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2009年2月11日 (水)

【終了報告】FRAGILE(フラジール) 20090211

 02/11 15:10 「FRAGILE(フラジール) ~さよなら月の廃墟~」終了。
 最終セーブ 18:12:44 Lv.35 (MAX)。

所感
○全体感
 とても作家性の強い作品だな、と思いました。ゲームシステムとしては特別新しいことはしていないと思いますが、世界観やキャラクターの配置は良かったと思います。数は少ないですが、印象の良い音楽も心に残りました(戦闘時の音楽は除く…)。
 ゲームのボリュームとしては少々こじんまりとしていて「やり込み」を求める人には向かないですね。また、戦闘時の操作性が若干悪いと感じ、ストレスが溜まることもありました。物語としては唐突に始まり、置かれている状況が少しずつ理解して行けるものの、細かい部分は説明不足に感じました。それでも最後エンディングを見ながら「じぃ~ん」と響くものがあったのは、手嶌葵さんの歌うEDと映像演出は勿論ですが、18時間もの時間を積んで来た自分の記憶であることは間違いありません。
 ゲームとして色々勿体無い部分もあるのですが、こうしてオリジナル作品を創り上げたことには拍手を贈りたいですし、心に残る1本だったと思います。
 物語として印象に残ったのは、PFとの出逢いと別れ、サイの厳しくも優しい言葉(広橋涼さんの演技が素敵)、朗読劇「七色クロシェット」(読み手:浅野真澄さん)でした。
 各演出は唐突なものが多かったり、中盤お使い的に行き来をしなければならない部分はあまり褒められない部分ですが、最後の塔を昇っている時に聞こえて来たPFの声はとても胸に来ました(結局、終始PFにやられた感あり(笑))。

○悪いと感じた点
・戦闘の存在
 RPGと称してはいるものの、殆ど戦闘を重ねて強くなる意味を感じません(普通にMAXレベルになりますし、意のままに操作出来ればノーダメージで進められる。何より、ボス以外は殆ど無視して進められる)。探索行為を主目的とするならば、戦闘はただの足枷にしか過ぎず、3Dアクションに多くある距離感の把握の難しさから空振りすることも多く、その隙も大きいのでダメージを食らってストレスが溜まることも(レベル上げは、ダメージ食らって死ににくくする為に必要なものと言えるかも)。更には武器も良く壊れる為に、買える時に買っておくものの、手荷物鞄が小さい為に予備を持ち歩けずに武器交換を強いられ、焚き火ポイントでトランクから新しい武器をセットするものの、倒した敵はまた復活しているのでまた戦闘になり…と繰り返すことも多かったですね(それでもセーブポイントが多いのは救い)。また、序盤はまだしも、中盤以降はイラっとする敵も多く、犬(後ろに飛びのいて避けるので、こちらが空振るとピンチ)、子供(常に見えている訳でなく、また複数で群がるので面倒)、鳩やカラス(こちらが飛び道具でないと降りて来るまで攻撃が出来ない他、囲まれて集中攻撃を食らうと直ぐ瀕死状態になる)、泣いている女性(攻撃出来るタイミングが限定されている。沢山出現した時に攻撃目標と別の奴に当たってしまうと反撃されるのでイライラする)、クモ男(誘導弾を撃ってくるので複数で連発されると食らいまくる)など、慣れて来ても面倒だったりイライラすることは多かったです(狭い通路で出て来ると尚更)。戦闘自体、気持ち良く楽しめるものでないことがその要因ではないかと感じます。戦闘時、せめて敵をロック出来ればもう少しやり易かったと思うのですが…。まぁ、無理して戦わなくても殆ど無視して進むことも出来るので、そういうプレイをすると印象は変わるかもしれません。

・ダンジョンの構成
 廃墟と言っても色々あって良いと思うのですが、圧倒的に室内が多い他、外も夜が殆どである為に、気持ちが晴れやかでいることは少ないです。それもあって、自分が楽しんでプレイしているのか分からない感覚だったりします(苦笑)。操作しているセトとの一体感は高い様にも感じるのですが、感情移入している訳ではないので中途半端に第三者でいるのが気持ち悪さの原因ではないかと感じます。

・BGM
 基本的には環境音で成り立っている為、音楽は殆ど流れません。それはそれで臨場感はあるのですが、敵が出て来た時の音楽が精神的にちょっと不安感を煽り過ぎている気がします(「慟哭」には及びませんが(笑))。ゲームとしてはホラーでないはずなのに、ホラーの様に作られてしまっているのが、個人的には釈然としない部分だったりします。

・物語
 PFとの別れが一番辛かったですね。何もあんな序盤でなくとも…。プレイヤーにとっても、旅の不安感を取り除いてくれる存在だっただけに、その後レンと一緒に行動する様になってもPFが恋しく思う人もきっと多いと思います。最終的にレンの良さに気付く頃にはエンディングなので、描き方に問題があった様に思えます。
 また何故人が死滅しているのかも含め、説明が少なめなのも気になるところです。全てを語る必要は無いのですが、あまりに少ないかな…と。事の原因となることも含め、もっと深みが出せたら良かったと思います。
 それと、落ちている数々の物に所有者の思いが残っていて、それを観ることが出来るのは良いと思うのですが、もっとメインとなる物語の何かを浮き上がらせる様な存在であって欲しかったと思いました。「七色クロシェット」の話も含め、良いものも沢山あっただけに勿体無いとも感じました。

○良いと感じたところ
・世界観
 昭和初期とでもいう感じの古き良き時代を感じさせる世界。それが崩壊して人が存在しなくなった世界を歩くのは懐かしさとドキドキ感が合わさった不思議なものでした。懐中電灯を照らすというシステムなので、必然的に夜や室内ばかりとなってしまったのは残念ですが、この独特さは魅力的だと思います。

・システム
 「懐中電灯を照らして歩き、色々なものを発見する」という「探索」となるベースは悪くないと思います。セトとの一体感も自然と生まれますし、操作感覚もWiiリモコンならではだと思いました。ポインティングデバイスから発想したシステムは特筆しても良いと思います。

・朗読劇
 探索中に落ちている物に残った所有者の想いが朗読劇という形で聴けるのは面白いと思いました。が、そのアイテムが全て拾えることが前提になっている為に、連続したドラマを持っているものは、1つ抜けてしまうと魅力が半減してしまいます。これは非常に勿体無いですね。朗読劇は実力のある人達が読み手を担っているので、安心して聴けました。ボリュームもかなりのものです(プレイ時間の1/5は朗読劇を聴いている時間ではないかと)。

・主題歌
 手嶌葵さんの歌うOP「光」とED「月のぬくもり」は、それぞれゲームの雰囲気を大きく膨らませ、そしてプレイ後の感動を受け留めるだけの魅力を持つ仕上がりで、ゲーム側が助けられた部分もあると思います。CDで発売されていないのが残念なところです。仕方なくiTune Storeで購入しましたが、色々なシーンが思い浮かびます。

 総じて辛口なことも沢山書きましたが、プレイ出来て良かったと思います。
 単純に「続編」とかを望みはしませんが、今回創り上げたこの世界は無駄にしないで欲しいと思います。そして、次の作品に繋いで欲しいと思います。
 ハードを購入する原動力にもなれそうなソフトではありましたが、手放しにオススメ出来ない部分があるのは残念に思うも、近年では独創的で魅力ある1本であると思うので、先ずはプレイして最後まで見届けてみることが良いのではないかと思います。ゲームの出来云々を超えたところに自分が「好き」と思える要素があれば、それは大切にして欲しい気持ちですから。

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