「グランディアオンライン」に期待すること
先日、私にとって驚きのニュースを耳にしました。
突然の報である「グランディアオンラインがついに始動する」というニュース。
「おぉ!」と思う期待と同時に「う~ん」と思う不安を抱きました。
私はどうしてもMMORPGというものに馴染めません。それは既成となった「MMORPGの常識」というものがプレイしたいと思う気持ちを阻んでいるからに他なりません。
「ネットワークを介して遊ぶ」ということで約束される「協力プレイの楽しさ」は確実にあると思いますが、面倒なシステムだったり、凄い時間が要求されるプレイだったり、初心者を全く救済しないルールだったりと、今巷に溢れるMMORPGはどうしても納得出来ない部分が目に付きます。「やらないと置いて行かれる」とどこかで感じてプレイを重ねるのはもう「ゲームを楽しむ」ということではないし、「接続した時間に比例する優遇」は鼻に付くし…。
「グランディアオンライン」とは話が逸れますが、MMORPGに対して私が感じていることを遠藤雅伸氏が適切に語っている記事がありました(この記事はとても本質を突いていると思うので、未読の方は是非目を通してみてください)。
http://www.4gamer.net/games/029/G002948/20090430012/
この記事の中で、特に共感したのは「ゲームじゃなくて走るものなのか」と「リスクがゲーム継続を阻害するものになっている」「裾野を広げる努力をしていない」「レアアイテム出現などの確率論の詰めや時間管理が甘い」「必要動作環境が高すぎる」など殆どでした(笑)。
今やMMORPGはゲームでは無いのではないかと感じています。コミュニケーションツールにゲームが付いている様な感じとでも言うのでしょうか。であるならば、純粋にコミュニケーションツールの方が面白いと思うのですが…。RPGであるなら、ゲームとしての本質が面白いものにして欲しいです。今ある「MMORPGのお約束や常識」を打ち壊してでも。
で、「グランディアオンライン」の話になる訳ですが、「グランディア」の名を冠している以上、プレイヤーとして期待するのは世界観や音楽は当然のこと、一番重要なのは「戦闘システム」だと思っています。MMORPGである以上、本当は一番楽しみにしたい「シナリオ」が期待出来ないので、その戦闘システムが「多人数でやる意味」を感じさせるものに仕上がっているのであれば、遊んでみたいかな、という気持ちがあります。
でも、やはりこれまでのMMORPGと同様のゲームデザインであるならば、プレイをする気持ちは殆ど無いですね。同じ時間を費やすなら、ちゃんとゲームとして楽しめ、感動も味わえる様な普通のRPGの方が自分には合っていると思うので…(昨年1年「テイルズオブ」を遊んでみて、より強く思いました)。
勿論、今のMMORPGを楽しんでプレイしている人も大勢いますから、それらを否定するつもりはありませんが、私にとっては、その掛けた時間や金額の対価として得られるものが少ないと言わざるを得ないです。
発表されてから権利が売り渡されてしまい、もう発売されることは無いだろうと思っていた「グランディアオンライン」が、改めてこうして情報発信されたことは嬉しく思います。だからこそ、今のMMORPGに一石投じつつ、「グランディア」を楽しんだユーザを引きずり込む魅力を持っていて欲しいと願うばかりです…。
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