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2012年11月 6日 (火)

THE IDOLM@STER ANIM@TION MASTER 生っすかSPECIAL 05

Dscf3938 とうとう「生っすかSPECIAL」のシリーズも最終巻。初出から2年近く経ってようやくCDリリースとなる「Little Match Girl」をメインにした1枚だというのは楽しみとして大きいのですが、連作「初恋」のラストもどうなるのかというのも大きくなっていました(笑)。

 ということで、今回もフライングして早速聴きましたので所感を残そうと思います。ちなみに、全巻ゲーマーズで購入したので、特典としてポスターセットを頂けました。

 CDの構成はこれまでの「生っすかSPECIAL」と同様で、OPトーク、主題曲、チャレンジ(1)、カバー曲#1×3曲、チャレンジ(2)、カバー曲#2×3曲、チャレンジ(3)、初恋、エピローグ、主題曲カラオケという内容。今回も73分というボリュームながらも、あっと言う間に感じる程の密度を持っていたと思います。

 何気に千早と雪歩の組み合わせというのは新鮮だとOPトークで感じる訳ですが、トークを引っ張って行くタイプでない二人が意外にも良い組み合わせに感じます。尖った感じが無くなった千早だから余計にしっくり来たのだと思いますが、これは小鳥さんでなくとも喜ぶわけです(笑)。冒頭から面白いことを話そうとする二人が話した内容とは…?

 そして待望の「Little Match Girl」。もう前奏が流れただけで背筋を駆け抜けるゾクゾク感。作詞・作曲したESTi氏がギリギリまで拘った(もっとやりたかったらしいですが)仕上がりは本当に素晴らしく、2年間待ったという特別な思いをも受け留めてくれる出来。2年待って古くなるどころか、より進化した「Little Match Girl」を聴かせてくれました。強く待ち望んだ中で聴き終え、雪歩と千早が担当することになった理由が理解出来た気がしました。元々、初披露時から担当していた二人というのもありますが、衣装のスノーフレークリリパットの印象からかイメージ的に白と青がハマる事や、何より二人の歌声が曲のイメージを増幅してくれている様に感じました(ソロで歌うなら他メンバーの唄い方の方が好きな側面を持っていながらも)。今回の「生っすかSPECIAL」での主題曲はどれもがかなりの時間待たされた楽曲だった訳ですが、その完成度にはどれも感動させられっぱなしでしたね。

 最初のチャレンジは誰がやるのかと思えば、何と小鳥さん! ファンから寄せられたハガキの中に「小鳥さんをもっとクローズアップして!」という要望があったなんて驚きです(現実的にアイドルを差し置いて裏方の人のファンというのは凄いマニアックだと思うので(笑))。
 呼び込まれた小鳥さんはステージに出て来て場馴れした様に余裕で挨拶。そんな様子に「見習いたい」と言うのは千早と雪歩。小鳥さんにファンからの色々な質問を投げかけると、質問を選ぶ千早と雪歩のやり取りにトリップしかかったり、質問に答えようとして素の自分が出てしまいそうになったり(武勇伝、三角パックの牛乳、戦国武将…)、常に「メッキが剥がれない様に」と自分と格闘する小鳥さんの姿がとても良かったです(笑)。

 そして続くはカバー曲コーナー#1。雪歩の「風の魔法」、小鳥さんの「以心伝心しよう」、千早の「Shangri-La」は、それぞれそつない仕上がりながらもそれぞれの持ち味を感じる安定した歌唱も、前回までのシリーズ同様成長を感じました。特に楽しみにしていたのは千早の「Shangri-La」なのですが、アレンジが声質に合わせた優しい感じになっているもののキーは原曲と同じ(それとも気持ち上?)で、ちゃんと千早の曲になっていました。atsukoが繰り出す2オクターブの音域も見事に唄っていて、さらっと歌っていたと感じられるのが凄いです。聴く前は「arcadia」の延長で考えていたので、違う味わいがありました。

 次のチャレンジは雪歩。ファンからの希望ではなく、自ら「アドリブに強くなりたい」ということから選んだグルメレポートにチャレンジ。テーマは「焼肉」ということで、早速お肉を焼き始める雪歩。終始無言の雪歩に声を掛ける小鳥さんを一喝する雪歩…! お茶だけでなく、雪歩にはこんな拘りの一面があったのか…!と思いました。グルメレポートとは言えないレポートに、千早のコメントが感動へと導きます!(笑)

 カバー曲コーナー#2は、千早が「小さきもの」、雪歩が「アムリタ」、小鳥さんが「ありがとう…」を披露。今更思ったのですが、2回目のコーナーの方がグッと来る曲たちで構成されていて、1回目のコーナーで披露した曲よりも印象が強くなるのは演出なのだな、と。今回も全員がそういう印象だったので、「そういえば…」と思いました。全員、非常に個々にマッチした素敵な歌声を聴かせてくれましたが、元々楽しみにしていた「アムリタ」も私的にOKを出すことが出来たことは嬉しく思います(自分の中では、最後の最後の「アムリタ」と唄う部分の”ア”にどれだけ気持ちが乗せられるのかが注目ポイントだった)。元々声質として浅倉さんと牧野由依さんと近い感じはありましたが、それだけでないものをちゃんと表現してくれたかな、と感じました(欲を言えば、もっと強烈に訴えかけるものが欲しかったですが)。

 そして最後は千早のチャレンジ。こちらはファンの皆さんからのお題から選択する、ということで選ばれたのは…「お笑いネタ」。千早とは縁遠いネタを振られ闘志を燃やすも、小鳥さんにハードルを上げられて折れそうになる千早(笑)。例として小鳥さんが「目が逢う瞬間」の替え歌をワンフレーズ歌い(これは必聴!?)、会場は大いに沸いたものの、「何が面白いのですか」とは千早。そんな笑いのツボがズレている千早のチャレンジの行方は…!?(勝利の鍵は「雪歩と焼肉」(笑))

 そして連作「初恋」の第五章「永遠のクリスマス」へ。前奏がアニメで耳に馴染んだフレーズになっていて、それがもう感動の予感。第四章で急展開して寂しい感じで終わったため、第五章は何かしらの別れがやって来ると覚悟していた私ではありますが、結論から言えば物凄く胸に来るものがありました。連作だからこその積み重ねがあったから得られた感動もあるのですが、目に浮かぶ様な歌詞の描写が優しいメロディと相まって、より感情が刺激されました。出逢いからの流れをも思い起こさせる詞(1番のサビと最後のサビでは、同じ歌詞が異なる気持ちで聴ける構成はとても良い)、純粋に人を想う気持ち、メリークリスマスに繋がる展開…。グランドフィナーレがハッピーエンドで本当に良かった。

 ということで第五部まで続いた「生っすか」もこれで一区切り…と思いきや、最後に赤羽根プロデューサーが出て来て、「凄い反響だったので、全員出演でアンコールをやることになった!」との発表。てっきり、このCDにそのアンコールが入っているのだと思って聴いていたら最後のトラックである「Little Match Girl」のカラオケになり、「アンコールって、次回作のことか!!」と分かりました。未だ詳細は発表になっていませんが、もう1枚「生っすかSPECIAL」が765PRO ALLSTARSで発売になるみたいです。それが事実なら何が収録されるのか今から楽しみです!

 ちなみに「Little Match Girl」のカラオケトラックは、ESTi氏が拘り抜いた細かいアレンジが良く聴けるので、これはこれで楽しめると思います。ハモリのコーラス部分は特に私好みでした。

 今回、唯一気に入らなかった部分としては、ドラマパートにおいて会場の反応がかなりわざとらしく感じられる事があり(これまでは然程感じなかったのに、この5巻は酷かった)、これが鼻について楽しさが削がれる瞬間が何度かありました。ここはさじ加減だと思いますが、「もっと自然な感じ」に仕上がると嬉しいですね(バラエティ番組を見ていて、あからさまに客席の反応がスタッフ指示でコントロールされているのが丸分かりの番組が私は大嫌いなので…)。

 そんなこんなで堪能した73分。しっかり色づけされた「生っすかSPECIAL」の5枚はそれぞれの持ち味があって、これまで発売された「アイマス」系のアルバムの中でも個人的に最も好きなシリーズに位置づけられた様に思います。連作という新たな試みも良い効果があったと感じていますし、3週間に1枚発売されるというペース感も良かったです。これからも聴き手も手応えを感じるアルバムがリリースされることを期待したいですね。

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