アニメ「THE IDOLM@STER」#18 「たくさんの、いっぱい」
前回の次回予告で律子にスポットが当たる回であろうことから、律子の中にあるプロデューサーの側面とアイドルの側面をどの様に描かれるのか楽しみにしていた今回。冒頭から「七彩ボタン」投入で、シークレットライブに向けてレッスンを重ねる竜宮小町が登場。律子”鬼軍曹”監督の元、しごかれる伊織、あずさ、亜美の描写が良い感じ(笑)でした。
竜宮小町のレッスンを見に来た春香、真、千早。様子を伺う中、千早の携帯電話に着信。今回は嫌々通話する声だけが描写され、まだまだ引っ張る千早の演出。もう19話ですから、千早のメインシナリオは本当に最終回前に羽ばたくことになりそうですね。
それはそうと、765プロのアイドルの中でやはり頭一つ出ている竜宮小町の描写は、シークレットライブだけでなくファンレターにも現れており、そんな中に現在は竜宮小町のプロデューサーである律子へのファンレターも届き、アイドル時代からのファンの存在が描かれます。ファンレターの差出人はプチピーマンさんということで、律子もその名前を記憶しており、当時を思い起こさせる様で照れくさい様子でした。そんな会話の中で、顔の赤いあずさは何やら体調を崩し気味の様子。この時点でエピソードの運びがある程度予想出来てしまいました(笑)。
シークレットライブの会場は「DOO EXCITE MUSIC」。まさかの「SHIBUYA DUO MUSIC EXCHANGE」が舞台。行ったことのある私的には、特徴的な会場中央の巨大な柱2本など会場の臨場感がプラスされて、プチテンションアップ(笑)。
あずさから連絡が入り、まさかのおたふく風邪(!)。5日間は隔離が必要ということで、シークレットライブ不参加確定。そうなると困るのは、舞台上での動きとセットリスト。律子がセットリストを検討する画面上で削除されたのは「Mythmaker」でしたが、それを除いても18曲もあるライブは、シークレットの域を超えたボリュームあるライブですよね。セットリストの中には「乙女心盗んで」や「L<>R」などファミソンからの出典もあり、この順番に並べて聴いてみようと思いました。ハイビジョン時代は、こうした画面も細部まで見られるからこそ楽しめる部分があるよなぁ、と作り手の細部までの拘りに別の意味で感心。
結局、「竜宮小町のことを良く知っている」「歌や振付も全部分かる」「舞台経験がある」など、あずさの代役にピッタリなのは…律子! ということで、伊織と亜美からの代役依頼に悩む律子。「中途半端なことはしたくない」とあくまでプロデューサー職に拘ろうとする律子に、同僚である赤羽根プロデューサーが背中を押します。そして、律子のブランクを埋める戦いの日々が始まります! ここで、頑張る律子が「自分がアイドルだった頃とは違う規模」に、竜宮小町がどれだけ自分の前を走っているのかを実感するシーンはちょっとグッと来ましたね。
へばりそうになる律子にここぞとばかりに厳しいレッスンを強いる(笑)伊織や亜美。そんなこんなで迎える当日! 客入りも上々で、緊張に顔を強張らせる律子。しかし、律子の知らないところで、沢山の仲間たちがこの晴れ舞台を演出する為に頑張ってくれていたのです。
ステージが開幕し、あずさが参加出来なくなった事を伝える伊織と亜美。でも、その代わりにスペシャルなゲストが来る!と盛り上げ、あずさからのビデオレターでも更に期待させ、登場するは我らが律っちゃん!! …でも、律子の事を知らない大多数のお客は無反応(汗)。しかし流れ始める「いっぱいいっぱい」。律子が自分のアイドル時代にステージから見た光景を重ねて思い出しながら歌い始めた中、幻ではない現実の光景が。そう、当時の律子ファンの集団がステージの一番後ろで全力で応援を始めたのです!! その熱意が周囲に伝染し、次第に会場を埋め尽くす緑のサイリウム。もう、このシーンは現実のライブでも見慣れた光景であるはずなのに、こうなると予想はしていたのに、目頭に来た私は完全に演出負け。本当に理想的な「いっぱいいっぱい」への運びに胸が熱くなりました。歌もライブ音源?と思いきや、この為にわざわざ録り直した様で、そういった「生」の感覚を大事にした拘りの演出がこの胸の熱さをもたらした要因の1つであることは間違いないでしょう。
ライブが終わり、更なる鬼軍曹振りを発揮する律子。でも、竜宮小町は律子も含めて4人で創り上げたユニットであり、信頼関係で結ばれた4人のやり取りに、昨年のTGS2010で行われた決起集会以降のことを思い出し、色々な意味でじぃ~んとしてしまいました。
竜宮小町が誕生したからこそのエピソードとなった今回。ジュピターにしろ竜宮小町にしろ、「アイドルマスター2」発売前にマイナス要因として大声で騒いでいた方々には申し訳ありませんが、結果的にこういうアプローチは必要であり、だからこそ生まれた沢山の良かった点を改めて感じられたことは本当に嬉しかったです。Xbox360版はあんまりにあんまりな扱いに感じた竜宮小町組ではありますが、今回のエピソードや今プレイ中のPS3版での難度HYPERでの竜宮小町の圧倒的な強さを経てた今、素直に嬉しさを感じられます。
そして最後を飾るは律子のもう1つの代表曲「魔法をかけて」! 律子のアイドル時代を描写する中、涼が愛にランジェリーショップへ引っ張り込まれる光景も入れつつ(笑)、最初から最後まで本当に律子の魅力に溢れた素敵なエピソードが完成しました。こうなると、16話が可哀そうで可哀そうで…(汗)。
スポンサーコール、「NO Make!」の案内共に雪歩。本編に出て来なかったので意外でした(笑)。
今回の「NO Make!」(PW:IDOL)は、「お見舞い(あずさ/千早)」「立場逆転(律子/真/響/貴音/雪歩)」「サプライズ大作戦(伊織/亜美/美希/真美)」の3本。どれも今回のエピソードを彩るちょっといい話でしたが、その中で唯一別の意味で重要だったのはあずさのお見舞いに訪れた千早。占いの結果ではあるものの「健康面」「思いがけないこと」など、「アイドルマスター2」をゲーム側の千早のエピソードに心当たりが多すぎて気が気でない状況です。まぁ、それはそれとして、アイドルとしてステージに立つ律子のレッスンに協力的な(笑)響や真だったり、律子のステージにサプライズを企画していた伊織や亜美の心遣いなど、聴いて欲しいショートエピソード3本でした。
来週は私個人的に待望の貴音のエピソードである「雲間に隠れる月の如く」。もうこのサブタイトルだけで背筋に来るくらい楽しみです。何やら一日警察署長の話や、961プロの動向も気になる次回予告でしたが、果たして?!
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コメント
自分を応援してくれる人、知ってる人が居ない(かもしれない)ステージに出るという怖さ。
似たような境遇を体験したことがあるはずもないですが、なんとなく分かりました。
そんな時に、アイドルを辞めても応援してくれ、駆けつけてくれるファンの存在というのは心に来るでしょうね。
律子は好きではないのですが(律子が嫌いというより、嫌いな要素を律子がことごとく持ってしまっている・・・)、今回の緑のサイリウムの場面では思わず泣いてしまいました。
音源もこれ用に録り直したようで、心境の移り変わりが綺麗に感じ取れました。
アニメでの貴音は「ミステリアス」なキャラとしても、どういった方向で締めるのでしょうね。
ゲームでは、言ってみれば最後までよく分からない電波キャラでしたので・・
投稿: トウカ | 2011年11月 5日 (土) 23時13分
>トウカさん
私も実は律子というキャラクターは得意な方ではなかったのですが、アイマス関連のライブ、イベント、インタビューを経て、演じる若林直美さんの力でそこは随分変わりました。
今回のエピソードは、律子の様々な思いや葛藤なども上手く描きながら、ステージ上のアイドルとそれを応援するファンとの繋がりや意味なども示してくれた、素敵なエピソードだったと思います。それらの力は、961プロの力を持ってしても壊せない…そんなことも暗示している様に思えました。
来週の貴音編は、願わくば16話の様にならないで欲しい…ということを祈るばかりです。トウカさんも含め、割と「アイドルマスター2」の貴音のエピソードを「電波」と言う方が多く見受けられますが、私は全くそう思っていないので(笑)、制作側が貴音の何を主に受け止めて描こうとするのか、期待も不安も大きいというのが本音です。
ちなみに、私の中では貴音は月から来た人だと思っていますし、月に帰りたくても帰れない一族の上に立つ立場の人だと思っているので、その存在がミステリアスだからこその魅力を感じていますし、その素性が明かされる必要は無いと思っています。人には1つや100個の秘密があると思うので(笑)。
そんな存在は「アイドルマスター」という世界観において異質ではありますが(髪の毛が銀髪であることが既に異質)、存在していることに違和感を感じていない(寧ろ、魅力を感じていたりする)ことこそが、今の貴音のままでで魅力を感じている証なのだろうと思っています。だから、貴音というキャラクターがブレなければ、私はそれで良いのです(笑)。
何れにせよ、どんなエピソードになるのか、楽しみですね。
投稿: こうたろ | 2011年11月 6日 (日) 16時57分