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2011年1月23日 (日)

「Nana Mizuki LIVE GRACE 2011 orchestra」2日目

Dscf2724 「次はオーケストラコンサートだって」。

 そう教えてくれた友人の一言が、今日参加する切っ掛けとなった水樹奈々さんのライブ。水樹奈々さんの名前を意識したのは恐らく「七人のナナ」が最初だと思うのですが(「シスタープリンセス」ではそれ程目に留まらなかった)、それから約10年。まさか自分が水樹さんのライブに参加する日が来るなんて全く思いませんでした。

 以前は”声優”という仕事を生業としていながらも”歌手”として活躍している方を快くは思っておらず、その一端に「中途半端感」を誰にも感じていたからに他なりません。しかし、その時々の活躍が目に留まる中、水樹さんは私の中に「中途半端感」を全く感じさせない人でありました。更には雑誌に掲載されるインタビュー記事、番組出演で見かけるインタビューの受け答え、その全てにおいて彼女の持つ”人”の部分の魅力を感じることも多く、私自身「ファンである」と公言することは無くとも、何処かで応援する気持ちは持っていたと思います。それが今回「オーケストラ」という釣り餌はあったものの、参加するという気持ちの背中を押してくれたのでしょう。

 後日、友人任せではありましたが無事にチケットも確保出来、晴れて参加が確定。当日を待つばかりとなりました。

 初参加である今回、もう幾度も参加している友人と一緒でありましたが、特に細かい情報も指示も貰わずに、私自身が全身でありのままのライブを受け止めること、水樹奈々さんの一挙手一投足を見ること、参加者の一体感や反応を見ること、そしてオーケストラのサウンドを堪能することを自分の命題として、自分が”参加する”というよりは、”ショーを見る”くらいの受身で会場入りしました。それを裏付ける様に、必須アイテムであろうタオルの持参を忘れたくらいです…。

 開場時間に合わせて会場である横浜アリーナへ。何故か機会が無く、これまで横浜アリーナへは来た事がありません。パシフィコは物凄く行っているのですが(笑)。勝手が分からないものの、歴戦の勇者である友人の後を着いて行くことで特に右往左往することなく無事に入場。流石にハンカチだけでは心許ないので、まだ売っていたマフラータオルを購入。パンフレットとカレンダー以外のグッズは既に全て売り切れという盛況振り。聞くところによると、初日は始発で行っても買えないグッズもあったとか。

 座席に到着すると、ステージの完全真横という、ある意味体験したこと無い位置取り。ドーム(というかスタジアム)型の会場も初めて(基本は箱型ばかり)という私ではありましたが、基本的に「オーケストラのサウンドを楽しむ」ということが満たされれば問題無し。そう思って着席したものの、サイリウムの準備をし、Tシャツ1枚になって開演を待っているうちに、不思議と少しずつ高揚する気持ち。勿論、「アイドルマスター」のライブに参加する時とは比べられる筈もないのですが(笑)、受身の姿勢ではなくなりつつありました。

 開演予定を15分ほど遅れて開幕!

 演奏者90名というフルオーケストラが入場。コンサートマスターが入場してチューニング。続いて指揮者の入場。開幕映像が流れて最初に演奏されたのは「天空のカナリア」。ステージ上空から姿を現す、吊られた水樹奈々さん(笑)が登場。開幕から場内総立ち、オレンジに染まる場内。既に私は”参加者の一人”と化していました。

 そこからは緩急の効いたステージが展開。着替えの合間に映像を観たり、オーケストラの演奏に耳を傾けたりと、その空白時間を空白時間と感じさせない演出、アコースティックなコーナーが用意されていたり、場内を移動床に乗って周ってくれたり、”参加者として”その1つ1つを楽しむことが出来ました。
 楽曲を聴き込んで全ての曲に反応出来るという状態でない私は、今回披露してくれた楽曲の半分も知らないくらいではありましたが、知らない楽曲であっても楽しめましたし、展開が何故か手に取る様に分かってしまう箇所も多く、コールを入れる場所、飛ぶ場所、面白いくらいに順応出来た様に思います。これは確実にアイマスライブで培った感性でしょう(笑)。そんな初心者の私でもこれだけ楽しめ、一体感も感じることが出来たという意味では、敷居の低い(初参加者にも楽しめる、配慮の行き届いた)ライブと言えるのかもしれません。周囲から見れば、私は然程戸惑っていた様には見えなかった筈です、多分。

 とても印象に残ったのは終始心底楽しそうであった水樹さんの表情、演奏側への気配り、会場に来ているファンへの感謝の気持ちの表れなど、どれを取っても水樹さんの”人”の部分がこの場を構成させ、手応えを感じる楽しいライブに仕上がっているのだということ。表層的なライブの成功ではなく、1つ1つのステージに全力で挑み、真摯に向き合っているからこそ生まれるステージは、参加する側の気持ち1つで無限に楽しめるライブになると感じました。水樹さんの魅力の一端であり根本に触れることが出来た様に思えます。

 オーケストラの演奏は迫力があり、これを最初に体験出来たことは物凄い贅沢なことでしょう。逆に言えば、この迫力が標準になってしまった私の感覚は、簡単に戻せないかも?ということ。もし、次に参加する機会に恵まれた時は、今回以上のパワフルなステージを求めてしまうでしょうから(笑)、そこは大変かも?! 逆に、1曲1曲をしっかり自分で消化することも必要なので、私の方が大変かも!(笑)

 ライブ直前に自叙伝を出版したことに対する思いにも触れることが出来、思い掛けない感動も頂きました。真っ直ぐな気持ちをぶつけてくれていることが、関係する全ての人への信頼にも繋がっている、それを強く感じて背筋が伸びる思いでした。

 アンコール、アカペラでの会場大合唱でのダブルアンコールを経て、このライブは終了しました。水樹さんがステージの端から端まで駆け回って、全ての座席に顔を向けて感謝の気持ちを込めて手を振る姿、投げキッスをする姿に温かい気持ち、嬉しい気持ちが湧いて来たのは言うまでもありません。静かな感動と余韻が私の中に生まれていました(近くで”オタ芸”を全力でやっていた人へ暗い気持ちは何も残っていませんでした(笑))。

 そんなこんなで堪能した3時間。
 改めてこの場所に自分が居る不思議。
 改めて誘ってくれた友人に感謝。

 5月から全国ツアーが始まるそうです。お体に気を付けて全国に魅力を届けて欲しいと思います。

 私は、今後毎回ライブに参加するということはないと思いますが(チケット確保も大変みたいですしね)、また折を見て節目節目で参加が叶えば嬉しいです。

 参加された皆様、スタッフの方々、関係した全ての方々にお疲れ様でした&ありがとうございました!

■セットリスト (各所に掲載されているのを確認させて頂きました。感謝!)

  1. 天空のカナリア
  2. Tears' Night
  3. undercover
  4. ファーストカレンダー
  5. テルミドール -Vight-Sept-
  6. PHANTOM MINDS
  7. MARIA&JOKER
  8. Justice to Believe
  9. オルゴールとピアノと
  10. LOOKING ON THE MOON
  11. Astrogation
  12. Orchestral Fantasia
  13. ETERNAL BLAZE
  14. Crystal Letter
  15. Heart-Shaped Chant
  16. 深愛

(アンコール)

  1. SUPER GENERATION
  2. Sing Forever

(ダブルアンコール)

  1. POWER GATE

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