THE IDOLM@STER ANIM@TION MASTER 06
前作から1ヶ月。アニメ「アイドルマスター」4枚目のアルバムが発売となりました。決してタイムリーとは言えない発売ではありますが、しっかり形にしてくれる姿勢は好感が持てます。今後は是非ともタイムリーさに挑戦して欲しいです(笑)。
例によってフライング購入したので、早速聴いた所感を残しておこうと思います。
今回、1曲目から「過去の出来事」という、20話の冒頭に流れていた暗めの曲から始まるアルバムという、かなり独特の第一印象。しかも、その曲が2分ちょっともある為、物凄く重苦しい気持ちで聴き始めることに…。でも、最後を飾るのは「約束」なので、アルバム全体が20話の様なもの(笑)。そこを目指して過程を楽しめば良いだけです。
TVサイズの「CHANGE!!!!」に加え、BGM6曲+既存曲6曲+新曲3曲、ボーナストラック2つという今回も80分近い大ボリューム。既存曲こそリミックスなどの手を加えたものではありませんでしたが、新曲が3つもあり、その1つが20話のラストを飾った「約束」なのですから満足しない訳がありません(笑)。
COMICAL01ベースの「一生懸命」は、かなりブラスバンド的な編曲になっていて、ソフトトランペットやトロンボーンのメロディを受けてサックスが返す様な構成がかなり良い感じ(自分のブラスバンド時代を思い出してちょっとニヤリ)。アニメのBGMでこういう編曲は結構珍しいと思うので、かなり新鮮でした。
その他のBGMも961プロ系のアレンジが豪華に感じたり、確かに名場面を彩ったオリジナル曲(特に「みんなとの…」)もしっかり印象付ける仕上がりで満足。
既存曲の「TRIAL DANCE(普段聴く分には気にならないのですが、このアルバムで聴くと確実にハム蔵の冒険を思い浮かべてしまい、折角の歌のイメージがちょっと壊れてしまうなぁ…と改めて感じますね…(汗))」「自転車」「いっぱいいっぱい」「魔法をかけて!」「フラワーガール」「風花」は正に16話から19話までをしっかり思い出せて、本編の選曲の妙を感じることが出来ます。
新曲「Brand New Day!」は16話のエンディング映像が浮かんで来たことから、思っていた以上に印象に残っていたのが意外でした。楽曲自体は、ライブで唄ったら観客側も楽しめること請け合いの流れと合いの手がとても気持ち良く、これまでの響の持ち歌とは異なる方向性でありながらもしっかり響のイメージに合っているのが嬉しい1曲。
もう一つの新曲「チアリングレター」は、これまた響と同様、これまでの真の持ち歌とは異なる柔らかく優しい曲調に、真の持つ魅力の方向性を新たに提示してくれた1曲になったと思います。浜辺を白いワンピース姿で走る真の映像がしっかり浮かび、聴く者に元気を与える、正に「cheering」な仕上がりですね。
そして、待望の収録である新曲「約束」は、TV VERSIONと千早フルバージョンの2タイプの収録となっており、TV VERSIONは本編の展開(冒頭の歌が無い部分、サビの部分で千早が声を出す瞬間までの溜めなど)もそのままで、春香から始まってみんなが千早を支える様に歌声を重ねて行くのをしっかり聴くことが出来ます。完璧に映像を思い浮かべて目頭が熱くなる、純粋な歌としての収録でないサウンドトラックならではの収録内容だと思いました。BGM「みんなとの…」を経てこの曲が流れるので、ボロ泣き必至です(笑)。
そんな感動の余韻を楽しむ前に始まる(汗)、影の主役とも言える「音無小鳥の秘密レポート」。今回のサブタイトルは「中2病全開編」ということで、どんな妄想を聴かせてくれるのでしょうか?
今回のターゲットは、響、貴音、律子の3名。冒頭の相も変わらずの小鳥さんの挨拶から「20代の女」「天海僧正のストラップ」「信玄様の抱き枕」などの単語が飛び交う飛ばしっぷり。そこにやって来る今回のターゲット。扉の向こうに来た3人の話声はヘッドフォンで聴かないと聞き取りにくいと思うので、是非にヘッドフォンでお聞き頂ければ。小鳥さんの妄想への臨場感が高まること請け合いです(笑)。
その扉の向こうで話している会話を耳にし、咄嗟にロッカーの中へ身を隠す小鳥さん。そして、事務所に誰も居ないことを確認し、何やらドキドキする様なことを始めようとする響たち3人。律子が「体の力を抜いて…」と促す声を耳にした小鳥さんが開始した妄想は…「秋月女学園」!(笑) 秋月紅薔薇会という生徒会だったり、薔薇様(ロサ・アルバ)の律子、転校生の響、妹の貴音が繰り広げる百合な世界。 薔薇の洗礼なる何かを始めようとするところで、妄想が声に出てしまい、隠れている事を思い出して現実へ。
「学生の時から気配を消すのは得意」と言う小鳥さんに「どんな学生生活を送っていたんだ?(笑)」思わずには居られませんでしたが、誰も居ないはずの事務所に何か面妖な気配がするということで、戦闘態勢を整える貴音たち。そんな凛々しい表情をロッカーの中から確認した小鳥さんは、妄想第二ラウンドへ突入! 大魔導士オータムムーン(本名:リッツ)、精霊術士ヤーネフェルトらが、村を滅ぼした魔王サイレントへの敵討ちに最終ダンジョンに突入するそのシナリオに、自ら魔王として登場する小鳥さんは、導士たちを追い詰めて高笑いすることろで、自らも高笑いして現実世界へ。まんまと律子たちに発見され、問い詰められる小鳥さんは「現実のシーンを妄想に取り入れることが出来るハイブリッドな妄想」と、自らの行いに反省することなく自分の妄想力を称賛(笑)。そんな小鳥さんに響たちは…といった内容は、ノリノリの小鳥さんの妄想トークが楽しいあっと言う間の18分(!)でした(笑)。
アルバムの最後を飾るのは「約束」の千早によるフルバージョン。7分30秒にも及ぶ完全版は、これまでの千早の代表曲である「蒼い鳥」や「眠り姫」とは違う、ある意味”覚醒した千早”とでも言えば良いのでしょうか、唄うことの喜びを全身で表現している様な、20話までの積み重ねを消化してくれる様な素直に心に染み入る歌詞に、物凄く温かみを感じることの出来る歌声が乗って魂を揺さぶり、その全てが千早が声を取り戻したステージシーンを思い起こさせ、大きな感動に繋がりました。これを聴いた今、千早の代表曲がまた1つ生まれたな、と思うと同時に「約束」の765PRO ALLSTARS版が聴きたくなりました。「約束」は千早の印象が強い曲ではありますが、765プロのみんなが千早に贈った歌ということを考えれば、765PRO ALLSTARSの歌でもありますからね。
ということで、期待を裏切らない仕上がりの1枚に大きな喜びを感じています。昨年末は「MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON-」のラスト3枚が発売され、新春ライブに備えていたことが感慨深いですね…。2月1日に発売される最後のアルバム、是非有終の美を飾って欲しいです。
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