「虫姫さま ふたり」のファーストインプレッション
「虫姫さまふたり」、ようやくプレイしたのでファーストインプレッションを記しておこうと思います。
●理屈抜きの面白さ
元々縦シューは得意では無く、上から降ってくる速い弾を避けるのは苦手です。特に弾幕系であれば、無数に飛んで来る敵の弾が売りみたいなものですから、まともに遊べる訳が無く、初めてプレイした時は、正に「何が何だか分からない」という状態でした。コンティニューは無制限なので、誰でもエンディングまで到達することが出来ます。「無限コンティニュー」と「その場復活」は、ゴリ押しで遊べてしまう為に飽きるのも早く、ともすればゲーム自体の寿命を短くしてしまう要因になると思うのですが、「虫姫さま ふたり」は全くそう思いません。何故なのでしょうか? 確実に言えるのは、「シューティングゲームとしての軸にブレが無いから」だと思います。心地良くも熱くなれるBGM、破壊の爽快感、避けの緊張感と達成感…。そのどれもが高いレベルで完成されている作品だと感じられ、最初のうちは訳が分からない状態なのが、少しずつ分かって来ると寸避けや攻略自体を楽しめる様になり、大味から緻密へ感覚的に変わって行けるのがその証拠でしょう。
●拘り抜いた出来に脱帽
「シューティングなんて売れない」などともう何年も前から言われ続けていますが、プレイヤーにきちんと受け止められるくらいに作り手の情熱や拘りが溢れているソフトは(シューティングに限らず)どのくらいあったでしょうか。この「虫姫さま ふたり」は、数少ない「作り手の拘り」が随所に感じられる圧倒的な完成度であると思いました。特に画面設定とそれに関する操作設定の豊富さには驚きました(縦シューだとワイド画面では横の空きが勿体無いので、そこに色々な画面を配置出来たり、敢えて横画面にして、操作は縦のままにすれば横シューとして遊ぶことだって可能)。更にはXbox360モードの美麗さ、アレンジモードの違いっぷり、ハイビジョン映像(D5!)など、ただ単純にアーケード版を移植したという作品ではなく、本気で良いものを作ろうという作り手の気概を感じます。稼動から3年も経とうというのに古さを感じないのは、元々完成度の高いものに更に磨きをかけているからなのだと思います。そこを強調したりせず、あっさりと凄いことをやってのけているのが恰好良いです。このソフトは売れて欲しいと凄く思いましたね。
●限定版付属のサントラが
業務用のファンであった訳でも無い為、正直「音楽CDは必要か?」という思いもありましたが、通常版を購入して「あぁ、限定版を購入すれば良かった」とか思いたくないので、大抵こういうケースの場合は限定版を購入している私ではありますが、今回は「限定版を買って良かった」と思いました。というのも、ただのサントラではなく、「虫姫さま」と「虫姫さま ふたり」の2作で構成された2枚組の全曲アレンジ版であり、そのアレンジャーが岩垂徳行、葉山宏治、桜庭統、細江慎治、佐宗綾子、神前暁など(全て敬称略。すみません)凄いメンバー。それぞれが自由にアレンジしつつも完成度が高く、このCDだけでも楽しむことが出来ます(勿論、原曲を知っている方が楽しいですが)。
という感じで、私個人としてはとても好感触です。久し振りにやり込もうと思える縦シューに出会えた気がします(まぁ、いくらやり込んでもノーコンティニュークリアは無理だろうなぁ(笑))。流石に今でも人気の高いシューティングなだけはありますね。
シューティングが嫌いでなければ、この「虫姫さま ふたり」はプレイする価値のあるソフトだと思います。
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