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2008年11月

2008年11月18日 (火)

【報告】テイルズ オブ レジェンディア(TOL)進捗 20081117

11/17 「テイルズ オブ レジェンディア」開始。3:45経過、Lv.8の所感。

・2D&3Dテイルズ
 横軸1本という平面構成(敵の後ろに回り込むのは可能)ながら、モデリングは3Dモデルのテイルズです。戦闘システムはこれまでの多くのシリーズの基本に忠実な方式ですが、敵の体力ゲージが円グラフで表示されていたり、特殊攻撃(術技やコンボ)を行う予兆が表示されたり、細かい部分が改良された感じです。
 スペクタクルズは不要で、1回戦えば敵の情報が溜まる「リバース」と同様の形式。この方が楽で良いですね(笑)。その他では、クライマックスゲージ(「シンフォニア」のユニゾンアタックや「イノセンス」のインフィニティジャムの様なもの)が採用され、発動するとゲージが無くなるまで敵が止まるのでその間にひたすら叩いたり、自動で一定ダメージを与えたり出来ます。
 その他では、技や術を習得するのに使用回数やレベルではなく、敵との戦闘により得た「スカルプチャ(敵毎に種類が異なる)」を一定数溜めることによって習得するのが異なります。

・導入部の情報が少ない
 恐らく物語の進行に合わせて、だんだんと謎が解けるパターンだと思いますが、他のテイルズと比較して、開始時点での情報が一番少ないです。その為、のっけから惹き付けられる展開ではありません。ヒロインがいきなり連れ去れ、それを追い掛ける道中で仲間となるメンバーに会い、取り返すものの…という「リバース」にも似た展開。しかしながら、雰囲気は全テイルズの中で一番コメディです(結構新鮮。ミュージカルっぽさが「ようこそようこ」みたい)。
 心の声で全員揃って突っ込みを入れたり、バカなことをやったキャラに年長者のキャラがポカッと叩いたりと笑う場面が結構あります(ノーマ参入後)。

・世界が閉塞空間
 舞台は世界ではなく、「遺跡船」と呼ばれる人工の巨大船の上に作られたもので、そこに各種ダンジョンが存在しているイメージです(街はどうやら1つしかない模様)。これが狭いと感じるかどうかはまだ分かりませんが、だからこその物語が描かれて行くのではないかと思います。
 「トラスティベル」の様に章立てでシナリオが構成されています(昨日、第一章が終わり、第二章に突入した)。

・役者陣もなかなか
 鈴村健一、広橋涼、浅野真澄、水橋かおり、千葉進歩といったパーティや、確認した声では小杉十郎太、斎藤千和などこれまた豪華。特に浅野さんのクロエ、水橋さんのノーマはお約束タイプで良し!(笑) 鈴村さんのセネルはシン・アスカみたいな奴です(苦笑)。

・かなり易しめ
 直前までプレイしていた「リバース」が難しかったからか、非常に簡単に感じます。戦闘はがむしゃらに突っ込んでも結構勝てます(爆)。勿論「テイルズ」らしさはちゃんとあります。

・ロードが若干遅いかも
 戦闘開始および復帰が若干遅い気がします。開始は波紋が広がる様な効果で突入します(ガラスが割れるタイプではない)。

・音楽は驚きの連続
 過去の「テイルズ」には混ざらない、物凄いサウンドです。楽曲が色々な場面に全て繋がっている様な印象を受けます。総じて壮大で音色に透明感があります。シリーズで一番個性的だと思います。

 など、「テイルズ」ではあるものの、独特な感じを持っています。どんな物語が展開されるか、楽しんで行きたいと思います。

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2008年11月17日 (月)

【終了報告】テイルズ オブ リバース(TOR) 20081116

 11/16 25:08 「テイルズオブリバース」終了。
 最終セーブ 51:20、Lv.60 エンカウント数796 戦闘不能回数201

所感
○物語
 ヒューマ(人間)とガジュマ(獣人)が存在し、お互いが支えあって平和に暮らすカレギア王国に、ある日大きな事件が起きる。それは国王ラドラスの崩御であった。その崩御の際、王族にしか伝わらない力「フォルス」を解放し、全世界に放出してしまった。この影響を受けてしまった一部の住人達は、突然発現した能力を制御出来ずに、暴走したフォルスの力によって世界中に大混乱招く結果となっしまった。穏やかで平和な村「スールズ」に暮らす「ヴェイグ」という青年もその一人。身寄りの無い彼を引き取ってくれた家庭で、家族として暮らす幼馴染のクレアは、そのヴェイグのフォルス暴走に巻き込まれ、氷の中に閉じ込められてしまう。
 一年後。その凍ったクレアの前で、何者も寄せ付けない番人と化したヴェイグの姿があった。どうやっても溶かせない氷を前に、己の暴走した力が招いた悲劇を悔やみ続けて…。という感じの物語です。

 3Dに進化した作品群を先にプレイしてしまった為か、2Dテイルズの感覚に戻るのに苦労するかと思ったら、全く別の理由に苦労することになりました。というのも、戦闘システムに新しい試みがなされ、それが難度を大きく高めているので、従来の感覚でプレイしていると、直ぐに死んでしまいます。恐らく、これが中古市場で最も安い値段が付けられてしまった理由(難しすぎて楽しめない)なのではないかと思います。物語が個人的に好みだっただけに、最後までプレイ出来ていない人が多いとなるとそれは残念です。

 物語として、これまでのシリーズの中で一番「差別」「人の心の奥にある負の感情」というものが大きく表に出ており、かなり重い印象を受けましたが、主人公ヴェイグの苦悩、仲間一人一人の苦悩、それを乗り越えて絆が強くなって行く過程の描き方はとても良かったです(全パーティキャラと1回は戦闘しているのが、その表れかも(笑))。特に、ヴェイグは人を寄せ付けない寡黙なキャラで、とにかくクレアを助けることしか考えていません。クレアを助けた後も、そのクレアの心が他人と入れ替わってしまっていることが分かり、それを追い求め、姿の違う心がクレアの人を見つけた後も、それを元に戻すことだけを考えて行動しています。「人は見た目ではなく心だ」と口にしているものの、それがとても偽善的で本心ではない様に聞こえます。そんな彼が、仲間達に心の内をさらけ出し、本当に大切なことを掴んで決意する部分の演出は非常に心に残っています(ヴェイグが好きになれた瞬間です)。今回、目頭が熱くなった箇所がかなり多かったです。中盤のアガーテの姿をしたクレアの演説、ヒルダの出生の真相を知った時、ヴェイグが心を開いた時、最後に聖獣と別れる時など、これまでのシリーズの中では一番訴えかけて来るものがあったと感じます。
 サブシナリオ数は多くなく、これは本編をしっかり楽しんで欲しいという配慮だと思いますが、この作品としてはこれで正解ではないかと感じました。エクストラダンジョンはあるのですが、発見した時は門前払いだった(お前のレベルでは即死だと言われた)為、詳しくは分かりませんが、大変そうです(笑)。

○キャラクター
 パーティキャラは6名で、ヒロインとなるキャラがNPCであるのが今作の特徴かもしれません。パーティキャラが少ない分、それぞれに関する物語の比重が大きくなり、印象が強くなりました。個性もバランス良く、寡黙なヴェイグ、父親的なユージーン、いつも明るいマオ、自分に自信が無いアニー、熱血漢のティトレイ、心に大きな傷を持つヒルダ。それぞれが抱えた問題と、その試練を乗り越えた先にあるものの描き方も相まって、とても好きになれたパーティです。
 役者陣は、檜山修之、石塚運昇、渡辺明乃、矢島晶子、山口勝平、大原さやかというメインパーティ、ヒロイン二人は安田未央、篠原恵美、敵側も三木眞一郎、菊池正美、郷里大輔、大塚芳忠、水谷優子と全員が実力派。
 作品を終えて思ったのが、この「リバース」は他の「テイルズ」がTVシリーズやOVA的な作品だったのに比べ、劇場作品の様に感じました。これはこのキャストの影響も大きいのかな…と。

○システム
 今回は苦労させられました。「デスティニー2」に近い様で全然違う為、終盤まで慣れられなかった戦闘システムでした。一番辛かったのは敵の行動パターンで、こちらの攻撃行動(またはダメージを食らう)で上がり、防御行動で下がる「ラッシュゲージ」のゲージ量によって、防御したままで攻撃が当たらなかったり、コンボを決めてもバースト状態になってしまうと仰け反らなくなる為にガンガン反撃されたりと、状況を常に冷静に把握して戦う必要があるのです。更にはそこに属性考慮も必要で、有効・無効・半減という状況を敵に合わせて装飾品を替える必要もあったりで大変でした。
 3ライン制になって敵の攻撃を避けやすいかと思えば、逆に囲まれやすくなった気がします。しょっちゅうタコ殴りになり、パーティで自分だけが瀕死だったり、戦闘不能になっていても、他メンバーは余裕だったりしていました(汗)。ちなみに、総戦闘不能回数は201回というもので、明らかにこの作品で私が戦闘不能になったかが分かります(戦闘回数が約800回なので、4回に1回は死んでいた計算になります(苦笑))。
 特技を使い続けると奥義を習得出来るものの、これは自分で経験ポイントを消費して習得する必要がある他、特技1つに対して紐付ける奥義は1つとなり、連携は自分で考えて想定したものにしなければなりません。
 術技も使い続ければ効果が上がるのではなく、様々な効果(範囲だったり量だったり威力だったりの各項目)を自分で術に対応させて経験を積まなければなりません。
 武器や防具も個別に経験値を有しており、そのポイントをどの様に割り振るかで成長させることが出来る他、新しい武器や防具に引き継がせることが出来ます。
 装飾品も自分で合成して強化して行くことが出来ます(これはあまりやりませんでした)。
 秘奥義は、条件が揃っていればボタン1つで発動します。基本は協力技となる為、コンボの中に組み込むのは難しいです(MAX40程度のコンボしか出せませんでした)。
 今回、回復アイテムが高い為(標準がピーチグミでHP50%回復、500ガルド)、回復は戦闘中に行うのが基本になります。防具の性能や特技に割り振られたHP回復効果ポイントによりそれらは異なり、この他では料理に頼るしかないという状況。これは本当に苦労しました。これまでのシリーズで一番料理を実行したと思います(食材は常に買い込んでいました)。
 ガルドの余裕も全体的に無かったですね。明示的に稼ぎはしませんでしたが、常にジリ貧でした。
 エンカウントはランダムエンカウントだったので、これがやはり大変でした。というのも、戦いたく無い(早く街に戻って補給したい)時、とても嫌な敵が出て来て全滅しそうになったりしたので…。ちなみにザコ戦での全滅経験も多かったです…(苦笑)。また、船を手に入れて、航海中に戦闘が発生するのも嫌でした(これがまたとても強い敵が居たり…。安心出来ません)。
 マップはフィールドもダンジョンも文句無しです。今回ギミックが色々大変なものもありましたが(言葉を入力させるものも多かった)、これくらいが丁度良いと思いました。「イノセンス」ではトラップ解除が皆無だったので尚更感じたのかもしれません。
 ラスボスは変身無しの1回であったものの、ザコ戦闘がかなりたちの悪いものだったので、到達するまでがかなり辛かったですね(ラスボスの方が体力が多かったり1発が痛い攻撃があったりするだけで、ザコに比べれば楽。ちなみに一回で撃破)。ラストダンジョンはセーブ箇所も多くなかった為、ザコ戦で全滅すると黒いものが溜まりました(苦笑)。

○音楽
 今回はテーマも重いということもあって、総じてオーケストラサウンドでした。先に書いた「劇場作品のようだ」というのは、この辺りの印象もあるのかもしれません。強烈に印象深い曲は、やはり主題歌のメロディを使用したものでした。目頭が熱くなった瞬間に多く流れていたので当然かもしれませんが(笑)。

○グラフィック
 特筆して「綺麗!」と驚くものはありませんでしたが、世界観がちゃんと伝わる綺麗なものでした。また2Dキャラの動きも良く、3Dに拘る必要は無いと改めて感じさせてくれました。秘奥義は演出だけでなく、掛け合いの台詞も含めて恰好良かったです。

○その他
 ミニゲームもいくつかありましたし、海賊アイフリードや漆黒の翼、うさにんの村など、シリーズのお約束は今回も健在です。ただ、温泉が無かったのは残念かも(爆)。しかし、船でのお宝探しや各土地での発見物コレクションを集めたりすることも出来るので、コンプリート要素は色々あります。
 また、グレードに関して「リバース」は、敵の編成1種によって獲得1回しか出来ない為、MAXで得られる獲得グレードが決まっています(同じ編成の敵で取り直しがきかない)。これはグレードを沢山稼ぎたい人には大変な条件だなぁと思いました。
 その他、戦闘中に狙っていたターゲットが勝手に近くの敵に変わってしまったり、遠くに居る敵を狙いに行く場合、軸を移動しようと思っても邪魔されたり、小さいことがストレスになりましたね。
 そういえば、今回「スペクタクルズ」を使わなくても、敵の情報が見られます。まぁ、今回の戦闘システムでスペクタクルズを使わせたら鬼だな、と思いましたが(笑)。
 スキットは「デスティニー2」と同じスクリーン方式だったのですが、個人的にはフェイス方式よりも、こっちの方が好きなので嬉しかったです。

 今回も色々書き連ねましたが、物語としては上位に入れたい「テイルズ」でした。パーティメンバーからしても強くオススメしたい作品なのですが、難度が高いので気が引けます。それでもプレイしてみる価値はあると思うので、厳しい戦いを望まれる方は是非プレイしてみてください(笑)。

 次は残りのマザーシップタイトルの最後「テイルズオブレジェンディア」に突入です。12/11の「ハーツ」までに終われば、当初目標はクリア!!

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2008年11月 4日 (火)

【報告】テイルズ オブ リバース(TOR)進捗 20081103

 11/03 「テイルズ オブ リバース」開始。7:38経過、Lv.21の所感。

・2Dテイルズ
 発売時期は「シンフォニア」の後ですが、2Dキャラのテイルズです。その為、戦闘フィールドは3Dではないのですが、横一線ではなく3ライン用意され、ラインを行き来しながら攻撃を避けたり後ろに回ったりという、「餓狼伝説」的な方式で、これまでの2Dテイルズと比べても新鮮な感覚で思った以上に楽しめています。

・導入部のボリュームがある
 物語の開始がとある事件に関わるもので、更にはその1年後として始まる為、これまでの「テイルズ」と比べて一番ボリュームがあります。といっても、アニメパートなので然程面倒には感じません。アニメのクオリティも高いです。ストーリー運びも安定した「テイルズ」のテーマらしさがあります。

・寡黙な主人公
 幼馴染で妹の様な存在の人が、街の人を救う為に引き換えで連れ去られたことや、それを助けることが出来なかったということもあり、早く助け出したい一心で行動しています。過去のいきさつもあって心を閉ざし気味ということも手伝って感情をそんなに表に出さないものの、熱いものも持っているという感じです。主人公がそんな感じだから、パーティは結構面白い取り合わせです。

・豪華な役者陣
 檜山修之、渡辺明乃、石塚運昇、矢島晶子、山口勝平、大原さやかというメインパーティ、敵対する側も菊池正美、郷里大輔、大塚芳忠、水谷優子といった豪華な顔ぶれ。特に、メインパーティの矢島さんは待望!(笑) 勝平ちゃんをはじめとする他のメンツも一番「らしい」キャラで安心感あり。

・新しいシステムだらけ
 「デスティニー2」の延長的なシステムで、ラッシュゲージとフォルスゲージという2つのゲージ(共に上限100)が基本となり、それの増減にて攻撃力や防御力のバランスを考える必要があります。また、武器・防具は、戦闘を重ねて鍛えてポイントを割り振ることでパラメータを変化させたり、能力を覚醒させたりすることが出来ます。またそれらの能力は新しい武器・防具を得た際に一部の能力を継承させることも可能だったり、その鍛え方のパラメータも自分で選んで調整することも出来ます。
 まだ使いこなせていませんが、適当に使いながら覚えて行こうかと。
 ちなみに、技や術を使って行くことで経験値を重ねるのはこれまで通りですが、それはポイントとして存在するだけで、自分で割り振って「奥義」を作り出すのが違います。また、キーの割り振りも「上下左右」になっていて、方向を入れないことで使用する技はありません。これは「秘奥義」の発動になります。で、「秘奥義」の使用条件が「敵が最後の1人、合わせ技を開発した仲間が近くに居る」というもので、自由に使うというよりは、フィニッシュに使うというものだったりします。
 という感じで、色々大変です(笑)。

・回復が難しい
 これまでの様に「グミ」や「術」で気軽に回復させることが出来ません。グミは500ガルドもするので、おいそれと購入出来ません。また、味方単体を回復させる為の術も無い上、全体(範囲)回復も戦闘中しか使えません(しかも瞬時に回復するものは無い)。その為、戦闘中に「敵を倒す」「範囲回復魔方陣が出ている中に入る」という行為と、戦闘終了時の料理しか回復する術が無いことを覚悟した上で、戦闘は如何にダメージを受けない様に戦うかが非常に重要になります。これがかなり難しく大変ながらも、緊張感があって結構楽しいです。

・ロードがかなり遅い
 フィールドも街も全てにおいて軽いです。フィールドや街中の移動は若干遅く感じますが、基本的に不満は今のところ無しです。

・音楽は良い感じ
 序盤の印象の中では、一番好みかも。雰囲気が優しい感じで良いです。

 など、久し振りの2Dテイルズですが、思っていた以上に楽しめています。というのも、一番評判が辛い作品(中古価格も安い)ということもあり、心配していたからです。でも、今のところ嫌いになる理由が見当たりません。

 どのくらいのボリュームの作品か分かりませんが、これも最後まで楽しめそうです。

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2008年11月 2日 (日)

【終了報告】テイルズ オブ イノセンス(TOI) 20081101

 11/01 23:00 「テイルズオブイノセンス」終了。
 最終セーブ 37:04、Lv.56 エンカウント数1000以上(総数不明。1000回に達したスキットは見ているので1200くらいか?)

所感
○物語
 かつて天上界が存在していた世界。そこで起きた問題により、天と地に別れてしまう。それから時代は流れ、別れた天と地を統一する願いを持つ一人の名将が現れる。その名はアスラ。かくして、天上と地上は統一された…はずだったが…。そのアスラを前世に持つ主人公ルカ。
 世界の東西大国が戦争をしている最中、世界には前世の記憶を持ち、力に目覚めた「異能者」が現れはじめる。やがてルカもその力に目覚めてしまい、「異能者捕縛適用法」が施行された街で追われることに。同じく前世の記憶を持つ者達との出会いが、ルカに何をもたらすのか。その運命は…、という物語です。

 携帯機であることから、どの程度のボリュームであるのか心配と興味をそれぞれ持ちましたが、プレイしてみると「テイルズ」の感覚は間違いなく存在していました。最近PS2やXbox360版の大作をプレイしてしまった為に、どうしても規模の小ささは感じてしまうのは仕方がないですね。
 物語としてはターゲット層を考慮してか、割と易しめの(というかこじんまりしている)印象です。前世の記憶に行動を左右される人々が、何故そこまで今を生きる自分に影響を大きく及ぼすのか、という気持ちの上での感覚が捉え難く、登場キャラ達に感情移入出来る様になるのがかなり遅かったので、その点は残念に思いました。ただ、ラスボス前にようやく前世に関係なく今を生きる大切さを言葉にして啖呵を切ってくれたので、ここは盛り上がりました。
 サブシナリオとしての脇道は殆どありません(街の人のテキストも、その殆どが終始1つでした)。信頼度のパラメータで発生するスキットがサブシナリオを補っている感じなので、信頼度を上げるプレイ(戦闘時に回復など)をすれば上げられることもあり、色々な場所を周らずとも、地道にプレイすれば良いのは手軽と言えそうです。ちなみに、サブイベント的存在として、幻のレシピ探しや隠しダンジョン(立入禁止区域)はあります。
 物語は楽しめたと思いますが、感情移入が遅かったのは少々印象を薄くしてしまった感じがします(名前も序盤で覚えられていなかった)。

○キャラクター
 主人公は、これまでの「テイルズ」には居ないタイプの主人公で、ちょっと気弱です。ぐいぐい物語を引っ張って行くタイプでないことと、ヒロインが逆に気が強すぎるというバランスが、プレイヤーの気持ちが乗り切らない要因の様にも感じるのですが、終盤はそれぞれの個性が見て取れる様になったので、良い感じでした。特に最後自宅に帰るところは、成長振りが見て取れて少し訴えかけるものがありました。
 ちなみに、私のプレイはルカ、アンジュ、エルマーナの3名でほぼ固定だった為、イリア、スパーダ、リカルドとの信頼度は低かったりします(笑)。最後までプレイして、あまり使用しなかった3名ももっと使ってあげれば良かったかな、と感じるくらいには愛着がありました。まぁ、魅力としてはアンジュの一人勝ちだったのですが(笑)、最後はアルベールに持って行かれて激怒でした(爆)。まぁ、信頼度は好感度ではないということで(笑)。
 それと、敵キャラの「ハスタ」は、生涯忘れられないのではないか、というくらいかなり個性の強いキャラでした。ショパンと同じ真殿さんとは思えません(笑)。若本さんが比較的地味なキャラだったのも、別の意味で印象深いかもしれません。
 役者陣は、木村亜希子、笹本優子、うえだゆうじ、平田広明、名塚佳織、松岡由貴、小桜エツ子というメインパーティも実力派、その他も小山力也、田中敦子、杉田智和、島田敏、若本規夫、宍戸留美、沢城みゆき等、豪華な顔ぶれ。流石に据え置き版に比べれば、喋るボリュームは少ないものの、あの小さなROMの中で相当量の喋りがあったのは驚きでした。

○システム
 携帯機ながらも他の「テイルズ」に何も劣っていないのは凄いことだと思います。フリーラン、覚醒(オーバーリミッツの様なもの)、秘奥義、インフィニティージャム(コンボ中にキャラクターを変えて連続技を継続出来る)、スタイル(スキルを左右する。個別にレベル管理される)など、フルに実装されています。
 唯一全く異なるのは料理で、「戦闘終了後、復帰前に食事が出来ない」「料理はパラメータを一定期間強化するものであり、回復する手段ではない」というものです。その為かレシピが100も存在します。これは慣れるのに苦労しましたが、レシピのお陰で助かった戦闘は結構あります(物理ダメージを20%減らしてくれる等)。
 ギルドというシステムがありますが、グレードやガルドを稼ぐ手段として位置づけられているものの、あまり使いませんでした(通常戦闘でもグレードやガルドは稼げる為)。この辺りは少々勿体無いかな?と感じました(ギルドレベルは3だったりします(笑))。
 作戦、命令は殆ど使いませんでしたが、命令内容が初期状態で各シチュエーション毎に1つしかなく、ギルドでグレードと交換して命令を追加する必要があるというものだったのが、余計に使わなくしてしまった感じがします。まぁ、使わなくても問題ありませんでしたが。
 エンカウントはシンボルタイプなのですが、目の前にフワッと出て来る為に、避けられないものも多いので「おい!」と思うこともありました。でも、ROMなのでロードスピードは言うこと無しです(笑)。
 マップは、比較的単調なタイプの構成が多く、迷路タイプ(背景が似たようなもの)ばかりなのが残念ではありました。また、ダンジョン最奥でボス戦をした後、また出口まで自分で戻らなければならないのは、「えー」という感じです(然程難しいマップではないのですが。帰り道でまたボスが出ることも…)。
 個人的に一番大変だったのは、ゲームバランスが「経験値を稼ぐ」ということが前提になっていると感じたところですね。シナリオを中心に進めると、どうしても厳しい戦いになるダンジョンが多く、進めなくなってしまいます。なので周辺で稼ぐなり、セーブポイントを中心としてダンジョン内で頑張るなりをする必要があります。これは良し悪しかな…と思いました(まぁ、技や術の熟練度を上げる為に戦闘していたら、結果的に進められるくらいのバランスではあります)。
 ラストダンジョンは1本道(塔を昇るだけ)というのが珍しかったです。ボスが3体居るためか、ラスボスは変身無しの1回でした。幻のレシピにより、物理攻撃80%カットで戦闘したこともあり、戦闘時間は長かったものの、危なげなく勝つことが出来たのは…まぁ、いいかな(笑)。

○音楽
 作曲者はこれまでのシリーズとは違う方なのですが、雰囲気は同じ印象であると感じました。ただ、音楽の収録曲数が据え置き機に比べると圧倒的に少なく、それは寂しく思いました(フィールドの曲や通常戦闘の曲が1種類しかない)。でも、内臓音源で頑張っていたと思います。
 OPやEDは、解き終わって聴くと、きちんと物語を捉えている歌詞になっていることに、ちょっと感動しました。

○グラフィック
 想像以上に綺麗でした。しかも、フルポリゴンで描ききったのは驚きです(1つ前にDSで発売した「テイルズオブザテンペスト」(エスコートタイトル?)から格段の進化です)。キャラクターもモーションも含めて良く出来ていたと思います。ただ、小さい画面の為か、割と大袈裟に動くことも多いので、それはご愛嬌でしょうか(笑)。
 術の効果もなかなか頑張っていました。派手な効果が出ている中、大きな敵が居て混戦していても、処理が殆ど重くならないのも、特筆したいところです。

○その他
 メイン画面は上で、下は情報画面なのですが、タッチすることでいつでも色々な情報が(戦闘中でも)切り替えられるので、これは据え置き機では出来ない便利さでした。操作性も言うこと無しですが、DSの十字キーは思っていた以上にカチッと入らないなぁ…という不満はありましたね。
 フリーランが据え置き機と違うキーになっていたのは最初混乱しましたが、DSの操作性であれば、このボタン配置が正しいのだと感じました。
 後は温泉やカジノ、ナム弧島といったお約束要素が無かったのも残念かも(笑)。
 乗り物は船と飛行船なのですが、船は自動操縦のみ、飛行船は最後の最後でなければ入手出来ない、というものなので、あまり恩恵を感じることは出来ませんでした(でもマップを綺麗に開ける為に1時間くらいずっと飛行船で塗りつぶしていたのですが、マップ上で上下左右は繋がっていると思いきや、繋がっておらず、延々と要らないマップを塗っていたのは、何とかして欲しいと思いました(苦笑))。
 尚、エクストラダンジョン「立入禁止区域」は、入って全く歯が立たなかったので、クリアしていません…。
 それと、「イノセンス」もガルドに全く余裕が無かったです。グミやボトル、食材といった消耗品はかなり安いのですが、後半の武器・防具の高さは、ゲームを進めて行く中で貯まるガルドでは、全キャラ分を補うことは不可能でした(戦闘参加メンバー分のみでギリギリか足りないくらい)。レベルが上がるに従い、次のレベルまで必要な経験値も他の「テイルズ」に比べて高いと感じました。これは、得られるガルドや経験値がシビアだったのだと思いますが、苦労した点ですね。
 解き終わってからの2周目開始時のグレードショップが存在せず、ギルドで2周目以降の引継要素を交換しておかなければならない、というのも他「テイルズ」とは違う点として挙げておきます。

 何やら取りとめもなく書きましたが、これでDSで40時間近いゲームをプレイした実績が出来たので、「ハーツ」も問題なく出来そうです(笑)。
 何より、また据え置き機に戻れるのが嬉しいです(爆)。

 次は「テイルズオブリバース」に突入です(全10+1本中、残り2本!)。

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