アニメ「THE IDOLM@STER」#08 「しあわせへの回り道」
先週はやよいが中心に居ながらも伊織の魅力を的確に伝え、今回はあずさがメインに据えられるという、順調に「竜宮小町」の構成メンバーにスポットを当てて観ている側にも「竜宮小町」の魅力をアピールする作戦は進行中(笑)。それと同時に他メンバーの魅力や頑張りも上手く配置し、「765プロ」として着実に前進している感があるのは良いですね。
今回は正に「アニメならでは」という演出で構成された物語だったと思いました。ともすれば「天然を通り越してただの変なお姉さん」になってしまうあずさの方向音痴加減とマイペース加減を、ちゃんと魅力に転換する様に物語や演出が構成され、三浦あずさという一人のアイドルを身近な人として感じられる様になっていた、とてもテンポ良く観られる素敵なエピソードでした。アクションもコメディも、あずさが通った道で出会った人、あずさを見掛けた人で織り成し、大団円を迎える流れは正に「しあわせへの回り道」そのもの。あずさの振りまく笑顔と優しさの連鎖がこれだけ多くの人に幸せをもたらしたというのが、とても温かな気持ちにしてくれました。前回と同様、今回の話も全く「アイドルマスター」を意識させないエピソードでした。ドタバタ感だったり、現実的にはあり得ないあずさの追いかけられ方(キリンや象、包丁を持ったコックさんに追われる様)は、とてもアニメらしく、それが現実の世界である横浜中華街近辺での出来事だから、現実の舞台と非現実の演出のギャップが楽しさに繋がっていたと感じます。よくもまぁ、これだけの内容を詰め込みながらしっかりエピソードとしてまとめられたなぁと感心することしきりでした。
あずさを前面に推しながらも、真や美希の活躍も見所の1つ。その活躍がしっかり大団円に繋がって行く気持ち良さも手伝って印象深いものがありました。
真のアクションシーンは「エージェント夜を往く」「迷走Mind」「shiny smile(REM@STER-A)」などガンガン挿入歌を掛けて、映像面も本気で演出していたので見応えがありました。そしてあれだけのギャラリーを惹き付けていたのですから、認知度アップに繋がったことを考えると今後の展開が楽しみ。
美希は”覚醒”がしっかり継続しており、これから伸びて来ることが予想出来るだけに、今後来るであろう「美希がメインに据えられた回」に期待!
今回は、765プロの面々よりもサブキャラ群の登場が圧倒的に多く、その中でも花嫁役はどこかで聴いた声だと思ったら、忘れもしない「フラジール」にてPFを演じた庄司宇芽香さんだったり、石油王に小野坂昌也さんをキャスティングするという気の利きよう(笑)。そんな側面からも楽しむことが出来ました。元々、次回予告を観た時に「ドラマの撮影」だと思っていたので、「ブライダル雑誌の写真撮影」という流れで街中をウェディングドレスで歩き回るというシチュエーションは想像していませんでしたし(笑)。
で、やはり外せないのは挿入歌! 来ました新曲「晴れ色」。もう、私が大好きなテイストだというだけでなく、作詞が「神さまのBirthday」「またね」「笑って!」という、これまた私の大好きな珠玉の名曲たちを担当した伊那村さちこさんだったので、それだけでテンションアップ! そしてエンディングも新曲で、あずさの夢描くブライダルシーンをバックに流れる「ハニカミ!ファーストバイト」もまた良い感じ。何と、作詞はこれまた私の中で燦然と輝き続ける名曲「じゅもんをあげるよ」の作詞を担当された後藤博之氏というからもう大変(笑)。どちらも、早くフルコーラスが聴きたいです。10月までの辛抱。
8話のスポンサーコールはあずさ、「NO Make!」の案内文は亜美。あずさは当然としても、亜美は「NO Make!」に登場している他、来週のメインですからね。
「NO Make!」(PW:AZUSASAN)は「雑誌発売後、事務所でのひととき(律子/美希/貴音)」「真の心配事(真/美希)」「撮影前日(あずさ/亜美)」の3本。ウェディングドレスにちょっと憧れる律子を垣間見れたり、真の乙女パワーはちゃんと伝わっていると言いながらも「真くんの花嫁になってあげる」という美希だったり、ウェディングドレスを着ることを楽しみにするあずさの傍らで、肉まんの話をする亜美だったり、これまで同様、本編をフォローしつつ、キャラクター性やアイドル同士の関係性を掘り下げるのに機能していると思います。聴きどころは「照れる律子」かもしれません(笑)。
次回は「ふたりだから出来ること」ということで、竜宮小町を構成する亜美と双子の姉である真美がメインの回。ドタバタの中にもグッと来るエピソードだと嬉しいのですが、果たして?!
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コメント
予告での真の降り立つ姿。
ドラマかなにかの演出かと思ってましたが、実際にやるとは思ってませんでした・・・。
今回はコメディ回?で良いんでしょうね。
このはっちゃけレベルだと逆に悪くないですね。(このまま続けてもらわれたら、それはそれで困りますが)
新曲も立て続けに出て、特に竜宮小町の新曲発表は連続ですね。ゲームでは一曲だけで戦っていたので可哀想に思いました;
アニマスは原作があるにしても、ストーリーとしては全話がほぼオリジナルなんですよね。それでも仕上がりが素晴らしいのは、長年掛けた土台のおかげでしょうね。
投稿: トウカ | 2011年8月27日 (土) 17時30分
>トウカさん
確かに今回のエピソードの様なものが毎週来ると作品が変わってしまいますのでやめて欲しいですが、こういう演出しても作品が壊れないさじ加減と作品としての懐の深さは大したものだな、と改めて感じました。
竜宮小町はゲーム中で終盤のランキングなどは確かに可愛そうなレベルだったので、その分も取り返す勢いでアニメでは輝いて欲しいと私も思います。まぁ、PS3版では新衣装と新曲が追加されましたが、大筋は変わらないでしょうから…。
8話まで消化した中では、想像以上に良く作られたアニメに仕上がっていると思います。これは積み重ねた時間だけでなく、関わったスタッフの熱意や愛情も加わった結果なのかなぁ…と。このまま最後まで勢いを落とさず走り切って欲しいものですね。
投稿: こうたろ | 2011年8月27日 (土) 19時33分