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2014年11月

2014年11月30日 (日)

「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 2ndLIVE PARTY M@GIC!!」LV参加

Dscf4401 モバゲーにてソーシャルゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」がサービス開始となってから3周年。それを記念したライブとなる「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 2ndLIVE PARTY M@GIC!!」が開催されました。会場となるのは代々木第一体育館。4月に行われた1stライブの会場であった舞浜アンフィシアターのキャパと比較すれば6倍! 7ヶ月半くらいで育つには育ちすぎなくらい(笑)。「シンデレラガールズ」単独でこれだけの大きな会場が用意されたということは、それだけ多くのプロデューサーさん達に支持された証。サービスが開始された直後の個々の感情はさておき、結果として「アイドルマスター」という大きなコンテンツの1つとして本当の意味でプロデューサーさん達に迎え入れられたと感じる「シンデラレガールズ」が目指すものは、本家である「765プロ」のそれとは異なる世界。その息吹を感じさせてくれた2月のさいたまスーパーアリーナや4月の舞浜アンフィシアターでのライブを経て辿り着いたこの場所で、どんな魔法が掛けられるのか。その”お祭り”を楽しみに当日を迎えた訳ですが、今回は現地参加の選に漏れ(涙)、ライブビューイングとなってしまったのが残念ではありました。まぁ、ゲームは止めてしまった身ですから、ライブビューイングが身の丈と言える感じもしますけれど…。それはそれとして、時間と楽しさは共有出来るのですから、その瞬間瞬間を楽しむまでです!

 今回は1日1公演の一発勝負。最近2daysや2公演が多かったので、久し振りの一発勝負に事前準備を念入りに…なんて思いつつ、やはり副業が忙し過ぎて本来のプロデュース業に全然時間が割けずに過ぎて行く日々(汗)。それでも、楽曲的な予習は不要なレベルなので、後は演出に絡むコンサートライトの取り扱い(誰に何色をどんなタイミングで振るか)をしっかり確認するのみ。そして、直前に発売された1stライブのBlu-rayを出来る限り鑑賞すること(気分的に盛り上げるには、これが結構大事だったりします(笑))。この2つを当日までにこなせれば問題無し!ということで、キッチリ仕上げて当日に臨むことが出来ました。

 取り敢えず、前日物販があるということで今回は久し振りに物販参加をした訳ですが、これが思っていたよりも大変で(汗)、事前通販があったことや限定を煽るような商品が無かったこともあって「いつも通り開始時刻2時間前くらいで十分では?」ということで、それでも多少早めの7:30過ぎに会場に到着したらとんでもない行列が出来ており、「え゛っ…!?」という感じでした…。途中、雨が降ったり止んだりを繰り返し、最終的には土砂降りになり、折り畳み傘は持っていたものの、それ以外の装備(服や靴)がこの天候に合わせたものでなかったことも追い打ちを掛けて、物販列から解放されるまでの時間はなかなか大変な思いをしました。それでも順調に列は捌けていた方で、13:10頃には解放されました(並んだ時間は5時間半くらい。もう慣れました(苦笑))。晴れていたら後30分は早かったと思うので、大体予想通りの物販でした。購入を迷ったアイテムが目の前で売り切れとなったのは残念でした…。

Dere2nd

 ライブ当日。ライブビューイングのメッカとも言える新宿バルト9を狙ってみたものの落選してしまったので(涙)、一般販売にて近場で安牌かな?とシネマサンシャイン池袋を無事確保。開演30分前くらいに会場入り目指して行動開始。サイリウムのウルトラオレンジが2本しか手持ち無かったので、ドン・キホーテにて不足分を補って会場へ行くと入場が開始されていたのでそのまま入場。1番館ということで、個人的には「ストリートファイターII MOVIE」上映初日最終コマを観た記憶が鮮明に蘇る場所です(笑)。
 ドラマCDを引き換えて座席に着くと、3列目という席が予想以上に前で「首が辛そう…」なんて思いつつ開演を待つこと15分くらい経ったところで、代々木第一体育館の様子がスクリーンに映し出され(しかもステージ側から客席側に向いた視点)、随分と盛り上がっている様子に「おぉ、9周年より開演前に随分と温まっているなぁ」と感じ、流れている楽曲が「jewelries!002」に収録するカバー曲を先行で流していることが分かって納得の盛り上がりでした(後で知りましたが、この時現地ではアニメ用の歓声収録などが行われていたそうで、更に納得)。数曲聴いて定刻の18:00を少し回った時点で場内暗転、恒例のスポンサーコールを経て黒塗りのちひろさん登場!挨拶と諸注意を経て、いよいよ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 2ndLIVE PARTY M@GIC!!」の開演です!!

 ここ最近恒例となるオープニングムービーと開幕を飾る「お願い!シンデレラ」の前奏部分のスクリーン演出。今回は代々木第一体育館という大きな箱ということもあって、そのスクリーンがとても大きく、前奏間に舞台上配置に着くガールズの皆さんの後ろにスクリーンがあることでシルエットとして浮かび上がり、それがとてもカッコ良い! 「アイドルマスター」5周年ライブの時の「目が逢う瞬間」の様に狙った演出ではなかったかもしれませんが、とても印象的なシーンでありました。ステージの形も7周年記念ライブの様にメインステージから中央花道が伸びてセンターステージに繋がるタイプで、円形のセンターステージは1stライブの会場である舞浜アンフィシアターを彷彿させるものがありました。どんなギミックが仕込まれているのでしょうか?!

 開幕の「お願い!シンデレラ」に、のっけから最高のテンションとなる会場。Cute、Cool、Passionの三属性各7名で総勢21名が揃った舞台は、「アイドルマスター」として最大規模のライブであった2月のさいたまスーパーアリーナに次ぐ人数で圧倒されます。それが「シンデレラガールズ」という単独コンテンツのボリュームなのですから改めて驚かされると同時に、4月の1stライブから半年ちょっとで約6倍の規模まで到達したことへの勢いを感じるに至りました。1月からのアニメ化を控え、盛大にお祝いする機会となった本公演。ライブビューイングでの鑑賞であることは残念であるけれど、そのお祝いの機会として時間と場所を多くのプロデューサーさん達と共有出来るのはやはり嬉しいもの。どういった形であれ、参加する以上は目一杯楽しむのみです!

 いつもの流れだと1曲目を終えて自己紹介を挿む訳ですが、流石に21人全員から順々に挨拶を貰う流れにはならず(1人1分でも単純に21分かかる訳ですからね(笑))、先ずは11人が残る流れに。他の10人は次の準備のために退場し、流れを切らすことなく残ったメンバーで2曲目「We're the friends!」に突入! この流れは想像していなかったので、「なるほど!」と大いに納得。ライブ初体験の「We're the friends!」は、その流れの気持ち良さも加えて想像していたよりも楽しめた気がします。

 2曲目が終わり、ステージ上のメンバー11名(五十嵐・大空・立花・牧野・三宅・桜咲・東山・原・金子・鈴木・松田(敬称略))の自己紹介や会場を使ったウェーブなどを一通り楽しんだ後は歌のステージに。どんな流れが始まるのかな?と思っていたら、ソロ曲が! ソロのトップバッターは大橋彩香さん(以下はっしー)の「S(mile)ING!」! 「いつもはラストを飾る様なタイミングで来るのに今回はソロ開幕か!」と、いつもとは少し異なる気持ちで聴く「S(mile)ING!」ははっしー自身の「シンデレラガールズのセンターとして、赤の系譜を継ぐ者としての覚悟とプライド」を感じることが出来ました。でも、その緊張感を上回るはっしーの「楽しい!」という気持ちも受け止めることが出来たので、後は流れに身を任せれば良いのだとこちらも思うことが出来ました。

 そこから続く「TOKIMEKIエスカレート」は、「シンデレラガールズ」のステージで何度も披露されて来た曲ではありますが、私の中で佳村はるかさん(以下るるきゃん)への感情が大きく変わった(ステージを積み重ねて来た中で、るるきゃん自身が自分をどう評価しているのかをちゃんと感じることが出来た)こともあって、どんどん良くなっているステージを目の当たりにして胸が熱くなりました。そこに続くのが「DOKIDOKIリズム」なのだから、楽しめない訳がありません! 山本希望さん(以下のぞふぃす)が登場し、いつもながらの城ヶ崎姉妹の流れを楽しんでいた中でサプライズが! 何と、「DOKIDOKIリズム」の2番の歌詞「助けてお姉ちゃーん」の歌詞に合わせて、本当に助けに来たお姉ちゃん! まさかのるるきゃん再登場に場内騒然!大歓声!上がるテンション! こんなお祭り演出が用意されているなんて! と、普通でもアガる「DOKIDOKIリズム」にテンション青天井モード。始まってからまだ5曲目でここまでになるとは思わなかっただけに、今日の公演も強く印象に残るものになりそうな予感です。

 続いて登場したのは青木瑠璃子さん(以下るーりぃ)。その前奏に反応する様にるーりぃを太陽に見立てた黄昏刻を会場のプロデューサーさん達が演出。私はライブビューイングでしたが、3列目だったこともあって迷わずにUOを振りましたが、周囲を見ると上手くトワイライトにはなっていなかった様ですが仕方がありませんよね…。その分、現地が綺麗なトワイライトになっていてくれることを祈ります!(LVでは全景が殆ど映されなかったので、感覚的にどんな光景になったのか分からなかったので…) にしても、この「Twilight Sky」もライブを重ねてとても進化したな、と感じます(今回、エアギターソロ部分は立膝でのスライディングに!)。大きなステージで輝く太陽となったるーりぃは、会場の熱量を吸収してパフォーマンスに転換する力に長けている、そんな気がしています。

 そして、ここまでの勢いを更に爆発させるべく「ミツボシ☆☆★」を唄う原紗友里さん(以下飯屋)が登場! これまでも起爆ソングとして沢山のシーンを演出して来たこの歌ですが、既に勢いが爆発しているステージに追い打ちで投入されたのは初めて?という使われ方に驚くものの、冒頭から出し惜しみしない感じが「お祭り」を象徴するようで心底「楽しい!」という感情以外が見当たらない。そんなテンションですから、LVとは言え掻いている汗も尋常じゃありません(笑)。終盤のキレッキレなダンスも素敵で、1stライブ以降飯屋を注目する様になった私は楽しさが一回り上だった様な気がするくらいでした(笑)。

 そして、披露されるだろうとは思っていた「jewelries!002」シリーズの新曲。ここでその先鋒となる「絶対特権主張しますっ!」が披露され、試聴出来る範囲の準備しか出来なかったものの、全く知らない訳ではなかったので何とか対応出来たかな?という感じでした。この辺りは昔からですが、日本コロムビアさんにはちゃんとリリースのタイミングを調整して欲しいなぁ…。やはり心底楽しむためには、フルコーラスをきちんと理解して臨むのが一番ですから。この「絶対特権主張しますっ!」なんて、掛け合い所が満載なので余計にそう思いました。

 ここで一回小休止というかトークパート。1stライブの時と同様、MC間をブロックとして考えて、ブロック中で唄った方をインタビューする様な形式で進められました(MCは福原さんと大空さん)。今回は1stの時の様に属性単位でブロック化されてはいないので、各色織り交ぜてのトークは新鮮に感じました。はっしーの”へご喋り”を皆が真似たりして笑顔溢れるコーナーになりました。ちなみに、最初のブロックは「”元気に”おもてなし」というもので、そのテーマに偽りなし!のハイテンションコーナーでした。

 次のコーナーは「”かわいく”おもてなし」ということで、その開幕を飾るのは「アタシポンコツアンドロイド」。これも定番化した掛け合いも含めて、可愛さ満点。「裸になっちゃおうかなー」に続く「なっちゃえー!」を極力本気で言う様に頑張りました(爆)。

 そして、私にとって本公演の1つの注目ポイントである楽曲の前奏が流れ始めます。牧野由依さんが唄う「エヴリディドリーム」は、私にとって6年半振りの牧野さんの生歌体験。かつては最初の公式ファンクラブ「ゆいくれ」に入っていたくらいに牧野さんを応援していた私ですが、様々な理由があって足跡を追わずに6年半空けた状況で改めて観る牧野さんのステージに何を思うのか。そういう意味でも、このシーンだけは純粋に「シンデレラガールズ」のライブとして受け止められないと思っていましたが、実際に「エヴリディドリーム」を聴き終えて感じたのは、ちゃんと「シンデレラガールズ」のステージとして、牧野さんが演じる「佐久間まゆ」が投影されていたと思えたことでした。元々好印象であった「エヴリディドリーム」が、ライブでの熱量を伴い、拘りをもって目の前で披露されたことはとても嬉しく、改めて牧野さんのパフォーマンスの高さを認識しました。

 私にとって気持ちの良いステージとなった「エヴリディドリーム」から続いたのは「花簪 HANAKANZASHI」。まさかの着物に番傘という出で立ちに加え、ダンサーさんも番傘を持ってのパフォーマンスまで来て、しっかりとキャラクターイメージに寄ったステージが披露されたことは拍手喝采です! ただ、折角の演出なのにLVでは全景を見る事が出来なかったため(特にスクリーン上の演出が殆ど映されなかった)、完成した演出として自分の中に印象付けられなかったのが残念でした(この時、初めてLVでの限界を感じました)。また、四季の巡りに合わせたサインライトの演出がどの様に完成したのかも実感出来なかったことが心残りなのと、想像通りのコールにちょっと苦笑したり(気持ちは分かるけれど、ここは「FuFu-」「FuWa×4」というコールでない方が世界を壊さないかな…と)、知らないうちに「花簪」という歌に拘りを持っている自分に気付かされたりしました(笑)。

 次に始まる少し懐かしい感じのイントロ(笑)。密かに楽しみの1つであった「Angel Breeze」の初体験。東山奈央さんの演じる川島瑞樹は「シンデレラガールズ」の中の年長者であり、演じる東山さんよりも年上でありながらピタッとハマっているのか意外というか何というか(何より、”川島瑞樹”というキャラクターが「かわいい」に投入されたことが(笑))。ステージ上でパフォーマンスも敢えて”昭和”を意識したステップを取り入れ、最先端を行くステージの中で郷愁感すら感じる不思議な空間を楽しみました。

 続く「お散歩カメラ」も初体験。金子有希さんが創る世界観がとても心地良く、草原をゆったり散歩している中で心に留まった風景を写真に収める。他の曲とは異なり、曲名である「お散歩カメラ」を体現するようなステージはとても印象に残りました。

 穏やかな雰囲気になったところに投入された「おねだり Shall We~?」は、ここ最近「あんずのうた」や「メルヘンデビュー!」と隣接していた関係で、随分と特殊な歌であるような印象付けがなされてしまいましたが(笑)、今回の流れの中では正統派の”可愛らしさ”が伝わって来た気がします。もう安定的パフォーマンスとも言える高森奈津美さんのみくにゃんダンスは、会場中を猫化させる魔法であると言える感じです(笑)。

 そんな猫化した会場を一変させる不穏な空気感…は、もはや”可愛い”の代名詞になっているのではないかと思える桜咲千依さん(以下ちょこたん)の「小さな恋の密室事件」の投入! まさかの黒マント(勿論、内側は赤)を纏ったドラキュラ風味でダンサーを従えて登場したちょこたんは、巧みにマントを翻させて曲を演出。可愛らしくも力強い、そんな印象を持ちました。サインライトの色替えも大分浸透した様で、青から赤へはほぼ完璧(「Rebellion」には及ばないけれど)。ただ、最後に白に展開する人はまだ少なめだったのは残念。会場全てが赤から白に変わる日を楽しみに、次の機会も頑張らなくては。

 気が付けば本ブロックも7曲が経過し、「かわいい」を纏める曲として新曲「パステルピンクな恋」が投入。これまた少ししか聴けない試聴音源しか頼るものがないため、その中で目一杯楽しむのみです。「ポンコツ~」に続くCuteのユニット曲ということもあり、とても可愛らしく甘い感じで「かわいい」ブロックを綺麗に着地させてくれたと思います。ちゃんとフルの音源で聴ける日を楽しみに待ちたいです。

 そこから続く、予想外の場所で投入された「メッセージ」に上がるテンション! 第一印象から「好きだ」と思っていたこの曲が、アニメのPV第一弾として使われたことで広がりを見せ、その内容とのリンクから強烈に印象付けてくれたことでライブとして重要な役割を担う気がしていたので、本編ラストを飾るのでは?と思っていただけに「この曲がこの位置に来た」ということが「この先の展開はどうなるんだろう」というのと同義になり、この時点で私のテンションピークは確実に迎えていた様に思います(まだ真ん中くらいだろうに(笑))。ちなみに、この「メッセージ」を唄うのは開幕の次に「We're the friends!」を唄っていない残りの10名。上手くバランスを取っているな、と。

 ということで、「メッセージ」を歌い終わった後はこの10名(大橋・高森・福原・青木・上坂・渕上・松井・松嵜・山本・佳村(敬称略))の自己紹介。その流れから、ブロックの締めとしてのインタビュー形式のトークパートへ。るるきゃんとのぞふぃすが進行役となり、「かわいい」のブロックを彩ったメンバーへ感想を聞きつつ、ちょこたんを冷やかしたり(何度もダイイングメッセージの意味を言わせたり(笑))、金子さんがカメラマンになって心のシャッターを切ったり、80年代アイドル風に見せる秘伝を東山さんから教わったり、”原宿エリアのボス”である高森さんを崇めたり(笑)と色々。衣裳についても触れ、「パーティ」にちなんで「エプロンドレス」での「おもてなし」になったとか。そういったお話が聞けるのは嬉しいものですね。

 3ブロック目は「"超"弾けておもてなし」ということで、再度メンバー全員が集結してのブロック開幕は「ゴキゲン Party Night」! ここでも新曲披露となり、試聴音源だけが頼りではありましたが、これまでもその展開を受け入れて来た場内のプロデューサーさん達は何も恐いものはありません。勿論、私が居たライブビューイング会場も同様で、寧ろそれが信頼関係の証とでも言わんばかりの盛り上がりを見せてくれました。

 「ゴキゲン Party Night」が終わると、ライブビューイング会場でのスクリーンには、暗転したステージ上で革ジャケットを羽織り、水を飲んで呼吸を整える演者の姿が映し出されました。きっと現地では見えない光景なのかもな、と思いながらこれから体験するであろう熱いステージを支える準備を私自身も行います。喉を潤し、握り締めるサインライト…。そして前奏と共に始まるシャウト! 「インヴェーーーーーーーィドッ!!!!」、いつからこういう歌がライブで心底楽しめる様になったか定かではありませんが、大きく貢献したのは中村さんの唄う「I Want」でしょう(そこからLindaAI-CUE氏の楽曲が心に留まる様になった)。それらのステージを経て体験するこの「毒茸伝説」は、少なくとも私の居たライブビューイング会場では5本指に入れるのではないかと自負するくらいに全力で声援を贈っていました(声は届かないけれど(笑))。いやぁ、「アイマス」のライブは多種多様のステージが展開するのも魅力の1つだとは思いますが、1曲「毒茸伝説」の様なヘビーメタル的楽曲が入るとよりメリハリが利いて楽しさが膨らみますねぇ。それを改めて感じ、今後松田颯水さん(以下さっつん)には参加常連希望しちゃいます!(笑)

 「シンデレラガールズ」の楽曲中で「毒茸伝説」を受け留められる曲は私が知っている中でも2曲しかありません(笑)。セットリスト的にそれは外さないであろうと思っていたら…、キタァッッ! 「メルヘンデビュー!」! ステージ中央に降り立つウサミン星人! 「毒茸」にて既に準備万端であった会場のヒート振りは過去最高だったのでは?と思うくらいに会場に響き渡るウサミンコール! もう回を追う毎に三宅麻里恵さん(以下まりえってぃ)が安部菜々にしか見えなくなって来ていて、そのステージでの同化振りは他を圧倒している気がします。飛んで跳ねまくったまりえってぃの頑張りは確実に会場を一つにする力となり、「シンデレラガールズ」のステージが「アイマス」本家とは決定的に違うこともこのまりえってぃのステージが教えてくれている様に感じます。

 そんな魅力的(?)なステージを引き継ぐのは勿論、「メルヘンデビュー!」と対を成すもう一方の雄「あんずのうた」。五十嵐裕美さん(以下ゆきんこ)もどんどんステージ上では双葉杏そのものになりつつあり、会場の力も借りてこちらも回を重ねる度に魅力的なステージになっている様に感じます。「あんずのうた」は「メルヘンデビュー!」以上にステージ上のゆきんこと観客席側のプロデューサーさんとの掛け合いで完成度が上がる曲ですから、それを回を重ねて楽しさが増して行くと感じられるのですから幸せなことです。途中の戦略的休憩の部分でも、杏のうさぎのぬいぐるみが座布団に座ってリフターにて上がって来てピンスポが当たるなど、演出面でも凝ったものになって進化を楽しませてくれました。

 「毒茸」「メルヘン」「あんず」と続いた強烈三連荘で区切りを迎えると思いきや、続いて「ましゅまろ☆キッス」という「杏」と「きらり」のあんきらニアミス!…でなく、ちゃんときらりのステージに引きずり込まれる杏(笑)。そして、松嵜麗さん(以下れいちゃま)が「きらりと一緒にハピハピすゆー?」ということで、曲中で一緒の振り付けをして楽しみましょうと、杏っていうかゆきんこを引き摺りこんでのレッスンタイム。「働かない」を言い続けるゆきんこですが、反比例する様に働きづくのゆきんことれいちゃまとの掛け合いが正に「あんきら」そのもの。サプライズ感はなくとも、こうして「シンデレラガールズ」として創り上げられる世界にピースがはまる瞬間を目の当たりにした様な感覚はとても嬉しかったです。ちなみに、れいちゃまの振り付けの要求はなかなかに難易度の高いものではありましたが、受身になりがちな「ましゅまろ☆キッス」に新たな魅力が生まれたようで、今後のステージへの楽しみを増やしてくれたのも嬉しかったですね。

 そんな微笑ましいあんきら劇場を引き継いだのはライブ初体験の「ミラクルテレパシー」。キャラクターである堀裕子がエスパーであることがベースになっているステージは、ダンサーをも交えて「エスパーショー」ならぬ「マジックショー」(笑)を演出。念じて任意の人を瞬間移動させる演出で、ダンサー1人を消した後、再度呼び寄せようとして登場したのは、先程袖に下がった杏ことゆきんこ。座布団に座ってお茶をすすっているところを呼び寄せられた!(本当に働き過ぎ(笑)) そして、やり直して無事にダンサーさんが戻って来てステージ再開…という一連の流れを「ミラクルテレパシー」を唄いながら楽しませてくれる演出が、テンポの良さと楽曲のキャッチーさもあってとても楽しむことが出来ました。正に「お祭り!」という楽しませることに徹したステージでした。

 そんな「お祭り!」感溢れる「"超"弾けて」のおもてなしステージを締めるのは「Orange Sapphire」という、これ以上無い完璧な選曲。大いに盛り上がる会場がオレンジ一色に染め上がった光景は一体感が最高潮になった証といえる気がします。ここまでのセットリストの運びは1stの時の様に属性ブロックでない分、展開が予想できなかったことでの楽しさがあったのは勿論ですが、気持ちの流れとしても良い感じで自然と盛り上がれたと感じます。今回、舞台演出から浅野豪孝氏の名前が消えていたので心配していたのですが、ここまでの感触としては文句なしです。

 3ブロック目の区切りとしてトークパートに。なっつんと立花さんの進行でインタビュー形式の感想トークは、マジックショー(笑)の話題が多め。「マジックじゃなくてサイキックだ!」と力説する鈴木さんが楽しかったです。後は働き過ぎなゆきんこや、凄い高さ飛び跳ねたまりえってぃなど、「"超"弾けて」に偽り無しのブロックに拍手喝采でした。

 最終ブロックは「心からのおもてなし」ということで、アイマスライブの常とも言える「聴かせる曲」への展開が予想されます。その開幕を飾るのが「Nation Blue」というのは完璧なる選曲。この「Nation Blue」も初めて聴いた時は平坦な曲に感じたものですが、その魅力が大きく開花したのはアンフィシアターでの1stライブだと思います。特に2日目の披露は魂が込められた全力のステージである様に感じられて、強烈な印象を残してくれました。それ以来、この曲を聴くと胸が熱くなってしまう。そんな「Nation Blue」が「心から」のステージの開幕であることに嬉しさを覚えます。今回の担当メンバーは、敢えて絶対的センターである福原綾香さん(以下ふーりん)を外し、1stライブ初日メンバーに東山さんを加えた布陣。前ブロックの空気感を良い意味で引き締めて、しっかりと「Nation Blue」の魅力を伝えてくれました。

 その後もライブ初体験の「2nd SIDE」、1stとはまた違う趣を感じさせてくれた「You're stars shine on me」、初体験「風色メロディ」と「薄荷-ハッカ-」、ソロを締め括るに相応しい「Nerver say never」と続き、クール属性に多少偏った編成ではありましたが、私が初体験した3曲はそれぞれしっかりした印象を残してくれましたし、上坂すみれさん(以下すみぺ)の「You're~」は1stライブからの進化を確かに感じ、ふーりんの「Never say~」はソロの締め括りとして来るとは思っていなかっただけに、それでもこの位置である意味・意義を強く感じさせてくれる堂々としたパフォーマンスで胸が熱くなりました。回を重ねてどんどん魅力が溢れるふーりん、今後も目が離せそうにありません。
 私にとって初体験となった3曲も、松井恵理子さんの「2nd SIDE」は奈緒の魅力をそのままに歌い上げ、大空直美さんの「風色メロディ」も優しさと儚さを真っ直ぐに表現してくれ、渕上舞さんの「薄荷-ハッカ-」は胸に迫る圧倒的表現力に心動かされ、今後のステージが楽しみに感じられて嬉しかったです。

 気が付けば「心から」のステージも締め括り。新曲「オルゴールの小箱」は、試聴音源の第一印象から「良い歌だな」と思っていたとは言え、フルコーラスを聴いて胸が熱くなるとは思わなかったので驚きました。前奏部分は円形ステージが回転を始めてオルゴールを演出しているのも素晴らしく、ゲームをそれ程真剣にプレイしていない私ですらその名を知っている「トライアドプリムス」というユニットで実現したこの曲の披露で、より強い想いを抱いた人も多く居たと思います。それらは偏に、この流れを作ったセットリストに加え、個々の想いや表現が積み重なって到達した感情なのだろうと感じます。4ブロック目はギミックもテンションコントロールも少なく、真っ直ぐ歌い上げるステージ上の演者の世界構築がそのままダイレクトに反映されるものであったと思うので、プレッシャーも多く抱えたのではないかと思います。そんな難しいステージで全てを出し切ってくれたと感じられたのが良かったですね。

 4つ目のブロックを終えてのトークパート。進行ははっしーと飯屋で、トライアドプリムスの話やトリを務めたふーりんの凛と同調させた心境について語ってくれたのは印象的でした。

 ブロック全ての披露を終え、総勢21名のキャストが再びステージに集結。次の歌へ行こうとした瞬間、黒塗りのちひろさんがスクリーンに登場し、「ちょっと待ったー!」と昭和的割り込み(笑)。ここで新情報などが一通り公開。ボイス争奪選挙の中間発表(半分くらい知らないキャラでした…(汗))、アニメ版の新PV公開に加え、「346(美城:みしろ)プロ」での「シンデレラプロジェクト」としての物語になること、シンデレラプロジェクトのメンバー14名が公開、Webラジオのリューアル、本田未央の誕生日(12/1)祝い、シンデレラ劇場のコミック化などの発表が行われ、大きな盛り上がりをみせていました。私自身は少し気後れ気味?でしたが、アニメは楽しみにしているので問題なし!(笑)
 ライブ参加まで全く想像していなかったものの、新PVで主題歌「Star!!(作詞:森由里子/作曲・編曲:田中秀和)」が披露されていたことを考えると、この後に生披露してくれるのでは…?と思ったら予想通り! ということで全員で歌われる「Star!!」はのっけから会場のテンションも高く、初披露にも関わらず素晴らしい適応力で大盛り上がり! そしてまさかのフルコーラス! 1月から放映開始ですから2月には発売されると思うので、音源でフルコーラスが聴けるのを楽しみに待ちたいと思います!

 そして、ライブ本編も終了の時。最後に唄うのは…「輝く世界の魔法」。これは完璧に予想外でした…というより、この歌の役割はもう終わったと感じていたのですが、ここで披露されたことで、超が付くほどにしっくり来てしまったことの方が予想外でした。1stライブの時に「魔法を掛ける」ということがテーマの根底にあったと思うのですが、今回の2ndライブは魔法自体を「掛ける/掛けられる」というものではなく、このライブで起きている全てが奇跡であり、それが皆で掛けた「魔法」なんだという印象を受けました。そんな事を感じながら聴く「輝く世界の魔法」はとても印象深いものがあり、本編の締め括りを爽やかに受け留めることが出来ました。

 そんな気持ちよいステージを見届けて、そのまま終わる…よりは、もう少し最後に弾けたい!という気持ちが、アンコール要求をコールにしてステージへ向けて放ちます。私はライブビューイングということもあって、そこまで全力コールとは行きませんでしたが(笑)、気持ちは現地の皆さんと同じ。1stの時はアンコールの無い完成された演出のステージでしたから、今回は普通の流れに身を任せるのみ。どのくらいコールしていたか分かりませんが、極端に長くも短くもないくらいで場内明転。メンバー皆さんが再登場です。

 元々好きだった曲が1stライブでの感動を加えて、自分の中で揺ぎ無い名曲として刻まれた「ススメ☆オトメ ~jewel parade~」がアンコール1曲目! 本編中でこの曲が披露されなかったので、この場所に配置されることは予想していたものの、ちゃんと披露してくれたこととこの位置に来る意味も感じ取ることが出来て胸を熱くした私でしたが、1stライブの時と違って感動よりは楽しさが増して、この曲がまた別の顔を覗かせてくれた様に思えました。

 アンコール1曲目を終えて、再び集まった総勢21名からひとことずつのご挨拶。オープニングと違ってここは21名順々に一気に(笑)。1人1分でも21分掛かる訳ですが、簡潔に思い思いの言葉で感謝を伝えられていたと思います。1stライブの時の様に胸が一杯で言葉が詰まってしまう様な人も少なく、大きなステージを「シンデレラガールズ」という単独コンテンツで成功させたことへの自信をも感じさせてくれて頼もしい限りでした(特にニュージェネレーションの3名と、1stから引き続き出演したキャストの皆さん)。ステージ上の皆さんを見て、それぞれがプレッシャーを抱えて臨んだ結果として最高のステージを創れたのではないか、と私自身も感じることが出来た瞬間でもありました。

 そしてラストは勿論この曲。「お願い!シンデレラ」に今日1日の感謝とこれからの挨拶の気持ちをふんだんに込めて、ステージの隅々までその想いを届ける様に視線を配り、ステージを駆け抜る皆さんの姿が印象的でした。最後に中央ステージに揃って、「アイマスですよ、アイマス!」のコールにてお別れ。魔法が解ける瞬間は寂しさも感じますが、今回は「これから始まるアニメを一緒に楽しむためにお祝いとお祭りのひと時」という、前哨戦の様なものだった印象なので、これからの楽しみがある分、その寂しさは感じませんでした。それもその筈、気が付けば5時間もの長丁場ライブで、ステージ側だけでなく観客側も含めて開幕から皆でバトンを繋いでノンストップに駆け抜けていました。2月のSSAにて「5時間!?」なんて思ってから、10月の9周年東京公演でも5時間になり、今回のシンデレラ2ndも5時間。もう、慣れたものです!(笑)

 今回は一発勝負の翌日が無い公演ということもあり、私は「ミリオン1stライブ」に続いて現地参加が叶わなかった訳ですが、それでもライブビューイングで時間と感覚を共有することが出来、「ミリオン1stライブ」には劣るものの現地参加感のあった充実したライブビューイング体験となりました。1stライブの時と比較して、属性入り乱れてのステージであることはセットリスト的に予想出来ない楽しさもあって、会場としてスケールが大きくなっただけではない、演出面も色々凝って既存曲だったとしても飽きさせない工夫があり、2ndライブならではの「完成された楽しさ」があったと感じました。これは、”個”の力強く感じる「シンデレラガールズ」において、チーム感も出るといった効果も上げてくれた様に思いました。1stライブから半年ちょっとで漕ぎ着けた2ndライブではありますが、着実にステップアップしていることを感じたものの、次の3rdライブで何をやるのか。「シンデレラガールズ」は1人の厚みを増す方向でない現状だけに、この次が本当の勝負になるのかも、と思います。その方向を示すのがアニメだと思うので、1月からの放映をそういう意味でも楽しみにしています。それらの出発点として、今回のライブは本当に良いステージだったと思いますし、もう「アイドルマスター」の一翼を任せられるコンテンツとして認められたのだと、会場の反応を見て強く感じることが出来ました。「その成長を見守って来た」という程力を入れているとは言えない私ではありますが、彼女たちの次のステップをまた見守ることが出来たら嬉しいな、と思っています。

 本公演に携わった全ての方々に「お疲れ様でした」と「ありがとうございました」を伝えて筆を置きたいと思います。

■付録:セットリスト

1. お願い! シンデレラ 全員
2. We're the friends! 五十嵐・大空・立花・牧野・三宅・桜咲・東山・原・金子・鈴木・松田
”元気に”おもてなし
3. S(mile)ING! 大橋
4. TOKIMEKIエスカレート 佳村
5. DOKIDOKIリズム 山本・(佳村)
6. Twilight Sky 青木
7. ミツボシ☆☆★
8. 絶対特権主張しますっ! 金子・鈴木・松嵜・松田
”かわいく”おもてなし
9. アタシポンコツアンドロイド 五十嵐・高森・三宅
10. エヴリデイドリーム 牧野
11. 花簪 -HANAKANZASHI- 立花
12. Angel Breeze 東山
13. お散歩カメラ 金子
14. おねだり Shall We~? 高森
15. 小さな恋の密室事件 桜咲
16. パステルピンクな恋 大橋・大空・立花・牧野
17. メッセージ 大橋・高森・福原・青木・上坂・渕上・松井・松嵜・山本・佳村
”超・弾けて”おもてなし
18. ゴキゲンParty Night 全員
19. 毒茸伝説 松田
20. メルヘンデビュー! 三宅
21. あんずのうた 五十嵐
22. ましゅまろ☆キッス 松嵜
23. ミラクルテレパシー 鈴木
24. Orange Sapphire 原・山本・佳村
”心からの”おもてなし
25. Nation Blue 青木・上坂・桜咲・東山
26. 2nd SIDE 松井
27. You're stars shine on me 上坂
28. 風色メロディ 大空
29. 薄荷 -ハッカ- 渕上
30. Never say never 福原
31. オルゴールの小箱 福原・渕上・松井
32. Star!! 全員
33. 輝く世界の魔法 全員
アンコール
34. ススメ☆オトメ ~jewel parade~ 全員
35. お願い! シンデレラ 全員

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2014年11月28日 (金)

【備忘録】2014.11.17~2014.11.28

 備忘録です。

  • 11/26 (01) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 1stLIVE WONDERFUL M@GIC!!」Blu-ray発売
  • 11/26 (02) 「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 05」
  • 11/26 (03) 「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 06」
 アイテム発売が連続している中で、イベントごとも多くて時間が割ききれない現状。消化は出来ても所感を残すに至れないのが辛いところです…。

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2014年11月16日 (日)

「中村繪里子 Fan Fun Live ら▼ら★ら♪なかむランド ~Love▼Laugh★Live♪~」参加

Dscf4402 「アイドルマスター」というコンテンツが自分の中の軸として認識される様になってから、限られた時間や予算の中で結果的に行われていた取捨選択。アニメーションをあまり観なくなり、声優さんにも疎くなった中でも「アイドルマスター」というコンテンツに関わる声優さんは顔と名前が分かるのが今の自分。それでも「個々の声優さんに注目する」というより、「コンテンツとして総じて皆さんを応援したい」という心構えが基本にあるので、それぞれの個人活動についてはアンテナを張らない様にしており、「アイドルマスター」として何かが無い限りは個人名義のCDを購入したり(最初の1枚目は興味があるものはご祝儀的に購入することはありますが)、ラジオ番組を聞いたり、イベントやライブに足を運んだり…といったことはしない様にしています。が、その中で例外を作ってしまったのが中村繪里子さんだったりします。

 何故例外を作ってしまったか?と言えば、取り敢えずご祝儀的に手にした「本人名義の最初のCD」にとても手応えを感じたというのがきっかけ。それに加え、元々「アイドルマスター」にて座長的ポジションで数々の素晴らしいステージを「天海春香」というキャラクターを通じて創って来た中村さんが、それらキャラクターを取り払って創り上げるライブ空間」への興味が強かったというのもあります。1枚目のCD「ら▽ら☆ら♪なかむランド~Love▽Laugh☆Live♪~」を聴いてみた結果、決して「歌」という表現方法を得意とする訳でないであろう中村さんが敢えて挑んだ「歌」から感じられたのは、自らの”届けたい”という気持ちに溢れた想い。そこに呼応する様に意識した自分の中にある「応援したい」という気持ち…。

 ライブ開催を見据えたCDも2枚目、3枚目と重ねて行く中で、それぞれのCDが持つ味わいがとても心地良く、近年の音楽シーンからは失われてしまった様に感じる「歌の上手い下手では語れない魅力」や「ノンタイアップだからこその自由度」を隅々から感じるに至り、2枚目からはFMラジオ番組風の各楽曲に対する想いを詰め込んだトークまで聴いてしまっては、個々の曲への印象が強くなり、それをライブで聴いてみたくなるのが人情。

 そのライブに関しては、1stライブは残念ながら選外となって参加出来ず、2ndライブは参加が叶ったものの気後れしてしまって消化不良、3rdライブにてようやく観客から参加者に変われたかな…と感じた矢先に「今後の活動は未定」となり、「今後、この空間を味わえないかも!?」と参加を重ねて寂しさを感じるまでになっていました。それでも「1年間」という1つの節目まで全力で走って来たことに心から拍手を贈りたいし、またいつか次の一歩を踏み出す時に立ち会うことが出来れば…と思って参加した3rdライブBlu-rayの発売記念イベント「えりコン ~コンにちは2014~」にて、4thライブ決定の報が! 予定調和的にライブ開催するよりも、キチンとやりたい事を見つけ、それを原動力として皆で創り上げる空間であるべきだと思うだけに、その解を見つけたと感じた4thライブ開催のアナウンスは、嬉しさ以上の安心感がありました。「またきっとキラッキラの笑顔溢れるステージを皆と創れるんだ!」と。

 少々前置きが長くなりました(笑)。

 私自身としては3回目の参加となるこの4thライブ。友人が確保してくれたのが整理番号の若い(つまり最前列が約束されるような)チケットということもあり、これまでグッズ類はパンフレットくらいしか購入していなかったということもあって「もう少し歩み寄って(グッズを購入して)肩身の狭さを払拭しよう!」と意気込んだものの、色々ギリギリまで悩んだ上、結局マフラータオルとパンフレットしか購入しなかったのは少々複雑な気持ち(汗)。その分、と言っては何ですが、共に空間を創ることを誓ってステージに向けて全力で声援を贈るだけ。

 開場時間の16:00よりも30分くらい早く現地入りし、整理番号順に呼ばれ始めたのは定刻をちょっと過ぎた頃。今回は呼ばれる順番が早いので、整列最前近くにスタンバイ。間もなく呼ばれて整列し、会場へ。

Img_4075 前回と同じ会場である品川ステラボールでしたが、今回は入口上部にも装飾が施され、しっかりと遊園地感を演出。どうせなら、ゲート脇にえりぽっくるの着ぐるみでも居てくれたらなぁとか思ったくらいです(笑)。そのままゲートを通ってドリンクチケットを貰い、ドリンク(全て500mlのペットボトル。コーラやスポーツドリンクなどがあって、自前で用意しなくても良かったかも?というくらい)と引き換えてステージ前へ。すると本当に最前列(中央向かって気持ち右)で少しだけ焦りましたが、特別緊張することもなく開演の時を待つことに。スクリーンにはこれまでよりも凝ったデザインのライブタイトルが映し出され、ステージ上に目をやると中央には給水ボトルの脇に「アイマスタジオ」内で今井さんがくれた誕生日プレゼントの「フラミンゴ」の人形が鎮座(笑)。それがどんな意味を持つのか想像したり、途中に流される場内アナウンスに耳を傾けているうちに開演時間の17:00に。定刻を少し回ったくらいに場内暗転。バンド「ぽっくるず」のメンバーが入場して各々ポジションに。中村さんによる開幕ナレーションが会場に響き渡り、皆の意識がステージ中央に注がれます。そして、スクリーンに流れ出すオープニング映像! その映像がもうこれまでの手作り感溢れるCGではなく、それこそ最近「アイドルマスター」のライブで使われる様になったレベルのしっかりしたCG。しかも、演出も凝ったものになっていて、遊園地のワクワク感がダイレクトに伝わる楽しいムービーに、場内も感嘆の声が溢れてテンションもヒートアップ!(内1つが「中村屋敷」なる意味深なアトラクション!今日は何かあるのか?!) 1曲目が始まる前の助走としては過去最高の仕上がりかもしれません!! ということで、「Fan Fun Live ら▽ら☆ら♪なかむランド ~Love▽Laugh☆Live♪~」開演です!

 過去3回の「なかむランド」ライブと何が変わったのか。そして何が変わらないのか。1年空けた中で募らせた中村さん自身の想いが開幕と同時に弾け飛んだ「Party☆Time」でスタート! 敢えて新アルバムの顔である「Rocket Smile」で開幕しないことが今日のライブの答えなんじゃないかな…なんてことが頭を過ぎりながら、目の前に飛び出して来た中村さんの喜びに満ちた一挙手一投足にフルブースト! この空間を最高に楽しいものにするため、もう全身で感じたままに中村さんのパフォーマンスに応えるだけです!

 4回目となった今回のライブは、「なかむランド」という遊園地スタイルは踏襲し、ゴーカート、メリーゴーラウンド、コーヒーカップ、観覧車、ジェットコースターといったアトラクションもこれまでと変わらないものの、アトラクションの順番やその中で披露される楽曲によって個々のライブで違う表情を見せてくれます。しかしながら、終始キラッキラの笑顔で溢れる会場はどの回も変わりません(少なくとも私が直接参加した3回は)。それが「なかむランド」の本質であり、その空間を共に創る嬉しさや楽しさが好きでこの場に居るのだな(例えば、このライブの裏で「アイドルマスター」のライブが開催されていたとしても、敢えて「なかむランド」を選んぶだろうな…と思うくらい)、というのを今回のライブが終幕した時に再認識することが出来ました。

 中村さんのCDアルバムも4枚がリリースされ、32曲を数えるまでになりました。中村さんの込めた想いをも併せて聴いていることもあって、それぞれ印象深いものがあります。それが「ライブ」という”生”の瞬間を経て、その時の感情を目の前に広がる光景と共に直接胸に刻めることは最高の贅沢なのかもしれません。

 初めて参加した時には気後れしてしまった感のあった植木さんとの掛け合いトークも楽しめる様になり、11月開催ライブの定番となった生誕祭に関しても、即興ソング「おめでとうえりこの歌(仮称)」が生まれる瞬間に立ち会えて(笑)、その後のお着替えタイム用映像ではドキュメンタリー番組的な中村さんへのインタビューで4thライブ開催について真摯に語る中村さんの言葉に耳を傾けられ、5月に行われた「えりコン」で披露されたアコースティックアレンジのコーナーが加わったり、結局「中村屋敷」は謎に包まれたまま(笑)で、「フラミンゴ」は説明されることなく舞台中央に鎮座したまま(笑)。アンコールを終えての最後はメイキング映像を観ながらのスタッフロール&「ら▽ら☆ら♪なかむランド」の観客合唱など、「変わらない良さ」と「挑戦」をちゃんと示してくれた、私自身最も全力で駆け抜けた「なかむランド」となりました。

 今回、最も聴きたかった新曲は「道」。それがグランドフィナーレに位置づけられた今回、なかむランドがここまで積み上げて来たものやこれから歩む道について、沢山の感情が揺さぶられる感覚がありました。そこに繋がる始まりを告げた「Party☆Time」や「ココカラ」、再会を約束する「Bye-bye Good-bye」、皆の想いを繋いだ「Happiness」「君に逢いたくて」。勿論、弾ける時には目一杯!という「プレイヤ」「ハルカな場所へ」「CRIMSON」などを効果的に配置し、3rdライブで楽しませてくれた「全曲披露」ということを基本とせずともライブを構成するのに必要な楽曲だけで演出しきったのがとても心地良かったです(ライブ時間も3時間という丁度良いサイズでした)。

 今回、ライブを通じて一番感じたことは「中村繪里子さんの人間力」。この空間を創り上げた全ての原動力は中村さん自身の想い、そしてその想いが伝播して動いた人々の結果であると強く感じました。元々は「アイドルマスターから派生した中村さんの単独ステージ」という心持ちで触れた「なかむランド」は、3回の参加を重ねて自分の中で唯一無二の存在になりつつあります。笑顔に溢れ、誰もが楽しめ(それこそ歌を聴いたことがない人でも)、一体感の心地良さを味わえる。文字にしてしまえばたったそれだけのことではありますが、中村繪里子さんが発する言葉の力であったり、根底にある感謝の想いであったり、何よりも中村さん自身から楽しさが溢れ出ていることであったり、その空間を創り上げるための要素は他で代わりの利くものではありません。誰もが創れるものではない場所だからこそ「また行きたい」と思えるのでしょう。それをキチンと感じられた「笑顔の連鎖」で導かれた今回の4thライブ、素直に楽しかったです!

 そんな心地良さに支配されていたからなのか、折角購入したマフラータオルを会場内に忘れてしまい(汗)、退場する前に気付いて事なきを得たのは良かったです。そんな思い出がタオルに対して出来たのも何かの縁、大事にしたいですね(笑)。

 素直に響いた今回のライブ。次回5thライブが開催されることを願って、本所感を締め括りたいと思います。素敵な空間を創り上げた関わった全ての方に、お疲れ様でした&ありがとうございました!

■付録:不完全かもセットリスト

  1. Party☆Time
  2. Rocket Smile

    【アトラクション:ゴーカート】
  3. ココカラ
  4. プレイヤ
  5. ハルカな場所へ

    【アトラクション:メリーゴーラウンド】
  6. ホシノシズク
  7. eternal Sign
  8. 誰かのメロディ

    【アトラクション:コーヒーカップ】
  9. Luminous
  10. ら・ら・ら・なかむランド

    【中村繪里子生誕祭】
  11. おめでとうえりこの歌(?)

    【パレード「笑顔の連鎖」】
  12. Rustic Smile

    【アトラクション:観覧車】
  13. 雨音


  14. 【アトラクション:ジェットコースター】
  15. CRIMSON
  16. Neutral
  17. てのひらのLOVE&PEACE
  18. now's the time

    【お見送り】
  19. Bye-bye Good-bye
  20. Happiness

    【アンコール】
  21. 君に逢いたくて

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2014年11月15日 (土)

【備忘録】2014.10.06~2014.11.15

 備忘録です。

  • 10/08 (01) 劇場版「アイドルマスター 輝きの向こう側へ」Blu-ray発売
  • 10/22 (02) 「THE IDOLM@STER MASTERS OF IDOL WORLD!! 2014」Blu-ray発売
  • 11/05 (03) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS -ANIMATION FIRST SET-」
 それぞれ書きたいことがあるものばかりです。特に01と02はちゃんと残しておきたいですね。

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