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2009年3月16日 (月)

【終了報告】テイルズ オブ ザ テンペスト(TOT) 20090316

 03/16 23:25 「テイルズ オブ ザ テンペスト」終了。
 最終セーブ 14:52 Lv.43 エンカウント数470 戦闘不能回数7(全部自分以外の味方…)
#タイトルに「(TOT)」とありますが、これは顔文字と受け取ってもらっても差し支えありません(爆)

所感
○物語
 舞台はアウレーラ大陸。ヒトとリカンツという二つの種族が住んでいたが、獣化することも出来るリカンツをヒトは恐れていた。
 ある日、ヒトの起こした行為により突如としてリカンツの中心都市が滅びることになる。それから100年もの時間が過ぎ去った現在、その出来事は「獣人戦争」とよばれ、その後はヒトが世界の中心となり、生き残ったリカンツは弾圧される様になった為、素性を隠して暮らすしかなかった。その世界では「リカンツ狩り」と呼ばれる行為が教会主導で行われていた。
 辺境の村に住む主人公カイウスは、幼馴染のルビアや家族らと共に平穏に暮らしていたが、傷ついた騎士がこの村に辿り着いたことで、その平穏は打ち破られた。騎士の最期を看取ったカイウスは赤い結晶を託される。それがどんな意味を持つか知らずに・・・といった物語です。

 割と軽い始まりだったのが一変して重くなるのは「ファンタジア」に似ているかもしれません。主人公カイウスとその幼馴染ルビアの「喧嘩するほど仲が良い」的な演出が全編通して多くあり、その為かちょっと展開が安っぽい印象を受けました(やり取りが微笑ましいというより幼稚に感じた)。
 キャラクターも個性を主張しないタイプが多い為か、表示されるテキストとキャラクターが然程紐付かないで読めてしまったり、会話のやり取りに気持ちが乗らない感覚が多かったです。
 簡単に仲間になったり、信用したりしなかったり、裏切ったり、という展開は没入感よりは疎外感の様なものを感じてしまいました。そういう意味では、一番シナリオ的にプレイしていて集中力が欠けた1本となりましたが、ラスボスはRPGとしては意外な存在として印象に残りました(笑)。
 物語がコンパクトであることは然程気にならなかったものの、もっと惹き付ける何かが欲しかったと感じています。

○キャラクター
 音声が殆ど無いためか、テキストが弱いためか、最後までキャラクターの名前が心に刻まれませんでした。流石に主人公のカイウスくらいは覚えましたが、それ以外のキャラクターが微妙だったりします。更には、他のテイルズではフルネームで覚えている名前も、この「テンペスト」ではそこに至っていない始末…。ルビアとか、デザイン上では結構好きなのですが…。
 敵キャラも、人数が少ないためか、何回も同じ奴と戦ったりしたので覚えているものの、シナリオとしての印象はそれほどでも無かったりしています。
 役者陣は、高城元気、門脇舞以、山崎たくみ、乃村健次、荒木香恵、斎賀みつき、瀬那歩美、麻生智久など悪くはないものの、音声パートが戦闘中と料理しか存在しない為、全くと言って良いほどこのキャストを活かせていません。戦闘においても、技名に気持ちがこもっていない様に感じ、盛り上がりにも欠けました。やはり、声付きスキットが無く、SELECTで呼び出しが出来ないのは致命的だと思いました(キャンプスキットは、テントを買わなければ観られない有料システム。しかも序盤のお金が無い時に700Gも取るなんて有り得ない)。

○システム
 他のテイルズに慣れている為、特に迷うことなくシステムを理解しました。しかしながら、この作品の特徴にもなるはずの「料理」と「武器強化」、「獣人化」を一切使わなかったというオチがあります(苦笑)。「テント」や「船(爆)」ですらも使わなかったですね。
 メニューの操作系が理に適っていないと感じることが多く、発売が2006年であることを考えると、既に「アビス」も発売されている訳ですから、何故こんなやり辛いシステムになったのか全く理解出来ません。初期のファミコン並と言っても差し支え無いほどです(これでも発売日を再三延期し、結果的に半年も延びたのにコレ?という感じです)。
 戦闘は3ラインになっただけで基本システムのままですが、これがかなり駄目なシステムでした。
 先ず「術技」。操作キャラと同様、仲間も方向キーに設定した4つ以外使ってくれません。なので、いくら沢山覚えても、自分でセットしない限り何も使ってくれません。また、戦闘中、自分で術技の指示を出せません(アイテムと作戦しかメニューにない)。コンボの連携も決められた順番でしか繋げられず、これが他作品で言うところの「秘奥義」的な扱いになっているのは寂しいです。
 次に「作戦」。まったく意味を成していません。操作キャラがピンチになろうとも、全く回復をしてくれません。レベルが上がって、回復などをしてくれる様になって来たと思うと、ボス戦では攻撃主体になって、回復を殆どしなくなります。「いのちをだいじに」という作戦は、どういう意味なのか?という感じです(しょっちゅう自分でアイテム使って回復役に回っていました。これがまた、アイテム使用不可時間が表示されていない為、効率良く対応出来ないのも不満点)。
 そして「バトルフィールド」。3ラインあるのは良いのですが、敵が殆ど操作キャラを狙って来る為、ほぼ確実にT字型に囲まれます(自分が接点部分のイメージ)。囲まれた敵がバジリスクだと、延々と石化します。また、味方が集中的に攻撃してくれない為、数が減りにくくてピンチに陥ることも多々ありました。自分でも折角ターゲットを切り替えても、他の敵に当たってしまうと、そちらに浮気してしまう為、全然集中砲火出来ません。スピード感はありますが、爽快感はありません。
 それと、ランダムエンカウントなのに不意打ちでの戦闘開始が異様に多く、またエンカウント率もかなり高め(5~10秒に1回は戦闘になる)で、イラつきました。
 乗り物での自由移動は無く、船に乗れるのも終盤ということもあり、その殆どが徒歩移動。しかも、フィールド移動はあまり早くなく、高低差がある平面マップでは行ってみないと分からないタイプであることも手伝って、苦痛極まりないものでした。更には小さいマップを長くプレイさせる為にかスラローム的な迷路も多く、あまり楽しいものではありませんでしたね(移動しながら視界を左右に振れない為、一瞬でも立ち止まる必要があるのは駄目でした)。
 ダンジョンも小さいものばかりで、どちらかと言えばフィールド移動中の戦闘がゲームの大半を占めていたりします。「あらすじシステム」も搭載していない為、次に何処に行ったら良いのか分からなくなりそうな時がありました。
 サブイベントも殆ど無い上、あっても頼まれて、人に会ったりアイテム拾ったりして、戻って来て終了という粗末なものばかりなのは残念に思いました。
 ラスボスは変身なしの1回ではありますが、延々と強大な呪文を連発するは、ふっ飛ばし攻撃をするは、テレポートするはで、連続攻撃が全く出来ず、ガードもあまり出来ない様な技ばかりで滅茶苦茶でした。回復役が役に立たない為、周りが死んだらライフボトルも使わずに、全てのアイテム(アップル、オレンジ、レモン、パイン、ミックス、ミラクルのグミ)を全て自分で使う様にして、何とか撃破(1回で)。良いのか、これで?(苦笑)
 旅立ちのラストは良いのですが、スクロールタイプでないスタッフクレジット表示で、しかも2画面使う他、何もグラフィックが無い為に寂しいものでした。更には2周目もなく、エンディングが終わると、何も無かったの如くOPが始まるのは如何なものかと…。

○音楽
 悪くは無いと思いますが、導入部分の村なりフィールドなりは、もう少しワクワク感があっても良いのではないかと思いました。ちょっと寂しすぎるので、印象が良くないです。その他のところは、戦闘も含めてそれなりです(総じて曲数は少ない)。もしかしたら、「イノセンス」より良いかも(笑)、と思う部分はあります。

○グラフィック
 「DSで初めてのテイルズ」ということもあり、「ここまで出来るんだ」ということを見せる様に作ってあると感じます。その為、無駄にグリグリ3Dで動きます(テンポが悪い)。
 キャラのモデリングはちょっと雑かな?と思うものの、当時としてはこれでも良くやった方ではないかと(解像度の低い「シンフォニア」的)。

○その他
 オマケ要素として、隠しダンジョンのワイヤレス共同プレイがあるのですが、周囲に「テンペスト」を持っていて、更にはこのダンジョンがプレイ出来る条件(ラスボス直前)を満たしていないと協力プレイが出来ないみたいです。これって、相当条件が厳しいと思うのですが…(汗)。
 それ以外は何も特筆する要素が…あるとすれば、「2回目(2周目)をプレイしたくない初のテイルズ」ということでしょうか(笑)。
 あぁ、1つ特筆ポイントがありました。
 この「テンペスト」を制作したのが「ディンプス」というメーカーで、制作ラインナップを見ると、何故か評判の悪いゲームばかりが…(苦笑)。

 じゃあ、しょうがないか(爆)。

 ということで、これで基本的な「テイルズ オブ」はプレイし終えました。「なりきりダンジョン」シリーズも購入はしたのでいつかやろうかな、と思っています(サモナーズリネージは、シミュレーションなのでやりません)。

 次のテイルズは「レディアントマイソロジー2」になりますが、こちらはこれまでの様に詰め込んでプレイするのではなく、長く遊びたいな、と考えています。

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