「中村繪里子 GO! GO! LIVE! ら▽ら☆ら♪ なかむランド ~Love▽Laugh☆Live♪~」参加
2012年11月に開催された第一回「なかむランド」。私は申込はしたものの選外となり、参加することは叶いませんでした。ただ、CDは購入していたこともあり、「個人活動ならではの方向性や魅力」を感じるに至り、「機会があれば生で聴く日が来れば良いな」と思っていました。
それから半年。その機会が訪れました。
先に行われた第一回「なかむランド」の映像メディアが発売となり、「ソロ活動の第一歩となる中村さんの足跡をちゃんと体験しておかなければ」と購入して、先行チケットによる第二回「なかむランド」へ申し込み当選。仕事の状況で参加が危ぶまれたものの、何とか無事に参加することが出来ました。
「アイドルマスター」で知った声優さんのソロ活動は極力追わない(しかも、イベントやライブ等には基本的に参加しない)ことを決めていた私にとって、初参加となるソロ活動のライブが中村さんのステージというのも何かの縁と言えるのかもしれません。ちなみに、ソロ活動を追わない理由は「全員に等しく声援を贈りたいから」です(ソロ活動を追い始めると、精力的に活動する方への声援が多くなり、私の中の色々なバランスが崩れることを割けるために決めた自分ルール)。
そんな折角の機会に恵まれながらも、主に自分の意識的な問題で心底楽しむに至れなかったのは本当に勿体無かったな…と、久し振りに参加して悔いの残るライブになりました。逆に言えば、それだけの楽しさがあったライブであったと思います。
自分のテンションをトップギアに入れられなかった原因は主に3つ。
1つ目は「ライブ当日に自宅で頭を強打して流血し、体調不良気味であったこと」。2つ目は「楽曲は全部分かるレベルであったものの、掘り下げきれなかったこと」。3つ目は「会場に居た参加する皆さんに比べ明らかに気後れしていたこと」。
この中でも、2つ目は私のライブ参加時の軸となっており、これが自信に繋がるからこそ気後れなども跳ね除けて楽しむことが出来ていただけに、今回は明らかに準備不足。折角購入した第一回「なかむランド」の映像メディアも観ず(観ていたのは同じ「えりこ」の名を冠する『アイドル伝説えり子』だった(笑))、当日「これが聴きたい!」という強い思いも持たずに会場入りしてしまったのは完全に私のミス。当日に頭をぶつけたのも、そんな私への罰だったのかもしれませんね…。
会場となる渋谷O-EASTは、昨年1月のWINTER C@RNIVAL!以来。入場して陣取った場所もその時とほぼ同じ場所(後方左の一段高い場所の前方)というのは、ご愛嬌(?)。後方ながらもステージまでの視界はかなり良好で、強烈にぎゅうぎゅうになる訳でもなく、中央でパフォーマンスする中村さんの一挙手一投足を肉眼で確認出来るほどでした。
開演前は、コンセプトにある「なかむランド」という遊園地の場内アナウンス的な諸注意やステージ案内が流されたり、なかなかに凝った演出。開園前から既に雰囲気を創り上げている様子に、中村さんの遊び心を感じました。
整列時に手渡されたアンケートは、設問数が少なかったので回答しようと思っていたものの、最初の「”なかむランダー”として」という設問に、ラジオも聴いていない身としては「自分は”なかむランダー”とは言えないな…」とそのまま終了。テンションが上がらないまま、開演時間を迎えることに(汗)。
ほぼ定刻開演し、のっけから飛ばすノリノリのナンバー2連発。しかしながら、準備不足の私は「最初は様子見」という感じでペンライトを振るタイミングを逸し、何処かのタイミングで使うつもりでいながら、結局最後の最後までペンライトを振ることが出来ませんでした。それでも、ハンドクラップのみでアコースティックでないライブを通すのも久し振りで、それはそれで新鮮な側面もありましたが…。
ステージは、MCを挟んで歌そのものを遊園地のアトラクションに見立てて、時にはコーヒーカップの様に目まぐるしく変わる景色だったり、メリーゴーラウンドの様に夢のある空間であったり、観覧車の様に高いところからゆったりと遠くを見渡す雰囲気だったり、スピード感とスリルを味わうゴーカートだったり、1曲1曲聴いている中では感じられなかった「アトラクション」としてのイメージを膨らませることが出来たのは驚きの新発見でした。生バンド演奏の迫力もあって(奏者は皆さん若手。ドラマーは今年20歳!)、CDで聴いた感覚とは異なる魅力も合わさり(フェードアウト曲もしっかりエンディング付き)、CDでは物足りなさを感じていた部分もカバーされた正に”ライブ!”というステージはとても素敵に映りました。
衣装もアトラクションに見合った感じで変わり、開幕は情熱の赤、中盤は澄んだ空の様な水色、そして突っ走るロックテイストへの変化。そんな演出に込めたメッセージもきちんと伝わるものであったと思います。
途中、シーサイドコミュニケーションの植木プロデューサーが乱入するコーナー「どっちの繪里子SHOW」が始まり、中村さんに披露して欲しいものを観客側の拍手や声援で二者択一する(しかも、判定するのはiPadアプリ「デシベルくん」(笑))という内容は、1つ目が「ものまね/ノリツッコミ」、2つ目が「すべらない話/面白い話」というもので、終始テンションの高い植木さんのトークと中村さんとの掛け合いは楽しめたのは間違いないのですが、ライブの雰囲気やそれまでの流れをある意味ぶち壊すものでもあったので、その点は個人的にマイナスではありました(友人曰く、ラジオを聴いていれば違和感の無い展開とのことでした。まぁ、それは会場の皆さんの反応を見ていれば分かりましたが…)。
その他では、中盤ちょっと前に特別公演「えりぽっくる」の紙芝居が流され、その演出に浅野豪孝氏の名前があって驚きました(笑)。絵本を紙芝居化した様な展開で、ちょっと心に響く様なステキ物語だと思います。ただ、ちょっとした部分で場内に笑いが起きることも多く、「そこまで笑うところではない気も…」というのが正直な感想ながらも(ステージ裏に居た中村さんも何処でその笑いが起きているか不思議だったそうです(笑))、紙芝居の終幕からそのまま「eternal Sign」に繋がる演出はとても良く、浅野さんの演出を感じる部分でもありました。
この第二回「なかむランド」を創るに当たり、色々なことを考えたという中村さん。一番の楽しみだったのは「会場のみんなの笑顔を見ること」という話をしている中、一緒に今日のステージを創って来た会場の皆さんのとびきりの笑顔に胸が一杯になって途中涙ぐむ場面もありましたが、そんな温かなステージに立ち会えたことはとても幸せでした。これで自分のテンションもトップギアに入れられていたならば、忘れられないステージになっただろうに…。と思うと、悔いが残るライブになったというのは冒頭に記した通りです。
アンコール要求は一定テンポで繪里子コールを入れるものの、しょっちゅう走って全然リズムが安定しない(4~5回仕切り直す)というのは何とも…と思いましたが、まぁそれだけ皆さんのテンションが高かったのでしょうね。
最後はコール&レスポンスを目一杯楽しむ「てのひらのLOVE&PEACE」と、最後に気持ちを込めて贈る「Bye-bye Good-bye」で綺麗にまとまり、歌や楽曲、構成も含めて本当に隅々まで「楽しんでもらう」だけでなく、中村さん本人が楽しい」という気持ちがひしひしと伝わるステージが完成したと感じました。「アイマス」のステージで見る中村さんとは一味も二味も違うパフォーマンスは、作品の冠が無い本人主体の「なかむランド」ならでは。本当に勿体無いのは自分のテンションだけでした(苦笑)。
そんなこんなで3時間にも及ぶ第二回「なかむランド」は閉園となりました。最後は第三回が2013年11月17日に開園することが発表され、会場は湧きに湧きました。私が参加を希望するかはその時次第ではありますが、次に参加する時は今回の様な燻りの無い様に弾け飛ばしたいと思います。
素敵なアトラクションを創り上げた、中村さんやバンドメンバー、スタッフの皆様や当日参加された全ての皆様にお疲れ様&あとりがとうございました&ごめんなさい…。
【付録:セットリスト】
- ココカラ
- Physical!
【アトラクション】コーヒーカップ - Luminous
- Neutral
- キミノツバサ
【アトラクション】メリーゴーラウンド - 2 of us
- 見えない星
【特別公演】GO!GO!えりぽっくる 星たちのパレード - eternal Sign
【アトラクション】観覧車 - 花
- Jewelry Smile
【ハプニング?!】どっちの繪里子SHOW
【アトラクション】ゴーカート - Missing
- now's the time
- 誰かのメロディ
- 君に逢いたくて
(アンコール)
- てのひらのLOVE&PEACE
- Bye-bye Good-bye
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コメント
こんにちは、こうたろうさん。
以前、こうたろうさんが書かれた記事に1度だけコメントをしたものです。
5月5日の中村さんの2ndライブの様子が知りたくて、またお邪魔させてもらいました。(私は諸事情によりライブへいく事ができないので…)
こうたろうさんが独特の価値観でライブに参加され、客観的な感想で書かれた記事は、盲目なファンでない普通の人が中村さんの歌を聴いてどう思うかがわかって大変貴重でありがたいです。
ただ、こうたろうさんがマイナスされた点こそが、中村さんのライブの真骨頂であり、こうたろうさんのご友人が言った「ラジオを聴いていれば違和感の無い展開」と言う意見に私も同意です。
また、アニマス25話で、ライブ前の春香と美希の短いやり取りがありますが、あの時の春香の心情と中村さんがライブでやりたいことが一緒なんだと思います。
そうそう、『中村繪里子の「らららなかむランド~LoveLaughLife~」』というインターネットラジオ番組はご存じですか?
明日の配信では、前回のライブ前に発売されたCDの事について中村さんがどんな気持ちで歌っているのかがわかると思います。
長文な上に読みにくい文章ですみません。
それでは、失礼します。
投稿: hinata_ask | 2013年5月 8日 (水) 21時41分
>hinata_askさん
ご無沙汰しております。
「なかむランド」2ndについてのレポートは他にも良いものが沢山アップされているであろう中、またこうしてコメントを頂きましてありがとうございました。
私が植木さんが登場した部分についてマイナスの印象を持ったのは確かにそうなのですが、言う程のマイナス的印象を強くした訳ではないのでその点はご心配なく。きちんとステージ全体を楽しんだと感じられるものでしたので。ただ、確実に私のスキル不足が問題であったことは間違いないです。それでも、見方によっては敷居を高くする要因になる可能性もあるので、その辺りは今後の課題と言えるのかもしれませんね。
アニメ「アイドルマスター」の25話で春香が辿り着いた「アイドルとは」に対する答えと中村さんが進んでいる方向が同じというのは私も感じられました。同じ中村繪里子という存在ながらも、春香を背負っている中村さんと「なかむランド」での繪里子園長は全く別の存在として認識出来ましたし、「なかむランド」に参加した皆さんがちゃんと”中村繪里子”という存在を認識し、一緒に全力で楽しもうとしている(「自分だけ良ければ」という意識の存在を殆ど感じなかった)ということも、中村さんが惹き付けたファンの形であり、誇って良いことだと感じています。
中村さんのラジオ番組は存じ上げています。聴いたことはありませんが…。「なかむランド」2nd前に発売したCDは、ブログ記事にもしていますが、CD付特装版を購入しているので各楽曲に対する思いも、その中で語られた範囲ではありますが理解しているつもりです。
折角「なかむランド」に実際に参加したということで、自分の中の敷居は下がったことからも、聴いてみるのも良いかな、と思っています。購入したままになっている1stのライブBD視聴も含めて、次回開催11月までの間に出来ることをしてみようと思っています。
また気が向いた時にでもお立ち寄り頂けたら幸いです。
投稿: こうたろ | 2013年5月 9日 (木) 22時51分