ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~
「行こう!」と決めていた訳ではなく、突然「行こう!」と決めた映画。こういう作品は久し振りで、恐らく「耳をすませば」以来かも(笑)。
たまたま観たテレビ番組でちょっとした紹介をしており、それがキッカケになったのは間違い無いものの、背中を押すほどのものでは無かったので、自分でも「急に思い立った」ということ以外の説明が出来ません。思えば、「耳をすませば」も似た様な感覚でしたね。実はそういう作品の方が(期待も含めて)先入観を持たないので印象が強く、私にとっては良い方向に働きます。
で、開始20分前に劇場に到着したものの、全席指定で元々少ない座席(71席)ということもあって、結構埋まっていました。一番後ろから2列目で観ることになりましたが、この映画館(池袋テアトルダイヤ)では何処で見てもあまり変わらないかも…。
序盤から中盤というのはどの映画もそうですが、少々暇な感じはありますよね。この「ホッタラケ」も正にそんな感じで、終盤に一気に盛り上げて綺麗にフェードアウトする。そんな感じの作品でした。
とにかく、和製CG作品として、ディズニーやピクサーに負けない映像美はあったと思います(プロダクションIGの技術力も改めて驚かされました)。主人公の遥のモデリングもとても可愛らしく柔らかく描かれていたので、とても好感が持てました。テオをはじめとする狐のデザインは賛否がありそうですが、総じて良く出来た映像でした。個人的に話はとても好きな部類で、Blu-rayが出たら購入すると思います。
遥が家族の絆に気付くまでの流れ、遥の成長を母親の代わりに見続けていた手鏡の中に残されていた数々の思い出、娘に強く言えない父親の直向な愛情、そういうものが伝わって来ました。人間が一番ほったらけにしてしまうのは、物なんかではなく、思い出なんだ…というのは本当にそうだと思います。
割と地味な作品だとは思うのですが、こういう作品だからこそ素直に観て欲しいです。殺伐とした世の中と感じることも多いですが、この作品の中にあるメッセージが少しでも多くの人に届いて、少しずつで良いから優しく素直になって欲しいと強く感じました。
思い付きで観に行きましたが、良い作品に出会えて良かったです。
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