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2011年5月 3日 (火)

ようやく(?)視聴「マクロスF ~イツワリノウタヒメ~」と…

 テレビ放映時話題になったものの、「マクロス」というコンテンツはそれ程得意でないということもあり、結局観ないまま終わってしまっていた「マクロスF」という作品。その劇場版の最新作「~サヨナラノツバサ~」を観た友人達の評判も上々で、「TVシリーズを観ていなくても劇場版だけでも楽しめると思う」という薦めから、前作「~イツワリノウタヒメ~」を貸して頂たきました。借りてからちょっと時間が経ちましたが、折角の連休でもありますし、何となく「観てみよう」という気持ちになり、ディスクをセット。

 私にとっての「マクロス」はTVシリーズをほんの少しと、劇場版「愛・おぼえていますか」、OVA「マクロスプラス」だけ。その他は名前とか歌とか一部知っているものがある程度であり、「マクロスF」の予備知識は皆無に等しい状態。そんな私が観てみた感想は…

 「最後まで飽きさせず、勢いで惹き付ける力がある」
 「これぞ、エンターテインメント作品」

 と思いました。

 最低限のキャラクターを登場させ、説明も特別深くしない。それでも、話は見失わない様にアルトとシェリルとランカを軸とした流れだけで構成し、部品は小出し(といっても沢山の複線が入り混じる訳ではない)にし、場面演出と音楽、何より歌で魅せる。正に今の時代に創った最新映像の「マクロス」であり、25周年記念作品なんだな、と感じることが出来ました。

 今作はキャラクターの魅力という部分ではシェリルの描き方に比重が置かれているのかな、と思いました。となると「~サヨナラノツバサ~」ではランカに比重が置かれるのかな?
 にしても、主人公のアルトが終盤まで全く戦闘に参加することが無いという流れは結構新鮮でしたね。劇中では最初と最後以外戦闘がなく、だからこそのメリハリだったのかもしれません。
 終盤、ギャラクシー船団を助けに行く流れの中で、シェリルがS.M.Sを出撃させるのに幾ら掛かるかを問い、自分のカードを投げて商談成立させた後から始まる最終戦闘。「射手座☆午後九時 Don't be late」から始まり、「ライオン」までの流れは映像演出としても計算されていて隙が無く、グイグイ惹き付けられるのを感じたくらいです。「マクロス」でいうところのデストロイド・モンスターやクァドラン・ローの登場やダイダロスアタックの様な演出も私のテンションを上げてくれました(ランカのデビュー直後、納豆のCMから始まった流れはちょっと「どうしようかな…」と思いましたが(笑))。

 話としては一区切り付けながらも、話としての決着は全く付いていないので、それらを全てひっくるめて完結編である「~サヨナラノツバサ~」が締めてくれるのかな?と思うと続きが観たくなりますね。

 …

 ということで、観て来ました(爆)。

Dscf2835 「~イツワリノウタヒメ~」を観終ったのが17:30過ぎだったので、これから行って間に合う劇場は…新宿!ということで、この連休では行けそうもなく、もうそろそろ公開終了してしまうのではないか?ということから21:15の回を急遽観に行くことに決定。まさか前作を家で観終わって4時間足らずで続きを劇場で観ることになるとは、自分でも驚きです(笑)。

 記憶が新しい中で観たことも功を奏したと言えますが、これまた凄い極上のエンターテイメント作品を目の当たりにしたな、というのが正直な感想です。もう、最終戦闘は、これでもか!これでもか!!これでもか!!!というくらいに演出の洪水でサービス精神旺盛の、ともすれば息をするのを忘れるくらいかも?という感覚でした。

 冒頭のシェリルのライブ、そしてランカのファーストライブ、それぞれの方向性の違いを明確に打ち出したところで、話が急展開。シェリルが堕ち、ランカが悩む。アルトも悩み、隊長に喝を入れられる。シェリル奪還へのくだり、再度急展開、決起作戦への流れ、バジュラの存在。それを十二分に演出するカット割と音楽。特に音楽は静と動をしっかり使い分けられており、流すべき時に最高のタイミングで流れる様になっていたと思います(これは前作もですが)。最終局面は前述した通りの「これでもか!」という状況を、バックに流す歌をメドレーとすることでガンガン勢いに乗せて来るという演出で相乗効果が生まれて自然とニコニコしてしまうくらいに全てを楽しめました。感動するとか泣けるというのとは違うのですが、スカッと気持ちの良い作品というのも良いものですね。決着の付け方も個人的には好きな方でした(映画だけしか観ていないので、思いの積み重ねが足りないのは間違いないのですが)。

 個人的にS.M.S側のメインキャラが誰も死ななかった(ミハエルだけ何度も「死んだ?」と思う演出が沢山あったので、もしかしてTVシリーズでは死ぬのかな?(笑))のがとても良かったです。キャラの死が必要な演出もあるかもしれませんが、今回の映画の中では全く必要なかったと思えますし、そういう流れも含めて「極上のエンターテインメント」と感じた自分としては、この選択は文句無しです。各キャラの台詞、マクロスクォーターのサーフィンとか、勢いで行けるレベルまで高まった演出(「トップをねらえ!」の頃のガイナックスみたいだった(笑))は心の中で拍手喝采でした。

 凄く不思議な感覚だったのが、シェリル奪還作戦中のランカのライブで流れた「星間飛行」。実は「アイドルマスター」で菊地真が歌ったものを聴き込んでいたので、キチンと分かっていたのは唯一この歌だけということもあり、知っている歌が劇中を彩っていたのが不思議でした。こっちが本物なのに(笑)。でも、このライブでの一体感の演出に「アイドルマスター」を感じたのは私らしいかも。

 2本共観て凄く思ったのはXbox360の「プロジェクトシルフィード」の感覚があること。発進シーン、戦闘シーンなど機体が変形こそしないものの、宇宙空間での戦闘は凄く近い感覚があります。このシステムで後ろにシェリルやランカの歌が流れたら、それはそれで熱いだろうな、と思いました。

 ということで、駆け足ではありますが一気に観ることになった劇場版「マクロスF」2本。過去の「マクロス」に捉われず、純粋なエンターテインメント作品として万人に薦められる作品に仕上がっているのではないかな、と思います。正直、ここまで自分が楽しめると思っていなかっただけに、薦めてくれた友人達には感謝したいです。劇場で公開されているうちに、キチンと観に行けて良かったです(ライブシーンは劇場で観てこそ、の感覚はありましたし)。

 そのうち時間が取れたらTVシリーズも観てみようかな、と思います。

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