「響け!ユーフォニアム」スペシャルイベント参加
2015年4月に放映が開始された「響け!ユーフォニアム」。吹奏楽部でユーフォニアムを担当する主人公の物語ということを放映前チェックで気付き、かつて吹奏楽部に所属していたこともある自分的興味もあって「取り敢えず観てみるかな」と録画予約。とは言っても原作を知っている訳でも無いし、アニメを観る習慣もあまり無いので録画したまま放置していたところ、アニメ好きの友人が「経験者なら楽しめると思う」というオススメがあって視聴してみたところ、掴みは悪く無くその時点で溜まっていた数話を消化したところで気に入って、そこからは毎週楽しみに観る様になった作品です。
最初、出演するキャストとして黒沢ともよさんが目に入り、「ドキドキ!プリキュア」の主題歌や「アイドルマスターシンデレラガールズ」にて彼女を認識した身としてはそれだけで興味が湧いたものの、制作が京都アニメーション、シリーズ構成が花田十輝氏と言う、自分的に相性が悪いスタッフや制作スタジオということが二の足を踏ませました。それでも、観てみると京都アニメーションの拘りが随所に観られる映像、花田色を薄めてくれた(?)シリーズ演出の山田尚子さんの存在、演奏シーンの緊張感のある空気や楽器作監が置かれた説得力のある映像と拘り抜いた演奏…と、惹き込まれる要素も多くあって素直に「良い作品だな」と感じられました。
そういう前提がある中で、主演の4名が演じるキャラが担当する楽器を実際に練習し、それをお披露目する機会を用意するという話を聞いて「そんな簡単に上手い演奏が出来るとは思えないけれど、頑張った証は見届けたい」と思ったら、映像メディア1巻にそのイベントの先行申込シリアルが封入されるということで迷わず予約。作品自体も気に入っていたので(イベント申込シリアル目的だけでなく「全巻購入しても良いかな」と思えた)、久し振りのメディア購入作品となりました。
そして申し込んだ先行イベントは残念ながら落選…(涙)。「見届けることは無理なのか…」と諦めていたらイベントが2回まわしとなり、夜の部の先行申込シリアルが2巻に封入される!ということで、まだチャンスが! で、結果的にこちらが当選して晴れてイベント参加が叶うこととなりました。
イベント当日。夜の部ということで、ゆっくり会場入り出来ると思っていたら「チケット所有者のみへの販売」「夜の部の物販整理券は朝9:00から配布(開始は13:00)」と、高いハードルを突き付けられてしまったので、目的達成出来ない可能性を排除する為に整理券配布に合わせて現地入りする事に決定。
現地に着いて、整理券を無事に入手した後、物販開始までファミレスで時間を潰し、物販開始に合わせて会場へ向かい、目的を達した後は夜の部の開場までまたファストフード店で時間潰しという、何とも勿体無い時間の使い方をしましたが仕方がありません。そういう時間も楽しみ(苦しみ)つつ、何とか乗り切って会場へ。
会場となる洗足音楽大学の前田ホールは、言わばキャンパス内の講堂。なので、通っている学生さん達がそれぞれの楽器を持ち運んでいる姿を見て、不思議と「いいな」と嬉しい気持ちになりました。一応、自分も学生時代に吹奏楽をやっていた端くれですから、音楽に打ち込んでいる姿に重ねる物があったのだと思います。特に女性は皆さん可愛らしく見えました(笑)。
会場入りしてフラワースタンド等を一通り見た後で座席に着くと、舞台上を見るには少々遠いものの、音楽を聴くには丁度良いかな?と思える席で、ステージ上に配置されている譜面台やパイプ椅子をに「イベントに来た感じがしない(演奏会に来たみたい)」という不思議なテンション。「参加出来ただけで満足」という気持ちだったので、後は北宇治カルテットの半年間の成果をこの目で見届けられれば文句無し…と思っていたら、自分が想像している以上に素晴らしいイベントとなりました。
作品本編で流れた吹奏楽パートの演奏を担当しているのが、ここ洗足学園音楽大学のフレッシュマン・ウィンド・アンサンブルの皆さん。その迫力ある生演奏が聴けた中に「三日月の舞」がありました。劇中でも最も重要と言える場面で緊張感の演奏がなされたその曲は、テレビから聴こえて来たその音とは別次元の感情の揺さぶりがありました。吹奏楽をキチンとしたホールで聴いたのも随分と久し振りでしたが、自分が部活で演奏していた頃の感覚(本番までの過程や舞台裏での諸々の事まで)が演奏を聴きながら勝手に湧き上がって来るくらいに同調していました。その他にも開幕の「Starting the project」、主題歌「DREAM SOLISTER」の吹奏楽演奏に乗せてTRUEさんがフルコーラスを歌い上げ、朗読劇の中で「RYDEEN」が演奏され、エンディングでは「トゥッティ!」の吹奏楽演奏で最高潮に盛り上げた結果、スタンディングオベーションが湧き起るくらいでした。
このスタンディングオベーションは、フレッシュマン・ウィンド・アンサンブルの演奏だけで起きたものではなく、イベントそのものに対して最高潮に盛り上がったからこその現象だと感じていて、その立役者はやはり作品そのものであり、その作品をしっかり彩ってくださったキャストの皆様の、イベント中のサービス精神旺盛なお題トークであったり、根底にあった”作品愛”であったりするのは間違い無いでしょう。北宇治カルテットの4名は勿論、先輩3名に加えて、肩身の狭い(笑)先生と秀一という9名がイベントに駆け付けてくれたことも嬉しかったです。だからこそ出来た話もあったり、朗読劇で描けたエピソードがあったり、大真面目にちょっと恥ずかしい演技をしてくれたり…。女性陣はドレッシーな衣裳で、華やかに舞台上を飾ってくださったのも素晴らしかったです。
何もかも自分にとっては最高だったのですが、最も素晴らしく胸を打ったのは北宇治カルテットの楽器演奏。昼の部が初披露だった訳ですが、自分が参加した夜の部だからこその感動があり、お守りのお話も含めて、本当に心揺さぶられました。彼女たちが演奏した「DREAM SOLISTER」は、演奏の技術的な部分だけ切り取ってしまえば勿論拙く「人に聴かせる」という演奏とは言えないものであったと思います。しかし、その奏でた”音楽”は、彼女たちの想いを確かに音符に乗せて会場の隅から隅まで届けられていたと思います。演奏に胸打たれて目頭が熱くなるなんて、プロの演奏でもなかなか無いことです。それを半年間全力で挑んでこの日のこの本番のステージを迎えた彼女たちは本当に立派でした。演奏を終えて、それぞれのコメントは安堵の気持ちは大きかったと思いますが、それぞれの楽器が奏でた音が、キチンと合奏となって”音楽”を生んでいたからこそ個々の胸にも響くものがあって、自然と涙が溢れて来たのでしょう。そして、それを見守るスタッフや先生方、そして観客として会場に居た私たち。多くの言葉は必要無く、彼女たちの演奏で本当に全てが伝わったと思います。これを受けて続く「トゥッティ!」の生歌唱(こちらはオケ)は楽しい気持ちで満たされていました。
純粋に作品が好きな人が多く集まるイベントの場合、「誰か目当て」ということが無いことから会場の一体感があって自然と温かいイベントになることを、とても久し振りに感じました(勿論、作品にもよるでしょうけれど)。自分が「響け!ユーフォニアム」という作品が好きであることを再認識した、掛け値なしに素敵なイベントでした。
■セットリスト
- Starting the project/洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル
- DREAM SOLISTER/洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル with TRUE
- RYDEEN/洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル
- 三日月の舞/洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル
- DREAM SOLISTER (Instrumental)/北宇治カルテット
- トゥッティ!/北宇治カルテット
- トゥッティ!(Instrumental)/洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル
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