「ディアリースターズ」コミック3冊、第3巻同時発売!
2巻が発売されてから5ヶ月。とうとう「ディアリースターズ」のコミカライズ作品3作が大団円を迎えました。
「アイドルマスター ディアリースターズ」は作品的にも外伝的な扱いになっており、最新作「アイドルマスター2」やアニメ版「アイドルマスター」を基準にすると、ちょっと未来の物語ということや、プレイヤーがアイドル自身という「アドベンチャーゲーム」ということもあって、なかなか同列で語られないのですが、私は876プロ所属アイドルである日高愛、水谷絵理、秋月涼の3名は765プロ所属アイドルと比較しても負けないくらい好きだったりします。それは、「アドベンチャーゲーム」という物語を主軸にしたプレイヤーがアイドル自身であり、その感情の動きがゲーム中に補完されるからこその思いが同調するからかな、と思っています。プロデュースをしたことでの二人三脚感で重ねた思い出ではなく、基本的にプレイヤーに多少の差はあってもほぼ等しく同様の物語を体験した記憶だけで765プロのアイドル達と肩を並べる876プロのアイドル達が、何故それ程までに強い記憶と思い入れを持ち続けさせてくれるのか。それは、3人が紡ぐ物語にあると、今回完結したコミック3冊を読んで改めて感じさせてくれしました。
「Splash Red」では日高親子対決の行方が描かれました。
私がゲーム本編で唯一全てを体験した日高愛の物語ですが、コミックを読み終えてゲームでの感動を追体験することが出来ました。途中から結構目頭を熱くする場面も多く、それは765プロの面々の成長ぶりに自分がプロデュースしていた頃の思い出を重ねてグッと来たり、物語そのものにグッと来たり(特に対決曲を「ALIVE」に決めるまでの流れ、対決時・対決後の舞の行動や台詞は、これを書きながらでも目頭に来る(笑))、一部「アイドル伝説えり子」を彷彿させるものを持っているからか、大好きな物語です。
その時々で道を示したり、何かしら影響を受ける765プロのアイドルである美希、雪歩、春香の姿にも心揺さぶられることも多く、特に春香の位置づけが堪らなく好きです。
最後の対決曲である「ALIVE」は、この物語を知って聴くのと知らずに聴くのでは、印象が全くことなります。物語を知って聴いた「ALIVE」は、私の中では「泣ける歌」の3本指に入れられるくらいになりました。もし物語を知らずに「ALIVE」を聴いている方であるならば、これは是非体験して欲しい物語です。
「Innocent Blue」では絵理とプロデューサーである尾崎さん、ネットアイドル仲間のサイネリアとの絆が描かれました。
アイドルとして順調に階段を駆け上がっていた絵理の周辺で起きる不可思議な現象。その陰で何か隠して不審な行動をする尾崎に、疑問を持つ絵理。そんな中、明らかに本調子でないにも関わらず合格するオーディション…。サイネリアがネットを駆使して調べ上げた結果分かる尾崎さんの過去と「riola」というアイドルとの関係。そして壊れ行く絵理と尾崎との関係…。それを修復する絵理の想いと「プリコグ」という歌との出会いにはゾクゾクしました。
亜美・真美、律子、そして伊織という765プロの面々が絵理に対して及ぼす影響。特に伊織と渡り合う姿は印象深いものがありました。
絵理の物語はちょっと推理モノ的要素とも言える流れを感じますが、”絆”という部分で見てみれば、元々は引きこもってネットアイドルをしていた絵理が、色々な人と出会うことで開いた世界の輝きを知る物語とも言えるかな、と思います。
絵理が伊織との一騎打ちに臨む際の曲である「プリコグ」は、これまた物語を知って聴くのと知らずに聴くのでは印象が違います(「ALIVE」程ではありませんが)。絵理のことだけでなく、riolaの想いも受け継いだ様に感じる詞は改めて感動しました。
「Neue Green」は涼が本当の自分の夢に向かって歩き出す姿が描かれました。
千早との対決に絶対的な力を欲した涼が手に入れた「Dazzling World」という曲。歌が持つ本当の力を示す番組「オールドホイッスル」のディレクターであり作曲家の武田氏を認めさせるも、テレビ局内で起きる不可思議な事象を追う中で、悪徳記者を発見。現行犯として捕まえるも、別途調査を進めていた武田に涼の秘密を知られてしまう。同じタイミングで、念願のオールドホイッスルの出演を獲得した涼のライバル桜井夢子も、その手段を択ばないこれまでの行動が「出演に相応しくない」ということで取り消されてしまい、心が折れてしまう。武田にその決定を取り消す様に直談判するも「自分を偽る者が話す言葉は響かない」と言われ、本当の自分で一歩を踏み出す為にも男性であることを公にすると決める。
全国放送の番組収録中、意を決して発表したものの、周囲には冗談として扱われ、それが本当だと分かったスポンサー上層部は、テレビ局に圧力をかけて、それらの発言シーンをもみ消し、結局は無かったことにされてしまう。しかし、それで引き下がることはせず、武田氏の夢を託され涼は、律子先導のもと765プロの協力や武田氏の生放送番組「オールドホイッスル」にてとうとう自分の本当の姿を晒します。ここまでの流れ、明かした後の涼の台詞は熱いものがありました。そして、男性として唄う「Dazzling World」のステージ描写はグッと来るものがありました。
765プロの面々として、その時々の涼に大きな影響を与えた千早、やよい、あずさもとても上手く描かれ、自分がプロデュースした後の彼女たちの姿を観ている様な気持ちになれました(笑)。
最後はまさかの961プロの話があり、涼とジュピターが対決するという話も(笑)。そのエピソード、是非見てみたいものですね。
3本ともちょっとした後日談も収録され、それぞれとても満足の行くコミカライズでした。やはり物語を楽しむゲームとして作られた「ディアリースターズ」だからこそ、こういった作品に仕上がった訳で、これまで色々とコミカライズされた「アイドルマスター」ではありますが、どれもしっくり来なかったのは、プロデューサーとしての自分を投影出来ないからに他ならないと思います。まさか3本が3本とも目頭を熱くさせる物語になるとは思いませんでしたが、一番好みなのはやはり日高愛の物語だったりします。しかし、ゲームをプレイしていない絵理と涼の物語は、近日中に体験しようと思います(テンション上がりました!(笑))。
今回の3冊は全て限定版を購入しているので、ドラマCDが付属しています。未だそれらは聴いていないので、久方振りの愛、絵里、涼の声を聴けるこの機会、早く作りたいと思います(聴き終えたら別記事で書きたいと思います)。
作者の皆様、完結お疲れ様でした。とても楽しめました!
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