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2011年8月15日 (月)

「ディアリースターズ」コミック第3巻 限定版ドラマCD

Dscf2928 先日発売された「ディアリースターズ」の完結巻である第3巻が発売され、その限定版に付属だったドラマCDをようやく聴くことが出来たので、感想を残しておこうと思います。

 この3つは、全てコミック第3巻の物語終了後の後日談となっており(なので、皆トップアイドルとして成長した状態)、更には「876プロのとある一日」ということで、愛が朝、絵理が昼、涼が夜ということで連作になっています。その為、コミックを全て読み終えている(またはゲームを全てプレイし終えている)上で、愛、絵理、涼の順番で聴くことをオススメします。それぞれに主役はあるものの、メインの3名はそれぞれに結構出ています。

 愛のドラマCDは「やぁやぁやぁ、日高舞がやって来た」。あの日高舞が876プロを訪れるという話。その登場の仕方はかなり滅茶苦茶(笑)。来訪理由は「成長した876プロの面子を見に来た」というもので、愛に絵理と涼を紹介させる流れを経て、舞自身が娘である愛を紹介。そして「ご飯山盛り太郎」から始まる親子喧嘩。日高ミサイル、日高ダイナマイト等、聴き所満載。しかし、このドラマCDの本当の聴き所は舞の母親としての目線やアイドルの先輩としての目線が凄く出ていること。舞の声を担当した柚木涼香さんの持ち味がピッタリ合っていて、場面がとても目に浮かぶものがありました。まなみさんが出演しなかったのは残念ではありますが、まぁ舞にロケ地探しに行かされたのでは仕方ありませんね(笑)。

 絵理のドラマCDは「Interview is サイネリア」。サイネリアが「ビダヴォ!」(「ディアリースターズ」の予約特典だった冊子)のWeb版用記事のインタビュアーとして絵理を訪ねて876プロに来るという流れ。あまりにもイメージ通りのサイネリア(CV:ゆりんさん)と尾崎プロデューサー(CV:浅川悠さん)の声が、文句なしにドラマに引き込みます(笑)。勿論、サイネリアvs尾崎さんの罵り合いバトルと、それを止めに入る絵理の図式も健在。ズレた突っ込みを入れる愛や、腹を抱えて笑う涼など全体的には面白ドラマに仕上げつつ、実は尾崎さんとサイネリアのキャラクターの掘り下げをしつつ、物語として尾崎さんのネット不信や、絵理が巻き込まれた事件の顛末に対するその後についての回収がなされており、意外な着地地点にちょっと感動。

 涼のドラマCDは「長い夜に夢を見て」。桜井夢子のラジオ番組に876プロの3名がゲストとして呼ばれる流れで始まり、夢子が一歩一歩踏みしめて夢に向かって仕事をしている様が描かれる一方で、涼への複雑な心境をしっかり描いてくれました。番組収録後に、夢子と涼が876プロに向かうことになるも、そこに居たのは武田さん。そこで、氏のプロデュース番組「オールドホイッスル」に新コーナーを作ることになり、そのテストケースとして涼に出て欲しいとオファーを持って来るのですが、この内容がなかなかに刺激的(笑)。最大の聴き所は、やはり文句無しのキャスティングである桜井夢子の矢作紗友里さんと武田蒼一の鈴木達央氏の役どころにあると感じます。そして、それを受けての涼の考えや立ち位置も一歩進んだ感もあり、男性アイドルとしての涼の未来も楽しみになりました(って、これは前からですけれど(笑))。この涼のドラマを構成をする為に、日高舞の登場シーンを演出したのかと思うとかなり可笑しいですが、なかなかに楽しませて頂きました。

 3篇全てを聴いて改めて思ったのは「ディアリースターズ」の世界観やキャラクターが実に魅力的であること。そう思うのはなんでかな?と思ったのですが、765プロアイドルよりも最初から3名セットだったということもあり、またコミックでもゲームでもドラマCDでも3人の団結感というか絆が強く感じられたことが強い印象や思い入れになっているのだと、今回のドラマCDを聴いて明確に分かりました。だからこそ、このまま終わってしまうのはとても勿体無いですし、何かの形で今度はプロデュース対象にして欲しいと思っています。ただ、876プロは765プロのアイドル達と並列にプロデュースすることは難しいので、その辺りは考えどころではありますが…。そして、新たに感じたのは「アイドルマスター」のアニメを観ている関係で、映像として浮かんで来る様になったこと。これは意外でしたね(笑)。

 ということで、各巻約40分のドラマCDは、久し振りの「ディアリースターズ」の新作であり、愛、絵理、涼だけでなく、物語を構成する主要な愛すべき人物達も登場する豪華なものであり、オマケにするには勿体無いくらいに私には楽しめるものでありました。これで恐らくしばし「ディアリースターズ」の新作コンテンツとはお別れだと思うと寂しい限りですが、手軽に物語を楽しめるコミックが完結しているので、また逢いに行けるのは嬉しいですね。

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