今年の5月に行われた中村繪里子さんの2nd.ライブから半年。1st.ライブは落選となり行けず、2nd.は晴れて参加出来たものの周囲のテンションに当てられてか、自分自身として全力で楽しむことが出来ずに心残りとなり、3rd.の参加は正直迷ったのですが、自分の中のしこりを残したくなかったので参加を決意。2nd.のBlu-ray購入時の先行申込にてチケット獲得が叶い、晴れて当日参加することとなりました。
3rd.に向けて万全の準備をするつもりであったのに、ライブに合せた3rd.アルバムの入手が開催3日前となったり、快復に向かっていたものの体調万全とは言えなかったり、ライブ当日の朝に急に腰が痛くなったり(これが一番危険)、思い描いていた万全さは微塵も無く(汗)、それでも当日を迎えたからには全力で楽しむしかありません。それが至上命題である今回、もう逃げ道はありません。
本当は物販から参加して色々購入したかったものの、予算の関係と腰の痛みの回復に努めることで参加を断念。パンフレットだけは最低限手にしたかったので、参加する友人に頼んで別行動。開場時間30分前会場到着を目指すことに。
会場となる品川ステラボールは初めて行くところではあるのですが、品川プリンスホテルにはセミナー参加で足を運んだことがあるので見知ったところではありました。
到着した頃にはまだ物販が行われており、締め切る丁度前くらいの時間だったので、購入したCDとブックレットの交換対応を行って頂けたので、後は開場を待つばかり(直前に公式サイトに足を運んだから交換対応について偶然目にすることが出来ましたが、恐らく告知後に購入したにも関わらず修正前のものが送られて来たのは問題かと。この辺りは告知方法も含めて配慮が足りないかな…と思う部分もありますね)。
2nd.ライブの時は渋谷O-EASTだったので、待機スペースが極少であることからも人が溢れやすいのですが、今回の品川ステラボールは敷地内と言える場所なだけに、人が多く居ても邪魔になりにくいのは良かったです(車が通らないのが良いですね)。逆に言えば、そんなことを感じるくらいに多くの方がこのライブに集まっていることを認識し、嬉しくなる自分が居ました。2nd.の時の様に気後れすることもなく、純粋に楽しみで居られる自分の今の心境に「今日は大丈夫」という安堵も感じました(笑)。
ほぼ定刻通りに入場が開始され、整列もそこそこに厳密に整理番号順に並ばせることもなく割と大雑把に入場させていたものの、特に混乱も無く(?)会場内へ。1ドリンク制でありながら全てペットボトル(アルコール無し)というのも珍しかったです。整理番号が300番台後半ということで然程前ではないと思ったのですが、思ったよりも舞台が近く感じられる位置に場所を確保。列数にして6列くらいでしょうか。視界的にも特別遮るものもなかったので、肉眼でステージ上の中村さんの一挙手一投足を観られそうであるのは良かったです。既に400人くらいは入場しているであろうに場内に余裕を感じるのですから、品川ステラボールの収容数を改めて「大きいな」と思いました。当日券こそ出たものの、多くのファンが中村さんの晴れ姿を観て、一緒に楽しむことが出来る機会に恵まれたことは本当に喜ばしいことです。
陣取ったのが開場後30分ほど経った頃で、それから間もなく諸注意を兼ねた”園内放送”が流れ始めました。最初は生放送だと思いましたが、場内の歓声を拾わなく淡々と進む感じが録音であることを認識させ、大きく湧くことはありませんでしたが、”園内放送”をしっかり意識させつつもいい感じにジョークが入った(「音の出るもの」の中にキッチンタイマーやカラータイマーが含まれている(笑))「なかむランド」らしい演出になっていました。
開演定刻17:00を迎え、会場の準備具合を確かめる様に掛け合いを始めた後、「中村繪里子 Anniversary Live ~ら▽ら☆ら♪なかむランド Love▽Laugh☆Live♪~」の開”園”です!
開幕は主題曲「プレイヤ」で来るかと思いきや、遊園地のテーマ曲「ら▽ら☆ら♪なかむランド」でスタート! 明るめの赤い衣装(しかもホットパンツ)を身に纏い、おみ足眩しいアクティブな出で立ちで登場した中村さんの弾ける笑顔に反応し、会場側のボルテージものっけから最高潮。無事に自分も最初から波に乗ることが出来て、後は流れに空気に身を任せるのみ。中村さんの想いと、それを受け止めた”なかむランダー”の想いは最初から1つになっていた様に感じます。その心地良さは、「アイドルマスター」のライブとは異なる温かさがありました。
あまりにしっくり来るオープニングに続くは「Party☆Time」「Neutral」。もう皆で楽しもう!という空気に溢れて、もう理屈抜きに「楽しい!」と思うことしか出来なくなりつつありました(笑)。オープニングを駆け抜けた後は、幸せと笑顔の遊園地「なかむランド」の名物アトラクションを巡るツアー。その合間に「中村繪里子 生誕祭」を挟み、笑いあり、涙ありの3時間半は、「ここに居られて良かったな」と心から思える、キラキラした時間でした。恐らく、私自身が2nd.を全力で楽しんでいたとしても、3rd.で感じた感動は別次元のものだった様に思えます。それだけ、終始笑顔に溢れたステージであり、中村さんの全身から溢れる楽しさ、嬉しさ、そして感謝。声援を受けて何倍もの力に換えてパフォーマンスする中村さんの姿は、単独ライブであるからこそ際立っていますが、ステージ上の中村さんはいつも等身大の”中村繪里子”そのものなんだな、と強く感じました。「アイドルマスター」で天海春香を演じ、ステージでリーダーをしている時も、「ラジオdeアイマSTAR☆」で卒業する時に語った想いも、今回のソロライブで発していた全ての感情とリンクします。そんな中村さんだからこそこれだけ多くの人を笑顔にし、気持ちを1つに出来るのだなと思いました。それが顕著に現れたのは、今回のアンコールステージでした。
今回のライブは、アトラクションとしてスピード感重視の「ゴーカート」、気持ちの渦でもある「コーヒーカップ」、生誕祭をメドレーで彩る「パレード」、終わりが近づく中、アコースティックでゆったりした気持ちになる「観覧車」、そしてお見送り…と、構成的には前回と大きく変わらない部分もあるのですが、圧倒的に流れが綺麗に感じました(セットリストの妙なのかも)。感情の流れの気持ち良さとでも言うのでしょうか、素直に胸に響く演奏や歌、そして合間に語る中村さんの言葉。この1年で色々なことを取り組んで形にして来たからこそ、この時間があるのだと思えるものばかりでした。逆に1年でここまで辿り着いたのだな、と驚かされます。
「生誕祭」ではシーサイドコミュニケーションズの植木氏との不思議なかみ合わせトークで楽しませてくれました。その中で中村さんの誕生日を一足早くお祝いするコーナーにて、「ハッピーバースデー」の合唱中にロウソクの火が空調の風で消えてしまう(唄い終わる前に急ぎ着火して間に合わせる)といったハプニングもあり、忘れられない光景が展開されました(笑)。恒例となった手作りメダルのプレゼントコーナーもあり、チケットの半券番号の抽選で危うく当選しそうだったのも良い思い出です(?)。
衣装替えの時間に流された「なかむランド」の1年間をダイジェストVTRでは、最初のCDのレコーディングや1st.ライブのリハーサル、舞台裏、2枚目のCDのレコーディングや2nd.ライブのリハーサル、舞台裏、3枚目のCDのレコーディングなどの映像が流されて、たった1年の中でこれだけ濃密に感じられる「歴史」があった事に感動しました。自分で振り返る1年と比較するとそれが強く感じられます(私も2013年は別の意味で濃密でしたが…(汗))。その後、衣装を替えて登場した中村さんは可愛らしい青を基調としたドレスを纏って登場し、前半の赤とは対照的な雰囲気は中村さんの魅力を別の角度から表現していた様に感じました。
「アンコール」では、これまでの「なかむランド」のCD3枚の主題曲を連続披露。「プレイヤ」「誰かのメロディ」、そして「ココカラ」。本編のラストが「Endless Dream」で終わり、「プレイヤ」を最も楽しみにしていた自分としては、アンコールがあるならば確実に唄われるであろうこの曲を意識し、実際のアンコール1曲目に来た時に「来た!」と思うと同時に、「そういえば、主題曲は1つも唄われなかった様な…」と思いました。次に流れたのが「誰かのメロディ」だった時に、ラストが「ココカラ」であることを確信しました。
「ココカラ」を唄っている時に、中村さんは色々な事を胸に唄っているのが分かりました。想いが大きく強過ぎて声を詰まらせる時がありましたが、その瞬間会場に居る全員が「baby can't stop your heart it's all right」と歌をフォロー(誰からも何も合図があった訳でもないのに)。元々、そこはコールとして入れても良いところではありましたが、その瞬間に「皆の想いは1つなんだ」と胸が熱くなりました。その後は全員で合唱する「ココカラ」となり、皆で1歩を踏み出すことを覚悟した様な、そんな錯覚すらあったくらいでした。
ライブ開演前は「中村繪里子 Anniversary Live」というタイトルに、「中村さんの誕生日祝い」と「ソロ活動1周年」を含んだものであるとしか考えていなかったのですが、最後に「ココカラ」が流れた時に、「この瞬間から次の一歩を歩みだすんだな…」と思ったら、単なる「記念ライブ」という意味だけではなく、次のステップへ進むための覚悟と意思表示、それを確認する場だったのかな、と感じました。次のライブやイベントの告知がなされずに幕を閉じたこともその証だった様に思います。中村さんが語った「沢山の笑顔に逢えるこの場所に、また連れて来てください!」という想い、会場の誰もが受け止めたことと思います。
最後まで感謝の思いに溢れたステージは、中村さんが全ての観客と目を合わせる様に隅々まで見て挨拶をして、舞台から去るその瞬間まで温かくキラキラしたステージでした。その後にスクリーンに流れるスタッフロール。そこで流れる「ら▽ら☆ら♪なかむランド」に、これまた誰もが一緒に歌い出す。みんなの感謝を「なかむランド」園長である中村さん、熱い演奏でサポートしてくれたポックルズ、携わったスタッフの皆さんに届ける様に唄うその光景はとても印象深いものがありました。
基本的に「アイドルマスター」を中心に応援する私としては、個人活動を深く追うことをしない様にしているのですが、今回の中村さんのライブを体験して、「またこんなステージに逢いたいな」と思う自分が居ました(感覚的には「アイドルマスター」の5周年ライブに近い)。なので、次回開催された暁には是非とも参加したいな、と思います。その時は肩身の狭い思いをしない様に(汗)、ライブグッズの1つくらいは買いたいものです(笑)。そして、もっとライブで全力が出せる様に楽曲群を血肉にするべく聴きこみたいと思います(今回は全力が出せたと思う反面、「アイドルマスター」のライブを自分の全力と考えるとまだまだ不足していると痛感したので)。
取り留めなく所感を綴りましたが、一言で言えば「楽しかった!」です(笑)。そして「記念すべきこの場に立ち会えたことは本当に良かった」ということです。この素敵なステージを創り上げた園長・中村繪里子さん、熱いパフォーマンスで盛り上げてくれたポックルズの皆さん、睡眠時間を削って奔走してくれた植木プロデューサー、携わった全てのスタッフの皆さん、そして会場に集まった全てのなかむランダーの皆さんにお疲れ様でした&ありがとうございました!
【付録:かなりおぼろげながらのセットリスト】
- ら▽ら☆ら♪なかむランド
- Party☆Time!
- Neutral
【アトラクション】ゴーカート
- milky way
- Physical!
- 星屑スナイパー
【アトラクション】コーヒーカップ
- Rustic Smile
- Ever Growing
【特別イベント】中村繪里子 生誕祭~パレード(メドレー)
- キミノツバサ ~ 見えない星 ~ Luminous ~ eternal Sign ~ 花 ~ 2 of us ~ Jewelry Smile ~ Bye-bye Good-bye
【アトラクション】ジェットコースター
- Missing
- ハルカな場所へ
- now's the time
- てのひらのLOVE&PEACE
【アトラクション】観覧車(アコースティック)
- 約束の木の下で
- 君に逢いたくて
【お見送り】
- Endless Dream
(アンコール)
- プレイヤ
- 誰かのメロディ
- ココカラ
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