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2013年8月 4日 (日)

「THE IDOLM@STER 8th ANNIVERSARY HOP! STEP!! FESTIV@L!!!」横浜公演

Dscf4167 「アイドルマスター」というコンテンツを追うようになった1年後、冷やかし的に軽い気持ちで申し込んだライブが当選し、初めて参加した3周年記念ライブ。自分の中で”全てが始まった”と認識しているこの3周年記念ライブは、沼倉さんと原さんが初めてステージに立ったことを含めて昨日のことの様に強く印象に残っています。その会場であったパシフィコ横浜・国立大ホールは、その後も「テイルズオブフェスティバル」で3年間、「アイマス」でも2011年新春ライブが行われたりして短期間に通ったこともあり、印象や思い入れも含めて自分の中では屈指の会場です。そんな会場にまた戻って来たアイマス8周年記念ライブ。楽しみにしていたのは間違いないものの、前日になっても然程テンションが上がらない自分には驚きました(汗)。

 テンションが上がらなかった原因は幾つかあるのですが、割と大きいのが「これ!」という目玉が自分の中に無かったこと。これまで、参加するに当たり「これ!」という新作だったり新曲だったりへの強い楽しみを抱いて参加していた「アイドルマスター」のライブではありますが、今回はその「これ!」というのが少なめで、2月に行われた冬フェスが「この曲聴きたい!」というものが沢山あった中で更なるサプライズが多くあったことと比較すると、明らかに内から生まれる気持ちのパワー不足。その他、仕事や私事で気持ちが少々落ちていたことも少なからず影響していたと思います。でも、だからこそ当日は「全てを吹き飛ばす!全力で楽しむ!!」、それだけを考えて当日を迎えました。ただ、当日の朝、何だか熱っぽいのが気になるところではありましたが…(汗)。

 今回は公式グッズは早めに通販対応してくれていたこと、ツアーなので継続して販売するグッズは競争力が薄れるだろうこと、といった列形成を薄れさせる要因もあったので、特別頑張らずにいつも通り「物販開始2時間前に現地入り」というスケジュールで行動開始。東急東横線が副都心線と直通になったため現地までかなり行きやすくなって(早ければ1時間掛からないというのは自分でも驚き!)、それほど気張らずに済んだのは良かったです。
 会場前に到着したのは8:00頃。既に海側の待機列はそこそこの列を形成してはいたものの、パッと見は絶望的な数には思えなかったので「4時間も並べばコンプリートかな?」と思って並び始めました。しかし、何故だか私の後に列があまり延びることもなく(汗)、物販開始時間になってもかなり後ろの方に位置していることに少し不安を覚えました。
 物販会場入口までは列の折り返し数としては2つ。列幅がちょっと滅茶苦茶にも見えるものの、これくらいの距離ならサクッと終わるだろうと思ったのが運の尽き。結局、物販会場の入口に到達したのは、並び始めてから6時間後という最悪の結果に…(涙)。怒りやイライラは然程込み上げはしなかったものの(どちらかと言えば、太陽サンサンな状況に体力を奪われている状況から早く解放されたい気持ちが強い)、「この状況は明らかにおかしい!運営側はこの状況を何とも思わないのか?」という気持ちは終始ずっとありました(列が長くても着実に進む方がストレスは溜まりにくい。状況も良く分からずに30分で5mくらいしか進まない結果はストレスが大きいということを強く感じた)。
 その後、会場に入ってからは然程時間が掛からず、30分もしたら購入列に通され、10分もしないうちにミッションコンプリート。購入予定だったアイテムが1つ売り切れになったのは残念でしたが(品切れをアナウンスしないとは怠慢じゃなイカ?(苦笑))、基本的には殆ど購入出来て満足…っていうか、解放感!!(笑) 6時間40分の最初の戦いは終了し、遅い昼食へ。そういえば、解放されて外に出た時に丁度「クマ・トモ」のクマちゃんが来ていました。酷暑の中、お疲れ様です…(笑)。

 16:00開場ということで、あまりゆっくり食事時間は取れなかったものの、なかなか刺激的な昼食だった(辛さに舌が痺れるほどの麻婆豆腐。辛さを和らげるために、水の代わりにご飯を食べるほどでした。遅い昼飯ということもあって、ライブ前の体力付けには丁度良かったかも(2人でお櫃2杯平らげた))ので満足でした。でも、景気付けにビールくらい飲めば良かった…! 昼食後はコンビニでスタミナドリンク(私の2010年以来の”勝利の鍵”である「リポビタン11NEW」)とスポーツドリンク1リットルを購入し、スタミナドリンクを飲み干して会場へ戻ったのが15:50頃。物販解放されから1時間程度で開場時間を迎えるのがアイマスライブの定番になりつつあって、それはちょっと苦笑モノですね…(笑)。
 ちなみに、まだ物販列は会場外に長々と続いており、開演時間にも間に合わないのでは?と心配される光景と、16:00になってもまだ入場列を作らない状況には焦らされました。それでも、10分押しくらいで入場列が形成され始め、程なくそのまま入場開始。「ボイコレ」のウエハースの無料配布分を得て、フラワースタンドを横目に座席へ直行。
 今回の座席は2Fの中央ブロック最前列。何と見晴らしの良い座席でしょうか(笑)。3周年ライブの時は1Fながらも42列の右端、2011年新春ライブの時は2Fの11列左側、と少しずつ良席になっていることは嬉しい限りです。…って、今回は自らの力で参加を決められていないため、当選した友人に感謝することしきりな訳ですが(汗)。

 座席に着いて準備をしていると、最初に流れ始めたのは「クマ・トモ」のCM(笑)。「テイルズオブフェスティバル」の時は大爆笑だったのですが、横浜会場では何とも無反応でした(汗)。まぁ、内容的には「テイルズオブ」版の方が可笑しかったと思うので、まぁこんなものでしょうか。その後、いつもの様に会場内に響き渡る場内BGMに合わせたコール。何故か、今回のライブでは唄われないであろう、しかしながら皆が結構欲しているであろう楽曲のオンパレード。「The world is all one!!」「CHANGE!!」「MEGARE!」「自分REST@RT」など、これは主催者側の気遣いなのか、ライブ前に会場を温める戦略なのか、何れにせよその効果は十分にあったと思います(笑)。
 そんなコールを楽しんでいる時、最後の「自分REST@RT」の途中で場内暗転、スクリーンに社長登場! ちゃんと確認しなかったのですが、然程遅れることなく予定通りに開演したみたいです! それでも、いつもの様に細々した諸注意もなく、かといって赤羽根プロデューサーも出て来ないであっさり開幕してしまったので、こちらの心構えが中途半端な状態で(汗)、「THE IDOLM@STER 8th ANNIVERSARY "HOP!STEP!!FESTIV@L!!!"」、開演です!

 開幕は舞台袖からの「Are you ready!?」を繰り返すこと3回(だったと思う)の後、いつものイントロダクションへ。場内のサインライトの光量が多過ぎて舞台暗転の意味が薄いというのも見慣れた光景(笑)。今回は最初からステージ上にドラム、ギター、ベースが設置されていて、そういう意味でのサプライズは無し。そして登場するガールズ達に合わせて始まるのは、今回のツアー共通オープニングである「神SUMMER!!」。アニメで初登場したこの楽曲も、ゲーム中では全員が歌唱出来るものであったこともあって出演者が全員で歌ってくれること自体は違和感なく、ゲーム中のダンスが凄く気に入っている私としては、それを取り込みつつ全員歌唱版として仕上げたパフォーマンスに感動を噛み締めながらも、お祭りへ全力参加開始です!

 これまで「THE IDOLM@STER」で開幕するのが通例だったライブも、色々なチャレンジの中で変わりつつある昨今。それでも「アイマスライブ」としての一体感は変わらずあると感じたオープニングは静かな感動を自分の中に呼び起こしつつありました(1曲目の途中なのに(笑))。
 1曲目が終わっての自己紹介タイム。今回の横浜公演のリーダーは長谷川さんと浅倉さん。ありそうで無かった組み合わせは新鮮に感じました。下田さんが居ない代わりに「会場の兄ちゃーん、姉ちゃーん」を長谷川さんが担当したり、いつもの挨拶の中にも「横浜ならでは」を感じさせてくれたのも新鮮でしたね。そして、準備のあるメンバー(中村さん・今井さん・沼倉さん)を先に送り出し、残ったメンバー(長谷川さん・浅倉さん・仁後さん・若林さん・原さん)でトークを繋ぐ定番パターン。残ったメンバーはこれまた定番の衣装見せ(回ってタイム(笑))。今回はリーダーの二人がより特別に見せる流れとなり、長谷川さんはカッコ良く、浅倉さんは寸劇交じりで超絶可愛くの頑張りよう。浅倉さんの方は正直微妙な空気を感じなくもなかったですが(爆)、時間が短く感じるほどに”繋ぎ”とは感じない時間を楽しむことが出来ました(…っていうか、実際短かったと思います)。ちなみに、新共通衣装と個別衣装はそれぞれの趣があり、アンコールでは共通衣装のジャケット部分を個別衣装の上に羽織るスタイルが定着したことも後々感じることとなりました。

 既に名古屋公演、大阪公演と繋いで来たツアーだけに、セットリストの大多数は予想通り。元々、セットリスト予想なんてするだけ意味が無い(特別予習なんかする必要もない)ので(笑)、来たものを最大限に楽しむだけという心持ち。ただ、楽曲の流れで自分のテンションは大きく左右されるのも事実で、先ずは「夏楽曲コーナー」の先陣を斬ったのは…「Vault That Borderline!」! もう、今日のライブは休み無く全力で行くことが確定した瞬間でした(笑)。
 「Vault That Borderline!」は冬フェスがM@STER VERSION初披露であり、まだCD化されていないということもあって、まだ不慣れな人も多い印象の楽曲。私自身は大好きな1曲でもあるため、力の限りコールを入れさせて頂きました。冬フェスよりも楽曲自体が会場全体に馴染んだ感覚もあり、今井さんと沼倉さんのパフォーマンスの力も加わってとても楽しむことが出来ました。
 続く「太陽のジェラシー」は、4周年ライブ以来。更に言えば、中村さんが歌う「太陽のジェラシー」は初体験。でも、自分の中にある1周年ライブの時に披露された「太陽のジェラシー」の中村さんの映像や歌声、レッスン中の光景は今も鮮明に残っており、その片鱗をキチンと今回のステージにも感じることが出来たのが凄く感動的で、それを”夏”という季節に聴ける贅沢を全身で感じました。積み重ねって、本当に大きなものを自分の中に残すのですね。
 これまた聴きたかった「I'm so free!」、しかも「文句ありますか?」「なーい」の掛け合いもちゃんと楽しめて、原さん歌唱であることも大満足。冬フェスに続いての「愛 LIKE ハンバーガー」は、改良を重ねた寸劇風味のダンスが素敵で(5周年の際の「Do-Dai!」を彷彿させた)、これまた大満足。そして各会場で歌い継がれた「MOONY」を、横浜では浅倉さんのソロということで、音源が無いだけにとても貴重な披露。浅倉さんの持つあざと…じゃなくて(笑)、愛らしさで会場内を魅了していました。浅倉さんを贔屓にする友人の影響からか、冬フェスからは随分と私自身も浅倉さんを意識して見る様になった気がします。

 「夏曲コーナー」が一区切りすると、浅倉さんの呼び込みでステージに集められるメンバー。ここでゲストのご登場。「ミリオンライブ!」から山崎はるかさん、田所あずささん、伊藤美来さんの三名がステージ上に招かれました。大きいステージでは初披露となる「ミリオンライブ!」の面々ではありますが、一応ラジオ番組もやっていますし、ゲームがリリースされてからも半年くらい経過していることもあって、観客側が「基本は知っている」という前提の展開へ。これは個人的にちょっとマイナス…かな(汗)。まぁ、楽しそうだったのは良かったのですが、個人的には煮え切らない感覚が残ってしまったのは残念。ちなみに、トークの内容は牛が(柄も食べるのも飲むのも)好きだという田所さん、水を飲まないという山崎さん(水大好きな原さんと対決(笑))などがあった他、ゲスト3人から「会場の皆さんともっと仲良くなるには?」に、「素敵な歌を唄えば良いと思う」ということで歌のステージに戻ったのは綺麗な流れで良かったと思います(直前にステージ上でハグ大会になったときはどうしようかと思いましたが…)。

 ゲストコーナーで最初に披露されたのは「Thank You!」。入手に一苦労した記憶が強いこの「Thank You!」ですが、楽曲の持つキャッチーさは本物。コール&レスポンスも計算されていたであろう流れは、正にライブ向き。とても気持ち良くステージを楽しむことが出来ました。
 続く山崎さんの「素敵なキセキ」、田所さんの「Precious Grain」、伊藤さんの「透明なプロローグ」と続き、それぞれ私自身も「応援する!」という初心に返って、聴きこんだこの3曲の魅力を全身で感じ、ステージに還すように最初の慣れ親しんだメンバーへのコール以上に力を入れて声を出しました。ここに至れたのは、初めてと言えるこの大きな舞台で、とてもしっかりとゲストの3名がパフォーマンスしてくれたことにありました。これはある意味予想外であり、驚かされたことです。無理やり応援したのではなく、そのパフォーマンスに見合った結果として自分が行動したに過ぎず、とても気持ち良いステージで、こんなに「ミリオンライブ!」のステージを楽しめると思っていなかっただけに自分でも驚きです(違和感のある”入れたがり”的なコールも殆ど無かったのは良かった点です。以前、「アイマスタジオ」の公録の時の「シンデレラガールズ」では少々冷めたくらいでしたから…)。周囲は765プロの面々に比べれば少々一歩引いた感じだったので、このコーナーでは率先してやり切った感はありましたね(笑)。その証拠に(?)、もう汗だくで良く分からない状態になっていました。
 ちなみに、ミリオンスターズの3名の衣装は765プロのそれとは別で、白基調の無垢なイメージはとてもピッタリで、皆さん似合っていたと思います。

 ゲストコーナーが終わった後は、会場リーダーである長谷川さんと浅倉さんが登場。ゲストメンバーと共に、ステージに設置されていたライブツアーロゴのボードに各々サイン入れ。これは各会場で引き継がれて来たボードとのことで、この後福岡と幕張を経て完成する訳ですが、バトンを渡すようなちょっとした演出としてとても良いなと思いました。ツアー終了後、恒例の「ミュージアム」にて衣装と一緒にこのボードも是非展示して欲しいと思います。

 ゲストがステージから捌け、残ったリーダー二人。ということは、今回のツアーの目玉の1つである「リクエストコーナー」の披露です。事前応募で決定したというこの楽曲は、名古屋でまさかの「"HELLO!!"」が披露されるなど何が起こるか分からない1曲でもあります。事前に友人と話した中では「edeNでは?」「オーバーマスターの可能性も」「ひょっとしたらinfernoとか」と色々予測はしていたのですが、披露されたのは…「inferno」!! 可能性として然程高くないであろうと予想した「inferno」がまさか来るなんて! ということで、もう楽しむしかないですよね! 注目の台詞部分は大方の予想通りに無く(涙)、5周年の時と同様にダンスで魅せる展開ではありましたが、長谷川さんと浅倉さんの創る「inferno」の世界観はとても熱いものがありました。体験出来たことは忘れないと思います。

 「inferno」が終わった後、浅倉さんだけが舞台に残りました。ここで「イエーーーーーーイ!」と変化球が来たりする?なんて冗談で思っていたら、無事に始まった「何度も言えるよ」(笑)。安堵の表情を浮かべているであろう友人の顔が頭を過ぎりながら、その友人に負けない様に出せる全ての力で挑んだ私の応援は、結果はどうあれとても楽しめました。6周年以来の披露だと思いますが、その頃に比べると色々な安定感が増してご本人も楽しめたのではないでしょうか。感覚的には6周年の大阪公演は超えられたと思っています(笑)。

 その後は、怒涛の全力タイムに突入!(厳密に言えば、もうとっくに突入はしているのですが(笑)) 「Brand New Day!」では以前は違和感のあった全員「オーイエー」の部分さえも楽しみ、続く「キラメキラリ」では魂から全力で叫び、5周年と同じコンボで来た「乙女よ大志を抱け!」では間奏部分で7周年と同じダンスをソロ披露した姿に悶え(笑)、披露する度に表情も進化し「へそだし復活」効果も体感した「マリオネットの心」で打ち抜かれる、そんなノンストップ・全力全開を走り切った時は、もう楽しさと気持ち良さの感情以外は無かったと思います。私としては、ある意味1曲目からほぼ休みなくこの状況だったことを思い出し、「これは冬フェス並の身体への負担があるかも」と思ったり思わなかったり…(汗)。そんな私の思考は他所に、ステージ上に呼び込まれる坂上プロデューサーに、会場はオレンジ一緒に染まっていました(笑)。

 相変わらずの会場一丸となる「ヘンタイ!」コールにご満悦(?)な坂上プロデューサー。どんなサプライズを持って来てくれたのかと思えば、手ぶらとのこと(汗)。「そんなことないでしょ?」と色々詰め寄られるも、結局出て来た情報というのが、「劇場版アイドルマスター」が「2014年初春 公開予定」ということと、それに合わせて「アニメ再放送開始」ということだけでした。ただ、締め括りの中に「アイドルマスター」というプロジェクトの行く先について、坂上プロデューサーの口から「10周年」という言葉が出て来たこと。これが一番、会場を沸かせたキーワードだった様に思います。幕張で、しかもゲームショウという別の意味も含んだステージで何かが出て来ることに期待したい。そんな想いが大きくなったコーナーは、それはそれで良かったです。

 小休止になったかどうかはさておき(笑)、続くのは「いっぱいいっぱい」! やはり、小休止の後に来るのは起爆ソング! しかも、不思議なことに今回の「いっぱいいっぱい」はこれまで体験した「いっぱいいっぱい」よりも、より楽しく感じました。一体感の気持ち良さ、若林さんのパフォーマンスや煽り、どれもこれまでと大きく変わる訳ではないのに何故なのでしょうか? 何かが自分と同調したからだとは思うのですが、まぁ、楽しいんだから何だって良いですよね?(笑) メディア化がなされて、収録されていたら理由が確認出来るかも。
 続くのは前半に負けず劣らずの爆走楽曲群! 「arcadia」では気持ち良い「ヒュルラリラ」を堪能し、「風花」は過去最高レベルのパフォーマンスに胸を焦がし(7周年を超えて来るとは思わなかった)、「ショッキングな彼」では久方ぶりの披露ながらも、この曲の持つ楽しさを再認識でき、ソロコーナー最後を飾る「First Step」では、リーダーとして、そして今回の8周年ライブで自身が参加する最後を締め括る楽曲として、何よりも浅倉さん自身が本当に表現したかった「First Step」が形になった瞬間に立ち会えたことが胸を熱くしてくれました。
 「First Step」は、浅倉さんが初めてステージに立った幕張で、それから2年過ぎた冬フェスの時にそれまでの感謝と成長した姿を報告する為に歌われて、それで「First Step」の表現は完結(達成)したものだと思っていました。封印する、という訳でないにしろ、連続披露するような楽曲だとは思っていなかったので、今回の選曲は正直勿体無さも感じていたのですが、聴き終えて自分の考えが如何に浅いものであったかを感じるに至りました。というのも、本当に1歩を踏み出した「First Step」は、報告の機会として使った幕張を経て到達した今回の8周年の会場での披露の方だと感じたからなのです。浅倉さんの胸にある熱い気持ちを感情が高まり過ぎて唄えなくなる様なこともなく、終始笑顔で真っ直ぐに歌い上げた「First Step」こそが本当に浅倉さんが表現したかった「First Step」。それを感じられた時、逆に私の目頭が熱くなって来てしまったのです。元々、「アイドルマスター2」プレイ時から私にとっても「First Step」という曲は思い入れが出来てしまった1曲なのですが、幕張を経てこの横浜で聴けたことは本当に胸に刻まれたものになりました。

 そんな傑作「First Step」を唄い終え、拍手喝采の中、清々しい笑顔を見せる浅倉さんが、一呼吸置いてステージ上に他メンバーを呼び寄せます。駆け寄るメンバーが浅倉さんに「良かった」「素敵だった」と声を描け、ハグするその光景が5周年の釘宮さんが「my song」を唄い終えた時を彷彿させるものがあり、別の意味で胸が熱くなっていた私はさておき(笑)バンド紹介。今回、ギターは冬フェスと同じ人でしたが、他メンバーは違うメンバーでした(ドラムはキム兄の方が好きだったかも(笑)。今回、キーボードが居ないのも残念だったかな。もっちー!w)。そして次が最後の曲になるとのことで、会場からはお約束の「えーーーーーーっ」(笑)。でも、ここで終えてバトンを次に繋ぐために、また走り出す準備を始めなければなりません。だからこそ、このステージ、このツアー会場ラストにはこの曲がピッタリだと思う「カーテンコール」の披露です。この曲は冬フェスでの披露も期待していた曲なので、私にとっては”満を持して”の披露。「アイマス」の全員曲は本当に素晴らしいものが多く、この「カーテンコール」もバンナム謹製ではない楽曲ではあるものの、そのステージや会場の気持ち、光景を綺麗に歌詞と曲に乗せたと感じられるもので、近年とても気に入った1曲。それが本当のステージで、一緒の気持ちを重ねて目の当たりに出来る幸せ。この8周年記念ライブツアーの成功が約束されたような「Sing a song fly to the future」の歌詞は一緒になって唄い、思いを羽ばたかせられました。

 これでステージは終了。…って、今回は一言コメントも無いままクロージングですか?! そんなの許さない!!という感じでアンコール要求開始です!(笑) すると、然程時間が経つこともなく、「READY!!」が唄いだされる!! しかし、ステージ上には誰も出て来ていない!! と思ったら、「♪私、ナンバワーーン!」を終えて、ステージ中央から全員登場! もう会場内は最後に向かうことへの寂しさを抱えつつも、だからこそ最後まで全力で楽しもう!という前向きな気概に溢れていました。それが全力全開のコールに現れ、「アイマス」ライブ定番の最高結束の伝説がまた1つ生まれました。もう、ここは説明不要の楽しさと気持ち良さに溢れていました。

 「READY!!」を唄い終えると、ここでゲストの3名を改めてステージに呼びいれ、本日の締め括りとして一言コメントを順番に。それぞれ気持ちの入ったコメントの中、若林さんがマイクオフの肉声で会場の隅々まで届き渡るお礼の言葉を披露。こういうのは気持ちの問題もありますが、言葉数が少なくても「ありがとう」の一言だけでも、思いが乗った言葉であれば伝わるもの。それを改めて感じられたのは、とても良かったです。他にも、沼倉さんが自分がデビューした場所で、新たに後輩のデビューを見届けられた事に感動したことや、緊張の連続であったにも関わらず手応えを感じるライブが出来て感動したゲストの3人のコメントは胸を打つものがありました。中でも、田所さんが涙でメイクがぐちゃぐちゃになり、浅倉さんがフォローして、一言の流れを機転と連携で上手く乗り切った中村さんも含めたチームワーク、良き導き手であり仲間である先輩たちが紡いで来たもの。そういった流れにも歴史を積み重ねた感動がありました。自分が「アイマス」に傾倒する1つのキッカケにもなった3周年ライブと同じ会場で、その歴史を紐解く光景に触れ合えたことはとても意義のあることでした。

 最後は全員の全ての想いを乗せた「THE IDOLM@STER」! 定番中の定番であり、ゲストも含めた全員攻撃は、会場も更に全力で迎え撃つ! そういう見えないキャッチボールの裏には信頼関係の様な、一朝一夕では築けない大きな気持ちに溢れていました。やっぱり、いいですね。「アイマス」ライブって。

 最後は「アイマスですよ、アイマス!」を全員コールで終了。リーダーは中央から捌けたのですが、その時二人で手を繋ぎ、マイクオフの肉声で「ありがとうございました!」を届けてくれて、拍手と歓声で溢れた会場の中で、しっかりと聴こえたことは何よりも嬉しかったです。こちらこそ、心から「ありがとうございました!」

 その後、てっきり出ないと思っていたプロデューサーのシルエット。赤羽根さんだ! でも、録音かな? 今回は駆け付けられなかったのかな?…なんて思っていたら、本人登場!! これは今日最後にして最大のサプライズ!(笑) 会場内は速攻でウルトラオレンジに染まりました。勿論、赤羽根さんはプロデューサーズスタイルで登場です!

 普通に一本締めするだけで本人登場はないよなぁ…と思っていたら、劇場版「アイドルマスター」で使用するガヤ録りをしたいということで、パシフィコ横浜の会場の皆の協力を仰ぎたいとのことで、その先導をするために赤羽根さんが登場したとのことで納得。色々やって行く中で、流石にステージ上は暑いのでしょう。赤羽根さんは上着を脱ぎ、シャツの袖を捲くるくらいに力を入れて担当してくださいました。それにしても「会場の声を録音する」というタイミングの参加が、私個人で考えても多い気がします(笑)。殊「アイマス」に限定しても、このパシフィコで2回目ですからね。そういう意味でもこの会場とは縁があるのかもしれません(パシフィコの音響が適している?)。
 「ガヤ録り」と言っても4項目あり、「各アイドルのコール(名前、好きな愛称の2種類)を全員分」「”アンコール”コール」「拍がしっかり合った手拍子」「凄まじい歓声(色々なシチュエーションに応じた感情による違いも表現。3種くらい)」と、これをそれぞれやるだけで結構なボリューム(約30分)でした(笑)。ライブで全力を出しつくしたであろうに、ともすれば今日一番の声援ボリュームだったのではないか?というくらいに、ガヤ録りとは言え最高のパフォーマンスを出し切った会場に居た全てのプロデューサー&プロデュンヌの皆さんに敬意を表します! 特に各アイドルへの声援において、キチンと対応カラーのライトで応援する真摯な姿には感動すら覚えました。これが一体感の原動力なんですよね。誰に言われたからではなく、皆で盛り上がれると思うことを皆でやる。それがとても良く分かる光景でした。

 そんな不思議な時間を過ごした後は、再登場した坂上プロデューサー(ここで新たにウルトラオレンジを出す猛者が大多数。再び、おびただしいオレンジ色に染まる会場。もう終わりとは思えない(笑))と一緒に、「アイドルマスター」コンテンツの発展とプロデューサー諸氏のご多幸を祈っての一本締め。バッチリ決まって、叫びに叫んだ3時間半は、あっと言う間の夢の時間でした(終演後、時計を初めて見たのが20:28だったので、多分ライブ3時間、ガヤ録り30分かと)。そのまま続く「アイマス最高!」コールも含め、最後のプロデューサー同士の「お疲れ様でした!」の交し合いと、周囲のゴミ拾いなどとても気持ちの良い光景を目の当たりにし、私だけでなく、多くの皆さんが少しでもライブ自体を気持ちの良いものにしようとする動きがこんなにもあり、それがこの空間を創っているのだということを改めて感じることが出来、とても誇らしい気持ちになれました。当日の朝の時点でこそ、テンションが上がりきらない感じの私自身も、終わってみればいつもの通り(笑)。参加出来たことに、この空間を創る一人として貢献出来たかな、と思える手応えをとても幸せに感じ、感謝しています。

 ツアーとしては初の2公演参加。次回は幕張初日の参加なので、残る1ヶ月ちょっとは今回以上に満足の行くライブにするために、気持ちを入れて準備をして行きたいと思います。でも、ツアーの醍醐味である反面、やはり物足りなさを感じる部分としては、リーダー以外の皆さんの活躍が少なく感じてしまうことですね…。そういった気持ちは、また次回以降のフルライブが開催され、そこに参加可能な時、爆発させるために大事に取っておくことにしたいと思います(笑)。でも、目新しい楽曲があまり無かったとはいえ、ここまで”お祭り”感の強いアイマスライブは初めてかもしれません。ラストに向けて少しずつ聴かせるタイプになって行くことの多いアイマスライブにおいて、最後までほぼ全力疾走曲ばかりが連続するというのは別の意味で新鮮で、楽しいものでありました。冬フェスでも似た感覚は得ていたものの、よりお祭り色が顕著だったのは今回の方かな、と。夏の持つ開放感がリンクしたのかな、と感じています。

 横浜公演を成功に導いた、関係する全ての方々にお疲れ様とありがとうの言葉を心より贈ります! 福岡公演に参加する方々、バトンは渡しましたので最高のステージを創り上げてくださいね!

■付録:セットリスト

  1. 神SUMMER!! (全員)
  2. Vault That Borderline! (今井・沼倉)
  3. 太陽のジェラシー (中村)
  4. I'm so free! (長谷川・原)
  5. 愛 LIKE ハンバーガー (仁後・若林)
  6. MOONY (浅倉)
  7. Thank You! ゲスト全員
  8. 素敵なキセキ 山崎
  9. Precious Grain 田所
  10. 透明なプロローグ 伊藤
  11. inferno (長谷川・浅倉)
  12. 何度も言えるよ (浅倉)
  13. Brand New Day! (沼倉)
  14. キラメキラリ (仁後)
  15. 乙女よ大志を抱け!! (中村)
  16. マリオネットの心 (長谷川)
  17. いっぱいいっぱい (若林)
  18. arcadia (今井)
  19. 風花 (原)
  20. ショッキングな彼 (長谷川)
  21. First Step (浅倉)
  22. カーテンコール (全員)
(アンコール)
  1. READY!! (全員)
  2. THE IDOLM@STER (全員+ゲスト全員)

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