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2009年9月10日 (木)

宙のまにまに 第10話「いっしょに」

 7月からの新番組をチェックして、最も気に入ったと言える「宙のまにまに」。

 アニメーションが回を重ねる中、原作コミックを後追いで読んだこともあって、#07「月とキンモクセイ」からは原作を知った状態での視聴となりしました。

 全12話であろうアニメ版は、切れ目が「3年生の卒業」に持って来るとするなら、山場は美星の修学旅行の後だよな…と思っていたので、今回の第10話「いっしょに」は大きな期待を持って観ました。

 が。

 結果としては物足りなさを感じることになってしまい、少々残念ではありました。やはり中身が濃い部分に関しては、急ぎ足になって欲しくは無かったですし、時間が限られているアニメの場合はどうしても原作に比べて「ペースアップ」だったり「削らなければならない部分」だったりを強いられると思いますが、その難しさを改めて感じる回でした。

 美星が修学旅行先の北海道で朔と電話でやり取りしていた部分(というより、修学旅行そのもの)を全面カットし、部分的に説明しているのは英断だと思いましたが、草間先生と一緒に出かけてから、琴塚先輩のお土産を経由して、夜の学校で皆と星を見るまでを1本の話に詰め込むのは、本当に言葉の通り”詰め込み”と感じてしまい、もっと印象付けるペース配分にして欲しかったです(それこそ2話に跨っても良かった。大好きなエピソードが連続するだけに余計にそう思った)。

 アニメ化するに当たり、安易に「2期」を睨まず、1クールでかなり欲張った結果なのかな…と考えると、DVDしか発売されない状況から推察すれば、いくら「世界天文年」とは言え、スポンサー的に懐が厳しく、予算の中で最大限の努力をしたフィルムなのだろうと思います。こうしてアニメ化され、素敵な作品に仕上がっていることが原作を手に取る原動力になった訳ですし、作品として注目され、多くの人が知るキッカケになったのであれば、それは素直に嬉しいことです。なので、「こうしたらもっと良かったのに」とかいうのは、些細な問題として片付けます(笑)。

 で、今回の第10話をRD-X8でHD録画してみたのですが、その映像の綺麗さに愕然としました。というのも、購入したDVDよりも圧倒的に綺麗だからです(汗)。まぁ、DVDなので当たり前と言えば当たり前なのですが、やはりHD作品はBlu-rayで出して欲しいよな…と今更これまでHDで録画をしていなかった私を棚に上げて思わなくもありません(苦笑)。

 にしても、DVDは品質的にもう少し頑張れるのではないでしょうか、マーベラスエンターテイメントさん!!

 それはともかく。
 原作未読の方、今回の話は原作も是非読んでみてください。
 そしてアニメと併せて「作品そのもの」を愛して行きましょう!!(笑)

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