「侍戦隊シンケンジャー」最終幕「侍戦隊永遠」
「侍戦隊シンケンジャー」の全49回の幕が下ろされました。
1年間、全く飽きることなく楽しんだ戦隊はどのくらい振りでしょうか。脚本、役者陣、演出どれも個人的には大満足でした。
思えば”組織”としての戦隊を見慣れていた中、段々と「地球を守る」という重みが薄れて、特別使命感も無い様な子供がその任を担っている様に感じる様になって徐々に観なくなってしまった私ではありますが、25周年の時に作られたVシネマ「百獣戦隊ガオレンジャー VS スーパー戦隊」で全レッドが整列している写真を見たのがきっかけでDVDを購入し、その内容も然ることながら、若手ながらも熱い演技や凄く進化した映像に感動し(チェンジマン以来なのだから当たり前(笑))、中でもガオレンジャーを導いた戦士達(メガレンジャー、ギンガマン、ゴーゴーファイブ)の回想シーンが印象に残ったことから、それぞれのシリーズを観たくなりビデオレンタルして鑑賞。更にはそれらのシリーズが絡むVシネ「VSシリーズ」のDVDを購入し、それがきっかけでタイムレンジャーにも興味を持って全話鑑賞し、3ヶ月程度で「メガレンジャー」「ギンガマン」「ゴーゴーファイブ」「タイムレンジャー」「ガオレンジャー」という5作品を一気に観てしまう勢いを生み出しました。
その頃、テレビでは「アバレンジャー」を放映しており、次回作が「特捜戦隊デカレンジャー」という刑事モノっぽい作品であることに興味が出て、「チェンジマン」以来という超久し振りに初回放送から観始める戦隊に出逢うこととなりました。
「デカレンジャー」は概ね楽しんだものの、中盤ちょっとダレてしまい、3クール目辺りは適当に流してしまいました。その後の「マジレンジャー」もそれほど熱が上がらず、次の30周年記念作品「ボウケンジャー」は出だしはとても惹き付けられたものの、中盤がダレてしまい適当に流す結果に。その後の「ゲキレンジャー」「ゴーオンジャー」も観るにはみましたが惰性以外の何物でもなく、「そろそろ観るのやめるか」と思った最後のチェックが「シンケンジャー」であり、全く期待していなかった反動の大きさも手伝ってか、非常に手応えを感じました。
そして迎えた最終幕。拳を握って観られる内容だったと思いました。やはり生身で戦う時の口上は「これが最後だ!」という気持ちが入りまくりで、1年間の成長と結束を堪能できる瞬間でもあるので、そのシーンが印象に残る戦隊は成功したと言えると思っています。伊吹吾郎氏の槍アクションも最高でした。そして、静かに迎える旅立ちのエピローグもゆったりと感動を噛み締められる様に作られており、ここ数年の戦隊では群を抜いた完成度であった様に思いました。惜しむらくは、挿入歌をもっと効果的に使って欲しかったということ。音楽は良かったと思いますが、挿入歌はもっと積極的に使って欲しかったですね…。
私がビデオレンタルまでして観た頃の戦隊が個人的に”傑作”と感じる作品ばかりだったこともあって、ここ最近の戦隊に物足りなさを感じていたものの、今回の「シンケンジャー」はそれらと肩を並べるものでした。脚本の小林靖子さんは、やはり魅せてくれるなぁと(笑)。
もし、今回の「シンケンジャー」を観て他の戦隊に興味を持った方がいらっしゃれば、「タイムレンジャー」「ゴーゴーファイブ」「ギンガマン」辺りはお薦めしたいですね(メガレンジャーやガオレンジャーも面白かったと思いますが)。逆に、私のお薦めしたい3戦隊をご存知で面白かったと思っている方には「シンケンジャー」はお薦めです。
ちなみに次回作「ゴセイジャー」は1話を観てから継続を考えますが、基本的には観ない予定(役者がちょっと好みで無いかな…)。メイン脚本は横手美智子さんの様ですが(笑)。
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