3年にも渡って放映された「きらりん☆レボリューション」が、本日最終回を迎えました。全153話という、決して短くは無い物語の結末は、王道たるとても気持ちの良い綺麗なラストだったと思いました。
3年目に突入し、3DCGになってキャストも変わり(SHIPSが酷すぎた)、新キャラのキャストも駄目駄目という、全くもって継続した理由に疑問を抱く状況には、正直辟易したものですが、こうして最終回を見届けて、少しだけ胸に去来する何かがあったのは自分でも正直驚きました。
真のアイドルを掛けて、MilkyWayとして活動を重ねて来た3人が直接対決。
そこで得られたもの。
きらりが初めてSHIPSに会った想い出のステージを今の目線で見直し、一人の笑顔が他の人の笑顔を呼び、それで広がった笑顔の連鎖がもたらしたレボリューション。
すれ違いかけた3人は思いを新たに、全力でぶつかり合う。
のえるが激しいステージを、こべにが優しいステージをそれぞれ演出し、観客を魅了する。そしてきらりの出番がやって来る。ステージに立った瞬間、停電というアクシデントが襲う。ざわめきだす観客達…。ステージに集中していた観客達の気持ちがバラバラになってしまうという最悪の事態。しかし、その状況を一変させたのは、暗闇の中アカペラで歌いだす、きらりの歌声だった…!
この演出は、「アイドル伝説えり子」の#2のマリンライブステージを思い起こさせた。
のえるやこべに、そしてきらりが歌っている間は、それぞれの胸に蘇る数々の思い出がセピア色で演出され、これまた「アイドル伝説えり子」の#5で、西条プロデューサーの前で歌った時のえり子を思い起こさせた。
そして、停電が復旧した瞬間に、ステージが華やかに輝きだし、アカペラで歌っていたきらりの歌がサビに差し掛かるタイミングで演奏が重なった。歌われた「はぴはぴ☆サンデー」は、ともすれば軽い歌に感じられるのに、物凄い印象を与えられた。ライブ感とでも言うのだろうか。歌詞の最後にある「世界一 幸せです」の部分が、凄く意味のあるものに感じた。
きらりが歌い終わると、静けさに包まれた後、物凄い歓声に包まれる会場。きらりを祝福するのえるとこべに。3人がステージに揃った時に、場内から大音量のアンコール。
そして、特別に用意されたタンバリンを手にして、歌う「タンタンターン!」。
もう言うこと無しと言えるくらい、王道中の王道。
タンバリンを持って来た後、「タンタンターン!」のステージ映像がバンクだったのがとても気になったものの(いつ着替えたんだよ!とか)、そんな事を気にしても仕方が無いくらいに、予想を超えて良いラストだったと思います。誰がダイヤモンドクィーンになったかを直接言わない演出も良かったです(「アイドル伝説えり子」#39で、えり子が新人賞を受賞する過程に台詞が一切無かったのと同じ…って、感動の格は段違いですが)。
「タンタンターン!」を歌い終わった後、会場の皆にきらりが言葉を投げて、エンディング。前奏だけで「恋☆カナ」だと分かった自分にも驚いたが、改めてこの3年で久住小春さんの成長振りが分かる歌声に一番驚いた(笑)。「恋☆カナ」だけで終わるかと思いきや、その後に「バラライカ」や「ハッピー☆彡」、「チャンス!」がメドレーで流れて来るのも集大成としてラストを飾るに相応しかったと思う。
エンディング後、きらり、のえる、こべにがそれぞれ前を向いて歩き、ステージに集まるシーンが描かれ、虹が掛かる空が暮れて一番星が輝く。
ステージにそれぞれが集まるシーンは、「ガラスの仮面('84版)」の最終回を思い起こした(笑)。
とまぁ、あらすじっぽい感想書いてしまいましたが、駄目駄目であった3年目も含めて「きらりん☆レボリューション」という作品を否定せずに観て、実はそこそこ楽しんでいたんだなぁ…と。
何はともあれ、3年間お疲れ様でした!と拍手を贈りたい晴れやかな気持ちです(笑)。
ちなみに、ステージを観ている間は、「アイドルマスター」のラストライブを見守っている時の感覚に近かったです。
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