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2011年9月23日 (金)

アニメ「THE IDOLM@STER」#12 「一方通行の終着点」

 「…うそつき(><)」。美希の覚醒モードをOFFにしてしまった我らがプロデューサーは果たして美希の気持ちを大事にし、信頼を取り戻すことが出来るのか!?という、アニメ版「アイドルマスター」の前半の山場になる大切なエピソード。ここが外れると、後半失速も危惧されるくらいに(笑)。

 ライブ当日が近づいている中、懸命にレッスンを重ねる面々。その中に美希の姿は無く、皆も心配を募らせてレッスンに集中出来ないことも。そんな中、美希の携帯電話に電話やメールをしても一切応答が無い状況に一人焦るプロデューサー。律子に事情を話すと自分の軽率な受け答えに問題があったことを理解し、何とか美希と連絡を取るために奔走を始めます。しかし、やっと電話に出てくれた美希に「わがまま言うんじゃない!皆に迷惑掛けるのか!」と怒鳴ってしまうシーンは「おいおい、美希相手にそんな言い方じゃ駄目だろ!!」と観ているプロデューサーさん達の多くは思ったのではないでしょうか?(笑) そこは小鳥さんに指摘されて、また自分がプロデュースしている女の子たちに気持ちの上で1つ近づく瞬間でしたね。

 ライブ当日は確実に迫って来ており、ステージ下見・設営準備、新衣装(ラグジュアリー:ピンクダイヤモンド765)も到着。後は美希が戻って来ることを信じて、皆でステージの成功に向けて万全に準備を進めるだけ。気持ちが揺れ、不安を募らせる面々を春香が先頭に立って纏め、千早の思いも見え隠れする流れはちょっと胸が熱くなります。チームが団結する流れに「キャプテン翼」を思い浮かべてしまう私はどうかと思いますが(笑)。

 渋谷の街を気ままに歩く美希。「やる気を失くした」と言いつつも心のどこかに気にしている部分もあって、でも止めると決めてしまったが最後、それを元に戻すことも出来なくて。そういう揺れる気持ちがとても今回は丁寧に描かれていた様に感じます。特に、美希がプロデューサーに見つかってから、街中を一緒に歩きながらの会話から公園で鴨を眺めるシーンまでは、観ているこちらもパーフェクトコミュニケーションの連続で、不思議とアニメを観ている感覚よりもゲームをプレイしている時の感覚が蘇り(これはこれまで以上に的確に流れたBGMの効果も大きいと思います。「ED_Morning」が来た時は背筋に来ました)、ある意味アニメのプロデューサーと自分の視点がとうとう同じになった瞬間なのかな、と感じたのは12話を積み重ねて来た結果としては想像以上でした。

 鴨先生の話など、美希のエピソードとしては「アイドルマスター2」よりも前作の「アイドルマスター」に近い部分が多く、これは本編への組み込み方として正しい選択だと思いますし、原作であるゲームの様々なエッセンスを取り入れて独自のシナリオとして構成しているアニメ版は、本当に細部まで気を遣って制作されているな、と改めて感じました。そして、本編の尺を目一杯使いながら無駄が一切無いと感じる沢山の演出群も特筆したいところではありますね。
 奔放な美希が気ままに生活するだけに飽き足らず、辛いことや苦しいことがあってもドキドキワクワクを味わいたいと思い始めたこと。それは間違いなく、これまでの積み重ねがあったからこそ。要所要所で春香と千早の関係性を描いていることも含め、各回で登場するメンバーそれぞれに役割があり、それが効果的だからこそ積み重ねた結果を感じられるのだと思います。

 今回はこれまで少々活躍が少なめだった美希にスポットを当て、美希の魅力をしっかり描いた印象的なエピソードで、挿入歌「ふるふるフューチャー☆」、エンディングテーマ「ショッキングな彼」と、もう全てが美希づくし。公園での指きりのシーン、最高の笑顔でエンディングに繋ぐなど心に残るものも多かったです。そのエンディングの絵コンテは杏仁豆腐先生で、おにぎりクッションとか、ピクニックで大きなおにぎりを頬張る美希など、これまたジャケットイラストなどで積み重ねて来たものを存分に発揮していたと感じます。

 美希が復帰し、「次のライブ、絶対成功させる!」という思いで一致団結した765プロオールスターズ。次回は泣いても笑っても765プロ感謝祭の本番。単なるステージ披露にならない、ドラマチックな展開を期待したいですね。

 12話のスポンサーコールは真美(だと思う(笑))、「NO Make!」の案内は響。そろそろ本編の活躍ボリュームで決まる人選ではないのかもしれませんね。

 「NO Make!」(PW:MIKI)は「新しい衣装!新しい夢!(春香/やよい)」「千早の想い(千早/雪歩)」「ハム蔵のお悩み相談室(律子/響/ハム蔵(笑))」の3本。新衣装を試着してやよいのお母さんが裁縫が得意だという話から春香のお母さんの話になり、「トップアイドルになったら」を語り合う春香とやよい、美希の心配をする千早にプロデューサーと美希を信じるという雪歩、美希離脱の責任の一端を感じる律子がハム蔵と会話。そこにハム蔵を探しに来た響…など、割と珍しい組み合わせにも感じられるメンバーそれぞれの持ち味が活きていて良いショートエピソードでした。

 次回は「そして、彼女たちはきらめくステージへ」。1クールの大団円を演出しつつも、2クールへ橋渡す大事な回。正座して観なくては(笑)。

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コメント

2クール目で物語が大きく動いてくるらしいですので、どういう展開になるのか楽しみです。
あわよくば、笑顔が続いてくれる事を望むばかりです。・・・それと千早の登場を。


今回のEDは締めが美希の背中なんですね。
これまで、正面からの一枚絵で終わっていったので、なんとなく違和感が・・・。

投稿: トウカ | 2011年9月25日 (日) 10時53分

>トウカさん

 今後は重たい話はあると思いますが、その反動で最高の笑顔に繋がるものであるならば、そこは期待したいところです。
 私もゲームの「2」のエピソードを体験していることもあって、千早の描かれ方には注目しています。それぞれの良さを本当に活かして、どうせなら「アイドルマスター」という冠を取っ払っても素晴らしいと思える作品に仕上がって欲しいです。

 後半のエピソードで、また舛成孝二氏が絵コンテを担当してくださるそうなので、そこは凄く楽しみにしています。

 EDの美希のラストカットは、きらめくステージで輝く為に走り出したことを演出していると感じているので、違和感を感じることはありませんでした。本編のラストカットが最高の笑顔だったのもそう思える要因だったのかもしれません。

投稿: こうたろ | 2011年9月26日 (月) 18時10分

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