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2020年12月

2020年12月26日 (土)

朗読劇「流離う魂 -小泉八雲の世界-」観劇

 いぶちゃんが参加する朗読劇、ということだけで参加を決めた今回。キャスト先行の抽選にて当選し、晴れて参加が確定。配信では無く舞台での上演ということで、久し振りの生舞台鑑賞です。コロナ禍での開催ということもあって、観客50%となるのかと思いきや、当日会場入りしたら一席飛びではなく普通に埋まっているので少し驚きましたが、観劇中はマスク着用で黙っている訳ですし、入場時に検温と手指消毒も行っているので然したる心配はしませんでした。と、それよりも驚いたのは客層で、男女比2:8(体感印象は1:9)くらいで、女性は若い方が多く、男性はおじさんばかり(笑)。これは出演する役者さんで変わるのでしょうけれど、ここまで女性が多いのは「テイルズ オブ フェスティバル」以上かもしれません。

 朗読劇、ということではありましたが、舞台上のセットが立体的でともすれば演劇の印象も受けるようなステージで、役者さんは基本的にそれぞれの位置で掛け合っているものの、配置が立体的だから動きを感じて演劇っぽい印象を受けたのかもしれません。特殊というか贅沢というか、作中のBGMやSEは全て生演奏で、舞台上の一角にパーカッションスペースがあって、進行に合わせて奏でられる音が作品世界を確かに彩っていたのは特筆したいところ。

 物語としては伝記とも言えるもので、実在の人物・小泉八雲を中心に、彼が興味を持ち集めた日本の怪談についてその物語の本質を読み解きつつ、その文化を世界に発信する彼が体験した不思議なことを物語として構成し、単なる恐い話を朗読する訳では無かったので、朗読劇ながらもその時系列や場面の整理がなかなか大変でした。軸となる八雲の物語の他、いくつかの怪談話も含んでいるので、演者さん4名もその複数の役どころを演じるという難しさもある中で、流石と思わせる表現で独特の世界観と物語に惹き込んでくれました。その中でいぶちゃんも存在感を出していて、それぞれの役どころを魅力的に素敵に演じていたのは印象的でした。そして、和装の衣裳がこれまた素敵で(*^^*) 物販がパンフレットだけだったのは残念(演者さんのブロマイドとか定番だと思っていたので…)。

 カーテンコールは飛沫を防ぐためか何も言葉を発しない挨拶だけではありましたが、演者さんと奏者さんの表情から伝わるものはありましたから、コロナ禍にこうして現地舞台で見届けられたことは幸せなことでした(^^) 他の役者さんだとどんな感じになるのかな、と興味が湧く朗読劇でした。

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2020年12月20日 (日)

朗読劇「Candle Story」観劇

 立花子さんが朗読劇に語り手として参加するということで興味を持ち、配信での上演ということもあって時間的都合の良い枠(結果的に立花子さんの居る座組の千秋楽)を鑑賞しました。

 配信が前提ということもあって、演者さんの背景は場面に合わせて合成映像が出ていたので、舞台で観劇するよりも強い没入感があったと思います。カメラの切り替えも含めて演出が上手くハマって物語を印象深いものにしてくれていました。

 立花子さんは語り手ということで、台詞を言うというよりは場面や状況の解説が主ではあるものの、場面に応じて主要人物以外の役どころ(訪れた警察官や、回想の中の母親等)も一手に引き受けていて、その立ち回りがとても自然でした。その演技の説得力に改めて驚かされました。何と言っても物語の導入部分の語りだけで胸に来たくらいですから(^^)。

 物語の主要人物は5人だけで、詐欺・窃盗を働く青年と目が見えない資産家の娘との奇妙な出会いから動き始める物語は、少しずつ気持ちを積んで行く中で静かな感動を味わうことが出来ました。立花子さんの座組は全3公演ありましたが、メンバーの入れ替わりが無かったこともあって、千秋楽ならではのチームワークも演技に出ていたと感じられて、個々の掛け合いの熱量の高さ特筆したいところ。タイトルの「Candle Story」に結実するラストの着地も文句なしで、観て良かったなと素直に思える素敵な朗読劇でした(*^^*)。

 最後のアフタートークも公演中とは全然違う雰囲気の演者さんたちが印象的で、抽選会はハズレてしまったものの楽しい時間でした(^^)。まだアーカイブ視聴も可能なので、物販で購入した立花子さんのブロマイドやパンフレットを片手にもう一度鑑賞しようかな?と思います。

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