「響け!ユーフォニアム」の演奏会イベントである「北宇治高校吹奏楽部 第3回 定期演奏会」(昼の部)に参加しました。
洗足学園の前田ホールで開催されたスペシャルイベントで初めて聴いたフレッシュマンウインドアンサンブルの生演奏。自分が学生時代、吹奏楽部に席を置いていたことがあるだけに色々なことが実感として響き、とても楽しんで、しかも感動したこの機会。それが定期演奏会という形で翌年企画され、また聴くことが出来る喜びに震えた第1回目は昼夜公演への参加が叶い、TVシリーズ第1期・劇場版をベースにした楽曲の演奏とTRUEさんの歌唱にとても胸を熱くしたことを今でも覚えているくらい。しかしながら、第2回は京都公演のみとなり参加が叶わなかったことが残念で堪らなく、「今後も京都だけだったりするのかな…」と思っていたところに第3回のアナウンス、しかも神奈川公演もある!ということで喜んだのも束の間。何と開催日が伊藤美来さんの4thライブと被ってる!(^^;; ただ、演奏会は昼夜開催で、美来さんのライブは夜だけということで「昼公演なら参加可能では?」と場所と時間を確認すると、結構ギリギリなスケジュールだけど不可能ではないことから昼の部のみ申し込むことに。結果、無事に当選して晴れて参加となりました(^^)。
今回の会場はよこすか芸術劇場。初めての会場ですが、しっかりしたホールで演奏会という内容には文句なしの環境。2年振りの演奏会参加で、フレッシュマン・ウインド・オーケストラの皆さんや指揮の大和田先生、TRUEさんの歌唱と完璧な布陣に加え、後から発表されたゲストMCとしての北宇治カルテットの3名(安済知佳さんを除く)がゲストという情報に歓喜(*^^*)。今回はどんな演奏や内容で楽しませてもらえるのか、当日が近づくにつれて増して行くワクワク感を楽しみつつ送る日々。直前に物販情報が出たもののアイテム数は少なく、そこまで気張る必要は無いだろうと思うも売り切れはやはり心配なので(^^;;、開場の1時間半前を目途に現地へ向かうスケジュールを立て臨みました。
開催当日、台風24号の接近により交通機関の運行に関する発表が朝から色々とあって、横須賀という海に近い場所での開催となる今回の演奏会もその影響を心配していたところ、夜公演は中止(実際は12/24に振替)がアナウンスされ、取り敢えず自分が参加する昼の部は予定通り開催ということで一安心(発表された時は既に移動中でしたから)。
殆ど乗ったことのない電車だったこともあって乗り換えも含めて予定通りに行けるかな…と心配はありましたが、ほぼ予定通り現地に到着。物販開始時刻から2時間以上経過している時間だったのでガラガラだと思ったら結構な列!(^^;; 「どれくらい掛かるかなぁ」「売り切れたりしないかなぁ」とか思っている内にどんどん進んで無事終了。種類が無いのとレジが4箇所もあったので速い訳です(^^)。開場までの40分くらいは暇になってしまいましたが…。
開場時間を5分ほど過ぎたところで開場。自席は4階席ながらも正面最前列ということでそこそこの位置(視線的に柵が邪魔で背筋を伸ばして座っていなければならないけど(^^;;)。しっかりとしたホールなので音響的に文句無しではあろうけど、やはり壇上の皆さんの表情は見られなさそう(>o<)。亜利沙のオペラグラス、持ってくれば良かった…(笑)。
定刻5分前くらいでも座席が埋まっていない状況に「これは開演も少し押すかな…(^^;;」と思っていたら案の定定刻を5分ほど過ぎたところで開演。終演時間に影響出なければ良いなぁ…と思いつつ、梯子するとは言え先ずはこの演奏会を満額楽しむ!!
洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウインド・オーケストラの皆さんがステージ入りし(編成的にかなり多い印象!)、大和田先生がステージに登場。そのまま恒例の開幕曲「Starting the project」の演奏へ。演奏の迫力がこれまで以上に感じられるのは編成に由るものなのか会場の音響に由るものなのか分かりませんが、とにかくとても良い!!(^^)
オープニングを終えると次は真っ白なドレスを身に纏ったTRUEさんがステージに現れ「DREAM SOLISTER」のウインドオーケストラVer.を披露。何度か聴く機会に恵まれているこの曲・歌唱ですが、今日のTRUEさんの表現はとても表情豊かに聴こえて、言葉が心に流れ込んで来る印象。いつもながら凄い声量でオーケストラの演奏に全く負けない存在感を放っていました(^^)。
開幕2曲が終わり、ステージに登場したのは北宇治カルテットの3名! 朝井彩加さん、黒沢ともよさん、そして豊田萌絵さん。それぞれ青、ピンク、黒のドレスを纏っての余所行きモードがお似合いで素敵(*^^*)。やはり演奏会、緊張感を持ってトークをするのかな…?と思いきや、想像以上に緩いトークが逆に新鮮に映り(笑)、そういう感じも作品を通じて長く付き合って来たメンバー同士だからこその”ユーフォ感”を感じました(^^)。MCとして吹奏楽経験者でもあり、川島緑輝役でもある萌絵さんが会を回すということで、その手腕も楽しみ! あ、ここではチューバ君も応援に駆け付けてくれて、これまで以上に動けている印象で驚きでした(笑)。
今回の演奏会は「響け!ユーフォニアム」という作品での人気曲を集めたベスト盤的な内容に加え、初披露となる「リズと青い鳥」から、作中では第三楽章を中心にしていた部分を全四楽章全て演奏するという話もあって心の中でガッツポーズ! 大和田先生へ「今日の仕上がりは如何ですか?」という質問をすると「最高の状態です!」との返答もあり、これから始まる演奏がこの上なく楽しみになりました(もう既に開幕2曲でその仕上り具合はビンビン伝わって来ていましたけど(^^))。
トークを終えて「暴れん坊将軍のテーマ」「RYDEEN」「学園天国」「宝島」と続けて披露! これらの曲はやはり作品を語るには外せない、場面場面を彩った印象深いものばかり。その演奏熱量もノリも最高レベルで、特に今回はブラスセクションの厚みがとても良いバランスで自然と体が動いてしまうくらいの心地よさがありました。
4曲終えた後は再度北宇治カルテットが登場してのMCタイム。各曲の話を当時のアフレコ現場での話や作品の中での思い出を交えて仲良しトーク(*^^*)。ドレッシーな恰好とはギャップのあるお茶の間トークがとても良い感じに肩の力を抜いてくれて、演奏会ではあるものの変な堅苦しさが無いのは萌絵さんの話術のなせる技なのかも。「RYDEEN」の話では音響監督の鶴岡さんのモノマネが飛び出したり、各曲でソロを担当した方とのやり取りだったり、色々楽しませてくれました(^^)。
トーク中、中央に2本のマイクスタンドと譜面台が用意され、話の流れも麗奈…っていうか、ここに居ない安済知佳さんに(笑)。「さっきLINE来ててさー」みたいな会話も含めて麗奈の存在感をアピールしつつ、今日この為にお呼びしたゲストのユーフォニアム奏者さんをステージにお招きし、「愛を見つけた場所」をユーフォとトランペットで演奏した後は全体で「響け!ユーフォニアム」を。第2回に参加出来なかったので、こうして「響け!~」が聴けたことがとても嬉しく、奏でられるメロディを1つ1つ胸に刻みました。
休憩15分を挟んでの第二部。奏者の皆さんがステージに現れ、定位置に着いた後は全体チューニング。準備が整ったところで大和田先生が登場、開幕は「リズと青い鳥」で開始!
劇中では作品テーマにも重なる第三楽章がクローズアップされ、その他の楽章はBGMとして部分的に使われることはあっても組曲としては聴けなかっただけに、今回はとても贅沢な環境で「リズと青い鳥」そのものを味わえるというのが至高の喜び(^^)。
第一楽章は柔らかく、第二楽章は弾むように。一気に第四楽章まで聴かせてくれるのかと思いきや、微妙な間が空いてからカルテットの皆さんがステージに登場。MCコーナーになりました(^^;; 丁度、あやチューが青いドレスを着ていたことから鳥の役となり、ともニャがピンクのドレスで髪型も似ているということでリズ役を、みたいな話が展開(笑)。トーク内容は全然脱線しないのに内容が結構緩くて楽しいのですが、その辺りを上手く本筋の流れに持っていく萌絵さんのMC振りに驚いたりしているうちに、後半の楽章へ。
第三楽章は正に「リズと青い鳥」の軸となる楽曲だけにとても強い印象が残りました。オーボエとフルートの掛け合いやそれを支える他のパートの関わり方など、自分の学生時代が強く思い出され、とても臨場感がありました。そこから繋がる、壮大なテーマを奏でる第四楽章。各楽章を繋いで体験することで味わった「リズと青い鳥」の世界、大満足(^^)。
もう演奏会も終盤ということで、締めのMCとして登場したお三方でコンクール演奏楽曲の2曲に纏わるトークが展開。沢山のバージョンを演奏したということで大和田先生を交えたりしながら、「ユーフォと言えばコレ!」という楽曲への想いを語って行きました。
「ユーフォ」関連での演奏会の度に必ず聞いている「プロヴァンスの風」と「三日月の舞」ですが、今回は初めから「ブラスセクションが厚い」と感じていたことから、とても迫力があって生演奏を聴く醍醐味を堪能。何度聴いても、各パートが活きる箇所で劇中の映像が頭を過り、現実世界とアニメでの世界が融合している感覚が生まれます。そういう意味では「プロの演奏家や楽団にアニメの曲を演奏してもらう」というものではない「響け!ユーフォニアム」の演奏会は、リアルな学生が携わり続けているからこその作品リアリティがあるんだなぁと改めて感じました。
演奏を終えて拍手喝采の中、一旦舞台を後にする大和田先生。鳴り止まない拍手は勿論アンコール希望の証。間もなく再登場した大和田先生が指揮台に立ち、構えた腕の一振りで始まったのは「トゥッティ!」。アンコールに相応しい1曲として定番化している感じですね(^^)。イタリア語の音楽用語で「全部」という意味のこの曲、正に”合奏”の楽しさを感じられるものでした。
「アンコールありがとうございます!」ということで始まるMCでは、自分たち「北宇治カルテット」が歌唱したこの「トゥッティ!」の思い出を語りつつ、「未だオーケストラバックで歌ったことないよね」「私たちがこの素敵な演奏を壊しちゃうかもしれないし」という話もありましたが、こちらとしてはそれでも期待したいところ(^^)。次が本当に最後の曲ということでTRUEさんを再度お呼びして、「ユーフォ」が持つ沢山のテーマを形にした主題歌「サウンドスケープ」を披露! 強い気持ちが入った歌唱が会場中に響き渡り、「DREAM SOLISTER」以上の熱量を感じました。TRUEさんの歌唱は本当に凄い。
全てのプログラムを終え、改めてステージ上に(チューバ君含めて)全員揃ったところでトーク&お知らせタイム。2019年4月19日に公開が決まった新作劇場版「響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ」の新キービジュアルが初公開(ポスターを持っていたのはチューバ君)。世界最速先行の前売りチケットも物販で販売していることをアナウンスし、これで終わりかと思いきや、新たに「ユーフォトコンクール」というTwitterキャンペーンを開催するということで、そちらの説明が。「こういうシーンやシチュエーションが見たい」という写真を撮って投稿すると、選ばれた写真を実際に京都アニメーションさんが「ユーフォ」の世界に置き換えてポスターにしてくれるというもの。例を挙げて話を弾ませつつ、今日の演奏会の写真を撮って投稿しようという流れでオーケストラの皆さんをバックにポーズをキメてパシャリ。締め括りにゲストMCの北宇治カルテットの皆さんやTRUEさんからコメントを頂いて昼公演は終了。緞帳が下りる訳ではないので、皆さんが退場するまで拍手でお見送り。
最後の挨拶コメントでは、長く作品に携わることで「お久しぶりです!」と言い合える仲間が増えたことが嬉しいという話や、奏者の学生さんの中にユーフォに携わっている期間が同じ”ユーフォ同級生”の話も出たりして貴重なお話しもあった他、新作劇場版へ向けての意気込みも感じることが出来て益々期待が高まりました(*^^*)。
夜公演が中止になった関係もあるのか、予定公演時間を20分ほど押して終演となりましたが、来春の劇場版公開への第一歩となるイベントでもあったことを考えると順当な時間だったかな、と。今日の演奏会を体験し、新たなキービジュアルが公開されたことでの気分的高揚感もかなり増している自分としては、満額楽しんだ上に公開までのワクワク感のお土産付なのですから「最高だった」としか言えない充実したイベントでした(^^)。
11月には京都で、12月には今日の夜公演の振替があり、公開日に向けて盛り上げて行く流れの第一歩に立ち会えたことに感謝。この先も定期演奏会が継続するならば、次は新作劇場版の音楽を楽しめると思うと、今から楽しみでなりません! これからもこの「ユーフォ愛」に包まれた大切な時間を、奏者の皆さんやキャストの皆さん、多くのファンと共に楽しんで行ければと思っています。
【付録:プログラム】
- Starting th project
- DREAM SOLISTER (歌唱:TRUE)
- 暴れん坊将軍のテーマ
- RYDEEN
- 学園天国
- 宝島
- 愛を見つけた場所 (ゲスト奏者:)
- 響け!ユーフォニアム
(休憩)
- リズと青い鳥 第一楽章「ありふれた日々」
- リズと青い鳥 第二楽章「新しい家族」
- リズと青い鳥 第三楽章「愛ゆえの決断」
- リズと青い鳥 第四楽章「遠き空へ」
- プロヴァンスの風
- 三日月の舞
(アンコール)
- トゥッティ!
- サウンドスケープ (歌唱:TRUE)
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