昨日オンラインサービスが終了し、全国の筐体がオフラインとなった業務用(アーケード版)「アイドルマスター」。オンラインサービス終了前に筐体ペーパークラフトのダウンロードが開始され、それを組み立て終えて完成したものを見て、ふと「この筐体、本物を導入するのはどのくらいの予算で出来るのかな…」と考えている自分が居ました。
業務用基板は趣味として一応15年もやっているものの、流石に置き場所の関係で筐体モノには手を出した事はありません。しかしながら、今の環境なら本気で取り組めば、「アイドルマスター」の筐体くらい何とかなるのではないか?と、気持ち的にはかなり乗り気な自分(爆)。
ということで、先ずはオークションで検索! すると…狙った様に出品されているではないですか!? しかも、十分に手が届く価格設定(ステーション1台とタワー合わせて2万しない)です。もう、私に「買え!」と言われている様な気がしてなりません。単なる興味本位から俄然買う気満々になりつつある私。
以前の私なら即入札!だったものの、今回はモノがモノだけにかなり冷静な部分を持っているのが、成長した証かも(笑)。ということで、必要な情報の入手と状況把握、そしてスケジューリングを開始しました。
懸念事項は
の3つ。要はこれって入手までの全てが問題ということでは?(汗) とにかく、それぞれを潰して行くことが実現への近道。やるしかない。
1) 配送について
配送費用をこちらが持つ必要があるので、大型筐体を運ぶ様なサービスがないかヤマト運輸のページを調べてみると、条件が合いそうなサービスを発見(大型の荷物であれば佐川急便の方が得意なので、そちらも調べてみる価値はあるが)。取り敢えず、それを切り口に問い合わせをしてみることに。しかしながら、発着地は分かっても筐体の寸法や重量の詳細が分からない為、そちらを出品者様に確認することに。待てど暮らせど回答が無く(汗)、オークションの期限が来てしまいました…。が、入札は0で再出品となったのでチャンスはまだあることに安堵。勢いで入札していれば落札出来ていたかもしれませんが、何もプランが確定していない中で落札しても迷惑を掛けるだけなので、グッと我慢。
出品者様から回答があり、筐体の寸法と重量が分かりました。予想していたよりも重く大きい…(汗)。それでもどうにもならない訳では無い!と食い下がる私の気持ち。ということで、得た筐体情報を基に、ヤマト運輸へ問い合わせしてみました。
2) 設置について
筐体のサイズが分かったので、自宅の設置場所の検討および搬入時に問題がないかの検証をしてみることに。マンションの玄関口、エレベーターは問題無し。自宅玄関は通すことは可能なものの、タワー筐体は設置する部屋に入れるまでは相当工夫しなければ入れられそうもありません。ただ不可能ではないと思っているので、後日シミュレーションしてみようかな?と。ここはパズル好きな私の得意分野のはず(笑)。重さに関しては近代マンションですし、恐らく大丈夫だと思います…が、念の為、管理会社に確認を取ろうかな…(底が抜けるなんてシャレになりませんし)。
3) 運用について
大型筐体なのでどのくらいの電力を食うのか心配なところ。普通に電源入れることもままならない様では困りますし(笑)。その他、オフライン化した後に新規プレイが可能なのか、保証についてどうなのか、筐体管理についてはどうなのか等、現時点で懸念される事項をメーカーであるバンダイナムコゲームスへ問い合わせることに。
これら3点のうち、配送関連のヤマト運輸、運用関連のバンダイナムコゲームスからの回答を待ち、その回答を持って正式に入札をするか否かを決めようと決意。その前に管理会社への確認と、搬入シミュレーションをしなければ(笑)。
ヤマト運輸は問い合わせた当日に、バンダイナムコゲームスは3日後に回答を頂くことが出来ました。
その結果、私の下した判定は…
「今回は見送る」
です(涙)。
結局、一番の問題は「配送」でした…。
最初ヤマト運輸で見付けた「らくらく家財宅急便」というサービスは、100kg程度で3辺合計が370cmまでなら東京-愛知間で13,800円くらいということもあり、その延長でどうにかなるのではないかと思っていたのですが、頂いた回答では、
- トラックを貸しきるタイプでないと運べない
- 金額は家財宅急便の比ではない
- 必ず見積が必要
というものでした。つまり、筐体はステーションとタワーの2種類あるので30,000円程度もあれば十分行けるのではないか、という考えは”甘い”ということです(汗)。重さも190kgあるタワー筐体は3人でも運ぶのはきついと思うので、それを考えると人手も必要(友人を借り出してという話では無理でしょう)。半日から1日3~4人拘束、車両貸切およびガソリン代などを計算すると、余裕で10万くらい行くだろうと予想すると、「あ、これは簡単な話ではないな…」ということで、この結論に至りました。
その後、バンダイナムコゲームスからの回答は、
- 弊社の業務用ゲーム機器につきましては、公共施設内、商工業地域等での利用を想定して製作されており、取り扱いに関しましても、専門の知識、後術等が必要です。弊社の業務用ゲーム機につきましては、必ず専門の知識を持った技術者の方が取り扱いを行って下さい。
- 弊社では、一般のご家庭での業務用ゲーム機の利用に関して、技術者の派遣、及び各種サポートは行っておらず、ご利用になる事で生じたあらゆる損害(事故、本機の故障、設置品の破損、近隣住人とのトラブル等)についても、一切保証いたしません。
という、まぁ一般的な回答の他に
- 弊社では原則的に個人のお客様に対する、取扱説明書の配布・販売、及び業務用機器の保守・サポート等は行なっておりません。また、カードや用紙類につきましても同様に、個人のお客様への販売は行なっておりません。
- 本機のネットワークサービスの終了に伴い、個体管理も終了いたしましたので、弊社への個体NOのご連絡等は必要ございません。
- 本機のオフラインモードへの切替え方法については、「アイドルマスター」公式サイト掲載しておりますので、こちらをご参照いただければと存じます。
http://www.idolmaster.jp/imas/arcade/news.html
などの追加情報を頂きました。
その他、上記内容の他に、筐体に関するデータも載せておきますので、これからプロジェクトを始動させる方々へ、そして将来の私への備忘録として(笑)、お役立て頂ければ幸いです。
■ステーション筐体(操作コンソール・サテライト)
高さ:126cm/幅:89cm/奥行:78cm
重量:120kg
消費電力:205W(最大消費電流:2.9A)
■ライブタワー筐体(情報表示・センター)
高さ:215cm/幅:88cm/奥行:100cm
重量:190kg
消費電力:405W(最大消費電流:5.6A)
このプロジェクト、「中止」ではなく「延期」のつもりで、今後ともチャンスがあれば狙って行きたいと思っています!
ちなみに、「見送る」と決めて間もなく、私が狙っていたオークションに入札が入りました(笑)。
[2010.09.07追記]
当該オークション、最終的には18万で終了。流石にオフライン後に思い出として筐体が欲しくなった人も多くなったかな…。となると、私が見つけた時が実は最大のチャンスだったのでは?と思う今日この頃…。ただ、筐体の価格面だけで安易に入手を検討している人も多いと思うので、この投稿が気軽に入手を考えている人への抑止と、本気で考えている人への参考になれば幸いです。
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