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2017年5月

2017年5月28日 (日)

「Pyxis 1st写真集『harmony』発売記念トークショー」参加

 Pyxisの1st写真集「harmony」の発売記念トークショーに参加しました。

 発売がアナウンスされるも、その日にちがなかなか発表されず、発表されたと思ったら間もなく発売という慌ただしさで、イベントの存在も直前に告知されたり、更には発売日に店頭で見つけられずに複数店舗を渡り歩いたり、購入店舗によって違う購入特典の詳細は全然知らされず、当日余計な出費をしてしまったり(苦笑)、写真集にまつわる個人的なエピソードも増えた1冊。

 トークショーは抽選ということもあり、1stシングル「FLAWLESS」のプレミアムイベントは落選し、Pyxis 2歳の誕生日イベントもレース観戦の日程と被ってしまった為に不参加。2016年は頑張ってPyxisに喰らいついた自分も、いよいよ運も含めて離れ始める予兆かな…なんて思っていたので、このトークショーも「参加したい!」と思いつつ、人気上昇中のPyxisですから当然倍率も高くなることが予想され、「また落選かもな…」と思っていた矢先に当選通知が! 晴れて参加が確定しました。2ヶ月振りのPyxis、楽しめれば良いなぁ。

 イベント当日、北本で行われる第4回「北本とまと祭り」に参加してからイベントに向かおうかと考えたものの、時間的に中途半端に空いてしまうことから断念(涙)。普通にPyxisのイベントに向かうことに。今回は座席抽選は無く、当選はがきに記載された番号の座席に着くのみなので開場時間過ぎくらいを目指して会場入り。今回は本人確認が必要なことと、申込対象店舗であるアニメイト、ゲーマーズ、とらのあな全ての当選者が会場であるアニメイト新宿に集った(店舗毎に複数回イベントが行われる訳では無く、この1回が全店舗用当選者向けイベントになる)ということが特殊な受付に感じる要素。席に着くとアンケートが置いてあり、「Pyxisに質問したいこと」というこれまたざっくりした、特に写真集についてとか限定しない設問1つ(筆記用具準備無し)。取り急ぎ、2nd写真集が発売されるとしたらについて質問を書いて提出し、後は延々と流れる「トキメキセンセーション」を聴きつつ、正面に設置されたスクリーンに投影された「harmony」の表紙を眺めながら定刻を待つのみ。この時、「あぁ、このイベントはセカンドショットさんのイベントの延長なんだな」と気付きました(笑)。

 定刻が近づき、司会であるセカンドショットの小泉さんから諸注意の後、オープニング映像として「特報」と題し、写真集『harmony』発売中、ファンディスク「ハワイ大作戦」発売中といった映像が流された後、「Pyxisのお二人が登場。「みんな絶対知ってると思うけど」と萌絵さん、美来さんが自己紹介。着席した場所が3列目中央という視界良好の好位置であることに感謝。

 トークショーと冠するだけあって、挨拶もそこそこにお二人は着席してプロジェクターに色々と映される内容に沿ってがっつりトーク。司会が写真集撮影に同行したセカンドショットの小泉さんであることからも、お二人とのキャッチボールは終始リラックスしていて且つ適格。限られた時間の中で盛り沢山の内容で楽しませて貰えたと思います。

 最初にハワイに行くことになった経緯(昨年のセカンドショットフェスで得た権利。美来さんは「商品券」と表現(笑))を説明し、ハワイ行きから帰国までのスケジュールをざっくりまとめ、出発日である12/29から撮影を終えて帰国する1/2までを日付ごとに解説。キーワードを交えての裏話と、お二人が選んだベストショット3つを紹介し、その選択理由にそれぞれの個性を感じました。ざっと挙がった話を箇条書きにすると…

  • 12/29は何も仕事の予定を入れずにフリーで、滞在中楽しむ予定のアトラクションを予約。到着してパンケーキを食し、夜はステーキを食す。ずっと何か食べていた
  • 12/30はセグウェイ体験、動物園行って予定時間をオーバーするくらいに満喫。なのに写真集では全カット。予定時間オーバーの為、その他の予定をキャンセル(行っても帰りのバスが無い。帰りは途中下車せずにそのまま戻る。山手線1周した感覚)
  • 12/31は、楽しみにしていたマリンスポーツ。天候不順でとても寒くて拷問と化す。ジェットスキー、バナナボート、シーウォーカーなどこなすも、ウミガメは逢える保証が無いので寒すぎる中無理する必要はないだろうと断念。夜はごった返したワイキキビーチでカウントダウン
  • 1/1~1/2で、全ての撮影を終えた。最後にまたステーキを食す。マネージャの高橋さんがパスポート盗難に遭う
  • 高倉健行きつけのベトナム料理店で食べた、高倉炒飯。味は普通ながらもかなり気に入った。マンゴープリンが激うま
  • 美来さんピンヒールで崖道をガンガン進んで男前(萌絵さんは怖くてちょっと尻込み)
  • 自分の唇が気に入っている萌絵さん、石原さとみさんみたいと言われると上機嫌
  • 写真集はカバーを取ってみるのは常識(カバー裏に隠れている写真の存在に気付かない人が複数居た)
  • カバーに隠された崖での写真、風強すぎて使えるカットが1つも無かったので、本誌表裏のパノラマで使用した
  • 木登り得意な美来さん、その傍らの萌絵さんは限界まで背伸びして美来さんの手を握るも顔を見る余裕が無かった
  • 歯ブラシ、自分の(水色)を持っていた美来さん(旅行用なので短い)、萌絵さんのはたまたまマネージャがピンクの歯ブラシを持っていたことで、歯ブラシカットが実現

 続く「アンケート質問回答コーナー」では、開演前に記入した質問についてお二人が答えてくれました。その内容も箇条書きにしてみると…

  • 「6時間掛かる機内で何をしているか」について、萌絵さんは終始爆睡(食事の時にちょっと起きる)、美来さんは映画を3本鑑賞
  • 「部屋に戻って二人で何をしたか」について、滞在中はずっと二人同じ部屋。お互いにマッサージをしあったりした。萌絵さんは容赦なかったと美来さん(お陰で翌日スッキリ)。
  • 「相方が凄いと思ったところ」で、萌絵さんは「美来さんの天然なあざとさ(萌絵さん自身は”計算した”あざとさ)」、美来さんは「1日終わった後、部屋に戻らずにメイクさんと一緒に買い物三昧な萌絵さんのバイタリティ」
  • 「海外旅行で持って行った方が良いもの」で、現地のドライヤーは吐息くらいの威力しか出ないものだったので、海外対応のドライヤーとか。荷物は最小限で必要なものは現地調達する方針だとしても、貴重なものとそうでないものは分けて持つ様にする(でないと、盗難に遭った時に困る)
  • 「二人で旅行するなら何処に行きたいか」は、萌絵さんが飛行機に乗りたくないとのことで、近場の温泉とかが良い

 など、ランダム選択せず、事前にざっと目を通して選別していたからだと思うのですが、思った以上に色々な話が飛び出て面白いコーナーになりました(残念ながら自分は選択されませんでした…)。

 一通り予定していたトークコーナーを終え、最後はPyxisのお二人からのプレゼントということで、サイン入り告知ポスターが2枚用意され、争奪戦のじゃんけん大会に。定番の勝者だけが残る方式で、自分は珍しく勝ち進むも最後の最後で脱落(直感を信じずに少し捻って考えたことが敗因。絶対GET出来るチャンスだったのに…!(ToT))。勝ち残ったお二人、おめでとうございました!

 トークショーとプレゼント大会が終わり、最後の挨拶。もやんとした終わり方をした美来さんに、「…で終わりで良いのかな?(笑)」と萌絵さんにフォローされ、改めて締める美来さん。観客が拍手のタイミングを伺っていたのを気付いた萌絵さん、流石!(笑) 萌絵さんも「何度も見返して欲しい」と改めて「harmony」をアピールして終了。ここで司会の小泉さんから「この後、お渡し会がありますので」と話しがあって、観客全員が「えっ!?」という反応。その反応を見て、小泉さんもPyxisのお二人も「えっ!?」という反応(笑)。事前に「お渡し会」について触れられた部分は何もなく、参加した誰もが「トークショーのみ」という認識で居たのですから当然の反応でしょう。「じゃあ、サプライズということで。お渡し会、あります!」との宣言に大歓声を上げる観客。そうか、だから最後の挨拶で「後で好きなカットとか教えてくれたら」というコメントがあったんですね!

 お渡し会の準備を、ということで一旦ステージから捌けたお二人ですが、すると机を下げて荷物置き場とか作るのかな…と思いきや、パーティションが運び込まれてお渡し風景を客席から完全遮断(汗。撮影した輩でも居たのかな…?)。自分の荷物は自席に置いたままで、特典を受け取ったら荷物を回収して退場、というものでした。更には「沢山の方にご参加頂いているので」ということで、本当に「特典(生写真)お渡し」だけで会話は3秒くらいでじゃんじゃん流して行くスタイル。それでも「楽しい時間をありがとうございました!」くらいは言えて、一言返してもらうくらいは出来たし、何より久し振りにお二人の元気な笑顔を近くで見れて嬉しかったです(*^^*)。

 トークショーは充実の45分、あるとは思っていなかったお渡し会も加えて大満足の時間となりました。改めて今後もPyxisのお二人を応援して行けたら良いな、と思えるイベントとなりました。直近では萌絵さんのファンクラブイベントと萌絵さんの1st写真集のサイン会がありますが、どちらも抽選ですから行ける保証は無いものの、両方行ける!と信じて当落を待つことにします!!

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2017年5月22日 (月)

2017 AUTOBACS SUPER GT Round 3 SUPER GT in KYUSHU 300km

Img_2033s  2016年4月。震度7という巨大な地震に飲み込まれた熊本県。

 過去にオートポリスへ足を運んでいたのが偶然「4年に1回」というサイクルになっていて、次のタイミングが丁度2016年だったこともあって、今回は意図的に「4年に1回」のサイクルを守るべく(笑)、開催が決定していたSuperGT第3戦に行く計画を立てていました。しかし、そこに起きた大地震の影響によりオートポリスのコースや建物への被害は勿論、サーキットまでの周辺道路へのダメージにより「延期」ではなく「中止」となり、オートポリスでのレース観戦を諦めることとなってしまいました…(涙)。「2016年にレース観戦」という意味であるなら、他のレースを観に行くことも出来ましたが、目的は「レース観戦」ではなく「オートポリスに行く」ことなので(笑)、復旧後に開催されるレースを観戦しに行こう。そう決めて2016年を終え、2017年のSuperGT開催概要が発表されることを待っていました。

 2017年のSupoerGT開催概要が発表され、第3戦にオートポリスの名前が入っていて一安心。後は開催予定の5月までにどのくらい周辺道路も含めて復旧するか、オートポリス自体も2016年10月から営業は再開しているものの設備などがどこまで回復するのかなど、実際にチケット販売が始まるまで祈るしかありません。

 SuperGTも第2戦が5月頭に終わって、無事第3戦のチケットが発売となりました。これで余程のことがない限り、オートポリスが中止になることは無い。往復の移動手段と宿の手配を整えて準備完了! 後は当日を待つのみ。どうやら天候の心配も要らないくらいに快晴らしいという、これまでの台風や濃霧の心配が必要だった秋開催とは違う気候であることも改めて感じました。

 前回熊本入りしたのは2012年10月。5年も経つ上に震災後ということもあって変わっている部分もあるだろうと思っていましたが、最も「変わった」と感じたことは「くまモンの露出が圧倒的に増えている」ということ(笑)。ゆるキャラグランプリの王者となったのが2011年ですから、まだまだ知名度の低い頃だったと思います。それが今は復興シンボルとしての位置づけもあって、元気の源の1つとも言える感じまで成長していたくまモンにちょっと感動。到着した熊本空港も今年の2月に完全復旧したばかりということもあってか(震災ダメージの大きかった益城町にあるので、色々と大変だったと思います…)、とても綺麗な印象でした。外に出ると陽射しは強いものの、心地よい風が吹いていて東京よりも涼しく感じました。

Img_1668s_2  熊本空港(阿蘇くまもと空港)からレンタカーにて直接オートポリスへ。途中のコンビニでご当地アイス「ブラックモンブラン」とドリンク「ヨーグルッペ」を購入して堪能。レース観戦以外の目的の1つを果たす(笑)。
 オートポリスへ向かう導線となる阿蘇菊池スカイラインなどの道路は復旧していたものの、1車線しかなかったり工事中だったり、地震の爪痕を感じることはありましたが、どちらかと言えば復旧して綺麗になっている方に目が行きました。5年前に比べて道も綺麗で広くなった印象のところも多く(前回と空港から向かう道は同じだと思うけど…)、”人の力って凄いな”というのを改めて感じました。

Img_1676s  オートポリスに到着し、先ずは前回から変わったところなどをチェックしながらコース1周。すると、オートポリスの象徴とも言えるロイヤルルームに全く活気が無い…っていうか、東棟がそもそも跡形も無い。シンボルでもある表彰台のあるビクトリータワーも無い。ロイヤルルーム西棟も立ち入り禁止となっていて、よくよく見ると天井は剥がれ落ち、室内は瓦礫の山。建物の外周も配管剥き出しのところもあって痛々しく、ここでも地震被害の大きさを感じることとなりました。ロイヤルルーム東棟跡地はテントが張られ、そこを「ロイヤルガーデン」として位置付けて優先エリアとして機能させていたみたいですが、やはりホームストレートの観戦エリアが立ち入り禁止になってしまったのは残念(ゴール後、各車の雄姿の写真も撮れないし…)。それでも、レースに支障のない状態まで復旧させてくれたことを考えると、観客としてはレースそのものをキッチリ楽しんで声援を届けることが使命であろうと気持ちを新たに、腹ごしらえということで「おおいた”味力”フェスタ」と「ご当地うまかもんストリート」で色々食べて、ご当地料理を堪能(あか牛ハンバーガーや肉巻きおにぎり、うどん等)。

Img_1698s  腹ごなしにまたサーキットを歩いているうちにSuperGTの予選が開始されたので、グランドスタンドに移動して観戦。GT500クラスのQ1、GT300クラスのQ1のタイムアタックでそれぞれ上位半分のチームがQ2へ進出して最終ポジションを決定するノックアウト方式。それぞれ果敢にアタックしているのが分かるくらいで、攻めすぎてコースアウトしてマーシャル出動しまくりでした。
 特別「このチームを!」とか「このドライバーを!」というご贔屓を持たずに観戦しているというスタイルの自分ですが、前回拠り所としたイカ娘フェラーリは既にチームとして参戦していないので、いつもの様に成績が振るわないカウンタック勢に声援を贈ろうかな…と思っていたら、カラーリングで目を引いたau TOM'Sを気に掛けることに(そこに中嶋一貴氏の名前を発見)。2016年よりBMWからメルセデスに変わったグッドスマイルレーシングも要チェック(片山右京氏がチーム監督になってから初のレース観戦ですし)。

 SuperGTの予選を終えると始まったのはF-4の第5戦決勝。F-4が走るのを間近で初めて観ることになりましたが、十分に速いマシンだと感じました。オートポリスの観戦ポイントのお陰もあるかもしれませんが、迫力のあるバトルを近くで観ることが出来て面白かったです。オートポリスの攻略の難しさを改めて感じられる攻防は、これから成長して行くドライバーにはとてもプラスになったのではないかな、と思えたレースでした(最年少は17歳ですからね)。

 オートポリスを後にし、宿に行く途中にある大観峰で絶景鑑賞。夕方とはいえ見渡せる阿蘇の山々と麓に広がる街の景色は正に絶景。大パノラマで目の前に広がる風景を見るとその自然の凄さに圧倒されました。本当に見渡す限りの大自然。日本の景色じゃないみたい。季節によっては雲海が広がるとか。そういう時期に機会があれば見てみたい風景ですね。

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 宿泊場所が違っていたら出会えなかった光景なので(特に周辺を観光するという目的を持っていない為、全く調べてもいなかった)、そういう意味でも折角遠方に来たんだから多少なりとも観光的意味合いを意識しても良いのかな?と思った次第。まぁ、タイムスケジュール的に昼間は全く使えないという状況なので、なかなか難しいところはありますが…。

Img_1997s  今回の宿は牧場に併設されている施設なのですが、これがまた異国情緒満載。建物と見渡す風景だけで判断すれば完全に国外と見紛うほど。これまでオートポリスを訪れた何回かで利用した宿でここまで非日常を感じられる場所は無く、色々と驚くことばかりでした。最も驚いたのが夜、空を見上げたら眼前に広がる星空。周囲に外灯がある為に漆黒の闇ではないのですが、それでも探す必要もなく真上にハッキリ見える北斗七星。その大きさにも驚きました。

 日が変わって決勝当日。宿泊場所から30分程度のところにオートポリスがあるので、それ程焦らずに朝食を食べてゆっくり出発。以前はゲート入場で渋滞があったのですが、今回は全然渋滞が起きずにゲートに到着。しかし、空いているということはなくて、決勝日のゲートオープンが前日の夜10時だったために、結構な人が前日から車中泊していたということでした(汗)。渋滞緩和手段としてはとても有効だと思います。朝来た人には駐車場所に選択肢が無くなって行きますが…。それでも今回、サーキット内に置けたので文句なし!(昨日とエリア的には同じ場所になる、ジェットコースターストレートから続くコーナーを一望できるところ)。

 流石決勝日、昨日の予選日よりも圧倒的に人が多い。SuperGTの観客の特色として、老若男女入り乱れて家族連れも多いというのが挙げられます。やはり、本格的なレース(ちゃんとした国際レースですから当たり前)が、低価格のチケットで楽しめるというのはあると思います。下手な遊園地よりも格安(2日通しで6,000円くらい。ピットウォークなどのオプションも10,000円しない)。それでいて市販車ベースのスーパーマシンが2クラスで40台以上走り、勝者にはウェイトハンデを処し、常にレース自体を拮抗させるようにルールが設けられている他、スポーツマンシップに則る規定があって、走行などモラルを逸脱するとペナルティポイントが課せられるなどの健全性も惹きつける要因でしょう。ちゃんと支持されて歴史が積まれていることもそうですが、2年振りとなるオートポリスの観衆の熱量はとても嬉しいものでした。決して交通の便が良いと言えないサーキットながらも、皆で盛り上げようという気概に溢れている。そんな空気にこちらもあてられていた様に思います(笑)。散々歩き回って(コース1周半くらい)お昼飯ということで、今日は広島焼を選択。九州じゃないけれど(笑)、出来立てでとても美味しかったです。

Img_1869s  スタートアップ走行前、地元の警察署の白バイとパトカーが交通安全祈願でコースを1周し(西部警察さながらの光景(笑))、GTカーのウォームアップが行われた後、地元の和太鼓披露、国家の独唱、市長や議員さんの挨拶を経て、出走するチームとドライバーを紹介する映像がライブモニターに流されます。その後、各車コースインして1周まわってグリッド到着。GT300のポールポジションカー、GT500のポールポジションカーがそれぞれ最後にコースインし、グリッドに着いた各車の間を抜けて定位置へ行くという演出も、以前観た時とは違っているような気がします。色々と新しい試みをしているのは、観客を飽きさせない様にするだけでなく皆で盛り上げて行こうという気持ちの表れだと思うと、スタート間近で盛り上がる気持ちを更に熱くさせてくれました。

 最初にマーシャルカーが先頭を走り、全車その後を追って走行開始。1周し終える直前にマーシャルカーがピットロードに入り、シグナルが赤から青に変わった瞬間から、SuperGT 2017 Rd.3 AUTOPOLISが開幕!

Img_1845s  のっけから激しいレースで、スタート間もなく接触事故によるマーシャルカー出動で追い越し禁止状態で数周。トップは折角の独走状態がリセットされてしまう展開もあって、本当にコース上の何処でもバトルが起きている状態の全く目が離せないレース展開。スピンしそうになったマシンにカウンターを当てて立て直す場面もあったり(まるでゲームみたい)、接触やピット作業により明暗が分かれたり、だましだまし走ったり、脱輪したり、最後の最後に0.009秒差で追いつけなかった攻防があったり、色々な波乱もありました。
 グランドスタンドのライブモニター前で観戦し、レース展開が落ち着いたら場所を変えて観戦するつもりだったのですが、次々と色々なところで起きるバトルから目が離せず、目の前ではスリップストリームからの第一コーナーへの侵入攻防等が繰り返し行われ、GT500とGT300との団子状態もひっきりなしに起きているため動くことが出来ず(笑)、結果的にグランドスタンドで全てを見守ることになりました。陽射しが強く、日陰エリアは満席だったことと、日向エリアは写真も撮りやすいこともあって敢えて日向エリアに居たのですが、2時間もその場に居る予定は無かったので(汗)、腕は火傷に近い日焼けとなりました…。

Img_1958s  最終的にGT500クラスの1位となったのは、そのカラーリングが目に留まり声援を贈っていたau TOM'S。中嶋一貴選手が後半のドライバーだったのですが、良く頑張ったな、という攻めと我慢を両方実践していたのが印象的でした。グッドスマイルレーシングも結果は残念ながらも完走を果たし、自分が今回所属していた(スバルの応援チケットを購入した)と言えるスバルも僅差で優勝は逃したものの、最後の最後まで熱い走りで観客を沸かせてくれましたし(グランドスタンドはスバル応援エリアからの観戦で、対象のマシンがグランドスタンド前を通過する時に応援フラッグを振ったりして一体感があったので楽しかった)、レース内容も含めてこのSuperGT第3戦オートポリスを楽しみきれたと思います。5年振りながら、やっぱりレース観戦は現地で味わってナンボだな、と感じることも出来ました。

Img_2016s  帰路の途中、再びコンビニに寄って購入したのは「トラキチ君」。「ブラックモンブラン」と同じ竹下製菓の商品。こちらも懐かしさを感じる味で、最後の最後まで九州地方を満喫…と思ったら、帰りの熊本空港の新たなフードコートで目に留まった「不知火やきそば」も食して、レース観戦以外の部分も限られた時間の中で満喫出来たかな、と思います。

 初めてオートポリスに足を運んだ1991年から25年も経っていることに驚きですが、今回で5回目となるオートポリスは「帰って来た」と思えるほどに馴染んだサーキットでありました。自分がレース観戦で遠征したサーキットの中では最多で(鈴鹿よりも多い)、旅行を兼ねた気分転換という意味でもその機会を大事にしています。4年のサイクルを守る為、次回は3年後に行く計画が立てられれば良いな…と思っていますが果たして…?

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2017年5月14日 (日)

山崎エリイ1stシングル「十代交響曲」発売記念イベント参加

Img_1588s  山崎エリイさんの1stシングル「十代交響曲」の発売を記念して行われたイベント。今回、参加出来るチャンスに恵まれ、店舗イベントとしてアニメイト池袋店、イベントツアーの総仕上げとして科学技術館サイエンスホールでのイベントにそれぞれ参加して来ました。
 どちらのイベントも1stライブを終えてからの開催だったので、”1stシングル発売記念”としては何となく旬な感じがしなかったのですが、思えば「十代交響曲」が発売されてからまだ1ヶ月も経っていないんですよね(笑)。短期間に密度の濃い体験をしたためか、発売されてから数ヶ月経っている感覚がありました。

■in アニメイト池袋店

 座席位置は会場の中央付近で視界的にも比較的良好。エリイさんを間近にしたのはevery▽ing!の1stアルバムリリースイベントが初めてなので、今年(2017年)の話というのが嘘のようにもっと以前から応援している様な感覚があるのが不思議。先日の1stライブでも「ドーナツガール」の時真後ろ近くに止まって歌ってくれたというのも近さでは負けないくらいですが(笑)、直接会話が出来る意味ではやはりリリースイベントに於けるお渡し会の存在は貴重な機会。今回、単独でエリイさんを目の前にするのは初めて(every▽ng!の時はいぶちゃんが横に居たので、ついついいぶちゃんを中心に観てしまった…(汗))ということもあり、ちょっと楽しみにしていたイベントです。参加券を手にしたタイミングでは、今抱いているような「本気で声援を贈りたい」という気持ちでは無かっただけにこれまた不思議な気分。

 定刻になって、エリイさん入場。白のブラウスにイチゴ柄のワンピースを纏い、上結びのサイドポニーで、とっても元気で可愛らしい印象(1つ前の会場では帽子を被っていたので髪型が違ったとのこと)。最初からずっと笑顔で、第一声からもう笑い続けている感じ。どうやら楽屋での話をそのまま引きずって入場して来た様で、そのネタが「寿司ざんまい」の社長のポーズ(両手のひらを広げて「どうぞ」と開くやつ)がツボに入った模様(笑)。これだけ話題にしておきながら、お昼は寿司ではなくお肉だったそうです。
 司会はずっと帯同している(と思われる)日本コロムビアのがっちゃんこと山縣さん。女性同士、息の合ったゆるいトークを展開しつつ、1stライブの裏話的なことを中心に貴重なお話しを聞かせてくれました。

 ライブは「全部、キミのせいだ」「星屑のシャンデリア」「星の数じゃたりない」「十代交響曲」以外は全て初披露だった(披露曲と言う意味では「Dreamy Princess」も披露済)ということで、1曲1曲を作って行くのが大変だったこと。その多彩な曲をどの様に表現するか悩み、最終的には「自分が楽しんでいることが伝わるステージにする」ことを選択したこと。各曲のダンスは、部分的に決めたポーズを除いて全てアドリブだったこと。「Lunatic Romance」のタンバリン導入はとライブ2週間前に急に決まり、1週間前から届いたタンバリンを使ってカッコ良く叩ける様に練習を重ねたこと(初めは鳩時計にしか見えなかったらしいです)。「十代交響曲」の2番の歌詞にある「絶望と格差突きつける」の部分が強く響く様になり、収録当初は柔らかめに歌った表現を今は強めに歌うように変化した」ということ。バレエ披露の際、トゥシューズを履いてステージに出る時、ステージの床がバレエに適した床でない為、滑ったりちょっとした溝で躓いたりしない様にとても注意しながら踊っていたこと…等々、1stライブ終了から間もないということもあって記憶が鮮明な中で本当に色々なお話しが聞けたことが嬉しかったです。
 リリースイベントの会場で恒例の質問だったという「20歳までにやりたいこと」のお話しが出て、「最近レーズンを初めて食べた」という話が出てその事実に驚いてしまいましたが、エリイさんはまだまだ自分にとって謎だらけだな、と改めて思いました(笑)。
 また、店舗でのリリースイベントは今回が最後ということで感想を述べられていましたが、楽しくトークした後に「十代交響曲」というダークな歌を唄うことについて「スイッチの入れ方が少しずつ分かって来た」と1つ1つの会場で学んだことも多いツアーだったと振り返っていました。そんな中、だんだん終わりが近づいて来る中で寂しさが募って来て、駄々っ子の様なディズニーキャラのアフレコの様な、エリイさんでない何かを演じる様に喋っていたり、既にその想いは楽屋からあって、寂しさを紛らわすために鼻歌をずっと歌っていた(しかも、曲は即興で原曲がある訳ではない)というお話しも聞けて、そんな気持ちが全身から溢れていたエリイさんの振る舞いに、ちょっと釘宮理恵さんを重ねる自分も居ました(笑)。

 ライブコーナーでは進化を遂げる「十代交響曲」を披露。スイッチを入れるその姿も見届けられ、1stライブの時とはまた違った感覚で聴くことが出来ました。スタンディングオベーションのくだりのみクラップを入れるという形の声援スタイルとなっていて、これは比較的好感触。エリイさんの歌唱に最大限酔いしれるならこれが最も適した声援の形かもしれません。

 歌い終えて、最後一言感想を述べて(明日の会場を”サイリウム”ホールと言ってしまうエリイさんでした(笑))一旦ステージから捌けた後、お渡し会の準備が整ったところで再度エリイさん登場。順番に一人ひとりを嬉しそうに楽しそうに応対しているのを眺めていると、とにかく右に左に良く動くのが分かります(笑)。その場に立っていることがあまり無い、そのくらいに嬉しさと楽しさが漲っているんだな、とちょっとほっこり気分。だからなのか、ついつい構い過ぎてしまうエリイさんの代わりにスタッフの剥がし方、切り方が結構厳しい印象(汗)。時間にして6~8秒で背中を叩かれるので10秒くらいの時間しか無いというのはどこのお渡し会も同じ感じですから、自分も今回はシンプルに1stライブがとても素敵だったことを伝えようと準備。エリイさんを前にした時にちょっとバランスを崩してよろめいてしまったのですが(汗)、「おぉぉ」と支える様に手を出してくれたエリイさんを見てちょっと言葉が飛んでしまい、最後の結びがちょっとしどろもどろになってしまい悔しかったです…。でも、1stライブの感想を少しでも直接お伝え出来たのは嬉しかった。30分ものトーク、ライブ1曲にお渡し会という正味1時間ほどのイベントは、その内容的にも「1stライブの余韻を味わう」という感じで、今の自分へのベストとも言える形のイベントでありました。

■in 科学技術館サイエンスホール

 「アイドルマスター ミリオンライブ!」の4周年ライブ以来の北の丸公園。あの熱かった武道館での3日間の興奮が今でも蘇って来るこの地ですが、会場となるサイエンスホールは自分としては765プロ・プロデューサーミーティングの日に行われた「Pyxisのキラキラ大作戦」のイベントを冷やかして以来。イベント時間が12:00開始という、なかなかに早いスケジュールはあまり経験が無いかも。11:00集合、11:30開場と案内されていたので、11:00を目安に着くつもりでいたのが、何を間違ったのか結局11:25頃に入場待機列の最後尾に。まぁ、早く並んだからと言って座席抽選が良くなるとも限らないし、そこまで拘りがある訳ではないので(参加出来るだけで感謝!)万事OK。定刻になり開場し、座席抽選したところ後ろから7列目という特に感想も無い席(笑)でしたが、視界は良好なので問題無し! 事前アンケート(「1stライブの感想(参加していない場合は”こんなライブが見たい”という意見)」という設問1つ)を書き終えてから着席したので、後は場内に流れる「十代交響曲」「Pearl tears」のリピートを聴きながら開演を待つのみ。

 定刻5分ほど過ぎて、司会の日本コロムビア広報・山縣さんが登場して、エリイさんを呼び込みます。姿を見せたエリイさんは、店舗リリイベとは異なり衣装で登場。曰く「トップスはMVで使用して以来、スカートはライブで使用して以来着用していないものを組み合わせた」というレア衣裳。やはりエリイさんは白が良くお似合いです(*^^*)。
 客席から「回って!」と言われるも、ごねまくるエリイさん。ごねながら、自分の椅子の周りを回ってうやむやにするという高等技術! 時折背中をちょっと見せたりして、何となく要望に応えるのが素晴らしい(笑)。ちなみに、個人的には「回って!」とか本当に要らないです。

 「十代交響曲」のリリースイベントツアーのファイナルということで、集大成的なトークになるかと思いきや、主軸になったのはやはり終えて間もない1stライブ。ソロデビューした11月から今日までが本当に慌ただしかったといい話は、状況的に見ても「そうだろうな」と思う程密度の濃いものでした。特に「ソロライブやるかも」と伝えられたのが昨年末。「ソロライブが4月に決まったから」と言われたのが今年1月。その時には1stシングルのレコーディングなどもあって(話には出なかったけれどevery▽ing!の2ndライブも2月にあった)、1stシングルのリリースイベントと1stライブの準備が同時進行という、頭の中で2つ別々に考えるのは大変だったでしょう。本人的に「1stライブは5年後」くらいの気持ちだったということから「そこまでのんびり!」と、ちょっと彼女らしさも感じつつトークは楽しく進行しました。

 冒頭では「サイエンスホールの楽屋は楽しい」という話があって、ニンテンドー64が置いてあるそうで「マリオカート」をプレイ。使用キャラは「強そうだから」とドンキーコングを使い、緑の帽子で金髪の男の子を倒した(「ゼルダ」のリンクのこと)と楽しそうに語っていました。その際、コントローラの事を「ラジコン」と言ったり、プレイ中はコントローラを頭の上辺りに持って操作(その方が感覚的に分かりやすいとか)と独特の世界を披露。その光景を想像してちょっとほっこり(^^)。
 1stライブの話では、昨日のアニメイトでも聞いた「トゥシューズで踊るのが怖かったステージ上の溝」の話から、踊った演目が実際のバレエそのまま(「眠れる森の美女(チャイコフスキー)」で妖精のソロ:優しさ・元気・鷹揚・カナリア・トネリコ・リラがある中の1つ)を踊ったとのこと。続く「cakes in the box」も含めて、トゥシューズを履いたままのパフォーマンスはかなり大変だったという話と、終わった後の短い時間でシューズの履き替え(固結びしているシューズの紐をハサミで切って履き替えた)もチャンスは本番1回のみだったので不安だったらしいです。でも、リハーサル等を重ねた中で本番が一番上手く出来たということで、沢山の方への感謝が言葉に溢れていたのが印象的でした。

 トークとして「20歳までにやりたいこと」の紹介コーナーへ。最初は「一人回転寿司」ということで、回転寿司は行ったことあるけれど一人では…と不安がる原因はわさびにあるという話で、さび抜きの寿司じゃないと食べられないというエリイさん。どうやら全般的に辛いのが苦手だそうで、何故か引き合いに歯磨き粉が出てくる(笑)。味覚が子供?という話がありつつ「大人になれば味覚が変わるかも」には全く同意しなエリイさん、流石です。
 続くのは「一人ボウリング」で、ボウリングは小6の時に家族でプレイしたことがあると。話しを詳細に聞いて行くと、どうやら機械(球を入れてボタン押すだけ)を使ってプレイした事が発覚(笑)。「180くらいのスコアを出した」と言うも、それは自分のスコアじゃないよねーと純粋なスコアが報告される日が来るのを楽しみに。
 そして「自転車に乗る」という話に。中二の頃に家族でピクニックに行く際、自転車に乗って行くことになり、エリイさんの乗った自転車は何故かその場をグルグル回るだけで進めなく、置いて行かれてしまったエピソードを披露。今もその時に乗っていたディズニープリンセスのピンク色の自転車(前かごにディズニープリンセスのキャラプリント付き)しか自分用の自転車がないらしく、乗るなら新しいの買うと言っていましたが、会場の総意は「エリイさんなら今でも似合う」というものだった気がします(笑)。尚、運動神経が悪いわけではないとのことで、バレエやっていたこともあって器械体操系なら…とマット運動が得意だったことを語り始め、「あれ、あのくるんって回るやつ。でんぐり転がし?」ともう”エリイワールド”炸裂しまくりでした。

 最後はこの会場で実践してもらう企画として「座禅」…は胡坐をかいてもらう訳にもいかないからと、「瞑想」に変更。座禅の話を振ったところで、先にエリイさんが「私、瞑想なら得意」という話がこぼれ、丁度良い流れに(笑)。お題として「瞑想30秒」が与えられるも、ちゃんと出来ているか遠くで観ている人が分からないから、笛ラムネを口に入れて瞑想することに。始めて直ぐ笑ってしまったり、スタート!と言った瞬間笑ってしまったり、ルールが「10秒出来たら」に変わってもクリアどころか鼻歌唄い出したり「瞑想」の意味もぶれる事態に。最後は「瞑想」ではなく「笛ラムネを楽しむ」ということが”20歳までに体験”扱いとなり、和やかで楽しい企画は終了。

 続いて開演前に記入してもらったアンケートをベースにしたトークを…ということで、回答用紙の束から1枚ずつ抜いて読む流れ。1枚目に引いたのが「友達に連れられ今日初めてエリイさんのイベントに参加します」という内容で、ここまでの流れを振り返って「いつもこんなんじゃないのー」と全力で弁解するエリイさんが印象的でした(笑)。
 2枚目は「ドーナツガールでのサプライズ」についての感想があり、「みんなの顔が”降りてくるんかい!”という表情だったのが嬉しかった」とエリイさん。出来るだけ遠くまで近くに行って皆さんの顔を見たかったというエリイさんの気持ち、ちゃんとみんな受け取れていたと思います。
 3枚目は「僕の初ライブが山崎エリイさんのライブでした!エリイさんのライブが初めてで良かったです!」という感想で、恐縮しつつもとても嬉しそうで「泣きそうだ」と言っていた姿が印象的で、とにかく「みんなに楽しんでもらえた」ということ心底嬉しいのが分かる反応に温かな気持ちになれました。

 丁度ライブの話が展開したところでライブコーナーに、となったものの結局スイッチの切り替えが必要なくらいに笑いが溢れて来てしまうエリイさん(笑)。ただ、今日のライブコーナーの1曲目は自身が作詞をした「Pearl tears」から。優しいメロディと気持ちのこもった歌唱が胸に染み渡ります。1stライブの時よりもこの曲へ気持ちを寄せたからなのかもしれません。
 歌い終えたエリイさんが「Pearl tears」に対する想いを語り始めます。「今でも泣きそうになる」というこの曲、元々は「皆さんへの感謝の気持ちを伝えるもの」にしようと作詞を始めたそうです。が、色々と大きすぎて纏められず「もう少し身近なものから」ということで、亡くなった愛犬への想いに人魚姫のイメージを重ねて完成させた一曲。だからこそ気持ちが溢れるのを感じるのだと改めて思いました。「近いようで遠い」。そんな儚さも纏ったエリイさんの歌唱はとても素敵でした。
 次は勿論「十代交響曲」。着席していた観客を立たせ、クラップするタイミングを促すからその時はやって欲しいと伝えて戦闘モードへ。このリリースイベントツアーを通して磨いたスイッチ切替を見届けることが出来る集大成的意義も感じて息を呑む自分。この「十代交響曲」はエリイさんでなくてもスイッチ入ります。昨日・今日と聞いたお話しを胸に改めて聴く「十代交響曲」はまたちょっと違った印象も残り、スタンディングオベーションとしてのクラップも決まり(若干走り気味っぽかったかな?)、楽曲完成に少しは貢献出来たかな…と思えたのは良かったです。昨日に引き続き「十代交響曲」が完成するタイミングに立ち会えたことに感謝。

 最後はプレゼント抽選会ということで、立ったままエリイさんとじゃんけん。「エリイさんに負けた人が残る」というルールが多数決で決まり(笑)、サイン入りポスター5本を賭けてのバトル開始! 自分は一発で勝ってしまうことばかりでしたが、1回目は2名、2回目は1名、3回目は全滅させ1つ前に戻って3名残しての決選の果て、1人が勝って(つまり負けた2名が勝者)となってフィニッシュ! こういうじゃんけん大会にあまり縁は無いものの、ちょっと楽しかったです(笑)。

 「足りないものも多くありますが、これからも精進して行きます!」とエリイさんから結びの言葉を頂いた後は、恒例”締まらない三本締め”を。1stライブの時の様に置いてきぼりにならずに、エリイさんの打つ拍は全く合っていないながらも合間に「よっ」「はっ」と入れるタイミングは完璧で「何だか締まった気がする!」と嬉しそうだったのが印象的でした(笑)。更には「この後はお見送りします!」と、急遽決まったらしい最後の「お渡し会」のアナウンスもあり(昨日、エリイさんは決まった瞬間に「やったー!」と飛び上がって喜んだとか)、嬉しいサプライズになりました。

 お渡し会と言っても、完全ベルトコンベアでガンガン流れて行くタイプだったので、「楽しい時間をありがとうございました!」すら言えないくらいでしたが(立ち止まるつもりはなかったのに、結構力強くスタッフに押し流されてしまったのはちょっと苦笑…)、それでもこうした時間を作ってくれたエリイさんやスタッフの皆様に感謝。イベント時間もお見送り含めて1時間半とボリュームもあって、エリイさんの笑顔にポストカードという幸せのお土産付きに心晴れやかで大満足のイベントでした。

 その他、どこのタイミングで入った話か失念しましたが、サイエンスホールでのトーク中、顔交換アプリで遊んでみたという話があって、初めてやった時は自分と自分のポスターの顔が交換されたそうです(笑)。ステージから客席側に使ってみたら「エリイを探せ」的なものが出来るのかな?といった話しに展開したり、やはり独特の感性と魅力を持っているな、と思ったエピソードの1つもありました。

 といった感じで、昨日・今日と「十代交響曲」発売記念イベントに参加して、1stライブから間もなかった事もあって一連の流れで余韻に浸れる、とても価値ある時間でした。この両日に他のイベントやライブも重なっていた訳ですが、敢えてこの2日間をエリイさんに充てたことが”自分の今”なんだな、と実感出来たのも清々しかったです。これで自分の中に”山崎エリイ”という人を刻んだのは間違いなく、今後も彼女の活躍を自分なりに見守って行けたら嬉しいな、という気持ちを強くした2日間でした。

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2017年5月 6日 (土)

「TOKYO GAMETAKT 2017」昼公演参加

 ゲームミュージックを親しみ続けて早幾年。今でもゲームミュージックを愛する人々の手によって生み出し続けられ、支え続けられていると思います。しかしながら、有名作品は誰もが知る曲として認知されることも多いですが、売上本数が振るわなくても名曲が実装されているゲームは沢山あり、それらが日の目を見ることは驚く程に少ないと感じています。何でもCD化されていた(売れるとは思えないものや、人気にあやかって適当に作られた商品もあった)時代からすれば、現在は完全にニッチ層に向けた商品になっています。

 そんな中、国民的RPGとして君臨し続ける「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」のシリーズは頻繁に「オーケストラコンサート」として開催され、多くの人にオーケストラを手軽に楽しんでもらったり、より臨場感を持って耳に届けられたりしています。しかしながら、オーケストラコンサートも著名な楽団に演奏依頼をしたり、それなりの会場を押さえたりすると大きなコストが必要になるため、客の入りが見込みづらいマイナータイトルのコンサートが開催されることは殆ど無く、有志で開催しようにも奏者が集まらなかったり、求めているレベルでなかったりと実現する為の壁は沢山あり、これまで「様々なゲームミュージックをオーケストラで演奏する」といった志を持っていくかの団体が作られたりしたものの、やはりその実態として少なくとも自分にとっては満足の行く活動が出来ているとは思えませんでした(運営の事情で休止・解散したり、コンサート頻度があまりに少なかったり、演奏曲目に目新しさが無かったり…)。

 自分が最後にゲームミュージックのオーケストラ公演を聴きに行ったのは、2013年10月の「日本BGMフィルハーモニー管弦楽団」の旗揚げ公演。演奏曲目に「グランディアのテーマ」と「交響組曲アクトレイザー」という名前を見つけて参加した訳ですが、その方向性や実際に聴いた演奏に今後を期待していたものの、それ以降色々あって団体が分裂し(本当に残念ですが、立ち上げた市原雄亮氏の思想と熱意は大いに共感しています)、結局自分が好む方向性とはマッチしない形になってしまい(特に分裂した一方の団体であるJAGMOは琴線に触れずに)現在に至ります。

 それから3年半の中で、タイトルやシリーズで幾つかのオーケストラコンサートが開催されました。「テイルズ オブ」だったり「ファンタシースター」だったり「Nights」だったり…。結局タイミングが悪くてどれも足を運べていないのですが、足を運びたかったなと思える作品群ですし、企画自体がとても好みでした。しかし、昔から本当に「実現しないかな…」と思っていたのはゲームアーツ制作のRPG「ルナ」や「グランディア」の単独タイトルのオーケストラコンサートで、指揮や編曲は作曲者である岩垂徳行氏その人に。そんな公演を夢見ていました。「ルナ」も「グランディア」もシリーズが継続しているならまだしも、完全に失われてしまっている現状では夢を実現するのは難しいだろうな…と、特にその事について考えるタイミングも少なくなって行きました。

 そんな時に目にした「ゲームタクト2017」の開催と演奏曲目に「LUNAR ETERNAL BLUE」の文字。これは一種の衝撃でした。正に「…え? 本当に?!」と目を疑うという滅多に無い感覚に襲われたくらいです。他の演奏曲目が知らないものばかりだったので正直参加を迷ったものの、それは一瞬。「こんな機会、再び巡って来ることは無いかもしれない」、そう思ったらこの機会に出逢えるのもご縁だからとチケット手配を試み、Web先行でしっかり当選。晴れて当日の参加が確定しました。

Img_1520s  会場は大田区民ホール・アプリコ。蒲田駅から直ぐにある会場で、なかなか立派なホールです(完成してから18年ほどの比較的新しい会場)。開催当日の朝は「ルナ -ETERNAL BLUE-」関連のサウンドトラックを聴いて準備し、会場までの道中は耳のお供にもして気持ちを高めて行きました。少し早めに着けば、岩垂さんにご挨拶くらい出来ないかな…なんて思っていましたが、流石に今日は指揮も務める訳ですから、物販会場で売り子をしていたりすることはありませんでした…(笑)。
 パンフレットを購入して座席へ。着席すると8列目のど真ん中という、ステージ全体を見渡すのに丁度良いくらいで肉眼で十分に奏者も見える好位置ということに驚き、「これもルナが繋いだご縁かな」と感謝。それと「ルナ -ETERNAL BLUE-」だけがある意味目的ではありつつも、その後に更新された演奏予定曲の中にHiro師匠参加の「スペースハリアー」や古代祐三氏参加の「世界樹の迷宮メドレー」といった自分でも分かる、しかもそれぞれ作曲家として当時から親しんで来た作品に携わるお二方も加わっていて、普通に公演自体を楽しみに会場入りしていました。

 座席に着いて間もなく「プレトーク」ということで、坂本英城氏、大久保博氏、光田康典氏の3名がステージ脇に登場し、間もなく開演なので慌ただしい楽屋のことや開催準備のこと、作曲当時の背景やオーケストラアレンジについてのこと等を色々聞かせてくれました。開演までの待ち時間にこういうトークがあると、待ち時間も楽しく過ごせるので嬉しい配慮。大久保さんは「エースコンバット」の関係でナムコ初のニューヨーク出張をしたエピソード、光田さんはスタジオ録音とホール録音について(特にホール録音のメリットとして、奏者のテンションが変わる事を挙げられていて納得)興味深い話が聞けて良かったです。終盤にHiro師匠と古代祐三さんが出て来て注意事項の案内を運んで来てちょっとだけトーク。

 あっと言う間に開演ブザーが鳴り、奏者の皆さんがステージに入場。全員がスタンバイ状態になって改めて感じたのはオーケストラ編成の大きさ。思っていた以上に大きな編成で、会場もしっかりした音響効果を発揮するホールであることからも「オーケストラを聴きに来た」という感覚が急激に増しました。

 コンサートミストレスの方が登場し、チューニングを終えたところで司会の森本未来さんと溝口謙吾さんが登場して挨拶、そして指揮を担当する後藤正樹さんが登場してコンサートスタート!

Img_1574s  本編は途中15分の休憩を挟む2部構成で、最後はアンコールで2曲。パンフレットに演奏曲目と順番が載っていて、アンコール曲は明記されていなかったもののサイト上の演奏予定タイトルには記載があったので、本当の意味でのサプライズは演奏そのものにあるという構成でした。
 ステージ正面上部にはスクリーンが設置され、演奏タイトルのゲーム画面(PV的なものや演奏シーンに合ったプレイ画面、デモ画面等タイトル毎に異なる)が映し出されたり、奏者を映したりして良い感じの演出効果を生み出していたと思います。
 奏者はプロ、アマ問わずのプレイヤーで、ゲーム音楽への熱意と演奏技術を併せ持つ人たちが選ばれていると思いますが、演奏はどれもしっかりしたものでそれぞれ聴き応えがあって胸を打つものでした。だから知らない楽曲でも、オリジナル楽曲が持つシーンを彩る力が伝わって来て(スクリーン上のゲーム映像も予想以上に効果的に働いていた)満額楽しむことが出来ました。やはり、ゲーム音楽は作品に力を与え、その時々のシーンを強烈に心に刻み込んでくれるんだな、と改めて感じました。
 奏者の中には作曲者自ら参加している方もいらっしゃり(Hiro師匠は「スペースハリアー」でピアノ参加、なるけみちこさんはパーカッション、谷岡久美さんはコーラス等)、時には指揮者としても活躍されている姿は新鮮さもあって、イベントのテーマである「みんな、ともだち」というのが体現されたステージでもあるんだな、と。プロの楽団が雇われて演奏するのとは違う良さが垣間見えた気がします。曲間のMCも少なめで(ちょっと短かすぎる気も。折角作曲者自らコメント出来る時間なのですから、もう少しお話しが聞きたかった…)、感覚的には「題名のない音楽会」の様な空間でした(笑)。
 曲によってはボーカルも付いたり(霜月はるかさんは自身の曲で指揮とボーカルを担当。ボーカル中は、オーケストラアレンジを担当した岩垂さんが指揮代行していました)、男女混声の合唱隊(15人くらい?)も配置されたり、弦楽五重奏があったりして(ここにパーカッションとして加わった作曲者のなるけみちこさんは、演奏終了後「私は居なくて良かったんじゃない?」とコメントされていましたが、こういう枠にとらわれないスタイルがこの「ゲームタクト」の特色なのではないかと感じるし、音楽とは本来そういう自由度が良いと思うので不要なんて思いません!)色々な音楽を楽しめたことも特筆したいところです。何より、ボーカルとして今回の昼公演では、霜月はるかさん、河野暁子さん、SAK.さん、サラ・オレインさんといった、直接歌声を聴くのが初めての方々の熱量の高いボーカルが聴けたことは貴重な体験となりました。こんなにも素晴らしい歌声でゲーム音楽に貢献してくださっていたんですね…。

 全体感としてざっくり書きましたが、各楽曲それぞれに良さがある中でやはり残しておきたいのは『「LUNAR2 ETERNAL BLUE」メドレー』についてです。

 岩垂さんがスコアを持って登場し、指揮台の上に立って構えた瞬間から僕は完全に「LUNAR -ETERNAL BLUE-」の世界に入り込んでいました。最初の一音目が鳴った時、もう頭の中には「私は、青き星のルーシア。この世界は危機に瀕しています。私をアルテナに会わせてください」という声が響いていました。メインの旋律を奏でる木管楽器、下支えするストリングス、優しく包むブラス…。メインスクリーンに映し出される「LUNAR2」のオープニング映像も手伝って、完全にその当時の感動が蘇っていました。
 メインテーマをそのまま終えるのかと思いきや途中で切り、「ゾファー出現」へ。男性コーラスが不安を掻き立て、世界の危機が身に迫っている感覚に襲われます。そんな中で「明日へのフィールド」に続き、若き冒険者たちがそれぞれの理由を胸に共に戦う姿が浮かび上がります。そして始まる「激闘~Battle No.2~」は、正にヒイロ、ルーシア、ロンファ、ジーン、レミーナ、レオ、ルビィのそれぞれの魂を感じる熱量が生み出されて拳を強く握ってしまいました。もうアルテナが居なくなってしまった世界に一人取り残されたと絶望するルーシアの隙を突いたゾファーに敢然と立ち向かうヒイロたちに、多くの感情を揺さぶられるルーシア。そういった人間の想いの強さとゾファーの力がぶつかり合う最終戦闘「ゾファー vs ルーシア」は、自分がヒイロたちの想いに感情を重ねた時の気持ちを完璧に取り戻してくれました。辛くも勝利を収めたヒイロを待ち受けていた「別れ」。そして、想いを貫いたヒイロが救ったもう一つの世界。凍てついた青き星の雲が晴れ光が差す「ETERNAL BLUE -永遠の想い-」が、冒険の日々を癒しこれからの未来を明るく照らす様に、聴き手の心を優しく包んでくれました。まさかの男女混声による歌唱まで来るなんて思わなかったので、この時点で僕は涙が溢れてしまいました。
 最後の一音を聴き終え、心からの拍手(本当はスタンディングオベーションしたい気持ちでいっぱいでした)を贈りました。指揮をする岩垂さんがとてもカッコ良くて、奏者もしっかりと岩垂さんに応えてくれて、自分の中にあった「岩垂さん指揮でルナの曲のオーケストラ演奏が聴きたい」という夢の1つが叶った喜びと感動で胸いっぱいでした。この時間は本当に宝物です。にしても、演奏会で涙を流したのも随分久し振りだな…と思ったら、オーケストラでなく吹奏楽、しかも素人の演奏(「響け!ユーフォニアム」スペシャルイベント)で感動して泣いたことが2015年10月にありました(笑)。

 別会場(小ホール)で「レジェンドコンポーザーズ」という垂涎のイベントをやっていたのですが、有料観覧ということで泣く泣く断念(っていうか当日券はあったのかしら…?)。今回は目的が「LUNAR2 -ETERNAL BLUE- メドレー」だったので、そちらを見届けられただけでも大満足でしたから悔いはありません!

 次回開催されるのであれば内容関係無しに参加しても良いかな?と思えるほど、とても価値のあるイベント(演奏会)でありました。本当に素晴らしい演奏と沢山の作曲者様、奏者様、歌姫様との出会いをありがとうございました!

■付録:演奏曲目(記述が無いものは、指揮:後藤正樹(敬称略))

  1. GATE OF STEINER(『STEINS;GATE』より)
  2. Theme from THOUSAND MEMORIES(『サウザンドメモリーズ』より)
    ※指揮:いとうけいすけ
  3. 猛獣たちとお姫様メドレー(『猛獣たちとお姫様』より)
    ※指揮・ヴォーカル:霜月はるか/サポート:岩垂徳行
  4. MAIN THEME ~SPACE HARRIER~(『SPACE HARRIER』より)
    ※ピアノ:Hiro
  5. Awakening(『ファイナルファンタジーXI』より)
  6. High Sky(『TERRA BATTLE』より)
    ※ヴォーカル:河野暁子
  7. モンスターストライクシンフォニー 第6楽章~爆絶~ ゲームタクトバージョン(『モンスターストライク』より)
    ※指揮:桑原理一郎

    (休憩)
  8. 今あたしがつむぐ日々(弦楽四重奏)(『ノーラと刻の工房 霧の森の魔女』より)
    ※パーカッション:なるけみちこ
  9. Blue Skies(『エースコンバット04 シャッタードスカイ』より)
    ※ヴォーカル:SAK.
  10. 『LUNAR2 ETERNAL BLUE』メドレー(『LUNAR2 ETERNAL BLUE』より)
    ※指揮:岩垂徳行
  11. 文豪とアルケミスト(『文豪とアルケミスト』より)
    ※指揮:坂本英城
  12. 「世界樹の迷宮」メドレー2017 ~迷宮I 翠緑ノ樹海~迷宮V 遺都シンジュク~(『世界樹の迷宮』より)
    ※指揮:古代祐三
  13. Beyond the Sky(『ゼノブレイド』より)
    ※ヴォーカル:サラ・オレイン

    (アンコール)
  14. 閃光(『ファイナルファンタジーXIII』より)
  15. Glory(『予言者育成学園 Fortune Tellers Academy』より)
    ※ヴォーカル:サラ・オレイン/指揮:坂本英城

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2017年5月 4日 (木)

「AZUSA TADOKORO LIVE TOUR 2017~DilEMmA~」東京公演参加

 2017年4月より8都市を巡る田所あずささんのライブツアー2017が始まり、そのツアー初日となる茨城公演に参加してから約1ヶ月。千秋楽に当たる東京公演が行われました。初日に地元凱旋を果たし、全国回った熱量をこの東京公演に持って来てくると思っていた中、ツアー途中にころの喉の炎症によるライブ延期が4公演(広島、福岡、北海道、宮城)あって、東京公演は茨城、大阪、愛知に続く4都市目の折り返し公演となりました。これだけの公演が延期になったこともあって、今回の東京公演もころの喉の調子を心配しましたが”完全復活”というアナウンスがなされ、こちらはその言葉を信じて全力で臨むのみ。ツアー参加2公演目ということもあり、特別準備らしい準備はせずに、発売されて間もない新譜「DEAREST DROP」の3曲を聴き込んで当日を迎えました(実はまだ4日前に行われた山崎エリイさんのライブの余韻を引きずっていました(笑))。

Img_1498s  東京公演の会場となるのはEX THEATER ROPPONGI。昨年1月に2016年のライブツアーファイナルの会場であり、自分がころのライブに初参加した会場でもあるのでちょっと特別な思い出があります。今回はステージこそ同じものの、本格的に”タドコロック”に舵を切った後であり、ホリプロルール適用後でもあり、更にはSold Out公演という前提が全く異なるものだったので、実際のステージがどうなるのかは始まってみないと分かりません。ただ、1つ言えることは”熱いステージになる”ということだけ。

 物販は水戸で済ませていた為に、今回はFCでのブロマイド受領のみ。くじが残っていたら引こうかな?と思っていたものの、ころあず人形の新作効果もあってか自分が到着した時には完売。まぁ、気張って来るつもりは無かったのでこんなものでしょう。
 昨年参加した時は1月末だったので物凄く寒かったのですが、流石に5月ということもあって寒さは全く感じないものの相変わらず風が強い。この場所は年中そうなのかもしれないですね。先に触れた様に前提条件が異なるのは参加スタイルも同様で、「手荷物ゼロで参加しなければ全力で楽しめない」ということで入場前に2Fデッキ備付のコインロッカーに、ライブ中不要な荷物を押し込んで開場待機。今回、入場整理番号も2桁台ということで相当早いので(1200番台まであることを知り驚愕)、入場してからの自分の位置取りが死活問題であるころのライブですから、比較的選び放題となる番号であろうことにちょっとした安心感。

 開場定刻となり順次整理番号を呼び出して整列・入場開始。この会場の特色とも言えるであろう、チケットをもぎられてからステージ前までの道のりが結構あるので(何せ2Fから建物に入って1Fに降り、そこでチケットもぎられてからB1Fを通過してB2Fでドリンク交換し、ステージのあるB3Fに行くのですから)、ついつい気持ちが急いて早足になってしまいます。
 ホールに入ると天井の高さとその広さに改めて「おぉ」と感じつつ、第二ブロック中央付近柵最前を確保。最前エリアである第一ブロックも一瞬検討しましたが、中央付近には居られないだろうということで(汗)。実際に柵最前から見渡す限りステージもそこまで遠い訳でもなく、第一ブロックよりも20cmくらいは高い場所なので視界も良好。暴れたい人が第二ブロックにどれくらい居るかは分からないものの、揉みくちゃになりたい人は第一ブロックを選ぶだろうから大丈夫…なはず。各自自分のスペースをちゃんと弁えて楽しんでくれれば、自分の場所はある意味最高のポジション!
 入場が進み、どんどん人が増える場内。かなり埋まったかな…と思うものの、まだ入り切っていない様子。流石に水戸ライトハウスの様なぎゅうぎゅうさはありませんでしたが、この規模の会場でこれだけ埋まっているのは昨年とは違う状況。「流石Sold Out!」なんて思いながら、近づく開演時間に少しずつ高まるテンション。

 場内に観客を入れきるまでに少し時間が掛かったためか(第一ブロックは途中何度か詰めさせられていた)、10分程押して開演! 今ツアー用の入場前奏が流れ、しんちゃん、MIZUKIさん、長澤さん、ジョンさんが配置につき、ころがステージに登場! 置かれていた青いギターを構えて始まったのは「スーパースタールーザー」! 水戸公演と同じ開幕ながらも、光景的には初めて観ると言っても過言でないくらいにちゃんところが演奏してパフォーマンスしているのが分かることに感動(笑)。取り敢えず、第二ブロック最前で押し寄せも無いことから、これは安心して全力で楽しめそうだという喜びが加わって最初から120%モード。続く「1HOPE SNIPER」も水戸と同じ流れ。どうやら今回のツアー、セットリスト的に大きな変更は無いみたい(まだ2曲目だけどそんな気がする)。新譜「DEAREST DROP」の3曲が聴けないとすれば残念だけど、聴き込んだことで水戸とは違う気持ちで臨める「DEAREST DROP」もあるし、何よりジョンさんが参加した全員揃ったバンドのパフォーマンスを全身に感じながら、ちゃんと視界良好で楽しめている時点で水戸公演とは全く違うこの東京公演。最後まで楽しみきる!

 ということで、基本的にセットリストは水戸公演と同じ(一部順番が異なった箇所がある?)で、MCの内容もプラン的には同じで(今回は「ジレンマ」ではなく「ディストレス」トークだったこと(MIZUKIさんがヘアアイロンで顔を火傷し、氷が無かったので冷凍してあった鶏肉で冷やした)、長澤さんの「お茶」の言い方が可愛い件、何処から来た(六本木、麻布十番、世田谷から来た人たちを”お金持ち”と呼ぶ))、更には楽屋でころの着替えをガン見するMIZUKIさんに”セクハラ親父”扱いしたり、自身の2ndアルバム名を忘れたり、最後の定番コール&レスポンスを間違えたりと、安定のふんわりトークに、ライブ中の歌唱とのギャップを堪能(笑)。その中に新情報として「3rdアルバム”So What?”10/25発売」が発表され、このライブの模様がCSテレ朝チャンネルで7月にオンエアされるというというのは嬉しかったですし、これからまた新しい扉を開けてくれるのかと思うと楽しみが膨らみます。アルバムタイトルの遷移として「自分を超えろ」「自分の番」「だからどうした」と、こちらもロックに舵切りしているのが分かるだけに、更なる熱量のアルバムが完成することに期待しています!

 にしても、今回のライブは「田所あずさ」と「あずさ2号」というボーカルとバックバンドという関係より、全員が主役の顔を持つ「ジレンマ」という名前のバンドのライブで、ボーカルがころという感じの結束具合であったと感じました。会場が大きいからこそ、バンドメンバーも含めてそれぞれのパフォーマンスに存在感が必要でしょうし、観客を沸かせるためのツボは的確じゃなければボルテージを上げ続けることは難しいでしょう。今回、水戸に引き続き六本木に参加した中で、それをやってのけたと感じる皆さんのパフォーマンスは「声優アーティストのライブ」では無かったと思います。今回のバンマスを担当された神田ジョンさんも最後の挨拶で「こんなにヘドバンが似合う女の子になるとは思ってなかった」と感想を述べられていましたし、この東京公演は”タドコロック”の一つの到達点となったのかな、と思います。そのジョンさんが最後に「今日は一応千秋楽だったので」と締め括るように「タドコロックのNEXT DOORを開こうぜ!!」と決めるところで噛んでしまってTake 2となったのは、良い意味でころに感化されてしまったのかもしれませんね(笑)。

 今回、会場が大きく空調もしっかり効いているはずなのに開幕2曲で場内の酸素が急激に失われたからなのか、ちょっと苦しく感じたり(最初のMCの時点で靄が掛かっていたくらい)、次の4曲連続で終盤が苦しくなって来たりと、今まで感じたことが無い感覚を味わいました。恐らく、自分としても物凄いパワーを使ったからだと思いますが、ここ最近ではころのライブ以外で髪から汗が滴り落ちるまで汗を掻くことは殆ど無いので、オールスタンディングとは言え場内の熱気がどれほどのものかが伝わる状況かと。アコースティックパートを終えた後は呼吸が苦しくなる感覚は無く、よりパワフルに全力で参加出来て良かったです。
 今回、「It's my CUE.」の時に後ろから急激な圧力が来て(苦笑)、「そんなにはしゃぎたいなら最初から前に行ってくれ!」と思いつつ(勿論、気持ちは分かりますが)、こんなことで自分の楽しみを奪われたくないので、押された分は丁重に押し戻させて頂きました。それ以降は、そこまで周辺影響を受けることなく完走出来たので良かったものの、最後の「純真Always」では第一ブロック側に居た1人が、柵側の高いところに昇って自分の視界を遮るという完全なるルール違反を犯し、曲中だけでなくMCに入ってもその場所に居続けたので「降りてください」と伝えると降りてくれましたが、言わなきゃ分からないんですねぇ…(って言って分かっただけマシか)。その為、この近辺だけ気が逸れてしまったのは勿体なかった(苦笑)。それでも「純真Always」最後の「ラララ~」部分は、定番以外の担当指名があって「眼鏡かけてる人!」とか「今年結婚した人!」とか、その時々で雰囲気が変わるのも面白いな、と感じることは出来ました。
 相変わらず…というより、もうタドコロックの現場は揉みくちゃOK、押し寄せOK、整理番号を無視した前方移動OKというライブになっていて、全然ホリプロルールに沿っていない状況ですが、これはある意味「形骸化」という風に捉えられはしませんかね…? 全員が全員この楽しさを享受出来る訳ではないでしょうから、自分の参加スタイルに合わせた楽しみ方(揉みくちゃOKエリア、その場で楽しむエリア、女性エリア等の区分け)で楽しめる様になれば良いかな、と思っています。一応、事故を未然に防ぐために安全を担保しているのがホリプロルールのはずなので、この辺りは上手くバランスが取られる様になって欲しいですね(今回は会場が広かったので何となくその区分けは出来ていた感覚はありますが)。

 一気に駆け抜けた2時間の熱いライブは、これだけ空調がしっかり効いている快適空間を以ってしても汗だくになるくらいの熱量を生み出し、観客が”タドコロック”を堪能しただけでなく、ステージ上の皆さんも本気の演奏や歌で魅せてくれたと感じられて大満足でした。久し振りに穿いているジーンズが汗で湿って(というより濡れて)いて気持ち悪くなったくらいに楽しかったです!(アイマス10周年ライブの次くらいに汗掻いたかも) ころも喉は復調した様ですし、残り4つの振替公演も熱いステージを届けてくれることを信じています。

 この公演に携わった全ての皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました!

■付録:セットリスト

  1. スーパースタールーザー
  2. 1HOPE SNIPER
  3. 君との約束を数えよう
  4. spit out
  5. Fighter's high
  6. 孤毒ディストレス
  7. EMOTION
  8. 孤独な惑星
  9. DEAREST DROP
  10. 絶対的Rock Star
  11. It's my CUE.
  12. Straight Forward
  13. 運命ジレンマ

    【アンコール】
  14. イッポーツーコー
  15. Boom! Boom!
  16. 純真Always

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