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2014年10月 5日 (日)

「THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY "WE ARE M@STERPIECE!!"」東京公演 初日LV・2日目現地参加

Dscf4353 「アイドルマスター」の9年目となるアニバーサリーライブ。昨年に続いてツアーとなった2014年は大阪、名古屋、東京という3都市での各2Days公演で各会場1万人程度という最大規模の、久し振り?となる純然たる765PRO ALLSTARSだけでの開催。しかも、大阪と名古屋は出演者が6名、東京は8名という例年なら参加されていた仁後さんや長谷川さんも参加されないこともあって、アニバーサリーで箱も大きいとは言えやや寂しい印象があり、楽しみではあったもののここ最近の「シンデレラガールズ」や「ミリオンスターズ」の人数多さやフレッシュさ、華やかさを観ていたからか「765PRO ALLSTARSは10年で一区切りするもの」と心の中で何となく決めてしまっていたことも手伝って、自分の中に生まれて来る「楽しみ!」という熱量はこれまでの公演と比べると少し小さかったかもしれません。飽きた、とかではなくちょっと新鮮な方にもより多く目を向ける様になった感じでしょうか。そんな中、副業の忙しさから気分転換も兼ねてある意味勢いだけで決めて初遠征となった大阪公演に参加して(感想はこちら)、それまでのテンションは一変します。
 「これぞ765プロ!」を本当に実感するようなステージを目の当たりにし、名古屋公演も行きたくなった(結局諸々の手配が難しいと判断して断念したものの、本当に前日まで迷った)くらいの勢いを自分の中に生んでくれた大阪公演のステージは、これまで参加して来たアイマスライブの中でも思い入れの強い公演となり、約2ヶ月後に来る東京公演への「楽しみ!」という気持ちを静かに、でも強く燃やし続ける力になってくれました。ただ、そんな自分のテンションと比べ、東京公演に行く友人は他の事で手一杯な状況で、一緒に当日をワクワクして待つ感じでないことには寂しさを覚えたりして、結果的に私自身は変なテンションではありました(汗)。そこに副業の忙しさに色々と余裕が無い状況が加わり、当日に合わせた心作りが出来ないままその日を迎えることになってしまった(当然、前日物販には参加出来ず、必要なものは友人に依頼することになってしまった)のは予想外でした…(苦笑)。

【初日 -LV鑑賞前-】

 東京公演初日は残念ながら現地参加でなく、ライブビューイングとなった今回。いつも一緒にアイマスライブに足を運んでいる友人達は全て現地ということもあって、当日は完全に別行動。これまでここまで別行動になったことが無いので、何だか変な感じでした(笑)。完全に自由ということもあり、ライブビューイング鑑賞劇場が新宿バルト9であることもあって、劇場版「アイドルマスター」鑑賞してからライブビューイングに行くのが時間的無駄がないかな?ということで、3日前に予約。意外と同じ感じで行動する方が多いのか、予約出来る様になってから割と直ぐに予約したのに、既にそれなりに埋まっていました。
 で、新宿バルト9に到着したのが13:50頃で、自動発券機の行列やエレベーターの行列がそれなりに居て「もっと早く行動すべきだったか!?」と焦ったものの、14:15の開始までには無事着席。結局「VideoM@ster版」として公開されたものも3週連続の鑑賞となった訳ですが、まさか自分が「アキハバラ電脳組」の劇場鑑賞回数を超えるものに出逢うとは思っていなかったことに加え、何度観ても涙が頬を伝う作品であることにも驚いています。これは単なる作品としての良さだけでなく、自分の積み重ねた歴史とそこに一緒にある想いも含めて全てに訴え掛けてくるからこその感情の揺さ振りなのだな、と改めて感じました。その主題歌である「M@STERPIECE」が副題に付いた今回の9周年ツアー。そのファイナルである東京公演の初日がこの鑑賞の後直ぐ、という状況が物凄く特殊なものであり、最高のお膳立てであることを感じつつ(笑)、ライブ前としてはボロボロな心の状態を十分に整えてくれました。

【初日 -LV鑑賞-】

 劇場版「アイドルマスター」を鑑賞した後、シアターを出てライブビューイングのシアターに移動しようとチケットを確認したところ、同じスクリーンであることが判明(笑)。一旦退場しただけで、また同じシアターに入ることになるとは思わなかったですし、座席位置も殆ど変わらない(ライブビューイングとしては最高の場所と感じる多少前寄りの中央で、視線的にスクリーンが真正面)という環境は目一杯楽しめることが保証された様なもの。入場して間もなく会場の様子がスクリーンに映し出され、もうライブビューイングも回数をこなしたので感覚的にも慣れたもの。しかも、今回はメッカと言えるバルト9での鑑賞ですから、全力で行くまでです。しかも、会場の中心位置に居る訳ですから、その役割はある意味重要と認識して気合は十分。お隣に座った方がP歴1年くらいで9周年ライブの名古屋が初参加というお話で「私も今回初遠征で大阪に」なんて談笑をしているうちに場内暗転。さぁ、楽しいライブの時間の始まりだ! にしても、30分前同じ空間で映画を観ていたのが嘘みたいな雰囲気です(笑)。

 大阪に参加し、名古屋のセットリストも見ていることから、東京公演は「9周年」という括りで構成をなぞるのか、それとも1ヶ月半空けたことで大きく構成自体を変えるのか。そんな興味が大きくあって「大きく変わる可能性大!」と考えていた自分は、1曲目に何が来るのかがその先の展開を読む鍵になるな、と思っていました。8周年ツアーではツアーの前半である名古屋と大阪、後半の福岡と東京でセットリストを結構入れ替えて来ましたから、開幕曲は絶対に変わる!と思って、スクリーンに大きく映し出された社長の開演挨拶と、赤羽根プロデューサーの諸注意を聴きながら心の準備を整えます。あっ、ライブビューイング会場でもスポンサーコールは定番化しましたね(笑)。

 9周年ツアーのオープニング映像が流れ、バンドメンバーの呼吸合わせ(今回はギターが慶くんでないのと、ドラムも替わったので、どんな演奏で楽しませてもらえるのかも楽しみの1つ!)を終えて開幕を飾ったのは「READY!!」。うん、ツアー最終会場となる東京公演の幕開けとして相応しい選曲!だと感じながら、この時点で東京公演のセットリストの大枠予想が自分の頭の中に組み上げられました。アンコールの最後が「READY!!」でなくなった以上、「THE IDOLM@STER」で決まりだろうと。「虹色ミラクル」が披露されるのは間違いないと考えていたので、それを本編ラストに持って来るなら「M@STERPIECE」の位置をどうするか?と思うと「映画の再現として開幕に持って来るとか?」と思っていたので、開幕が「READY!!」であった時点で本編最後はやはりライブの副題でもある「M@STERPIECE」で決まりということが確定した瞬間でもあり、ならば「虹色ミラクル」はアンコール最初だ!というような感じで(笑)。勿論、「READY!!」を聴きながらそんな事を延々と考えていた訳ではなく、最初の1秒くらいでの頭の中のお話しです。ライブビューイングとは言え全力で楽しむまでです。何と言っても「バルト9」というある意味特別な会場でスクリーンを真正面に捉えることが出来る中央付近の座席なのですから!

 「READY!!」が終わり、出演者の皆様からご挨拶。「ワンフォーオール」でのメイン衣装となる「チェックMYノート」ベースの衣装に身を包んだ8名の皆さんから、それぞれの意気込みを乗せてコメントを頂きました。全員からの挨拶が終わると、準備のあるメンバー4名(今井さん、沼倉さん、釘宮さん、原さん)が先に袖に下がり、残りのメンバーで場繋ぎトーク。と言っても、今回の9周年は衣装バリエーションが無いので着替える必要がないので(東京公演だけ増える…ということは無いでしょうから)、基本的にそれ程潤沢なトークタイムがある訳でもなく、衣装の話をしているうちに直ぐに次の曲へ。

 次の曲が大阪・名古屋と同様に「ラムネ色 青春」ならば、その次の展開がソロコーナーとなる可能性は高く、となると「もしかしたら、東京公演はユニット曲が主体になったりする?」という予想は残念ながら叶わない…なんて、それを残念がる訳も無く(笑)、逆にどんなレアなソロ曲が飛び出るのか楽しみしかありませんでした(名古屋に行けなかった分、そこで披露された曲が来てくれるだけでも垂涎もの)。先に捌けた4名が「ラムネ色 青春」を歌うなら、残ったメンバーの中でソロ曲コーナーが開幕することは確定だろうから、そうなると最初は間違いなく中村さんでしょう! 大阪では中村さんが参加されなかったということもあり、今日が9周年で初の中村さんステージ体験となる訳ですから、それがライブビューイングであろうとテンションは上がるというものです。

 ライブに戻った最初の曲は予想通りに「ラムネ色 青春」。SSAで初フル披露となったこの曲も、CD発売後に大阪でオンシーズンで楽しんだ経験もあるので、真夏ではないもののまだまだ十分に曲を楽しむ気持ち的土壌はある!ということと、大阪公演で「ラムネ色」を担当したメンバーに原さんが加わった東京公演ならではの味わいもあって、夏との別れを噛み締めるかの様な別の「ラムネ色 青春」を堪能出来たと思います。

 そして、続くはやはりソロ! 勿論、トップバッターは中村さん! ということで、ある意味でこれしか無い!と言える「START!!」。よくよく考えると「START!!」を聴くのも久し振り。「START!!」に限らず、一部のメンバーに関して言えば「MASTER ARTIST 2」の出典楽曲は披露機会がかなり少ない気がするので、東京公演ではそんな曲達が沢山聴けたら嬉しいな、と。
 自由なトークパート(乾杯込みの給水タイム含む(笑))を挟んで2曲(または続けて2曲でトークを挿み1曲)、という合計3曲唄う構成は今回の9周年ライブの基本軸。中村さんならではの沢山の想いが溢れるけれど、短く纏めなければならないタイムキープ感のあるトークを経て次の曲。…って想像もしていない「私はアイドル▽」!? しかも、中村さんのソロだなんて! 思えば私がXbox360の「アイドルマスター」の楽曲で最初に脳内駆け巡った歌が「私はアイドル▽」だったこともあって、初めてプロデュースしたのが春香であることも含めると何と感慨深いことか。そんな余韻に浸りながら楽しんでいると、予想は出来ていたのに準備を怠り気味だった「キラメキ進行形」が流れて来て、「しまったっ(汗)」と思いました。それでも、8周年で体験した時よりも「コールする側として何をすべきか」の戸惑いが薄れていたので、自分としては十分なレスポンスが返せたと思うものの、まだまだ完璧とは言えないので、もっと楽しめる様に努力を重ねたいところです。

 続いてドラムがリズムを刻んだ状態となり、この流れは大阪でも体験した流れだ…ということで、会場全体で創り上げる「おとなのはじまり」のお時間! ライブビューイング会場でも下田さんの指示通りに半分から右と左で分かれてのコール練習をしたりして、会場との一体感を味わっていました。
 トークタイムではライブビューイングも色々と気に掛けてくれたことも嬉しかったですが、「今月誕生日の人!」という質問があって、偶然にも該当した私がつい手を挙げてしまい(汗)、ライブビューイングとは言え、周囲に「おめでとう」と祝福されるのは照れくさかったです。
 そして近年定番化した感のある「黎明スターライン」と魔法のスティック演出(演出しているのは観客席側か(笑))。そこから続く曲がまさかの「YOU往MY進!」。何気にライブで聴くのは初めて(6周年の名古屋でしか歌われていなかったような気が)。しかも、これまた初の試みかと思うタオルを使ったアクション! 最後のお風呂タイムの部分ではタオルを畳んで頭に乗せるといった斬新なアクションもあって(笑)、下田さんの「楽しませよう」というステージの進化は止まらないのだな、ととても感心・感激しました。また、定番の兄ちゃん・姉ちゃん以外にもスタッフを呼んだりしていたり、下田さんは皆でステージを創ろうと色々試みている姿も印象的でした。ライブビューイングの鑑賞者に向けても沢山呼びかけてくれたのも嬉しかったですね。

 次に続くは平田さん。流れて来た「迷走Mind」は冬フェスで聴けはしたものの、平田さんオリジナルは5周年ライブ以来? 中村さん同様、9周年としては初の平田さんなので、そのカッコ良さを全身で堪能。
 途中のトークコーナーは自らのトークを「中年トーク」と表現して、パフォーマンス中の平田さんとのギャップにメロメロ(笑)。その後のずり落ちる腕輪(笑)を物ともせずにパフォーマンスし切ったのは流石! 6周年ライブ以来の「tear」や、TGS2011以来の「おもいでのはじまり」など、久し振り続きの平田さんのステージは定番の「自転車」こそなかったものの、魅力の詰まった良いステージでした。

 前半ソロコーナーも4人目。となると前半のトリになる訳ですが、それを任されたのは浅倉さん。5周年ライブでアイマスデビューした浅倉さんは、ある意味で人一倍努力して今のポジションを得たと感じているだけに、劇場版における雪歩の位置付けもそうですが、様々な新旧の橋渡し的立ち位置をキッチリこなしてくれる様になった事はとても嬉しく思います。
 「イエーーーーーッ」で登場したということは、勿論「ALRIGHT*」。もう、浅倉さんの雪歩では定番中の定番となった感のあるこの曲は、バンドメンバーとのダンスも楽しげでパフォーマンスも安心して見ていられる様になりました。そして、大阪で解禁された「Kosmos, Cosmos」を東京でも。より多くの人にこの曲が届けられたことをとても嬉しく思い、それと同時に「これで、雪歩は完全に浅倉さんが継いだな」と感じたりもしました。
 「Kosmos, Cosmos」が終わるとキーボードのソロが次の曲への繋ぎを演出。耳にしたことのあるそのフレーズは、まだちゃんとリリースされた歌ではないため、「まさかここで披露されるとか?」と焦っていたら正にそれ。嬉しいは嬉しい反面、いつリリースされるか分からないこの曲をここで聴いてしまうと、聴きたいのに聴けない期間が長くなるので辛いと言えば辛い。改めて、日本コロムビアさんにはリリーススケジュールを考えて欲しいところです…。まぁ、それはそれとして初めてフルで聴く「あの日のナミダ」は、全てを継いだ浅倉さんの雪歩の「これからの一歩」を飾る成長の証の歌に聴こえました。

 浅倉さんのソロステージが終わると、全員を呼び入れてのトークタイム。それぞれの唄った歌の感想を述べつつ、そこから時折脱線したり無茶振りしたりで、素敵な個性の集まりであることと信頼感で結ばれたメンバーに恐いものは無いな、と感じたりしました。個人的に、「おもいでのはじまり」を唄った平田さんと中村さんのやり取りがとても可笑しく(「おもいでのはじまり」を一緒に唄いたいという話で、中村さんが何とか平田さんの目に留まろうと動き、デュエットをお願いした後に丁重に断られた流れ)、その原因であるTGS2011のステージを知っているだけに爆笑でした。

 続くのは不参加メンバーのカバー曲コーナー。仁後さん、若林さん、たかはしさん、長谷川さん、滝田さんの5名の曲を8名でカバーする? 8曲唄う? なんて考えていたら、トーク後にステージ上の残ったのは中村さんと沼倉さん。流れて来たのは「Day of the future」! となると2名ずつで4曲か…、小鳥さんの歌をカバーしないのは仕方が無いか…と少し残念ながらも、随分と久し振りに感じる「Day of the future」と、ダンスをコピーした中村さんと沼倉さんのパフォーマンスに「おぉっ」と釘付けになりました。
 そして「9:02pm」を下田さんと原さん、「チクタク」を今井さんと釘宮さん、「liVE」を平田さんと浅倉さんという組み合わせで連続披露。組み合わせの妙も然ることながら、選曲が素敵すぎでした。個人的には「チクタク」でなく「スマイル体操」だったら最高でしたが、SSAの仁後さんの歌唱を思い出しつつ、今井さんの「チクタク」が聴けたことはかなり嬉しかったです。「9:02pm」もライブで聴くのは初ですし、「liVE」も4周年ライブ以来。平田さんと浅倉さんは律っちゃんメガネを着用して律子感を上げていました。更に2番のAメロからBメロに掛けて畳み掛ける部分の歌唱は難度の高い部分だと思いますが、ピッタリ合っていたことも凄いな、と感じた部分です。

 カバー曲のラストを飾るのは…「ONLY MY NOTE」! 大阪・名古屋ではアンコール1曲目だったこの曲も、その場所を恐らく「虹色ミラクル」に譲ったとなれば、玉突きされて入る場所はここしかないでしょうね。となると、今回は「自分REST@RT」無し…? なんてことが頭を過ぎりながらも、大阪公演ではまだCDリリースがされていなかった「ONLY MY NOTE」も発売済ということで、燻ることなく弾けられる様になったので全力で楽しみました。サビラストの二人組でハートを作る演出も健在でした。

 「ONLY MY NOTE」が終わると、スクリーン一杯に社長が登場。情報コーナーか何かに入るのかな?と思ったら、どうやらシークレットゲストの登場のようです。社長の話しの中にゲストが誰なのかを匂わす内容が散りばめられ、「空・花・光」なんてワードが出たらゲストは一人しか居ないじゃないですか! 東京公演は出演者として名を連ねていなかった、滝田樹里さんが初日のゲスト!! 唄ってくれる歌は勿論「幸」。冬フェス以来となる「幸」の披露ではありますが、本当に幸福感を味わうことが出来ました。ここまで小鳥さんの歌シリーズを聴けた年であることを考えると、尚更「花」を聴けなかったことが、名古屋に参加出来なかったことが悔やまれます(涙)。

 シークレットゲストコーナーが終わり、再度ステージ上に勢揃いする出演者の皆さん。滝田さんを加えて9名となったステージはなかなかに壮観且つ華やか。滝田さんにはゲスト出演が決まった経緯が質問され、「出ちゃいなよ」的にあっさり決まったとか(笑)。もしかしたら、公演時間の限界から8名に絞られたのかもしれないな、と今になって感じることになるとは。そしてバンド紹介へと移り、ベース&バンマスの大山徹也さん、ギターの沢頭たかしさん、キーボードの持山翔子さん、ドラムの村田一弘さん、ストリングス隊の矢野小百合さん、新井恵さん、齋藤麻衣さん、佐藤麻衣子さんが紹介され、キーボードの持山さんは「CHANGE!!!!」のフレーズを、ストリングス隊は「MUSIC♪」のフレーズを披露してくださり、会場の士気を更に高めてくれた様に感じました。やはり、ソロ演奏としてカッコ良いプレイを見せてくれるのも良いのですが、観客席側からすれば「知ってる曲のフレーズ」を弾いてくださるのは嬉しいものですから、ちょっとした気持ちの交流としてこういう文化は続いて欲しいものです。

 バンド紹介が終わると、気付けばドラムがリズムを刻み続けている光景が。これも大阪で味わった流れですから、もう誰が何を歌うか分かっている私は、スタートダッシュが切れる様に準備を進めます。ソロ前半組の4名である中村さん、下田さん、平田さん、浅倉さんで唄うのは…「待ち受けプリンス」! 大阪で体験していない、平田さんと中村さんが入った「待ち受け」の破壊力は抜群で、一気にトップギアへ入れることが出来ました。もう記憶が飛ぶくらいに(笑)楽しい1曲でした。

 ソロ後半組のトップを飾るのは沼倉さん。キーボードソロの繋ぎを聴く限り「Rebellion」が来ることは明白。東京会場で、そしてこのライブビューイング会場でどんな「真実の赤」が体験出来るか。大阪会場2日目で思わず感嘆の声を漏らしてしまう程の素晴らしい「赤」が見られることを期待してしまいます。結局のところ、感嘆の声を漏らすことはありませんでしたが、もう完璧なスイッチングが出来ている様に感じた会場の一体感には「凄い」という言葉しか見つかりません。ある意味、全員のサインライトを演出する側がスイッチ一つで切り替えているくらいに見えるのですから。これが「プロデューサーの一緒にステージを創ろうとする意思の力なんだな」と思わずにはいられません。
 定番化したカッコ良い「Rebellion」の後は何が来るのかと思えば、大阪に引き続き「オーバーマスター」です! 一時期「オーバーマスター日照り」とも言えるくらいに披露機会が少なかったこの曲も、これだけ回数を披露してくれると流石に満足ではありますが、やはり「プロジェクトフェアリー」として聴きたいものです(贅沢?)。そして、もう1曲は沼倉さんが強く「唄いたかった」と語った「shiny smile」! 私個人としても「shiny smile」は思い入れのある唄で、最近沼倉さんの選曲は私の心を鷲掴みにするものが多いです(8周年の「まっすぐ」とか、9周年大阪公演の「しあわせのレシピ」とか)。今更ですが、3周年ライブにて沼倉さんと原さんのアイマスデビューのステージに立ち会ったのも何かの縁なのではないか?と最近は思えてなりません(笑)。

 そして続くのは釘宮さん。しかも、私が特に釘宮さんのダンスが好きな「キミはメロディ」とは! もう、大阪公演で全身で堪能した釘宮さんのステージではありましたが、まだこんな隠し玉が東京公演で用意されるとは思わなかったので、のっけからちょっと悶え気味でした(笑)。その他の2曲が「プライヴェイトロードショウ」「フタリの記憶」と、大阪でも体験した2曲ということもあって悶え死にせずに済んだ感じですが(爆)、安心して釘宮さんがステージ上でパフォーマンスをしているのを観ていられる不思議(以前は求めても出演されないことが殆どでしたから、最近の出演率に余計そう感じます)。生バンドでの「フタリの記憶」がより多くの方の耳に届けてもらえたことは、観客側としてこんなことを思うのも何ですがとても幸せでした。

 次に聴こえて来た前奏は…「KisS」!! 私にとって9周年初体験の原さんのステージが開幕した訳ですが、まさかの選曲に度肝を抜かれました。「オーバーマスター」のカップリング曲な訳ですが、決してメジャーな歌とは言えないこの曲を選択する勇気は、流石と言うか「アイマス」ならではと言うか。でも、今の原さんだからこそ、この曲のパフォーマンスが映えるのかも…と感じるカッコ良いステージでした。
 トークを挟んで披露される曲にも驚きを隠せませんでした。まさかの新曲「ふたつの月」が来るなんて。先に新曲披露した雪歩の「あの日のナミダ」もそうですが、「新曲ダイジェスト」として聴いたフレーズの一部において「これは!」という印象を残してくれたベスト3のうちの2曲が「あの日のナミダ」であり、「ふたつの月」なのです。原さんが「貴音」として唄う歌には「月」に想いを馳せるようなものが多いですが、近年の原さんの歌唱はそれがとても似合うと感じています。だからこそ、フレーズの一部しか知らぬとは言え、こうしてフルに聴ける機会が来ることがとても嬉しい。あぁ、早くリリースしてください、日本コロムビアさん! そして、SSAでその表現に感動した「恋花」を続けて披露。「恋花」が随分と前の歌に感じてしまいますが、「瞳の中のシリウス」を聴く機会が先に訪れたからなのかもしれませんね(こちらは原さんの歌唱ではありませんけれど…。そういう意味では「瞳の中のシリウス」も聴きたかった!あぁ、名古屋!)。

 そして、やはり最後は今井さんになるのか…という感じですが、これは悪い意味ではなく、今井さんがステージを背負う立ち位置になるのは仕方が無いのかな…という「もう少し気を楽にさせてあげたい」という感覚です。それでも、中村さんで始まって今井さんで締める。正に「アイドルマスター」の、そして「765プロ」のステージだよな、と感じます。にしても、最初の曲が「Blue Symphony」なんて全くの予想外。歌自体は結構ライブ等で聴く機会があったものの、やはり今井さんのソロとなると受け留めるものが違います。だからなのか、この曲が流れた時、私が居たライブビューイング会場に1人かなりはっちゃけた人が居ました(汗)。それはそれとしても、素晴らしい”蒼が奏でる調べ”を堪能出来ました。
 そして、東京公演でもやってくださったのは「座って聴く」ということ。続く「眠り姫」と「蒼い鳥」は、今井さんが任された東京公演のトリとして貫禄のある素晴らしいステージを披露してくださいました。
 アイマスライブにて「眠り姫」を聴く機会は幾度となくありましたが、それぞれの「眠り姫」に何かしらの思い出がある様に感じています。初めて今井さんの歌が胸に来たと言える「眠り姫」をそんな風に感じる機会に沢山巡り逢えたのは、1回1回の「眠り姫」を魂込めて唄って下さっている証かな、と思うのです。静かに座って聴きながらそんなことを思った今回の9周年。大阪も、東京でも最高の「眠り姫」が聴けて感無量でした。
 そして、5周年以来であろう「蒼い鳥」。初のTVアレンジとは言え、初めて「蒼い鳥」を聴いた時よりも素直に耳に届く様になった気がします。自分の中で「歌姫」というキーワードが何かすんなり受け留められなかった最初の頃。それ以降、ステージなりインタビューなり、今井さんの沢山の想いや覚悟に触れて来た中で感じた「孤独な戦い」は、いつしか「歌姫」という言葉も受け留められる歌唱となって胸に届く様になっていました。アレンジの違いはあれど、今回聴いた「蒼い鳥」が一番好きです。

 ソロ後半組が全て終了し、全メンバーを呼び込む今井さん。滝田さんも含んでの総勢9名ものメンバーが勢揃いし、今日のステージの感想を一言ずつ語ってくれました。「観客席側が座っている光景が新鮮だ」という話があったり、やり残しがあるという平田さんが「まっこまこりーん」を挟んで来て、続く浅倉さんが言いたいことを忘れてしまうなど、それぞれの個性が融合して創られたステージがとても愛おしく、終わりに近づいているのが名残惜しく感じてしまいました。既に4時間は過ぎているであろう公演なのに、全く疲れを感じないのも驚きです…って、ライブビューイングだからかな?(汗)

 そして最後を飾るのは勿論「M@STERPIECE」。劇場の再現度という意味ではSSAには及びませんが、気持ちの一体感という意味での再現度は寧ろ勝っているのではないか?と思える、会場全員合唱での「M@STERPIECE」は本当に心地良かったです。スクリーン越しではありましたが、皆キラキラでした!
 「M@STERPIECE」を唄い終えてメンバーの皆さんが退場。退場BGMである「M@STERPIECE」のアレンジを演奏していたバンドメンバーの方々も演奏を終えて、本編全てが終了。勿論、もう一弾けが欲しい観客席側から巻き起こる「アンコール」コール! するとスクリーン上に流れるビデオレター…というより、「アンコール賑やかし部隊」の不参加メンバー4名(仁後さん、若林さん、たかはしさん、長谷川さん)。手には思い思いのサインライトを複数持って、会場のアンコールコールを微妙な斡旋(笑)。それでも、単に会場だけで単調な「アンコール」コールをするよりも、こういうのがあるならあっても良いかな?とは思います。「アンコールありき」の予定調和的イメージは少し嫌ではありますが、全てを「演出」と捉えると気持ちよく受け留められます。

 ビデオレター(?)がフェードアウトすると、ステージに照明が灯って再登場するメンバーの皆様。そこで、次に唄う歌のヒント的会話がなされ、「劇場にはもう1つ大切なキラメキが…」と間違いなく「虹色ミラクル」であることが会場中に伝わります。そして始まる「虹色ミラクル」は、SSAで聴けるなら聴きたかったと思った1曲ではありますが、この9周年の最後を締め括るのにこそ相応しい1曲である様に感じました。大阪、名古屋と繋いで来たバトンが東京に来て、その時々を重ねた皆で創り上げて来たものを今この瞬間共有していると感じ、それが正に「虹色ミラクル」なんじゃないかと。そんな事を思いながら一人で胸を熱くしていました。

 そして、最後はやはり「THE IDOLM@STER」! 9年という歴史を噛み締めるように極上の一体感を味わいながら弾ける1曲は今日のライブの成功を皆で祝っている様でした。そして、最後は「アイマスですよアイマス!」をコールした後、基本2人ずつの退場(最初に滝田さんと沼倉さんと原さんが、平田さんと下田さんが、釘宮さんと浅倉さんが、最後は中村さんと今井さんが、という感じ)。最後はスクリーンに社長、そしてプロデューサーが登場して一本締めにて4時間40分という長時間に渡る9周年ライブ東京公演初日は終了しました。ライブビューイングとしてはここまてで、後は会場内で「アイマス最高!」「お疲れ様でした!」とお互いの健闘を称えあって終了となりました。
 ちょっと面白い体験という意味では、バルト9ならではなのか、館内放送での案内にて「館内のプロデューサーの皆様、お疲れ様です」と言われたり、終演後、次の映画上映準備の為に即入替する必要があるためにダラダラして居られなかったこと(笑)、そしてスクリーンから出て来たところ、職員の方が「ありがとうございました」と言っている中で突然「お疲れ様でした」に変わったこと(笑)。どこまでも、「アイドルマスター」という作品に接する皆さんの意識が高いことを目の当たりに出来たのは良かったです。

 今回、初日を終えた感覚としては、比較的大人しめの楽曲が多かったからか、弾け足りない印象が残りました。特に前半に比べ、後半がそういったタイプの楽曲が多かったので余計にそう感じたのかもしれません。勿論、満足度は高いのですが、もう少し弾けたかったな…というのが正直なところでした(ライブビューイングだから余計にそう感じたのかも)。Tシャツを着替えずに済んだのがその証でしょうか。

 退場した後は、場所を移動して現地参加している友人達と合流。22:30過ぎくらいから27:00近くまで祝杯を挙げて解散。帰宅したのは朝4:30近くで、ゆっくり寝ていたいものの、8:30には起きてプリキュア応援しなくちゃいけないので(爆)、4時間無いくらいの睡眠時間で、東京公演2日目は無事に乗り切れるのでしょうか…?(汗)

【2日目 -現地参加-】

 2日目は現地参加ということもあり、初の東京体育館へお昼過ぎに出発。生憎の天候ではありましたが、台風直撃は免れた感じであるのは流石「アイマス」とでも言いましょうか(笑)。会場周辺(って代々木なので周辺とは言えないかな?)でがっつり昼食を頂き、ライブへの準備はバッチリ。会場へ戻れは既に開場されており、そのまま入場して座席へ。15:00の開演までもう30分ほどという時間に急速に高まるテンション。昨日のライブビューイングも十分に楽しみましたが、やはり現地で感じる熱気を含んだ空気は嫌でも気持ちを昂らせてくれます(会場内を好きな様に見られるのは空間を感じられるのでやはり嬉しい)。南側2Fの中央付近前寄りという、自分としては十分な視界が確保されている座席で文句無し(勿論、参加出来ている時点で文句なんかあろうはずもありません(笑))。場内BGMに合わせてコールを入れる方は大阪同様目立つこともなく、静かに開演の時を待つことに。隣のプロデューサーさんが、現地参加は初めて(LV参加は経験済のP歴1年目)ということで、「現地ならではの熱量を存分に味わって楽しんでください!」という話をしているうちに定刻5分遅れくらいで場内暗転。スポンサーコールを終えてスクリーンには社長が登場し、ツアーの本当のファイナルとなる本日の意気込みを参加者全員に確認する様に言葉を発します。追って登場する赤羽根プロデューサーの興奮混じりの諸注意(?)に耳を傾け、始まるオープニングムービー! バンドの前奏を経て流れ出す開幕曲「READY!!」。「THE IDOLM@STER 9th Anniversary WE ARE M@STERPIECE!!」東京公演2日目・ツアーファイナル開幕です!

 2日目は初日と基本構成は同じで、オープニング「READY!!」、挨拶、「ラムネ色 青春」(ソロ後半組)、ソロ前半(中村・下田・平田・浅倉)、不参加組カバー曲コーナー、「ONLY MY NOTE」、シークレットゲスト、バンド紹介、「待ち受けプリンス」(ソロ前半組)、ソロ後半(沼倉・釘宮・原・今井)、挨拶、「M@STERPIECE」、アンコール斡旋ビデオレター、アンコール(「虹色ミラクル」「THE IDOLM@STER」)という流れ。ある意味、この流れは9周年のツアー全てにおいて踏襲されており、2日目のソロコーナーにおいてセットリストの一部が変わる、というのも同じでした。が、東京公演2日目は、そういう感覚だけの話ではありませんでした。ある意味で、初日と全く異なる印象を持つほどに「変わった」と感じたのです。それは、「セットリストが半分ちょっと(19曲)異なる」ということもそうですが、やはり「ツアーファイナル」という9周年ツアーを統括する、派生コンテンツ(「シンデレラガールズ」や「ミリオンスターズ」など)を含めない「765PRO ALLSTARS」であることの集大成と位置付けられたステージだからに他ならないかな、と。特別大きな情報がアナウンスされることもなく、純粋にパフォーマンスだけで勝負し、後続コンテンツに対してその歴史と貫禄を見せつけたステージであった様に思います。

 簡単に初日と比べて変わった部分を挙げながら所感を述べると…

  • ソロコーナー前半開幕の中村さんが曲の意味合い的開始宣言「START!!」から、中村さん自身の「アイマスの歴史スタート」と言える初レコーディング曲「太陽のジェラシー」で開幕。その感慨深さたるや…。トークパートでは「○○を越えて」の様な表現を連発。そこから想像した「Vault That Borderline!」がまさかの披露! そして更に続くのがもっとまさかの「I Want」!! 思わず「うぉぉぉぉっっっ!」と叫んでしまったくらい。…って、昨日と3曲とも異なるセットリスト!? 全く先が読めなくなった2日目の展開に心躍ったのは言うまでもありません。
  • 続く下田さんも「Honey Heatbeat」を引っ提げて登場。「I Want」からのコンボに更なる熱量を上乗せすることになるとは!(名古屋公演不参加の悔い解消(1)) そして「黎明スターライン」を経ての「ジェミー」! 大阪でも聴けたけれどまた聴けた喜び! それと、トークパートでは「お・も・て・な・し」のジェスチャーからのオリンピック招致で東京に決定した瞬間の「TOKYO」と同じようなフリップを用意して、小ネタを披露。これが次以降、ほぼ全員がこのフリップを使って何かをしなければならない羽目に…(笑)。
  • 平田さんは「迷走Mind」を経て「自転車」! これが無いと寂しいと感じものもあっただけに、高いところから「好きだーーっ!」を叫ばずとも(笑)、気持ち良く一体感を味わえました。そして、これまた嬉しい「チアリングレター」。7th以来ですが、全体構成の中で一息入れるタイミングとしても絶妙で歌声にも癒されまくりでした。トークパートでは下田さんの置き土産である「TOKYO」フリップを使ってお茶会の話へ。「お茶会大好き!」と語る平田さんが印象的でした。
  • 前半ラストの浅倉さんは「何度も言えるよ」で開幕。「ALRIGHT*」が流れたら「何度も言えるよ」が無いというセットリストが殆どで、近年「ALRIGHT*」の比重が高かっただけに、こうして「何度も言えるよ」が聴けたのは嬉しいです。そして、これまで聴けなかったことが嘘のように「Kosmos, Cosmos」を堪能した流れからの「First Step」。最近では割と披露される様になったこの曲も、聴く度に新たな喜びが生まれると言いますか、最初の頃の様な「初心」に紐付く感動とは質の違う「ここに居ることへの感謝」が伝わって来る様になりました。途中参加でしかも役交代となった浅倉さんだからこそ積み重ねられたもの、表現出来るものが最近出て来た様に感じます。トークパートでは再度「TOKYO」フリップでの小ネタを会場から迫られ、階段に腰かけて「あずみ様」モードへ。チラリと覗かせる太腿にドキリとさせられながら、「世界で一番熱い場所」を問うコント(?笑)を堪能。
  • 前半終わってのトークパートでは、大阪で披露された沼倉さんの「ラムネ」が復活!(笑) その他、浅倉さんの歌唱を観ていた今井さんが「雪歩が後ろに見えた」という表現をして、「ジョジョ」的トークに発展しかかったり、「そこに跪いて!」と唄っていた中村さんの上を行く釘宮さんの「おあずけ」プレイ(笑)が炸裂したり、初日よりも随分と自由なトークが展開していた様に思います(流石に初日は終演時間の関係で余裕が無かったのでしょうね)。
  • ゲストコーナーは予想はしていたけれども、社長の前振りで予想的中であることが分かり、実際の登場に会場が物凄い歓声に包まれた茅原実里さんの登場! 初めて「アクセルレーション」を聴いた時に正直「うーん…」という印象だったのですが、「ワンフォーオール」をプレイして玲音というキャラクターに触れて、そのパフォーマンスを観たら意外としっくり来て、それ以降「アクセルレーション」への違和感も無くなってしまったから不思議(笑)。「アイマス」ステージ初登場の茅原さんは、その熱量も凄くて全力でパフォーマンスしていることが分かるくらい。そんな姿を見せられては、こちらも全力で迎え撃つしかない!という感じで、ウルトラオレンジに染まる会場は今日一番の爆発力があった様に感じました。衣裳も765プロが着ている「チェックMYノート」がデザインのベースにありつつも、黒とゴールドで”へそだし”、髪飾りには蝶型ブローチという、オーバーランクである玲音を彷彿させるしっかりしたもので、パフォーマンスに華を添えていました。
  • 後半の開幕である沼倉さんの1曲目は今や定番となった「Rebellion」、続くは「しあわせのレシピ」! 大阪公演での感動も蘇りつつ、”おたまアクション”にも磨きが掛かっていてハートマークに癒される感覚もそのまま。その後、トークパートで次に唄う歌についてとつとつと語る沼倉さんの口から発せられた次の曲タイトルは「初恋 ~一章 片想いの桜~」。この選曲には本当に驚きましたが、とても凝ったスクリーン演出も含めて想いが伝わる感動的なステージとなりました。いつか「初恋」の5曲が続けて奏でられる日が来たら良いな、と改めて思いました。それとトークパートでの「TOKYO」ネタは、ドラム担当の村田さんに波及し「しあわせのレシピ」のハートを描く実演をして「しあわせのTOKYO」を演出してくれました。
  • 続く釘宮さんは「キミはメロディ」で始まり、「Sentimental Venus」を経て「my song」へ。「Sentimental Venus」はSSAや大阪公演でも聴いていますが、私の中では釘宮さんのソロとして聴いた回数が最多であることが驚きです(笑)。そしてピアノのライブ用伴奏から次が「my song」であることが分かる訳ですが、もう釘宮さんと言えば「my song」。そんな印象があるくらいにこちらも披露機会が多くなりましたが、今回は生バンドでの「my song」ということで、釘宮さんのパフォーマンスとしても味わい深いものになった様に思いました。5thでの「my song」の印象が強く残っているものの、今回の「my song」も私の中で大切にしたいシーンの1つとなりました。その他では「TOKYO」のパネルを使って何かをする代わりに罵ってもらう流れとなり、「変態!ド変態!der変態!変態大人!」の四連発&「ピンクの棒なんか振って、揃いも揃ってバッカじゃないの!?」と罵ってもらい、会場が喜びの声で溢れかえったことは忘れらません(笑)。
  • そして聴こえて来た前奏は…「Princess Snow White」!! 名古屋で披露されたこの曲がこうして東京公演でも披露されたことに感謝です! 以前「ぷちます!かんしゃさい」にて、最も楽しみにしていながら、目に余るフィーバーをしていた目の前の人に邪魔されて全然楽しみ切れなかった苦い思い出がある曲のリベンジ機会を期せず頂くことが出来て、全力で楽しむことが出来ました! そして定番ながらも回を重ねる度に味わい深くなる「風花」、そして昨日初披露してくれた「ふたつの月」も2回目の披露。ライブビューイングであった昨日と違い、スクリーンの演出をしっかりと観ることが出来て、より強い印象を残すに至りました。スクリーンと言えば、名画「ミンナイッショダヨ」(笑)の話が展開し、その絵が大写しになるというスタッフの準備の良さに場内爆笑でした。更には「ミンナイッショダヨ」の即興ソングまで披露されて、「アイステ!!!」のトークが垣間見えた瞬間がありました。
  • ソロ後半最後を飾る今井さんは初日の「Blue Symphony」から「Fate of the World」に替えて、ステージを一気にヒートアップ! 私が初めて体験した大阪公演のそれとは今井さん自身のパフォーマンスも会場の熱量も一段上になった感覚で、途中に挟み込まれたハイキック等、今井さんの「カッコ良さ」の一つの完成形が観れた様に感じました。1曲を終えて、これまでの積み重ねや9周年ライブツアーのことをとつとつと語る今井さんに自然と背筋を伸ばして聞き耳を立てるプロデューサーの皆さん。そこで創り上げられた空気を持って次の曲へ…という流れを断ち切る様な観客席側からの「TOKYO」ネタ要求…(苦笑)。これは、気持ちは分かるものの観客側に苦言を呈したい部分ではあったのですが、それを「TOKYOは使わないけれど、私のハイキックで勘弁して」と切り替えす今井さんに、今度は「蹴られたい」という想いが爆発する場内(汗)。そんな流れをものともせず、華麗なハイキックを披露した後に元の空気に近い状態に戻す今井さんに驚かされたと同時に、「この後は何かが来る」という漠然とした緊張感が私にも伝わって来ました。
     トークパートを終えて披露されたのは昨日と異なる「蒼い鳥」。ツアーファイナルのソロパート開幕が中村さんの「太陽のジェラシー」、そしてトリが今井さんの「蒼い鳥」という、「アイドルマスター」の歴史をスタートさせた二人にとっての”はじまりの曲”が、ツアーファイナルで揃って披露されたことの意味を考えると、9年(実際にはそれ以上)という歴史が積み重ねたものを感じます。そして、その堂々たる「蒼い鳥」を終えて続いたのは「約束」。この曲も披露される時は大きな意味を持つことが殆どであり、7周年の時のTVアニメの再現であったり、SSAでの765プロとしてのステージを後輩に見せる意味であったり…。そういう流れを感じる中での今回の披露は、歌いだしから今井さんの想いが強く反映されているのを感じるくらいに違う印象がありました。そんな「約束」において最大の仕掛けが用意されるタイミングとなる2番を終えてから想いが解放される手前、「Wow~」と唄う今井さんだけに当たるスポットライトに「何かが来る」という緊張感が走ります。そして、「ジャン、ジャン、ジャン…!」と演奏が一呼吸置いて「歩こう~」と再開した瞬間に明転するステージに現れたのは今井さんを中心に囲う様にステージに立つ他の出演765プロメンバー! そして共に唄う「約束」! それを全て背負って唄う今井さんでしたが、途中想いが募り感極まってソロパートが唄えなくなってしまい…、その瞬間に途切れなく全員でフォローして唄い出す! そんなシーンを目の当たりにし、ただでさえ胸が熱くなっていた私自身も涙が溢れてしまいました。ある意味でTVアニメ20話の再現が目の前でなされ、最後はフォローしていたメンバーが全てを今井さんへ繋ぎ託し、その想いを受け止めて力強く、そして優しく歌い上げた「祈りを響かすように そっと誓うよ 夢を叶える 君と仲間に 約束…」の歌詞は、9周年の集大成であり、765プロが紡いで来た絆であり、「アイドルマスター」の歴史そのものと言って良いものを聴き手となる全員の胸に運んでくれたのではないかと感じました。もう何処までが決められていた演出かは分かりませんが、その圧倒的なステージに感動渦巻く場内は「飲まれた」と言っても良い状態だったと思います。続く「ララララ…」の部分は普段なら、普通に合唱するのが最近の定番ではあったと思うのですが、今回は胸がいっぱいで「ララララ…」を一緒に唄うことすら忘れてしまうような状況(少なくとも私はそうだった)で、少しずつ会場が歌い始めて最後は全員で唄っていた、本当に「一つになった」と感じられるステージがそこにはありました。会場全ての人やライブビューイングで時間を共有している人の想い全てで創り上げられた眼前に広がる「約束」のステージは、過去の「アイマス」ライブに置いて、間違いなく「M@STERPIECE」なステージであったと思います。そんな空間を一緒に創り上げる力になったこと、見守ることが出来たことに心から感謝した素晴らしい時間となりました。
  • ソロ後半が全て終わった後の出演者の皆様からご挨拶は、ツアーファイナルの千秋楽ということもあって、そこまで積み上げた想いが溢れて、最近では滅多なことでは声を詰まらせなくなった皆さんが、5周年ライブの時以来と思える涙と笑顔で彩られたそれぞれのコメントとなりました。特にツアーを全通しした今井さんと下田さんは自然と責任やプレッシャーを感じつつも、ツアーを走りきって立っているその場所から見える光景に本当に胸がいっぱいになっているのが伝わり、こちらも胸がいっぱいになりました。そんなステージ上でキラキラする演者の皆さんが創り上げた空間で感じた感謝の想いは、どのような形でも見届けた人達に隅々まで届いたと思うし、「こちらこそ、本当にありがとう」という気持ちを抱いたのではないかと感じました。
  • 本編最後の「M@STERPIECE」は、スクリーンに歌詞が表示されて(初日はライブビューイングだったのでちゃんと確認は出来ていないものの、表示はされていなかった様な…)、本当の全員合唱。千秋楽だからこそ、「約束」の後に皆さんの締めのコメントを聞いた後だからこその一体感がそこにはありました。「M@STERPIECE」の歌詞がとても胸に響き、改めて「”感動”って、こういうことだよな」と実感する、本当に”最高傑作”の「M@STERPIECE」が創り上げられたと思います。欲を言えば、Dメロに当たる「MASTER PEACE!」の後、映画同様祝砲からの紙ふぶきが舞ってくれたなら…!と思わずにはいられませんでした(7th以降、祝砲が無くなり、天から舞うのも冬フェスの風船が最後なので…)。
  • アンコールコールは初日と同じメンバーのビデオレターで、アンコールは「虹色ミラクル」と「THE IDOLM@STER」の2曲。「THE IDOLM@STER」はシークレットゲストの茅原実里さんが加わり、本当に全員で「アイマスワールド」を体現していたのが印象的でした。
  • 最後の退場は茅原さん、平田さんと原さん、沼倉さんと釘宮さん、下田さんと浅倉さん、中村さんと今井さんの順番(だったと思う)で中央での挨拶を経て奥に下がっていましたが、ここで中村さんから名言が飛び出しました。「アイマスを始めた時、プロフィールを書いていて趣味・特技の欄に何を書くか迷った。10年くらい続けていれば、それが趣味・特技になるんじゃ?と石原さんに言われた。今なら書けます、”趣味・特技はアイマスです!”」と。
  • 最後の社長挨拶および赤羽根プロデューサーの音頭で1本締め、という締めは基本同じながらも、劇場版「アイドルマスター」の打ち上げパーティの出演者が発表されたのは初日と異なりました。
  • 個人的な事としては、昨日のライブビューイングでお隣だったプロデューサーさんが、終演後会場内でバッタリ出逢えてとても驚きでした!(笑) 千秋楽でも隣のプロデューサーさんが名刺を配っているのを見て、「本当に自分も名刺を作ろう!」と思いました。大阪で同じことを思ったのに、出来なかったことを後悔…

 箇条書きにしようと思いつつ、構成が同じ割には色々な部分が異なった千秋楽。私の場合はライブビューイングと現地参加という違いも重なったからなのか、2日目に体感した熱量と感動は初日の比ではありませんでした。10年目を来年に控えた今、ある意味誰もが「10年続く」なんて思っていなかっただろうし、作る側、支える側、全ての色々な力が影響し合ってここまで来たと実感するだけに、「アイドルマスター」というコンテンツが進む未来を最後まで見届けたいと強く思えた9周年ライブツアーとなりました。コンテンツとして幅を広げ、多岐に渡った「アイドルマスター」の、正真正銘オリジナルである「765プロ」だけで構成されたステージが表現したのは、本当に「紡がれた歴史と結ばれた絆」そのものであったと思います。SSAにて5時間ものライブを体験しましたが、その時の29名の参加者に対して今回の9周年東京公演は9名という、1/3のメンバーで走りきれたことは凄いと思いますし、セットリストをこれだけ変えられるというのも驚きです。メンバーのスキルアップもしっかり分かる(3曲連続激しく踊って唄っても、トークの息が切れない等)、そういった常に前に進み続ける「サプライズ」と「感動」が盛り込まれたステージに、見守る方も常に進化を止めずに支えている感覚があり(私自身の自負としてもあるくらい(笑)。コールの精度や内容も然る事ながら、5時間のライブで立ちっぱなしでも腰が痛くならないし、あっと言う間…までは行かないにしても(笑)5時間を感じさせないくらいでした)、そんなキャッチボールが「アイドルマスター」をここまで連れて来たのだな、と改めて強く思えました。

 いよいよ来年は10周年。どんなことが企画されているのかは分かりませんが、何が来ても絶対楽しめる、感動出来るのは間違いない「最低ライン」でしょうから(笑)、後はどれだけのサプライズが自分で感じられるか…が全てなのかもしれません。でも、それ以上にある心配事と言えば、「現地参加したい」という希望が叶うのか否か(苦笑)。ライブビューイングとは言え、参加出来ていることを考えれば十分なのかもしれませんが、「やはり現地参加が良いなぁ」と今回の東京公演に参加して強く思ったので、希望が叶うことを信じて来年を迎えたいと思います!(「シンデレラ2nd」も現地参加が叶わなかったので…(涙)) 何れにせよ、「10年一区切り」は意味合いとしてあるのかもしれませんが、「765プロ」としての皆さんは走る気満々なのですから、こちらが勝手に線引きしては駄目ですよね…と強く思いました(笑)。

 それと、今回の9周年ツアーがもしメディア化が実現するならば、9周年としてダイジェストになってしまうのは否めないかもしれませんが、8周年の時の様に、東京公演は両日フル収録、大阪・名古屋で限定披露だったものはフル収録、トークも可能な限り収録して欲しいですね…。勿論、ツアー全日程フル収録が嬉しいものの、お値段が幾らになるのか恐ろしくて…(笑)。

 少し話が逸れましたが、今回の9周年ツアーを駆け抜けた全ての関わった方々へ、「お疲れ様でした&ありがとうございました!」を心から伝えたいです。素晴らしい体験を、本当にありがとうございました!

■付録:セットリスト

10/4(土) 10/5(日)
1. READY!! 全員 READY!! 全員
2. ラムネ色 青春 今井・釘宮・沼倉・原 ラムネ色 青春 今井・釘宮・沼倉・原
3. START!! 中村 太陽のジェラシー 中村
4. 私はアイドル▼ 中村 Vault That Borderline! 中村
5. キラメキ進行形 中村 I Want 中村
6. おとなのはじまり 下田 Honey Heartbeat 下田
7. 黎明スターライン 下田 黎明スターライン 下田
8. YOU往MY進! 下田 ジェミー 下田
9. 迷走Mind 平田 迷走Mind 平田
10. tear 平田 自転車 平田
11. おもいでのはじまり 平田 チアリングレター 平田
12. ALRIGHT* 浅倉 何度も言えるよ 浅倉
13. Kosmos, Cosmos 浅倉 Kosmos, Cosmos 浅倉
14. あの日のナミダ 浅倉 First Step 浅倉
「不参加組カバー」コーナー
15. Day of the future 中村・沼倉 Day of the future 中村・沼倉
16. 9:02pm 下田・原 9:02pm 下田・原
17. チクタク 今井・釘宮 チクタク 今井・釘宮
18. liVE 平田・浅倉 liVE 平田・浅倉
19. ONLY MY NOTE 全員 ONLY MY NOTE 全員
シークレットゲスト
20. 滝田 アクセルレーション 茅原
21. 待ち受けプリンス 中村・平田・下田・浅倉 待ち受けプリンス 中村・平田・下田・浅倉
22. Rebellion 沼倉 Rebellion 沼倉
23. オーバーマスター 沼倉 しあわせのレシピ 沼倉
24. shiny smile 沼倉 初恋 ~一章 片想いの桜~ 沼倉
25. キミはメロディ 釘宮 キミはメロディ 釘宮
26. プライヴェイト・ロードショウ 釘宮 Sentimental Venus 釘宮
27. フタリの記憶 釘宮 my song 釘宮
28. KisS Princess Snow White
29. ふたつの月 風花
30. 恋花 ふたつの月
31. Blue Symphony 今井 Fate of the world 今井
32. 眠り姫 今井 蒼い鳥(M@STER VERSION) 今井
33. 蒼い鳥(TV ARRANGE) 今井 約束 今井
34. M@STERPIECE 全員+滝田 M@STERPIECE 全員
アンコール
35. 虹色ミラクル 全員+滝田 虹色ミラクル 全員
36. THE IDOLM@STER 全員+滝田 THE IDOLM@STER 全員+茅原

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