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2018年7月

2018年7月29日 (日)

「TRUE TOURS 2018 "Lonely Queen's Liberation Party"」ファイナル参加

 TRUEさんの2018年ライブツアー「Lonely Queen's Liberation Party」のファイナル、恵比寿LIQUIDROOMへ参加しました。

 作詞家・唐沢美帆さんとして認識する彼女がTRUEとして歌手活動も行う様になり、そんなTRUEさんの圧倒的な歌唱に直接触れた「響け!ユーフォニアム」のイベント以来その活動に注目する様になり、昨年初めてTRUEさんのワンマンライブに参加。それまで「ユーフォ」のイベントやアニサマ等でのパフォーマンスに触れてはいましたが、ライブハウスでのパワフルな歌唱はまた違った力強さと繊細さを感じることが出来、彼女の音楽に対する想いを受け止めてからというもの、自分の中で明確に「応援したい」という気持ちが確立しました。

 唐沢美帆さんとして詞を綴り、自らその詞を歌い上げることで最高の世界観を構築しているTRUEさんは他のアーティストさんや作品にも多くの詞を提供しており、その世界観の創り方や周辺事情の掘り下げ方、咀嚼の仕方などとても響くものが多く、今回のライブツアーでも3rdアルバム「Lonely Queen's Liberation Party」を引っ提げ、作品としても濃く関わった「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の主題歌も含めたアルバムの世界観はとても多岐に渡り、ライブで体験したいという気持ちは強くありました。最速先行にてチケット確保が出来て一安心、あとは開催当日を待つのみ。

 ライブ当日が近づく中、TRUEさんの音楽は満遍なく聴けていたものの、開催まで2週間と迫っているにも関わらず、暑さで普段通勤往復で聴いている音楽を全く聴く気にならず(汗)、結局最後はライブ当日までほぼ予習・復習もせずに臨むことになっただけでなく、更には昨年参加した時の厳しい当たりに疲弊したことが過り、参加へのテンションも下がり始める始末…(苦笑)。
 「これじゃだめだ!楽しみにしていた気持ちを思い出せ!」と気持ちを入れ替えて会場へ向けて出発。予算の関係で物販はちょっと消極的でしたが、結果的に開場10分前くらいに到着したらTシャツどころかタオルすらも全て売り切れという想像以上の状況に焦る(^^;; 保険で昨年のタオルを持って来ていて良かった。ツアーだから各会場毎に物販やっていたはずなのに売り切れるなんて…。

 会場となる恵比寿LIQUIDROOMは今回で3回目。初めて来たのは田所あずささんのライブ。そこでスタンディングライブへの考えと参加の心得を改めて学び、2回目となったTRUEさんのライブでは整理番号10番台ということから2列目中央という位置を確保したもののライブが始まったら死守出来ずに5列目くらいまで後退することになった辛い記憶が残り、それらの経験を活かす今回は「自分が最大限楽しめるように」を前提にした位置取りをするのが命題。しかも今回はSOLD OUT公演ということもあって混雑必至なので余計に心配(^^;; 整理番号が300番台ということから理想のポジショニングが出来るか危惧されましたが、結果的にほぼ理想的な位置(中央柵後ろ真ん中付近)を確保し視界もほぼ問題無し。柵最前ではないので、自分の周辺に居る人が豹変しないことを祈るのみ…。

 開演前の場内アナウンスはスタッフの方。昨年と違ってTRUEさんの機内アナウンス的なお遊びもなく、定刻となりライブ開演。

 3rdアルバム「Lonely Queen's Liberation Party」をベースにすることから、開幕は絶対に「Lonely Queen's Liberation Party」であろうと予想。ツアーながらも他でのセットリストを知らないので、どんなステージが展開するのか想像も出来ません。ただ、昨年参加した時に感じた熱量だけは保証されているだろうと、TRUEさんとバンド「鶴の音楽隊」の皆さんが創り出す音楽に身を委ねるだけ。後は周囲に暴れる輩が出ずに自分の楽しみを最後まで貫けるかです。

 鶴の音楽隊の皆さんが自身のポジションに着き始まる演奏。「Lonely Queen's Liberation Party」のメロディであるのが分かるも、CDで聴いているものよりも音が厚い。そのライブ感を初手から実感している間に歌姫TRUEさんの登場! 第一声から気持ちの入りまくったその歌声が会場に響き渡り、あっと言う間にTRUEワールドへ。圧倒的なボーカルで聴き手のテンションもグイグイ上がる。主題曲「Lonely Queen's Liberation Party」はゆったり目に始まるのに、どんどん体と心が解放されて行き、大きな世界へ飛び立って行く感覚になれる1曲。前回ライブの開幕曲「Rainbow The Daydream」もそうでしたが、1曲だけで世界に誘うTRUEさんの歌唱は本当に凄い。

 世界を切り開いた1曲目から続いたのはポップなナンバー「サンドリヨン」と「パズル」。これまでのTRUEさんの楽曲には意外にも少ないタイプでとても新鮮(^^)。「パズル」は掛け合い部分をしっかり楽しみ、現時点では周囲からの当たりも無く視界も良好で楽しいことこの上なし!

 1ブロック目を駆け抜けたTRUEさんから軽めのMC。タイトル中の”Liberation”が「解放」という意味ということで、全てを解き放って心を込めて歌いますと宣言して始まったのは「終わりたい世界」。ポップな雰囲気から一変、攻めに転じて観客を巻き込んで行きます。間奏部分で奏者「鶴の音楽隊」の個々のソロを入れて軽めのバンド紹介。昨年と同じメンバーということもあって、とても息の合ったセッションで魅せてくれました。

 そのままの勢いで「Dear Answer」「Roadmap」と続き、1stアルバムからの1曲「Dear Answer」が投入されたことに驚きと喜びを享受しつつ、「Roadmap」では爽やかなコーラス部分を受け持ってステージと一緒に楽しむことが出来ました。3rdアルバムをベースにしながらも、受け止めている印象が変わりつつあるのはライブであるからと言うのもあるとは思いますが、曲順に因るところも大きいでしょうね。ライブ向きで良い感じです(^^)。

 2ブロック目を終えて、次はライブ恒例のカバー曲コーナー。作詞家として提供したものの中から自らが唄うということでライブでのお楽しみ要素の1つ。「マクロスΔ」などの人気曲もあったりすると会場の熱量がとんでもなく上がりますが、今回ツアーファイナルで選ばれたのは、新田恵海さんの「盟約の彼方」とアイカツスターズ!の「STARDOM!」の2曲。個人的に結構意外な選曲だと思いましたが、TRUEさんの思い入れなども加味すると大いに納得。この場でしか味わえないレア体験をしっかりと堪能。
 ちなみに唄う前にTRUEさんが「私、作詞家・唐沢美帆としても活躍しておりまして」と前置きすると、驚嘆の声が上がって「え!?そこ驚くとろこじゃないでしょ?!」とTRUEさん(笑)。正直な話で「今日初めて知った人?」と尋ねると数人手が挙がり、もっと頑張らないとと決意を新たにしたTRUEさんでした(^^)。

 そして続くのはこれまた恒例(?)のアコースティックコーナー。ここではキーボードのぶんちゃん以外は一旦ステージから捌け、TRUEさんとぶんちゃんの二人のセッション。ここでTRUEさんが3rdアルバムの制作秘話を語り始めたのですが、その中で「バラードを唄いたい」ということで大石昌良さんに曲をお願いしたことについてと、その頃に祖母が亡くなり、母の姿を見て感じたことを作品として残さなければならないと思ったことなどを語ってくれました。”人の死”ということは想像していた以上に身近なものであり、愛の形も全然特別なものでなくても伝わるものなんだということを込めて形になったのが「酸素」という唄だと。そして披露される「酸素」。
 元々3rdアルバムで一番気に入った歌が「酸素」であった自分にとって、その想いの一端に触れてしまった今回、自分の今年に入ってからの実体験も伴ってどうしようもないくらいに心を揺さぶられました。優しくも力強いTRUEさんのメッセージが強烈に胸に流れ込んで来て、ボロボロ泣く一歩手前でした。TRUEさんも制作のエピソードをお母さまにお話ししたそうで、その時の姿や思いを思い出してしまったということで、歌いながら感情が溢れてしまいそうだったと歌唱を終えて語っていました。

 続いて作詞家として大きな影響を受けたという「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」から挿入歌「未来の人へ」、詞の内容は私そのものと言えると語った「サウンドスケープ」の”Loving nostalgia Ver.”を披露。それぞれ聴けるとは思っていなかっただけに共に大好きな作品ということで感動も一入。激しい歌で楽しむライブは勿論良いですが、唄をきちっと歌える人にこそ、こうしたアコースティックコーナーを大事にして欲しいな、と改めて思いました。

 ここで捌けていたがんちゃん、BigBoyにむちん、なるくん等がステージに戻り、アコースティックコーナー最後を飾ったのは「フロム」。昨年体験した「フロム」とはまた違った熱量のあるステージは、とても強い想いが宿った歌唱と共に伝わるメッセージがあって、作品を一緒に思い出してしまうくらいに自分の中にもこの歌がしっかり刻まれていたんだなぁと感じるに至りました。

 コーナーを終え、改めてバンドメンバーの紹介タイム。よくある間奏の中ではなく、一人ひとりを掘り下げる様なトークセッションで、ギターのなるくんから開始。ぼそぼそしゃべるなるくんに「お腹から声出したことある!?」と喝を入れる(笑)TRUEさんだったり、ベースのにむちんは詐欺にあった話で盛り上がり(この時、アドリブでメンバー全員でBGMを付け、照明も合わせるというチームワークを披露!)、マニピュレーターのはなちゃんはにむちんとハンバーグ食べに行けなかった話(でも弁当はずっとハンバーグだったらしい)、ぶんちゃんはステージと楽屋では別人という話になって、直後コメントするも「この言葉も嘘みたいな空気になっちゃった」と嘆いていたり、忘れ去られたバンマスでドラムのがんちゃんはイオンで配布中のポケモンGOのバーコードの話を展開し、それぞれが主役であるTRUEさんを喰ってしまう様な話に「今日は私のワンマン!」と釘刺しているTRUEさんが可笑しかったです(^^)。

 そんな仲良しチームを体感した後は「ここから後半戦だけどまだ元気残ってる? 着いてこれる?」とTRUEさんに煽られて全力で返す観客。さぁ、ここからは爆上げだ!! と思ったら、これが想像以上に凄いことになる訳でして(笑)。
 3rdアルバムで激しいロックナンバーが全てこのブロックに集中しただけでなく、1st・2ndアルバムからも数曲投入され、本気で全曲ぶち抜き投入! バンドメンバーの皆さんもそうですが、当のTRUEさんが凄まじい熱量で挑んで来る以上(「カメラ入ってないから」と全力を煽っていた(^^))、観客側が負ける訳にはいかずに生死の境を彷徨うかと思う程に全力出し過ぎて凄まじい汗を掻きました(自分史最高レベル)。

 先ずは「JUMPIN'」から始まる前にコール&レスポンスの確認から。「本当の声を聞かせて」「もっともっと跳べるぜハイジャンプ」の部分をやるも、予習して来た人が殆どだったこともあって、特に練習的なものもなく確認のみで楽曲突入!
 「JUMPIN'」の他、「分身」「次の僕へ」が続くであろうことはこの時点で想像出来たものの、ここに「飛竜の騎士」「Divine Spell」が加わった上で「BUTTERFLY EFFECTOR」に繋げ、一呼吸置いて「カレイドスコープ」、そして最後の曲ということで「Anchors Step」へと本当に文字通り駆け抜けたこの終盤は、自分が参加したオールスタンディングライブに於いて最も(楽曲的に)過酷ながらも熱いステージを体験することが出来ました(これ、前方のひっちゃかめっちゃかブロックに居たら言葉通り死んでたかも(^^;;)。体力的には問題ありませんでしたが、とにかく汗だくで声出しっぱなし、跳ねっぱなし、時にタオル回したりとなかなかハードであったのは間違いありません。でも「これぞライブ!」という感じで楽しいですね!(^^) 何より、その”一体感”から来る楽しさを増幅出来る(周囲の)環境であったことが全てです。ここまでストレス無く全力で居られたのっていつ以来だろう?(フルライブでは2018年で初めてかも)

 本編が終了し、メンバーがステージから捌けたのを確認するが早いか即勃発するアンコール要求コール(^^;; もう少し余韻に浸ってからでも…ってこの熱量じゃ無理か。ある程度までは保てていたコールスピードも結局走り出して1回仕切り直す(カッコ悪い…)。
 割と早めにステージに帰って来てくれたメンバー。ライブグッズに身を包んだTRUEさんからアンコールの御礼と共に「作詞家として沢山の事を教わった曲で、これからも大切に歌って行きたい」と前置きして唄い始めたのは「Sincerely」。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の主題歌であり、昨年のライブで「楽しみにしていて」と言われた1曲。自分としてもとても深い想いがあり、心揺さぶられる1曲。今月頭、オーケストラ演奏でに歌い上げた「Sincerely」を聴いているのですが、バンド演奏でライブハウスで聴くのは同じ歌とは言え印象が異なります。それでも受け止めるメッセージや思いは同じで、何度聴いても心が震えます。本当に作品に寄り添うTRUEさんだからこそ紡げて歌える、そう思います。

 歌い終えた後はグッズ紹介をしようと思ったらしいのですが、全商品完売ということで宣伝が不要に(笑)。完売の御礼を述べた後、みんなと音楽を奏でたい!ということで「DREAM SOLISTER」を披露! この曲でTRUEさんを見つけた人も多いのか凄い爆発力を感じるも、ここで後ろから思いっきり押して突っ込んで来る輩が居て(苦笑)、割り込んで来ようとしているみたいだったので後ろへ跳ね飛ばす。「何でこちらの楽しみに水を差されなきゃいけない!」という気持ちで戦う気満々でしたが(激しく騒ぎたいなら最初から一番前のブロック行って欲しいし、ある一曲だけ騒ぎたいなんてTRUEさんの音楽に対して失礼。ここまで周辺は押し合うことなく来てる以上、空気読んで欲しい)、それ以降割り込まれずに済んでコール&レスポンスも含めて一緒に大切な”音楽の時間”を楽しむことが出来ました。

 再度メンバーがステージ上から捌けたものの客電は点かないし、メンバーの挨拶も無しだったので完全に「Wアンコール」の予定調和(…って、オールスタンディングライブのこのお約束はミュージカルに於けるカーテンコールみたいなものだと考えるべきなのかしら(苦笑)。本編後は着替えがあるから目を瞑るけど…)。「もう一回」コールが始まった後は然程時間を置かずにメンバー再登場。
 お知らせとして最初に「10月開始アニメ『転生したらスライムだった件』のエンディングを担当することになりました」と発表! タイトルは「Another colony」で「エンディングだけど他に負けない強い曲になりました」とTRUEさん。発売は11月とのことで楽しみ!(^^)
 もう一つはTRUEとしてデビュー5周年を記念するライブ開催が決定! 詳細は後日発表とのことで「アルバム発売前提のライブと違って自由に何でもやれるってこと」と色々と企画を考えているらしいので、これまた楽しみ!!
 そして各会場恒例の記念撮影を写真・動画共にした後は当然!とも言える「サウンドスケープ」で今日の仕上げ! 本編ではアコースティックだったし、「DREAM SOLISTER」があったなら欲しくなる「サウンドスケープ」を歌い上げ、全員揃っての挨拶を経て最高の時間を過ごした2時間45分のライブは幕を閉じました。

 TRUEさんが最後に「私にはこれしかないし、この光景が当たり前だなんて思っていない。それでもマイクを手にして10年間やって来て、TRUEとしても5年続けて来れたことに感謝したい。TRUEの音楽を見つけてくれて、こうして応援してくれて本当にありがとう」と感極まる瞬間もある中で締め括った言葉は、昨年受け止めたメッセージと変わらず素直に胸に響くものがありました。音楽の楽しさ、歌の持つ力や可能性、TRUEさんが目指すものなどが詰まっていた今日のライブ。本当に最高の時間でした(一部「…」な輩は居たけれど、ほぼストレス無く全編を楽しめたことが答え)。

 今後もTRUEさんの進む先にある音楽を一緒に楽しんで行けることを願って。

 最高のライブを創り上げた関係する全ての方々へ感謝の気持ちを込めて、ありがとうございました&お疲れ様でした!(^o^)/

【付録】セットリスト

  1. Lonely Queen's Liberation Party
  2. サンドリヨン
  3. パズル
  4. 終わりたい世界
  5. Dear Answer
  6. Roadmap
     
    [カバー曲コーナー]
  7. 盟約の彼方(新田恵海カバー:「ラクエンロジック」ED)
  8. STARDOM!(「アイカツスターズ」2ndOP)
     
    [アコースティックコーナー]
  9. 酸素
  10. 未来の人へ
  11. サウンドスケープ Loving nostalgia Ver.
  12. フロム
     
  13. JUMPIN'
  14. 分身
  15. 次の僕へ
  16. 飛竜の騎士
  17. Divine Spell
  18. BUTTERFLY EFFECTOR
  19. カレイドスコープ
  20. Anchors Step
     
    (アンコール)
  21. Sincerely
  22. DREAM SOLISTER
     
    (Wアンコール)
  23. サウンドスケープ

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2018年7月 8日 (日)

Pyxis 3rdシングル「LONELY ALICE」発売記念イベント 秋葉原地区3店舗参加

 Pyxisの3rdシングル「LONELY ALICE」発売記念イベントに参加しました。

 発売から1ヶ月半ほど経ってからのイベントということもあって少々タイムリーさは欠けるものの、5月にPyxisの3歳のお誕生日イベントで”超”が付くほどのタイムリーさを味わっていますし、萌絵さんや美来さん直接お会いできる貴重な機会ですから楽しみなことには変わりなく。

 今回、日程の都合上で秋葉原地区での参加を希望したのですが、先着配布はとらのあなのみで、ソフマップとゲーマーズはそれぞれ抽選なので参加が確定しないもの。アニメイトも抽選型でしたが自分とは当落で相性が悪すぎるので(落選率9割…)除外し、他の2店で当選を祈り申し込み。結果、どちらも当選となり、秋葉原地区のソフマップ、とらのあな、ゲーマーズでの参加が確定、当日を待つのみとなりました。

■7/7 ソフマップAKIBA4号店アミューズメント館

 整理番号が少し早い方だったこともあってギリギリ着席出来ました。通常、萌絵さんが立つであろうステージ右側に座れ、視線軸としても問題無さそう。今日は七夕当日ということもあり、浴衣で登場したりしないかな…でも唄うからダンスを考えると無理だろうな…なんて思っていたら、本当に浴衣で登場したお二人!! 美来さんが紺地に朝顔と猫があしらわれたもの、萌絵さんが白地に金魚があしらわれたもので、髪の毛もアップでとても可愛くお綺麗(*^^*)。もうこれだけで今日参加した価値を見いだせました!
 今回、司会はいつものテイチク渡来さんではなく、菅原さんという女性(テイチクの人?)で、Pyxisを見守る感じがとてもお母さん的存在感のある方でした。今回の浴衣を着付けてくれたのも菅原さんだということで、Pyxis両名からも感謝が伝えられていました(^^)。ちなみに、美来さんの髪を「アップでお願いします」と強くディレクションしたのは萌絵さんだそうです。

 トークはざっくりと「最近どう?」というところからスタート(笑)。近況トークとして、美来さんは「1日前のことも1週間くらい前のような感じで覚えていないことが多い」と、ネタが浮かばない状態。萌絵さんは「昨日も乃木坂のライブで」と近況はライブ参加の話になってしまうので自重しますと対照的なお二人。そこから、美来さんは大学の卒研の中間発表を経て試験準備中という話になり、その発表資料を見せてもらった萌絵さんが「普段の美来とは違う側面が見れて褒めた。”~と存じます”なんて使う娘になったんだー」というエピソードを披露。思ったよりも3rdシングルの話はせず、割と自由なトークが展開。浴衣の反応が予想以上だったことに驚き以上の喜びの表情が印象的でした(^^)。

 トークを一通り終えてのライブコーナーは、本当に浴衣のままやるとのこと。「振付とか楽しみにしてくれている人も多いと思うので」と、安全に配慮した中で極力表現するということでライブスタート。
 ポジション移動などにダイナミックさは無いけれど、背筋がピシっと伸びた感じで歌い踊る「LONELY ALICE」は通常とは全く違う味わいがありました。逆に背筋がピシっと伸びた感じだからこそ、よりメッセージ性を感じた「流れ星ハーモニー」は浴衣姿と相まって凄く胸に沁みるものになりました。ただ「LONELY ALICE」は冒頭から糞コール入れる自己主張の激しい輩が若干数居て、その点は物凄く残念でした。早くPyxis関連の現場から消えて欲しい…(^^;;
 歌い終えて「結構動けました」と言うお二人ですが、観ている方として想像以上にちゃんと振付していて驚くばかり。流石に体幹がしっかりしてるんだなぁと感動。

 トークとライブを終えて最後に一言挨拶があって舞台袖へ。お渡し会の準備が整った後に再登場してお渡し会スタート。話す内容は決めていたものの、予想以上に短い持ち時間に絶句。「これじゃ話したい内容が伝えられない」ということで急遽捻り出したのは「浴衣でのライブ体験、雨の日の”残像”くらいレア体験でした!」ということ。「あっちの方がレアだよ!」と返してもらって終了…(涙)。自分の番が来た時に一瞬「えーっと…」という時間が生じてしまったことによるロスに加え、最後話がまとまらずに終了してしまったことによる中途半端な幕切れで物凄くスッキリしない気持ちが残ってしまいました…(^^;; やはり10秒くらいは欲しいなぁ…と。

■7/7 とらのあな秋葉原店C

 ソフマップでのイベント終了後、2時間半潰してとらのあなへ。座席抽選はいつもと変わらないくらいの位置を引いて「いつもここはくじ運無いなぁ…」思いつつ着席。以前来た時と部屋のレイアウトが変わったためか、とても狭くなった印象。楽屋に当たる部分を広くしたのかな? 着席した位置からは設置されていたモニターが結構見づらく、MV観ながらのトークとかだと辛いかも…。まぁ、見えるだけ良いと思えば問題無し!
 定刻となりイベント開始。先程と同様、浴衣姿で登場するお二人(*^^*)。どうやらずっと浴衣を着たままだった様です。帯をしっかり締めていた割には食事も普通に入ったようで、美来さんはお蕎麦とたこ焼き(6つ)を平らげたそうです。ここで美来さんが「あっ!」と声を上げて何事かと思ったら「指に青のり付いてる!」と(笑)。萌絵さんが「歯じゃなくて良かったね(^^)」という、本当に自然なやり取りに仲の良さを改めて感じられる光景でした。
 七夕当日ということもあり、七夕の思い出トークを振られるも、給食で出たメニュー(七夕ゼリーとか)も含めて食べる話ばかりの二人でしたが(美来さんは昨晩の「アメトーーク」での伊達さんの「カロリーゼロ」発言に触れるくらい”食”づいてました(笑))、今回の浴衣、MCを担当されている菅原さんがチョイスと着付けを担当してくれたそうで、発売から少し間が空いてしまったこととイベント当日が七夕ということで「何か特別なことをしたいよね」と相談していたところ浴衣に決まったとのこと。浴衣の色の話の中で、美来さんは次は更に大人な紫に挑戦したいということ、萌絵さんは今回の浴衣に緑色が入っていて、以前黒沢ともよさんに「緑がめっちゃ似合う」と言われたエピソードも出てました。ちりめん素材をつい「ちりめんじゃこ」と言ってしまう萌絵さんに「それは美味しいやつだ」とツッコミも(笑)。

 トークは「夏」ということで美来さんが「夏だね」と言えば萌絵さんが「夏だよ」で会話が終わる展開もありつつ(笑)、先ずは「夏休みの宿題」についてスタート。美来さんは最後の1週間でまとめてやるタイプだったのに対し、萌絵さんは出されたその日から学校に居る時間中に頑張ってやってその後は一切やらないタイプ(?要は家では一切やらない)だったそうです。
 その流れで「自由研究で覚えているもの」に展開。萌絵さんが「水が腐る過程観察」をしたエピソードを語り、「水道水をコップに入れたものだったので全然変化しなかった」とその成果を述べると、美来さんは「納豆を1000回かき混ぜるとカニ味噌になる」というのを実験したエピソードを披露し、「カニ味噌にはならなかった」と結果報告。それが廊下に貼り出されたらしく、萌絵さんが「えー私も貼り出されたかったなー」と羨んでいたのが印象的でした(^^)。
 次は「夏にやりたいこと」ということで、花火大会やバーベキューなどの定番イベントの話があったものの、「花火大会は昨年行ったからもういい(美来さん)」「花火大会って飽きるものなんだ(萌絵さん)」、「バーベキューは地元の友達と行くって言ってたじゃん(美来さん)」「それとは別に美来とも行くよー(萌絵さん)」と、なかなか「これだ!」が見つけられない二人。バーベキューの流れから「キャンプもいいよね(美来さん)」「川で遊びたい(萌絵さん)」「水切りやったなー(美来さん)」「釣りしたい(萌絵さん)」と昔の思い出話も含みつつ話が盛り上がり、グランピングに到達。「もうキャンプじゃないけど(美来さん)」「じゃあそれで決まり(萌絵さん)」と言ったところで、萌絵さんの顔を見た美来さんが「絶対行く気ないでしょー。そういう顔してた」と突っ込まれ、図星だったのか笑う萌絵さん(笑)。「いやいや、ちゃんとやるから。でも忘れちゃうかもしれないので、夏の終わり頃にリプください」と萌絵さん。果たして結果は?(^^)
 それはそうと「平成最後の夏」という話にもなり、平成生まれのお二人も改元という1つの時代が終わる体験をすることについても触れ、昭和は準備して切り替わった訳ではないので、「変わるよ」と前もってアナウンスされている今回、やはり「最後」という特別なものになるからこそ何かしたい気持ちもあるみたいでした。
 潤沢に夏を語ったところで、お題は3rdシングルへ。MVの中でお互いのシーンで好きなところをピックアップするということで、美来さんはラストの方にある萌絵さんの悪戯っぽい表情、萌絵さんは途中にある美来さんが萌絵さんの肩に寄りかかってくれるところを挙げ、熱い想いを語ってくれました(特に萌絵さんはMVのストーリーを力説(^^))。
 更にジャケット衣裳にも触れ、どの衣装が好きか?という話では美来さんはやはりアリスデザインのギンガムチェック衣装。特にパーソナルカラーではなく二人が同じ色を着ているのが良いということでした。萌絵さんは普段なかなか衣裳でも着ることのないカフェでの衣装。エプロンが腰から下ということがプロっぽくて良いと流石の拘りが垣間見えました(^^)。
 トークオンリーということもあって盛り沢山の内容が展開した今回、先のソフマップでのイベントとは全く趣が違いながらも、内容はいつものお二人の息の合った(?)トークでしっかり楽しむことが出来ました。

 トークを終えて舞台袖に下がり、お渡し会の準備が整ったところで再登場。やはりこちらでも持ち時間は10秒無いくらいの短い時間…。いつもの様に自分の前の人が往生際が悪くて割を食ってしまう展開に苦笑しつつ、楽しい時間への御礼と目の保養になりました、また遊びに来ますと伝えられたので良しとします(^^)。

■7/8 AKIHABARAゲーマーズ本店

 ゲーマーズでの座席抽選、今回は引きが弱くて抽選順は割と早めに引いたにも関わらず5列目という何とも普通な席(^^;; それでも右側だったので萌絵さんの立ち位置は何とか視界的に大丈夫そう。でも相変わらずぎゅうぎゅうで(^^;;、せめて左右はもう少し余裕があると嬉しいなぁ…と思いつつ、それだけ沢山の人が入れる様にしてくださっていることには感謝。
 今日は昨日と違ってCD複数枚購入で何度も特典お渡し会をループ出来るタイプじゃないみたいなので、ならばお話しする時間が少しは長く取ってもらたら嬉しいな…と期待しつつ定刻。
 今日はお二人ともガーリーなコーデ(初回限定盤Bの衣裳)で登場。MILKブランドで統一されているということですが、頭文字”M”というのが”みくもえ”とマッチしていることもあって、刺繍されているMの文字をあくまで”私たちのイニシャル”と主張する美来さんにツッコミ入れる萌絵さんが可愛かったです(*^^*)。
 それぞれの衣裳についてお気に入りのポイントを挙げることになり、美来さんは白シャツとその衿の黒い淵が特徴的で好きだということと、普段なかなか穿かない短めのスカートと長め(ひざ下丈)のソックスを、萌絵さんはラインがキレイなワンピースと帽子の色と合わせているタイ、厚底の靴を挙げていました。厚底の靴に関しては10cm近い高さがある様で(最初、美来さんが「このくらい」と指で示して「20cm」と言って衝撃を受ける萌絵さん(笑))、脱ぐと視線の低さに改めて驚くそうです。この靴でダンスするのがハラハラするというMCの菅原さんは完全にお母さん目線だったのが印象的でした(^^)。ちなみに足元の話なので後ろの方に見えるよう足を後ろにぐっと曲げて腰の高さくらいまで上げる萌絵さんに「おぉ」と驚きの声が会場から漏れ、その瞬間にちょっと無理したからかふらつきはしたものの流石の萌絵さんのプロ根性でした(^^)。
 トークは「流れ星ハーモニー」の振りの中に星を描く部分があって、その書き順を巡っての占いがあるということで、観客席へのアンケートも含めての占いトーク。Pyxis 3周年の時にも描き順の話は出ましたが、自分は萌絵さんと同じく頂点から描く派。左から右に描く人も多く(美来さんはこちら)、その他の3つの点もそれぞれに一定数居たのが結構意外でした。各タイプの占い結果を発表して(当たってるか否かはさておき(笑)。その話の中で美来さんが「私、もう4年生だけど合コン一度も行ったことない」とコメントしていたのが面白かった)、その流れで「流れ星をみたことある?」という話題へ。
 萌絵さんは地元でバリバリ見ていたそうですが(地元はこの会場よりも人が少ないらしいです。夜9時を過ぎると真っ暗で星が良く見えたそう)、美来さんは記憶が不確かなくらい(転勤族だった以前、熊本で見たことがあるかも…くらいの印象)だそうです。なので萌絵さんが「じゃあ、今度一緒に茨城に見に行こうよ」と提案し、美来さんが「案内してくれるの?(^^)」と。萌絵さんは勿論頷き返すも「常磐線だけど」と付け加えていたのが実感できるだけに滅茶苦茶面白かったです(笑)。
 最後は「願い事がひとつ叶うなら」ということで、1つだけという条件に「叶えてもらえる回数を増やすのは禁止です…よねー」と最初から大人の意地汚さを出してしまう萌絵さんでしたが、「私はみんなが喜ぶやつ!」ということで「バブルが来て欲しい!」と訴える萌絵さん(爆)。確かに景気が良くなることは良いことですが、それは「バブル」じゃ駄目な訳で(^^;; まぁ言いたいことは分かるので、ここはそのまま受け止めることに。一方の美来さんはそれを聞いて「えー、私はまんま自分のためだけに使うつもりだったー」と。しかも導き出したのが「フードファイターになりたい」というもので、食いしん坊ぶりを披露! 萌絵さんから「チャンネル登録するよ!」と言われていました(笑)。

 楽しいトークの後はライブコーナー。「LONELY ALICE」と「流れ星ハーモニー」の2曲を披露。昨日のソフマップと違って独りよがりの糞コールを放つ輩が居なかったので、クラップ主体のストレスの無いライブコーナーでした(^^)。ステージ自体は見えづらい部分もありましたが、昨日の浴衣でのダンスとはやはり違う力強さがあり、特に萌絵さんのキレのある動きや美来さんのしなやかな動きを見守ることが出来て嬉しかったです。萌絵さんは1曲を終えただけで既に熱くて手で顔を仰ぐくらいに全力で、いつもながらに素敵だなぁと(*^^*)。

 ライブコーナーを終えた後は結びの挨拶をして(大阪・名古屋にリリイベで行くのが1stアルバム以来ということで楽しみ!との意気込みも)、一旦舞台袖に下がった後はお渡し会準備を整えて再登場。開始されたお渡し会を見ていると…あぁ今日も短いや…(ToT)。と話としてキャッチボールをする時間が無いので、簡単な感想と挨拶で終えるしかないのはまぁ仕方ないですね…。これまた昨日に引き続き、自分の直前の人が往生際の悪い人で割を食ってしまう形になってしまったのが残念でしたが(苦笑)、月並みながらも楽しかったイベントへの御礼と暑い日が続くのでご自愛くださいと伝えられたので良しとします(^^)。

■まとめ

 自分の「LONELY ALICE」発売記念イベント参加はこれで最後ですが、直接お会いする機会がこうして設けられ、たとえそれがほんの短い時間であっても不器用ながらもお伝えすることが出来たのはやはり嬉しかったです(^^)。改めてお二人の仲良し度さ、ダンスのキレ、個々のパーソナリティーも含めて、自分の応援の軸であり、改めて惚れたと言えるもので良かった。これからも自分に出来る応援を続けて行きたいと思います。

 貴重な機会を準備してくださった各店舗含めた関係する方々全てに心からの感謝を。

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2018年7月 1日 (日)

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』フィルム&コンサート 参加

 2018年、最初から興味を持って視聴した「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品。1月から3月まで放映された全13話を観終えて、描かれた内容の持つ普遍的な感動がメディアを購入する後押しとなり、自分としては久し振りのアニメ作品のBlu-ray購入となりました。

 一番最初にこの作品を知る切っ掛けになったのが昨年夏に参加したTRUEさんのライブ。その時のMCで興奮気味に語るTRUEさんが印象的だったことから「どんな作品でどんな歌が提供されたんだろう」というところから始まった興味は、放映が開始されてから少しずつ積み上がる「いいな」という気持ちへと変化し、オムニバス的に各話が展開しながら軸となる大筋のテーマがしっかりと描かれる流れに好みの演出や圧倒的な映像美と素晴らしい劇伴が加わって、好んで観ていた「世界名作劇場」的なものも感じるという、個人評価としては近年稀に見るほどに高い作品でした(厳密に言えば、過去を断ち切る部分で必要だったエピソードの描き方には不満が残りましたが…)。

 Blu-ray第1巻が発売され、作品イベントへの優先申込シリアル封入というのは最近良くある仕様ですが、そのイベント詳細の基本となる開催日時も会場も載っておらず、今回公式サイトや申込ページ等いくら探しても見つからず、なのに申込締切日だけはしっかり記載されている状況に焦る(汗)。しかし「参加したい!」という気持ちの強さもあってリスク承知で申し込み。先行申込締切近くなって開催概要が発表となり、NHKホールだったり、メインキャスト勢揃いだったり、楽しみなことこの上ない。結果無事当選を果たし、後は当日を待つのみ(リスク承知で申し込んでいただけに、これで落選だったら「そりゃないだろ!」って怒っただろうなぁ)。

 イベント開催概要が発表され、タイトルが「フィルム&コンサート」となっていて、DVD/Blu-rayの最終巻に収録される新作エピソード(#4と#5の間の話)が先行上映されること、メインキャストとボーカル担当が出演することは告知されていたものの、それ以外はどんな内容になるのか全く分かりません。まぁよくある作品系イベントだとトークショウや朗読劇などが定番ではあるけれど、”コンサート”と明示されている以上はライブ的なものもメインだろうから、となるとちゃんとした演奏が聞けたりするのかな?と想像するも、当日行けば分かることですからワクワクして待つことに(^^)。

 開催当日、数日前に解禁された物販情報を確認し「開場前はチケット所持している方にのみ販売」となっていたので、そこまで気張らなくても開場1時間くらい前で十分だろうと判断。パンフくらいで良いかなと思いましたが、劇中で印象深いアイテムであるブローチがペンライトになっているものがラインナップされていたので興味津々。予定通りに会場に到着し、何も品切れず全ての選択肢が揃っている状態だったので、興味を持ったものを取り敢えず購入。…しまった、ブローチデザインのライト、立体物だと思ったら平面のアクリルプレートが発光する最近流行りの安いやつだった…!!(^^;; まぁ、イベント参加の記念品として割り切ろう…。

 ちなみに、会場となるNHKホールに来たのはいつだろう…?と調べてみたら、10年くらい前に「アリソンとリリア」のイベントに当選した友人に誘われて行ったのが最後のようでした。なので、懐かしいという程来ている訳でもないので(笑)ある意味新鮮。渋谷から会場まで歩いただけで汗だくになるほどの快晴には体力奪われたものの、会場周辺には日陰も多くあって心地よい風も吹き抜けてくれていたので開場までの時間は然程辛くなかったです。
 定刻通りに開場し、スムーズに入場。ホールに入ると然程多くはありませんでしたが、もうイベント事ではすっかり定番になったファンからのフラワースタンド展示。一際大きく真っ赤なものは子安さん宛(笑)。近年、イベントでお姿を拝見することは稀でしょうから、それだけに力の入ったフラスタだったのかもしれませんね。数年前に「テイルズ オブ フェスティバル」で子安さんが出演した機会にも参加出来ているだけに、自分は意外と子安さんをイベントで見れている方なのかも。
 開場してから間もなく入場したこともあって座席に着いてからの待ち時間が1時間近くあって少々暇ではありましたが、パンフレットを眺めたり(映画のパンフレットみたいな堅実な作り)、同席した友人と話しているうちに開演時間が近づいて来ました。すると、緞帳が下りていてどんなステージか分からない場所からチューニングする音が漏れて来て、「生演奏があるとは思っていたけれど、これは本当にオーケストラ演奏が聴けるのか!?」とちょっと興奮。イベント開催が決定した時、場所や日時が明らかにされていなかったのは、もしかしたらこのNHKホールが空く日にちで調整していたのかもしれませんね。

 開演時間となり、ブザーが会場内に響き渡り、緞帳が上がります。するとステージ上に現れたのはフルオーケストラ! 想像以上の編成に驚くと共に、本格的なコンサートとして始まったイベントそのものに「普通のよくある作品イベントだと思っててごめんなさい」と心の中で謝りました(^^;;

 演目は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のテーマ曲でもある「Theme of Violet Evergarden」でスタート。繊細で雄大な作品の楽曲をしっかりとしたオーケストラで、更には素晴らしい音響のNHKホールで味わえるなんて思っていなかっただけに、物凄く心に響いて来ます。そんな贅沢な環境で味わう作品世界。続いて真っ白なドレスを纏ったTRUEさんが登場し、オーケストラ演奏による主題歌「Sincerely」を披露。スクリーンにはオープニング映像も流れ、自ら紡いだ詞で作品世界へ誘うように心を込めて歌うその姿に胸が熱くなり、危うく泣きそうになってしまうくらいでした。「響け!ユーフォニアム」の時にも吹奏楽団の演奏で主題歌披露を体験していますが、TRUEさんの歌唱は作品毎に込める想いによって表現が変わるので本当に凄いです。魂が伝わって来る、それがストレートな感想かもしれません。

 唄い終え、TRUEさんが舞台袖に下がると次の楽曲演奏へ。沢山のシーンが蘇る劇伴のメドレー、結城アイラさんによる「Believe in...」(9話エンディング)が披露され、気が付けば「イベントに来た」という感覚は無くなっていて「コンサートを聴きに来た」という気持ちでしかありませんでした(笑)。
 そんなタイミングで演奏が終わると、本日の出演者の皆様が登場。メインキャスト7名、歌手2名、作曲者1名、指揮者1名、オーケストラ54名の総勢65名という豪華すぎる内容に改めて驚きました。本気で用意されたイベントなんだな、と背筋が伸びる思いです。それは、出演者の皆さんがドレスやタキシードを纏って登場しているから、より格式高く感じてしまうというものです。(笑)。

 ヴァイオレット役の石川由依さんの進行にてイベントが始まりましたが、少し緊張の色も見えつつ、心強いメンバーに支えられてイベントそのものを楽しんでいる感じがとても良かったです(^^)。出演者それぞれからの挨拶があり、子安さんや浪川さん、そこに戸松さんも加えての一癖も二癖もある方たちも正装で出演している以上、大人しくしているしかないことを嘆きつつも(笑)、楽しいひとときが創れるようにと想いや意気込みも伝えてくれました。

 そして先ずはということでエクストラエピソードの上映開始。本編4話と5話の間の出来事ということでしたが、最終回を観終えてから味わうことが前提となっている作りが機能し、最後はずっと熱くなっていた目頭から涙が溢れてしまうくらい喰らってしまったエピソードでした。早ければ2日後には観れる訳ですが(笑)、NHKホールという特別な場所で多くのファンの方と初解禁を共有出来たことはとても嬉しかったです。エピソード終盤、バイオレットが様々な人の想いを知るシーンを経て綴った歌詞がオペラで歌われるまでの流れと結びの言葉は本当に胸を打つもので、その歌をTRUEさんが唄っていることから今日は生で聴けるかもしれない…と思うと心が震えて来ました。

 上映終了後、キャストの皆さんが再度ステージに登場し、ここで特別ゲストとして石立太一監督が登場! 監督を交えての作品トークへ。司会は作品的出番が少ないからか(笑)、浪川さんが担当。台本に極力沿って進行することを肝に銘じているようで、閉じてあるところが深すぎて台本の文字が読めなかったりしたアクシデントにも負けず、しっかり目に進行してくれました(^^)。
 先ずは上映を終えたばかりのエクストラエピソードのお話しを。エピソードとして時系列が戻ることによる表現が難しかったと語る石川さんや、最終話を経たからこその演出であったという石立監督のお話しは印象的でしたが、他のキャストの方が登場部分が少なめだったこともあって、この段階ではなかなか会話に加われなかった感じが残念ではありました。それでも、代筆の題材について相談されたアイリスの結論の一言や、ベネディクトのR&B的な作詞センスなど笑いどころ(?)のエピソードはここぞと盛り上げてくれました(^^)。
 次は各キャストが選ぶ名シーンということで、事前に各々がピックアップしたシーンを映像で流し、その選出者が理由をトークする…という流れ。結果的な順番として、ヴァイオレット役の石川さん(10話:アンの悲しみを受け止めるヴァイオレット)、ホッジンズ役の子安さん(9話:罪は消えないけれど)、カトレア役の遠藤さん(6話:一緒に星を見てくれるかの返事)、アイリス役の戸松さん(4話:名前の由来)、エリカ役の茅原さん(9話:ヴァイオレットへの手紙)、ヴェネディクト役の内山さん(12話:ヴァイオレットを救う)、ギルベルト役の浪川さん(9話:心から愛してる)という流れとなり、それぞれ自分の演じた役で印象的なシーンを選ぶのかと思いきや、遠藤さんだけはヴァイオレットのシーンを選出し、石川さんの演技をとても称賛していたのは印象深かったです。
 それぞれのシーンを解説する中で印象に強く残ったトークとしては、10話のエピソードは感情が溢れて泣いてしまう箇所が多かったということで、石川さんはシーンを駄目にしてしまわない様に震える手を押さえて演技していたこと、他のキャストの方は泣いても良いように収録ブースの外に出て待機したことについてや、ヴァイオレットに「生きてて良いのでしょうか」と聞かれて感情が溢れるホッジンズの演技プランを色々と考えてぶつけた子安さんのプロ意識とその役者眼が完璧だったという監督との興味深いエピソード、原作の読後感を映像として落とし込む為に最後の1カットを文章にしているという監督の選択、作品のキーとなるギルベルトの「愛してる」の演技について「他にあるだろ」音響監督(ヨータ・ツルオカ氏(笑))と言われただけで、そのディレクション意図を読み取って修正した浪川さんに「流石だな」と思ったという監督や常に浪川さんにプレッシャーを掛けて来る子安さん(笑)など、制作側のプロ意識のぶつかり合いを垣間見ることが出来たトークは実に楽しく密度の濃い時間となりました。

 トークを一通り終え、監督はここまでの参加ということで。キャストの皆さんもここで一旦退場し、代わりにオーケストラの皆さんが再登場してセッティング、チューニング、そしてコンサート再開。

 聴けることを信じて疑わなかったTRUEさんのエクストラエピソードの印象深い1曲が披露され、先程観た映像もシーンとして流されたことで再び感情が揺さぶられて大変でした(笑)。でも、TRUEさんの込めた魂をしっかり受け止めるために一言一句を心で受け止めながら聴くことで、本編中とはまた違った印象で受け止められたので良かったです。演奏も劇伴のメドレーを入れつつ、作曲者であるEvan Call氏自ら指揮をする演奏もあり、作品に込めた想いを直接届けてくれたのは嬉しかったです。茅原実里さんがエンディングテーマ「みちしるべ」を、結城アイラさんが最後を飾る「Violet snow」をそれぞれ披露し、今日のコンサートで余すところなく「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品の世界観がしっかりと耳と心に届いたことを感じられて胸いっぱいでした。

 演奏を終え、一際大きな拍手で包まれた会場。ステージに再びキャストと歌い手の皆さんが登場して情報コーナー(京アニショップでの限定受付品のご案内)と最後のご挨拶。作品に携わることで表現したものの大きさや拘り、幸せに加え、この先も作品が続くことは既に発表されていることもあって「これからも応援よろしくお願いします」という皆さんの言葉は意気込みとしても受け取ることが出来ました。浪川さんは回想でしか出演していないため、新作でどの程度活躍の場があるのかということで、少しトーンが落ちた感はありましたが(笑)、物語の最初の切っ掛けを作った人物ということで、その点はこの先も影響を与え続けて欲しいな、と。

 ステージ上からキャストの皆さんとオーケストラの方々が大きな拍手で見送られ、最後の一人が退場した後も大きな拍手が続いていたことからも、今日のイベントが素晴らしいものであったことが分かりました。「今日は特別新情報は発表されなかったな」と思っていたところ、最後の最後でスクリーンに映し出される映像。そして…遂に発表された新作の情報!! 「2020年1月・劇場版全世界同時上映」が大写しになった瞬間、湧き上がる大歓声!! 後1年半も先ではありますが、純然たる続編となる”愛”を知ったヴァイオレットの物語。楽しみ以外の何物でもありません。公開されるその時が今から本当に楽しみです!!

 最後の最後で大きな情報が解禁され、拍手喝采の中に終演アナウンス。大興奮のままイベントが終演となりました。2時間40分という予想以上の大ボリュームとなったイベントは、大満足の内容で楽しさと喜びと感動で溢れた素晴らしいひとときでした。参加出来たことに改めて感謝すると共に(実際、狭き門だった様ですし…)、今後の展開も見届けつつ、その時々の応援が続けられたらと思いました。

 素晴らしいイベントを企画・実施してくださった関係者の方々、素晴らしい演奏を届けてくれたライデンシャフトリヒ交響楽団の皆様、充実のトークと歌声を届けてくださったキャストとシンガーの皆様、そして石立監督、本当にありがとうございました!!

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