【終了報告】ラタトスクの騎士(TOS-R) 20090307
03/07 17:00 「テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-」終了。
最終セーブ 33:49 Lv.55 エンカウント数547
所感
○物語
前作「テイルズ オブ シンフォニア」から2年後の物語。
二つに分かれていたシルヴァラントとテセアラの大地は1つになり、生まれ変わった世界樹の元、新たな時代を迎えるかに見えたものの、融合した二つの世界の文明レベルの差が引き起こす差別により、新たな火種を生むことになってしまった。
ヴァンガードと呼ばれるシルヴァラント開放を提唱する組織は各地で運動を起こす。その運動が目に余るとし、後に「血の粛清」と呼ばれる無差別殺戮がパルマコスタの街で行われてしまった。その首謀者は世界再生の英雄ロイドであった…。
火に包まれるパルマコスタの街で、ヴァンガード兵から逃げる影が1つ。追い詰められたその少女は、抱えていた水晶に願う。「助けて、ラタトスク…!」。
同じく逃げ惑う家族。早く来いと子供に手招きする母親。それを無慈悲に切り捨てるロイド。助かった子供に最期の言葉を託す母親。
この事件が引き合わせた少年と少女の出逢いから紡がれる物語、という感じです。
前作である「シンフォニア」をプレイしている方が断然楽しめる物語になっています。特に統一されたとはいえ、登場する各街のほぼ全てが前作の舞台となっている他、精霊が居た神殿などもほぼ同様なので、強く「続編であることで楽しめる部分」は結構高い比重であると感じました。
ボリュームとしては最近の作品としては少ない感じですが、満足感は高かったです。特にエンディングは個人的に好きなタイプで、シリーズの中でも上位に数えたい1本となりました。
○キャラクター
2年後ということで、前作のキャラクターもちょっと大人っぽくなっていると感じられるのも楽しめましたし、今作の中心キャラ達も少ないながらも個性的でしたね。
前作のキャラの中で特に成長を感じたのはロイドとプレセアでした(ゼロスも良かったですが)。モデリングのお陰かもしれませんが(笑)。
今作の新キャラとしては、メインのエミルとマルタも良かったですが、特に印象に残ったのはアリス。この金月さんの演技は、非常に良かったですね。
役者陣は、下野紘、釘宮理恵、浜田賢二、大塚芳忠、金月真美、陶山章央、本多陽子に加えて、前作のメンバー。上手く前作メンバーとの差別化と融合が出来ていると感じました。恐らく、テイルズのシリーズとしては初めてであろう、ヒーロー&ヒロインが最初から好意を持って意識し合っているということが物語的にも色々なアクセントになっていたからかもしれません。スキットも面白いのが沢山ありました。今回、スキット内のフェイスウィンドウにエモーショナルバルーンが付くので、より表情豊かな感じがしたのだと思います。
○システム
今回大きいのは「モンスターを仲間に出来る」ということでしょう。前作のメンバーが多くパーティに加わるのは後半であることからも、戦闘メンバーとしてモンスターを加えざるを得ない状況です。簡単に仲間に出来るものの、自分で欲しいモンスターを得ようと思うと、なかなか難しいです(「仲間になる素養を持っている」と言ってくる回数は結構少ないです)。モンスターは思ったよりも役に立ちますが、体が大きいモンスターは邪魔でした(笑)。
料理はあるものの、自分達のためにある訳ではなく、仲間にしたモンスターの為にあります。これを与えることでパラメータに影響を与えたり、クラスチェンジを行ったり出来ます。つまり、自分達は回復系グミか術、回復セーブポイントでしか、ダンジョンでの回復手段がありません。思ったよりこれが不便でしたね。シリーズを始めた頃は逆に料理を殆ど使わなかったのだから、料理を有効活用する様になったというのは、不思議なものです(笑)。
レベルアップによりスキルが増え、スキル枠内で付け替えを行えるのは「ヴェスペリア」と同じで使いやすかったです。
ちなみに、フィールドでの戦闘はなく、ワールドマップ上の移動のみなので、そういう意味では「パッと移動」ばかりなので楽でした。
戦闘はアビスと同様ですが、イノセンスの様に空中でのコンボや特技、奥義が使えます。これは爽快で好きですね。ただ、敵が凄くいやらしいものが多いと感じました。特に後半は回復を多用して来る奴や強い術技を使う奴が出て来るので、ミスると死ぬことが多くなりました。バランス的には良い様な悪い様な…という感じですが、敵の属性をキチンと把握して、宝石類をちゃんと身に付ければそこまで酷い目には合わないのは救いでした。とにかく、鍵を握るのは属性判断だと言える様に思えます(その割には、画面左下にあるエレメントグリッドを殆ど確認しないでプレイしていました…(爆))。
シンボルエンカウントで、ぶつかり方によって有利不利が決まる方式も、慣れもあってやりやすかったです。
その他では、敵が秘奥義を使う場合、必ず体力が1残るのは嬉しい配慮でしたね。
要素として余り使わなかったというか使いこなさなかったのは、合成とクエスト。メインシナリオを追う事に終始しがちだった為(フィールド移動が無い為に、新しい街に行ける様になると、ついつい先に進んでしまいました)、サブイベントも余り出来ませんでした。
今回、久し振りにボス戦で何回か全滅を味わいました。ただ、作戦(メンバーや戦法、装備など)を変えることで撃破出来たりしているのはバランスが良いということなのでしょうか。
ラスボスは変身なしの1回、一発撃破でした(ラストバトルは、アビスに継いで盛り上がった様に思えます)。その後もちょっと色々あるので焦りましたが、ラスボス直前セーブからエンディング終了までに1時間近くありますので、プレイ時は要注意です(笑)。
エンディングは前述通り、とても綺麗で好きなタイプでした(他テイルズにはあまり見ないタイプ構成でした)。やっぱり、ハッピーエンドは気持ち良いですね。
○音楽
前作の楽曲も多く流れますが、新曲(特に戦闘系)は非常に良かったと思います。現時点でサントラ入手していない為、聴きながら感想を書けない(メニューにも追加されない)のが残念ではありますが、物語を的確に盛り上げてくれたと思います。是非サントラを入手して聴きたいと思っています。
○グラフィック
前作よりかなり綺麗でした。キャラクターのモデリングの綺麗さもそうでしたが、ダンジョンや街もとても綺麗だと感じました。街などは構成(恐らくモデルデータも)前作と同じだと思いますが、テクスチャの違いなどで印象が随分違うものだと感心しました。
○その他
温泉や闘技場など、オマケ要素は普通にありました。ソーサラーリングを使う謎解きも前作を踏襲している感じでしたが、狙いを定めるのがWiiリモコンというのが、ちょっと新鮮でした(笑)。
また、収集要素としてはモンスター図鑑(今回は仲間にしたもの)や称号がありました。特にモンスターはクラスチェンジやレベルもある為に、収集というよりも育成の色が強い気もしますが、長く遊べる要素であることには変わりありませんね。
今回、「ラタトスク」をプレイして、「何故マザーシップタイトルではないのか」と思いました。新規キャラクター数やボリュームの問題なのかな?と思うものの、物語はしっかりしていましたし、続編としての満足度も高いと感じたので、「マザーシップタイトルではない」というプレイ前の印象よりは終わってみた今、区分けの意味合いは重要ではないな、と感じています。物語の軸になっていた「勇気は夢を叶える魔法」という言葉が印象に残る作品でした。
次のプレイターゲットは「テイルズ オブ ザ テンペスト」です。
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