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2015年7月20日 (月)

「THE IDOLM@STER 10th ANNIVERSARY M@STERS OF IDOL WORLD!! 2015」両日参加

■2015年を迎えて

 「アイドルマスター10周年」を迎える2015年。昨年から既に10周年を見据えた動きが多々あり、10周年用ロゴも準備されて気運が高まりつつある中、2/15に行われた「劇場版アイドルマスター 輝きの向こう側へ」打ち上げパーティにて発表された「アイドルマスター」10周年記念ライブの詳細。このタイミングで発表されるとは思っていなかったのでとても驚いたのですが、「10年目は絶対に東京ドームだ!」と信じて疑わなかった私なので(笑)、実際に発表された内容が「西武プリンスドーム」ということで残念に思う…ことも無く!っていうか、本当にドーム来たぁっ!! ドームですよドームっ!!!という、興奮を抑えられない状態なのは言うまでもなく。

 開催が決定したということはチケット争奪戦が控えている訳ですし(汗)、何より自分を取り巻く様々な状況(主に仕事面)を参加に向けて調整しなければならないことが時期的に不安要素としてありました。しかし!この10周年という記念すべきライブは絶対に参加したい! 「過去最高のライブを一緒に創るぞ!」とこの時期から気合も十分。ではあるものの、2ヶ月後に迫った「ミリオンライブ!」の2ndライブに全力を尽くすことが直近の課題なので、10周年に向けて気合を入れるのはチケット確保してから改めてということで(笑)。

■チケット争奪

 発表から1ヶ月ほど経って先行申込の詳細が明らかになり、チケット争奪戦が開始されたのが3月末。流石にドームという巨大な箱ということもあってか「1シリアル4枚まで」という過去に無い先行申込受付限度数。2月の発表の際の覚悟を決めてドームを選んだであろう石原ディレクターの表情が脳裏に浮かび、「変に締め付けて席が埋まらないことを危惧したかな」と思いつつも、今回仲間内の参加表明メンバーが自分を含めて4人ということで「初の全員横並びが実現するかも!?」という期待が持てることの方が気持ち的に大きく占めていました。最近は一緒のライブに行っても単独席ばかりだったり、孤独にライブビューイングだったりすることが多かったので(涙)、皆で並べるなら余計に嬉しいのです。

 今回、申込用シリアルが封入されるCDが7枚あり、全て同じ受付期間ということからも1人で沢山申し込んでも意味を感じないし、メンバー皆一発勝負が信条なので(笑)、最初の「MASTER ARTIST 3」発売時に2日通し券4枚を表明メンバー4人で1つずつエントリー。これで争奪戦に勝利してしまいたい!

 後は抽選発表の5/14まで待つだけではあるものの、1ヶ月半くらい待つのは長い!(受付期間が長いからだけど) そうは言っても、目の前に迫るライブとかこなしているうちに直ぐ時間は経つよね!と、「ミリオンライブ!」2ndライブを全力で楽しみ切って、その1週間後に結構重度に体調を崩し、その間も無理して仕事を重ねつつ、10周年ライブの詳細(出演者や2Daysの内訳など)が発表となり、体調回復が微妙なままStylipSのライブに初参加するなどかなり体に無理を強いた4月を経て、本当にあっという間に当落発表当日を迎えました(笑)。

 ドーム公演なんだからそうそう落選は無いだろう…とは思っていましたが、当選3/4という勝率75%で確定。「楽勝だったね!」なんて思ったら、落選した方も多くいらっしゃるようで…(汗)。まぁ、申込口数などに関係なく当選する時は当選するということが今回も証明出来て良かったです(笑)。ということで晴れて参加が確定し、「さぁテンション上げて行くぜ!」と気合を入れたところで焦る自分。「よくよく考えると当日まで2ヶ月”しか”無いんだ…」と。

 そんなただでさえ足りない(?)準備期間において順風満帆に…とは行かず、押し寄せる様々な自分の周辺事情(苦笑)。職場だったり、仕事だったり、自宅だったり、人間関係だったり、全く10周年ライブに向けて心を整える状況ではなく過ぎ去る日々…。何だか何のために生きているんだろうとか考えてしまうくらいに疲弊しささくれ立ったた気持ちは、単なるストレスとは違うために結局自分自身の問題。なので、ライブ当日に向けて無理やりにでも持ち直す。それしか無い。辛い。

■事前物販

 ライブと言えば物販! ということで今回も事前物販対応があり、しかも公式グッズはパンフレットを除いて会場限定品が無く全種事前で取り扱い、そして5,000円以上は送料無料とのこと。「おぉ、ララビットもやる時はやるじゃん!」なんて思っていたら、注意事項に「売り切れた商品は当日の物販では販売しません」という、とんでもない一言が書かれているじゃないですか…(驚)。こんな煽り文句が入っていたら最後、受付開始でアクセス殺到するのが目に見えています。案の定、5/15に受付が開始されるやいなや、我先に我先にとサイトアクセスが嵩み、サーバ高負荷状態が続いてとうとうダウン。「間を開けてアクセスしてくれ」との案内がされたものの、仕切り直さずに受付を続けたこともあって、決済まで進めずにやり直しになったり、二重決済されたりなどのトラブルを生み、更には買えたはずの商品が買えずに品切れるという遺恨を残す結果に。正直者が馬鹿を見る典型的な対応でとても後味の悪い事前物販になってしまい、「こんなことで10周年に水を差すなよ…」と思った人は自分だけじゃないでしょう。後程「売り切れた商品も現地物販で全種販売」とアナウンスされたものの、結局当日頑張らなければならないことが確定したという訳で(苦笑)。

■前日物販

 開催日が近づくにつれ、グッズの内容だったり当日の会場周辺マップなどの情報が解禁。物販も前日物販開催がアナウンスされ、事前物販で購入出来なかったものや現地で初売りされるものなどを求めて朝一から行く事に決定。正直、ライブ当日に始発で行く事は避けたかったので、体力温存出来る前日物販開催は嬉しい。でも、前日は平日ですから朝一参加となると休暇を取る必要があり、自分にとっては初の物販休暇調整(笑)。ただでさえ色々大変なのに更なる調整かぁ…。しかし「この10周年ライブは全力で臨む!」と決めたので頑張るしかない。

 休暇の調整は出来たものの、物販のアイテムが「グッズは2限、CDは3限」と発表され、前日物販参加組となる自分と友人1人では、パンフレットやコンサートライト等、欲しいアイテム入手には頭数が足りないことが判明(汗)。勿論、グッズ列に2人共並べば問題無いものの、「ミリオン2ndライブ」で煮え湯を飲まされたCD物販の悪夢は繰り返したくないので、素直に3つ以上になってしまうアイテムはスパッと諦め、グッズとCDに1人ずつ並ぶことでプラン確定。

 そして色々あったけれど、前日物販当日を迎えるまでにカラオケ行ったり、友人と飲みに行ったりすることも含めてどうにか強引に気持ちを整えました。どうせなる様にしかならないので、心に影響する色々なことは全て棚に上げ(笑)、3日間走りきることに心血注ごうと。

 当日は西武池袋線の始発(5:15池袋発)で行くことを決めて行動開始。最寄駅の始発で十分間に合うのは有り難いです(幕張だとターミナル駅まで歩いて行かなければならないので)。それはそうと、最寄駅の同じホームに同胞を発見! まさか居るとは思わなかったので驚きました(笑)。更には池袋駅にも沢山の同胞が居て、「流石は10周年!」とか妙に感心したり。

Dscf4423a 6:00に西武球場前駅に到着し、物販テントを目指すと見えて来た既に1,000人近くは居るであろう列に「平日の朝一にマジっすか?!」という感想が湧き上がります。物販開始まで4時間近く、開始してから解放されるまで何時間になるか分かりませんが、とにかく堪え凌ぐしかありません。6:30頃に各所でアラームが鳴ったり(平日なので恐らく普段の起床時間なのでしょう(笑))、8:00過ぎた頃に売り子の皆さんに端末操作レクチャーが始まったり(この時、横並びになった会計ブースの長さに改めて驚きました。過去最大規模です。写真に収めておけば良かった…)、9:00過ぎた頃からは音楽が流れ出し、素晴らしいアレンジのアイマス曲メドレーで1時間堪能。今回は友人と別々に並んだので話し相手が居ない訳ですが、結果的には周囲のプロデューサーさん達と話したり、友人とLINEで会話したりしているうちに物販開始! グッズ列と違って自分の並んだCD列は青空だったため、途中降ったり止んだりする雨(しかも強い)に随分といじめられましたが、開始45分くらいで目的達成! CD列は2人並びで細く長い列を作っていたため(個人的には理想形)、過去物販の様に進みが悪くなることも無くスムーズに流れて快適だったのは良かったです(炎天下を覚悟していたので、比較的過ごしやすい状態であったこともプラス要因ですね)。そして、そこからトンデモアイテムの代表格「アイマ水」を購入しに行き(並ばず終了)、展示などを適当に周りつつグッズ列の友人を待つことに。

Img_5460a グッズ列はテント1つに10人列で詰めて並ばせて、テントが一杯になったら次のテントへ並ばせるスタイルで、最初のテントから1列毎に会計列に誘導する(空になったテントが次は最後尾扱いになる)という比較的効率の良い方法が取られていて、無秩序に横に広がったり無駄にうろうろさせられたりすることが無くて良い感じに見えたのですが、どうやら会計レジに並んでからが酷かったらしく、基本1人でピックアップと決済を行っている「ワンオペ」であることや、商品点数が多いことで探し回ったり、購入数が多くて確認に手間取ったりと、かなり非効率だったとは友人談。1人につき10分くらいは平気で掛かっていたそうなので、あれだけのレジ数を誇りながら遅々として進まなかったのですね(汗)。結局自分が物販ミッションを終了して、Cygamesブース前でウェットティッシュ貰ったり、物販列の入り口で紙うちわ貰ったりして取り敢えずグッズ列の最後尾に着いてはみたものの、765のコンサートライト13色セットは購入出来そうもないし、何より何時間待つことになるのか分からない(少なくとも自分の番まで5テント流れる必要がある)し、1時間経ってグッズ列から解放された友人と結局合流。すると、先程まで強く降っていた雨が上がり、狙ったかの様に晴れ間が覗く空(苦笑)。まぁ、Cygamesのシンデレラガールズの展示や、会場マップの掲示など、比較的人が少ない状態で写真に収められたりしたので、天候も含めて前日物販ミッション、フルコンプリートと言っても良いのではないでしょうか!(嬉)

 帰宅後、パンフレットを見ると素敵な写真が多過ぎて悶え苦しみました(笑)。中でも素晴らし過ぎたのはぴょんさん。次いでいぶちゃん。るるきゃんも良いなぁ…、上しゃまも素敵…、ころも可愛いし、もちょも良い! みっくは天使だし、ゆきよさんは美しいし、とにかくページをめくる度に「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」な感じでした(爆)。後は、ライブは生バンドスタイルではないことと、石原ディレクターの初日と2日目でそれぞれ感じて欲しいことを受け止め、いざ明日からのライブ本番へ!! あ、それと会場で購入した限定CDの中に、待機中に流れていた素敵なメドレーが収録されている事を帰宅して初めて知りました(笑)。1時間ノンストップ! 勿論トラック分け無し!!

■ライブ初日:MAIN WORLD 765PRO

 会場体験は初となる西武プリンスドーム。水樹奈々さんのライブで東京ドームは参加したことがあるのでその大きさや雰囲気は理解していると思っていたのですが、密閉型のドームでないことに加え、夏場に開催されるということがどんな状況なのか、ということについては先人たちが方々でコメントしているのである程度の覚悟はしていました。その多くが「エアコンが効かないので暑さが半端ない」「陽が沈むまでサイリウムの効果は薄い」「座席は決して広くない」といった内容ではありましたが、初日の今日はピーカンという程の晴れではないし、暑いのは暑いけど、昨年の9周年大阪を体験した身としては「あの湿度と温度の感覚を乗り切っているので大丈夫」と、体験する全てを受け入れて楽しむつもりで現地入り。結果的に装備として”西武ドーム仕様”と言えるのは、所持するスポーツドリンクの量が1リットルから2リットルになったくらいで、後はいつもの通りの装備。

 それ程早く現地入りしても時間を持て余すだろうと思って、開演40分くらい前に到着するように行動したのですが(やはり当日物販を頑張らなくて良いのはとても楽!)、昨日の前日物販の時にはまばらに人が居たくらいだった西武球場前駅前は黒山の人だかりで、球場併設のフードコート(?)もオープンしていて盛況なこともあってか何処に道があるのかも分からないくらいでした(汗)。恐らく、自分が体験したライブ会場周辺での人の多さは最大。開催概要が発表された時は「本当にドームが埋まるくらい集まるのか?」なんて危惧されたりしたものの、蓋を開けてみれば芝生席も追加で用意されるくらいに盛況であり、更には「より多くの方に観て(祝って)もらいたい」という気持ちだけで全国でライブビューイングまで開催を決められるくらいの超満員振り。昨年のSSAですら「アイドルマスター」というコンテンツだけで3万人近い人数が集った光景を目の当たりにして感動したのに、今日はその1.4倍くらいの人数が集まるのですからどんな光景が眼前に広がるのだろうか。それを考えただけで胸がいっぱいになりました。

Img_5458a 会場の方へ歩みを進めると、昨日は撮影するのも楽勝だった周辺の展示スペースやマップも大分混み合っていて、撮影どころではない感じ。でも物販は並ばずに買えるくらいの状態でした。既に開場して1時間半くらい経っているのである程度は会場内に居るはずなのに、外にこれだけまだ人が居るのですからその集まった人の数の物凄さを実感せずにはいられません。で、前日物販に来ていないメンバーと周辺を一通り冷やかした後に(物販は混み合っていましたけどほぼ並ばずに済み、パンフ専用受付もあって昨日の反省は活かされている感じ)会場入り。初日はアリーナということでスタンド席から下へ降りる訳ですが、その途中でステージの形を確認。今回は野球場ということもあってか、ステージがダイヤモンド状(ホーム側に1つ、1塁・3塁側に1つずつ、そして中央(2塁付近)に1つで、リフターギミックが付いているのは中央のみ?))になっていて、アリーナは隙間が殆ど無いくらいに客席でぎっしり。これ、真面目に西武ドームとしては”超満員”と言って良いくらいではないですか? 改めて「アイマス」って凄い!と思いました(笑)。にしても、本当に広い! そして、既に暑い!!

 席に着くと、目の前が中央ステージで肉眼で確認出来るくらいの位置の、会場の”へそ”とも言える場所。全体を俯瞰することが出来ないけれども、全ての歓声が集中する場所でもあると思うので、その会場の熱量を体感するという意味では絶好の位置と言えるのかもしれません。そうそう、座席に向かう途中で影ナレが始まり、麗ちゃまとゆいトンの2人が担当! 会場の誰もが知っているであろう大のプロ野球ファンのお二人ですから、こういった計らいは本人でなくても嬉しいものですね! 待ち時間には場内にアイマス曲が流れているのですが、大抵はライブで唄われない歌が流れるので、ここで一喜一憂するのも現地ならではの感覚です(笑)。「♪(おんぷ)」とか流れていて驚いたり、「CHERRY」が流れて合唱したり、「L・O・B・M」が流れて「わをーん!」と叫んだり、途中まさかの軽口哲也氏のナレーションで本日のスターティングメンバーを紹介する映像が流たりして、いよいよ興奮が抑えきれなくなって来ました! そんな中、ジュースを売りに来ているお姉さんのキュートさに時折目を奪われつつ(笑)、近づく開演時間にちょっと緊張して来る自分。

Img_5473s 今回、10周年記念のコンサートライト(765Ver.)が購入出来なかったので、9周年の時に「記念品」として割り切って購入したコンサートライトをロールアウト。こんな事もあろうかと、いつか使う可能性を想定して、Ver.3のファイターグリップ部分のみララビットから取り寄せ済(笑…というのも、9th Ver.はグリップエンドが全部白でエンドに色識別用のシールを貼るという退化仕様(デザイン重視?)なので)。事前物販の時に購入したコンサートライトホルダーと併せて今回初導入したので、その使い勝手も含めての勝負どころ。コンサートホルダーはたすき型ではなくベルト型として装着し「準備は整った!」というところで、丁度定刻である16:00を過ぎて然程押す事なく場内暗転。いつから定番化したか覚えていないスポンサー読み上げも、特別協賛も含め総勢23社の今回は勿論最大数! それだけ多くの企業が支えてくれるんだなぁ…なんて思ったり思わなかったりしつつ、スクリーンに登場した社長の言葉に耳を傾けます。心なしか少しテンションが高めに感じた高木社長から諸注意を任されたのは…間島P! まさか昨年のSSAでの諸注意のオチ(逮捕)から繋がる展開で「しくじり先生」ネタが来るとは! こうして「ぷちます!」のPもこの「特別な日」に参加してくれたのが嬉しく、楽しく「俺みたいになるな!」の授業を受けられました(笑)。

 そして始まるオープニング! 正式に産声を上げた2005年7月から年月を重ねる(カウントアップする)演出で辿り着いた2015年7月。「アイドルマスター」の史上最大の祭典、「THE IDOLM@STER 10th ANNIVERSARY M@STERS OF IDOL WORLD!!2015」Day1、とうとう開幕っ!

 やはり、初日の開幕を飾るのはこの曲、「THE IDOLM@STER」! 長らく封印されていた(笑)中村さん渾身の「プロデューサーさーん! ドームですよ、ドーーームーーーーーッ!!!」を入れて、のっけからフルパワー! アーケード版のPVの最後にも入れられているこの台詞は、単なるゲーム中のベストエンドの台詞でしかなかったもの。「日常を変える」として企画・リリースされた「アイドルマスター」ではありましたが、フィクションの世界が10年経って現実のものになった感慨深さと言ったら、簡単に言葉に出来ないくらいのものがあります。きっと、1周年記念ライブの時は、実際のライブとして行われただけで「フィクションが現実になった!」と感じられたことと思います(この時はまだちゃんと関わってはいなかったので、想像でしかないのですが)。それが年を重ね、制作側の創意工夫やチャレンジ、受け手であるプロデューサーさん達の情熱と応援(メッセージ量や参加人数、売上に至るまで全てが伴わなければここまで来れなかったのも事実)、その時々で生まれたり消えたりした大小様々な「アイマス」に関する出来事が積み重なって今この瞬間を迎えているということを、関わって実質8年半くらい(「アイマス」開発中の頃に知って実稼働したのを横目で見つつ首を突っ込み始めたのがXbox360版発売日からなので)である私も感じているくらいですし、どの時期に関わったかによって感じ方に違いはあるかもしれないですが、順風満帆に進んだとは言えないコンテンツでありながら、それでも10年繋いで来れたこと(しかも途切れなく何かしらのリリースが積まれて来たこと)が「アイマス」が本当に凄いコンテンツであると言える理由なのではないかと思えてなりません。昨年のSSAでのテーマ曲「IDOL POWER RAINBOW」の歌詞にあるように「何一つ誰一人欠けても辿り着けなかった」と。それが制作陣だけでなく、ファンとしてそれぞれ出来ることをやって来たプロデューサーさんたちも含まれていると感じられるのが、「アイマス」を唯一無二の存在にしている理由なのかな、と思っています。

 1曲目の「THE IDOLM@STER」を聴いて全力で声援を贈る中でそんなことを思いながら、私の10周年ライブは始まりました。

 会場の四方八方から登場した皆さんは、続く2曲目の「READY!!」を唄いつつ徐々にセンターステージに集合。自席から程無く近いセンターステージは肉眼でも十分見えるのですが、そこまで目の前とは言えないのでスクリーンに頼るものの、スクリーンを観るには少し首が痛くなるくらい前なので、ついついステージを直接見てしまいます。すると、会場がとてつもなく広いので、全体的に万遍なく観ようとする視界が限られるだけでなく、表情なども含めて自分の観たい一瞬を見逃してしまう可能性も上がってしまいます。それでも! 眼前で最高のパフォーマンスをする皆さんを直接この目に焼き付けておきたい。そういう想いは強くあって、結局ぼんやりと全体を観ているみたいな感覚があって、凄く不思議な状態。物凄い熱量を発して全力で応援する反面、心が凄く冷静と言えば良いのでしょうか。

 メンバーからの挨拶を一通り終えて、次のブロックスタート!…って「START!!」! 中村さんでソロ開幕も定番ですが、意味合いからして「START!!」もピッタリの選曲。ダンサーも従えて(最大人数の10名!)堂々たるパフォーマンスを披露! ちらほら四葉のクローバーがスマイルしてました。そして「ラムネ色 青春」をくぎゅとぽんちゃんとキングで。不思議と竜宮小町なのに竜宮小町に感じないのは何故なんでしょう?(笑) きっと、皆さんのパフォーマンスしているステージが全部違ってユニット感を出していないからなんでしょう。観る方も遠いステージはモニターでしか確認出来ないので、結局センターでパフォーマンスしていればそこを優先し、それ以外はモニターに頼る観方をしているから余計にユニット感を無くしてしまったのかもしれません。でも、個々のパフォーマンスは流石で、竜宮小町の面目躍如!

 で、ぬーの「Pon De Beach」が初のインカム付けてのフルダンス披露! しかもポンプ式水鉄砲にて客席側に撃ちまくる展開。シャワーを浴びたアリーナのプロデューサーさんはさぞかし気持ち良かったことでしょうね!(笑)。正に夏!夏!夏!ということで、先の「ラムネ色 青春」も含めてこの真夏とも言える環境で夏にピッタリの曲が楽しめるのは至福です。続く「待ち受けプリンス」ではバズーカにサインボールを仕込んで、これまた撃ちまくり!…っていう程撃ってはいないかな?(笑) 曲披露中にこうした演出を組み込んで来るとは思わなかったので何だか新鮮。歌っているのがミンゴスとはらみーなので更に新鮮! そんな攻撃的な「待ち受け」だからこそ入れられた演出なのかもしれませんね。更にぽんちゃんが9周年に続き「YOU往MY進!」を一人でフル披露! 勿論、既に定番化したタオルアクションで会場を熱狂させ、3万8千人がタオルを振り回す光景を「アイマス」で観られるとはちょっと感動。この光景、正に「サマーフェスティバル」って感じです! 流石にこれだけ湿度もあると埃があまり舞わないのも良かったです(笑)。

 なかなかに勢いのある楽曲が続いたこともあって、MCタイムで少しの給水タイム。次に唄うあずみんが残って、ちょっと胸に来る言葉が紡がれました。「…これからも、応援して頂けるんですよね…?」。悪戯っぽく微笑みながら紡いだその言葉は、忘れもしない5周年の初登場したあずみん自身が発したもの。「こんな風に応援して頂けて…、え、あ、応援して頂けるんですよね?」と言い直したあの時のあずみんは本当に素だったと思うのですが、それが5年でここまで存在感を放つメンバーになってくれたことが本当に嬉しく、これから唄われる「ALRIGHT*」に入れるコールも更に力が入るってもんです。良かったね、あずみん。それと、雪歩を守ってくれてありがとう。

 そして、ひろりんの「自転車」、くぎゅの「DIAMOND」、じゅりちゃんの「空」と名曲が続き、それぞれの想いがこもった歌唱は”10周年”という1つの到達点に恥じない素晴らしいパフォーマンスだったと思います。「好きだーーっ!」も「シャイン!シャイン!」も「レインボーーっ!」も、会場が1つになった事を実感できて幸せでした。

 で、まさかまさかの「THE 愛」を中村さん、あずみん、じゅりちゃんで! 楽曲的な盛り上がりも含めて披露されないと思っていたので驚きましたが、2011年の新春ライブ以降唄われていなかったり、記念で作られた曲でもあるから「10周年」というお祝いには必要な歌かな、と思うとしっくり来たり。自分自身は好きな歌であるものの、会場としてのボルテージは少し落ちた様に感じました。意外に盲点な歌だったのかもしれませんね。でも「THE 愛」の曲名通り、沢山の”愛”の溢れた会場で、”愛”に満ちた歌声で披露されたこの曲の意味は大きかった様に思えます。

 次のMCを経て、そろそろ来ると思っていた「西武プリンスドームスペシャルメドレー」! 7周年の時の様なノンストップアレンジ系で来るのか、SSAの時みたいなショートバージョンを繋いで来るのかで終わった時の疲労度が違うのですが(笑)、そんなのは終わった時に考えれば良い! ということで、メドレースタート!!

 のっけから「GO MY WAY!!」をミンゴスとキングでパワフルに、そして全ての始まり「太陽のジェラシー」を中村さんが9周年に引き続き。「おはよう!!朝ご飯」を意外にもぬーが担当し、ちゃんとお尻フリフリをやってくれて幸せ! 最近ちょっと不憫に感じる「CHANGE!!!!」をぽんちゃん、ひろりん、じゅりちゃんで。そして自分としてはライブ初体験の「First Stage」をあずみんが。雪歩の始まりの曲をあずみんが唄う姿に立ち会えてちょっと胸に来ました(やはり5周年のあずみんが加わった瞬間に立ち会ったこともあって、見守っている感は他メンバーより強いです)。そんな流れの中でくぎゅの「Here we go!!」とかはらみーの「魔法をかけて!」とかもゲームバージョンであることが勿体無いくらいに素敵で。

 ちなみに、このメドレーの時にいよいよサポートメンバーとしてアナウンスされていたシンデレラガールズの5名とミリオンスターズの5名が登場する訳ですが、ドーム外周部分に用意されたトロッコに乗って笑顔を振りまく役割が与えられていて、盛り上がるには盛り上がったと思うものの、外周以外の観客からすれば蚊帳の外になってしまい、折角ステージ上でパフォーマンスしている765メンバーへの観客の集中力を削いでしまった様に感じられた(近づいて来れば歌そっちのけですし、何処に居るのか探したりすればステージ観ていませんし…)のは残念な部分かも。「ミリオン2nd」でもそうでしたが、トロッコ演出って難しいですね。

 「魔法をかけて!」が終わった後は小休止タイム「てってってー」こと「TOWN」をみんなで。その間、サポートメンバーも一緒にステージの熱量を切らさない様にトークやコーラスを頑張ってくれていました。カウント90はあっという間に過ぎて、メドレー後半戦に突入!

 最近良く見る組み合わせになった中村さんとぬーで「ふるふるフューチャー☆」、ショートバージョンでも楽しめた「ID:[OL]」は途中重なる軽口パートはオリジナルだったか、赤羽根Pだったかはちょっと分からなかったけれど楽しかった! で、ひろりんの「エージェント夜を往く」、ぽんちゃんの「ポジティブ!」をアーケード忠実に。くぎゅ、はらみー、あずみんの「The world is all one!!」を経て、キングの「9:02pm」とミンゴスの「蒼い鳥」をこれまたアーケード忠実に。「M@STER VERSION」ばかり聴いていたので、何気にオリジナルに忠実なアレンジの「蒼い鳥」をライブで聴いたのはこれが初めてなのでは? アーケード組オリジナル6名は、正に原点の曲(アーケードの10曲はゲームVer.の後にM@STER VERSIONが作られたので、本当の意味でゲームVer.が原点)を10周年という記念すべきステージで唄うことが出来たことは、きっと感慨深いものがあったでしょうね。聴き手ですら、それを感じるのですから。ちゃんと、不参加組の持ち歌3曲も組み込まれていて、彼女たちの想いも一緒に抱きしめられたステージであったと思います。

 そして、ここまで繋いで来たメドレーを最後に爆発力に替えた「自分REST@RT」! 大きな会場で初めて披露されて”アニメの再現”と思った7周年の想いをそのまま拡大した様な素晴らしい一体感! 取り敢えず、この時点で残っている力を全て出し切って会場全体で創り上げた「自分REST@RT」は、間違いなく最高の1曲であったと思います! あのオレンジに染まったドームの光景、目に焼き付いて離れません。

 ということで、メドレーが終わっての休憩タイム。黒塗りのやよい、律子、美希が登場し、休憩前トーク(笑)。「新しい発表とかしないので」と前振りしているのも親切でしたが、美希が眠くなって次に目を覚ますのが20分後とか具体的にコメントするのが面白かったです(笑)。不参加組でもこうしたトークで”765プロ全員参加”を実現しているのは、やはり嬉しいものです。

 で、休憩時間中には開演前の時と同様に場内に歌が流れるのですが、ここでもやよい、律子、美希の歌を流してくれたのは嬉しかったですね(特にやよいは「スマイル体操」を流してくれて嬉しかった!)。相変わらず、休憩時間でもコール入れたりしているので完全休養ではありませんが(笑)。

 90カウントが終了して美希が目覚めた後、「最後の曲が流れ終わってからライブが再開する」との説明があって、流れて来た曲は「Colorful Days」のPV付。更にはサポートメンバーがステージ上に登場し、サインボールをバズーカで撃ちまくり…って言う程撃っていませんが、遠くでの出来事なので(涙)指をくわえて見てるだけではあったけれども休憩時間も単なる休憩で終わらせない配慮があって良かったと思います。

 後半戦の口火を切ったのは「DREAM」! 「THE 愛」が来るなら当然!と言うべきですね。衣裳を変えて登場したミンゴス、くぎゅ、はらみーという組み合わせで、くぎゅの貴重なカッコいいステージが観られたのはとても良かったですが、一番素敵だったのが、アッキーの”癖”と言っていたサビ部分の腰付近の指の動きが正式な振り付けとして3人がやっていた事! こういう形で逆輸入されるとは思わなかっただけに、思わず「おぉぉっっ!」と声を上げてしまったくらい嬉しかったです(笑)。

 更なる弾みを付けるために投入されたのは「嘆きのFRACTION」! キングの素晴らしいパフォーマンスに痺れまくりで、”三浦あずさ”というアイドルの持つ沢山の側面を余すことなく再現してくれたと感じるほどでした。それを引き継ぐのは…「Rebellion」! もう、初披露してから完璧にぬーの代表曲になり、唄われなかったライブは無いのでは?と思うくらい回数重ねて来たこの曲も、この西武ドームという大舞台でどの様な一体感を味わうことが出来るのかというのは誰しも期待していたことでしょう。そして訪れた、真実の…「赤」! 浅葱色一色だった会場がその瞬間真っ赤に変わる!! これは会場でどよめきが起きるくらいに素晴らしく一瞬で赤になり、会場全員で「ライブを創った!」と手応えを感じた瞬間でした。近年、システム制御で観客側のライトを演出としてコントロールするものも増えたようですが、演出側は観客が会場を一色に染めてくれることを信じて照明を操作し、観客側が心を一つにしてその一瞬の時を待って色を能動的に変えることが尊いのであって、それがどんな意味を持つのか、今日この日のこのタイミングで強く心に刻みました。この光景が観られたことを誇りに思います。

 そんな体験を経て、ぽんちゃんとじゅりちゃんが「relations」、満を持してひろりんが「絶険、あるいは逃げられぬ恋」、ぬーとはらみー、あずみんで「オーバーマスター」、ミンゴスが「Fate of the World」を続けて披露! もう「カッコいいとはこういう事だ!」というステージの連続で、「絶険~」なんてひろりんが台詞を言う度に背筋に来ましたし、アイステ1stライブ以来の組み合わせで披露された「オーバーマスター」もその頃とは比べられないユニット感でしたし、「Fate~」もミンゴスのハイキックがさく裂して会場全体のボルテージを最高潮に持って行ってくれました。この新旧織り交ざった曲の中に見る「765プロ10年の力」は、確固たる自信の表れなのかもしれませんね。

 そして、9周年で久し振りの披露となったはらみーの「KisS」も、1年で凄まじいパワーアップをして、その妖艶さと焦がれる想いなどがビンビン伝わって来るじゃないですか! ハードナンバーが続いた中に、こうしたムーディな曲を入れても会場の熱量がクールダウンしないのは、はらみーの醸し出す雰囲気に飲まれているからだと感じました。4周年で不可侵と思われていた「蒼い鳥」をミンゴスと一緒に唄ったことで、1つの宿命を背負うことになったと感じるはらみーですが、ミンゴスとは違うエリアをしっかりと守れる人になったと感じられることがとても嬉しく思います。これは「Rebellion」を唄ったぬーも併せて、私が初めて参加した3周年ライブでデビューしたその瞬間に立ち会えた2人であることも、その特別な気持ちを湧き上がらせているのかな、と。

 熱く滾った後半の流れを優しく包む様に始まったのは「笑って!」。この歌には色々と想い出が詰まっていて、この10周年というタイミングでまた聴くことが出来たことがとても印象深く、また新たに胸に刻まれた「笑って!」となりました。想い出を大事にし過ぎて前に進めなくなっていた友人に私も贈ったことのある歌であり、その友人が一歩を踏み出してくれたタイミングが震災直後の6周年ライブ。その時、初めてライブで唄われたこの曲がまた披露され、このタイミングでその友人は今でもこのライブで横に並んでくれているということが嬉しくて。そして今、「笑って!」という歌が自分の心が疲弊している状況を癒してくれている気がして。中村さんの語るような言葉の1つ1つが胸に沁みて、この日初めて目頭が熱くなり、自分の中で大事にして行きたい歌だな、と改めて感じることが出来ました。

 最高潮の熱量を心地良い優しさで包んだ後は幸せのMCタイム。「笑って!」に纏わるエピソードを含みつつ、いよいよ訪れた最終ブロック。765プロの王道の流れに入ることがこのブロック最初の曲「またね」で確信に変わります。「聴きたい!」と思っていた今回のライブで、しかもくぎゅのソロ! こんな至福の時が訪れるとは…って、もう万感の想いが溢れて最初から声を詰まらせるくぎゅに、「ミリオン2nd」での「Sentimental Venus」の様にすかさずフォローを入れた私ではありましたが、それは周囲のプロデューサーさんもそんな感じではありました。ただ、大合唱というものではなく、極力くぎゅのアシストに徹する感覚で、くぎゅの想いを受け止めて一緒にその空気を体感する。徐々に気持ちを落ち着かせて本来の歌唱を取り戻すくぎゅを見守るこの「またね」は、5周年で唄われた「my song」を超えた印象で自分の胸に刻まれることとなりました。

 それを受けて続くのがあずみんの「First Step」。これまた冬フェスでの凱旋披露、8周年でリーダーを務めた際の違った魅力を引き出した披露、そして9周年で更に輝きを増した披露。意外にも多くの聴く機会に恵まれたこの曲も、西武ドームとしての大舞台、10周年という場に立っている自身の役割、そしてくぎゅの「またね」から渡されたバトンの重さ…。それを全身で受け止め、自分の想いも乗せて大切に言葉を紡いだ「First Step」は、あずみんの成長を強く感じられたものでありました。胸いっぱいになった瞬間は沢山あったと思いますが、声に詰まることなく唄い切った。昨年のSSAの2日目の「ALRIGHT*」で声を詰まらせてしまったリベンジを果たしたのかもしれませんが、その深みを増した歌声は3万8千人を包み、あずみんの眼前には白い光の海が広がる。何とも素晴らしい光景でありました。

 畳み掛ける様にじゅりちゃんの「君が選ぶ道」へ渡るバトン。イヤモニの不調なのが、歌とオケが合っていない状況が何小節が続いてしまったものの、何とか事なきを得て最後まで唄い切ったことは、これまでの10年近い経験で培われた舞台度胸に他ならないと思いました。特に、小鳥さんの歌は765プロのアイドル達の歌とは違い、見守る立ち位置で唄われる「全てを包む」タイプの歌が多く、それをステージで披露して来たじゅりちゃんだからこそのプレッシャーは間違いなくあったと思うのです。それをトラブルなんかで、この10周年という素晴らしいステージを傷つける訳には行かない。そんな覚悟にも似た気持ちが歌唱にも表れたのか、後半Dメロ以降はじゅりちゃんの想いが直接胸に流れ込んで来ていると感じられるくらい、強い印象を胸に刻むことになりました。時折涙をぬぐいながらも、安定した歌唱を届けてくれたじゅりちゃん。最高でした。

 この流れからはらみーの「風花」に。はらみーもこれまでアイマスライブでの最終バラード構成に於いて、沢山の選択肢を持つ様になりました。「恋花」でも「ふたつの月」でもなく、意表を突く「Melted Snow」でもない、最初に決定付けたと言っていい「風花」を10周年というタイミングで唄う。今だからこそ大切に唄い上げたいという気持ちもあったと思いますが、一番この歌が成長を伝えられるという意味も大きかった様に感じます。沢山の「風花」を聴く機会があり、その時々で色々な表情を見せてくれましたが、今回の「風花」は西武ドームという大舞台や10周年という記念すべきタイミングであるからこその熱や想いが込められていて、また唯一無二の「風花」になったな、と思いました。

 そして絶対唄われると確信していたミンゴスの「細氷」へ。初めてCDでフルコーラス聴いた時に「とにかく凄い歌」というのが第一印象で、これをライブで唄うということがどれ程のことであるか、考えただけでも恐ろしい。そんな「蒼い鳥」「眠り姫」を経て与えられた「細氷」というハードルをこの大舞台で初披露するミンゴスのプレッシャーはどれほどのものだったのでしょう。いつもアイマスライブでのソロのトリを任される位置になりやすいミンゴスですが、たまにはこの重圧から解き放ってあげたい!なんて思ったりしますが、これも”如月千早”と一緒に歩んで来た彼女の運命でしょう。ならば、そのプレッシャーも楽しみつつ最高のパフォーマンスが届けられるその光景を見守るしかありません。壮大なオケに負けない歌唱で挑むミンゴスの抑揚のついた歌声と、力強さで圧倒した表現力、3万8千人が息を呑むそのパフォーマンスは幻想的に染まった会場の青い光景と相まって、「細氷」の世界観を見事に再現してくれたと感じました。”圧巻”とはこういう時に使う言葉なんじゃないか、と思ったくらいです。「この歌、本当に唄えるんだ…!」という感想が自分の中に出て来るくらいでした(笑)。

 この流れからして、ソロ曲2曲唄ってないのはキングとぽんちゃんくらい?と となると最後は「隣に…」絶対に来る!!! という確信が自分の中にはありました。「隣に…」は5周年を最後にパッタリと唄われなくなってしまった1曲。キングのライブ参加率も膝の故障の関係で減ってしまい、それでもこうして記念ライブには駆け付けてくれる気概が嬉しく、「アイマス」には欠かせない大切な1人。だからこそ、この大舞台で「隣に…」は披露して欲しいし、大トリこそ相応しい!! …なんて期待していたら、次に流れて来たのは「LOST」(汗) これは別の意味で意表を突かれました…。

 「LOST」は「THE 愛」「DREAM」と3つ合わせて「THE IDOLM@STER」を形成する姉妹曲。冬フェス以来の披露でとても喜ばしいのに、「隣に…」が来なかったことの残念さが尾を引いた感が残ります。それでも「LOST」を唄ったメンバーがひろりん、ぽんちゃん、キング、ぬーの4名だったことは素直に嬉しかったです。最近ではソロで唄われることも多かった「LOST」ですが、初披露の新春ライブの際にひろりん、ミンゴス、はらみーの唄う「LOST」を聴いてとても胸に来るものがあったので、今回ひろりんが「LOST」を担当してくれた事が嬉しかった事に加え、キングやぽんちゃんもCD収録オリジナルメンバーですし、そこにぬーの表現も加わって気持ちの入った素晴らしい「LOST」が聴けました。

 まだ「隣に…」が来るのでは?と妄想する私の耳を貫いたのは「私たちはずっと…でしょう?」。これで「あ、終わりだな」と観念(笑)。始まりを中村さんとミンゴスで唄い始め、前奏部分では、タイトルの途中の「…」を客席に問う流れもあって、7周年の時にそこに入るキーワードが「いっしょ」であることをみんなで認識して以降、みんな迷いはありません。途中から他のメンバーが加わって全員揃って締める流れもとても綺麗でした。色々あったこの曲も、アニメでラストを盛り上げた大事な歌なので、10周年をお祝いする仲間に加えなくちゃですよね。集まったプロデューサーさん達も含めて「ずっと”いっしょ”でしょう」の想いを共有した、気持ちの良い時間でした。

 ここまで相当数の楽曲を重ねて迎えるMCでは、ここまで駆け抜けて来た想いが溢れていました。「10年前は無名の作品だったのが、今ではアイマスへの出演を願う人も居る」というほどになったことが誇らしいというのは、応援している側も同じ想い。もうラストなのか、と誰もが思ったことだと思いますが、アイマスはこの先も走り続ける事を確信しているみんなの目は次に向いている訳で。10周年を一緒にお祝いする残りの時間も全力で楽しむのみ!と、周囲をぐるっと一周する客席ウェーブを速度を変えて2回やった後、センターステージに集まったメンバーの皆さんがフォーメーションを組んで、始まったのは…「Destiny」! …えっ!?(汗)と思った人も多いかもしれないこの曲をここで投入するとは全く思っていなかったので焦りました。というのも、全員が全員「ワンフォーオール」というゲームをプレイしている訳でもなく、新曲、しかも隠し曲としてゲーム本編内でしか聴けないこの「Destiny」を最後に持って来ますか!と。CDリリースが近くて、試聴が出来る状態であるならばまだしも、これはちょっと…。しかしながら、この「Destiny」は「ワンフォーオール」における真のエンディングとも言える楽曲。歌詞も765プロだけの1日である今日という日を締め括るのに相しいのは間違いなく、出逢いから今日までの奇跡を唄う歌詞だからこそ余計にCDリリースを間に合わせて欲しかった…!(日本コロムビアへの恨み節(笑)) 円形のフォーメーションはゲームでのライブ映像そのものであり、ここで観客の中で高揚の差異が変わって来てしまったのは残念ではありました。自分も全力とは行かず(汗)、ここは不覚であったとしか言えません…。でも、直前のウェーブ練習により、キチンと一体感は生まれていたと感じられたのが救いではありました。

 そして10周年記念ソングである「アイ MUST GO!」へ。事前配信されて、聴けば聴く程に想いが募る。そんな10年歩んだこれまでと、これから先の未来への想いを込めて全員が合唱。昨年SSAの時の「IDOL POWER RAINBOW」は全て歌詞が出ていたのに対し、今回は歌詞が出ていないのはミス?なんて思いつつ、基本的に覚えているので一緒に唄うことを選択。ただ聴いていた時と比べ、今日のライブを体験し、共に祝える喜びを加えた気持ちを込めると、やはり込み上げて来るものがありますね。しかも、音源版と違って、765プロのみんなだけで唄っていることが、聴き手に「ここまで来た!」という感覚を呼び起こしてくれた気がします。Dメロの後は歌詞が出たので、どうやらこれが演出の様ですね。歌詞が出たことで、会場の一体感も上がって一緒に唄うその時間は、本当に10年を祝っている気持ちになれましたし、眼前に広がる光景を目に焼き付ける様にその祝福の時間を過ごしました。

 そんな本編ラストを迎え、昨年のSSAと同様「アンコール無し」だと思っていたので、社長が出て来て一本締めになると思っていたら、特にスクリーンに社長が出る気配がありません。周囲もそれを察してか(笑)「アンコール」コール開始! すると、然程時間を置かずに登場する社長。「あ、あれ…?」と終演になるのかと思いきや、何やらここで新情報解禁とか!! そう言えば、そういった要素がありましたよね(笑)。

 ということで解禁された情報は…「PS Vita版 太鼓の達人 アイマス10周年記念 赤盤/青盤」「鉄拳7 コラボ衣裳」という、恐らく皆が期待していたそれとは異なる情報(汗)。そういった情報を幾つか流した後は…誰もが期待した情報…とうとうその姿を現す「PlayStation4版 アイドルマスター(仮)」!! まだまだ実験映像というけれど、画面中の春香のモーションはとても細かく、モデリングも更に滑らかでした。合宿所を訪れた春香が玄関の扉を開けて屋内に入るところだけの映像だったので内容は全然分かりません。グラフィック面は勿論楽しみだけれども、ゲームがどうなるのかが最も楽しみなので、今後の続報に期待!といったところです。一応、プロジェクトとして進んでいることが分かって(笑)一安心でした。

 そんな情報が解禁された後、センターステージに登壇したのは、初代「アイドルマスター」のプロデューサーである小山順一郎氏、現「アイドルマスター」総合プロデューサーの坂上陽三氏、そして総合ディレクターの石原章弘氏の3名。ある意味普通の会社員である一般人3名が、3万8千人の前に立ってしゃべるのですから、これはこれで凄い経験ですよね(笑)。ここで、初代プロデューサーである小山氏を招いて、このドームに辿り着いたことを実感してもらうというのは憎い演出だと思うのですが、「日常を変える」というコンセプトから始まって辿り着いた現実をプレゼント出来たことが嬉しかったですね。そして、現在進行形の2人からは今の気持ちを述べた上で「この先も頑張る!」という意思表明が受け取れて(坂上氏が「変態」コールをスルーしていたことも、真摯に気持ちを述べてくれた証と受け止めました)、次の10年を共に進んで行こうと思えたことも嬉しかったです。

 3人が壇上から捌けた後、暗転したままの会場を見て誰もが「アンコール」コールの途中であったこと思い出し、また再開する「アンコール」コール(笑)。すると、潤沢に準備時間があったからか、間もなくステージが明転! そして始まる「M@STERPIECE」! ここ最近は幾度となく「M@STERPIECE」をライブの締めで聴いて来た訳ですが、この歌詞を全身で噛み締められる日がまた来ようとは! 「アイ MUST GO!」と近い部分はあるものの、劇場版の光景も思い浮かべつつ、今目の前に見える現実の光景を重ねて感じるものは一味違います。その素晴らしい光景に胸を熱くしていたら、続く曲が「虹色ミラクル」とか! 正に劇場版と同じ流れのコンボに、胸に湧き上がる感動は最高潮。Dメロが終わった後のギターソロで涙のスイッチが入ってしまいましたが、それと同じくらい汗も掻いていたので割とお構いなしでした(笑)。今日一日の流れで積み重なった気持ちあってのことだとは思うのですが、この劇場版の主題歌2つは本当に素晴らしいと改めて実感。この歌詞の中に765プロの全てが詰まっている、そう感じた今回は10周年という舞台に相応しい光景と一緒に消える事のない記憶として残ることでしょう。

 そして、アンコールにまさか3曲目が来ると思っていなかった「THE IDOLM@STER」が流れ始め、最後は弾けて終わらなきゃ! 「今日はありがとう、これからも宜しく!」の気持ちで会場が1つになった気がする最高に気持ちの良いアンコールとなりました。パンフレットの冒頭、石原氏が「1日目は765プロの凄さを感じてください」と書いてありましたが、それは十分9周年で味わったつもりでした。でも、約1年経って「底知れない」と思うくらい、現時点でもチャレンジを続け、走るのを止めないメンバー達に脱帽でした。応援している方が勝手に「10年一区切り」なんて思っちゃ駄目だな、と本気で思わせてくれたこのライブ。伝説の1ページが記された瞬間に立ち会えたことを本当に感謝します。

 ライブが終演し、再び社長がスクリーンに登場。今日のまとめと一本締めという流れを終えて始まる「アイマス最高!」コール。そして「お疲れ様でした!」と周囲とライブの成功を称えあうプロデューサーさんたち。周囲のどこを見ても笑顔、笑顔、笑顔…。そんないつもの光景も「西武ドームで10周年」という環境で味わうと、また違って見えるものですね(笑)。自分も物凄い汗を掻きましたが、心地良さに支配された心身は5時間という長丁場を感じさせることなく、走りきった満足感と達成感で満たされていました。
 しかしながら、「10周年」という特別感が会場としてのドーム以外は思ったよりも感じておらず(汗)、完全燃焼では無かった気がするのは何故なんだろう…と考えた時。自分が変に「10周年」というものを気負い過ぎていたのかもしれないな、と終演して感じてしまいました(苦笑)。「ステキハピネス」や「全力アイドル」を聴く気満々だったし、夏本番だからこそ「サニー」が聴きたかったし、やはり「隣に…」は聴きたかった。折角センターステージが肉眼で見える位置だったのに、それ程プラスには働かなかった。サポートメンバーも「必要だったかな…?」と思えるくらいだった。そして「Destiny」という消化不良が入ってしまったことが要因かな…と自己分析するも、「楽しかったのは間違い無いし、素晴らしいステージだったのは言うまでも無い」と、高揚感に水を差す気持ちはほどほどに帰途に。何と言っても、10周年を祝うお祭りは明日もあるのですから!(超嬉)
 にしても、「明日もある!」の嬉しさの中には「シンデレラのメンバーもミリオンのメンバーもちゃんと出る!」という感情が確かにあって、昨年のSSAでは「不要」と思っていた参加者も多かったと思うのですが、この1年で「不要」と感じている人は殆ど居ないのでは?と感じられるくらいになったのはとても嬉しいですね。サポートメンバーとして名を連ねていながら然程活躍しなかった事に寂しさを感じるのも、そういった感情の裏返しですから。

 終演後の規制退場案内待ちは、21時の終演後に自分のブロックが案内されるまで50分ほど。そこから会場を出て駅構内に入るまで20分くらい。そして、電車に乗れたのは更に10分後。流石に4万人近い人数を全て運ぶのは時間を要しますね…。手際が悪く感じた面もありますが、これくらいなら許容範囲なのかもしれません。結局、池袋に着いたのは23:10頃。そこから移動して、取り敢えず今日の祝杯を参加した友人と。帰宅困難なメンバーはカプセルホテルを予約していたので、時間を気にせずに居られたのに加え、全員が同じ場所で見れたというのは感じる状況が同じということで、感想に極端な差が出ない(観れた/観れない、聴けた/聴けない等が無い)のでとても良かったです。

■ライブ2日目:MAIN WORLD 765PRO+CINDERELLA GIRLS+MILLION LIVE!

Img_5489a 祝杯を3時くらいにお開きにして帰宅したのは3:30過ぎ。そこからシャワーを浴びて就寝したのは4:30過ぎ。プリキュアを応援する必要があるので(笑)、起床したのは8:20。その後、友人と合流して昼食を済ませて、開場が30分早いこともあって初日よりも余裕を持って西武球場前駅へ。到着後は脇目も振らずに直接座席に向かいます。

Img_5492s 今日は三塁側バックネット裏という、初日とは全く見える景色が異なる席。昨日は会場の中央で全てに囲まれた環境を楽しんだので、今日が俯瞰的視点であることはとても嬉しいです。何といっても、ホームベース辺りの(赤い★が描かれた)ステージが肉眼で見える位置であり、昨日は殆ど見えなかった一塁側、三塁側の(それぞれ青と黄の★が描かれた)ステージも一応見渡せて、センターステージはかなり遠くなりましたけど、センター上部に垂れ下がっていた縦長のスクリーンの演出が総合的に見える他、昨日は気付かなかった外野側のスクリーンも見える。全体を把握出来るので、サイリウムが会場を染める光景や、陽が差し込むのも見えるのも良い! 昨日よりも沢山の違った光景に出逢えるなんて、昨日以上に気合が入るってもんです! 昨日感じた不完全燃焼分も含めて燃え尽きる覚悟は出来ています。天候的に昨日よりも晴れ渡って格段に暑いものの、その暑さを上回る熱さで乗り切ります!!

 開演前の影ナレは、もよちー、みっく、ナンスの96年トリオで。昨日はギリギリ聴けた影ナレも、今回は着席して聴けました。でも、賑やかだったこと意外の内容を覚えていなかったり(笑)。何れにせよ、お若い3人がきゃっきゃうふふしている声が聴けるのは良いものですねぇ(爆)。

 そうこうしているうちに、昨日も登場した軽口哲也氏によるスターティングメンバー紹介! 今日は765プロの10名に加え、シンデレラガールズの12名、ミリオンスターズの12名も紹介されて、これだけで心が滾って来るのが分かるくらいテンションアップ!! ヤヴァイ、今日のステージは絶対にヤヴァイ。もう自分でも分かる最上級のワクワク感。そんなテンションに開演前BGMが「Up!10sion Pleeeeeeeeease!」とか「メルヘンデビュー」とか「毒茸伝説」とか、何故オレ得が連続するの!?と、もう既に開幕した様なテンションに持って行ってしまいました。既に汗掻いている状態だけど、この後大丈夫か、自分?(笑)

 毒茸伝説の途中で曲がフェードアウト。ほぼ定刻に場内暗転。でも、外が結構明るいので、そこまで暗くない。これが半ドームの醸し出す雰囲気なんだな、と昨日よりも会場そのものを堪能している気がするのは気持ちに余裕があるからなのかもしれないな、と余計な気負いを捨ててただ楽しむだけでこの場にいる今日、関わり始めてから8年半の感謝と10周年を祝う気持ちを最大に、全身全霊を掛けて挑む!と、改めて気を引き締めてスポンサーコールをみんなと一緒に。

 スクリーンに登場する社長が「公演最終日である今日を最高のものに!」と檄を飛ばして呼応するプロデューサーさんたち。そして、登場するのは同僚であるプロデューサー! 黒塗りで出るのかと思いきや、本人登場ぉぉぉっっっ!! しかも、赤羽根Pだけでなく、346プロの武内Pまで登場ぉぉぉぉっっっ!! 唸りを上げる会場に、赤羽根Pも武内Pも驚きを隠せない感じでしたが、その本物の熱量が嬉しさに繋がったのが手に取るように分かります。そんな2人のやり取りを楽しみつつ、もう開幕が待ちきれない!というテンションのままライブに突入! 2日目のアイマス最大のお祭り開演です!!!

 昨年のSSAの様に「THE IDOLM@STER」で開演し、ここでキャスト紹介も重ねると普通に思っていたら、何と「READY!!」でスタート! 「おぉ!」ともうこの時点で予想を蹴散らされて、嬉しくなる自分(笑)。中村さんの「プロデューサーさーん!ドームですよ、ドーム!」を含めた「READY!!」は明らかに昨日よりパワフル。開幕「READY!!」はこれまで何度も味わいましたが、改めてこの曲の完成度と一体感の強さに驚かされました。全力感を増した3万8千人の「READY!!」、凄ぇっ!

 すると切れ目なしに繋がる知り尽くした前奏。ここで読めましたよ、このオープニングの展開が! 「お願い!シンデレラ」が来るんだから、次は「Thank You!」だ! と、その通りに来た流れは3コンテンツの主題歌であり、それぞれを1つの柱として扱うという意思表示以外の何物でもないでしょう! 実際に3万8千人の「お願い!シンデレラ」も「Thank You!」も過去に経験が無いほどの単純に参加人数の差では無い熱量を感じました。昨年の「アニメロサマーライブ」にて体験済ではありましたけど、今日は全員がプロデューサーなんですから、対応する熱量が圧倒的ですから全く別物。この3曲を一気に全力でこなすと色々凄ぇ! そして楽しいっ!(笑)

 と、その3曲で普通にMC来ると思ったら、そんな甘い演出はしてくれずに「THE IDOLM@STER 2nd-Mix」を投入! 久し振りの2nd-Mixですが、これを3コンテンツ全員が唄うなんて!! もうこの時点で殺す気満々のセットリストに、こちらのテンションも青天井! 伝説に残る4曲連続披露になったと思います。そして、会場のステージ上を埋め尽くす34名ものメンバー達! 会場の広さと出演メンバーの多さを強烈に実感できる壮観な光景を前に、言葉にならない感動をこの時点で味わっていました。

 そして最初のMCタイム。人数も多いので、一人一人話をすることはありませんでしたが、シンデレラもミリオンにも、もう昨年のSSAの様に「見守る」という感覚は無く、本当に1つの柱と感じることが出来るくらいに逞しくなったな、と強く感じることが出来ました。でも、そんなことをしみじみ感じている余裕は無く、挨拶もほどほどに次に進むライブ!

 注目のトップバッターは…何と「Welcome!!」ってミリオンスターズ!? もうここで「Welcome!!」投入なんて思わなかったので、凄く驚きました。そして全くセットリストの行方が分かりません(笑)。確かに「ようこそ!」という意味合いならば「Welcome!!」はピッタリですが、全体曲を既に出し尽くしてしまうミリオンスターズのこの後はどう攻めて来るんだろう…とはちょっと思いましたけど心配はしてません! だって、楽しいんですもん!!

 そのテンションを引き継ぐのは…何と「キラメキラリ」!。昨日披露されなかったこの歌をこのタイミングで投入しますか! しかも、ひろりん、あずみん、じゅりちゃんの3人ユニットだと!? でも、ステージに姿が無い…と思ったらゴンドラか!!(汗) でも、今回は歌唱者がゴンドラに乗っているので、水を差された感覚は無く、ただ「何処だ?」「見えない!」という一喜一憂するタイミングがあるだけなので、もうなる様にしかなりません(笑)。そのゴンドラ上の新鮮に映るこのユニットも、会場一色に染まるオレンジの海とテンションは正にまやちゃんの築いた「キラメ」そのもの。そんな光景を喜びつつ、全力で挑む心地良さは最高です! そうかと思えば「Vault That Borderline!」をミンゴスとはらみーコンビがゴンドラで。ステージ上でのダンスパフォーマンスは無いにしても熱くカッコ良く決める二人が来たかと思えば、「We're the friend」をゆきんこ、そらそら、あやっぺがステージ上で可愛く攻めてくるという意外性も含みつつ、こんな早い段階で「できたてEvo! Revo! Generation!」をはっしー、ふーりん、飯屋のニュージェネ3名で披露! 切れ目なく楽しさが続いて、こんな大きなステージで「Evo!Revo!」が聴けることに地味に感動している自分。ある意味キー曲とも言える「Evo!Revo!」を普通に流し、そのまま「星屑のシンフォニア」をもちょ、みっく、天ちゃんでトロッコから。765、シンデレラと続いていたので、ミリオンの意地の見せ所ということで場数もこなして安定したパフォーマンスを出している3人が迎撃。ミリオンは既にオリジナル歌唱者に拘りを持っておらず、色々な可能性を楽しめ、それをステージに投入してくれるという「アイマスならでは」の楽しみを強烈に実践してくれているコンテンツ。今日もそんなステージで会場を盛り上げてくれると確信。で、「Sentimental Venus」を畳み掛けて来るゆいトン、ナンス、いぶちゃん。ミリオン2ndライブでの心残りを断ち切る様に、そして久し振りに復帰した”センチメンタル木戸”(笑)の存在感を示す様に、会場中をトロッコに乗った女神たちが虜にして行くようでした。

 ここで一区切りのMCタイムが。何だか凄い勢いのセットリストで、とにかく駆け抜けた!という感じで来たので掻いた汗の量も物凄いですが、MCタイムが挿入されるお陰で小休止出来るのは嬉しい限り。MCは次の曲への準備時間でもあるので、これだけ大きいステージだと移動も大変だろうなぁ…と衣裳の話で盛り上がっているステージ上のみんなを見ながら一息つくと、次の曲の振りとも言える「真っ赤に燃え上がりますか!?」ということで、再開されるライブ!

 振りの通り、次は「ジレるハートに火をつけて」であいみん、上しゃま、ゆきよさんがステージに登場! 今回はステージが大きいので、曲によってはユニットでありながらも、各人が別のステージ上で唄うこともあって、1人1人のパフォーマンスがしっかりしていないと、ユニットを感じられないと思うのですが、成長したメンバーはそんな心配はご無用! 真っ赤に染まる会場の熱量に負けない、”超”が付く程にカッコよく情熱的に決めてくれました! 上しゃま、頑張った! 流石は「灼熱少女」のテンション担当です!! そしてそのまま「Shooting Stars」をころあず、こちま、ぴょんさん!! 「うぉぉっ!」とミリオン代表三色揃い踏みでこの歌が選曲された事に驚きと嬉しさで雄叫びを上げてしまうほどテンションが上がった自分でしたが、「ジレる」で真っ赤だった会場が「Shooting Stars」で瞬時に青く染まる光景にも心動いていました。これだけ多くの人が自分の意思で色を変えているということに改めて胸打たれました。そういう全てをひっくるめた感情すら受け止めてくれる3人のパフォーマンスは、本当にカッコ良かった。ころあずがセンターで”青”を継ぐ者としての貫録を見せてくれたのも嬉しかったです。

 ちょっとミリオンの攻勢が続いたので、ここで反撃の狼煙を上げるシンデレラガールズが「Orange Sapphire」で挑む! 麗ちゃま、のじょさん、るるきゃん、もよちーの”完璧なるパッション”の威力は凄まじく、これまた一瞬で勢力図が塗り替わる様に会場がオレンジに染め上り、シンデレラガールズの底力を誇示。更にるーりぃ、なっつんの*(アスタリスク)コンビにる「OωOver!!」で駄目押し! カッコ可愛いこの二人のコンビは本当に良い組み合わせだと思えるステージを披露してくれました。出来れば解散芸も見たかったです(笑)。

 そんな「ミリオン」や「シンデレラ」たちのパフォーマンスを観てじっとしていられなくなったかの様に、ここで765プロがユニットの先駆けとも言える(?)竜宮小町による「SMOKY THRILL」を投入! 3年振りのその姿に会場のボルテージも凄まじい反応。長い間奏部分では三浦あずさの誕生日を祝福するコーナー(笑)が設けられ、あっという間に竜宮小町がステージの主役になって765の貫録を見せつけていました。更に「乙女よ大志を抱け!!」という大量破壊兵器も投入(笑)。しかも、中村さんとぬーという、完璧なる布陣! 定番中の定番となった「乙女~」は、楽しさの塊でありながら、最後をしっとり締められるという橋渡しにも有効な万能曲。ソロ開幕や休憩後の起爆を任される曲を何故このタイミングで…?と思ったら、その答えが次の曲にありました。シンデレラ全員での「GOIN'!!!」に繋がったのです! しかも、リーダーである美波の号令から始まる演出付きで! この、TVアニメ「シンデレラガールズ」の1stシーズン最終話のライブシーンを彩ったシンデレラプロジェクト全員曲である「GOIN'!!!」は、楽しさも感謝も抱いて受け止めるのが素敵だと思っていたので「乙女~」からの繋がりとしては文句無し! しかも、アニメでは比較的あっさり受け止められた「GOIN'!!!」も、実際の会場でアニメさながらの観客テンションで受け止めたら世界が変わりました。やっと本質としての「GOIN'!!!」に触れられた気がします。

 とても良い感じに盛り上がったところでMCタイム。確実に初日よりも曲数を多くこなしている気がするし、殺人的セットリストである上、ソロ曲が全く無い(オリジナルがソロでもユニット歌唱している)という状況は”超”が付く程に満足。ユニット曲中心に、というのは初日の765が比較的ソロ多めだったこともあり予想していたのですが、シンデレラもミリオンもここまで徹底してユニット尽くしなのはあまり考えていなかったので、願ったり叶ったりです。2回目のMCということは、これからきっとメドレーが来て休憩…ということは、ここから”歓喜の地獄”なんだ…と少し戦慄(笑)。そんな私の感情を余所に「大きなステージでGO'IN!!!が唄えて良かった!」と感動話に華を咲かせていました。

 そして始まる”歓喜の地獄”。「ドリームメドレー」? 昨日は「スペシャルメドレー」って言ってたよな? やはりSSAの様なコンテンツの垣根を壊したコラボ? 何来る?? なんて言っていたら、先ずは「GO MY WAY!!」で始まる今回。初日も「GO MY WAY!!」で始まったものの、既に3コンテンツごちゃ混ぜの面子。小手調べ的なそれは、当たり前の様に盛り上がる訳ですが、このメドレーの神髄は次から始まりました。

 「素敵なキセキ」をぴょんさんと…はっしー!? ミリオンとシンデレラの赤対決! うっほーーっ!! 正にドリーム! ゲッターロボとマジンガーZが一緒に戦っているみたいな胸熱(笑)。ウィンクがこなれていない(笑)はっしーが、いっしょにぴょんさんとステップを踏んでいて泣きそうな感動が胸に湧き上がりましたが、次に続く「Super Lover」をゆいトンと麗ちゃまの野球コンビが担当している時点で、もう可笑しくてたまらなくなりました(良い意味で)。そんな「僕の考えたユニット」みたいなど真ん中が続いて、「トキメキの音符になって」をもちょ、はらみー!?、るるきゃん!!?? ゴンドラで登場した3名は、想像しない組み合わせながらも、不思議と違和感の無い空気を醸し出しています。るるきゃんは「TOKIMEKIエスカレート」のトキメキ繋がり?として、はらみーは…天然繋がりっていうかもちょ愛が止まらない感じ?(笑) とか思いつつゴンドラを追っていると、「CHANGE!!!!」を3コンテンツごちゃ混ぜで。最近「CHANGE!!!!」は扱いが不憫だなぁ…とか昨日も感じたことを再び思っていたら、いきなり始まる「あんずのうた」を、ゆきんこ、あずみん!?、いぶちゃん!!?? って、あずみんは「杏」の字が入っているから抜擢されたのか、それとも色々とバッチリ似合うからなのか(笑)、いぶちゃんは可奈の劇場版食っちゃ寝的要素からの組み合わせ? 何れにせよ、滅茶苦茶面白い!(眼前のホームステージだったので余計にテンションアップ!) で、「Romantic Now」をもよちー、ナンス、みっく!! 96年組だ!! うひょーーーっ!! 破壊力高いなぁ、おおぉ!! で「ミツボシ☆☆★」を飯屋と上しゃま!? テンション高いキャラの組み合わせ?かは分からないけど、オレ得ぴょーーーっ!! 凄ぇ、何このドリーム感の連続!!

 とあっと言う間の8曲を終え、90カウントの「てってってー」タイム。怒涛のメドレーは正にドリーム! この小休止タイムでは、赤羽根Pと武内Pも登場し、響を武内Pがスカウトするという、ここでもドリームコラボを実現させ、選んだ理由が「笑顔…です」というネタもキッチリ仕込んで楽しませてくれました。その寸劇というかトークを楽しんでいたら、あっと言う間にメドレー再開!

 メドレー後半戦の最初は「ふるふるフューチャー☆」で、ここは昨日と同じだけど3コンテンツごちゃ混ぜ。その中でも、みっくのあまりに可愛いパフォーマンスがスクリーンに映し出され、思わず「うひょーーっ!」と声を上げたら、隣の友人も全く同じタイミングで同じ反応があって爆笑でした(笑)。そんなスタートからいきなり「フローズン・ワード」が来るものだから、気持ちが引き締まっちゃいますが、ゆきよさんに加えて、ナンスとあやっぺのクールに決めれば決まる面子のカッコ良さに当てられてテンションアップ! そこから「Believe my change!」をこちまに加えてのじょさんともよちーで攻めて来るのは反則です! 「THE 無邪気」と言えるこの3人の演じるキャラクターが情熱系の歌を唄う姿に胸を熱くしながら、次の「ライアー・ルージュ」で天ちゃんにぬーとそらそらが加わるのも反則です!! 天ちゃんとぬーのカッコ良さに、名前だけで紐付いたのか、そらそらの普段観られないキリッとしたパフォーマンスは驚かされましたさ!

 そして「The world is all one!!」を3コンテンツごちゃ混ぜで「世界は1つ」を体現してくれた後、ある意味で待望の「本物とエセのコラボ(笑)」、あいみんとるーりぃによる「Twilight Sky」! センターステージだったので上手く黄昏演出出来ないかな…と思いましたが、流石にそれは難しかったですね…。でも! 二人のパフォーマンスはちゃんとロック魂が入っていて、揃ってのエアギターには狂喜乱舞でした。そして驚愕の「おねがいShall we~?」が眼前で披露。「み、みっくが…猫耳付けて踊ってる!!!」…って、なっつんが演じている「前川みく」とみっくの本名の「美来」を繋げて来るとは、凄ぇっ!! よくやった!! と大はしゃぎ(笑)。そこから「Never say never」をふーりんところあずが組んで唄うなんて! ころあず用にキーが変わっていたと思うのですが、宇宙刑事シャリバンの最終回にギャバンが来てくれた様な感動を胸に、ただただその2人のパフォーマンスを観て涙を溜めていた私でした。「シンデレラ」も「ミリオン」もそのステージパフォーマンスに当てられて応援する気持ちを持っただけに、この大舞台でコンテンツの垣根を超えて共に唄う姿に成長が見て取れてしまうから余計に心が動いてしまうんだろうな、と。で、メドレーを纏めるのは「いっしょ」という心憎い演出。3コンテンツ”一緒”、みんな”いっしょ”と色々な意味を含んでの位置づけで披露されたであろうこの曲を唄うのが、各コンテンツの3色代表。765プロはアッキーが居ないために2名ですが、ちゃんとアッキーの想いも投影した「いっしょ」だったと感じます。7周年ライブの感覚が戻って来て、メドレーの最後なのにライブの最後みたいな感覚に襲われました。疲労度の問題かしら?(笑)

 休憩タイムは初日の様なやよいや律子、美希が出て来ることなく極々普通に休憩に突入。ただ、休憩中の場内BGMがいくつか流れる中、普通に「DRIVE A LIVE」が流れて来たら、場内が緑に染まり大合唱! これは勿論自分も参加していたのですが(笑)、何よりもう普通にジュピターや「SideM」が受け入れられている証ですから、「9.18」を体験している身としては感慨深くもありました。そして、スクリーン上のカウントが終わってから赤羽根Pと武内Pが登場し、バズーカによるサインボール撃ちまくりタイム突入しつつ、流れているのは876プロの「"HELLO!!"」というなかなか憎い演出。総力戦とも言うべき、2日間で全コンテンツ横断!

 この休憩中、改めて自分が過去にない程に汗を掻いている状況が分かり、ちょっと焦りました。というのも、ジーパンは汗を吸い過ぎてびちゃびちゃ(まるで川に飛び込んだみたい。ズボンの上から腿を叩くとピチャという音がするくらい(苦笑))、その重さでずり下がり腰履きみたいになっていたり、ベルトの様に装着していたライトホルダーも汗でびちゃびちゃ。タオルも機能せず、Tシャツも重たい。これまでもアイマスライブでは相当量の汗を掻いて来ましたが、これは間違いなく最高レベル。しかも、ここから後半があるのですから驚きです。栄養ドリンク+ヘルシアウォーターの効果にプラスして、場内の暑さが加わるとここまで凄いことになるのだな、と知ることになりました…っていうか、次回からはタオルは最低2枚必要だということと、場合によってはズボンも替えが必要かも(笑)。

 そして始まる後半戦。その開幕を告げるのは…「自分REST@RT」!! もう、本当に殺す気満々のセットリストだな!と嬉しさ爆発(笑)。狙った様に外も西日が差し込みオレンジ色に染まっていて、ステージの道を照らすという自然の演出もあり、つくづく「アイマスって、守られてるな」と思いました。今回も台風で天候が危ぶまれた中、特別大きな影響も無く当日を迎えられた上、こんな自然の演出までタイミング良く入るなんて…。自然光によるオレンジと電気棒やケミカルによるウルトラオレンジに染まる会場で唄われる「自分REST@RT」は、本当に最高の爆発力を持った歌であることを感じさせてくれた、アイマス史に残る「自分REST@RT」になったと思います。

 ちょっとしたトーク(もう、くぎゅの「私、楽しーーーーい!」が全てでした(笑))を挟んで、その勢いを殺さずにヒートする「オーバーマスター」が続き、敢えてコンテンツ横断しないメンバーで構成され、初日と同様「アイステ」ユニットにて披露! この流れからドリームチームはメドレーだけで、この後は自コンテンツの楽曲を全力披露だろうと理解。それでも、熱い流れが止まる気配は無いので(笑)、とにかく駆け抜けるだけです。

 そして「relations」が続き、ぽんちゃんじゅりちゃんの組み合わせも初日と同様。上手く765の負担を減らしつつ、最大限にシンデレラとミリオンを入れる構成なのでしょう。後半開始してからの3曲は選曲も含めて良い繋ぎだと感じました。その流れを受けて「Blue Symphony」をころあず、天ちゃん、ナンスのユニットで盛り上げ、「Marionetteは眠らない」のゆきよさんとみっくがそれに続く。唄いこなれた担当楽曲を敢えて外し、経験を踏ませているのかな?と感じたのが印象に残ります。「Blue~」のナンスしかり、「Marionette~」のみっくしかり。更に続くのが「Memories」と「Nation Blue」という、青をイメージする楽曲群。確かにこのブロックはクールなイメージが続いていて、「アイマスライブ」の1つの顔でもある”カッコ良さ”が堪能出来る時間で、メンバーの皆さんのダンスのキレに身震いするほどのカッコ良さは強烈な印象を残しました。「Memories」ではオリジナルであるあやっぺに加えて、るるきゃんとるーりぃがすみぺ不在分をフォローしつつも新たな「Memories」を生み出し、「Nation Blue」では絶対的エースのふーりんに、クール属性ではないゆきんことのじょさんを加えて、軸はブレずに違う色を加えたことによる化学反応を実験した様にも感じ(実際、カッコ良いだけでは無い「Nation Blue」になっていた気がします)、これまた「ミリオン」と同様にこのステージで経験させる意義も含んだ組み合わせだったのかな?と感じました。

 クールな6曲を終える頃には陽も暮れて、青のライトが映える様になったタイミングでMCタイム。丁度ライトの話になった流れで、ころあずが「Rebellion」の”真実の赤”の光景を観てみたい、という話になって会場のプロデューサーさんにお願いすることに(笑)。で、折角なので赤ではなく白に変わるところを観たいということで「Rebellion」のその赤のフレーズを白に替えて唄う…はずだったのにそのまま”赤”と唄ってしまうころあず。何でも「普段から大好きな歌なので、そのまま歌ってしまった」とか。そんなところも含めて、ころあずの魅力なんですけどね(笑)。その後、ちゃんと”真実の白”を目の当たりにして、「私だけの光景だったのに!」と悔しがるぬーが印象的でした。

 「プロデューサーさんのプロデュース力が大切なブロックです」と前置きされて始まった次のブロックの最初は「オルゴールの小箱」。アイマスライブの最終ブロックの王道である「聴かせる曲」のコーナーに入ったな、と思ったのは自分だけではないでしょう。青に染まる会場を観ながら聴く「オルゴールの小箱」は、本来の歌唱はクールが担当するものなのに誰も居ないという驚きとともに迎えられました。担当するのは飯屋、もよちー、そらそらの3名。元気だったり、無邪気だったり、儚げだったりする色を覗かせつつも、芯の通った「オルゴールの小箱」はちゃんと気持ちが伝わって来るものであったと思います。

 そこに繋がるのが「メッセージ」。TVアニメのPVにて大切な印象を受け止めることになった楽曲を担当するのははっしー、なっつん、麗ちゃま。特別な色が付いている歌とは感じていないのですが、自分としては「ニュージェネレーションズ」での楽曲が一番しっくり来ていたというのもあって、はっしーが軸として機能することで「メッセージ」の心地良さは変わらず活きる!と確信。実際、なっつんや麗ちゃまの可愛く甘い声が素敵に作用して、とても気持ちの良い「メッセージ」に仕上がったと感じます。

 バトンはミリオンスターズに渡り、「瞳の中のシリウス」と「ココロがかえる場所」を続けて披露。どちらも、気持ちを乗せて想いを届ける歌としてミリオン屈指の名曲。ここはオリジナルメンバーも混ぜつつ、個性のバランスの良いメンバーを配置した様に感じました。「シリウス」の方はこちま、上しゃま、あいみんの3名。ファルセットが綺麗に通り、気持ちが綺麗に乗せられる3人だと思いますし、「ココロ~」はぴょんさん、いぶちゃん、ゆいトン、もちょの4名。素直な気持ちがストレートに歌声に乗る屈指の4人とも言える気がします。そういったシンデレラガールズとミリオンスターズの作った道の上を、最後に765プロが「my song」で歩んで行きます。

 この「my song」、唄うのは中村さん、ミンゴス、ひろりん、くぎゅ、ぽんちゃん、キング。この10周年ライブで、アーケード版から変わらず前を向いて走り抜けた言わば戦友。5周年ライブを経てからはくぎゅの持ち歌的存在となっていた「my song」を6人で唄う意味。そして、アイマスのライブで唄われるユニットとして初めてと思われる「ハモリ」を取り入れた歌唱。それは、この10年を走馬灯の様に巡らせ、その時間を共有する為に必要な前置きだったのかもしれません。歌の持つ力だけでも強いメッセージを感じたのに、この曲の効果はこの歌の後のMCでハッキリと認識することになります。

 力強く、芯の通った想いを歌い上げた6名。唄い終えて横に並んだ6名にスポットが改めて当てられ、最初に話始めたのは中村さんでした。「分かりますか、このメンバー? 10年間、ずっと一緒なんです」と語り、「my song」の結びの歌詞である「終わらないmy song」に繋いで、「私たちのmy song。終わらないんです」と言葉を紡ぐ中村さんの声には想いが沢山詰まっているのが分かります。「沢山伝えたいことがあるから、ついつい私一人でしゃべっちゃう」と他のメンバーに振ってみるも、それぞれが想いが沢山あり過ぎてなかなか言葉にならない。ちょっと声が詰まると直ぐに「がんばれー」と入れてしまう観客も多く居て、そこはちょっと苦笑ものではありましたが気持ちは分かるし、それが嫌な感情を呼び起こす訳でもないので、とにかくステージ上の6名の気持ちを全て受け止めるように耳を傾けます。観ていたのが比較的近くではあるものの、ずっと後姿だったので表情はスクリーンを観るしかないのですが、敢えて肉眼で見える後姿から感情を受け止めていました。何故かそうしたかったんです。そんな中でも、これまでステージ上では泣かなかったひろりんが泣き、涙が溢れそうになるとおどけて見せちゃうぽんちゃん、敢えて言葉を発しなかったキング、泣き虫と認識しつつも言葉で伝えることを止めないくぎゅ、常に歌姫として沢山のプレッシャーと戦って来たミンゴス、そして座長として常に先頭に立って来た中村さんの気持ちはしっかり伝わって来たと感じています。不思議と聴いている自分自身は目頭が熱くなることはありませんでしたが、10年間(実際はそれ以上)走り続けて来たメンバーに対しては最大限の労いの言葉と感謝の気持ちを届けたいと思い、それは全て声援に換える。そして、自分に出来ることはこれからもその気持ちを大切に共に歩みを進める。5周年ライブの時に「アイマスを本気で応援しよう」と思った初心を新たに刻み直した感覚でした。

 そんな沢山の想いを受け止めて、次の歩みをこの瞬間から進めて行こう。そんな気持ちにさせてくれる曲でライブが再開。満を持して披露された「Star!!」は、765プロの想いを汲んだシンデレラガールズ全員で「祝福」しつつ、自分たちも大きな柱になるという「決意・覚悟」が含まれている様に感じました。そうしたら、「my song」でもその後のトークでも目頭が熱くならなかったのに、今「Star!!」で胸いっぱいになっている自分が居ました。歌詞の中にあるスターの1つは765プロに置き換えられる様に思えて。それを全力でパフォーマンスするシンデレラガールズのメンバーの一挙手一投足から感じて。シンデレラ2ndライブで初披露された時には不完全燃焼であった「Star!!」のリベンジも一緒に果たせて感無量でした。

 「Star!!」の唄い終わりに合わせて、自分の目の前のホームベースステージに動きが。ミリオンスターズの面々が勢揃いして、フォーメーションを組み始めたのです。「次の歌って…何だ? Thank You!もWelcome!!も終わってるし…」と思っていたら、知らない前奏が流れて来るじゃないですか! ぴょんさんが開口一番、「私たちの新しいテーマ曲です! ”Dreaming!”」とサプライズ…っていうか、ぷっこんで来た!!(笑) これまた初ながらもポイントポイントで理解が出来る箇所がいくつもあって、会場全体でもある程度の対応が出来ていたのは流石。それを信じてセットリストを構成するのは嬉しいものの、歌に依るので多用はして欲しくないです…が、今回は万事オッケー! 何だか、「Welcome!!」が初披露されたミリオン1stライブを思い出し、その中に「Thank You!」のフレーズが隠れていることに胸を熱くしたのと同様、今回の「Dreaming!」も「Thank You!」と「Welcome!!」のフレーズが隠されていて更に胸熱。初見の歌であるはずなのに感動出来る、というのはミリオンスターズの持っている輝きの根幹にある「努力」と「感謝」が伝わって来るからなんだな、とまた彼女たちへの想いを強くしたステージでした。間奏部分でころあずから「また私たちをこの場所に連れて来てくれますか?」と問いかけがあり、本気で「勿論だーーーーっ!」と叫んだ(またはそれと同様の意味の歓声が上がった)会場全体のボルテージに、昨年のSSAのアウェー感が全く無くなったと感じられた事が最高に嬉しかったです。自分もこの1年くらいで、ミリオンスターズの皆さんに対する想いは驚く程に大きくなりました。

 「Star!!」「Dreaming!」と続けて、それぞれが「アイマス」の1つの柱としてプロデューサーさんたちも認めたと感じることが出来たシンデレラガールズとミリオンスターズの作った花道を、765プロの皆さんが「M@STERPIECE」でその想いに応える。そしてそれを自然とフォローするシンデレラとミリオンの面々…。その流れは、過去に体験した全ての「M@STERPIECE」の中で最高の感動を味わえた様に感じます。劇場版を初めて観た時の大きな感動。それがリアル体験として本当にやって来た様でした。勿論、初披露であった昨年のSSAでの「M@STERPIECE」も素晴らしかったのですが、ドームライブに”到達した”という達成感と、シンデレラやミリオンの皆の成長も感じられた先に得られた幸福感を自分の中に強く大きく感じられたからこそ思えた”最高”の感覚。「M@STERPIECE」の歌詞を噛み締め、10年という日々を積み重ねて到達したこのステージから見える光景に感じるものは、ステージ上の皆さんにとってとても大きなものでしょう。それぞれの胸に去来するものがあるのは、パフォーマンスしている皆さんの表情から感じられるのですが、その中でセンターステージに立っていた中村さんが突然しゃがみこんでしまった時、「どうした?」と思った瞬間に駆け付けたはっしーとぴょんさんに支えられて立ち上がる中村さんの光景が。そのシーンを観て「765プロがこの10年走って来て、後輩に背中を見せ続けた結果、その後輩たちも想いを同じに走っているんだ」と強く感じ、観ている自分もとうとう涙が溢れてしまいました。これは正に劇場版のアリーナライブを観ている時に近い感覚(…って、劇場版の時は嗚咽を漏らすくらいキてましたが(笑))。

 以前から実感としてあった「アーティストがファンを作り、ファンがアーティストを育てる」の意味を本質的に体現していると思える「アイドルマスター」だからこそ得られる感動を今、この場で味わえている自分はなんて幸せなんだろうと、心から思いました。

 そんな最高の「M@STERPIECE」が終わって本編が終了。もうここまでで既に胸いっぱいで、本当に最高のライブだった!と言える状態だったので、今日はアンコール無しの演出が来ても大満足なくらい。…と思ったら、初日と同様社長が出て来て「これからの未来を感じてもらう」ということで、新情報解禁タイム(ということはアンコールあるんだ…って、「アイ MUST GO!」も歌ってないから当然か!(嬉))。最初は普通に初日同様「太鼓の達人」が始まったので油断していたら、昨日とは違う展開が。「シンデレラガールズ」ではスターライトステージの映像と、その中で使われる新曲「とどけ!アイドル」が初披露。しかも、TVアニメの新OP「Shine!!」のカップリングとして収録されるとか、満を持してシンデレラ2ndライブBDが10/28に発売されるとか、シングル第8弾の発売が決まったとか、盛り沢山。TVアニメの第2期も絶賛放映中ということもあって勢いは止まらない、という感じでした。続く「ミリオンライブ!」は、CDシリーズの情報解禁かな?と思っていたら、突如流れるアニメPV!! これには会場総立ち!(って既に立っていた人も多いけれど) 「アニメ化か!?」なんて思ったらそうでは無かったけれども(「シンデレラガールズ」はこの流れでアニメ化になったので、将来的な可能性はゼロじゃないと思う)、お待ちかねの新CDリリース情報が! 先程披露された「Dreaming!」や、「LIVE THE@TER DREAMERS」シリーズがデュエット曲10曲収録の5ヶ月連続リリース、更には3rdライブがツアーで決定、全国5大都市・37名全員参加がアナウンスされ、会場中に吹き荒れる歓喜の嵐! チケット取れるなら全通ししてやろうじゃないか!! と思ったり思わなかったり(笑)。でも、可能なら全部行きたいのが本音ですね(少なくとも全公演ライブビューイング対応してくれたら嬉しい)。そして、初日も流されたPlayStation4版「アイドルマスター(仮)」のムービーで情報コーナーは終了。正直、ここまでインパクトのある情報コーナーが来るとは思っていなかったのでとても嬉しい!(ここまで一気に大きな発表したのって、久し振りじゃないかな?)

 ほんの少し先の未来を覗かせてくれた情報コーナーを経たアンコールはとても熱量のあるもので、潤沢な準備時間もあったので「アンコール」コールも数回行ううちに場内明転。すると、登場した皆さんの中に765プロの姿が見えないなぁ…と思ったら、「ほら、あそこに!」と外周トロッコにスタンバっている765プロの面々。そうした中で唄われるのがまさかまさかの「カーテンコール」!!!! もう8周年ライブにてその役割を全うし、タイミング的にも唄われる機会は殆ど無いと思っていた(歌的に挿入箇所が難しい)だけに、これは本当にサプライズ選曲! しかも、それを全チーム34名が合同で唄うなんて!! 名前も「THREESTARS」になってる!! もう色々なことが自分の中に溢れて来て、とても気持ち悪かったサビ部分のコールは気にせずに(笑)、自分的に完全燃焼。最後の「Sing a song Fly to the Future」は、共に歌声を羽ばたかせて未来に届ける気持ちで一緒に唄いました。改めて、この曲が名曲だと感じられ、しかもライブ本編を終えた後だからより胸に響くものがあるなぁ…ということが味わえたことも素敵な体験でした。

 続いたのは、全ての始まりの曲でもある「THE IDOLM@STER」を全員で。34名の個性と想いが西武プリンスドームの広さをものともせず、縦横無尽に駆け回る姿を目に焼き付けつつ、お互いに感謝の気持ちを述べ合う様なステージは、「また逢おう!」の約束をする場でもあると感じています。ただ、もう終わりが近いことも感じてしまい、一抹の寂しさもありました。

 アンコールとして2曲を終え、トロッコで移動していた765プロメンバーをシンデレラとミリオンのメンバーが出迎える時間を経て、コンテンツ毎に代表者(中村さん、はっしー、ぴょんさん)が挨拶。1人1人のトークタイムは無かったけれど、十分に気持ちの伝わるものでありました。

 そして、グランドフィナーレとして位置づけられた「アイ MUST GO!」は、初日の765プロだけで唄われたこの曲は「10年歩んで来た」の想いを強く感じ、全コンテンツで唄った今日は「この先の未来」を強く感じることになりました。昨日があって今日がある。人数も3倍強になり、より一体感を増して輝くこの歌は、この2日間のステージで完成した様に思えます。今日も初日と同じで歌詞が出なかったものの、歌える人は初めから唄っていた中で、Dメロ終わりの歌詞が表示されるタイミングに(初日では思い至らなかった)本当の意味での演出意図が理解出来た。そんな気がしました。

 キミにアリガトウ
 キミとオメデトウ
 キミと出会えたあの日から
 重ねて来た想いとともに
 ずっと道は続いてる

 この道の向こう
 進んだ先は
 どんな奇跡が起こるだろう
 その奇跡を確かめるため

 一歩ずつ
 歩いて行こう
 みんな一緒に
 目指すんだ

 歌詞が出ると、一際歌声も大きくなり、何より歌詞の意味を理解しやすくなります。そこで「アイ MUST GO!」の歌詞の中で、演者もスタッフも観客も全てひっくるめた”いっしょ”の空間で唄うのがこの部分であることが示すもの。全ての人がこの想いを共有出来る”今”というタイミングだからこそ、本当の意味で会場中の気持ちを一つにする魔法の言葉になったのではないかな…と強く思うことが出来ました。初日は765プロだけのステージで物足りなさを感じた部分があった自分ではありましたが、2日目の今日のステージが本当の意味で「10周年をお祝いする」というステージだったんだな、と2日間で1つのライブであることがハッキリと分かりました。そして、765プロとしてだけではなく、「アイドルマスター」としてシンデレラガールズもミリオンスターズにもこの光景を一緒に見て欲しかったんだな、ということを感じて、いつの間にか自分の頬を伝うものがありました。10年を振り返り、これからも続いて行くことを認識出来た。この歌は、本当に「アイドルマスター」に関わる全ての人の想いで成り立っているんだな、と実感出来て誇らしくもありました。曲終わりに祝砲が放たれ、煌びやかなテープが舞い散る光景も胸に刻まれ、忘れられないステージとしてこれから語り継いで行きたいです。”個”の力ではなく、”チーム”の力を強く感じた2日目は、「アイドルマスター」というコンテンツの豊かな個性が織り成す総合力の高さを改めて感じることが出来ました。やはり、メンバーの”誰が”じゃなくて、”みんなが”好きです!

 素晴らしい体験をくれたアンコールが終わると、最後はステージの全員をお見送り。目の前のホームベースステージに、一塁側と三塁側から1名ずつホームに来て、抱擁したり手を繋いだりしてのご挨拶をしつつ2名ずつ退場。それぞれが、それぞれらしい挨拶で退場する姿は微笑ましく、会場から惜しみない拍手と声援が贈られていました。自分も全員平等に力の限りの声援を感謝の気持ちを込めて贈りましたが、もしかしたら何人かは”少しだけ”大きい声援だったかもしれません…(笑)。それはともかくとして、ステージ上の皆さんに向けられた歓声の大きさから、パンフの冒頭に書かれた石原さんの「2日目はシンデレラガールズもミリオンスターズも凄いということを実感してください」ということが達成されたのだな、と強く感じられて嬉しかったことも付け加えておきます。

 最後は勿論(?)、中村さんとミンゴス。マイクを通さない、二人の力の限りの「ありがとうございました!」がドーム中に響き渡り、その直後の歓声は今日一番と言える様な気がしました。そんな中村さんが、来る途中で拾った祝砲のテープを退場用階段の手摺りに「また来れます様に」という願いを込めて結んで、その姿を退場途中の階段から頭だけだして「そんなことしてー」と見守るミンゴスとの関係性が印象的でした(笑)。

 初日と違って、ここで社長もプロデューサーも出て来ないで(そう言えば、初日と違ってダンサーさんが居ないことにここで気付きました(笑))、出演者の皆さんが退場し終えて終演という、予想しない形で幕を閉じた最終日。湧き上がる「アイマス最高!」コールと「お疲れ様でした!」という称えあう言葉はいつもながらも、何処か「終わっちゃった…」という気持ちも見え隠れしている空気を感じたのは、自分がそうだったからなのかな…。でも、心の底から胸を張って「楽しかった!」「最高だった!」と言えるライブになり、大きな問題も無く無事に走り切れたことが本当に嬉しく、またこうした機会に巡り会えたらな…と思わずにはいられませんでした。

 普段、「これが最後のライブでも悔いを残さない!という気持ちで常に全力を出す!」という姿勢でライブに臨んでいる私ではありますが、今は「これが最後!」とは思っていない自分が居ます。それは決して「次もあるから、その時でいいや」というものではなく、「次が無い」という覚悟を制作側が、演者が、応援側がそれぞれ「アイマス」というコンテンツと本気で向き合って歩みを止めない限り進んで行けると信じているからに他なりません。だからこそ、この10周年は特別ではあるけれども、「通過点の1つ」でしかないと思えるんだろうと。そして「常に全力を出す!」というのは今も変わりません。それは「常にその先にある場所を目指して走っているから」なんだと思います。惰性で参加している訳でもなく、その参加が当たり前である訳でもない。だからこそ、参加出来るその時々を最高のものにしたい。それこそ「映像メディアにならない可能性」も含めて、全身でその”瞬間”を感じたい、刻みたい。多分、そういう楽しさや喜びを教えてもらった「アイドルマスター」のステージに、少しでも恩を返したいからこその全力なんです。ライブを「一緒に創っている」と感じられることを大事にしたい。それが、自分の中で「アイドルマスター」を唯一無二の存在たらしめている理由です。それを再認識し、この先も共に歩む覚悟を決めた。そんな最高に幸せな2日間のステージでした。

 開演時間が初日より30分早かったのに、終演時間が21時を少し回るという昨日よりも圧倒的に長い5時間半ものステージが終わり、満足感は最大級でありつつも「10周年」というお祭りが終わってしまった喪失感もかなりあって、祭りの後の侘しさをライブ後に初めて感じました。単なる「楽しかった!」で終わらない感情に戸惑ったりもしましたが、でもそれだけの内容であったことを思えば実に喜ばしいことです。来月もシンデレラガールズのサマーフェスティバルがありますし、ミリオンライブの新CDシリーズもスタートし、3rdライブの詳細も発表になります。3本の柱にプラスしてSideMも含めたら、呆けている時間は無いでしょうね(笑)。でも、そうした動きで現実に引き戻されるまでは、取り敢えずこの”伝説の1ページ”に刻んだ10周年ライブの余韻を味わっていたいと思います。にしても、最初に直面した現実が「汗掻き過ぎて気持ち悪い!」ということなのが笑うに笑えません(まるで川に飛び込んだかの様な濡れ鼠状態でしたからねぇ…)。これも絶対忘れない想い出の1つになりますね(笑)。

 規制退場で案内が来たのは21:30頃だったものの、池袋直通電車に拘ったら初日と池袋到着時間が同じくらいになってしまい(乗ってから出発までに20分くらい待ちがあったので)、結局祝杯を上げ始めたのは前日と同じくらい。でも、そのお店には10周年ライブ帰りの同僚さんたちが沢山居て「こんなところにもプロデューサーさん達が集まるんだ!」と驚きました(笑)。席で名刺交換したりと、3:00くらいまで語り尽くせないライブの内容を語って解散。帰路で友人と立ち話を30分くらいした関係で帰宅したのが4:30頃になり、そこからシャワーを浴びて寝たのが5:30頃というのも、楽しみ切った証として忘れないでしょう(笑)。

 アーケード版のオリジナルキャラクターデザイナーである窪岡俊之氏の近況を確認したことで繋がった「アイドルマスター」。Xbox360版への移植を切っ掛けにゲーム自体に触れ、見た目よりも骨太なゲームと個性的で印象に残る楽曲に楽しさを覚え(特にキャラクターには興味は湧かなかった(笑))、徐々に本格的に傾倒し始めて8年半。「これは友人にも薦めたい!」と半ば強引にXbox360版をプレイさせてから共にここまで付き合ってくれた友人、コンテンツの事はある程度理解しつつもライブ参加へは消極的だったのが、4年半の歳月を経て向き合ってくれて、今も共に声援を贈ってくれている友人、以前からくぎゅが好きだと公言し、TVアニメ「アイドルマスター」の効果もあって「くぎゅが出るなら」とライブへの参加を決めた7周年以降は、くぎゅの出演有無に関係なく仕事も家庭でも大変な中で参加をしてくれている友人、今回の10周年は一緒に声援を贈ることは出来なかったけれど、TVアニメが切っ掛けでしばらく振りに再会し、以降は「アイマス」を見守ってくれている友人。決して多くは無いけれど、自分が少しずつ広げた仲間たちと今こうして共に10周年を祝えることが、凄く不思議な気持ちです。だって、ここまでこのコンテンツが大きくなるなんて思わずにその時の「楽しい」という気持ちを共有したいがためだけで声がけして、コンテンツに触れて以降は誰も欠けることなく一緒に歩んで来れた。それって、「アイドルマスター」がずっと輝きを放ってくれたことに他ならないと思うのですが、これだけ沢山のコンテンツが溢れている現在、自分の周辺事情や好み等も変わって行く中で誰も欠けることなく何年も継続して声援を贈り続けられるなんて、なかなか出来ない経験なんじゃないかな…と思うのです。だから、改めて「アイマス」にも、そしてここまで一緒に来てくれた友人たちにも、心からの感謝を伝えたい。一緒に歩んで、楽しんでくれて本当にありがとう…!

 この2日間のライブを成功に導くためにご尽力くださった全ての関係者の皆様、素晴らしい空間を一緒に創ってくださったプロデューサーならびにプロデュンヌの皆様、ライブビューイングで見守ってくださった皆様、どこかで成功を祈ってくださった皆様、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。お陰様で、本当に、本当に楽しかった!! そして、これからも宜しくお願い致します! 取り敢えず、所感として雑多に書き殴ったので、書きたい内容が全て書けたかは分かりませんが、ひとまずここで筆を置こうと思います。長文のお目通し、ありがとうございました!

■付録:セットリスト

7/18(土) 7/19(日)
1. THE IDOLM@STER 765全員 1. READY!! 765全員
2. READY!! 765全員 2. お願い!シンデレラ シンデレラ全員
MC 3. Thank You! ミリオン全員
3. STARTY!! 中村 4. THE IDOLM@STER 2nd-mix 全員
4. ラムネ色 青春 釘宮・下田・たかはし MC
5. Pon De Beach 沼倉 5. Welcome!! ミリオン全員
6. 待ち受けプリンス 今井・原 6. キラメキラリ 平田・浅倉・滝田
7. YOU往MY進! 下田 7. Vault that borderline! 今井・原(由)
MC 8. We're the friends 五十嵐・大空・洲崎
8. ALRIGHT* 浅倉 9. できたてEvo! Revo! Generation! 大橋・福原・原(紗)
9. 自転車 平田 10. 星屑のシンフォニア 麻倉・伊藤・雨宮
10. DIAMOND 釘宮 11. Sentimental Venus 木戸・渡部・夏川
11. 滝田 MC
12. THE 愛 中村・浅倉・滝田 12. ジレるハートに火をつけて 愛美・藤井・上田
西武プリンスドームスペシャルメドレー 13. Shooting Stars 山崎・田所・Machico
13. GO MY WAY!! 今井・たかはし 14. Orange Sapphire 松嵜・佳村・山本・黒沢
14. 太陽のジェラシー 中村 15. OωOver!! 高森・青木
15. おはよう!!朝ご飯 沼倉 16. SMOKY THRILL 釘宮・下田・たかはし
16. CHANGE!!!! 下田・平田・滝田 17. 乙女よ大志を抱け!! 中村・沼倉
17. First Stage 浅倉 18. GOIN'!!! シンデレラ全員
18. Here we go!! 釘宮 ドリームメドレー
19. 魔法をかけて! 19. GO MY WAY!! 今井・たかはし・大橋・福原・原(紗)・山崎・田所・上田
(小休止) 20. 素敵なキセキ 山崎・大橋
20. ふるふるフューチャー☆ 中村・沼倉 21. Super Lover 渡部・松嵜
21. ID:[OL] 滝田 22. トキメキの音符になって 麻倉・原(由)・佳村
22. エージェント夜を往く 平田 23. CHANGE!!!! 平田・下田・滝田・山本・大空・Machico・雨宮・藤井
23. ポジティブ! 下田 24. あんずのうた 五十嵐・浅倉・木戸
24. The world is all one!! 釘宮・原・浅倉 25. Romantic Now 黒沢・夏川・伊藤
25. 9:02pm たかはし 26. ミツボシ☆☆★ 原(紗)・上田
26. 蒼い鳥 今井 (小休止)
27. 自分REST@RT 765全員 27. ふるふるフューチャー☆ 中村・沼倉・伊藤・愛美・渡部・松嵜・青木・大空
(休憩) 28. フローズン・ワード 藤井・夏川・洲崎
28. DREAM 今井・釘宮・原 29. Believe my change! Machico・山本・黒沢
29. 嘆きのFRACTION たかはし 30. ライアー・ルージュ 雨宮・沼倉・大空
30. Rebellion 沼倉 31. The world is all one!! 浅倉・釘宮・原(由)・五十嵐・佳村・黒沢・木戸・夏川・麻倉
31. relations 下田・滝田 32. Twilight Sky 青木・愛美
32. 絶険、あるいは逃げられぬ恋 平田 33. おねだり Shall We~? 高森・伊藤
33. オーバーマスター 沼倉・原・浅倉 34. Never Say Never 福原・田所
34. Fate of the World 今井 35. いっしょ 中村・今井・大橋・福原・原(紗)・山崎・田所・Machico
35. KisS (休憩)
36. 笑って! 中村 36. 自分REST@RT 765全員
MC 37. オーバーマスター 沼倉・原(由)・浅倉
37. またね 釘宮 38. relations 下田・滝田
38. First Step 浅倉 39. Blue Symphony 田所・雨宮・夏川
39. 君が選ぶ道 滝田 40. Marionetteは眠らない 藤井・伊藤
40. 風花 41. Memories 洲崎・佳村・青木
41. 細氷 今井 42. Nation Blue 福原・五十嵐・山本
42. LOST 平田・下田・たかはし・沼倉 MC
43. 私たちはずっと…でしょう? 中村・今井~765全員 43. オルゴールの小箱 原(紗)・大空・黒沢
MC 44. メッセージ 大橋・高森・松嵜
44. Destiny 765全員 45. 瞳の中のシリウス Machico・上田・愛美
45. アイ MUST GO! 765全員 46. ココロがかえる場所 山崎・木戸・渡部・麻倉
アンコール 47. my song 中村・今井・平田・釘宮・下田・たかはし
46. M@STERPIECE 765全員・サポートメンバー全員 MC
47. 虹色ミラクル 765全員 48. Star!! シンデレラ全員
48. THE IDOLM@STER 765全員+サポートメンバー全員 49. Dreaming! ミリオン全員
50. M@STERPIECE 765全員
アンコール
51. カーテンコール 全員
52. THE IDOLM@STER 全員
53. アイ MUST GO! 全員

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