変化が問われる「アイドルマスター」というコンテンツとの向き合い方
2017年、新年あけましておめでとうございます。
今年は極力記事を書き溜めない様、これまで以上に
・”タイムリー”
・”簡潔”
・”本当に残したい/伝えたいものだけ”
を綴って行こうと思います。
で、2017年最初の記事は自分にとって最近の問題である「アイマスとの付き合い方」について。
2015年夏。「アイドルマスター」が10周年を迎え、その勢いは衰えるどころか益々元気になっていると感じられた2016年。
「アイドルマスター」というコンテンツに触れてから、自分の中で徐々にその比重が上がって行った通称”アイマス”。アーケード開発中から知ってはいたものの、本格的に触れ始めたのはXbox360に移植が決まり、発売日が発表されてからのこと。その当時で曲数が16曲程度、アイドルの人数は10名、演じている声優さんも少しずつ顔と名前を覚えるようになり(純粋にゲームから入っているので、演じている声優さんには元々興味無かった。興味が向いたのは実際にライブに行った3周年以降の話)、関連ラジオ番組も聴ける時は聴くようになりはじめ、年に数枚の新譜リリースを心待ちにするといった、今に比べれば随分と余裕のある平和な時代から自分のアイマスの歴史が積まれています。
自分の趣味の中心が徐々に「アイドルマスター」となってから幾年。現在は基準となる765プロの「アイマス」だけでなく、「シンデレラガールズ」「ミリオンライブ!」「SideM」なども派生し、それぞれが独立した柱として存在するほどに大きくなりました。曲数は全コンテンツで600曲近く存在し、アイドルの人数も300人近く(担当する声優さんも150人を超える)、ラジオ番組も週5本、特番なども毎月の様に放送され、CDリリースは多い時は毎週の様にあって、ライブも全コンテンツ年1回以上は行われている様な状況。これだけのボリュームを追い掛け始めた頃と同じ内容(ゲームのプレイとCD購入、周年記念ライブへの参加、およびその映像メディア購入)で付き合って行くには時間も予算も足りないということを徐々に感じるようになりました。
それまで「自分のペースで出来る範囲を楽しむ」ということで全く問題ありませんでしたが、ボリュームが増大した現状で「自分のペース」を追い掛け始めた頃と同じにするのは、正直全く身の丈に合った楽しみ方ではない。本当の意味で「自分が楽しめる様に(時間・予算を考慮して)コンテンツと向き合う」ということを考えなければ破綻する。疲弊し始めた今だから分かる、全てを精力的に追い掛けられている方々には本当に頭が下がります。
自分の中での「アイドルマスター」への力の注ぎ方(特に時間や予算の割き方)に苦しさを感じて来のが「アイドルマスター シンデレラガールズ」のTVアニメ(2期)が最終回を迎えたくらいの時期でしょうか。
アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」は、本当に良く纏めてくれたと感じる、実に素敵な作品になったと思います。錦織監督が手掛けた「アイドルマスター」があってこそ繋がったバトンだとは思いますが、沢山のアイドルが登場する中でとても上手くアイドル同士の繋がりを描き、その中でも軸となるシンデレラプロジェクトの面々とその中心としてのニュージェネレーションズの三人の物語が紡がれ、効果的に新曲も投入されて大きな盛り上がりを体験させてもらいました。
シンデレラガールズの2ndライブの時に「3rd以降のライブでは楽曲がどのくらい増えるかが今後のライブを左右する大きなカギ」と思ったものの、アニメを経て迎えた3rdライブはそんな危惧をよそに構成も内容も素晴らしいの一言であったのは記憶に新しいです(唯一、開催した会場だけが問題だった)。しかしながら、この時毎週の様に「シンデレラガールズ」のCDが発売され、聴き込む時間が不足し始めていました。以前は次のCD発売されるまでの時間で十分に聴き込めていたのに、発売サイクルと曲数増加のバランスが明らかに崩れ、今までの自分の対応の仕方ではどんどん先頭集団から離れてしまう状況を実感する様になりました。
ソーシャルゲームの「シンデレラガールズ」は、増え続けるアイドル(通常プレイで入手が難しいキャラも居たりする)、カード毎に存在する親愛度(同一人物に対して別々の親愛度があることに違和感)、無課金で遊ぶには少々辛いバトル仕様(弱者がカモられる)、戦略的ゲーム性が皆無(カード能力が全て)、カード整理が面倒(ゴミ多すぎ)…などプレイし続けることにストレスを感じて止めてしまいました。アニメを観たことで知ったアイドルも多く存在しますが、それ以上の情報を持っていない為、特別な思い入れなどは存在しない状態。だからと言う訳ではないのですが、時間的優先順位の関係で「シンデレラガールズ」のソロCDはドラマパートを聴かずに放置する様になってしまい(036以降)、そういう流れの中でリリースが開始された「シンデレラガールズ スターライトステージ」というリズムゲームは、また自分の「先頭集団から離れて行く」という感覚を強くする原因となりました。
自分はリズムゲームをストイックに遊ぶことを好むため、カード能力やアイテム等を使用してクリアすることは本位では無く、更には徹底的にプレイを重ねてとにかく練習して上達する(クリア出来る様になる)ということに喜びを感じたいので、「体力ゲージが無くなると回復するまで待つ」というのが基本になる無料アプリの形式は「やりたい時にやりたいだけ突き詰めてプレイする」という方向性の人にはなかなかに難しい。かと言って課金する気にはなれない(買い切りであれば、それ以上のコストは掛からないのに…と思ってししまう)。でも、それを除けば基本無料アプリとしてはとんでもなくボリュームがあって、きちんとゲームとして面白い。ストーリーコミュを読むのとカード整理が面倒ということを除いても、とても良いゲームだと思います。けれど、どうしても自分と相性が良くないタッチパネル(帯電式)での操作系は、プレイしていてもストレスが溜まって行くだけになり、この「デレステ」も難易度が上がれば数も増えて速くなるノーツのタッチ成否に直接影響し、その判定が自分では納得出来ない(きちんとタイミングが合っているのに「押した」ことになっていないミスとして判定される)。これはもう自分の中ではゲームとして成立していません。また、ゲーム内イベントもサイクルが自分の生活パターンと合わず、基本帰宅してからと休日の空き時間しかプレイしない(昼休みや移動中などはプレイしない)ため、最低限獲得したい報酬やストーリーを追う事すらもクリア出来ない(特に最終日は21:00に終わってしまうのでプレイすることも出来ない)というサイクルも合わない。こうしてだんだんプレイが疎遠となり、結局やめてしまいました。
その後、「デレステ」はどんどん支持されて人気アプリとなり、デレステでも新曲がどんどんリリースされる様になって行きます。そしてCDは毎月(時には毎週)のリリースがなされ、他のアイマスコンテンツも並行してリリースが嵩むと、先頭集団から離れるだけではなく、それこそ「周回遅れ」感に苛まされることに。すると、以前はあれだけ楽しみにしていた新譜発売もストレスを感じる様になり、もう以前の様な付き合い方が出来なくなっている事を実情からもハッキリ認識しました(明らかに全コンテンツを追っている人にとっては供給過多)。
この状況をモロに受けたのが、2016年9月と10月に行われた「シンデレラガールズ」の4thライブの神戸公演。供給過多のアイマスCDだけでなく、他に楽しみにしている新譜リリースが夏に嵩み、未プレイで興味も薄くなっていたデレステ関連CDの消化を後回しにした結果、あまり聴き込めずに当日を迎えることになりました。神戸公演は「デレステ」公演とも言える内容で、CDリリースされているものだけでなくゲームでしか配信されていない新曲なども披露されたため、自分の知らない曲でも周囲が盛り上がっている(知っている)という事実に精神的疎外感があって、これまでの様に「何が披露されたって完璧!楽しみ!!」という気持ちとは程遠い状態。まさか、(たとえライブビューイングだったとしても)外的要因でないことで「アイマス」系のライブに参加してしこりを残すことになるとは…。
アイマス系コンテンツのアイドルを担当する声優さんも個々の活動を広げており、単純に「興味がある」という基準で追い掛けたらいくら時間があっても足りません(それだけ皆さん魅力的です)。ラジオ番組も全部追うどころか週に1本が丁度良いくらいで、ニコニコ生放送もオンタイムで見れない場合は基本的に見ない(タイムシフト予約しても見ないで期限切れがしょっちゅう)という状況は、自分にとっては明らかに許容量を超えている供給なんだろうなと思います。
自分の許容量(時間的余裕、金銭的余裕)は「アイドルマスター」との付き合いを始めた頃とそれほど変わっていません。いや、どちらかと言えば減っていますかね…(苦笑)。でも、供給が付き合い始めた頃の何倍なんだ、ということを考えればパンクして当然。「アイドルマスター」だけに全ての容量を使っている訳ではないですし、それ以外の対象も(基本は減ったり小さくなったものに対して上書きする形にはしているものの)増えたり大きくなったりしているものもあるので余計にそうなります。
2015年に「アイドルマスター」は10周年を迎え、765プロはコンテンツ的に一区切り云々といった話も応援している側の憶測としてありましたが、危惧するのは765プロの先行きではなく、自分自身の「アイドルマスター」というコンテンツ全般に対する向き合い方だろう、と思ったら苦笑するしかありませんでした…(汗)。
「全コンテンツに等しく力を注ぐのが難しいなら減らせば良い」
という声が聴こえて来そうですし全くもってその通りなのですが、簡単に切れるくらいならとっくにやっています。飽きた訳でも嫌いになった訳でもなく、コンテンツが生まれてからの軌跡を見て来ているだけに、簡単に切れないんですよ。それが出来ないから悩んでいる訳で…。
にしても、まさか自分がこんな状況に陥るとは数年前では想像も出来なかったです。それだけ「アイドルマスター」というコンテンツが派生も含めて元気だということは実に喜ばしいことなのですが…。
何れにせよ、2017年はこの辺りを自分の中で整理する必要があると思っています。少なくとも「辛い・苦しい」という感覚が過らない様に。
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