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2009年1月13日 (火)

【終了報告】テイルズ オブ ハーツ(TOH) 20090112

 01/12 23:25 「テイルズオブハーツ」終了。
 最終セーブ 66:46、Lv.83 (パーティメンバーにはLv.86あり) エンカウント数1637

所感
○物語
 魔術師に追われる兄妹。崖際に追い詰められて絶体絶命の危機で高所恐怖症のコハクが選んだ行動は、泳げない兄ヒスイと共に海に飛び込んで逃げることだった。
 主人公シングは、田舎の漁村で育った好奇心旺盛の青年。村から出たことの無い彼ではあったが祖父と共に穏やかな生活を送っていた。そんな日常に突然起きた事件。祖父が外出している際に海辺に投げ出された男女(ヒスイ、コハク)を発見する。二人を助けるものの、その二人を追って来た魔術師が現れてコハクのスピリア(心)を打ち抜いた。またもやピンチに陥る一行。その魔術師が放った一撃は、駆けつけたシングの祖父を貫く。祖父から受け継いだソーマを手に、魔術師を一旦退けるシング。コハクを目覚めさせる為に、ソーマが持つ能力であるスピルリンクを試みるシングだったが…、といった始まりです。

 特有ジャンル名が「心と出会うRPG」というだけあって、「心」がテーマになっています。そして、個々の心だけではなく、その心の繋がりも丁寧に描いており、素直に物語を受け留められれば、心に響く物語だったと感じます。個人的にはベリルの故郷での物語、コハクとヒスイの故郷での方言、パライバ様の演説、カルセドニー隊決死の攻防、エピローグが好きなポイントで、その他にも盛り上がる場所は色々あって、DSでプレイした事を忘れてしまうくらい、ボリューム感がありました。

 直前にプレイしたのが「レジェンディア」で、こちらは「絆」をテーマにした物語ということもあって、「ハーツ」に近い印象もあるのですが、「キャラクタークエスト」という括りを持たない「テイルズ」シリーズの中では、割と均等にキャラクター毎の物語を描いてくれていた「リバース」に近い感じがしました。個人的には好ましい物語でした。

○キャラクター
 パーティキャラは6名で、それなりの出入りはあるものの、基本は皆で行動していた感じです(主人公キャラ以外のキャラを使わなければならない局面も何度かあります)。心の結び付き(ソーマリンク)により、色々な能力がプラスになって行くことから、6名は割りと入れ替えて使っていたことと、それぞれに印象深いエピソードがあることで、各キャラに印象がキチンとあります(主人公やヒロインを除いても、ベリルやヒスイ、クンツァイトは良かったです。イネスは少々弱かったかも)。
 「テイルズ」のシリーズは、パーティとして好きになれるものが多いと感じるのですが、今回の「ハーツ」も気に入りました。BEST3に挙げても良いかも。

 役者陣は、柿原徹也、井上麻里奈、松風雅也、伊藤静、千葉紗子、郷田ほづみ、清水香里、神谷浩史、能登麻美子、三木眞一郎、皆川順子、金田朋子といった豪華な面々。全体的にフレッシュな実力派が揃った感じの顔ぶれで、物語を盛り上げるのに一役買っています。

○システム
 ここ最近苦労したことが多かった為、今回の「ハーツ」は色々変わっているものの、苦労は全くありませんでしたね。武器や装備品を購入することも不要な為、ガルドに困ることもなかったので、稼ぎなどを考えずに本来のプレイに集中出来たと思います。
 EG(エモーショナルゲージ)がある限り、連続で技を決め続けられる為、これまでの「通常3段+特技+奥義+秘奥義」ということを考えずに術技ボタンを連打してもコンボになるのは爽快ながらも、少々物足りなさも感じました。特に終盤はEG回復量も上がり、EG消費量も減る為に、普通にプレイしても100HITくらい出る様な状態だったのはどうだろう?と思いました(各ボス戦がそういう意味では簡単でした。寧ろザコ戦で数回ピンチになったことが…)。でも、変に苦労してイライラするより、よっぽど良かったです(笑)。
 CG(コンビネーションゲージ)を使用して、予めパネルに設定しておいて術技や助っ人を詠唱時間無く呼び出せるのも、場合によっては強すぎでは?と感じなくもなかったですが、囲まれたりした時の緊急回避には重宝しました(今回は良く囲まれることがあり、全然抜け出せない場合が多々あった。下画面のタッチパネルに連動しているのもGood)。シリーズ歴代のキャラだけでなく、ナムコの看板キャラ達が参戦してくれるのは個人的にOKでしたが、世界観という意味では微妙かも(笑。私は特に高槻やよいを多く使っているから余計に(爆))。
 戦闘は全体的に難度は低いかな?と思いましたが、もしかしたらサブイベント関連やダンジョンうろうろで余計にレベルアップしてしまった為かもしれません。その他、状態異常が時間経過で戻るというのも簡単に感じる理由だと思います。毒や石化を放置しても良いのは楽ではありましたが、状態異常を防ぐアイテムや直すアイテムの価値があまり無かったかな…と(前に「レジェンディア」をプレイして複数のFOFでイライラしたので余計にそれを感じる(笑))。
 シンボルエンカウントではあるものの、感じ的には「シンフォニア」に近いので、避けたくてもいきなりエンカウントしてしまう場合もあり、その頻度も結構高かったりするのは少々ストレスでした(って、ホーリーボトル使えよ(笑))。また、スピルメイズでは、行き止まりに行ってしまった場合に戻っているうちにリンクカウンタが無くなってしまう恐れに対する対策が欲しかったですね(敵が復活している等)。しかも、カウンタが0になったら、リンクアウトではなくゲームオーバーというのも…(汗)。まぁ、そういうリスクを持ったスピルリンクであることは最初から説明がされていましたが、厳しいかもしれません(私自身はリンクタイマー切れを経験しなかったものの危なかったことは何回かありました)。それともう少しスピルメイズを面白くして欲しかったですね(層が深いと単調なだけに飽きてくる)。
 料理の代わりに治癒石となり、自分で自由に組み合わせて使用出来るので食材を沢山購入するよりも無駄なく便利だと思いましたが、料理の方がゲームとしては面白いかな?と感じました(まぁ、ここのボリュームを大きくするよりは、物語やその他サブイベントを広げてくれた方が良いので、今回は容量の都合ではないかと思いますが…)。
 フィールドマップがフィールドダンジョン踏破後でしか使えないものの、変にフィールドで迷ったりしない分、好ましいものでした。フィールドで変に高低差があって、行きたい場所になかなか行けないのはストレスだったので…。
 ソーサラーリングを使ったダンジョンの仕掛けを解くのは楽しめましたが、ノーヒントの部分は難しい人には難しいと感じたので「調べる」等の表示くらいはあっても良かったのではないかと思いました。
 ラスボスは1回変身の2回戦でしたが、自分のレベルが高かったことと、弱点を付きまくりの100HIT前後コンボ等で、然程苦戦することなく倒せてしまったのは少々物足りなかったです。

○音楽
 DSでの前作「イノセンス」と異なり、場面毎の音楽は印象に残っている他、据え置き機と同様、シナリオ進行によって戦闘の曲が変わったことが嬉しかったですね。1点気になったと言えば、エンディングのスタッフロールの音楽。主題歌「永遠の明日」のインストももうちょっと頑張って欲しかったと思うのですが、何より中途半端なところでフェードアウトするのが許せませんでした。その後のエピローグがあったとしても、これは残念な部分でしたね。

○グラフィック
 「イノセンス」よりもまた格段に綺麗になった印象を受けました。各キャラのドット絵も非常に丁寧に描かれており、小さい画面、小さいドット絵というマイナス面は全然感じませんでした。特にコハクが顔を覆って泣いたり恥ずかしがっている絵は、非常に愛らしく描かれていたと思います。戦闘終了後の掛け合いや、エモーショナルバルーンの効果もバッチリで楽しめました。

○その他
 闘技場や温泉といった定番要素や、配膳関連や積荷関連のミニゲームもあり、全く無かったイノセンスに比べて非常に良かったです。また、声付きのスキットも豊富で面白いものも沢山ありました。
 コレクター図鑑、モンスター図鑑共にあり。モンスター図鑑はスペクタクルズ不要のタイプで私向け(笑)。
 それと、結構GRADE稼げたと思っていたのですが、GRADEショップに行ったら、思っていたよりも全然買えずに驚きました(笑)。最終セーブからEXダンジョンや遣り残しイベント類を攻略するかな…。

 今回も色々書き連ねましたが、個人的には「2Dテイルズ最高峰」と言える1本ではないかと思いました。難度も丁度良いくらいでしたし、ボリューム感も十分でした。物語の好みは勿論あると思いますが「テイルズ オブ」のシリーズとして、オススメ出来る1本に仕上がっていたと思いました。

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