塗っていたのは、何とかして欲しいと思いました(苦笑))。
尚、エクストラダンジョン「立入禁止区域」は、入って全く歯が立たなかったので、クリアしていません…。
それと、「イノセンス」もガルドに全く余裕が無かったです。グミやボトル、食材といった消耗品はかなり安いのですが、後半の武器・防具の高さは、ゲームを進めて行く中で貯まるガルドでは、全キャラ分を補うことは不可能でした(戦闘参加メンバー分のみでギリギリか足りないくらい)。レベルが上がるに従い、次のレベルまで必要な経験値も他の「テイルズ」に比べて高いと感じました。これは、得られるガルドや経験値がシビアだったのだと思いますが、苦労した点ですね。
解き終わってからの2周目開始時のグレードショップが存在せず、ギルドで2周目以降の引継要素を交換しておかなければならない、というのも他「テイルズ」とは違う点として挙げておきます。
何やら取りとめもなく書きましたが、これでDSで40時間近いゲームをプレイした実績が出来たので、「ハーツ」も問題なく出来そうです(笑)。
何より、また据え置き機に戻れるのが嬉しいです(爆)。
次は「テイルズオブリバース」に突入です(全10+1本中、残り2本!)。
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コメント
初めまして。
テンペストはエスコートタイトルではないですよ。
発売前に何度も「正当なる本編」だと念押ししていましたし。
まぁあれだけ自分達で言っておきながら最近テイルズオブマガジンで外伝的作品と表記していたようですが…
では、お邪魔しました。
投稿: かすみ | 2009年5月13日 (水) 16時38分
>かすみさん
初めまして。ご指摘、ありがとうございます。
「テンペスト」の扱いは、私が確認し始めた1年くらい前の状況的な事柄から判断したものですし、今となっては「マザーシップ」だろうと「エスコート」だろうとあまり気にしていないのが現状だったりします。
当時の背景的なことを考えれば意気込みとしても「マザーシップ」を謳いたかったのだと思うのですが、プレイしてみて「これはあんまりだな」と感じたことからしても、「エスコート」的扱いで良いのではないかと思っています(私個人として人に薦められないタイトルなので…(笑))。
尚、ご指摘頂いたことを考慮して、本文中の該当記述部分に「?」を付けておきましたので、ご了承頂ければ幸いです。
投稿: こうたろ | 2009年5月13日 (水) 16時54分