『アイドル伝説えり子』レジェンド Blu-ray BOX 発売!
『アイドル伝説えり子』という作品があります。
私にとってこの『アイドル伝説えり子』という作品には、一方ならぬ思い入れがあります。しかも、放映当時に出逢ってずっと好きという訳ではなく、姉妹作品である『アイドル天使ようこそようこ』が好きな友人が、『ようこ』のDVD-BOX発売を機に『ようこ』を薦めてくれた事がきっかけで『えり子』を知り、『ようこ』も然ることながら『えり子』に強く惹かれたという、かなり特殊な経緯を持つ作品だったりします。
『ようこそようこ』のDVD-BOXを友人から借りて観て、それがかなり気に入った私は、そのままCDやLD(結果的にはDVD-BOXも)、当時のグッズや同人誌など、結構な勢いで集めたのですが(笑)、その中に唯一のムックで「バイブル」と謳われていた「レジェンドオブアイドル」がありました。
その「レジェンドオブアイドル」は『ようこ』だけでなく『えり子』も取り扱っており、『ようこ』目的の私には全く不要のページではあったのですが、『ようこ』のページを見るためには『えり子』のページをめくらなければならず、嫌でも目に入る誌面がいつしか「気になる存在」になってしまいました。それからの行動は早く、作品が好きになれる保証は何一つ無いのにLD-BOXを購入し、あっと言う間に全話視聴完了。…つまり、気に入ったということです(笑)。
そこからは、『ようこ』同様、『えり子』のCDやグッズ、同人誌などをチェックし入手…となる訳ですが、見つかるものが『ようこ』の”それ”より圧倒的に少ない。その当時(2001年)、Webで検索しても驚くほどに『えり子』をまともに扱ったサイトが殆ど無く、調べれば調べるほどに『えり子』が不憫な作品だと感じる様になりました。個人的には『ようこ』よりも『えり子』の方が気に入った度合いは大きいため、この状況を何とかしたいと思う様になり、周囲で興味を持ってくれた人に薦め始め、理解者を増やして「せめてDVD-BOXの発売を!」と行動を開始したのが「えりりん.com」立ち上げの経緯です(2002年のこと)。
『アイドル伝説えり子』の公式サイトになろう!という気持ちで立ち上げた「えりりん.com」は、相当な気合と労力で次々とコンテンツを公開し、その当時の「ファンサイト」の多くを凌駕したと言っても過言で無いと思えるものを仕上げたのではないか?と、今客観的にサイトを眺めても感じられるのは凄いな、と思うわけですが(笑)、そんな勢いとタイミングが良かったのか、「えりりん.com」立ち上げ半年くらいで「DVD-BOX発売」の報。少なからず、作品に対する貢献が出来たと本当に喜んだのを昨日のことの様に思い出します。
しかし、その期待に反し、発売されたDVD-BOXは本当に残念な仕上がりの商品で、ザラついた画質、輝度が異常に高い調整、揺れまくる画面、LD-BOX丸写しのブックレット、発色の悪いBOXパッケージ、使いまわしのジャケット群、素人仕事のメニュー画面、コピー品ではないかと思える適当な装丁、山内則康氏の描き下ろしとは言え、まるで気合を感じないBOXイラスト…という様に、良かったと思えるのは「DVDとして発売されて手軽に観られること」だけであり、それでもDVDとして肝心の映像に及第点を付けられない時点で残念極まりないものでありました。そんな苦い思い出も昨日のことの様に思い出します(しかも、笑い話として流せないくらいに、今まで胸につかえていた話題でありました)。
そんな悪夢とも言えるDVD-BOXの発売から丁度10年という節目に、まさかの『アイドル伝説えり子』Blu-ray BOX発売の報。しかも、あの『ようこ』に先駆けて! もう冗談の様な事実に驚くばかりでした。
近年、AKB48を代表とする様に「アイドル」が流行っていると感じますが、それはアニメーションの世界でも展開されている様で、「アイドルマスター」や最近話題の「ラブライブ!」など、単なる”アイドルもの”という括りだけでなく、しっかり内容も評価として着いて来ている様に思えます。そして、そのパイオニア的存在と言っても良いのでは?と感じる『アイドル伝説えり子』のBlu-ray BOX発売。何だか出来すぎというか、時代が追い付いたというか(笑)。
ということで、とても長い前置きになりましたが(爆)、発売日である本日無事に『アイドル伝説えり子』レジェンド Blu-ray BOXが届きましたので、ちょっとだけご紹介させて頂きます!
Amazonのレビューや「えりりん.com」の交流広場にもレビューというかコメントを書いているので(笑)、重複した内容を沢山書くつもりはありませんが、取り敢えず言えるのは「今度のBlu-ray BOXは10年前の悪夢を払拭してくれるくらいに、ちゃんと作ってくれた商品です!」ということ。つまり、”DVDの悪夢”を体験した人にはちゃんと安心してオススメ出来るものということです。
映像が古いということもあって、最近の作品の様な安定した画質とは言えませんが、ゴミやザラつきは殆どなく、発色も良い。多少揺れが気になる時もありますが、基本的な視聴には全く問題無いレベル。パッケージも過去のパッケージイラスト群を出し惜しみ無く綺麗に使ってくれているので、新鮮味は無いながらも気持ちの良い上品な仕上がり。ブックレットもちゃんとした解説や矢島晶子さんとアミノテツロー監督の新規インタビューが載っている、これまた満足度の高い仕上がり。初回特典のTシャツは普通ながらも(プリントでなく刺繍を望むのは流石に酷かな(笑))、『えり子』という作品を考えるとこのアプローチは”アリ”かな、と。若干ボックスが強度的に頼りないくらいで、商品に対する文句は殆どありません。映像特典には「Prelude」を再録してくれているのも嬉しいです(田村英里子さん本人が映る部分が差し替えられているだけで、『アイドル伝説えり子』という作品で括れば問題ありません)。
パッケージを開封して、ブックレットを一通り読み終えて、ディスク1をセット。決して早いとは言えない時間から視聴したのに、途中で止められずに1枚(8話まで)観てしまいました。何度も観ている作品とは言え、ここ最近は観ていなかったものの、今でもこれだけ「面白い!」と思える作品であることが再認識出来てとても嬉しく思います。昔からのファンには勿論ですが、最近の作品に何かしら物足りなさを感じている未見の方にも是非観て欲しい。そんなことを素直に思える、映像的な古さは否めないながらも、演出手法や内容は全く古さを感じない作品です。私個人としては正に”一生モノ”の一作です。
本ブログでは良く「アイドルマスター」の話題を出していますが(笑)、アニメ「アイドルマスター」を楽しめた方には、『アイドル伝説えり子』という作品は何かしら響くものをもっている作品であろう、と思っています。
今日から毎日1枚ずつ観よう。そして、何度でも手軽に観られる環境が出来たことを噛み締め、何度も観返そう。そんな嬉しい報告が出来ることが何より喜ばしい、Blu-ray BOXの発売でした。
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