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2014年1月29日 (水)

「M@STERPIECE」発売!

Dscf4262 劇場版「アイドルマスター 輝きの向こう側へ」が公開されてから3日後、これまでの中で最高レベルに近い「発売日が待ち遠しい!」というテンションで閉店間際のお店に駆け込んだ主題歌「M@STERPIECE」のフライング入手日。手にするのはBlu-ray Audioのディスクが付いた限定盤。もう逸る気持ちが抑えられずに、帰宅してから即再生。気が付けば目頭を熱くしている自分が居ました。

 先に投稿した通り、「劇場版アイドルマスター」は私にとってとても胸を打つ作品でありました。TVシリーズからの続きとして765プロ所属アイドルたちの想いに触れたドラマは、隙の無い演出も相俟って場面場面が強く印象に残るものでありました。使用された楽曲群もそれぞれの場面を大いに盛り上げ、中でも最大の見せ場でもあるアリーナライブのステージで流れた「M@STERPIECE」は、映画の中で到達したカタルシスから来る感動だけでなく、その詞や曲全てにこれまでの「アイドルマスター」の歴史が詰まっており、ライブシーンを観ているとそれまでに体験して来た数々のものが洪水の如く胸に去来し、ボロボロ泣いてしまいます(恐らく、何度観てもこのシーンは目頭を熱くするでしょう。作中の物語ではなく、「自分の中だけにある自分自身の物語」を突いて来るので)。

 そんな中、映画を観終わってからフライングで3日後とはいえ、とても待ち遠しかったCDの発売日を迎え、聴き始め数秒で映画でのアリーナライブのシーンへの回想が始まりました。そして、歌詞カードを見ながら聴いて改めて刻まれることになる詞は胸に来る部分ばかり。TVシリーズのオープニング「READY!!」や「CHANGE!!!!」の息吹も感じるそれは、流石yuraさんだと思う言葉遊びも盛り込まれ、作曲の神前暁氏、編曲には神前氏にプラスして劇伴担当の高田龍一氏も加わり、「ここまで辿り着いた」という想いを皆で分かち合えるものへと昇華させてくれていると感じます。

 言葉の意味としての「MASTERPIECE」は「腕試しの作品」という意味の他に「最高傑作」という意味もあり、「アイドルマスター」初のCDシリーズである「MASTER PIECE」が前者の意味であることも考えると、劇場版主題歌「M@STERPIECE」は後者であることが窺い知れ、ここに辿り着いた両方の意味を含んでいるのだと分かります。更に、歌詞の中には「→」や「☆」という文字も含んでいて、これが「READY!!」や「CHANGE!!!!」を彷彿させ、ラストは「M@STERPIECE」を分割して「M@STER」と「PEACE!!」になった部分が「平和を自由に操れる人」と直訳すると、「MUSIC♪」にも繋がる「音楽に壁なんかない」というステージ上での彼女たちを連想さます。何とも765プロらしい印象にも繋がり、ここに「アイドルマスター」の歴史における自分の経験も乗るのですから、想いが溢れて目頭が熱くなってしまうのも自分ながらに頷けます。

 私が特に響いたのは二番の歌詞。「明日は追い掛けてくものじゃなく、今へと変えてくもの。それが自分になる。私”が”M@STERPIECE」の部分は物凄く響きました。歌からこんなに胸に響くフレーズを体験したのは、恐らく「おやすみなさい 明日はおはよう」以来。元々、「アイマス」関連曲は前向きなものが多く、特に「自己治癒力増強」に長けたもの(単なる前向きソングではなく、応援歌でもない。自分の体験などに訴えかけて自分で立ち上がる力を与えてくれる印象)が多いと感じているだけに、この「M@STERPIECE」はその中でも最高レベルの力を持っている様に思います。

 そして、それらの歌詞を別の意味で胸に刻み込んで来るのが、歌唱しているメンバーの配置。初のCDシリーズである「MASTER PIECE」のリリースグループ順で担当し、それ以降の新メンバーとなる美希、響、貴音のグループもプラスした4つの括りに気付いた時、その意味するところに胸打たれ、更にはソロで唄うパートに込められた意味の様なものさえも感じてしまい(春香が「ずっと一日ずつ繋げよう」、それを受けて美希が「きっとこの心で」、貴音が「それはどんな日にも出来ること」、それを受けて響が「それが自分になる」など)、もう何度聴いても目頭が熱くなってしまいます。単なる感動とも違う、別の次元の感覚ともいえるこの味わいは、このタイミングでリリースされた「M@STERPIECE」だからこそ到達出来たものなのかもしれません。

 MOVIE VERSIONはそのまま劇中で使われたバージョンで、律子が居ないこと、編曲の違いによる38秒の差があるというもので、これはこれで劇中のライブシーンが鮮やかに蘇るものになっています。でも、765PRO ALLSTERS版を聴いてしまうと、これが本物の「M@STERPIECE」だと思ってしまうので、MOVIE VERSIONはサウンドトラック的側面で完結してしまうのは仕方が無いことかも…。

 って、「M@STERPIECE」の話ばかりなので(笑)、その他に収録された「君が選ぶ道」の話も。

 「君が選ぶ道」というタイトルと、担当が小鳥さんということもあり、765プロのみんなに向けて唄う様なイメージを持っていたため、初めて聴いた時に割とあっさり聴けてしまった(思っていたよりも胸に来るものが無かった)のですが、1回聴いて「プロデューサーに向けて唄ったものだったんだ」と理解してから再度聴き直すと、初めて聴いた時の印象から一変。胸に来るものの塊と言える歌でした(笑)。少なからず、これまた自分のこれまでの生きた中で経験しているものを突いて来るために、立場は違えど胸に沁み入るものがあります。「恋、まさか。じゃあ、何?」から始まる流れ、「儚い雪のように静かに積もっていた」という表現…。もう沢山の想いが溢れて来てしまいます。その時点でプロデューサーや小鳥さんというイメージを抜いても自分の中に確かに残る歌へと変わり、私の中で忘れられない曲の1つとしての一歩を踏み出しました。

 初回限定盤にはBlu-ray Disc Audio(要はBlu-ray Discで、音声が5.1ch収録されたもの。固定メニュー付)で、劇場版の劇中で流れた旧譜群の一部(「THE IDOLM@STER」「眠り姫」「shiny smile」「MUSIC♪」)に加えて「M@STERPIECE」が収録されています。これらも劇中の各シーンを思い起こさせるだけでなく、5.1ch収録ということでの通常収録との差を味わえるというのも高い価値を持っていると思います。通常盤との差が600円ほどなので、再生環境があるのであれば初回限定盤をオススメしたいところです。

 ということで、シングルCD1枚でこれほど全てが胸に来るものだったことは過去に無かっただけに、この1枚は自分の歴史にも残るものになったと言えます。名盤として語り継がれる1枚の発売に立ち会えた喜びは代えがたい宝物です。

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