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2011年9月25日 (日)

marble 「音の種、うたの時間」

 私の中で、基本的に初ライブから欠かさず(と言っても大き目のソロライブ限定で)参加し続けられている唯一のユニット「marble」。先日発売された初のカバーアルバム「うた種」を記念してのライブ「音の種、うたの時間」が開催が決まり、参加が叶い行って来ました。整理番号は11番とかなり早い番号ということで、近くで楽しめそうなのは嬉しい限り。

 会場となる渋谷スターラウンジに16:00頃到着。開場までの時間待つにはかなり厳しい周辺環境でしたが(道が狭い上、車が通る)、開場時間近くになって番号順に整列を始めたのでそちらへ。開場時間が来て、1ドリンク代を払ってチラシ類を受け取って会場内へ歩みを進めると、そこに広がる想像以上に狭い会場…。関係者席が左側に2列6席くらいあり、それ以外の席は1列で10席で3列しかありませんでした。整理番号が若いので難なく着席出来たものの、参加された殆どの人が立ち見で、しかも後ろの方はステージも殆ど見えないのでは?と、座れはしたものの逆に申し訳なく思ってしまうくらいでした。
 座席に着いてドリンク交換に行こうかと思っていたら、既に後ろは人、人、人…(汗)ということで、ドリンクカウンターに行くこともままならずにそのまま着席待機。狭い会場を無理に掻き分けて進む必要もないですし。

 開演定刻17:00を10分近く過ぎて、いよいよ「音の種、うたの時間」開演です!

 「うた種」の発売記念ということもあって、開幕曲はアルバム同様「ブルーウォーター」。唄い始めが「口笛吹いて君に」だったので、「え? 2番からなんてどんな構成で来るんだ?」と思って極上の歌声と演奏に身を委ねていると、2番に入ったら2番がまた唄われているではありませんか。「え?」と考えていたら集中出来なくなって来たので(笑)、誰も気にしていないみたいですし私ももう気にしないことに。

 今回、会場が小さ目(恐らく、私が参加したmarbleライブで最小)ではありましたが、音響は大変良く、miccoさんのボーカルと鉄琴は勿論、菊池さんのギター、バックのベース、ドラム、キーボードもとても際立って聴こえ、ただでさえパフォーマンスが高い演奏を更に楽しませてくれる環境でありました。

 菊池さんはバンジョー、アコースティックギター、エレキギターと楽曲によって使い分け、それぞれの楽器に合わせたパフォーマンスを披露。驚くくらいに今回は際立って聴こえ、その爪弾く弦が語り出す音色には惚れ惚れしました。また、miccoさんのボーカルを支えるバックコーラスも素晴らしく、回を重ねて進歩・安定感にも感動しました。恐らく、今回のライブはmiccoさんと同じかそれ以上菊池さんを見ていた様に思えます(笑)。

 で、勿論主役のボーカルであるmiccoさんの繊細で澄んだ歌声、力強いパフォーマンスは健在。ステージ上に居ながら目線を観客である私たちに近づけて、皆の表情を見ながら楽しそうに唄うmiccoさんはやはり素敵ですね。あの小さな体に秘められたパワーには驚かされます。間奏に入れる鉄琴も相変わらず良いアクセントになっており、ここにもmarbleの真骨頂を支えるものがあると感じています。

 がっちり支えるベースも格好良く、ドラムもライブ感を大切にしつつ緩急自在の演奏を披露。そして、キーボードだけでなく時折ピアニカを使ったり効果音を入れたり、これまた屋台骨の一つとなっているバックを、アイコンタクトしながら要所要所を確実に締める菊池さんのバンドマスター振りもとても良かったですね。

 marbleのライブは、アコースティックが基本軸にありながら、”ライブらしいライブ”を体感出来る、稀有なステージだと感じています。「ただただ騒げれば楽しい」と勘違いしているパフォーマー、観客も多いと感じる中、しっかり聴けるし、しっかりノレるし、しっかり一体感を味わえる。ハンドクラップと声援だけで、サイリウムも無ければ型にはまったコールも無い、純粋に「アーティストと観客が創るステージ」を味わえます。これは、基本軸にあるアコースティックがキチンと出来るからこそでしょう。ある意味、どんな激しい楽曲もmarbleはアコースティックアレンジが出来るのですから。その辺に溢れているアーティストと一線を画しているのはこの点なのかな、と今回強く感じることが出来ました。だからこそタイアップが切れずに、ずっと活躍出来ているのかな、と。

 今回、前半は「うた種」ベース、中盤にアコースティックコーナーを挿み、後半は「marbleベストヒット」という感じの構成でしたが、もう掌で転がされるがの如く面白い様に観客側がテンションコントロールされて行ったのを感じました。静で始まり動で終わるというのは、大変気持ち良いですね。定番曲も良いタイミングで入れて来て、初めて来た人でも飽きさせない流れはとても良かったです。本編最後の「星間飛行」は、「マクロスF」「アイドルマスター」も重なる自分の中では不思議な感覚で楽しめました(笑)。

 アンコールは手拍子だけでアピール。だんだん早くなって来るのをキチンと無言で統制して戻したりするやり取りも楽しく、無粋な掛け声がなくても全然問題ないな、と私的にはとても気持ち良い流れでした。

 アンコールは、作品を観ていないので特別な想いは何もありませんでしたが、話題作であった「まどか☆マギカ」のオープニング「コネクト」をうた種バージョンで。これはファンには貴重な機会だったのではないでしょうか。そして、最後は前回参加した「FIZZY POP☆marble」から定番確定した「Lingering Fizz」! miccoさんが観客席側に降りて来て一人一人にマイクを傾け、会場一丸となって楽しく限界まで唄う光景は正に「これがライブだ!」と感じるもの。これがmarbleの到達した1つの回答なのかな、と思っています。

 約2時間半におよぶライブはこれで終了。これだけ気持ち良く楽しませてくれるmarbleライブは、年に1回くらいは欲しいところです。次回にまた色々な試みを引っ提げて来るのを楽しみにしています! 今後もタイアップが目白押し、「うた種」の第二弾も企画したいという話ですし、これからも着実に歩んで行って欲しいですね。
 ちなみに、特別触れませんでしたが、miccoさんと菊池さんの絶妙トークは今回も冴え渡り、噛み合っているのかいないのかという独特の空気は、ライブの途中にある休憩ポイントとして最高でした(笑)。

 参加された皆様&関係されたスタッフの皆様方、お疲れ様でした!

【順番はいい加減かもしれませんが、唄った曲は合っていると思うセットリスト】

  1. ブルーウォーター (うた種)
  2. 夢色の恋 (うた種)
  3. 空からこぼれたStory (うた種)
  4. それだけ
  5. 宝石
  6. violet (うた種) ※アコースティックコーナー
  7. ひみつのアッコちゃん (うた種) ※アコースティックコーナー
  8. 流星レコード ※アコースティックコーナー
  9. 初恋limted
  10. clover
  11. 星屑Tears
  12. 波風スライダー
  13. プラチナ (うた種)
  14. 芽生えドライブ
  15. 果実
  16. 青空loop
  17. さくらさくら咲く ~あの日君を待つ空と同じで~
  18. monopolize
  19. 星間飛行 (うた種…よりは通常アレンジ)

(アンコール)

  1. コネクト (魔法少女まどか☆マギカOP うた種アレンジ)
  2. Lingering Fizz

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