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2013年8月

2013年8月31日 (土)

「ナムコ アイドルマスター 真夏のキャンペーン! in ナンジャタウン」

Dscf4173 1月にナンジャタウンが改装期間に入り、「夏にリニューアルオープンかぁ…」なんて思っていたら、いつの間にかリニューアルオープンをしていて、あっと言う間の休業期間だったと感じてしまった私ではありますが、ここ2年くらいは随分と足を運んだ(それまでは全く足を運んでいない)ナンジャタウンのリニューアルですから、割と楽しみにしていました。

 リニューアルオープン間もなく、早速「アイドルマスター」とのコラボイベントが開催されるということで、随分と開催期間も2週間と短いことから「行けるうちに行っておこう!」と開催初日に足を運んで来ました。

 キャンペーン案内をWeb上で予め確認していただけに、然程気張らずに行っても大丈夫だろうということから、「開園直後でなくともそこそこ早めでお昼時を避ける」ということで11時を目指してナンジャタウンへ。

 入口こそリニューアル前と然程変わらないものの、先ず最初に体験するのが入場券であるナンジャエントリーの値上げと券の仕様変更。入場券は値上げしたものの、1日券は値下げしていることから、私の様なアトラクションを遊ばない人にとっては入場の敷居が上がってしまいましたが、その分楽しめれば良いということで納得。ただ、エントリー券が以前はリライタブルカードでしたが、今回は紙っぺらにQRコードが載っているだけというとても簡素なものに変わってしまいました。その為、入場ゲートもカード挿入からQRコード読み取りに変更され、何となく味気ないものになってしまったのは残念。

 入場すると驚くのは明らかに狭くなったと実感出来る、最初の広間までの距離の短さと最初に目に飛び込んで来る各アトラクションの入口の近さ。マップを手にすると更に分かるのが、1フロアになったことによるマップの簡単さと通路の余裕の無さ。餃子とデザートに絞り、その他の飲食は全て無くなり(イタリアントマトや、気に入っていたノースカントリーキッチンも無い…)、コラボフードも以前の様なバリエーションは期待出来ないなぁ…という感じで、明らかにパワーダウンした印象が強くなってしまいました…(汗)。

Img_1839

 今回、「アイドルマスター」としてのコラボフードは1品だけだったので、入場して先ずは当該店舗へ直行。すると、それなりの人が並んでいたものの、殆どが他作品のコラボ(笑)。品切れを心配するまでもなく、購入することが出来ました。

 今回は劇場版公開記念のタイアップとのことで、キービジュアルのポストカードを頂きました。
 デザートは星型のカップにマンゴープリンが入れられ、生クリームを敷いてイチゴとクッキー2つ(丸型はAMCGロゴ、ハート型はカラフルな☆が表面のホワイトチョコの上にプリントされています)、ホイップクリームにはアラザンが散りばめられている、割とオーソドックスなデコレーションプリン。お味の方は予想通りの味というか何というか、かなり甘かったのでお茶が欲しくなりましたが普通に美味しく頂きました(笑)。一応、お持ち帰りOKとのことなので、お土産にも良いかもしれません(?)。

 既に目的を達成してしまったので、残りはゲームセンターの方でのキャンペーンを冷やかしに、ドッキンガム広場内のアミューズメントスペース「レッド・サロン」へ。

 いつもの「クレーンゲーム500円投入でクリアファイル(3種類:春香、響、神崎蘭子)」と来店特典のポストカード(春香か響)配布というキャンペーン仕様でお出迎え。景品はタペストリー3種(1つは新作、2つは前回のキャンペーンでもあったもの)、マグカップ4種(春香、響、美希、貴音)、クリアポスター(新作タペストリーと同柄)が用意され、それなりに盛況でした。しかしながら、私として欲しいものがあまり無かったことに加え、場内が狭かった為に並ぶことだけでなく、友人がプレイしているのを近くで見ることも叶わず、結局何もプレイせずにポストカードだけ貰って終了。友人は新作タペストリーを獲得していました。

 もう1つは、これまた恒例となった「プロデューサーくじM@STER」。しかし、これまた変わり映えしない景品群に加え、描き下ろしゼロの”キャラポン”デザインだったので、これまたパス。…っていうか、13:00からということで未だ開店前(笑)。まぁ、待つ気はないのでこれで終了。

 後はお土産コーナーを冷やかし、マップ上通っていない通路に足を運んで今回の探索は終了。周ってみて改めて思ったのは「狭くなって、何度も来る楽しみが少なくなった」ということ。エントリーが500円になったこともありますが、コラボフードや何かしらのキャンペーンでしっかり楽しめないと、少々辛いかもしれませんね。まぁ、また何かの企画があれば足を運ぶと思うので、これからも変化を続けて色々と楽しませて欲しいと思います。「ナンジャタウン」という名前に恥じない様に。

 アミューズメント景品の後半戦(500円投入のクリアファイルや来店特典のポストカードが変わる)は、前半戦も未プレイなのでこのままやらないで終わってしまうかも…(汗)。

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2013年8月27日 (火)

THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 05

Dscf4172 「ミリオンライブ!」のCDシリーズも既に5枚目。ユニットによるアルバムとしても4枚を数え、最初は楽しみにしていた筈なのに、そのクオリティが好みに合わずにシリーズを重ねるにつれ、だんだんと楽しみが薄らいで来てしまっている様な感覚があります(苦笑)。それでも、全然楽しんでいない訳ではないので、今回も「当たりが1曲でもあればいいな」くらいの気持ちでフライング入手。早速聴いてみたので、所感を残しておこうと思います。

 前回から収録曲(ユニット構成人数)が減ってソロ4曲+ユニット1曲となりましたが、その分「765ライブシアター開幕!~1時間前」が増えて、5人ユニットのアルバムとの差異は1曲分の時間(4~5分)くらいの53分弱。それでも、5人ユニットの時よりも開演前のメンバーの様子が分かる様になった分、実は内容としては1曲減っていても満足度が高い様な気がします。これで収録曲が自分に合えば、結構な満足度を得られると思うのですが、これがなかなか難しいです…。

 今回のメンバーは、伊織に加えて、エミリー、真壁瑞希、百瀬莉緒の4名で構成されたユニットなのですが、伊織を除く「ミリオンライブ!」組の3名は自分の中でもお気に入り上位にランクするメンバー(親愛度が当初のMAXである100に優先して到達済)。勿論、伊織も好きな私としては、なかなかに”俺得”なユニット(笑)。そういう意味では、これまでリリースされた「ミリオンライブ!」のCDシリーズで最も楽しみに出来るものでもありました。
 「ミリオンライブ!」は「シンデレラガールズ」と異なり、登場キャラ全員の声が初めから聴ける(しかも、自己紹介だけでなく特徴的な台詞が数種類聴ける)上、親愛度もキャラクター毎(「シンデレラガールズ」はカード毎)というシステムになっていることから、お気に入りのキャラクター達は割と理解出来ている前提もあって、最初のドラマから違和感なく場の空気を感じられる状態。導入からこれまで以上に楽しんでいる自分が居ました。

 ドラマパートはこれまでと異なり、各キャラクターの個別ステージパフォーマンスの時もユニットメンバーが傍らで見ている状況で、ずっと掛け合いがなされる状況だったこともあって、それぞれのキャラクターの距離感や立ち位置、お互いの理解などがとても上手く描かれていて、最もユニットとしてのまとまりを感じるものとなりました。エミリーの日本文化への強い拘りと奥ゆかしさ(?)、瑞希の茶目っ気と気遣いのバランスから垣間見える優しさ、莉緒のハデハデに見えてその実とても素直で可愛いところ、伊織は言わずもがな(笑)、という更なる理解を深めてより気に入ったユニットになりました。ただ、相変わらず観客席との掛け合いは苦笑モノで、特に「おぉっ!?」というのが鼻に吐く多用のされ方で、全くリアリティが無いものと感じたのは(観客側に居る私達を馬鹿にしている感じすら受ける)、シリーズを積み重ねても全く進化しないなぁ…と。それを除けば、これまでの「ミリオンライブ!」のCDシリーズでは個人的に最も楽しめたドラマパートでした。

 そしてメインとなる歌に関しては、全般的にこれまでよりも音色が耳に心地良く響き、一辺倒からちょっと脱却した様なサウンドに感じました。
 エミリーの「微笑み日和」は大和撫子感を滲ませる爽やかさと可愛さ・素直さがあり、瑞希の「POKER POKER」はその名の通り「ポーカー」を題材にしつつ、乙女心を可愛く歌い上げ、莉緒の「Be My Boy」はちょっとだけ大人びた世界観を覗かせつつも女の子らしさも同居する、雰囲気的に「ポップンミュージック」出展楽曲のような感じがあり、伊織の「プライヴェイト・ロードショウ」はもう可愛さ100点満点にプラスして「針が飛んだ繰り返しのドーナツ盤」なんていうオシャレな歌詞も含まれていてかなり好みに仕上がっていたり、ユニット曲の「Sentimental Venus」も想像していたよりも可愛い感じの歌で、このユニットならではの魅力が出ていたように思えました。一番気に入ったのは「POKER POKER」(作曲が橋本由香利さんだった(笑))、次いで「プライヴェイト・ロードショウ」でしょうか(気に入った2曲が偶然にも松井洋平氏の作詞)。「Be My Boy」は基本的に好きな雰囲気なのですが、もう一押し欲しかったです(サビが割と単調(重ね過ぎ)だったので)。「微笑み日和」は今回の中では一番”普通”だったので(素直で好みではあるのですが)、これまたもう一押しあっても…という感じでした。ユニット曲「Sentimental Venus」も、これまでの「ミリオンライブ!」ユニット曲とは違う感じで仕上がっているのですが、何故か印象が「ビビッドレッド・オペレーション」のオープニング曲に聴こえる瞬間があって(ラストの方)、そこがちょっと「…」でした(笑)。ユニット曲はもう少し、メンバー同士の掛け合いがあってくれたら良かったのに、と思いました。

 ということで、今回のアルバム4枚目は自分にとってなかなかのヒットとなりました。やはり、構成メンバーは大きな影響を持っているのだなぁ…と思いました(笑)。「ミリオンライブ!」CDシリーズの次回は9月末ではありますが、9月中頃から10月末まで「アイドルマスター」関連でほぼ毎週1枚アルバムが出るようなスケジュールなので(汗)、それぞれをちゃんと楽しむ時間が無くなる可能性があるのはちょっと勿体無いな…という感じです。まぁ、それでも楽しめるものは楽しめると思うので、リリースされる全てがキチンと楽しめる出来であることを祈っています。

 …そうは言っても、最も楽しみなのは「MUSIC♪」のM@STER VERSIONが収録されているアルバム(といってもベスト盤なので、新録はこの1曲だけ)だったりするので、それはそれでどうかと思ったり思わなかったり…(爆)。

 それと、前回申込を失念していた(というより、興味が薄れていた)発売記念のイベントについては、今回申込をしないことに決めました。元々、「当該アルバムの発売記念」として、アルバム曲が基本的に全て聴けるものとして認識していた為、今回の出演予定者を見て「その趣旨が無い」ことが分かり、行きたいと思わなくなったのが理由です。結局は「ラジオ番組の延長」なんですね…(苦笑)。

[2013.09.03追記]

 聴き込んでいるうちに「Be My Boy」が気に入って来ました(笑)。

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2013年8月25日 (日)

「Yes!プリキュア5 GoGo!」全48話視聴完了

 「Yes!プリキュア5」を観終えて間もなく、続編である「Yes!プリキュア5 GoGo!」の視聴を開始。だれる事無く、寧ろ勢いを持って全48話を観終えることが出来ましたので、所感を残しておこうと思います。

 前作「Yes!プリキュア5」は初の5人チームということもあり、各所で「美少女戦士セーラームーン」を彷彿させる部分もありましたが、特別それを意識することもなく1本の作品としてキチンと楽しむことが出来ました。しかしながら、1本の物語として最終回を観終えた時の満足感が不足していたのも事実としてあり、キャラクターの掘り下げや関係性の描き方は文句無しだった半面、「ナイトメア」という敵組織の描き方、のぞみとココの別れの描き方など、物語の骨格部分に物足りなさを感じたことがその”満足感不足”に繋がったのだと思います。でも、そのまま新シリーズに繋がるということで、一旦、他作品を観てから戻って来ても良いかな?と思った中でそのまま継続したのは、本放送の時と同じ流れで新たなのぞみ達の物語を楽しむことにプラスして、決着のついていない「のぞみとココの想いの先」ということも含めて、全てを見届けたい思いが他シリーズを観たい気持ちを上回ったからでした。

 物語が始まってオープニングフィルムを観た時に、新たな物語を感じさせるワクワク感があるだけでなく、そのスピード感やカット割など明らかに「5」よりも進化・パワーアップしていると感じ、更には「おぉ、ブンビーが出てる!」などの副次的情報も得て(笑)、第一話のオープニングを観た時点で作品へのテンションは大分高まっていました。作中でも、最も「おぉっ!」と思ったのは勿論(?)メタモルフォーゼのシーン。「5」でプリキュアの力を返却しているのぞみ達が新たに力を宿す時、元々の力にキュアローズガーデンからの力がプラスされてパワーアップし、腕時計型から携帯電話型に変身アイテムが変わり、映像のパワーアップも凄いものに(特にレモネード!)。今回、衣装が変わっても動画に影響しない様なバンクになっていたことも特筆したい点でしょうか(笑)。ちなみに、変身後のコスチュームは「5」より圧倒的に今作の方が好み。これまでの蝶に加え、バラがアクセサリーに取り入れられているのもポイントが高く、可愛さと凛々しさが同居するシンプルながらも抜群のデザインだと思います。

 「5GoGo!」の第一話を観始めて感心したのは、その新たな物語の始め方。何も違和感無く、大きな流れに直ぐに乗せてしまった(のぞみ達を巻き込んでしまった)手腕はお見事でした。

 パルミエ王国再興の為に国民たちと自分たちの国に戻ったココ達とのぞみ達を再会させるきっかけ、新たな敵との邂逅、新たにまたプリキュアとして闘う使命や理由、敵が狙いプリキュアが守るアイテムの存在とその価値、新たなキャラクターの立ち位置、当面の目標など、新たな物語を始めるのに必要な情報をあっと言う間に伝えてくれました。つまり、直ぐに「5GoGo!」の物語を楽しみ始められたという訳です。

 ココたちとまた逢えたことを喜ぶのぞみに対し、また危険に巻き込んでしまったと悔いるココの気持ちの対比も上手く、新キャラであるシロップを中心に据えて、のぞみ達5人やパルミエ王国の3人との関係を少しずつ重ねて行くことでお互いの理解を深めて、物語を進行させたのも綺麗な物語運びでした。これは「5」に登場しているメンバーの掘り下げを殆ど必要としないからこそ出来る方法であり、それだけ「5」がしっかりのぞみ達の絆を描ききっていたのだな、と改めて感じる部分でありました。

 序盤で新参入を果たす美々野くるみの存在も良い感じで刺激を与えてくれて、正体がミルクであることが分かるまでの数話の運び方・匂わせ方も丁度良く、くるみのキャラクターが憎めない感じのツンケン具合なので、のぞみとの他愛の無い喧嘩があっても、ミルクの姿の時に比べると柔らかくなった印象です。個人的に、くるみの登場は「5GoGo!」で最も成功した変更点の1つであると感じるくらいでした。

 そう思う一方で、「5」同様敵組織の描き方は不満が残りました。「エターナル」という、組織の目的として価値の高いものを全て略奪(組織用語では「没収」)して保存、コレクションするのが目的という点では「5」の「ナイトメア」よりは分かりやすいのですが、殆ど登場しない館長(ボス)、その館長に忠誠を誓うアナコンディ、幹部としてのスコルプ、ネバタコス、シビレッタ、イソーギン&ヤドカーン、ムカーディアの、それぞれの思惑や関係性の描き方は希薄であり、それでも一番印象に残るのがスコルプとブンビーとの意思疎通部分というのが何とも…。館長がキュアローズガーデンに拘る理由(それ以外の価値無き物を消し去ろうとする理由)も然程描かれず、アナコンディが館長に思いを寄せつつ、フローラに嫉妬していることなどはラストの方で描いたくらいでしかなく(途中ほんの少し匂わせる描写があったかな?程度)、その辺りは物語のアクセントとしては物足りなさを感じてしまいました。それでも「5」と比べて幹部の活躍のさせ方はそれぞれ印象が残った(唯一、ムカデーン&ヤドカーンは理解し辛かった(汗))ので、その点は良かったと思います。特にシビレッタの「童話の中に引きずり込む」という戦闘方法は、その使用される童話によって色々なシチュエーションがあって楽しめました。

 敵の繰り出す「ホシイナー」という怪物は、「5」の「コワイナー」と同様にその素となる玉を様々な物にくっつけることによって怪物と化すのですが、割とそのモチーフとなる物に関係ない形状だったり、湖や山、雷といった対象物とは規模や形式が違うものからも姿を形作るため、逆にあまり怪物として印象に残らなかったりしたのは、エピソードと密接な関係を持つものだけに惜しいかな、と思います(敵を思い出すとエピソードが分かるくらいの方が気持ち良いですね)。でも、戦闘の迫力や構図のダイナミックさの良い部分は「5」から引き継いでいたと思います。

 全48話として定番の22話~24話付近にある「プリキュアが新たな力を手にする」というピンチから立ち上がる流れは今回も健在だったのですが、「5」が本当に絶望的な状況だったことに比べると、今回はそこまでピンチになった感が無かったために、少々盛り上がりに欠けた印象だったのは贅沢な悩みでしょうか(笑)。ピンチの要因がシロップの裏切りで、本心からの裏切りで無い(ある意味、シロップ自身の心との戦いだった)ことは観ている方も分かっていたことと、ローズパクトはしょっちゅう一旦敵の手に渡っても比較的容易に取り返せていた(笑)こともあると思います。

 そんな中盤の盛り上げが足りなかった感覚がありながらも、全体的として見たら小粒なエピソードが沢山あって、全体的に「5」よりも安心して楽しめた様に思います(作画の安定感の影響も大きくあるかもしれません(笑))。特にうららに絡むエピソード(#4、18、33、40)やりんちゃん関連(#15、27、41)は好みでしたね。こまちやかれんのエピソードにも良いものが多く(#5、9、16、19、20、36、37、42)、探偵やクイズ番組(しかも前・後編)などのバラエティー色豊かな構成が今のプリキュアに繋がっているのを感じて、正に”原点”を観た感じでした。敢えて挙げてはいないのですが、のぞみの話は全てを通して描かれており、シロップやくるみの絡め方も含めて「みんながのぞみを慕う理由」に繋がって行く構成がとても気持ち良かったです。そういう流れの中で最も好きなのが#36、37のクイズ編。優勝商品としてのトロフィーに拘る皆の気持ちや、かれんに譲ったくるみの気持ち、そして最後はくるみの名前も刻んでもらえたのが、私も凄く嬉しかったです。#26の大都会でプリキュアが活躍した回も、最終回に掛かる流れがあってとても良かったです。

 全体の流れにおいて、のぞみ達5人の絆の深め合いと、夢の実現に向かって直向に頑張る姿、ココやナッツ、ミルクが現在の自分の状況に悩んだり迷ったりしながら前進する姿は、「5」を観ているからこそ味わえるものだったと思います。そういう意味でも、「5」の後日談として観ても充実した内容だと言える気がします。ただ、「5」が1年を描いていながらまた新たな1年として今作が描かれていたので、学年が上がっていない点を意識すると少し不思議な感覚は残りましたが(笑)。

 シロップが少しずつのぞみ達に心を開き、ラストに向けてシロップの失った記憶の真相にも迫る訳ですが、フローラの思いを受け継いだシロップが辿り着いた気持ちを石化したプリキュア1人1人思いを語る47話のシーンはとても響くものがあり、これが今作のテーマなんだな、と明確に理解出来た瞬間でした。種から花を咲かせることを、人の命、育てる心、込めた気持ちといったことに結び、種には無限の可能性があること、育てる心が可能性を広げるとしたその語りは、個人的に凄く好きな比喩。花の種を世界中にまわすことは命を届けること。キュアローズガーデンの別名が「命の庭」ということが47話で分かりますが、花の命が司る人の命の煌きが失われようとした時、メルポを通してプリキュアに応援する気持ちの手紙が届けられた流れは、とても王道で好みの展開。人の想いを具現化する様なキュアドリームの力は本当に「大いなる希望の力」の象徴だな、と思わされるものがありました。希望の赤いバラと奇跡の青いバラの力により、プリキュアとミルキィローズの合体必殺技「プリキュア・ミルキィローズ・フローラル・エクスプロージョン」を放ち、全てを浄化するのもラストバトルのフィニッシュとして盛り上げられていたと思います。

 展開という意味では、「5」から引き続いて登場していた敵キャラであるブンビー。ナイトメアからエターナルに転職するも、ずっとお茶を入れるかプリキュアに破れて報告書を書くかしかない三下的扱われ方で、プリキュアのリーダーになると言ったり滅茶苦茶な言動もありましたが、最終的にプリキュアを助けたその行動はとても印象深く残るものになりました。その後、普通に人に役立つ仕事をする会社を立ち上げ、かつての上司だったカワリーノみたいな新入社員を迎えて、奔走する姿が最後に描かれてちょっと嬉しかったです(笑)。

 ラストバトルを終え、エピローグにBパートを丸々使ったのも話の纏め方としては良かったと思います。それが更に、「5GoGo!」#1や「5」#1を彷彿させるシーンも入っていたりして「おぉ」と思わせてくれたのは嬉しかったのですが、平穏な日常を取り戻した中で、特にパルミエ王国とのぞみ達の世界に隔たりも無くなったことから(普通にシロップが残っていることで、各国間の行き来が出来る状況なので)、絶対的な「別れ」というものを描く必要が無くなってしまったのは、決着から目を逸らした様にも思えてちょっと残念ではありました。それでも「5」から今作までの97本のエピソードを観終えて、「のぞみ達の夢はこれから大きな花を咲かせるんだ」と思ったら、この形での着地だったとしても良い様にも思えました。エピローグの中でのぞみが「花の種と夢は似ている(ゆっくりと時間を掛けて育てて、後に大きく綺麗な花を咲かせるということ)」が「5GoGo!」の物語の本質なんだろうと思います。青いバラをフローラに返却しようとしたミルクに対し、「私は種をあげただけ。育てたのはあなたです」という部分も、何気ないシーンではありましたが本質なんだと思います。そんなエピローグに、「5」「5GoGo!」通して初めて入れられた挿入歌「明日、花咲く。笑顔、咲く。」は、そのタイトルだけでとても素敵なのですが、この歌の効果を殆ど感じられなかったのは残念。そういうこともあって、ラストは比較的あっさり終わってしまった感があるので、もう少し余韻に浸れる、感情に訴えかける様なラストが欲しかったです。折角、97本観て辿り着いた物語なのですから…。

 歌という点ではうららの新曲「ツインテールの魔法」は、個人の好みとしても披露する場面としてもとても良かったと思います。その他、場面を彩った楽曲群に関しては「5」を踏襲しているものもあって、完全に新規となったのは大きく敵組織関連、ミルキィローズ関連、シロップ関連ではあるのですが、それだけでも「新しさ」を感じられるものはありました。特にミルキィローズ関連曲は大いに場面を盛り上げ、気持ちを高揚させてくれたと思います。「5」からそうですが、意外と主題歌のインストアレンジが少なく、あったとしてもエンディングの方というのが意外と言えば意外。もっと多用してくれても良かったのにな、と思わなくもありません。でも、オーケストラならではの迫力や厚みのあるサウンドは、作品にピッタリ合っていたと思います。
 それと、「5」「5GoGo!」と続けて観て、何だか胸に響くものがあったのが「ガンバランスdeダンス」。特に「5GoGo!」の「~希望のリレー~」は時折、スッと胸に入って来る歌詞があり、胸が熱くなることもありました。これはかなり意外でしたね。素直に響く歌は、恐らく時代を超えると思うので、そういう意味でも3世代も受け継がれた「ガンバランスdeダンス」は、その素養を持っていたのだと感じています。

 完全に新作、という意味では冒頭に書いたコスチューム変化に合わせた技のパワーアップですが、「5」までの技は一切使わない代わりに、より各キャラにあった飛び道具が用意されており、その中でもレモネードがチェーン、ドリームに至っては何と自ら突っ込む技になったのは意外でした。特にドリームは、回転こそしませんが超電磁スピンくらいの印象がありました(笑)。

 全員の合体技も変わって、まさかのフルーレ(私にとっては「アクマイザー3」のジャンケルや「星獣戦隊ギンガマン」の星獣剣にしか見えない(爆))。かといって剣としては全然使わずに、剣から放つ衝撃波がバラの形を作る訳ですが、それでも剣先を5人が合わせて上に掲げるシーンは格好良くて個人的にとても好きなカットです。「5」と違ってこの合体技「プリキュア・レインボー・エクスプロージョン」は後半で結構使用されたので、ちゃんと印象に残って盛り上がる反面、「5」のそれと比較すると「ここぞ!」感は減っていました。どっちが良いか、というのは難しいところですね…。

 ミルキィローズ関連は全て新規ですから、当たり前ですが全て新鮮。変身も必殺技もプリキュアとは異なる描き方で魅力を出せていたと思います。「花を咲かせましょう」のくだりが「花咲か爺」の台詞に聴こえてしまう問題はありましたが…(汗)。使用するアイテム類もちょっと古臭く感じましたが、CG技術の古さ故にそう見えたのかもしれませんね。

 そういえば、今回は拠点となるナッツハウスも新装したのですが、場所が街中から街外れの湖畔(公園?)になり、敵も当たり前の様に直接ここに攻めて来るので、「光子力研究所」や「南原コネクション」状態だったのが可笑しかったです(爆)。その分、エピソードとして学校に絡むことが少なかった為、「5」でも準レギュラーだった増子さんやおタカさんですらあまり出番が無く、逆にお笑い芸人のたむけんが出て来たのには驚いた…っていうか、これはプリキュアの伝統なんでしょうかね?(汗。劇場版「5」のザ・たっちや、「スマイル」のFUJIWARA等) 何れにせよ、登場人物的には少な目だった気がします。それでも先に述べた通り「バリエーションが色々あって」と感じるのですから、脚本や演出で十分楽しめたということですね。

 そんな感じで、安定した内容で楽しむ事が出来た「5GoGo!」ですが、そのパワーアップぶりには確かに驚いたものの、その準備のために「5」の終盤のスタッフが手薄になった可能性があるかもしれませんね(もしそうなら、それはそれで問題だとは思いますけれど)。「5」を観終えた時に続編に期待したものと、実際に放映された内容は同じ方向ではない部分も多くありましたが、キャラクターの魅力は十分に楽しむことが出来たのでそれだけでも最終的には結構満足しています。

 テレビシリーズ本編終了後、「5」同様に余韻を感じつつ劇場版「お菓子の国のハッピーバースディ♪」を鑑賞。のぞみの誕生パーティをみんなが祝ってくれるという始まりに、準備の間居眠りしていたのぞみを優しく起こすココが「眠り姫」の話を持ち出しつつ、それが終盤に生きてくる演出(しかも、敵に操られていたココを目覚めさせるのが、ドリームのキスであるという、眠り姫と逆の立場になっているのが良い)が一番気に入った点ではありますが、黒幕が最後の最後まで出て来なかったり、戦力分断されて個別に戦っていたルージュ・アクア組とレモネード・ミント組がピンチの中で、ドリームの心の呼びかけに応して復活するシーンなど、「5」同様王道的な展開を含みつつ、ミラクルライトの声援を受けてシャイニングドリームに変わり、フルーレ全色を1つにしたスターライトフルーレを持って、ムシバーンと一戦交えた展開もなかなかでした(本編ではフルーレを剣として使ったことが無かったので)。

 テーマとして「美味しいお菓子に巡り会う」ということを語るに、「どんなに美味しいお菓子も、それを感じる心が無ければ本当の美味しさは分からない」「一人で食べるよりも、皆と食べるお菓子の方が何倍も美味しい」という、「5GoGo!」本編と近しい内容を感じました。

 ラストは、デザート王国が救われたこととのぞみの誕生日パーティを一緒にやっている様を、スケッチブックに描かれたイラストをめくって行きながらのスタッフロール。個人的にはここはチョコラがめくって行かずに、もっと大写しにしてくれた方が良かったかな…と。テーマ曲が何故に高橋ジョージさんを起用したのかも謎で、これまた余韻に浸るはずの映画が微妙な感触で終わってしまったのは残念かも(汗)。

 それとは別に、映画本編に入る前にちょ~短編」として「オールスターズ」が入っていて、これが単体として長編になったものが「DX」シリーズなんだと理解。これがオールスターズの起源なんだなぁ、と映画ならではのお祭り的発想が、これまた今も継続しているというのは(この短編フィルムからでは今もオールスターズが続くなんて思えないので(笑))凄いことなんだと思いました(短編を後で観れば良かったかな(爆))。

 ということで、「5」と「5GoGo!」を併せた97本ものエピソードを存分に堪能出来ました。これで新規に消化した「プリキュア」は4本。残り5シリーズのうち次は何を観ようか決められないでいるのですが、急がないでのんびり観て行けたら、と思っています(年内全消化は色々あって難しいので諦めました(笑))。

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2013年8月16日 (金)

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 輝く世界の魔法

Dscf4170 何だか久し振りの日本コロムビアからの「アイドルマスター」関連新曲!…と思ったら、「シンデレラガールズ」なんですよね…。そんなテンションであることと、副業(笑)の忙しさも手伝って発売日にすら買いに行けない…というより行かない…という、特別期待も寄せていなかったことが自分でも分かるのが寂しい限りですが、ようやく手にすることが出来たので所感を綴っておこうと思います(結局、発売日からは2日遅れ…)。

 結論から言ってしまえば、「悪くはないけれど、ちょっと寂しい」というものでした。最近の「アイマス」系新曲が自分にとって不発ばかりだったこともあったので、期待は大きくないにしろ「本家なら、ランティスに感じている燻りを一蹴してくれる」と思っていただけに、ちょっと地味すぎたかな…と。

 収録トラックは、第二回総選挙で選ばれた上位5名が唄う「輝く世界の魔法」、ニュージェネレーションとして括られる、島村卯月、渋谷凛、本田未央の3名によりドラマパートとその3名が唄う「輝く世界の魔法」、そして「輝く世界の魔法」のオリジナルカラオケの4トラック。

 ドラマパートは総選挙で選ばれた5名がユニットデビューということで、渋谷凛を激励に来た島村卯月と本田未央の関係を描くなかなか素敵なドラマで、18分という今回のCDの収録時間の半分以上を占めるボリューム。これまで「シンデレラガールズ」のドラマパートはソロが殆どだったので(2人以上が絡んだドラマパートは、杏ときらりだけ)、私としてはかなり新鮮に(それでも違和感なく)聴く事が出来ました。「シンデレラガールズ」において、キュート、クール、パッションという括りの代表的な3名だけに、いつの間にか自分の中でもキャラクターとして頭一つ出た印象を持っています。

 「シンデレラガールズ」では初のyuraさん作詞に、「晴れ色」を作曲された小西裕子さんにのタッグで私的にも決して嫌いではないのですが、サビ部分に単調であっさりした感覚が残ってしまったので(それがそのまま曲終わりに繋がるから余計にあっさり感じる)、もう少し押しの強さがあったら良かったのにな…と感じました(完全に個人的好みの話ですけれど、編曲が変わればもっと好みに寄ったかも)。でも、前奏は優しい感じがとても気に入っています。
 好みと言えば、総選挙組5名の歌唱よりも、ニュージェネレーション3名の歌唱の方が好みかもしれません。中でも、渋谷凛役の福原さんの歌唱力アップがハッキリと分かり、3名のバランスも気持ち良く聴けたのが好みの要因です。ユニット曲は3名くらいの方が歌唱のバランスとして自分の好みにも合っているのだと思います。

 次回の日本コロムビアの新譜は9月。ベストアルバムではありますが、最大の目玉である「MUSIC♪」のM@STER VERSION収録ということで、楽しみで仕方がありません!

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2013年8月12日 (月)

S.H.Figuarts 「キュアピース」と「セーラームーン」

Dscf4169 これまで、星の数ほど発売されたであろう可動フィギュア。その中でもリボルテックやfigmaは、私もこれまでにいくつか手にしたことがあり、ショーケースに飾っていたこともありますが、一度決めたポーズから変更せずにそのままであることも多く、中にはブリスターに入ったままで放置しているものもあったりして、折角プレイバリューの多い可動フィギュアであっても、あまりその凄さを実感することなく月日が経ってしまうこともしばしば。

 そんな可動フィギュアのシリーズにおいて、バンダイの「S.H.Figuarts」のシリーズは初めての入手。ちょっと前に、宇宙刑事がシリーズの顔ぶれを見ると、仮面ライダーやスーパー戦隊が多くを占めるラインナップになっていて、それはそれで興味があっても手を出さなかったのも頷けます。集めるには多すぎますからね(笑)。

 そんな中、今回手を出してしまったのは「プリキュア」であり、「セーラームーン」であるという、新旧混ざって今の私には訴求力の高いアイテム。まぁ、仕方がありません(爆)。

 「セーラームーン」の方は、その出来の良さに「おぉ」と思って勢いで入手。まぁ、仮にセーラー戦士が全員立体化したとしても10人ですから、そこまで苦しい思いはしないと思うので、取り敢えずはOK(笑)。でも、今になって「セーラームーン」関連アイテムを新規で手にするとは思っていなかったので、流石は20周年ですね!

 「プリキュア」の方は、気に入った「スマイル」のメンバーを集めることを基本とすれば最大5人であり、シリーズの後追いでない為に集めやすいだろうということで入手。ある意味、自分の”旬”ですから…って思っていたら、よくよく「S.H.Figuarts」のラインナップを見てみると、既に多くのプリキュアが商品化されていました(汗)。もし、「スマイル」以外を集めようとすれば、通販限定品などもあるだけに結構な苦労を強いられるのは間違いなく、気軽に「集めよう」なんて思わない様にしなければならないことを認識しました…。

 その代わり、と言っては何ですが(笑)、”おもちゃ”の域を出ないながらも気軽に揃えられる「キュアドール」なるものもバンダイから発売されており(こちらも厳密に言えば限定版がある様ですが、通常のものは現在も全て流通しているみたいです)、物は試しということで今一番旬であろうキュアエースも入手。なかなかの出来にこちらも満足。

 にしても、最近は本当に出来の良い完成品が多くなりましたね。今回入手した「キュアピース」も「セーラームーン」にしても、劇中ポーズの再現度は素晴らしく、それに合せた小物・付け替えパーツ(キュアピースならジャンケンの手、セーラームーンならムーンスティックの銀水晶有無など)も、痒いところに手が届くのも大したものです。

 今後、どの様にシリーズが展開し、自分がどのくらい手にすることになるのか全く分かりませんが、手を出したことを後悔しないで済むように祈りつつ(笑)、楽しみにしたいと思っています。

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2013年8月11日 (日)

「Yes!プリキュア5」全49話視聴完了

 「プリキュア全シリーズ消化」を目指し、シリーズをレンタルしまくっているここ最近。「スマイル」「ハートキャッチ」と順調に消化した中で、第三弾はどのシリーズにするか悩みました。結局、その見極めをする為に未見のシリーズである「ふたりはプリキュア」「ふたりはプリキュア Splash☆Star」「Yes!プリキュア5」「フレッシュプリキュア!」「スイートプリキュア」(継続モノは除く)の1枚目(3~4話)を全て観た上で「これ!」と決めたのが「Yes!プリキュア5」。理由は大きく2つ。「今に繋がる新たなプリキュアの開祖である」「スマイルのキャラクターデザインと同じ川村敏江さんであること」。ぶっちゃけ、他のどのシリーズも続きが気になってしまっていたのでどれでも良かったのですが(笑)、仲間が増えている途中というのもあって、元々全シリーズの1話を観る前から漠然と「次はプリキュア5かな」と思っていたこと(これが先に述べた2つの大きな理由)が後押しした結果となりました。

 で、そんな訳で観始めた「Yes!プリキュア5」も順調に消化して視聴完了となりましたので、ここに所感を綴っておこうと思います。

 第一印象は「凄くセーラームーンみたい!」というのと「流石に少し古さを感じる」というものでしたが、観終わってみると「なかなかに痛快で面白かった!」と言える作品だと思いました。ただ、「スマイル」「ハートキャッチ」と比べると、色々と物足りなさを感じてしまう面もありました。でも、それがいちいちマイナス要素だと感じることもなく、これが「プリキュア5の痛快さを生んでいる」と思えば、結構”些細なこと”として片付けられる程度のことだったので、そういう意味では普通に最後まで楽しめたのは間違いないと思います。それが、最終回でのぞみが語った「夢」に繋がったことで、急に目頭が熱くなってしまった要因だと思います。

 物語としては、主人公である夢原のぞみが、妖精(というより、別世界「パルミエ王国」の住人)のココと出逢うことで始まり、そのココが住む「パルミエ王国」の復活を実現するために、ドリームコレットに「ピンキー」と呼ばれる妖精(55匹)を集めることが目的で話が進み、「何でも1つ願いが叶う」というドリームコレットを狙っている敵組織(パルミエ王国を滅ぼした張本人)「ナイトメア」から、ココやドリームコレットを守るために伝説の戦士「プリキュア」となって戦い続ける日常を描いたものとなっていて、大きく「スマイル」や「ハートキャッチ」と異なっていると感じる箇所はありませんでした。なので、すんなりと「プリキュア」として観ている自分が居ました(笑)。

 それでも、違いとして挙げれば色々あって、「仲間が全員同じ学校だけれど学年がばらけている(主人公は2年、仲間は同級生1名、下級生1名、上級生2名という構成)」「妖精(というか、パルミエ王国の生き残り)2名が、人間の青年姿に変身して日常を送っている(しかも1名はのぞみの学校の先生として)」「変身に妖精の力は必要無い(スマイルと一緒)」「敵が会社組織の様な縦社会」「登場人物がとても絞られている(学校が舞台になることも多いのにクラスメイトは殆ど描かれず、名前があってレギュラー的に登場するのは新聞部長、学食のおばちゃんのみ。各主人公の周りも家族描写も少なめ)」「主人公とパルミエ王国のココとの恋模様がちょっとある」「街並みがかなり欧風」「場面を彩る挿入歌は使用されず」など、これだけ違えばやはり別モノですね(笑)。

 今回、パルミエ王国のメンバーのうち、ココとナッツが小動物姿と青年姿を代わる代わる使うものの、基本的には”導き手”でありつつ”守られる存在”という2つの立場を持っていたのが一番物語進行上大きく違うと感じたところで、普段おっちょこちょいでドジなのぞみの強さをより克明に描くためにとても効果的に使われていた様に思えました。そして、そののぞみに惹かれて集まった仲間4名の心の描き方もかなり丁寧で、その流れは正に「美少女戦士セーラームーン」を彷彿させるもの(特に「劇場版R」)がありました。
 5名のそれぞれの交流、喧嘩やすれ違いを描いて到達した絆の強さは、49本を重ねた価値のあるものでした。のぞみとココの惹かれ合う関係性、こまちとナッツの惹かれ合う関係性、のぞみとりんの親友関係、うららがのぞみを慕う理由、こまちとかれんの親友関係、りんとかれんの対抗心、かれんとミルクの信頼関係、夢を追ううららとこまちに対するりんとかれんの対比…といった日常の積み重ね方もバランス良く描けていたと思います(5人の結束という意味では「スマイル」を超えた感覚があったかも。それぞれの魅力も高いレベルで描けていたと思います)。
 「プリキュア」恒例と言っても良い、23話での大ピンチ、24話で新たな力を得る部分もなかなか盛り上がり、ちょっとしたすれ違いから仲間同士の絆に亀裂が入り、その結果心の闇に囚われる(自分に負ける)仲間4人に対し、最後まで決して諦めずに仲間に手を差し伸べ続けたのぞみの強い心は、観ている私が「スーパー戦隊」シリーズを観ている気分になれたくらいに熱いものがありました(笑)。
 ちょっとした部分で気になったと言えば、途中から現れたパルミエ王国のココとナッツのお世話係であるミルクの存在。素直になれないその言動は何かとトラブルの種になりやすく、その役割を持たせ過ぎたかな?と思わなくもありませんでした(「セーラームーン」で言うところの最初の頃のうさぎとちびうさの関係に似てる)。もう少し、愛らしく描いてあげることも出来たのではないかなぁ…と思うと、ちょっと可哀想にもなりました。その分、かれんと良い関係が描けていたので救いではありましたが。
 別の視点では、敵組織側が結局何だったのか、最後まで良く分からなかったのも気持ち悪い点でした。組織色があって上司と部下で仲が悪かったりするのは特に問題ないのですが、その組織が何のための組織であり、殆ど姿を現さないトップの「デスパライア」の目的や、徹底的に忠誠を誓うカワリーノの真意、やり手の部署としての幹部だったハデーニャとブラッディの活躍のさせ方、最後まで中間管理職の何物でもないまま終わってしまったブンビーや、頑張っていたギリンマとアラクネアに比べ、何だか敵としても全然魅力を感じなかった終始やる気の無いガマオなど、そういった組織で最も恐かったのがコワイナーの声(最初の頃「コワイナ~」と幽霊の様に声を出す敵自体に「恐っ」と思ったくらいです(笑))というのも何だか。

 ラストでデスパライアと対話で解決の道へ行ったのぞみ(これには驚きました(笑))と、それに呼応するかの様に皆がデスパライアに手を差し伸べる結果となり、それでこれまでの行いを悔いる(?様に見えた)デスパライアの存在も「そんな理由でパルミエ王国は滅ぼされたのか」と思ってしまうほど。ナイトメアという組織で、常に一般社員の様に無言で座席に着いていた面子が実は絶望しきって心を失くしたパルミエ王国民だったというのも、余計に「ナイトメアという組織って?」と結果的に思ってしまう要素でしたね。のぞみ達の絆の描き方が丁寧に感じただけに、余計に敵組織側が何も描けていないことが浮き彫りになった感じです。

 結局、最終局面で敵にドリームコレットを奪われ、1度しか使えない願いすら使われてしまって絶望的な状況の中、のぞみの言葉やココの呼び掛けでパルミエ王国民に希望が戻り、「ドリームコレットが無くても、みんなが居れば王国は再建出来る!」という結論に辿り着いたのは嫌いではないのですが、ラストバトルを終えて自分達の世界に戻って来たのぞみとの別れが待っているココやナッツ、ミルク達のその後のやり取りがとても淡白だったのは気になります。エピソードとして、それまで「別れの時が近づいて来ている」ということを意識させるものを積んで来ていたのに、「え、それで終わり?」というラストシーンはちょっと勿体無いな…と。まぁ、結局もう一年延長して「GoGo!」に繋がる余裕があるからなのかもしれませんが、「ナイトメア編」として一区切りするのであれば、ちゃんとした幕引きをして欲しかったです。それでも、ラストで全員が絶望を跳ね除けて希望に変えたところ(りんやかれんの夢が語られ始める場面)を受け、最後の最後にのぞみが語った自分の”夢”。これは、49本の物語を積んでココとの思い出を沢山作って来たからこそ響くものであり、実はこれまで「プリキュア5」を観ていてグッと来るエピソードは殆ど無かったのに(うららの歌手デビューの話は良かった!(笑))、最後の最後でのぞみの夢を聞き、油断していたこともあって「ブワッ」と来るものがありました。あれは少々卑怯だと思います(笑)。それでも、ラストへ向けての盛り上がり、という点を考えると今ひとつ盛り上がり切れなかった感覚は残りましたね。

 ストーリーと関係無いところで言えば、戦闘がとても規模が大きくてスピーディなものが多く、特別訓練を受けたメンバーでないにも関わらず、それぞれが戦闘のプロの様な身のこなしで数々の戦闘を重ねていたのは驚きでした(笑)。必殺技のバリエーションがとても少なく、「ここぞ!」という時にしか使わなかった5人の合体技「プリキュアファイブエクスプロージョン」の登場回数も限られていたので、「プリキュア5」の戦闘の魅力は肉弾戦にあるのだな、と。これは最近のプリキュアには無い傾向なので、これはこれで新鮮に映りました。

 新鮮と言えば、BGM。今回、プリキュア音楽の開祖である佐藤直紀氏の楽曲に触れた訳ですが、なるほど。これは高梨氏の楽曲とは違った良さがありますね! 特に直球勝負の楽曲群は戦隊シリーズのBGMを聴いているみたいでした(高梨氏が中川幸太郎氏で、佐藤氏が佐橋俊彦氏の様な感じ?(笑))。個人的に一番「おぉ」と思ったのは、テレビ朝日のバラエティ番組「シルシルミシル」でしょっちゅう流れているBGMが「りんのテーマ」や「うららのテーマ」だと初めて分かったことです(爆)。ここ最近、プリキュア関連楽曲を沢山聴いているため、こういった副次的効果が生まれています。それだけ、耳に馴染んで覚えやすい名曲に溢れているというとですよね。
 主題歌系のアレンジは良くあるものの、今回の「プリキュア5」はエンディング曲「キラキラしちゃってMy True Love!」の名アレンジが多くあって、原曲を考えると凄いことだなぁと感動。それらの曲が彩った場面は本当に名シーンが多くあったと思います。

 名シーンを彩ると言えば、演じる役者の皆さんもとても素晴らしかったと思います。特に普段は少年役が多い、三瓶さんや竹内さんが主演を務めており、そのピッタリな演技には驚かされっぱなしでした。伊瀬さんや永野さんもしっかりハマッていましたし、とても久し振りに演技自体を聴いた前田愛さんも、その演技には驚かされっぱなしでした。これまで観た「プリキュア」もそうでしたが、本当に1年間をやり切れるチーム編成なんだな、と「テイルズ オブ」のキャスト編成にも似たその顔ぶれに、グッと来るものがありました。
 携わるスタッフもシリーズを2本+放送中1本を観ているだけあって、随分と知った名前を見る様になり(っていうか、昔から携わっている人は、結構変わらずに携わり続けています)、例えば脚本や演出などは観終った後に担当者を見て「あぁ、なるほど」と思うことも多々ありました。本数を重ねることで、そういう楽しみ方が出来る様になって来たかもしれません。

 もう一つ、作画に関しては結構綱渡り感があったのが、「スマイル」「ハートキャッチ」とは異なるところでしたね(汗)。かなり駄目だと感じたのは1本(9話)だけで、危ういシーンが散見された回は数本ありましたが(散見されても、とても良い作画と混じった回もあったりすする)、最終的には何とかなっていた(そこまで駄目の烙印を押さずに気にせず観られた)と思います。その一方で、変身する時のフィルムは普通バンクだと思うのですが、変身前の衣装や髪型によってそのバンクの冒頭部分がいつも新規の動画を含んだ作画になっていて、その本数の多さは逆に驚きました(それだけ拘っている/作業を簡略化することを優先していないということ)。他のシリーズでもそういう回はあったと思いますが、「プリキュア5」では「また変わってる!」と印象に残るくらいの回数だったので、そこは特筆しておきたいと思います。

 そんな感じで一通りテレビシリーズを堪能した後は、余韻に浸る意味合いも含めて劇場版「鏡の国のミラクル大冒険!」も鑑賞。

 映画で初めて「ミラクルライト」を使用した映画だったらしく、最初の説明部分のフィルムが結構長く、その分本編がちょっと短い?と感じましたが、テレビシリーズの延長として楽しむことが出来ました。映画ならではのスケール感というものはあまり感じなかったものの、テレビシリーズに埋め込まれても不思議で無い「自分の分身である負(ふ)のプリキュア」とそれぞれが闘うという、「スマイル」にも「ハートキャッチ」にもあった展開が「プリキュア5」では映画に用意されていたのが、「おぉ」と思わせてくれました。
 自分に打ち勝ってクリスタルを破ったルージュ、レモネード、ミント、アクアに対し、友達になろうと全てを受け止め、ダークドリームと一緒に出て来たドリーム。そして、そんなドリームのピンチに自らを楯にして消えたダークドリームが初めて見せた心からの涙。その涙に応える様に、決意するドリームの眼差し。そして「スーパープリキュア」で、泣く子も黙る「ファイブエクスプロージョン」!(笑)。終盤はお約束ながらも熱い展開(王道な展開と言えるもの)が用意されていて、そこはしっかり楽しめました。
 また、そのダークのメンバーが、西村ちなみさん、長沢美樹さん、釘宮理恵さん、皆口裕子さん、木内レイコさんなど、今のプリキュアに繋がる面々も居たりして興味深く観ることが出来ました。
 逆に、ゲストのメインキャラとしてミギリンとヒダリンという鏡の国の兄弟をザ・タッチが演じていて、それが正直なところ「う~ん…」という感じだったので、その点はちょっとマイナスでした。話としても全体的にこじんまりしており、先に述べた通り「映画」というよりは「テレビシリーズの延長」という感じだったことからも、満足度よりは物足りなさが残りましたね(映画の終わり方も余韻を楽しめる感じでなかったのもマイナスでした)。それでも一応、映画ならではの「スーパープリキュア」と熱い展開が観られたということで良しとします(笑)。

 ということで、「Yes!プリキュア5」視聴完了で雑多に感想を書き殴って来ましたが、取り敢えず3作品目を観終えてホッとしています。これなら年内に後2~3作くらいは行けるんじゃないか…って(笑)。
 次の作品は別作品に飛んでしまおうかと思ったのですが、映画を観て少々物足りなさを感じてしまったことと、結局物語が続いているということを考えると、そのまま継続してココとのぞみの夢の続きをこの目で確かめたいかな、と思います。

[2013.08.19追記]

 観終わって間もなく、「Yes!プリキュア5」のBD-BOX化がアナウンス! 先見の明があった訳ではないものの、あまりにタイムリーだったので驚きました(笑)。でも、前後編の2BOXで、定価ベースだと8万円(!)。これは余程好きでなければ買えない金額ですよね…。

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2013年8月 8日 (木)

「ボイコレ アイドルマスター ウエハース」

Dscf4168 「アイドルマスター」の食玩シリーズの代表選手「ウエハース」のシリーズが、「ボイコレ」のシリーズとしてまた新たなスタートを切りました。

 これまで「揃える気は基本的に無い」「こういう商品があったという資料的意味合いで取り敢えず押さえる」として第五弾まで付き合っては来ましたが、自分の予想よりもペースが速く、微妙に食傷気味…。「第六弾は出てももう要らないかな…」と思っていた矢先、別シリーズとしてリリース開始というのですから、こちらの心理を上手く読まれた感じとでもいうのでしょうか…(汗)。

 それはそれとして、購入は直ぐに決めたのではなく、そこそこ迷いました。後押ししたのはAmazonの予約価格(笑)。今回の「ボイコレ」はこれまでと違って1個150円という価格で、20枚入りのBOXでは3,150円もします。これまでは2,100円だったことを考えると1,000円も定価が跳ね上がっては二の足を踏むのも分かって頂けると思いますが(笑)、それがこれまでと同じ価格帯で予約受付しているのです。「それなら、最初のシリーズだけものは試しということで」と予約に至ったわけです。

 届いてからちょっと放置していましたが(爆)、先日のアイマス8周年記念ライブ横浜公演で無料サンプルを貰って、開封してみたら竜宮小町のカードが出て来たのに気を良くして、製品版も開封してみました(笑)。

 今回は、カードの裏面にシリアルコードが印刷されており(これまでは台紙側だった)、そのシリアルコードを専用サイト(PCでもOK→こちら)で入力をするとボイスを集められる仕様。ボイス種類の他、入力シリアル数で聴く事の出来る限定ボイスもある様で(最大50シリアルの入力が必要)、2014年6月までの期限があるとは言え、なかなか厳しいですね…。

 ■カード柄一覧
 http://bandai.hs.llnwd.net/e1/bc/img/model/b/1000082658_3.jpg

 一応、メインであるお菓子のウエハースは、これまでのココアクリーム味とは異なり、バニラクリーム味に変更(ウエハースの色も明るくなりました)。個人的にはココアクリーム味の方が食べやすかったです(バニラ味は飽きが早い…!)。

 早くも第二弾が決まっている様ですが(汗)、興味のある方は市場に商品があるうちにチェックしてみるのも良いかと思います。

[2013.08.25追記]

 今回、1BOX内にノーマルカードのダブりが発生しました…(汗)。

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2013年8月 4日 (日)

「THE IDOLM@STER 8th ANNIVERSARY HOP! STEP!! FESTIV@L!!!」横浜公演

Dscf4167 「アイドルマスター」というコンテンツを追うようになった1年後、冷やかし的に軽い気持ちで申し込んだライブが当選し、初めて参加した3周年記念ライブ。自分の中で”全てが始まった”と認識しているこの3周年記念ライブは、沼倉さんと原さんが初めてステージに立ったことを含めて昨日のことの様に強く印象に残っています。その会場であったパシフィコ横浜・国立大ホールは、その後も「テイルズオブフェスティバル」で3年間、「アイマス」でも2011年新春ライブが行われたりして短期間に通ったこともあり、印象や思い入れも含めて自分の中では屈指の会場です。そんな会場にまた戻って来たアイマス8周年記念ライブ。楽しみにしていたのは間違いないものの、前日になっても然程テンションが上がらない自分には驚きました(汗)。

 テンションが上がらなかった原因は幾つかあるのですが、割と大きいのが「これ!」という目玉が自分の中に無かったこと。これまで、参加するに当たり「これ!」という新作だったり新曲だったりへの強い楽しみを抱いて参加していた「アイドルマスター」のライブではありますが、今回はその「これ!」というのが少なめで、2月に行われた冬フェスが「この曲聴きたい!」というものが沢山あった中で更なるサプライズが多くあったことと比較すると、明らかに内から生まれる気持ちのパワー不足。その他、仕事や私事で気持ちが少々落ちていたことも少なからず影響していたと思います。でも、だからこそ当日は「全てを吹き飛ばす!全力で楽しむ!!」、それだけを考えて当日を迎えました。ただ、当日の朝、何だか熱っぽいのが気になるところではありましたが…(汗)。

 今回は公式グッズは早めに通販対応してくれていたこと、ツアーなので継続して販売するグッズは競争力が薄れるだろうこと、といった列形成を薄れさせる要因もあったので、特別頑張らずにいつも通り「物販開始2時間前に現地入り」というスケジュールで行動開始。東急東横線が副都心線と直通になったため現地までかなり行きやすくなって(早ければ1時間掛からないというのは自分でも驚き!)、それほど気張らずに済んだのは良かったです。
 会場前に到着したのは8:00頃。既に海側の待機列はそこそこの列を形成してはいたものの、パッと見は絶望的な数には思えなかったので「4時間も並べばコンプリートかな?」と思って並び始めました。しかし、何故だか私の後に列があまり延びることもなく(汗)、物販開始時間になってもかなり後ろの方に位置していることに少し不安を覚えました。
 物販会場入口までは列の折り返し数としては2つ。列幅がちょっと滅茶苦茶にも見えるものの、これくらいの距離ならサクッと終わるだろうと思ったのが運の尽き。結局、物販会場の入口に到達したのは、並び始めてから6時間後という最悪の結果に…(涙)。怒りやイライラは然程込み上げはしなかったものの(どちらかと言えば、太陽サンサンな状況に体力を奪われている状況から早く解放されたい気持ちが強い)、「この状況は明らかにおかしい!運営側はこの状況を何とも思わないのか?」という気持ちは終始ずっとありました(列が長くても着実に進む方がストレスは溜まりにくい。状況も良く分からずに30分で5mくらいしか進まない結果はストレスが大きいということを強く感じた)。
 その後、会場に入ってからは然程時間が掛からず、30分もしたら購入列に通され、10分もしないうちにミッションコンプリート。購入予定だったアイテムが1つ売り切れになったのは残念でしたが(品切れをアナウンスしないとは怠慢じゃなイカ?(苦笑))、基本的には殆ど購入出来て満足…っていうか、解放感!!(笑) 6時間40分の最初の戦いは終了し、遅い昼食へ。そういえば、解放されて外に出た時に丁度「クマ・トモ」のクマちゃんが来ていました。酷暑の中、お疲れ様です…(笑)。

 16:00開場ということで、あまりゆっくり食事時間は取れなかったものの、なかなか刺激的な昼食だった(辛さに舌が痺れるほどの麻婆豆腐。辛さを和らげるために、水の代わりにご飯を食べるほどでした。遅い昼飯ということもあって、ライブ前の体力付けには丁度良かったかも(2人でお櫃2杯平らげた))ので満足でした。でも、景気付けにビールくらい飲めば良かった…! 昼食後はコンビニでスタミナドリンク(私の2010年以来の”勝利の鍵”である「リポビタン11NEW」)とスポーツドリンク1リットルを購入し、スタミナドリンクを飲み干して会場へ戻ったのが15:50頃。物販解放されから1時間程度で開場時間を迎えるのがアイマスライブの定番になりつつあって、それはちょっと苦笑モノですね…(笑)。
 ちなみに、まだ物販列は会場外に長々と続いており、開演時間にも間に合わないのでは?と心配される光景と、16:00になってもまだ入場列を作らない状況には焦らされました。それでも、10分押しくらいで入場列が形成され始め、程なくそのまま入場開始。「ボイコレ」のウエハースの無料配布分を得て、フラワースタンドを横目に座席へ直行。
 今回の座席は2Fの中央ブロック最前列。何と見晴らしの良い座席でしょうか(笑)。3周年ライブの時は1Fながらも42列の右端、2011年新春ライブの時は2Fの11列左側、と少しずつ良席になっていることは嬉しい限りです。…って、今回は自らの力で参加を決められていないため、当選した友人に感謝することしきりな訳ですが(汗)。

 座席に着いて準備をしていると、最初に流れ始めたのは「クマ・トモ」のCM(笑)。「テイルズオブフェスティバル」の時は大爆笑だったのですが、横浜会場では何とも無反応でした(汗)。まぁ、内容的には「テイルズオブ」版の方が可笑しかったと思うので、まぁこんなものでしょうか。その後、いつもの様に会場内に響き渡る場内BGMに合わせたコール。何故か、今回のライブでは唄われないであろう、しかしながら皆が結構欲しているであろう楽曲のオンパレード。「The world is all one!!」「CHANGE!!」「MEGARE!」「自分REST@RT」など、これは主催者側の気遣いなのか、ライブ前に会場を温める戦略なのか、何れにせよその効果は十分にあったと思います(笑)。
 そんなコールを楽しんでいる時、最後の「自分REST@RT」の途中で場内暗転、スクリーンに社長登場! ちゃんと確認しなかったのですが、然程遅れることなく予定通りに開演したみたいです! それでも、いつもの様に細々した諸注意もなく、かといって赤羽根プロデューサーも出て来ないであっさり開幕してしまったので、こちらの心構えが中途半端な状態で(汗)、「THE IDOLM@STER 8th ANNIVERSARY "HOP!STEP!!FESTIV@L!!!"」、開演です!

 開幕は舞台袖からの「Are you ready!?」を繰り返すこと3回(だったと思う)の後、いつものイントロダクションへ。場内のサインライトの光量が多過ぎて舞台暗転の意味が薄いというのも見慣れた光景(笑)。今回は最初からステージ上にドラム、ギター、ベースが設置されていて、そういう意味でのサプライズは無し。そして登場するガールズ達に合わせて始まるのは、今回のツアー共通オープニングである「神SUMMER!!」。アニメで初登場したこの楽曲も、ゲーム中では全員が歌唱出来るものであったこともあって出演者が全員で歌ってくれること自体は違和感なく、ゲーム中のダンスが凄く気に入っている私としては、それを取り込みつつ全員歌唱版として仕上げたパフォーマンスに感動を噛み締めながらも、お祭りへ全力参加開始です!

 これまで「THE IDOLM@STER」で開幕するのが通例だったライブも、色々なチャレンジの中で変わりつつある昨今。それでも「アイマスライブ」としての一体感は変わらずあると感じたオープニングは静かな感動を自分の中に呼び起こしつつありました(1曲目の途中なのに(笑))。
 1曲目が終わっての自己紹介タイム。今回の横浜公演のリーダーは長谷川さんと浅倉さん。ありそうで無かった組み合わせは新鮮に感じました。下田さんが居ない代わりに「会場の兄ちゃーん、姉ちゃーん」を長谷川さんが担当したり、いつもの挨拶の中にも「横浜ならでは」を感じさせてくれたのも新鮮でしたね。そして、準備のあるメンバー(中村さん・今井さん・沼倉さん)を先に送り出し、残ったメンバー(長谷川さん・浅倉さん・仁後さん・若林さん・原さん)でトークを繋ぐ定番パターン。残ったメンバーはこれまた定番の衣装見せ(回ってタイム(笑))。今回はリーダーの二人がより特別に見せる流れとなり、長谷川さんはカッコ良く、浅倉さんは寸劇交じりで超絶可愛くの頑張りよう。浅倉さんの方は正直微妙な空気を感じなくもなかったですが(爆)、時間が短く感じるほどに”繋ぎ”とは感じない時間を楽しむことが出来ました(…っていうか、実際短かったと思います)。ちなみに、新共通衣装と個別衣装はそれぞれの趣があり、アンコールでは共通衣装のジャケット部分を個別衣装の上に羽織るスタイルが定着したことも後々感じることとなりました。

 既に名古屋公演、大阪公演と繋いで来たツアーだけに、セットリストの大多数は予想通り。元々、セットリスト予想なんてするだけ意味が無い(特別予習なんかする必要もない)ので(笑)、来たものを最大限に楽しむだけという心持ち。ただ、楽曲の流れで自分のテンションは大きく左右されるのも事実で、先ずは「夏楽曲コーナー」の先陣を斬ったのは…「Vault That Borderline!」! もう、今日のライブは休み無く全力で行くことが確定した瞬間でした(笑)。
 「Vault That Borderline!」は冬フェスがM@STER VERSION初披露であり、まだCD化されていないということもあって、まだ不慣れな人も多い印象の楽曲。私自身は大好きな1曲でもあるため、力の限りコールを入れさせて頂きました。冬フェスよりも楽曲自体が会場全体に馴染んだ感覚もあり、今井さんと沼倉さんのパフォーマンスの力も加わってとても楽しむことが出来ました。
 続く「太陽のジェラシー」は、4周年ライブ以来。更に言えば、中村さんが歌う「太陽のジェラシー」は初体験。でも、自分の中にある1周年ライブの時に披露された「太陽のジェラシー」の中村さんの映像や歌声、レッスン中の光景は今も鮮明に残っており、その片鱗をキチンと今回のステージにも感じることが出来たのが凄く感動的で、それを”夏”という季節に聴ける贅沢を全身で感じました。積み重ねって、本当に大きなものを自分の中に残すのですね。
 これまた聴きたかった「I'm so free!」、しかも「文句ありますか?」「なーい」の掛け合いもちゃんと楽しめて、原さん歌唱であることも大満足。冬フェスに続いての「愛 LIKE ハンバーガー」は、改良を重ねた寸劇風味のダンスが素敵で(5周年の際の「Do-Dai!」を彷彿させた)、これまた大満足。そして各会場で歌い継がれた「MOONY」を、横浜では浅倉さんのソロということで、音源が無いだけにとても貴重な披露。浅倉さんの持つあざと…じゃなくて(笑)、愛らしさで会場内を魅了していました。浅倉さんを贔屓にする友人の影響からか、冬フェスからは随分と私自身も浅倉さんを意識して見る様になった気がします。

 「夏曲コーナー」が一区切りすると、浅倉さんの呼び込みでステージに集められるメンバー。ここでゲストのご登場。「ミリオンライブ!」から山崎はるかさん、田所あずささん、伊藤美来さんの三名がステージ上に招かれました。大きいステージでは初披露となる「ミリオンライブ!」の面々ではありますが、一応ラジオ番組もやっていますし、ゲームがリリースされてからも半年くらい経過していることもあって、観客側が「基本は知っている」という前提の展開へ。これは個人的にちょっとマイナス…かな(汗)。まぁ、楽しそうだったのは良かったのですが、個人的には煮え切らない感覚が残ってしまったのは残念。ちなみに、トークの内容は牛が(柄も食べるのも飲むのも)好きだという田所さん、水を飲まないという山崎さん(水大好きな原さんと対決(笑))などがあった他、ゲスト3人から「会場の皆さんともっと仲良くなるには?」に、「素敵な歌を唄えば良いと思う」ということで歌のステージに戻ったのは綺麗な流れで良かったと思います(直前にステージ上でハグ大会になったときはどうしようかと思いましたが…)。

 ゲストコーナーで最初に披露されたのは「Thank You!」。入手に一苦労した記憶が強いこの「Thank You!」ですが、楽曲の持つキャッチーさは本物。コール&レスポンスも計算されていたであろう流れは、正にライブ向き。とても気持ち良くステージを楽しむことが出来ました。
 続く山崎さんの「素敵なキセキ」、田所さんの「Precious Grain」、伊藤さんの「透明なプロローグ」と続き、それぞれ私自身も「応援する!」という初心に返って、聴きこんだこの3曲の魅力を全身で感じ、ステージに還すように最初の慣れ親しんだメンバーへのコール以上に力を入れて声を出しました。ここに至れたのは、初めてと言えるこの大きな舞台で、とてもしっかりとゲストの3名がパフォーマンスしてくれたことにありました。これはある意味予想外であり、驚かされたことです。無理やり応援したのではなく、そのパフォーマンスに見合った結果として自分が行動したに過ぎず、とても気持ち良いステージで、こんなに「ミリオンライブ!」のステージを楽しめると思っていなかっただけに自分でも驚きです(違和感のある”入れたがり”的なコールも殆ど無かったのは良かった点です。以前、「アイマスタジオ」の公録の時の「シンデレラガールズ」では少々冷めたくらいでしたから…)。周囲は765プロの面々に比べれば少々一歩引いた感じだったので、このコーナーでは率先してやり切った感はありましたね(笑)。その証拠に(?)、もう汗だくで良く分からない状態になっていました。
 ちなみに、ミリオンスターズの3名の衣装は765プロのそれとは別で、白基調の無垢なイメージはとてもピッタリで、皆さん似合っていたと思います。

 ゲストコーナーが終わった後は、会場リーダーである長谷川さんと浅倉さんが登場。ゲストメンバーと共に、ステージに設置されていたライブツアーロゴのボードに各々サイン入れ。これは各会場で引き継がれて来たボードとのことで、この後福岡と幕張を経て完成する訳ですが、バトンを渡すようなちょっとした演出としてとても良いなと思いました。ツアー終了後、恒例の「ミュージアム」にて衣装と一緒にこのボードも是非展示して欲しいと思います。

 ゲストがステージから捌け、残ったリーダー二人。ということは、今回のツアーの目玉の1つである「リクエストコーナー」の披露です。事前応募で決定したというこの楽曲は、名古屋でまさかの「"HELLO!!"」が披露されるなど何が起こるか分からない1曲でもあります。事前に友人と話した中では「edeNでは?」「オーバーマスターの可能性も」「ひょっとしたらinfernoとか」と色々予測はしていたのですが、披露されたのは…「inferno」!! 可能性として然程高くないであろうと予想した「inferno」がまさか来るなんて! ということで、もう楽しむしかないですよね! 注目の台詞部分は大方の予想通りに無く(涙)、5周年の時と同様にダンスで魅せる展開ではありましたが、長谷川さんと浅倉さんの創る「inferno」の世界観はとても熱いものがありました。体験出来たことは忘れないと思います。

 「inferno」が終わった後、浅倉さんだけが舞台に残りました。ここで「イエーーーーーーイ!」と変化球が来たりする?なんて冗談で思っていたら、無事に始まった「何度も言えるよ」(笑)。安堵の表情を浮かべているであろう友人の顔が頭を過ぎりながら、その友人に負けない様に出せる全ての力で挑んだ私の応援は、結果はどうあれとても楽しめました。6周年以来の披露だと思いますが、その頃に比べると色々な安定感が増してご本人も楽しめたのではないでしょうか。感覚的には6周年の大阪公演は超えられたと思っています(笑)。

 その後は、怒涛の全力タイムに突入!(厳密に言えば、もうとっくに突入はしているのですが(笑)) 「Brand New Day!」では以前は違和感のあった全員「オーイエー」の部分さえも楽しみ、続く「キラメキラリ」では魂から全力で叫び、5周年と同じコンボで来た「乙女よ大志を抱け!」では間奏部分で7周年と同じダンスをソロ披露した姿に悶え(笑)、披露する度に表情も進化し「へそだし復活」効果も体感した「マリオネットの心」で打ち抜かれる、そんなノンストップ・全力全開を走り切った時は、もう楽しさと気持ち良さの感情以外は無かったと思います。私としては、ある意味1曲目からほぼ休みなくこの状況だったことを思い出し、「これは冬フェス並の身体への負担があるかも」と思ったり思わなかったり…(汗)。そんな私の思考は他所に、ステージ上に呼び込まれる坂上プロデューサーに、会場はオレンジ一緒に染まっていました(笑)。

 相変わらずの会場一丸となる「ヘンタイ!」コールにご満悦(?)な坂上プロデューサー。どんなサプライズを持って来てくれたのかと思えば、手ぶらとのこと(汗)。「そんなことないでしょ?」と色々詰め寄られるも、結局出て来た情報というのが、「劇場版アイドルマスター」が「2014年初春 公開予定」ということと、それに合わせて「アニメ再放送開始」ということだけでした。ただ、締め括りの中に「アイドルマスター」というプロジェクトの行く先について、坂上プロデューサーの口から「10周年」という言葉が出て来たこと。これが一番、会場を沸かせたキーワードだった様に思います。幕張で、しかもゲームショウという別の意味も含んだステージで何かが出て来ることに期待したい。そんな想いが大きくなったコーナーは、それはそれで良かったです。

 小休止になったかどうかはさておき(笑)、続くのは「いっぱいいっぱい」! やはり、小休止の後に来るのは起爆ソング! しかも、不思議なことに今回の「いっぱいいっぱい」はこれまで体験した「いっぱいいっぱい」よりも、より楽しく感じました。一体感の気持ち良さ、若林さんのパフォーマンスや煽り、どれもこれまでと大きく変わる訳ではないのに何故なのでしょうか? 何かが自分と同調したからだとは思うのですが、まぁ、楽しいんだから何だって良いですよね?(笑) メディア化がなされて、収録されていたら理由が確認出来るかも。
 続くのは前半に負けず劣らずの爆走楽曲群! 「arcadia」では気持ち良い「ヒュルラリラ」を堪能し、「風花」は過去最高レベルのパフォーマンスに胸を焦がし(7周年を超えて来るとは思わなかった)、「ショッキングな彼」では久方ぶりの披露ながらも、この曲の持つ楽しさを再認識でき、ソロコーナー最後を飾る「First Step」では、リーダーとして、そして今回の8周年ライブで自身が参加する最後を締め括る楽曲として、何よりも浅倉さん自身が本当に表現したかった「First Step」が形になった瞬間に立ち会えたことが胸を熱くしてくれました。
 「First Step」は、浅倉さんが初めてステージに立った幕張で、それから2年過ぎた冬フェスの時にそれまでの感謝と成長した姿を報告する為に歌われて、それで「First Step」の表現は完結(達成)したものだと思っていました。封印する、という訳でないにしろ、連続披露するような楽曲だとは思っていなかったので、今回の選曲は正直勿体無さも感じていたのですが、聴き終えて自分の考えが如何に浅いものであったかを感じるに至りました。というのも、本当に1歩を踏み出した「First Step」は、報告の機会として使った幕張を経て到達した今回の8周年の会場での披露の方だと感じたからなのです。浅倉さんの胸にある熱い気持ちを感情が高まり過ぎて唄えなくなる様なこともなく、終始笑顔で真っ直ぐに歌い上げた「First Step」こそが本当に浅倉さんが表現したかった「First Step」。それを感じられた時、逆に私の目頭が熱くなって来てしまったのです。元々、「アイドルマスター2」プレイ時から私にとっても「First Step」という曲は思い入れが出来てしまった1曲なのですが、幕張を経てこの横浜で聴けたことは本当に胸に刻まれたものになりました。

 そんな傑作「First Step」を唄い終え、拍手喝采の中、清々しい笑顔を見せる浅倉さんが、一呼吸置いてステージ上に他メンバーを呼び寄せます。駆け寄るメンバーが浅倉さんに「良かった」「素敵だった」と声を描け、ハグするその光景が5周年の釘宮さんが「my song」を唄い終えた時を彷彿させるものがあり、別の意味で胸が熱くなっていた私はさておき(笑)バンド紹介。今回、ギターは冬フェスと同じ人でしたが、他メンバーは違うメンバーでした(ドラムはキム兄の方が好きだったかも(笑)。今回、キーボードが居ないのも残念だったかな。もっちー!w)。そして次が最後の曲になるとのことで、会場からはお約束の「えーーーーーーっ」(笑)。でも、ここで終えてバトンを次に繋ぐために、また走り出す準備を始めなければなりません。だからこそ、このステージ、このツアー会場ラストにはこの曲がピッタリだと思う「カーテンコール」の披露です。この曲は冬フェスでの披露も期待していた曲なので、私にとっては”満を持して”の披露。「アイマス」の全員曲は本当に素晴らしいものが多く、この「カーテンコール」もバンナム謹製ではない楽曲ではあるものの、そのステージや会場の気持ち、光景を綺麗に歌詞と曲に乗せたと感じられるもので、近年とても気に入った1曲。それが本当のステージで、一緒の気持ちを重ねて目の当たりに出来る幸せ。この8周年記念ライブツアーの成功が約束されたような「Sing a song fly to the future」の歌詞は一緒になって唄い、思いを羽ばたかせられました。

 これでステージは終了。…って、今回は一言コメントも無いままクロージングですか?! そんなの許さない!!という感じでアンコール要求開始です!(笑) すると、然程時間が経つこともなく、「READY!!」が唄いだされる!! しかし、ステージ上には誰も出て来ていない!! と思ったら、「♪私、ナンバワーーン!」を終えて、ステージ中央から全員登場! もう会場内は最後に向かうことへの寂しさを抱えつつも、だからこそ最後まで全力で楽しもう!という前向きな気概に溢れていました。それが全力全開のコールに現れ、「アイマス」ライブ定番の最高結束の伝説がまた1つ生まれました。もう、ここは説明不要の楽しさと気持ち良さに溢れていました。

 「READY!!」を唄い終えると、ここでゲストの3名を改めてステージに呼びいれ、本日の締め括りとして一言コメントを順番に。それぞれ気持ちの入ったコメントの中、若林さんがマイクオフの肉声で会場の隅々まで届き渡るお礼の言葉を披露。こういうのは気持ちの問題もありますが、言葉数が少なくても「ありがとう」の一言だけでも、思いが乗った言葉であれば伝わるもの。それを改めて感じられたのは、とても良かったです。他にも、沼倉さんが自分がデビューした場所で、新たに後輩のデビューを見届けられた事に感動したことや、緊張の連続であったにも関わらず手応えを感じるライブが出来て感動したゲストの3人のコメントは胸を打つものがありました。中でも、田所さんが涙でメイクがぐちゃぐちゃになり、浅倉さんがフォローして、一言の流れを機転と連携で上手く乗り切った中村さんも含めたチームワーク、良き導き手であり仲間である先輩たちが紡いで来たもの。そういった流れにも歴史を積み重ねた感動がありました。自分が「アイマス」に傾倒する1つのキッカケにもなった3周年ライブと同じ会場で、その歴史を紐解く光景に触れ合えたことはとても意義のあることでした。

 最後は全員の全ての想いを乗せた「THE IDOLM@STER」! 定番中の定番であり、ゲストも含めた全員攻撃は、会場も更に全力で迎え撃つ! そういう見えないキャッチボールの裏には信頼関係の様な、一朝一夕では築けない大きな気持ちに溢れていました。やっぱり、いいですね。「アイマス」ライブって。

 最後は「アイマスですよ、アイマス!」を全員コールで終了。リーダーは中央から捌けたのですが、その時二人で手を繋ぎ、マイクオフの肉声で「ありがとうございました!」を届けてくれて、拍手と歓声で溢れた会場の中で、しっかりと聴こえたことは何よりも嬉しかったです。こちらこそ、心から「ありがとうございました!」

 その後、てっきり出ないと思っていたプロデューサーのシルエット。赤羽根さんだ! でも、録音かな? 今回は駆け付けられなかったのかな?…なんて思っていたら、本人登場!! これは今日最後にして最大のサプライズ!(笑) 会場内は速攻でウルトラオレンジに染まりました。勿論、赤羽根さんはプロデューサーズスタイルで登場です!

 普通に一本締めするだけで本人登場はないよなぁ…と思っていたら、劇場版「アイドルマスター」で使用するガヤ録りをしたいということで、パシフィコ横浜の会場の皆の協力を仰ぎたいとのことで、その先導をするために赤羽根さんが登場したとのことで納得。色々やって行く中で、流石にステージ上は暑いのでしょう。赤羽根さんは上着を脱ぎ、シャツの袖を捲くるくらいに力を入れて担当してくださいました。それにしても「会場の声を録音する」というタイミングの参加が、私個人で考えても多い気がします(笑)。殊「アイマス」に限定しても、このパシフィコで2回目ですからね。そういう意味でもこの会場とは縁があるのかもしれません(パシフィコの音響が適している?)。
 「ガヤ録り」と言っても4項目あり、「各アイドルのコール(名前、好きな愛称の2種類)を全員分」「”アンコール”コール」「拍がしっかり合った手拍子」「凄まじい歓声(色々なシチュエーションに応じた感情による違いも表現。3種くらい)」と、これをそれぞれやるだけで結構なボリューム(約30分)でした(笑)。ライブで全力を出しつくしたであろうに、ともすれば今日一番の声援ボリュームだったのではないか?というくらいに、ガヤ録りとは言え最高のパフォーマンスを出し切った会場に居た全てのプロデューサー&プロデュンヌの皆さんに敬意を表します! 特に各アイドルへの声援において、キチンと対応カラーのライトで応援する真摯な姿には感動すら覚えました。これが一体感の原動力なんですよね。誰に言われたからではなく、皆で盛り上がれると思うことを皆でやる。それがとても良く分かる光景でした。

 そんな不思議な時間を過ごした後は、再登場した坂上プロデューサー(ここで新たにウルトラオレンジを出す猛者が大多数。再び、おびただしいオレンジ色に染まる会場。もう終わりとは思えない(笑))と一緒に、「アイドルマスター」コンテンツの発展とプロデューサー諸氏のご多幸を祈っての一本締め。バッチリ決まって、叫びに叫んだ3時間半は、あっと言う間の夢の時間でした(終演後、時計を初めて見たのが20:28だったので、多分ライブ3時間、ガヤ録り30分かと)。そのまま続く「アイマス最高!」コールも含め、最後のプロデューサー同士の「お疲れ様でした!」の交し合いと、周囲のゴミ拾いなどとても気持ちの良い光景を目の当たりにし、私だけでなく、多くの皆さんが少しでもライブ自体を気持ちの良いものにしようとする動きがこんなにもあり、それがこの空間を創っているのだということを改めて感じることが出来、とても誇らしい気持ちになれました。当日の朝の時点でこそ、テンションが上がりきらない感じの私自身も、終わってみればいつもの通り(笑)。参加出来たことに、この空間を創る一人として貢献出来たかな、と思える手応えをとても幸せに感じ、感謝しています。

 ツアーとしては初の2公演参加。次回は幕張初日の参加なので、残る1ヶ月ちょっとは今回以上に満足の行くライブにするために、気持ちを入れて準備をして行きたいと思います。でも、ツアーの醍醐味である反面、やはり物足りなさを感じる部分としては、リーダー以外の皆さんの活躍が少なく感じてしまうことですね…。そういった気持ちは、また次回以降のフルライブが開催され、そこに参加可能な時、爆発させるために大事に取っておくことにしたいと思います(笑)。でも、目新しい楽曲があまり無かったとはいえ、ここまで”お祭り”感の強いアイマスライブは初めてかもしれません。ラストに向けて少しずつ聴かせるタイプになって行くことの多いアイマスライブにおいて、最後までほぼ全力疾走曲ばかりが連続するというのは別の意味で新鮮で、楽しいものでありました。冬フェスでも似た感覚は得ていたものの、よりお祭り色が顕著だったのは今回の方かな、と。夏の持つ開放感がリンクしたのかな、と感じています。

 横浜公演を成功に導いた、関係する全ての方々にお疲れ様とありがとうの言葉を心より贈ります! 福岡公演に参加する方々、バトンは渡しましたので最高のステージを創り上げてくださいね!

■付録:セットリスト

  1. 神SUMMER!! (全員)
  2. Vault That Borderline! (今井・沼倉)
  3. 太陽のジェラシー (中村)
  4. I'm so free! (長谷川・原)
  5. 愛 LIKE ハンバーガー (仁後・若林)
  6. MOONY (浅倉)
  7. Thank You! ゲスト全員
  8. 素敵なキセキ 山崎
  9. Precious Grain 田所
  10. 透明なプロローグ 伊藤
  11. inferno (長谷川・浅倉)
  12. 何度も言えるよ (浅倉)
  13. Brand New Day! (沼倉)
  14. キラメキラリ (仁後)
  15. 乙女よ大志を抱け!! (中村)
  16. マリオネットの心 (長谷川)
  17. いっぱいいっぱい (若林)
  18. arcadia (今井)
  19. 風花 (原)
  20. ショッキングな彼 (長谷川)
  21. First Step (浅倉)
  22. カーテンコール (全員)
(アンコール)
  1. READY!! (全員)
  2. THE IDOLM@STER (全員+ゲスト全員)

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2013年8月 3日 (土)

「アイドルマスター オンリーショップ」in アニメイト秋葉原店

Img_1742s アニメイト秋葉原店にて期間限定で「アイドルマスター オンリーショップ」なるものがオープンするということで、秋葉原に寄るタイミングが出来たのでついでに行ってみることにしました。にしても、本当に秋葉原には行かなくなったよなぁ…と改めて思うくらい縁のない場所になりました(笑)。

 「アイドルマスター」ではいつも「ミュージアム」を開いている場所なので、一度でも行ったことのある方であれば雰囲気などを想像するのは難しくないと思いますが、今回も”オンリーショップ”と銘打っていますが、これまでと然程変わらないものでした(汗)。

 入って目に飛び込むのは中央に設置されたボードに貼り出された「ミリオンライブ!」のSRカード(?)がずらり。入口から右手に目をやると、アニメ「アイドルマスター」のOP「READY!!」の絵コンテ(だったと思います)のコピーが貼り出され、その先には開け放たれた扉があり、そこにはアニメ劇中のライブ会場控え室を再現したという部屋が用意されており、これがやる気があるのだか無いのだか、正直微妙な空間に会場内で唯一の「撮影OK」ポイントであるにも関わらず、撮影するのを忘れるくらいでした(爆)。

Img_1740s  写真に収めてみると、パイプ椅子に座る雪歩と本物のパイプ椅子の対比が結構リアルに感じ、意外と臨場感がある様な錯覚が…?と思いつつ、部屋を出て右側の正面スクリーンにはアニメのライブシーン映像が流されており、そのスクリーン両脇には”冬フェス”こと「MUSIC FESTIV@L OF WINTER!!」で着用された共通衣装と個人衣装が一着ずつ展示されていました。今回は何故か撮影不可でしたが、やはり間近で衣装が見られるのは嬉しいものでした(その小ささにも、いつもながら驚いてしまいます)。

 そのまま入口の方へ折り返そうと向きを変えれば、先程の「ミリオンライブ!」のボードの裏側は「シンデレラガールズ」のSRカードがずらり。その正面には申し訳なさそうに置かれている「シンデレラガールズ」のつままれストラップ等のグッズ類と、この「オンリーショップ」限定商品とされる「日野茜ちゃんの元気カレー(好きな飲み物はカレーです!)」と765プロオールスターズのクリアファイルセット等が置かれてしました。レジカウンター前には「ぷちます!かんしゃさい」で売られていた「まんぜう」や、これまで何度かガチャガチャでお目見えしていたストラップや缶バッヂも限定復活していたので、欲していた方にはチャンスかもしれません。

 横浜公演前日に行ってテンションを上げようと思ったのですが、こんな感じの内容だったのでちょっと拍子抜け…(汗)。それでも、衣装や控え室が見れて良かったかな(笑)。

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