【終了報告】テイルズ オブ リバース(TOR) 20081116
11/16 25:08 「テイルズオブリバース」終了。
最終セーブ 51:20、Lv.60 エンカウント数796 戦闘不能回数201
所感
○物語
ヒューマ(人間)とガジュマ(獣人)が存在し、お互いが支えあって平和に暮らすカレギア王国に、ある日大きな事件が起きる。それは国王ラドラスの崩御であった。その崩御の際、王族にしか伝わらない力「フォルス」を解放し、全世界に放出してしまった。この影響を受けてしまった一部の住人達は、突然発現した能力を制御出来ずに、暴走したフォルスの力によって世界中に大混乱招く結果となっしまった。穏やかで平和な村「スールズ」に暮らす「ヴェイグ」という青年もその一人。身寄りの無い彼を引き取ってくれた家庭で、家族として暮らす幼馴染のクレアは、そのヴェイグのフォルス暴走に巻き込まれ、氷の中に閉じ込められてしまう。
一年後。その凍ったクレアの前で、何者も寄せ付けない番人と化したヴェイグの姿があった。どうやっても溶かせない氷を前に、己の暴走した力が招いた悲劇を悔やみ続けて…。という感じの物語です。
3Dに進化した作品群を先にプレイしてしまった為か、2Dテイルズの感覚に戻るのに苦労するかと思ったら、全く別の理由に苦労することになりました。というのも、戦闘システムに新しい試みがなされ、それが難度を大きく高めているので、従来の感覚でプレイしていると、直ぐに死んでしまいます。恐らく、これが中古市場で最も安い値段が付けられてしまった理由(難しすぎて楽しめない)なのではないかと思います。物語が個人的に好みだっただけに、最後までプレイ出来ていない人が多いとなるとそれは残念です。
物語として、これまでのシリーズの中で一番「差別」「人の心の奥にある負の感情」というものが大きく表に出ており、かなり重い印象を受けましたが、主人公ヴェイグの苦悩、仲間一人一人の苦悩、それを乗り越えて絆が強くなって行く過程の描き方はとても良かったです(全パーティキャラと1回は戦闘しているのが、その表れかも(笑))。特に、ヴェイグは人を寄せ付けない寡黙なキャラで、とにかくクレアを助けることしか考えていません。クレアを助けた後も、そのクレアの心が他人と入れ替わってしまっていることが分かり、それを追い求め、姿の違う心がクレアの人を見つけた後も、それを元に戻すことだけを考えて行動しています。「人は見た目ではなく心だ」と口にしているものの、それがとても偽善的で本心ではない様に聞こえます。そんな彼が、仲間達に心の内をさらけ出し、本当に大切なことを掴んで決意する部分の演出は非常に心に残っています(ヴェイグが好きになれた瞬間です)。今回、目頭が熱くなった箇所がかなり多かったです。中盤のアガーテの姿をしたクレアの演説、ヒルダの出生の真相を知った時、ヴェイグが心を開いた時、最後に聖獣と別れる時など、これまでのシリーズの中では一番訴えかけて来るものがあったと感じます。
サブシナリオ数は多くなく、これは本編をしっかり楽しんで欲しいという配慮だと思いますが、この作品としてはこれで正解ではないかと感じました。エクストラダンジョンはあるのですが、発見した時は門前払いだった(お前のレベルでは即死だと言われた)為、詳しくは分かりませんが、大変そうです(笑)。
○キャラクター
パーティキャラは6名で、ヒロインとなるキャラがNPCであるのが今作の特徴かもしれません。パーティキャラが少ない分、それぞれに関する物語の比重が大きくなり、印象が強くなりました。個性もバランス良く、寡黙なヴェイグ、父親的なユージーン、いつも明るいマオ、自分に自信が無いアニー、熱血漢のティトレイ、心に大きな傷を持つヒルダ。それぞれが抱えた問題と、その試練を乗り越えた先にあるものの描き方も相まって、とても好きになれたパーティです。
役者陣は、檜山修之、石塚運昇、渡辺明乃、矢島晶子、山口勝平、大原さやかというメインパーティ、ヒロイン二人は安田未央、篠原恵美、敵側も三木眞一郎、菊池正美、郷里大輔、大塚芳忠、水谷優子と全員が実力派。
作品を終えて思ったのが、この「リバース」は他の「テイルズ」がTVシリーズやOVA的な作品だったのに比べ、劇場作品の様に感じました。これはこのキャストの影響も大きいのかな…と。
○システム
今回は苦労させられました。「デスティニー2」に近い様で全然違う為、終盤まで慣れられなかった戦闘システムでした。一番辛かったのは敵の行動パターンで、こちらの攻撃行動(またはダメージを食らう)で上がり、防御行動で下がる「ラッシュゲージ」のゲージ量によって、防御したままで攻撃が当たらなかったり、コンボを決めてもバースト状態になってしまうと仰け反らなくなる為にガンガン反撃されたりと、状況を常に冷静に把握して戦う必要があるのです。更にはそこに属性考慮も必要で、有効・無効・半減という状況を敵に合わせて装飾品を替える必要もあったりで大変でした。
3ライン制になって敵の攻撃を避けやすいかと思えば、逆に囲まれやすくなった気がします。しょっちゅうタコ殴りになり、パーティで自分だけが瀕死だったり、戦闘不能になっていても、他メンバーは余裕だったりしていました(汗)。ちなみに、総戦闘不能回数は201回というもので、明らかにこの作品で私が戦闘不能になったかが分かります(戦闘回数が約800回なので、4回に1回は死んでいた計算になります(苦笑))。
特技を使い続けると奥義を習得出来るものの、これは自分で経験ポイントを消費して習得する必要がある他、特技1つに対して紐付ける奥義は1つとなり、連携は自分で考えて想定したものにしなければなりません。
術技も使い続ければ効果が上がるのではなく、様々な効果(範囲だったり量だったり威力だったりの各項目)を自分で術に対応させて経験を積まなければなりません。
武器や防具も個別に経験値を有しており、そのポイントをどの様に割り振るかで成長させることが出来る他、新しい武器や防具に引き継がせることが出来ます。
装飾品も自分で合成して強化して行くことが出来ます(これはあまりやりませんでした)。
秘奥義は、条件が揃っていればボタン1つで発動します。基本は協力技となる為、コンボの中に組み込むのは難しいです(MAX40程度のコンボしか出せませんでした)。
今回、回復アイテムが高い為(標準がピーチグミでHP50%回復、500ガルド)、回復は戦闘中に行うのが基本になります。防具の性能や特技に割り振られたHP回復効果ポイントによりそれらは異なり、この他では料理に頼るしかないという状況。これは本当に苦労しました。これまでのシリーズで一番料理を実行したと思います(食材は常に買い込んでいました)。
ガルドの余裕も全体的に無かったですね。明示的に稼ぎはしませんでしたが、常にジリ貧でした。
エンカウントはランダムエンカウントだったので、これがやはり大変でした。というのも、戦いたく無い(早く街に戻って補給したい)時、とても嫌な敵が出て来て全滅しそうになったりしたので…。ちなみにザコ戦での全滅経験も多かったです…(苦笑)。また、船を手に入れて、航海中に戦闘が発生するのも嫌でした(これがまたとても強い敵が居たり…。安心出来ません)。
マップはフィールドもダンジョンも文句無しです。今回ギミックが色々大変なものもありましたが(言葉を入力させるものも多かった)、これくらいが丁度良いと思いました。「イノセンス」ではトラップ解除が皆無だったので尚更感じたのかもしれません。
ラスボスは変身無しの1回であったものの、ザコ戦闘がかなりたちの悪いものだったので、到達するまでがかなり辛かったですね(ラスボスの方が体力が多かったり1発が痛い攻撃があったりするだけで、ザコに比べれば楽。ちなみに一回で撃破)。ラストダンジョンはセーブ箇所も多くなかった為、ザコ戦で全滅すると黒いものが溜まりました(苦笑)。
○音楽
今回はテーマも重いということもあって、総じてオーケストラサウンドでした。先に書いた「劇場作品のようだ」というのは、この辺りの印象もあるのかもしれません。強烈に印象深い曲は、やはり主題歌のメロディを使用したものでした。目頭が熱くなった瞬間に多く流れていたので当然かもしれませんが(笑)。
○グラフィック
特筆して「綺麗!」と驚くものはありませんでしたが、世界観がちゃんと伝わる綺麗なものでした。また2Dキャラの動きも良く、3Dに拘る必要は無いと改めて感じさせてくれました。秘奥義は演出だけでなく、掛け合いの台詞も含めて恰好良かったです。
○その他
ミニゲームもいくつかありましたし、海賊アイフリードや漆黒の翼、うさにんの村など、シリーズのお約束は今回も健在です。ただ、温泉が無かったのは残念かも(爆)。しかし、船でのお宝探しや各土地での発見物コレクションを集めたりすることも出来るので、コンプリート要素は色々あります。
また、グレードに関して「リバース」は、敵の編成1種によって獲得1回しか出来ない為、MAXで得られる獲得グレードが決まっています(同じ編成の敵で取り直しがきかない)。これはグレードを沢山稼ぎたい人には大変な条件だなぁと思いました。
その他、戦闘中に狙っていたターゲットが勝手に近くの敵に変わってしまったり、遠くに居る敵を狙いに行く場合、軸を移動しようと思っても邪魔されたり、小さいことがストレスになりましたね。
そういえば、今回「スペクタクルズ」を使わなくても、敵の情報が見られます。まぁ、今回の戦闘システムでスペクタクルズを使わせたら鬼だな、と思いましたが(笑)。
スキットは「デスティニー2」と同じスクリーン方式だったのですが、個人的にはフェイス方式よりも、こっちの方が好きなので嬉しかったです。
今回も色々書き連ねましたが、物語としては上位に入れたい「テイルズ」でした。パーティメンバーからしても強くオススメしたい作品なのですが、難度が高いので気が引けます。それでもプレイしてみる価値はあると思うので、厳しい戦いを望まれる方は是非プレイしてみてください(笑)。
次は残りのマザーシップタイトルの最後「テイルズオブレジェンディア」に突入です。12/11の「ハーツ」までに終われば、当初目標はクリア!!
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