「海賊戦隊ゴーカイジャー」#28「翼は永遠に」
私の中のスーパー戦隊視聴復活の切っ掛けになったVシネマ「ガオレンジャー vs スーパー戦隊」。レッドが24人並ぶその強烈なインパクトが興味の始まりではあるものの、劇中でガオレンジャーに道を示す先輩戦隊たちのドラマにも興味を持ち、ビデオをレンタルして更にハマリ、TVシリーズの視聴を再開して結果的に現在に至っています。そんな中、それよりもずっと前に、興味を持って総集編のLDを購入して観て心に刻まれた戦隊が1つありました。それが「鳥人戦隊ジェットマン」です(この総集編は「東映テレビヒーロー図鑑Vol.2 鳥人戦隊ジェットマン」。DVD5巻に映像特典として入っている様です)。
「鳥人戦隊ジェットマン」は、今取り上げられると「トレンディドラマ」的な物語ばかりがクローズアップされてしまい、メンバーそれぞれの持っている様々な葛藤や決意が語られず(1人を除いて、地球を守る使命や覚悟を持たずになってしまった経緯が触れられていない)、更には敵内部の確執やジェットマンのメンバーとの関係性も含め(グレイと凱は特に)、当時のドラマとしてはスーパー戦隊シリーズとしては異色ながらも(どう考えても子供に向けてない(笑))、熱いドラマで魅了されました。その中でも一際目立つ存在であるのが、ブラックコンドルの結城凱。キャラクターがブレずに貫き通した意志の強さと、その強さを持ちながらも用意された結末の衝撃は恐らく、スーパー戦隊史上一番ではないかと。
その凱が、登場する。27話の次回予告で確認した時に「え?」と思いました。「ジェットマン」本編の幕引きがあるのに、どの様に作中に登場させるのか。ゴーカイシルバー登場時の仲代先生の様なものなのか?それとも…?と不安は拭えませんでした。勿論、期待も強く持っていました。20話における「ギンガマン」の炎の兄弟復活の様に。
その期待と不安を持って観た「ゴーカイジャー」の28話。結論から言えば、とても愛のある、素晴らしいエピソードに仕上がっていたと感じました。脚本を担当する井上敏樹氏は当時の脚本をメインに担当されていることもあって、良くぞここまで違和感の無い組み込みをしてくれたと感動しました。
その脚本の良さを確実に引き出したのは、当の結城凱を演じる若松俊秀氏。当時と変わらない格好良さ、キレのあるアクションはシビレっぱなしでした。そして、台詞一つ一つの持っている意味が「ジェットマン」の様々なエピソードを蘇らせてくれて、現れた理由もマーベラスに道を示す役割と同時に、普通に暮らしているジェットマンのメンバーを死しても尚守り続けているその姿、最後に空を見上げて「綺麗な空だ」という台詞に繋いだ流れは、目頭が熱くなりました。
バーでポーカーに興じているシーンの結びに相手が誰なのかが分かり、サックス演奏で締めるなんて、完璧過ぎます!(しっかり、お店も「ゴールデンゲート」でした)
前回の「星獣戦隊ギンガマン」もそうですが、今回の「鳥人戦隊ジェットマン」が35周年記念とはいえ、本編中で大切に扱われて登場したことがとても嬉しく、このまま進んでしっかり着地出来れば、記念作品という冠に頼らずとも「名作」として名を残せる。そんな印象です。
来週はアバレンジャーのエピソード。いつ来るかと予想していた2体のロボ合体も含め、目が離せない「ゴーカイジャー」。楽しみです。まぁ、一番楽しみなのはアイムの七変化なのですが…(爆)。
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