海賊戦隊ゴーカイジャー 最終回「さよなら宇宙海賊」
スーパー戦隊35周年記念作品「海賊戦隊ゴーカイジャー」。その最終話が本日放映されました。
35周年記念作品ということで、これまで歴史を積んで来た34ものスーパー戦隊に登場した役者陣も今の姿で登場し、一線を退きながらも地球の平和を守る為に戦い続けていた背景を、想いと共にゴーカイジャーの面々に伝える役割を担って積み重ねた各エピソードは、物語の上でマーベラスたち6名だけでなく、視聴者である私達にも積み重ねたメッセージが確かにあり、その51本に渡る物語がもたらす感動はしっかりと記憶に残るものになったと思いました。
何度か過去に述べましたが、ずっとご無沙汰だったスーパー戦隊シリーズの視聴を復活させたのは25周年記念作品「百獣戦隊ガオレンジャー」のVシネ「vs スーパー戦隊」から。惰性的に観るタイトルもありましたが、一切欠かさず、殆ど溜めずに1年間視聴し続けられた戦隊は、「侍戦隊シンケンジャー」に次いで2つ目。メインライターが荒川稔久氏であることも好みに働いたとは思いますが、やはり役者陣の魅力あってこそ。そして、これまでの戦隊シリーズを支えて来た役者の皆さんが登場してくれたこと(特に、既に役者を引退されている方も記念作品だからと出演を快諾してくださった経緯は、視聴者としても本当に嬉しいことでした)。細かい気遣いもなされた演出群は、各作品の後日談的側面も含んだエピソードにもなっていて、知っているからこその感動も沢山ありました(これは先日鑑賞した「vs 宇宙刑事ギャバン」でも健在でしたね)。
前回の50話では、「宇宙最大のお宝」を手にしたマーベラス達が、それを使用することを拒み、今を受け入れつつ、自分達で道を選択する流れに胸が熱くなり、自分達が地球における35番目のスーパー戦隊であることを誇らしく口上するシーンには思わず目頭が熱くなってしまいましたが、今回の最終回はアクドス・ギルを倒すまでの流れは普通に楽しんだのですが、エピローグ部分での「ニューサファリ」の登場、次の目標を「ザンギャックの本星」に向けること、最後まで海賊であることに誇りを持っていたこと(ザンギャックを蹴散らして地球を守ったことに「礼を言われる様なことはしていない」と言う)、そしてスーパー戦隊の力を元の持ち主に戻す選択をしたことが積み重ねられ、主題歌が流れ始めてゴーカイガレオンの旅立ちを見送る歴代のスーパー戦隊のメンバーたち。その光景を観ていると自然に目頭が熱くなって来ました。最終回というのは、あっけなく感じることも多いのですが、積み重ねたエピソードの余韻に浸れる様なエンディングであればあるほど、徐々に感動が大きくなって来るものだと思うので、「海賊戦隊ゴーカイジャー」の物語は文句無しに後者のタイプであったと思います。
1年間・全51本を観終えて、35周年という記念すべき年の作品として、その期待や役割を超えて仕上がった作品だと感じられたことはとても嬉しかったです。35作も続けられている理由を改めて感じることもでき、この先にどんな戦隊が現れるかも楽しんで行けそうだと思えたことも良かったです。
来週からは「特命戦隊ゴーバスターズ」が始まりますが、先ずはその第一歩を見届けたいと思います。
「海賊戦隊ゴーカイジャー」の制作に携わった全ての方々に、お疲れ様でした&ありがとうございました! 本当に楽しかったです!!
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