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2013年3月19日 (火)

「スマイルプリキュア!」コンプリートファンブック

Dscf4051 東映アニメーションの女児をメインターゲットに据えた看板アニメ「プリキュア」シリーズ。特別毎回観るようなこともなく、朝起きてテレビを点けた時に放映されていれば(”テレビ朝日っ子”なので(笑)、基本的なチャンネルは常にテレビ朝日なので)そのまま観ている、という作品に過ぎず現在に至ります。気が付けばシリーズも10作目を数え、基本的に例外はあれど1年に1回リセットをして直接的に繋がりのあるシリーズではないものの、10年継続しているということはそれだけの魅力があって、メインターゲット層にしっかり支持されているからこそ。10年も経てば時代も少なからず変わっており、それでも変わらないものもある訳で、同じ東映の特撮シリーズの「スーパー戦隊」や「仮面ライダー」など、メインターゲット層である子供をしっかり意識しつつも、大人にも楽しめる(素直に「いいな」と思わせる)ものを提供してくれていると感じられるのは制作側の努力の賜物だと思います。

 そんな「プリキュア」シリーズにおいて、断片的に観ていながらも自分の中に残るものがあり、結果的にそこそこ観てしまった作品があります。それが第9作「スマイルプリキュア!」でした。その「コンプリートファンブック」というものが発売されることを知り、興味を持ったので購入してみました。

 定価980円ということもあって、それ程期待する様なものではないだろうと思いきや、「キャラクターデザイン・川村敏江ギャラリー(15枚。内7枚は2013年カレンダーのもの)」「キャラクター紹介(プリキュア5名が1人4ページ+その他で4ページ)」「OP・EDカット集(2ページ)」「全48話ストーリーダイジェスト(2~3話で1ページという構成ながらもしっかり纏められている22ページ。ピースのじゃんけんも漏らさず収録(笑))」「劇場版プレイバック(2ページ)」「キャストインタビュー(プリキュア5名(福圓美里さん、田野アサミさん、金元寿子さん、井上麻里奈さん西村ちなみさん)で各2ページずつ。それぞれのキャストに対し、大谷育江さんからの一言も)」「最終回アフレコ漫画レポート(2ページ)」「劇場版オールスターズNewStage2紹介(3ページ)」「スタッフインタビュー(シリーズディレクター・大塚隆史氏、シリーズ構成・米村正二氏、キャラクターデザイン・川村敏江さん、プロデューサー・長谷川昌也氏・梅澤淳稔氏で構成された12ページ)」「設定資料集・アカンベェカタログ(3ページ)」という、なかなかのボリューム。しかも、全98ページ中82ページがカラーという構成で980円というのは非常にお得に思えます。何より、完全に大人向けと言って良いくらいの文字数も多い読み応えのある内容で、私としてはとても満足行くものでした。特にキャストとスタッフのインタビューは興味深い話が沢山聞けて、今後この作品を観る時により色々な楽しさを感じさせてくれることと思います。

 当時全話を欠かさず観た訳ではなく(今、レンタルで全話観始めているところ)、敢えて「ストーリーダイジェスト」はペラペラめくる程度で詳細は読まない様にしているものの、キャストやスタッフインタビューは全て目を通して分かったことは、「私が観るべくして観た作品だった」ということです。描こうとしているテーマ(「スマイル!」に込められた意味)、キャラクターの描き方のリアリティ(中学生の女子としての言動)、自分で考えて自分で決めて進んで行く成長、家族・友達・仲間への想い、敵側の描き方、エピソードの配置、魂が入った作画、全力で挑んだ演技、真剣勝負の演出…、断片的に観ていながらも心動かされた回が何度もあり(偶然にも(?)重要なエピソードは見逃さなかった)、結局完成された映像から沢山のものを受け留めらていたのだと感じます(自分の好みに合っていたというのも大きいとは思いますが)。より、作品への思いが強くなりました。

 「戦う少女モノ」という系譜で考えると、自分の中で大きく残るものがあるのは「美少女戦士セーラームーン」でありますが、その後も沢山の「戦う少女モノ」が制作された中に時々自分で拾う作品がありました(笑)。「東京ミュウミュウ」や「しゅごキャラ!」がそうなのですが、それらは映像メディアを購入するに至っていたりするので、今回も予算を確保して将来的にはメディアを持ちたいな…と思っています。その前哨戦としてのこのムック、作品が気に入っている方には是非手に取って欲しい!と思わせる仕上がりの1冊だと思います。

 にしても、今になって「プリキュア」のシリーズに目が行くとは思っていなかったので、自分自身驚いています(笑)。逆に言えば、しっかり作られている作品だからこそ結果的に目に留まったのだと思うので、アニメーションが大量に制作されて消費されて行く昨今、「スマイル!プリキュア」は確かに残る1作として自分の中でも大切にしたいです。

 ちなみに、現在放映中の「ドキドキ!プリキュア」も結構楽しめていたりします(笑)。

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