【終了報告】テイルズ オブ グレイセス エフ(TOGf) 20110203
2/3 24:15、「テイルズ オブ グレイセス エフ」終了。
本編ボス直前 61:01 アスベル Lv.65 エンカウント 1327
未来編ボス直前 86:59 アスベル Lv.80 エンカウント 1674
発売された2010年12月2日からほどなくしてプレイ開始したものの、丸2ヶ月も掛かってエンディングを迎えることが出来ました。過去の「テイルズ祭」のペースからすれば何とのんびりしたことでしょうか(笑)。
ということで、やっと所感を残せる様になりましたので記しておこうと思います。
●全体感
終わってみて先ず思ったのは、「これが本当に描きたかった物語であり、Wii版は端折ってしまっていたな」ということです。
本編は、戦闘勝利時の掛け合いが増え(グルーヴィーチャットも増えたかな?)、映像がHDになってくっきり綺麗になった他、ソフィの表情がより分かる様に前髪に調整を入れていたり、細かいバランス調整が行われた「最終版」として完成度を上げたのみという印象でした。しかし、後日談として追加された「未来への系譜編(以下、未来編)」は、本来「テイルズ オブ グレセイス」として描かなければならなかった「ソフィが直面する現実」がしっかり描かれており、各キャラクターが本編で得た経験を経て何を考え、どう行動に移しているかを描いたことによって、幼少期から心の動きを追っていたアスベル、ヒューバート、シェリア、リチャードの想いがより深く分かる様になり、この未来編が無かったWii版をクリアした時に感じた「コンパクト感」「物足りなさ」というものが殆ど無くなりました。
未来編は、私の中の位置づけとして「ルナ -ETERNAL BLUE-」のエンディング後にプレイ出来る「青き星へ帰ってしまったルーシアに会いに行く為の物語」と同等の物語でした。「ルナ -ETERNAL BLUE-」ほどの大きな感動があった訳では無いにしても、静かな感動が徐々に積み重なって「じ~ん」と響くものがありました。元々Wii版でプレイした「テイルズ オブ グレイセス」はキャラクターも物語も戦闘システムも割と気に入っていたので、今回隙の無くなった完成度になったと感じる「グレイセス エフ」は、名作と呼べるものになったのではないか、と思いました。
●システム周り
Wii版で完成されていた仕様に追加して、未来編で使用可能になる「アクセルモード」と秘奥義の追加でより派手な戦闘を楽しめる様になったのは大きな変更点だと思いますが、敵の強さ、アイテムの売買の価格など細かい仕様変更も地味に効いて、程よいバランスで楽しめる様になっていたと思います(ロックガガン先生のお世話になれないのは「ゾーオンケイジ」攻略には痛いかも(爆))。
Wii版の時に感じた不親切さである事後報告的な戦闘指南は、今回既に理解してプレイしたからか全く気になりませんでした。でも、仕様は同じなので新規プレイヤーはやはり「不親切」と感じたかもしれませんね。ゲーム中のチュートリアルが入っていれば、より良かったと思うのはPS3版でも同じでした。これだけ良い仕上がりなったからこそ、残念に感じる点ですね。
その他ではド派手な術が重なっても処理落ちせず操作感が損なわれないというのも、PS3というプラットフォームだからこそ実現出来た部分かもしれません。
●ビジュアル
キャラクターも背景も、HD化されたことはとても作品にプラスに働いたと思います。決してWii版の質が悪かった訳ではないのですが(背景はスケール感を感じましたし)、PS3版を体験してしまうと細かい部分まで味わえる分、街やフィールドの造形、キャラクターの表情、武器のデザイン、術の効果などがとても緻密に描かれていることに気付けるのは大きな違いではないかと。
今回、有料ダウンロードのコスチュームを複数購入してしまった訳ですが、グラフィックの変化だけでなくBGMが変わるというのが個人的に大きな呼び水になっています。個人的に満足ではあるのですが、「アイドルマスター」系の方が種類が豊富で、「テイルズ オブ ジ アビス」系は最も好きな戦闘曲が収録されていないのが残念でした。それと、アニスのコスチュームを着たソフィはとても良かったのですが、本編最終戦闘の際、ソフィの頭に乗っているトクナガが邪魔で、デモシーンでアスベルの顔が全く見えない状況になってしまったのは問題でした(笑)。逆にシェリアのナタリアコスチュームは気に入り過ぎて、導入してからは一度も変更しませんでした。
●キャラクターと物語
本編だけでもそれなりに気に入っていたパーティキャラクターですが、未来編が追加されることで全員に思い入れの様なものが出来ました。アスベルの真っ直ぐ過ぎる信念が周囲の人の気持ちを動かす様、ソフィの永遠を生きることへの喪失感と自分にしか出来ない新たな使命に希望を持つ様、ヒューバートが本来持っていた優しさに戻って行く様、シェリアの直向きに周囲を気遣いながらも自分の幸せにも向き合う様、マリクが若い世代を見守りながらも自分も色々気付いて行く様、パスカルの技術だけでは救えないものがあることを知りつつも懸命に何かをしようとする様、リチャードの犯してしまった過ちを経て平和の尊さを知る様など、未来編としてのボリュームは時間にして20時間くらいですが(勿論、プレイの仕方によっては全く変わると思います)、その中で描かれる内容は時間以上の重さを持っていると感じています。
グルーヴィーチャットは結構遊んでいる印象も強いのですが、各キャラクターの色々な面を描いてくれているので、個々のキャラクターが単なる記号的な意味合いで存在している訳ではなく、それぞれの役割を持って一緒に行動している面も覗かせてくれていると思います。
徐々に色々な思いを積み重ねて到達した未来編のエンディングは、本当にじわーっと来るタイプの余韻を残してくれました。本編だけでは、アスベルとソフィ、ラムダとリチャードの物語だけという印象でしたが、未来編を繋ぐことによって、根幹にあるのはソフィの物語であると感じました。本編だけでは理解が難しいスタッフロール後のエピローグも、未来編のお陰で素直に響くものを感じました。想像の余地を無くしたかと言えば特別そうは感じず、寧ろ未来編が無ければ「テイルズ オブ グレイセス」としての物語で一番伝えたかった部分が伝えられないのではないか、そう思うくらいです。そう考えるとWii版は有料βと揶揄されても仕方がない様にも思えますね…。
ちなみに、Wii版は本編よりもサブイベントのララ関連と漆黒の翼関連、スパリゾート、シェリ雪姫が心に残りましたが(爆)、PS3版はWii版で印象に残ったサブイベントは勿論、フェルマーの出産や未来編そのものの印象がしっかり残りましたので、正しい認識が持てる様になったかな…と(笑)。
●その他
未来編のボスは連戦無しの1発勝負。なかなか激しい戦いではあるのですが、敵側のエレライズになると全体攻撃の秘奥義を放たれ全員瀕死になる状況が繰り返されるのは結構辛かったです(エレスゲージの溜まり方も早い)。トリートとかスペシフィックが無いので、術が即発動出来なければ1人1人を回復するしか方法が無く、アクセルゲージが発動レベルに達していないと頻繁に戦闘不能者が出るので、ライフボトルやエリクシールを多量に使わなければなりません。それでも、後述するアイテム使用不可のライオットピークのマスタークラスのボスの方が崖っぷち感が強かったので、未来編ボスは回復アイテムが使える分、思ったよりもすんなり倒せましたね。
未来編ライオットピークのマスタークラスは結構苦労しました。まぁ、全くアクセルモードを使わずに進めていたのでLv.80あったとしても当たり前かも(頂上に着く前に何度か負けています…)。しかしながら、アイテム類が一切使えない中でのボス戦は本当に厳しい戦いを強いられました。というのも、振り回されたハンマーに当たると連続ヒットで瀕死ですし、大きく構えたハンマーは当たると即死状態。残り体力が極少になってからピコハンとコチハン、ポイハンを多量に降らせて来て、近づくことすらままならない状況でシェリアとソフィが戦闘不能という状態になり、負けを覚悟したくらいですから。シナリオ的には面白かったのです(笑)。
それと未来編でのパスカル関連イベントはとても良いものが多く、私の中でもパスカル株が上がりました(笑)。その中で特筆したいのはメカ絡みでの探し物のイベント。ここでパスカルの唄う歌は必聴です!
そんなこんなで取り敢えずエンディングを迎えることが出来た「テイルズ オブ グレイセス エフ」。それなりに丁寧にプレイしたので、プラチナトロフィー入手に近いところには居ると思うものの、PS3版では難しくなったと思われる「ロックガガン討伐」と「ゾーオンケイジ制覇(その為にフェンデルの大煇石竜を倒す必要もある)」が残っているので、昨年のPS3版「テイルズ オブ ヴェスペリア」同様、少しずつプレイを重ねて到達出来れば良いな、と思っています。現時点ではトロフィーの取得率は50%弱ですから、まだまだ先は長そうです。
来週は「レディアントマイソロジー3」、今月末には「アイドルマスター2」があるので、一気にプレイするのは難しいとは思いますが、一区切り付けられて良かったです。
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