« 「マイマイ新子と千年の魔法」鑑賞 | トップページ | つい手が伸びてしまった魂SPECシリーズの「ドラグナー」 »

2010年7月26日 (月)

CD「グレイセス」×「ドラキュラ」×「林原めぐみ」

Dscf2544 今回購入した3枚のCD。ある意味私らしい選択であると、近しい友人なら言ってくれそうな顔ぶれ(笑)。とは言いつつも、この3つが揃うのも何だか変な取り合わせだなぁと思ってしまうのは何故でしょうね?

 先ずは「テイルズ オブ グレイセス」のドラマCD。もう3巻目となった今回、ブックレットを見る限りではストラタでのヒューバートの話を終え、リチャードに関連する話、フェンデルでのマリクの話やアンマルチアの里での話、が収録されているのかな?という感じです(未だ聴いていないので、あくまで予想です(汗))。全4巻ということで残り1枚。シャトルでテロスアステュへ、ラムダ繭、ガルディアシャフトが残っているくらいなので、何とか終わりそうですね。「ヴェスペリア」のアンソロジードラマCDも始まりますし、「テイルズ オブ」のドラマCDはまだまだ切れ目なく続くので(汗)、少しずつ消化せねば…(未聴が80枚超(爆))。

 2枚目は「パチスロ 悪魔城ドラキュラII オリジナルサウンドトラック」。ちょっと前に購入したCD-BOXの悪夢(笑)も何のその。逆に単品の価値が高まった感もあるので、これまで通りキチンと追わなければなりません。出典として「ジャッジメント」「Xクロニクル」「闇の封印」「月下の夜想曲」「悪魔城伝説」など美味しい選曲も然ることながら、前作「パチスロ 悪魔城ドラキュラ」からの出典もあり、「パチスロ」という前提を取り外しても「ドラキュラサウンド」として堪能することが出来ます。やはり「ドラキュラサウンドは時代を超える」、そんなことを改めて感じられる1枚かも。

 そして、本命(?)の林原めぐみさんのアルバム「CHOICE」。前回から実に3年ちょっと振りのアルバム。森永製菓の代表的ビスケットであるチョイスを手に持っていて(笑)、それがアルバムタイトルをそのまま意味しているという、これまでに無い感じのジャケットに目が行きました。

 前のアルバムである「Plain」は、その構成が個人的には最悪で1回聴いて止めてしまったアルバムであり(ボーナストラックとして収録されている2曲のうち、アルバム最後の曲として収録されていた「シャーマンキング」のキャラクターソングが最悪で、全てを台無しにしてしまっていた)、近年殆ど接点が無くなってしまっためぐみさんが歌う楽曲は、今の私にどのくらい響くのだろうか?という思い1つだけで手にした今回。贔屓目なしのナチュラルテンションで聴いてみた感想を綴っておきます(1周目は自然に、2周目は歌詞や声を噛み締めて聴いてみています)。

 通して聴いて最初に思ったのは、「紛れもなく、めぐみさんのアルバムだな」と思いました。ただ、全盛期から年数が経っているにも関わらず受ける印象が何も変わっていないことに、”安心感”というよりも「こんなもんかな…」という”倦怠感”に近い感情が生まれてしまったことも事実。
 収録されている楽曲は、発売されてから久しいシングルCD等の楽曲が8曲、過去曲のバージョン違いが2曲、純粋な新曲は3曲というもので、年に1枚くらいリリースしていた頃の様な内訳となっていおり、3年ちょっと経って出るアルバムとしてのインパクトはこの内容では弱過ぎます。何だか「曲が溜まったから出した」的な感じであり、「コンセプト」を感じないのです。「CHOICE」と言うからには、「珠玉の名曲を選び抜いた」とか「色々なタイプの顔を見せる」とか”選択する”という何かがコンセプトとして感じられても良いと思うのですが、それが皆無。更に「エヴァンゲリオン」「まなびストレート」「スレイヤーズ」という出典も新しさを感じない割には新曲3曲のインパクトより上になってしまう感覚も残念でした(後半は「スレイヤーズ」で固まっていたので余計にその印象でアルバムが終わってしまう)。

 新曲3曲の持つメッセージ性は、完全に”林原節”。これは善し悪しだとは思いますが、今の私にはあまり響かないものでした(「またこういう応援ソングなんだ」という感じ)。昔から”応援ソング”は個人的に好きな部類なのに、何故響かなかったのか。今の自分が欲しいタイプの”応援”でないのか、気持ちを揺さぶる楽曲でなかったのか、それとも他の理由なのか…。その辺りは聴き込めば見えて来るかもしれません。

 また、ある意味”本アルバムの目玉”の様に宣伝されていた、岡崎律子さんがめぐみさんに遺していたという「雨の子犬」の収録について、曲名を知らないでアルバムを聴いた私でも直ぐに分かるくらいに岡崎さんとめぐみさんのコンビネーションでした。しかしそれは、かなり「4月の雪」のイメージに近いものであり、手放しに喜べない感覚もあり、宣伝されていたからこその「残念感」もありました(苦笑)。

 結論として、「今の自分には合わないアルバムだった」と言えそうです。3年も空けて出すなら「SPHERE」の様な尖ったアルバム、「Iravati」の様なメッセージ性の強いアルバム、「Enfleurage」の様な多岐に渡るお得感のあるアルバム、の様なコンセプトが強く打ち出たものであれば全く感想は違ったと思う(そういう意味では期待していた)だけに残念です。ただ、間違いなくめぐみさんのアルバムだと感じられる1枚ではあるので、気に入る方も多くいらっしゃるかもしれませんね(少なくとも、「Plain」よりは全然良いです)。

 めぐみさんのアルバムの感想が主体になりましたが(笑)、こうして綴ることが出来て良かったです。次があるなら、「おぉ!」と感じられる1枚になって欲しいですね。

|

« 「マイマイ新子と千年の魔法」鑑賞 | トップページ | つい手が伸びてしまった魂SPECシリーズの「ドラグナー」 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: CD「グレイセス」×「ドラキュラ」×「林原めぐみ」:

« 「マイマイ新子と千年の魔法」鑑賞 | トップページ | つい手が伸びてしまった魂SPECシリーズの「ドラグナー」 »