« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2011年12月

2011年12月27日 (火)

THE IDOLM@STER ANIM@TION MASTER 06

Dscf3191 前作から1ヶ月。アニメ「アイドルマスター」4枚目のアルバムが発売となりました。決してタイムリーとは言えない発売ではありますが、しっかり形にしてくれる姿勢は好感が持てます。今後は是非ともタイムリーさに挑戦して欲しいです(笑)。

 例によってフライング購入したので、早速聴いた所感を残しておこうと思います。

 今回、1曲目から「過去の出来事」という、20話の冒頭に流れていた暗めの曲から始まるアルバムという、かなり独特の第一印象。しかも、その曲が2分ちょっともある為、物凄く重苦しい気持ちで聴き始めることに…。でも、最後を飾るのは「約束」なので、アルバム全体が20話の様なもの(笑)。そこを目指して過程を楽しめば良いだけです。

 TVサイズの「CHANGE!!!!」に加え、BGM6曲+既存曲6曲+新曲3曲、ボーナストラック2つという今回も80分近い大ボリューム。既存曲こそリミックスなどの手を加えたものではありませんでしたが、新曲が3つもあり、その1つが20話のラストを飾った「約束」なのですから満足しない訳がありません(笑)。

 COMICAL01ベースの「一生懸命」は、かなりブラスバンド的な編曲になっていて、ソフトトランペットやトロンボーンのメロディを受けてサックスが返す様な構成がかなり良い感じ(自分のブラスバンド時代を思い出してちょっとニヤリ)。アニメのBGMでこういう編曲は結構珍しいと思うので、かなり新鮮でした。
 その他のBGMも961プロ系のアレンジが豪華に感じたり、確かに名場面を彩ったオリジナル曲(特に「みんなとの…」)もしっかり印象付ける仕上がりで満足。

 既存曲の「TRIAL DANCE(普段聴く分には気にならないのですが、このアルバムで聴くと確実にハム蔵の冒険を思い浮かべてしまい、折角の歌のイメージがちょっと壊れてしまうなぁ…と改めて感じますね…(汗))」「自転車」「いっぱいいっぱい」「魔法をかけて!」「フラワーガール」「風花」は正に16話から19話までをしっかり思い出せて、本編の選曲の妙を感じることが出来ます。

 新曲「Brand New Day!」は16話のエンディング映像が浮かんで来たことから、思っていた以上に印象に残っていたのが意外でした。楽曲自体は、ライブで唄ったら観客側も楽しめること請け合いの流れと合いの手がとても気持ち良く、これまでの響の持ち歌とは異なる方向性でありながらもしっかり響のイメージに合っているのが嬉しい1曲。
 もう一つの新曲「チアリングレター」は、これまた響と同様、これまでの真の持ち歌とは異なる柔らかく優しい曲調に、真の持つ魅力の方向性を新たに提示してくれた1曲になったと思います。浜辺を白いワンピース姿で走る真の映像がしっかり浮かび、聴く者に元気を与える、正に「cheering」な仕上がりですね。

 そして、待望の収録である新曲「約束」は、TV VERSIONと千早フルバージョンの2タイプの収録となっており、TV VERSIONは本編の展開(冒頭の歌が無い部分、サビの部分で千早が声を出す瞬間までの溜めなど)もそのままで、春香から始まってみんなが千早を支える様に歌声を重ねて行くのをしっかり聴くことが出来ます。完璧に映像を思い浮かべて目頭が熱くなる、純粋な歌としての収録でないサウンドトラックならではの収録内容だと思いました。BGM「みんなとの…」を経てこの曲が流れるので、ボロ泣き必至です(笑)。

 そんな感動の余韻を楽しむ前に始まる(汗)、影の主役とも言える「音無小鳥の秘密レポート」。今回のサブタイトルは「中2病全開編」ということで、どんな妄想を聴かせてくれるのでしょうか?
 今回のターゲットは、響、貴音、律子の3名。冒頭の相も変わらずの小鳥さんの挨拶から「20代の女」「天海僧正のストラップ」「信玄様の抱き枕」などの単語が飛び交う飛ばしっぷり。そこにやって来る今回のターゲット。扉の向こうに来た3人の話声はヘッドフォンで聴かないと聞き取りにくいと思うので、是非にヘッドフォンでお聞き頂ければ。小鳥さんの妄想への臨場感が高まること請け合いです(笑)。

 その扉の向こうで話している会話を耳にし、咄嗟にロッカーの中へ身を隠す小鳥さん。そして、事務所に誰も居ないことを確認し、何やらドキドキする様なことを始めようとする響たち3人。律子が「体の力を抜いて…」と促す声を耳にした小鳥さんが開始した妄想は…「秋月女学園」!(笑) 秋月紅薔薇会という生徒会だったり、薔薇様(ロサ・アルバ)の律子、転校生の響、妹の貴音が繰り広げる百合な世界。 薔薇の洗礼なる何かを始めようとするところで、妄想が声に出てしまい、隠れている事を思い出して現実へ。
 「学生の時から気配を消すのは得意」と言う小鳥さんに「どんな学生生活を送っていたんだ?(笑)」思わずには居られませんでしたが、誰も居ないはずの事務所に何か面妖な気配がするということで、戦闘態勢を整える貴音たち。そんな凛々しい表情をロッカーの中から確認した小鳥さんは、妄想第二ラウンドへ突入! 大魔導士オータムムーン(本名:リッツ)、精霊術士ヤーネフェルトらが、村を滅ぼした魔王サイレントへの敵討ちに最終ダンジョンに突入するそのシナリオに、自ら魔王として登場する小鳥さんは、導士たちを追い詰めて高笑いすることろで、自らも高笑いして現実世界へ。まんまと律子たちに発見され、問い詰められる小鳥さんは「現実のシーンを妄想に取り入れることが出来るハイブリッドな妄想」と、自らの行いに反省することなく自分の妄想力を称賛(笑)。そんな小鳥さんに響たちは…といった内容は、ノリノリの小鳥さんの妄想トークが楽しいあっと言う間の18分(!)でした(笑)。

 アルバムの最後を飾るのは「約束」の千早によるフルバージョン。7分30秒にも及ぶ完全版は、これまでの千早の代表曲である「蒼い鳥」や「眠り姫」とは違う、ある意味”覚醒した千早”とでも言えば良いのでしょうか、唄うことの喜びを全身で表現している様な、20話までの積み重ねを消化してくれる様な素直に心に染み入る歌詞に、物凄く温かみを感じることの出来る歌声が乗って魂を揺さぶり、その全てが千早が声を取り戻したステージシーンを思い起こさせ、大きな感動に繋がりました。これを聴いた今、千早の代表曲がまた1つ生まれたな、と思うと同時に「約束」の765PRO ALLSTARS版が聴きたくなりました。「約束」は千早の印象が強い曲ではありますが、765プロのみんなが千早に贈った歌ということを考えれば、765PRO ALLSTARSの歌でもありますからね。

 ということで、期待を裏切らない仕上がりの1枚に大きな喜びを感じています。昨年末は「MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON-」のラスト3枚が発売され、新春ライブに備えていたことが感慨深いですね…。2月1日に発売される最後のアルバム、是非有終の美を飾って欲しいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月23日 (金)

アニメ「THE IDOLM@STER」#25 「みんなと、いっしょに!」(終)

 物語としての着地をほぼ完了した24話。後は新春ライブを楽しむだけ!と何の不安も無く迎えた最終回。本当に泣いても笑っても一区切り。今回は最初で最後のオンタイム視聴を敢行。多くの視聴者と時間を共有したいと思わせるだけの作品としてここまで辿り着いたことに、先ずは拍手を贈りたい気持ちで放映時間を迎えました。

 冒頭、花束を持って赤羽根プロデューサーのお見舞いに訪れる小鳥さんを映し、赤羽根プロデューサーが順調に回復に向かっていることが分かります。穏やかに晴れ渡る空を病室から見て、「ライブ日和ですね」と言うプロデューサーの言葉から今日が新春ライブの当日であり、「アイドル達の勇姿を観に行くのは無理なのかな…」と思っていたら、当の赤羽根プロデューサーが小鳥さんに「お願いしたいことがあるんです」と一言。「這ってでも行く気だな!」と観ているこちらも分かるくらいに真剣な眼差しに、新春ライブの成功を確信する私(笑)。

 最終回なのに普通にオープニングが流れ、本編としてしっかり作られているからこその余裕を感じます。アニメ「アイドルマスター」は、何度かオープニングが無い回がありましたが、それは尺が足りないから削るというよりは、演出の一環として敢えて流さないものでしたので、今回は逆に「敢えてオープニングがある」という感じもしました。

 ライブ当日、開演に向けての準備を進めるスタッフさんたち、リハーサル室でストレッチなど準備をする765プロの面々。亜美と真美が何か律子に対して企んでいる様ですが、そんな光景を見て微笑む千早にグッと来てしまうのは、沢山のドラマを経て到達した感情が自分の中にあるからであり、千早が本来持っていた優しさと気配りが自然に現れる様になった演出は半年間の出来事を瞬間的に思い起こすには十分なものでした。
 春香と美希、そして陰ながら千早も交えた「アイドルって何だろう?」の答えについて話す場面では、24話で春香が辿り着いた「みんなと同じステージに立つ時が一番楽しい。ファンのみんな、765プロのみんなと一緒に居る時が一番”アイドルだ”と感じる」という答えを美希に伝え、それを「実に春香らしい」と美希から返答をもらい、目を輝かせて答える春香の様子に千早も笑顔を浮かべるという、小さいながらも大切な演出を入れてくれたのも印象深いものがありました。

 リハーサル室に集まった皆にライブ前の檄を飛ばす社長は、ついこの場に居ない赤羽根プロデューサーの話を持ち出し、空気を重いものに…(汗)。それに気付いた社長は取り繕う様に得意の手品を披露しそうに。そんな社長のバッドコミュニケーション振りに苦笑している中で美希が「ハニー!」と叫び、待ち侘びた赤羽根プロデューサーの登場に「来たか!!」と内心ガッツポーズの私(笑)。
 小鳥さんに連れられて車椅子で登場した赤羽根プロデューサーの痛々しい姿に心配の声を掛けるも、みんながとても嬉しそうに囲む姿や、とっさに駆け寄れない春香の背中に手を当てる千早の姿に、またこれまでの24話を思い返してグッと来ます。許可も得ずに「来ちゃいました」と笑う赤羽根プロデューサーの気持ちに触れたみんなの表情は明るく、大事な時に何も出来なかった赤羽根プロデューサーではありますが、自分の心配を他所に立派に準備を重ねて来てくれたアイドル達に「今日は最高のライブになる」と確信する姿は、視聴者である私も完全に同調していました。「どれだけ多くの人達に支えられてここまで来たか」「春香、美希、真、雪歩、亜美、真美、伊織、やよい、響、貴音、あずささん、千早、律子、社長や小鳥さんの誰かが欠けても駄目。この全員で765プロなんだ」「団結した765プロはきっと無敵だ」と、その場に居た全員へのパーフェクトコミュニケーション振りは、本当に文句無しでしたね。視聴者でありながら、「一緒に最高のステージを創り上げよう!」の言葉に思わず「オー!!」と言いたくなるくらいでした(笑)。

 その後、春香と一対一の会話で「肝心な時に側に居られなかった」と謝罪しつつも、一人で答えを見つけられた春香に「頑張ったな」と声を掛ける赤羽根プロデューサーは、またしても最高の一言を春香に贈ってくれました。23話のラストから24話の過程を知っているだけに、このシーンでは春香の気持ちに同調して目頭が熱くなりました。この時改めてアニメ「アイドルマスター」は、場面場面でそれぞれの気持ちに同調することが出来る作品であり、誰か一人の視点で物語を描いていたら絶対にこの感動は生まれなかったな、と感じました。だからこそ多くの人に支持される作品としてここまで来れたのだと。

 さぁ、いよいよ765プロオールスターズ2nd.ライブ「いつまでも、どこまでも!」開演です!

 開幕曲は…「READY!!&CHANGE!!!! SPECIAL EDITION」…!? のっけからテンション最高潮でしょう!!
 アニメ「アイドルマスター」を彩った数々の楽曲で、オープニングであるこの2曲が担った役割はとても大きく、確実に語り継がれ、愛される名曲2曲がまさかのコラボ。テンポ的なものや曲の展開に共通点も感じていたこの2曲、最初からこのシーンが想定されて創られていたのではないか、と思うともうそれだけで胸が熱くなります。コールも実際のものに近いコールで(笑)、いつか生で聴く機会が巡って来たらなぁ…と思う自分は、この時は完全に客席側と同調。
 ステージ上のアイドル達は、Xbox360版代表衣装「バイタルサンフラワー」と一応PS3版代表衣装の原型である「スノーストロベリーNEO」を纏い、Xbox360版のこともしっかり感じさせてくれたのは嬉しかったですね(よくよく考えれば、「READY!!」の時の衣装と「CHANGE!!!!」の時の衣装の混在という捉え方が正しいのかな?)。また前期オープニング「READY!!」のライブ映像シーンをふんだんに使いつつも、気合の入った渾身の新規カット部分に溢れたライブシーンは集大成そのもの。全話の中で最長のライブシーンだったのではないかと思いますが、みんなキラキラしていて本当に良かったです。繰り返し観れば観るほどに良さが分かって来ます。

 描かれはしませんでしたが、ステージもいつの間にか終盤。知らない衣装を纏っていたものの、なかなか良いデザインだったので、そのうちDLCで配信されるものだったら嬉しいですね(「CHANGE!!!!」の配信に合わせて来るかも?)。
 MCが始まり、とても見知ったパシフィコ横浜の会場風景に、自分の中の臨場感は最高潮。今年の1月に行われた新春ライブがダブります。「ちゃんと見えるからねー」と呼びかける春香に、自然と目頭が熱くなります。その後に続き、他のメンバーが一言ずつ加えて行く中、サプライズゲストの発表! 誰もが画面に映るよりも早く「亜美・真美の企みは律子の登場か!」と気付いたことだと思いますが(笑)、最後はちゃんと律子をステージに上げてくれたことがとても嬉しく、これまた胸を熱くさせてくれました(律っちゃんコールもありましたしね)。まんまと策略にはまった律子ではありましたが、律子に「楽しんで来い!」と送り出す赤羽根プロデューサーは、ここでも地味にパーフェクトコミュニケーション。もう視聴者側に居るプロデューサー諸氏も、赤羽根プロデューサーを否定する人は居なくなったのではないか?と感じる瞬間でもありました(笑)。
 その様子を見ていた社長が語り始めます。「目標に近づいたかな。あの娘たちこそ事務所を作ってまで追い求めたアイドルの完成形かもしれない」と。赤羽根プロデューサーに「君がレールを敷いてくれた」と感謝の言葉を述べる社長ではありましたが、「俺もみんなもこれからです!」と更に上を目指す意志を表明した赤羽根プロデューサー。そう、進化を続ける彼女たちに完成形なんてことはありませんよ、社長?!(笑)と思う私。このシーン、地味に好きな場面です。

 シーンはステージに戻り、律子を加えた765プロオールスターズが披露するのは…新曲! タイトルがまさかの「いつまでも、どこまでも(作詞:畑亜貴/作曲・編曲:佐々木宏人)」というライブの副題と同じ!! まさかここで畑亜貴さんの投入というのも驚きましたが、色々心憎い演出の始まりです。
 765プロオールスターズの全員紹介を各個人の名場面を流しながら行い、みんなが重ねて来たこれまで、そして重ねて行くであろうこれからを、みんなが作った種が目を出し大樹に成長する比喩的演出でまとめてくれました。最初にこのシーンを観た時は、少々パンチに欠けて地味な印象を持ちましたが、全編を数回観るうちにじわじわ感動が湧き上がって来るようになりました。「でしょ?」という言葉を多分に使った前向きな感じや、「希望乗せて微笑みを届けに行くのでしょう」という輝く明日を感じさせるテーマは、心から楽しそうに歌う千早の姿も重ねて心を震わせます。
 歌が終わって、揺れるサイリウムを観るステージ上のアイドル達を映すシーンでは、さっきまで観客目線でいた自分が、今度はステージ上のアイドル達の感覚に同調していました。言葉が聴こえなかったとしても、気持ちを込めて揺らすサイリウムがステージ上のみんなに伝えられるメッセージは確かにあるのだな…と、ライブである意味何気なく振っている時も多いサイリウムに対して、一振り一振りに気持ちを込めたいな、と思いました。
 立派にステージを創り上げた765プロオールスターズを舞台袖から観ていた小鳥さんは感極まって顔を覆っての号泣。赤羽根プロデューサーも目を潤ませてステージを真っ直ぐ見つめます。そんな場面を観ていた私も同じ気持ちで目頭が熱くなってしまいました。

 大成功を収めた(であろう)新春ライブから3ヶ月くらいが経って、季節はもう春。無事退院を果たした赤羽根プロデューサーが出社すると、待っていたのはアイドル達全員。その光景に「ここが一番落ち着く」と感想を漏らすものの、「じじくさい」と伊織に一蹴されるプロデューサーにみんなの表情も笑顔。迷惑を掛けたことを改めて謝罪する赤羽根プロデューサーではありましたが、自分達を見つめ直す機会もあり、プロデューサーが765プロにとって大切な人であることが分かったと言われ、765プロの結束はもう揺るがないなと私自身も感じることが出来ました。
 「生っすか!?サンデー」がタイトルに「レボリューション」を加えて再始動することや、ミュージカル「春の嵐」が全国公演になったなど、まだまだ765プロのみんなの大躍進は続きます。そんな勢いのある中、とうとう高層ビルへのオフィス移転まで発表! これからますます発展して行く…という流れだと疑わずにいたら、チラシを見ると施工業者に「ブラックウェルカンパニー」とあって、「ブラック?もしかして…」と思っていたら案の定。どうやら黒井社長の差し金だった模様(笑)。ある意味凄い事件であるはずなのに、ここだけ何だか漫画的に片付けられて笑ってしまいましたが、765プロはやっぱりたるき亭の上にあるのが良いですよね?(まぁ、ゲームでは大きくなって行きますが、やはり最初のボロビルが全国のプロデューサーさんの中で生き続けているイメージですから(笑))

 そんな笑えない笑い話を経て、シーンは花見に移ってエンディングへ。選曲はもう納得の「いっしょ」! しかも、全員同時収録をしたそうで、これまで別録りであったレコーディング初の試みとのこと。だからなのか、765PRO ALLSTARSの楽曲の中で雰囲気までもが強く伝わる歌声に感じました。本当の意味で「いっしょ」という歌が完成したような、そんな感覚が生まれるくらいに最高の選曲だったと思います。これは全く想像をしていなかった選曲だけに、スタッフの理解の深さが本当に凄いと改めて感激と感謝。
 花見のシーンでは、みんなが楽しそうにしているシーン、鴨先生やジュピター、善澤記者、876プロの愛、絵理、涼やまなみさんまで映し、黒井社長の高笑いまでという抜かりの無さに、本当にギリギリまで、しかも詰め込みすぎと感じない詰め込み具合は絶妙で、全体の尺をしっかり見据えて緩急付けた演出群で決着した最終回だと思いました。
 演出の中には春香がクリスマスプレゼントとして購入した財布を退院祝いとして渡していたことも触れられ、実際に使っているプロデューサーと嬉しがる春香の様子を横で観ていた美希がやきもちを焼いて春香が照れ、横で千早が優しい眼差しで微笑む姿は、これまで普段の765プロの光景であり、色々なことが積み重なってそのシーンに繋がったことを考えると自然と目頭が熱くなります。将来的に春香と美希の恋模様的展開を見せてくれても良いかな、と思ったり思わなかったり(笑)。
 ある意味王道的演出の全員での記念写真を撮って、それがボードに貼られている演出に「またね!」で終幕。インパクトのあるものではありませんでしたが、奇をてらうようなこともせず王道を貫いたラストは個人的に◎。今回のエピソードを初回に観た時こそ物凄くあっさり終わった感も否めませんでしたが(13話の様なライブ的盛り上がりを期待していた自分も居たので…)、2回目は物語を理解して観ていたこともあって、展開を気にする必要もなく本質を感じることが出来る様になったら、強烈に感動出来る様になっている自分が居ました。この感覚、劇場版「アキハバラ電脳組」と全く同じです。その為、この感想を書きながら、既に5回目を観終った私ではあるのですが、飽きるどころか最終回の魅力を色々強く感じられる様になった、正にスルメ演出で全編が作られていた様に感じます(全話の中でこういう演出したのは最終回だけでは?と思うくらい)。今後、全話通しも含めて、まだ何回でも観られる、そんな気持ちです。
 特筆したい箇所としては、アニメ放映前に錦織監督が述べていた「春香が上手く描ければ成功」という内容について、恐らく大多数のプロデューサーさん達が感じている本来春香が持っている魅力を更に深く描いてくれたと思うアニメ版は「大成功」と言える気がします。25本の方向性や各アイドルの役割など本当にクリアしなければならない難しい部分が沢山あったと思いますが、よくここまで多くの人に支持される作品まで仕上げてくれたなぁ…と。これは偏に制作陣の”愛”だと思います。

 それと個人的には私の中で揺ぎ無い名作「アイドル伝説えり子」との共通点をいくつも見出す事が出来たこと(特に全25話の物語の全体像として起承転結を感じられたことは、個人的に凄く大切なこと)、並列に語ることが出来る高みに来たことが嬉しくもありました。

 で、やはり何と言っても特筆すべきはエンディング後のCM。実は随分前から「最終回はライブで終わって(ラストソングは新曲かCHANGE!!!!かREADY!!辺り、その続きは本物のライブで!」的な展開だったりすると熱いよな…と思っていただけに、本編の展開は全く違いましたが(笑)結果的には似たような展開に熱くなっています。
 まさかこんな早い段階から7周年記念ライブの告知がなされ、しかも紛れも無くオールスターズ! 流石に876プロやジュピターは参加してくれないみたいですが、それでもやはりオールスターズは嬉しい限り。奇数周年のライブは全員揃ってくれると信じていたので余計に嬉しいです! しかも、最近「ハコが小さいからチケット獲得が厳しい」と嘆いていたので、横浜アリーナでの開催(5周年の幕張の3倍近いキャパ!)、しかも2Daysというのは、本当に嬉しい!! 今から楽しみで楽しみで楽しみ過ぎて、半年も先のライブを今からこんなに楽しみに待たなければならないことにどうしたら良いのか分かりません(笑)。ライブのサブタイトルも「みんなといっしょに!」ですし、キャパも1万オーバーは確実ですから、座席の良し悪しに拘らなければ、確保に困ることは無い…と信じたい(汗)。

 スポンサーコールは春香、「NO Make!」の案内文も(名乗っていないけれど恐らく)春香。
 「NO Make!(PW:MINNA)」は「私たちのプロデューサーさんへ(1)(春香/響/伊織/貴音/亜美)」「私たちのプロデューサーさんへ(2)(雪歩/亜美/あずさ/真美)」「私たちのプロデューサーさんへ(3)(律子/やよい/美希/千早/(全員))」の3本。退院を1週間後に控えたプロデューサーの携帯電話の留守番電話へのメッセージ録音ということで構成された3本は、それぞれの持ち味、近況も含んで短いながらも楽しい3本でした。ここで一番印象深いのは千早。美希の積極性に何か感じたり、家族についてコメントしたり、本当に良かったね…と何だか「アイドル伝説えり子」48話でえり子の親友である麻美が卒業コンサートの光景を観てえり子に向けて言った言葉である「いろんな事あったけど良かったね。歌を、忘れないで…」が蘇ります。まぁ、それはそれとして(笑)、最後のNO Make!も必聴です。

■全話観終えて…

 …ということで、アニメ放映開始から半年間続けて来た感想投稿も一つの区切りを迎えることになりました。私としては、全話の感想を書くことになるとは全く思っていなかっただけに、全話書かせるだけのパワーや魅力があるコンテンツとして仕上げてくれた制作スタッフ陣全ての方々にお礼と拍手を贈りたいです。お疲れ様でした&ありがとうございました!
 思えば新春ライブの時にアニメ化が発表され、欠片も嬉しいと思わなかった私が、こうして全話の感想を書けると思わなかったですし(どちらかといえば、途中で書かなくなって「ほら、やっぱり大した作品じゃなかったでしょ?」と馬鹿にするために書き始めた(笑))、だんだん自分の書き口が良く分からなくなるくらいに長い感想(?)になってしまって行く状況には私自身が驚いています。そして、肩入れして行く中で、いつも想像を超えた演出群に驚かされ続けたアニメなんて本当に数えるほどしかなく、その1つが「アイドルマスター」であることがとても幸せに感じます。毎週金曜日は40分早く起床し、出勤前に観て移動中に感想の草案を書き、昼休みで一気に書き上げる…といった生活を半年送ったわけですが、感想を書くのに費やした時間や労力は大変だったものの、楽しんでいたのは間違いないので、ブログとは言え形に残せたのは嬉しいです。
 こんな辺鄙なブログに「アイドルマスター」関連の感想とかを辿って目を通してくださった皆様、稚拙な内容もあったかと思いますが、私なりに真摯に書いたものですので、また何かの折に皆様の目に留まるものがあれば嬉しいです。ひいては「アイドルマスター」というコンテンツを応援する力に繋がれば、それが何よりのご褒美です(笑)。
 アニメ版は、今後安直に第二期とか劇場版とかOVAとか言わずに、決して安売りしない素晴らしいコンテンツとして今後も何かの折に展開してくれれば嬉しいです。やはり「アイドルマスター」に関する全ての始まりはゲームにあるべきだと私は思っているので…。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年12月22日 (木)

PS3版「アイドルマスター2」765ショップカタログ第3号配信!

Dscf3189 年末進行ということがあり、通常よりも1週間近く早めに配信開始となった「アイドルマスター2」の765ショップカタログ。第3号(Xbox360版は第11号)は、まさかの「マリオネットの心」配信! もっとまさかなのは「日高愛」の配信!!!

 取り敢えず今回は曲+EXTEND衣装+スペシャルアイドルの合計3コンテンツの購入。また5,000円くらい飛んだのはもう考えないことにして、コンテンツそのものを楽しむことにします(笑)。

 先ずは「マリオネットの心」と衣装「ワイヤードマリオネット」ですが、もう何ていうか「素晴らしい!!」の一言。「アイドルマスター2」の新曲群は本当に感動的にダンスとステージ演出が際立って良いです。今回も物凄く魅せてくれました。衣装もなかなか良いデザインで、個人的には「悪魔城ドラキュラ」に出て来るフランス人形を思い出してしまい、ちょっと恐いのですが…(笑)。しかし、まさか美希専用と思っていた「マリオネットの心」を765プロアイドル全員が収録していたとは…。本当に「アイドルマスター」関連の楽曲は「いつの間に!?」というのが多くて驚かされます。

Dscf3187 そして「日高愛」ですが、もう何ていうか…「素晴らしすぎる!!!!」の一言(爆)。元々、DSの解像度でCGの日高愛を観ていたため、「アイドルマスター2」の描画エンジンで表現された愛は感動的ですらありました。個人的に765プロと876プロの全アイドルを総合しても思い入れがトップと言っても過言ではない日高愛において、強く印象を残している「ALIVE」と「GO MY WAY!!」のステージを共に観られるだけでなく、765プロ用のEXTEND衣装(但し、スノーフレークリリパッド以降の追加衣装のみ)を愛に纏わせることが出来るなんて…。

 で、そのステージについては、「ALIVE」を国立オペラホールで唄わせたら…舞との対決ライブを彷彿させてくれ、もう泣くしかありませんでした(笑)。愛の表情、全てを包み込む様な眼差しはとても細やかに表現してくれており、カメラワークやステージ演出も本当に文句無し! 一応、初音ミクと同様、衣装がメインでステージ視聴は追加要素的な扱いだとは思うのですが、私にとっては全く逆。876プロの愛の衣装を765プロのみんなが着れることなんて、どうでも良い(爆)と思えるくらいに素晴らしいステージでした。
 こうなると、欲を出して絵理や涼も追加して欲しいと思ってしまいますし、3名揃うと「"HELLO!!"」をトリオで唄ってもらえる様になったら最高です! 是非実現して欲しい!!!

 ということで、私にとっては最高のクリスマスプレゼントでありお年玉となった(笑)、今回のカタログ第3号でした。来月も期待しています!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年12月17日 (土)

「PlayStation Vita」発売

Dscf3185 全く「欲しい!」と思っていなかった「PlayStation Vita」、これまで新ハードを購入した中で最も適当な「何となく」という理由で購入してしまいました(汗)。

 これまでは発売予定ソフトのラインナップに「これだ!」というソフトが1本くらいは最低限あり、ローンチタイトルの中にも「これなら」と思うソフトが数本あるのが購入動機になっているのですが、今回はそれらにも該当せず。勿論、今回購入した「リッジレーサー」や「塊魂ノ・ビータ」に興味はありましたが、ハードを買わせるだけの力はありませんでしたし、発売予定の「テイルズ オブ イノセンスR」も新作でない以上は、強烈に惹かれるものではありませんでした。そういう意味でも「何となく」しか理由が見当たらず、「新ハードに触れたい気分」というのが一番しっくりする理由なのかもしれません。ちなみに、いまだに3DSは「所詮はDSの3D表示搭載版」としか思えず興味が持てません。

 で、実機に初めて触れてみた訳ですが、見た目こそPSPっぽいですが、インターフェースは勿論、画面の綺麗さ(有機ELですからね)や、音の良さなど思った以上に新鮮さや「おぉ」と感じるものが多く、時代の変化を感じ取れるハードではありました。

 購入したのはWi-Fiモデルで3G搭載ではありませんが、携帯機だからと言って外で遊ぶことを想定していない私にとっては、まぁ問題ないかなぁ…と(どうしても月額費用を掛けることに躊躇いがあり、更に3G回線が使えたからと言って出来ることがゲームの本質的な面白さに繋がると現段階では感じられない(何となくGPSしか使わないのであれば、PSPの様に後でGPSレシーバーでも出してくれれば事足りる)…)。ネット接続があまり安定していない様にも感じるし、Webブラウザが何だか使い辛かったり感じるのは慣れの問題でしょうか? 

 ちなみに、購入した2本のソフトはそれぞれちょっとプレイしてみましたが(共にパッケージ版を購入。個人的にフルパッケージがあるなら手元にないと落ち着かないので…。ちなみに、マニュアルすら入っていないパッケージにはちょっと苦笑してしまいました)、「リッジレーサー」は特別「おぉ」と思うことがない、良くも悪くも「リッジレーサー」でした。「塊魂ノ・ビータ」は、背面のスライドパッドを使用して縦横に伸ばしたり出来る点は新鮮でしたが、やはり基本は「塊魂」のシリーズ。それぞれ楽しめるものだとは思いますが、「PSVitaだから」ということは然程感じることはありませんでした。

 PS3とのリモート接続も試してみましたが、PSPの時よりも動きが軽快で(当たり前)、音楽やビデオなどのコンテンツを遠隔地から楽しめるというのは使い方によっては楽しいかもしれません。どうせなら色々な可能性を見せて欲しいなぁ、と(PS3のゲームがそのまま遊べたら良いのに(笑))。

 尚、UMDドライブ非搭載ということで、PSPのソフトを安く購入可能なUMDPasportで所有ソフトを確認してみたのですが、所有ソフトで現在対応されていたのは1本(モーターストーム レイジングアイスのみ)という残念な状況…。画面が大きく綺麗なPSVitaでPSPのソフトがプレイ出来るのであれば、それに越したことはないですからね。

 まぁ、まだ発売されたばかりですし、今後の展開に期待したいと思います。一応、ハード所有者になりましたので、今後「ソフトの為にわざわざハードを買う」という敷居の高さは無くなりましたしね…って、欲しいソフトがある場合はいつだってハード購入を躊躇ったことの無い私には大した問題ではありませんが(笑)。

 ちなみに、取り敢えず私のVitaは問題なく動作しています。ハズレを引くことの多いこの私が(笑)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年12月16日 (金)

アニメ「THE IDOLM@STER」#24 「夢」

 観ているこちらにも重い感情がのしかかる引きとなった前回から1週間。我々の愛する春香が笑顔を取り戻すことを信じて待った1週間。見守ることしか出来ない私たちは、春香の強さと765プロの絆の力を信じるだけ。

 幼少の春香が舞台の上で真っ暗な客席に向かって夢を語るシーンから始まった今回。それがミュージカル「春の嵐」の台詞の一部にリンクしたものだと間もなく分かり、状況的なものも含んで春香の迫真とも言える演技に驚愕する美希。一命を取り留め、脳波にも異常が無く、後は回復に向かうだけという赤羽根プロデューサーの事故後の経過も映され、春香を気遣う765プロの面々ではありますが、「プロデューサーの為、ファンの為に」とみんな忙しい日常へ戻って行きます。それでも、海外レコーディングから戻った千早は春香の落ち込み様が気になる様子。「何か力になりたい」と思っているのが強く感じられ、でもどうしたら良いか分からない…。そんな千早と春香の関係は、本当に「絆」で結ばれているよなぁ…と、これまで積み重ねて来たことも感じながら見守る私。

 日を追うごとに新春ライブへ向けての合同練習への参加者は減り、最後は春香自身も参加出来ない状況になる多忙ぶり。そんな中、春香はミュージカル「春の嵐」の主役の座を射止め、辛い出来事が知らぬ間に功を奏した格好になったことではありますが、本気で挑んだ美希をも諦めさせるくらいの気迫(というよりも、悲壮感や絶望感でしょうね)が今の春香にあったことが分かります。
 主役を獲った春香ではありますが、新春ライブのことをずっと気に掛け、みんなからの「参加出来ない」との連絡メールに、寂しさで一杯。そんな春香が、連絡メールの流れで見た赤羽根プロデューサーからの「新春ライブ、がんばろう!」メールに、一つの決意をします。

 現在、765プロのプロデューサー業務を一手に引き受ける律子に「全部の仕事を休んでライブに集中したい」と無茶な提案をする春香。困惑する律子の背後から「我儘だ」と迫る美希。「春香はアイドル、楽しくないの?」と言われ、その引きつり気味の笑顔を指摘された春香は、自分でも気付いてしまいます。「今のアイドル活動が楽しくない」ということに。「楽しかったのに、いつからこんな風になったんだろう…」と涙が溢れだす春香。春香自身が何をしたいのか。どうなりたいのか。それは春香自身が向き合わなければならない問題。その悩みを聞いて一緒に解決の道を探すのは、周りの仲間の役目。今回のエピソード「夢」はそこを描くであろうことは、この時点でハッキリと確信が持てました。

 春香がしばらく休養を取ることになった一方で目の前の仕事を懸命にこなす他のメンバー達。真、やよい、雪歩は携帯電話のサービスのCM撮りで「Honey Heartbeat」を披露。その撮影スタッフに「良いものが出来そうだ」と褒められた中、「そういえば天海さんは大丈夫?」と尋ねられるも、明確に回答出来ない3人。その様子にスタッフさんは「別々に仕事していたら個人の状況なんて分からないか」と言われてハッとする3人。他の場所でも伊織とあずさが「これだけ活躍出来ているのだから、765プロに拘らなくても大丈夫」と言われていたり、律子も「自分たちの仕事を一生懸命やっているのだから仕方がない」と忙し過ぎる状況に打つ手無しの様子。そんなみんなの様子を横目に、千早は春香のことを一人気に掛けているのが分かり、春香に大きく救われた千早が心から春香のために自分に出来ることを探している様子にグッと来ました。

 仕事を休んでいる春香は自宅で一人考えます。「どうしてアイドルになりたかったのだろう…」。何もしていない様子を心配した春香の母親(演じているのが、半場友恵さんというのもちょっと感慨深い)は、気分転換に外の空気でも吸って来たら?とお遣いを頼みます。「i」のピアノアレンジが、そんな春香の気持ちに沿った感じで印象に残りますね。
 お遣いに出た春香が通りがかったイベント会場近くで機材搬入などをしていたのは…何と冬馬!? 春香に気付いた冬馬が「売り込んでいる中で休みなんて優雅なもんだな」と相変わらずの口の悪さを披露するも、「暇なら俺たちのライブに来い」とジュピターのチラシを春香に手渡し、「今は小さなハコしか用意出来ないけど」と一緒に創るスタッフの顔が見える今の環境に、信頼を築いて行ける環境にとても充実した様子。765プロの「絆」や「団結力」に一目置くようになった冬馬は「直ぐに追いついて見せるからな!」と、かつてのライバルは大手事務所を辞めて大きく羽ばたこうとしている感があって、とても嬉しい気持ちになれました。スタッフはジュピターも大事にしてくれたんだなぁ…と。

 別の場所では千早がいち早く、目を覚ました赤羽根プロデューサーとの面会を果たしていました。それは勿論、春香の為。ひいては765プロの為。千早はどう話したら良いか分からない中、「いつも一緒にいた、ある家族がみんなバラバラになってしまった」と例え話を切り出しました。家族関係が悪かった千早が、家族の例え話をすることに胸が熱くなります。その言葉一つ一つに、春香が、仲間たちの姿が投影されており、話している内容を聴くだけで目頭が熱くなります。これは千早だからこそ語れたことであり、そのことは22話のクリスマスパーティの時に明らかでしたし、この経過で千早編の本当のエピローグを迎えた様に思えます。
 どうしたら良いかを相談した、千早に対する赤羽根プロデューサーの回答は「大丈夫。みんなも同じように思っている。それが家族というもの」。そのパーフェクトコミュニケーション振りに泣きそうでした…っていうか泣いている私(笑)。更に「家族なら、思っていることをちゃんと伝えなきゃ」とボーナスまで付けてくれ、もう春香以外のメンバーは大切なことに気付いてくれるのは確定したも同然! この場面、何も言わない小鳥さんが地味ながらも素敵な演出でした。

 社長にまで掛け合って、スケジュール調整を果たして合同練習に集まった765プロオールスターズ(春香除く)。そこで、千早がみんなに春香が何を感じ、何を悩んでいたのかを伝えます。一人遅れて来た美希は「生っすか!?サンデー」の後番組のオファーがあって、その話で遅れたと明かし、更には「迷子になるから断った」と付け加えます。美希は常に思うが儘に走り続けていたものの、それは帰る場所があってこそ。そこに気付いた美希や、千早の話を聞いて「変わらなきゃいけない事」「変わって欲しくない事」が何かに気付いた他メンバーは、これまで日々の仕事に追われるだけであった日常の中に一番大切なことを見つけました!! バックに流れていた「まっすぐ」も的確な演出で印象深く、シチュエーションは全く異なるものの、やはり「アイドル伝説えり子」の息吹を感じてしまう私。

 後は迷っている春香が立ち直るだけ!ということで、場面は春香に。公園で幼稚園児が大勢で歌の話をしていたところに通りがかった春香は、その様子にほんの少し笑顔。その春香を見付けた園児が近づいて来て、春香に歌を唄ってくれと引っ張り込みます。一緒に「自分REST@RT」を唄う中、春香が自分の想いと向き合います。小さい頃の自分がアイドルになりたかった理由、その根幹には「みんなで楽しく」がありました。春香がずっとずっと拘っていた「みんなで一緒に」、困っている人に笑顔で手を差し伸べる春香の思いは「楽しく」、そんな事がハッキリ分かった途端、本当の意味で春香の全てを抱きしめられた様な気がして目頭が熱くなりました。そんな気持ちを包み込む新曲「さよならをありがとう(作詞・作曲・編曲:橋本由香利)」は、私にとっての「笑って! part.II」(笑)みたいな位置づけになることを確信。この歌は、春香だから伝えられる歌になっている様に思えました。

 春香は幼少の頃の自分の気持ちを連れ、仲間との絆を深めた場所を一巡り。その時々の事を思い出しつつ、春香がいつも「みんなで」と言っていた事が逆にみんなの負担になっていたのではないか?と思い悩んだ結果、自分の根幹にある気持ちに辿り着いた春香が出した答え(それが1個のキャラメルに込められている演出は良かった!)。そして、考えるよりも早くみんなの元に帰れる場所である事務所へ駆け出します。あっさり復活した様にも感じますが、私はこれで良かったと思います。くよくよしないのが春香の良いところですから。

 ”一人はみんなのために。みんなは一人のために。”

 時を同じくして春香の為に集まった他メンバーは事務所に集結。事務所からの生中継で街頭テレビに新春ライブの告知を敢行するという力技発動(笑)。そんなみんなの想いがちゃんと春香に伝わったのか、その映像をちゃんと観ることが出来た春香。「あれ、一人足りないぞ」「足りないのは…春香!」「いつもの場所で待ってる!」と、もう職権乱用とも取れなくもない(笑)映像に、悩みを吹き飛ばす春香! そんなやり取りのバックで流れるは「まっすぐ」!!! もう泣くしかありませんでした…。

 そのまま突入するエンディングでは、これまでの仲間たちとの軌跡を映しながら、最後は1話の本編最後の春香の「夢…ですかね、小さい頃からの」に繋いでおり、もう20話のラスト並みに泣き続けている私。それは偏にエンディングテーマ「まっすぐ」に思い入れが強くあることも手伝った結果でしょうね。最後に事務所に辿り着くシーンは、オープニングのラストカットに繋いでいる(プロデューサーは居ないけれど)というのがまた心憎い演出。最後にサブタイトルを出して終了という、エンディング後にサブタイトルが出るという初のケースにはちょっと驚きました。

 「まっすぐ」は、私が「アイドルマスター」というコンテンツに思い入れるきっかけになった大切な歌。奇しくも2日前に最近Xbox360版の自分のプロデュースを録画して纏めたDVDを観て、その時の想いと共に(10アイドル達成時の)エンディング曲「まっすぐ」を聴き、「765PRO ALLSTARS版が聴きたいよなぁ…」と思っていた私の小さな夢が叶ったと分かった、今回のエンディング。正に最高の場所に流れた名曲です。今まで私の中にある思い出にアニメの物語も加わるなんて、もう最高の贅沢です。後はいつかライブで「まっすぐ」を聴けたら…(3周年の時聴いているのに、印象が薄いので…(汗))。

 今回のスポンサーコールはあずさ、「NO Make!」の案内は社長。
 「NO Make!(PW:HARUKA)」は、「あなたの代わりに(1)(小鳥/やよい/響)」「あなたの代わりに(2)(小鳥/真)」「あなたの代わりに(3)(小鳥/プロデューサー)」の3本。プロデューサーの手術が終わった後、意識が戻らない間、みんなに不安を与えない様に笑顔で嘘をつき通す小鳥さんの小さな奮闘と、意識が回復したプロデューサーの小鳥さんに対するパーフェクトコミュニケーション振りを堪能出来る今回の3本もやはり必聴の素敵エピソードでした。

 来週はいよいよアニメ「アイドルマスター」の最終回。サブタイトルは「みんなと、いっしょに!」。流れた映像はパシフィコ横浜であろう舞台のみ。復活した春香と絆を強めた765PRO ALLSTARSの前に敵はありません。最高の舞台、最高の笑顔で迎える2nd.ライブ「いつまでも、どこまでも!」と、春香が用意したクリスマスプレゼントの行方を見届けるだけです!(後は「見つめていたい」が歌として披露されるか否か…でしょうか。赤羽根プロデューサーに贈る歌みたいな位置付けとか?)
 放映日は祝日とはいえ出勤になる可能性も捨て切れませんが(汗)、そんなの関係なしに最初で最後のオン視聴を決行しようと思います!! 泣いても笑ってもラスト1話、大いに楽しみましょう!!!

 ”ひとりでは出来ないこと。仲間となら出来ること。”

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年12月14日 (水)

「THE IDOLM@STER 6th ANNIVERSARY SMILE SUMMER FESTIV@L!」Blu-ray&ダイジェストDVD発売!

Dscf3183 節電の夏が始まろうという最中、世界を笑顔で溢れさせる力になれば!という思いで臨んだ「アイドルマスター」の6周年記念ライブ「THE IDOLM@STER 6th ANNIVERSARY SMILE SUMMER FESTIV@L!」のBlu-rayが発売されました。5周年記念ライブの映像メディア発売を巡っては裏側で色々あった(公式的には発売告知は出していない中での発売中止なので、この騒動は歴史に刻まれない)ので発売までとても長く感じましたが、今回は告知されてから発売されるまでが早く感じるくらいでした。何はともあれ、無事に発売されてホッとしています。

 私は結局特典など何も無いAmazonで注文をした為、フライングとはならず発売日に手にした訳ですが、その背景には折角配送してもらったのに、宅配ロッカーが全て使用済だった為に持ち帰られてしまうという想定外の状況が発生していたのです!(汗) 配達されることを楽しみにしていたこともあって、配送状況を夕方に検索してみたら「持ち戻り」となっていることに気付き、「もしかして今日観られない?!」と焦った私は再配達依頼を出して急遽仕事を切り上げ、定時過ぎに職場を出て猛ダッシュ帰宅。何とか無事に手にすることが出来たという小さな努力がありました(笑)。

 前置きが長くなりましたが、それだけ楽しみにしていた映像メディア発売。
 視聴準備を整え、早速あの日に帰り始めました(笑)。

 私が参加したのは2011年6月25日の東京公演のみなので、その他の公演を観られるのは楽しみな反面、ちょっとした不安も。というのも、私が本気で参加し始めた時期以降のアイマスライブにおいて、自分が参加していないステージをダイジェスト以外の映像で観た事が無いので、その会場に自分が居ないということが不安に思うという、一種独特の感覚を覚えたのは初めて(笑)。まぁ、取り敢えず最初に観るのは東京公演なので、細かい事は抜きにして大いに楽しもう! 何せ、「MASTER ARTIST 2」のライブ楽曲が全てフルに聴けるのはこのライブからですし、新春ライブのダイジェスト映像で我慢していた日々から開放されるのですから!(笑)

 で、観始めてから2時間半。自分が参加したライブでありながら、驚く程にステージの状況を細かく覚えておらず(爆)、とても新鮮な気持ちで全編を楽しむことが出来ました。セットリストやトークはかなり覚えていながら、全力で応援しているとステージ上の演出は厳密には覚えていないものなんだなぁ…と改めて思う次第。

 それとは別に客席からではしっかり観られなかった、ステージ上の皆さんの表情やダンスの細かな動き、そしてステージの使い方(配置)などをしっかり観ることが出来た今回。5周年に比べるとステージの規模こそ小さくなっているものの、その堂々たるパフォーマンスには驚かされました。
 緊張している素振りは無く、強く残る印象は皆が楽しそうだということ。勿論、ライブのテーマである「SMILE SUMMER FESTIV@L!」を意識している部分はあるかもしれませんが、意識的なことであったり、自信であったり、一言で表現するなら「成長」になるのだと思うものを映像からより強く感じました。勿論、参加当日にもそれらは感じていましたが、ハッキリ映像で観ることが出来ると、その思いはより強くなりました。最もその成長を感じたのはリーダーの中村さんかもしれません。
 新春ライブで初披露されたMASTER ARTIST 2出典の楽曲たちも多かった今回、仕上がりは圧倒的に今回のライブの方が上だと思いますが、それに比べると観客側の仕上がりがちょっと遅れ気味に感じました。個人的に「うーん」と思うコール類や明らかに反応が遅い箇所、そこはコーラス担当すべきだろう!と感じる箇所もいくつかあり、この辺りは次回以降に修正したいよなぁ…と思いましたが、もしかして大阪で完成しているかも?(笑) 逆に初披露ながらも「READY!!」は既に7割くらいは完成していて(!)笑ってしまいました。

 特筆すべき箇所としては、今回はこれまでに発売されたライブ映像メディアよりもMCがしっかり収録されています(カットされたのは、震災に配慮した挨拶部分とアニメ関連のPVを流す辺りのみ。後はアンコールを叫ぶ私たち参加者の声くらい(笑))。だからなのか、ディスクをセットした直後に流れる最初の注意表示に「出演者が話した内容は個人の意見であり、販売元は一切関係ありません」的な内容が記されていました。こういう表示を観るのは初めてだったので、別の意味で驚きました(笑)。
 また、今回はカメラワークにもなかなか凝っていて、左右分割、上下分割を時折入れ込んで、ステージの左右や上下に居る歌い手の様子やステージの反応等を効果的に見せてくれています。アップにする時も単調な顔アップなどではなく、近づき方やピントの合わせ方など色々と凝った演出も多いです(好みは分かれるかもしれませんが)。何となくお腹や胸のアップが多く感じたのは、私がそういう目で観ているからなのかしら…?(汗)

 ちょっと笑ってしまったのは、ライブ中盤に中村さんが点呼をする時に客席側を映したシーン。今回、TOKYO DOME CITY HALLという、ステージと客席がかなり近い会場だからというのもあるかもしれませんが、随分としっかり客席側を映してくれました。その為、2F、3Fの人達はかなりハッキリと一人一人の表情が確認出来ます。この映像を観て「自分が居る!」と確認出来た人も多いのではないかと。私は…?(笑)

 東京公演を一通り楽しんだ後、同ディスクに収録されている札幌公演のダイジェスト映像を視聴。4周年ライブの時にも他公演のダイジェスト映像が収録されており、5周年ライブのBOXに封入されていた新春ライブのダイジェスト映像の記憶も新しいので、「まぁ、こんなもんか」という映像だと思っていたところ、予想に反する収録内容!

 その収録内容は、セットリストがほぼ同じ部分は収録せず、完全に「札幌公演のみ」の披露内容をピックアップして収録しており、「きゅん!ヴァンパイアガール(GAME Ver.)」「フラワーガール」「arcadia」は何とノーカット! 「やってくれるじゃなイカ!」とか思っていたら、次の「my song」は途中でカット…(涙)。別の意味で「やってくれるじゃなイカ…」となりましたが(笑)、冒頭挨拶や途中のリーダーMCなども収録してくれたので、そこは感謝しなければ。更にはコメンタリーもある訳ですから、楽しみが尽きません。これでメイキングなども収録されていれば文句無しなのに…!(「my song」は大阪公演でも披露されたからと気付き納得! 改めて「やるじゃなイカ!」)

 そして、ディスク2枚目へ。公演順に観ようと決めていたので、メニューを出して映像特典メニューから名古屋公演、福岡公演と続けて視聴。
 札幌公演と同様、各公演独自披露の楽曲&リーダーMCを中心に収録されているのは良かったものの、肝心なところで痒いところに手が届かない仕様にはかなり残念…(苦笑)。
 名古屋公演では、「愛 LIKE ハンバーガー」をはじめ、「YOU往MY進!」「チクタク」がフルコーラス収録されていたのは素晴らしかったのですが、「チクタク」後の浅倉さんの独白がカット(涙)。「スタ→トスタ→」も出来ればフルコーラス欲しかった…。
 福岡公演では、「L・O・B・M」が途中から、「自転車」や「ゲンキトリッパー」は途中から且つカット、「エージェント夜を往く」はカット…。その割には他公演で代わりが利く「Little Match Girl」「眠り姫」などがダイジェスト収録という、何だかチグハグな収録ポリシー。トーク部分はそれなりに入っているものの、もう少しリーダーMCを入れて欲しかった…。勿論、張り切っている仁後さんは大変魅力的でしたので、そこが観れたことは満足していますが…(笑)。

 大阪公演は、千秋楽ということもあって熱いステージを堪能出来ました。唯一の残念ポイントは仁後さんと平田さんが不参加なこと。それ以外では、選曲も他の公演と被らないものも多く、ダンス部の若林さんと沼倉さん二人による物凄くパワフルなステージは東京会場には無い魅力的なステージで、「Next Life」の一人用ダンスアレンジも完成度が高く、「眠り姫」は1つの到達点に来た様な感動があり、「START!!」での四葉のクローバーやちょっと感動的だった「ジェミー」、「READY!!」の史上初のフルサイズ披露(TVSizeであったら完璧な順応振りで、プロデューサーさん達の学習振りがとても良く分かった(笑))や、ステージ背後から客席側を映すカメラワークなど見所も多く、参加していない公演ではありましたが、参加していたかの様な錯覚を味わえるくらい、会場の空気が手に取る様に分かる内容でした。大満足の収録でした。欲を言えば、参加したかった!(笑)

 パッケージは透明スリーブに、デジパック仕様のケースとフォトブックを封入。デジパックにはBlu-rayディスクが2枚と歌詞ブックレットが収められていました。フォトブックは、各公演毎に4ページに渡り魅力的な写真が満載。瞬間を切り取った各シーンは映像では感じにくい魅力を伝えられる出来だと感じました。

 また、今回は何故か全公演を70分くらいにダイジェスト収録したDVDも別途発売され、収録されているカットが変わるみたいだったので併せて購入したところ、確かに少し違いはあるものの、DVDということもあって(Blu-rayに収録されているダイジェスト映像よりも更に)もっさりした印象の映像に加えて途中で歌が終わる展開なので、普通にダイジェスト版でないメディアを購入している人には正直微妙なアイテムかな…と思いました。ただ、1時間ちょっとくらいでライブの全体感を楽しめるという意味では、悪くないかもしれません。

 そんなこんなで、堪能した6時間20分+ダイジェスト72分。まだ本編側はコメンタリーでは楽しんでいないので、次はコメンタリーで通してみたいと思います。次のライブまで、まだまだ活躍してもらえる映像メディアの発売は、待ち侘びただけのことのある内容でした。…完璧ではありませんが、まぁ良く頑張った方ではないかと。
 ライブの映像は、その時々の気持ちを閉じ込めて残るもので、ステージ上の皆さんだったり、会場にいるみんなだったり、自分が参加したものは勿論、参加していないものであってもちゃんと伝わるものなんだなぁ…と改めて実感。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月11日 (日)

テイルズ オブ フェスティバル2011」DVD発売!

Dscf3184 2011年5月28・29日の2日間、3公演に渡って行われた「テイルズ オブ フェスティバル2011」がDVD化、発売となりました。

 台風の影響を受けて悪天候の中開催された当イベントではありましたが、「テイルズ オブ」の15周年記念タイトル「テイルズ オブ エクシリア」が発表されてから初の大きなイベントであることも手伝ってか中々の盛況ぶり。私も開催を楽しみにしていた一人として、その模様を振り返ることが出来るDVDの発売は待ち遠しかったです。まぁ、厳密に言えば既にプラチナトロフィーを獲得してしまった「エクシリア」へのテンションは特別維持されている訳では無く、翌週に発売を控えている「アイドルマスター」の6周年記念ライブのBlu-rayに気持ちが寄っているということもあって、多少興味の度合いが薄れてしまっている感は否めませんが…(汗)。

 Amazonで注文していたのでフライングではありませんでしたが、直ぐに観る時間が確保出来る訳ではなかったので問題無し。一気に観るには8時間程度必要ということもあり、1枚1枚楽しめれば良いかな、と。

 で、ようやく1枚+半分くらい観れたので、取り敢えずの所感をば。

 先ず1枚目(5/28公演)のディスクをセット。情報コーナー的なものと、お披露目されたPV類などは全てカットされていたものの、スキットやトークは一応全て収録されていました。DVDということで映像がもっさりしているのは仕方がありませんが、この辺りはもう少し頑張って欲しいかな…という感想は昨年と同じ(汗)。
 改めて当日の内容を観て「15周年記念コーナーはテンポが悪いな」と感じましたが、スキットやトークは概ね楽しむことが出来ました(特に「アビス」のスキットで、アッシュの「それは脱獄だ」をまた楽しむことが出来て良かった(笑))。敢えて「概ね」と書いたのは、これまでの「フェスティバル」に皆勤賞のキャストの比重を下げたトークショウは楽しめる反面、司会の小野坂さんと新規参加キャストとの会話で終わってしまい、キャスト全員でのトークショウになっていないことを改めて感じたからです。この辺りは折角豪華なキャストが顔を揃えているのですから、とても勿体ない。来年は「フェスティバル」自体が5周年ということで横浜アリーナでの開催が決まっているので、この辺りは上手く構成して欲しいところですね。まぁ、このやり取りの空気感が「テイルズ オブ フェスティバル」の持ち味でもあるのでしょうから、限られた時間の中でどれだけステージ上の皆さんも含めて楽しむことが出来るのかを追求して行って欲しいです。それはそれとしても、木村亜希子さんの代役で出演されたサエキトモさん出演部分は完璧に収録されていたので、PKOが揃ったこの公演の貴重さはしっかりありました(笑)。

 続いて2枚目(5/29昼公演)のディスクをセット。こちらも基本は情報コーナー的なものと、お披露目されたPV類はカット。その為、この公演で収録を楽しみにしていた1つとして沢城みゆきさんの「それって凄くないですか」を連発する流れの殆どがカットされてしまい、かなり残念…。それでも、スキットやトークショウは楽しめたので良しとしましょう(笑)。15周年記念コーナーが始まったところで取り敢えず視聴中断。続きは後日の楽しみにすることにしました。
 そういえば、この公演は通路近くに座っていたこともあって「もしかしてDVDに収録されてしまうかも」と少しだけ思っていたのですが、そこは安心の「テイルズ オブ フェスティバル」クオリティ、客席は全てソフトフォーカスになっていて識別出来ない様になっていました(笑)。まぁ、そもそもそうなっていなかったとしても映っていなかった様ですが(爆)。

 残りのディスクは5/29夜公演と影アナや終演後のキャストメッセージなどの特典映像ということで、5/29夜公演はライブビューイングの影響か大スクリーンにノイズが走って進行に若干支障を来たすところがあったので、その辺りを気にせずに観られる映像になっていたら嬉しいな、と。

 にしても、「テイルズ オブ フェスティバル」の映像メディアも4年目になった訳ですが、公演自体のボリュームが大きくなり、必然的に収録内容も大きくなる割には、1年目、2年目の方が繰り返し観ていた様に思うのが自分として気になるところ。来年は5周年ということで、開催され始めた頃の感動や楽しさがまた味わえれば嬉しいですね…って、これはDVDを観た所感ではありませんが(汗)。

 イベントを追体験するという意味では、その時の感覚を蘇らせてくれるメディアとして残してもらえた事は嬉しいです。参加したことの無い方は、この映像を観て「参加してみたい」と感じて頂けたら、参加を続けている者としては嬉しいですね。

[2011/12/18追記]

 残りのディスク、全て観終わりました。懸念された2日目夜公演のスクリーントラブル、時折フラッシュするのが画面で分かるものの極力スクリーンを映さず、気にならない様に編集されていました。
 公演の最終日、エンディングでの「Tales...」を全員で唄っているシーンの映像を観て、改めて感動が蘇って来ました。出演者の皆さんの笑顔を見ていたら、凄く温かなエベントだったのだな…と感じることが出来たのでちょっと嬉しかったです。来年も参加出来るなら是非参加したい、そう思ったイベントです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月 9日 (金)

アニメ「THE IDOLM@STER」#23 「私」

 ラストに向かって動き出す物語。これまで「アイドルマスター」という作品を支えて来た作品の顔とも言うべき春香の、満を持してのエピソードが開幕です。その幕を開けるのは舛成孝二監督の絵コンテという、相応しい人選にこちらも期待してしまいますが、それと同時に作品の着地の方向性を決める回として観ている方としては不思議な緊張感がありました。

 冒頭から竜宮小町の「七彩ボタン」をバックに、春香が収録を終えて移動する場面を映します。亜美と真美、千早、貴音、真、雪歩と響とやよい、美希、そして勿論春香自身も含め、今や街中・誌面の至る所で見掛けられる様になった765プロ所属アイドル達。忙しい日々に追われる彼女たちがどんな思いで今を頑張っているのか。常にみんなを気に掛けて来た春香がどんな問題に直面するのか。それが本エピソードの見所になるのは間違いなさそうです。

 765プロのアイドル達は、忙しい最中新春ライブに向けての練習もしなければならない!ということで合同練習を予定するも、スケジュールが押していたりして定刻に集まれないメンバー、参加出来なくなったメンバーも続出。そんな状況に寂しさを覚える春香でしたが、暗い顔を正して「集まれたメンバーだけでも出来ることをしよう」と他のメンバーに笑顔を向けます。そんな春香を観て「先週もそうだったけど、春香の一番悪い癖がここに来てクローズアップされるんだな…」と、観ているこちらも辛くなって来ました。春香は全てを抱えて、それでも笑顔で頑張ってしまう娘。みんなへは世話を焼くのに、自分は世話を焼かれない様に振る舞おうとする嫌いがある。頑張るのは決して悪いことではないけれど、そんな春香を支えるポジションにプロデューサーが居る訳で、アニメでは地味に赤羽根プロデューサーがキチンとその位置に居てくれていることをこれまでの22本で描いて来たと思います。だから、赤羽根プロデューサーが居れば大丈夫! …居れば…?

 「忙しくて練習には顔を出せない」と前回言っていた赤羽根プロデューサーは、確かに方々駆けずり回っている様で、画面にもあまり登場していません。事務所に戻った春香を迎えてくれたのは小鳥さん。クリスマス時期が過ぎても、事務所にはそれぞれに宛ててのプレゼントが山盛り(忙し過ぎて手つかず、ということでしょうね…)。「ゆっくり休むことも仕事」と小鳥さんは言うものの、「事務所に帰って来ないと一日が終わった気がしない」と春香。ガランとした事務所は、物が溢れてはいるもののどことなく寂しい。小鳥さんの淹れたココアを啜る音が響き渡るくらいに静寂した事務所に近づく足音は…赤羽根プロデューサー! 「一度も転ばなかった」と言う春香へご褒美として(笑)刷り上がった新春ライブのパンフレットを見せ、自信作と言うだけあるその出来に喜ぶみんな。色々な思いが込められたシーンに流れるのは「まっすぐ」のアレンジ。もうライブのタイトル「いつまでも、どこまでも!」だけでも想いが溢れそうなのに、こういう演出は画面を見る私の視界が滲んで来るので止めてほしい(笑)。

 日にちが変わって、次の合同練習の日。収録を終えた後、スタッフに呼び止められた春香は「今日は時間が無い」と断ってレッスンスタジオへまっしぐら。しかし、来ていたメンバーは千早、真、あずさ、雪歩の4名のみ…。そんな状況にまた気持ちが暗くなる春香。去年とは全く変わってしまった環境にまた寂しさを感じてしまうものの、やはり春香は無理して笑ってみんなを鼓舞します…。

 レッスンの帰り道、そんな春香の様子に気付いた千早が春香に言います。「海外レコーディングの日程を変更しようか」と。でも、千早の夢を応援したい春香は「大丈夫!」と笑顔を向けて、また背負います。そういうやり取りを歩道橋の上を使って演出するのが(今回は色々なカット割りにも)舛成さんらしさを感じたりしてしまいます(笑)。それにしても、合同練習のために自分のスケジュールまでどうにかやり繰りしていた春香の新春ライブへの意気込み・思いの強さは他メンバーよりも圧倒的。空回りしない事を祈ります…。

 合同練習のビデオチェックを自宅でする春香(流れていたのは「i」)。そんな春香の表情には全く笑顔がありません。「全員で集まるのが無理なら、近くに居るメンバーで」と提案するも、次の合同練習の日はスケジュールの調整が出来ないということから、春香の知らないところで中止に…。もう、春香の気持ち的空回りはピークだよな…と思っていたら、事務所に戻った春香が見た赤羽根プロデューサーの新春ライブに懸ける情熱。「それがみんなで創る765プロのライブなんです!」と力説する赤羽根プロデューサーの言葉に力を貰った春香は、また沈んでいた気持ちを上昇させて笑顔に。

 新春ライブに向けて、そちらを主に全力を傾ける春香。しかし、他のメンバーは新春ライブを蔑ろにする訳では無いにしても、目の前の1つ1つにも全力で傾けようという心もち。主題歌の生放送お披露でセンターという重圧を撥ね退けて歌い上げた雪歩の「Little Match Girl」は、ゲームを完璧にトレースしたステージシーンの映像も手伝って素晴らしい仕上がり。「スノーフレークリリパット」を着てこの歌を唄う雪歩、というのは完全にスタンダードになりましたね。ここでのメンバーが17歳トリオだったのも素敵でした。

 765プロのアイドル達が総出演で好評を博す「生っすか!?サンデー」も(千早は「出張中」になって代役パネルが座っていた(笑))、「日曜日に765プロの全員を独り占めするのは止めてくれ」と外部からの圧力もあり、どうにもスケジュール調整が出来ないという現実もあって、まさかの打ち切り決定…(涙)。春香にとっても思い入れのある番組の様で、また春香に暗い影を落とす要因が増えて、観ているこちらの気持ちも沈みます…。

 場所を移して、ミュージカル「春の嵐」の舞台稽古現場へ。稽古中でありながら、合同練習のことを考えて時間ばかり気にする春香。演出家は美希と春香に向かって「どちらかを主役を演じてもらう。とにかく全てを出し切れ!全てを見せろ!この役に自分をぶつけるんだ!」と熱血指導。「おぉ、まだ主役が決まった訳では無かったんだ!」とまだ舞台上での春香vs美希の可能性があることにちょっと熱くなりましたが、「今の春香じゃなぁ…」と直ぐに冷める私。その図式を実現するには、何か春香の気持ちを大きく動かす何かが必要だよな…と思い見続けていると、稽古の休憩時間に美希と春香が直接話すシーンにて「一緒に頑張ろう」という春香に対し、「絶対に主役を獲りたい」という美希が描かれました。仲間であり、ライバルでもある。いつも仲良しでは上に行くことは出来ない。そんな事が改めて提示されたシーンは、(それがプロデューサーへの気持ちの強さであったとしても)美希が本気で挑んでいる証であり、春香自身が本当に「アイドル」として自分で何をやりたいのか目標が見つけられていないことを露呈した瞬間でもありました。バックに流れる「relations」も、美希の気持ちを後押しする様な感覚があり、春香の心の寂しさを演出していた様に思いました。

 そんな沈んだ気持ちの春香が最後に頼るのはやはりプロデューサー! 事務所に行くと社長が掃除しており、プロデューサーはおらず…。目的を無くした春香は、特に社長に託することも無く、ミュージカルの稽古場へ。
 今一つ気の無い春香に、演出家もガックリ。手元のキャスト表の名前の脇には「春香:うーん…?」「美希:元気…!!」と書かれていました。今のままでは、そのどちらにも主役を任せられない状況なのでしょう。このミュージカルを成功させるために足りないものは…という展開を考えると、どうしても「アイドル伝説えり子」の36話37話を引き合いに出してしまいます。結果的にえり子と麗の本気のぶつかり合いに勝利したのは麗(ここでは美希に当たる)。その要因になったのは、麗に全てを懸けた項介の存在。春香がミュージカルの主役を獲れるかは分かりませんが、大きな切っ掛けに繋がるのはプロデューサーの存在…?
 と頭の片隅で色々考えながら観ていると、陣中見舞いにやって来た赤羽根プロデューサー。「来た、勝利の鍵!」と、そこでのやり取りを観ていたら、春香が相談を持ちかけようとしていたところに美希が来てプロデューサーを横取り。前回に引き続き、また美希にタイミングを奪われて逸してしまう春香(汗)。「あぁ、これじゃまた相談出来ずに春香は抱えちゃうだろうな…」と思っていたら、正にその通りに…(涙)。

 しかも!! それだけでは終わらせなかった今回のエピソード。

 無理に笑顔を作って「何でもないです」と後ずさりする春香。
 その背後に舞台上の迫りが下がった(穴が開いた)状態が。
 それに気付かない春香。
 そして、その迫りに春香は足を踏み外す。
 気付く赤羽根プロデューサー。
 とっさに手を伸ばした赤羽根プロデューサーは間一髪!
 春香を引き上げて舞台へ放り投げる。
 その勢いで赤羽根プロデューサーは…
 (身代わりに落ちた事が分かる音のみ描写)

 ここでブラックアウトした画面はエンディングへ…(激汗)。

 何も出て来ないというのは本当に恐ろしい演出で、なまじ観えたり聴こえたりした方が気持ちとして楽だったりします。今回正にその恐ろしさを改めて知りました。今回のエンディングは「見つめて(作曲:Yoshi/編曲:佐久間誠)」のインスト。これは確実に新曲として歌詞が載って歌として披露されるシーンがあると思いますが、その気持ちがあるからこそ観ていた自分の精神を落ち着かせることが出来たと言えます。エンディングの後半、ようやく映像が出たと思ったら、手術中のランプが点灯した廊下で立ち尽くす美希、見守る社長、祈る小鳥さんと律子。そして…号泣する春香…(涙)。動画でもなく台詞も無い、ただの止め絵の効果は絶大でした。

 とんでも無い幕引きで終わった23話(もう11話や19話の引きとは比べられない)。こんな気持ちになったのは度々引き合いに出している「アイドル伝説えり子」以来。もう、春香がぎこちなく笑うたび、頭をコツンとやるたび、周囲やその相手を気遣って「何でもない」と言うたび、こちらは心が締め付けられる想いでいっぱいになります。今回特に、台詞以上に間や映像演出が雄弁に語っていたシーンが多かったと思いますが、本当に重要なエピソードを舛成監督はやり切った!素晴らしいです。演出面は本当に丁寧で隙が無かった様に思います。
 春香はきっと自分を責めて責めて、全てを抱えてしまうでしょう。一番春香の傍に居た千早もおらず、最も春香を理解して見守ってくれていたプロデューサーも居ない(その原因を作ったのが自分だと思い詰めている)中、春香はどうやって立ち直るのか。これは765プロ全員で解決して行くしか道は無いと思うので、それを見守るしか出来ない私たちは全てを受け入れ、受け止めるだけです。今回は絵コンテだけでなく作画の頑張りも特筆したいエピソードでしたが、こんな感情を抱いたことからして制作陣の狙い通りに完成させられたのではないかと思います。そう思うと16話とはいったい…?(爆)

 今回のスポンサーコールは美希、「NO Make!」案内文は千早。
 「NO Make!(PW:765PRO)」は「電話(1)(千早)」「電話(2)(響)」「電話(3)(律子)」。どのタイミングでの電話なのかちょっと読み辛い部分もありますが、全て春香が基準になっている点を考えれば紐解くことが出来ます。ニューヨークで充実した日々を送る千早が春香を案じたり、合同練習に行きたくても行けず、友達との約束を守れない自分に問いかけたり、営業電話ばかり掛けていた時期から、営業電話を断る電話ばかりしている律子が思う理想の事務所のあり方だったり、どれもそれぞれの想いがキチンと出ていて印象に残ります。どれも聴いて損のないショートエピソードでした。

 次回は「夢」。春香が思い悩む姿の解決編だと思いますが、春香が、765プロのみんなが、本当の意味で乗り越えなければならない壁に差し掛かっている今、絶対に乗り越えて羽ばたいてくれると信じるのみ。もうここまで来たら怖くありません。残る2話で最高の感動をもらえると信じています。何と言っても「クリスマスプレゼントの財布」、ミュージカル「春の嵐」の主役争い、新曲「見つめて」の歌披露(作曲が「まっすぐ」「またね」「shiny smile」のYoshi氏だから余計に期待!これで作詞が朝日祭さんや伊那村さちこさんだったら号泣確定)、2nd.ライブ「いつまでも、どこまでも!」の開催という、最高の伏線たちが回収される訳ですから!! そして春香が第一話で言っていた「アイドルとは?」について答えた「夢…ですかね…?小さい頃からの憧れだったんです」にしっかり結実して欲しい!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年12月 7日 (水)

9年目の「Rioカレンダー」

Dscf3178 とうとう「Rio」との付き合いも9年目。昨年も書きましたが、まさかこんな長い付き合いになるコンテンツとは思ってもいなかったので、この結果にはただただ驚きです。

 昨年には思ってもいなかったパチスロ実機導入も果たし、特別「Rio」へのテンションが上がっている訳ではないにしろ、少なくともしっかりと自分の中に残る何かがあるのは間違いありません。

 2004年から始まり、9年目を迎えた「Rioカレンダー」。卓上カレンダーになった年もありましましたが、ここ最近は表紙+6枚の計7枚綴りが定番仕様。しかも以前は既出イラストで構成されていたのに、描き下しで構成される様になったことからも力の入れ具合が伺えます(流石自社発売。エンスカイが出した「アイドルマスター」のカレンダーとは違います(爆))。

 中身を確認すると、6枚の絵柄はそれぞれの季節にマッチした内容ではあるものの、半分がディフォルメ系のイラストになっているので、表紙の様なRioに期待する人には物足りなさが残るかもしれません。それでも、振袖、水着、サンタなど決めるところでバッチリ決めてくれているので、そこは満足かも。ちなみに、先着特典の缶バッジは直径2.5cmくらいの小さなもので、申し訳無さそうに同梱されていました(笑)。

 今年からテクモの楽天市場が使えなくなり、入手はNETの直販しかなくなったので欲しい方はご注意を。

 http://www.net-fun.co.jp/nws/calendar/rio_calendar2012.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月 6日 (火)

DJCD「アイマスタジオ」Vol.2と「ラジオdeアイマCHU!! SP01」

 同じ時期に始まった「アイドルマスター」関連Webラジオ番組「アイマスタジオ」と「ラジオdeアイマCHU!!」。前者はアニメを、後者はゲームをそれぞれ主に応援している番組ではありますが、それを意識せずともそれぞれ違う雰囲気を持った楽しさに溢れています。どちらも欠かすことなく聴き続けられているというのは、私の中ではかなり珍しいことです。

 そんな番組から飛び出したDJCDが同じ時期に発売されました。記事にするのは遅くなりましたが、ようやく聴き終えたので一緒にご紹介しておきます。

Dscf3168 先ず「アイマスタジオ」のVol.2(と書いて括弧二と読む)から。

 こちらはVol.1同様、本放送のmp3データ収録CDと、特別録り下し編CDの併せて2枚になっており、本放送CDは第5回から第12回の放送に加え、要望が高かったからかプレ放送第1回も含まれていて、聞き逃した方にはよりお得な内容。もう一方の特別録り下し編は、ゲストに下田麻美さんと原由実さんを迎えて、本放送準拠ながらも更にパワーアップした感のあるトークが炸裂。ある意味やりたい放題と言いましょうか(笑)、普段「アイマスタジオ」を聴いている方には納得の安心感。前回同様、そのキャストの個性が引き出されていると感じるトークは必聴です。個人的には「ちはやぶら」のコーナーが最高でした。勿論(?)、下田さんの「青い猫型ロボット」関連や、最後には期待の”あの”放送局もあります!(笑)

Dscf3177 続いて「ラジオdeアイマCHU!! SP01」。

 こちらは、9月に参加した同番組初の公開録音の模様を収録したもので、ほぼ余すところなく収録がなされており、参加した人にも参加出来なかった人にも、その雰囲気を隅々まで楽しむことが出来る仕上がりでした。映像で無い分、音だけで楽しむのは大変かと思いきや、全くそんなことはありません。箇所によっては、その方が色々想像出来て面白いかも?!(笑)

 参加した者として、改めて音で聴いて蘇る楽しさと、やはりレアな仁後さんと浅倉さんの「I Want」の披露が音源になった価値は高いと思います。また、CD発売後、初めての「READY!!」のM@STER VERSION披露の場での団結振りも再確認出来て嬉しかったですね。改めて、笑顔の溢れた公録だったのだなぁ…と感激。それと「団結オーディション」のコーナーでの「てってってー」は思っていた以上に会場側は出来ていましたね(駄目だったのはパーソナリティの皆さんでした(笑))。

 そんなこんなで「アイドルマスター」関連のDJCD2枚、どちらも堪能出来ました! こういうラジオ系CD、1回聴いたら聴かなくなるのが普通かな…と思いますが、「アイマス」系は割とそういう感じがしないのは不思議(笑)。きっと流しておくだけで、何となく楽しい気分になれるということの証なのでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月 5日 (月)

ブリリアントステージ 「アイドルマスター2」 天海春香

Dscf3174 私は「アイドルマスター」関連について、基本的にフィギュア類には手を出さない様にしていたのですが(何せキャラクターが多いということから、下手に手を出すと凄いことになるのは目に見えているので。「センチメンタルグラフティ」で学んだ(爆))、「単価が高いものはご贔屓キャラのみ選択しよう」と敷居を下げてしまってからは、地味に増加している気がするも、取り敢えず気にしない様にしています…(笑)。

 で、記事にするのが遅くなりましたが、先日発売されたメガハウスの「ブリリアントステージ」シリーズの2nd. Vision。第一弾「天海春香」です。

 これまで発売されて来た「ブリリアントステージ」のシリーズも結局は全員発売されていない状況ではありますが(亜美・真美、響が未発売。一応、全員発売する予定はあるらしいですが)、これまでのシリーズに比べてキャラクターの顔をゲームのイメージに寄せて来たのが2nd.シリーズの最大の特徴と感じ、平行してシリーズが展開しても悪くはないかな?と思います。まぁ、揃えている方は大変だと思いますが…。

 ブリスターの外から見る限りでも、量産された製品版だからと言って極端にデコレーションマスターから劣る様なこともなく、全体として魅力的に「天海春香」を語れている仕上がりだな、と思います。勿論人によって好みはあると思いますが、安心して手に入れられるクオリティではないかと。このシリーズは一度逃すと入手が大変になってしまう場合も多いので、興味がある場合には今のうちに手にした方が良いかもしれません。

 第二弾である美希も既に予約済ですが、写真を見る限りこちらもなかなか良さそうな出来。衣装がラグジュアリー「ピンクダイヤモンド765」ベースで展開されるみたいですね。他のカラーリングでも発売される様に思いますが、個人的にはパンキッシュゴシックでの展開とか期待したいところではありますね(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月 4日 (日)

NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011 -QUEEN'S NIGHT-&-KING'S NIGHT-

111203_16550001 今年1月に「オーケストラでのライブだから」ということでお誘いを受け、参加することが出来た水樹奈々さんのライブ。初参戦である私は水樹さんの歌を一部知っている程度の知識しか持ち合わせておらず、「参加者」というよりは「お客さん」的なスタンスで会場に足を運んだものの、結果的に「参加者」になって楽しむことが出来たという、予想以上の満足感を得ることが出来たライブになったことは記憶に新しいです。

 これを機に毎回参加…ということは望まず、「また何かキッカケがあれば」というスタンスでいたところ、1年も経たないうちにまた参加する機会が巡って来ました。キッカケになったのは「東京ドームでの公演」ということ。しかも2Days! よくぞこの高みに到達したな、というのが正直な感想ではありましたが、あの広大な空間でどの様なパフォーマンスを披露してくれるのか興味は尽きませんでした。
 ちなみに、2日目は「リスアニ!」のライブと重なっており、出演者に「アイドルマスター」の名前がありましたが、複数アーティストが出演するライブは思いを共有出来ない場合も多々ある(今回の出演者を見るとそれを強く感じてしまう)ので、敢えてそちらに参加しようという気持ちが湧き上がることはありませんでした(生バンドでの披露という部分では興味はありましたが)。

 ライブ初日はここ最近業務的に立て込んでおり、あまり余裕が無い状況であったことも手伝って、ライブに向けての予習は当日に入ってから(汗)。しかも、職場から直行という、気持ちの切り替えも微妙という悪条件…。それでも折角手配してもらったチケットですから、無駄にしない様に自分なりに楽しまなければ!と心を決めて臨みました。
 2日目は初日の反省を受けての参加だった分、気持ちの上では随分と余裕があり、最初から楽しむ気満々(笑)。前日の反省点がどのくらい活かせるかは不明ですが、楽しんでしまえば細かい事なんて関係ありませんよね?!

 初日は開演約1時間前に東京ドームに到着。すると、周辺には人、人、人…。流石4万人もの人が1つの会場に集まるというだけありますね。しかもみんなテンションが高くて、この「東京ドームでのライブ」というものが如何に特別なものであるかを周囲から感じることが出来ました。そんな周囲のテンションに釣られ、少しずつ自分のテンションも上げられた様に思います。
 会場に入り自分の座席へ。不思議とこの広大な会場に驚きはありませんでした。もう、1万人を超える規模のステージは、恐らく私にとって把握できない空間なのでしょう。横浜アリーナも東京ドームも私には違いが無いということですね(笑)。

 そんな初日の状況とは丸っきり異なったのが2日目。実は「さぁ入場!」と思った時に気が付いた「…チケットが無い…(激汗)」ということ。開演定刻まで50分、もう迷っている時間も無いので急ピッチで自宅へ! 奇蹟の様な電車の乗継など色々な要素に恵まれて、無事に定刻前に会場に戻れて着席に成功!!(驚) いつも出掛ける前にチケットを持ったか確認するのに、この日だけは確認を怠ってしまったことや、「鞄は変えていない」という安心感と「余計な荷物は置いて行こう」と直前に鞄から物を出したということが重なって裏目に出てしまいました…(汗)。まぁ、それでも開演に間に合ったのですから、この事実は伝説化してまおうと思います。会場が東京ドームで本当に良かった(笑)。

 で、気を取り直して(?)ライブそのものについてです。私の感想なんかでは伝わらないことだらけですが(実際に観て感じて頂くのが一番良い)、拙い内容であっても何かの力になるかも、ということで所感を残しておこうと思います。

 12/3(土)に参加したライブの副題は「QUEEN'S NIGHT」(10分押しで開演)、12/4(日)のライブの副題は「KING'S NIGHT」(20分押しで開演)。結果的に、両方のライブに参加出来たことはとても意義がありました。集大成感(2つの公演で1つのライブになっている感じ)とでも言うのか、今の水樹さんが最大で最高のパフォーマンスで魅せてくれたステージは、両日共に3時間半にも及ぶ公演時間を全く長いと感じることもなく、一瞬たりとも飽きることすらないという構成は驚きに満ちていました。両日のセットリストは2/3くらいは同じ曲であるにも関わらず、曲配置が変わるだけで同じ曲でも全く印象が異なるという「構成の妙」を感じたことも特筆したい点ですね。にしても、今回は2日共攻めまくりのセットリストだったと思います(笑)。

 ステージの演出については、着替えの合間に色々なPVを流しつつも、関連するバンドメンバーやダンスメンバーによるパフォーマンスで飽きさせない様な工夫をしており、「アイドルマスター」のライブの様に楽曲ノンストップ状況が続く訳では無いにしろ、ステージそのものはノンストップ状態に等しく、しかもそれが楽しいと感じるのは凄いことです。
 ステージを支えるバンドやダンスもレベルが高く、これだけ大きな空間の中、しっかりとした存在感を出せていたと思います。縁の下の力持ちとは良く言ったものです。
 ちなみに、1日目は一塁側33列、2日目は三塁側6列だったのですが、それぞれの位置で随分と視界が異なり、更には聴こえる音の感じも変わりました。体感的には6列目の方が音を真っ直ぐ聴けた分、とても聴きやすく感じました(33列目は聴きづらい部分も多かった様に思えます)。

 会場が大きいということは、それだけ大きな事が出来るということ。逆に大きなパフォーマンスをしなければ観客の隅々まで折角のステージの色々な要素を届けることが出来ないということ。そんな大舞台をどの様に攻略するのか?というのは今回1つの見所であったと思いますが、ステージ正面に据えられた王宮が時にはスクリーンとして機能し、時にはネオンで魅せ、花火を打ち上げたりと仕掛け満載。レーザービームによる光の演出は空間の大きさを体感させてくれ、更には用意された気球やホワイトライオン、王冠などの乗り物類(笑)を駆使して会場に居る4万人もの観客に対し、一人一人と目を合せて歌声だけでない気持ちを伝える彼女の姿には、こちらも声援で返さなければ!と思ってしまいます。そういう見えないキャッチボールを経て1つになって行く会場を肌で感じられたのは、正に水樹さんの取り組み姿勢の賜物。そして、サービス精神の旺盛さ。「観客を楽しませよう」「一体感を得よう」という気持ちは最終的に「水樹さん自身が楽しくなる」為のエネルギーになって返って来る訳ですね。
 一番感じたのは、水樹さんは本当に唄うことが好きで、楽しくて、そういう気持ちが全身から溢れていて、そしてそれが歌声に乗っているということ。聴き手である私たちはそれを受け止めたからこそ楽しくなり、負けない様に声援を贈る…という、ある種の永久機関が完成している訳です(笑)。

 アンコール、ダブルアンコールまで含めて26曲にも及ぶ歌を披露したステージ。息を整える暇もないくらいに、常に唄い、踊り、着替え(笑)、走り回った3時間半。そんな体力や喉を使い切った後に最後は肉声での「ありがとうございました」。この声は、物凄く遠く感じるステージからハッキリと聞こえ、それは耳を通して胸にも届き、その体力や声量、通る声と歌に真摯に向き合う気持ちや感謝の心に触れ、改めて驚きと感銘を受けました。あの小さな体で表現したものは物凄い大きさだと思います。勿論、闘氣は”大豪院邪鬼超え”です(笑)。また、本当に「田村えり子」と「如月千早」が実在している様な、そういう感覚にも時折襲われるのが不思議でした(笑)。

 今回、前回初めて参加した時と比べ、心構えが「お客さん」から最初から「参加者」でいた事が大きく違うことなのですが、それで初めて分かったことがあります。それは、「曲の理解やお約束ごとなど、どれだけ知っているかによって楽しさのレベルが変わる」ということ。それは分かっていたつもりなのですが、これまで参加したライブは「知らない曲というのが基本的に無い(単に聴いた事があるとかではなく、イントロクイズで全て曲名が出て来るレベルで参加している)」というものが殆どであり、知ったかぶり…というと言葉が悪すぎですが(笑)、そんな対応をしていてはちょっと勿体無いかな…と強く感じることになりました。でも、決して敷居の高いライブでは無いと思います。前回初参加した時も書きましたが、水樹さんの歌を多く知っているとは言えないこの私ですら満足出来る楽しさがあるのですから。

 初日は気持ちの中に「アイドルマスター」が半分潜んでおり(笑)、ステージ上の水樹さんを観ながら、会場内の広がるサイリウムの光の海を観ながら、色々な面で「東京ドームでのアイドルマスターライブ」を想像している自分が居たりして、ちゃんとライブに集中して楽しんでいたものの、ちょっと申し訳ない気持ちもありました。
 逆に2日目は初日の様々な反省点を踏まえ、(入場までにひと波乱があった事は良いスパイスになったと受け止め(笑))気持ちの上でもスッキリとして臨んだので、初日以上に楽しんだ様に思えます(かなり頑張っていたと自分で思います)。ようやく水樹さんのライブで”一参加者になれた”かな…と。

 披露された楽曲の中で私が最も熱くなったのは「夢幻」と「純潔パラドックス」という、ある意味似た系統の歌(笑)。それと、水樹さんの色々な思い出が詰まっている「innocent starter」を聴けたことも強く印象に残っています。私にとってもこの歌は水樹さんの歌を気に留める様になった、強い印象を持つ歌だったので嬉しかったです。しっとり聴くタイプの歌は少な目でしたが(そういう意味では、前回参加したライブのセットリストの方が好み)、楽しさや一体感は格段に今回の方が上でした。ライブの規模は比較になりませんが、私の中では「アイドルマスター」のライブに負けない一体感を得られたのは大きな収穫でした。こうして順応できる様になったのも「アイドルマスター」のお陰ではありますが(笑)。

 次に参加する機会があれば、その時はもう少し楽曲への理解は深めて臨みたいな、と。色々忙しかったとは言え、行く日の朝から聴き始めたくらいの不勉強さ加減では駄目ですよね…(汗)。それでも、私なりに楽しむ事は出来ましたし、記念すべき東京ドームでのライブの空間を一緒に創ることが出来たことは、良い経験になりました。1つの伝説が生まれた瞬間に立ち会えた訳ですからね。
 今回のライブに参加して「水樹さんの人を惹き付ける力は本物だな」と強く感じました。そして、”人”としての部分もとても尊敬出来ることを改めて感じました。人間力の備わった”アーティスト”だからこそ、この2日間に渡る東京ドームでのライブを成功させられたのだと強く感じます。これまで「声優がアーティスト気取りでライブをやっている」とか周囲の風当りも強くあったと思うだけに(まぁ、少なからずそう思われても仕方が無い活動をしている人達も居るでしょうからね…(苦笑))、こうして積み上げて到達した高みで結果を残した事は本当に素晴らしいことだと思います。

 素晴らしいステージを創り上げた全ての人たちに、お疲れ様&ありがとうございました!

■付録 教えてもらったセットリスト(流石に全曲知り尽くしている訳ではないので…)

【QUEEN'S NIGHT】   【KING'S NIGHT】
1. BRAVE PHOENIX   NEXT ARCADIA
2. ROMANCERS' NEO   Stay Gold
3. TRANSMIGRATION   Silent Bible
4. SECRET AMBITION   MASSIVE WONDERS
5. 夢幻   深愛
6. POWER GATE   POWER GATE
7. アオイイロ   アオイイロ
8. POP MASTER   POP MASTER
9. 7COLORS   7COLORS
10. Dancing in the velvet moon   PRIDE OF GLORY
11. Inside of mind   Gimmick Game
12. 迷宮バタフライ -diverse-   迷宮バタフライ -diverse-
13. 純潔パラドックス   純潔パラドックス
14. SCARLET KNIGHT   SCARLET KNIGHT
15. PHANTOM MINDS   PHANTOM MINDS
16. Synchrogazer   Synchrogazer
17. WILD EYES   ETERNAL BLAZE
18. UNBREAKABLE   Don't be long
19. Stay Gold   ROMANCERS' NEO
20. Tears' Night   UNCHAIN∞WORLD
21. 残光のガイア   Orchestral Fantasia
22. ETERNAL BLAZE   innocent starter
■アンコール
1. DISCOTHEQUE   アノネ~まみむめ☆もがちょ~
2. Take a chance   Song Communication
3. Astrogation   Astrogation
■ダブルアンコール
1. あの日夢見た願い   SUPER GENERATION -MUSEUM STYLE-

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年12月 2日 (金)

アニメ「THE IDOLM@STER」#22 「聖夜の夜に」

 前回ある意味”最終回”と言っても良い様な流れを受け、提示された「アイドルとは?」というテーマ。アニメ「アイドルマスター」の物語としての着地に向けたエピソードがいよいよ始まりました。残る4話で何を語ってくれるのか。私は、これまで積み重ねて来た21本ものエピソードの出来よりも、残る4話の方が大事だと思っているので、これを如何にまとめ上げるか。放映開始当初に想像していたよりも遥かに高い質の作品としてここまで積み上げて来てくれただけに、失敗して欲しくない訳で…。そんな想いで観た22話。

 街頭の巨大スクリーンにて放映される美希のCM。バックに流れるのは「relations」。冬の街を歩く春香が信号待ちしている中で見上げたそのCMを観て思うのは…。という感じで始まった今回、春香にスポットが当たるのは間違いなさそうです。

 これまでに色々ありましたが、765プロ所属のアイドル達はそれぞれ忙しく活躍するまでになりました。彼女たちの努力や魅力も然ることながら、何だかんだ言って赤羽根プロデューサーの陰ながらの働きも感じられるというのが、これまで積み重ねて来た演出群が成功している証かな、と思います。ゲームで自分の分身となるプロデューサーとは役割的に異なるものの、それでも自分の分身として時には目線を借りられることに改めて感心します。

 そんな頑張る赤羽根プロデューサーですが、小銭が零れ落ちてしまう様な穴の空いた財布を使っており、飲み物の差し入れをしてくれる際にその光景を目の当たりにした千早に「私たちのプロデューサーなんですから」と言われる始末。一緒に居た春香もそんなやり取りに笑顔。

 控室で765プロの2nd.ライブに当たるニューイヤーライブのポスターが披露され、指でハート型を作ったアイドル達が勢揃いして良い仕上がり。副題には「いつまでも、どこまでも!」とあり、それを見て胸が熱くなる自分に驚きましたが(笑)、こうしたちょっとした言葉選びにしても沢山の想いが込められているのを感じてしまうからなのでしょうね。

 赤羽根プロデューサーはその新春ライブのレッスンには付いていてあげられないと言いますが、千早は「自分達で出来ることは自分達でやります!」と返します。そんな頼もしくなったアイドル達に、無理をしない様に釘を刺す赤羽根プロデューサー。その忠告の中でクリスマスが近い事に気付いた春香が、パーティを開こうと持ちかけるものの、千早に「今年は残念だけれども無理なんじゃないか」と返され、状況的なことを改めて考えて察した春香の表情が曇ります。そんな春香の気持ちを察した赤羽根プロデューサーが「仕事優先だが、来れる者だけで開こう!」と宣言。その提案にパアッと明るい表情を浮かべる春香。今回のエピソードは、春香の喜怒哀楽の表情が沢山出て来そうですね。

 テレビ番組のリハーサルで「inferno」を唄う千早。その表情はこれまでの険しい顔をした千早の歌い方ではなく、真摯に向き合いながらも楽しく歌い上げる様が見て取れ、それを観る春香と赤羽根プロデューサーも、目を合わせて微笑みあう姿には、これまでを見守って来た私達も自然と笑みが零れます。
 リハーサルを終えた千早が、忙しそうなプロデューサーを案ずるシーン、クリスマスパーティの話をする千早の表情など、本当に優しい笑みを浮かべて話し、これまでの様に人に対して壁を作っている感じはしないという点も印象深いですね。21本掛けて描いて来た千早は、22話でも着実に前へ上へ歩んでいるんだなぁ…と。そんな場面を彩る「Colorful Days」のピアノアレンジ(ここに来てまだ出る新劇伴!)もしっかり溶け込んでいました。

 クリスマスパーティについて、他のメンバー達に電話(美希にはメールという細かい演出!)する春香。しかし、みんな忙しくて行けるかどうか分からない…という返事。それを聞いて分かってはいても寂しい気持ちになる春香。でも、春香よりも前に赤羽根プロデューサーがみんなに連絡を入れていた事が分かり、気持ちが明るくなる春香。少し沈んでいた表情を明るく正し、一人ダンスレッスンへ。そんな春香に舞い込む朗報。

 何と、春香にミュージカルのメインキャストへのオファーが! しかも、一緒に美希も!! そして「主役と準主役、どちらに決まるかはこれから」というプロデューサーの言葉に、私は「これは、『アイドル伝説えり子』におけるロックンルーツへの流れ! しかも、えり子が春香で麗が美希か!!こんな展開が用意されるとは!!!確かにロックンルーツはクリスマス近辺だった!」と一人興奮状態(笑)。どこまで「アイドル伝説えり子」の方向性を踏襲する気だ!と勝手に盛り上がります。「そう言えば、以前から春香は「美希って凄いよね」と言っていたよな」と、伏線までも張られていたことを思い出し、妄想はもう止まりません(爆)。

 日が変わって朝の事務所。出社した春香を迎える小鳥さんから渡されたのは「春の嵐」というミュージカルの台本。しかも、「主役、おめでとう」…って、アレ? 美希との主役を賭けた対決は? 本気の勝負は?? と私の思い描いていた「えり子」的な展開はCM開けに音を立てて崩れて行きました(爆)。随分短い盛り上がりでしたが、そこは心で補完することにします(笑)。
 にしても、事務所にあるスケジュールボードは、もう竜宮小町のスペースを圧倒する量の書き込みがなされ、今やみんなが波に乗って仕事をしている様を客観的にも表しており、こういう小さな演出の積み重ねが実は少ない台詞を補っているのだなぁ…と感じる部分でもありました。

 そんな春香だけでなく、千早も海外レコーディングが決まり、より大きなステップをそれぞれが踏もうとしている。それでも、どんなに大きな仕事を請けても、自分の原点は765プロの輪の中にあると千早が言い、それは春香も強く思っている。直接逢う機会は減ってしまったものの、他のみんなもそう思っている。だから、みんなが揃う機会であるクリスマスパーティの大切さを、視聴者である私達が良く知っている…、なんて観ていたら…

 「My Wish(作詞・作曲:Asu/編曲:関淳二郎)」という、予想もしない新曲投入!!

 クリスマスで華やかな街中を映しながら、CMに出ずっぱりの美希、クリスマスライブ中の竜宮小町、それを見守る律子、映画の主題歌「Little Match Girl」を唄うことになった雪歩、サンタに扮して家庭に笑顔を届けるやよいと真美、新春特番ではねつき勝負中の真と響、東京スカイツリーの展望台で子供達と聖歌を合唱する貴音が次々と「My Wish」をバックに流れ、色々な思いが込み上げて来て目頭を熱くする私。何だか、この作品は私の涙腺の刺激箇所を知り尽くしている様な演出を入れ過ぎだと思います(笑)。

 一番クリスマスパーティを楽しみにしていた春香が、収録が押していて時間に間に合わないと事務所に連絡を入れるも、小鳥さんからまだ誰も来ていないことを告げられ「やっぱり難しいのかな…」と、また表情を曇らせる春香。そこにまさかの…

 「あったかな雪」! そして、事務所へ急ぐ春香。途中ケーキを調達するシーンでは、ホールかショートにするか迷ってホールを選択! 更に急ぐ春香がお店のショーウィンドウで見つけたのは…財布! 冒頭にあったプロデューサーの財布の話はここに活きて来る訳ですね。

 春香が到着する頃には竜宮小町、雪歩、美希以外は全員揃っており、その影には赤羽プロデューサーの尽力があったとのこと。間もなく全員が揃って、改めてパーティへ! 雪歩の誕生日をお祝いしたり、みんなが買って来たホールケーキを食したり…、全員が集まれたのは「みんなでいることを大切に思う人が居るから」と春香とプロデューサーを見つめる千早の優しい言葉には、これまでの沢山のエピソードが蘇り、改めて765プロのアイドル全員が好きでいる自分の根幹にあるものが何かを再確認出来た様に思います。そして、パーティ中に映し出された、真のクマと伊織のシャルル、そしてハム蔵が一緒に居るシーンにも優しさが溢れていたことも特筆したい点です。パーティシーンのバックに「The world is all one!!」のストリングスアレンジ(これまた新劇伴!)が流れていたことも、私の中には大きな感動を残しました。
 今回、プロデューサーは最低限しか画面に出ていないのにとても存在感がある描写がなされていたと感じ、それぞれの会話や、これまでの演出で確実に投影されていたことにちょっと感動。

 さぁ、春香がプロデューサーさんにプレゼントを渡すシーンが来る!…と思ったら、社長からの大発表。美希が「シャイニングアイドル賞(初耳)新人部門」を受賞したとのことで、一同から驚きの声。その受賞を美希が赤羽根プロデューサーへのクリスマスプレゼントにする、と言い出した。「えっ、それじゃ春香がプレゼントを渡すタイミングが無くなるじゃないか…!」と思ったら、本当に渡せなくなってしまった春香(涙)。となると、このアイテムは次回以降、確実に最高の場面で使われるという証。それを楽しみにするしか!

 そして、みんなが楽しんでいる傍らで真と伊織と春香が、千早と春香が、それぞれ夏の旅行で話したことや、変えて行くことと変えずにいたいものについて改めて語るシーンが。ちゃんと積み重ねた経過があるからこそ活きるシーンで、地味ながらも大切なシーン。こういうシーンにしっかり尺を取っているからこそ、アニメ「アイドルマスター」はここに辿り着けている。それを強く感じさせる素敵な演出でした。

 そして、社長の手品と渡せなかった春香のプレゼントを映してエンディングへ。これもまさかの新曲「Happy Christmas(作詞:貝田由里子/作曲:椎名豪/編曲:Fuming)」。サンタコスでクリスマスパレードする765プロのみんなが凄く生き生きしていて、歌のイメージも併せてとても可愛らしい仕上がり。星の流れの行き着く先が765プロであり、その先頭を春香が歩くイメージも素敵でした。また新たな「アイマス」におけるクリスマスソングが出来上がった訳ですね。貝田由里子さんと椎名豪氏という「隣に…」タッグというのも、ちょっと面白いアプローチだと感じました。

 スポンサーコールはやよい、「NO Make!」の案内文は春香。
 今回の「NO Make!(PW:MERRY)は、「竜宮小町のプレゼント選び(伊織/亜美/あずさ)」「クリスマスは家族と一緒に(真/響/やよい)」「クリスマスバースデイ(雪歩/千早/真美)」の3本。デパートでの伊織のプレゼント選び方、やよいにとっては事務所のみんなも家族であること、以前より優しい気持ちを持つに至った千早がクリスマスの夜にとった行動、など本編の合間を彩るちょっと良い話に溢れた3本です。特に千早のエピソードにおける小さなエピローグとも言える「クリスマスバースデイ」は聴いて欲しい一幕ですね。

 次回は「私」。そのサブタイトルだけでもグッと来てしまうのに、何と舛成孝二監督の絵コンテ担当回! もう今から異様なテンションの上がり具合です(笑)。何より、予告のフィルムにおいて、舞台上で美希と春香がミュージカルの稽古にて指導を受けるシーンがあり、「おぉ、まさにロックンルーツだ!」とまだ「アイドル伝説えり子」の流れを捨て切れない自分(爆)。それはまぁ私だけの楽しみとして(笑)、何より春香のエピソードとしてのクライマックス、一番大事なエピソードになると思うので、背筋を伸ばして一瞬たりとも目を離さずに観ようと思います!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年12月 1日 (木)

メガミマガジン&電撃G'sマガジン 2012年1月号

Dscf3176 毎月「アイドルマスター」関連の何かしらの特集がなされている月刊誌「メガミマガジン」と「電撃G'sマガジン」。今回、クライマックスを迎えるアニメ「アイドルマスター」が表紙を飾るということで、購入してみました。まぁ、「アイドルマスター」が特集される時のみ購入している両誌ではありますが、基本的には購読誌ではないので特集以外の記事は基本的に読むところ無し(ざっと見ても目に留まるページ無し)…(汗)という、コストパフォーマンスの悪さは相変わらず。まぁ、分かって購入しているので、取り敢えず良し!(笑)

 で、肝心の特集内容ですが、「G'sマガジン」の方は10ページ、「メガミマガジン」の方は5ページということで「特集」と大きく謳う割には少ないかなぁ…と思うものの、「G'sマガジン」は中村さんと今井さんのショートインタビュー(撮り下し写真あり)が2ページあり、付録として春香のマスコットフィギュアも付いて来るし、「メガミマガジン」の方は「鳥羽プロデューサー、石原ディレクター、今井麻美さんの20話・21話に関する対談」が2ページに渡って掲載されているので、割と満足。特に「メガミマガジン」の対談は、記憶も新しい20話・21話について、制作側がどんな思いで臨んだか、物語の構成だったり、演技の面であったり、歌の準備であったり、事細かに話がなされていて、読みながら胸が熱くなりました。それは偏に、そういった想いがキチンとフィルムに出ていたと思うから。本当に心血注いで作り上げられたフィルムなんだな、と改めて感じました。対談の終わりには今後の展開についてもちょっと触れられていたのですが、やはり「アイドルとは?」を春香を軸にして形にするみたいですね。そんな部分にまた「アイドル伝説えり子」を感じてしまう私。でも、そんな高みにアニメの「アイドルマスター」が到達するとは思っていなかっただけに、色々と感慨深いものがあります(…って、まだ終わっていませんが(笑))。注目の舛成孝二監督が絵コンテを担当するのは来週の23話ということで、どんなエピソードになるのか楽しみです。

 そんなこんなで、読めて良かったと思える記事でした。特に「メガミマガジン」の方は多くの方に目を通して頂きたいかな、と。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »