映画・テレビ

2016年12月31日 (土)

【備忘録】2016.10.11~2016.12.31

 もう何だかずっと色々あって、全然余裕がありません。でも、イベント関連としては程よく充実していると言えるのかもしれません。
 それにしても相変わらずリリースが絶えないアイマス系メディア発売。辛うじて消化は出来ているものの、以前の様な「骨までしゃぶり尽くす」という程聴き込めていないので、それはそれで結構ストレスが。折角完成度の高い曲たちも味わいきれずに次に移らなければならないという状況は、プロジェクトとして各コンテンツのリリーススケジュールを少し総合的に考えた方が良いのでは?と思う程です。まぁ、「765だけ」「シンデレラだけ」「ミリオンだけ」「SideMだけ」という追い方をしている場合には問題無いかもしれないけれど…(汗)。

 10/12 (01) 「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER ACTIVITIES 02」
 10/19 (02) 「THE IDOLM@STER PLATINUM MASTER 03」
 10/22 (03) 伊藤美来1st写真集「むじゃき。」発売記念サイン会(アニメイト新宿)参加
 10/26 (04) 「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR "BELIEVE MY DRE@M!!" 01 @NAGOYA」
 10/26 (05) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 06」
 10/26 (06) 「THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE 13~15」
 11/09 (07) 「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER ACTIVITIES 03」
 11/11 (08) 「田所あずさファンクラブイベント 2016 ~23rd anniversary~」
 11/12 (09) 「この世界の片隅に」鑑賞
 11/16 (10) 「THE IDOLM@STER SideM ORIGIN@L PIECES 01」
 11/16 (11) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER Take me☆Take you」
 11/19 (12) 伊藤美来1stDVD「みく旅。」発売記念お渡し会(アニメイト新宿)
 11/20 (13) 「響け!ユーフォニアム」公式吹奏楽コンサート~北宇治高校吹奏楽部 第1回定期演奏会~ 昼の部・夜の部 参加
 11/26 (14) 田所あずさ「1HOPE SNIPER」発売記念イベント 東京会場 2回目 参加
 11/30 (15) 「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR "BELIEVE MY DRE@M!!" 02 @SENDAI」
 11/30 (16) 「THE IDOLM@STER STATION!!! Summer Night Party!!!」
 12/03 (17) 伊藤美来 2017年カレンダー発売記念特典お渡し会(書泉グランデ)参加
 12/07 (18) 「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER FORWARD 01 Sunshine Rhythm」
 12/07 (19) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 07」
 12/17 (20) 「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER ACTIVITIES 03」発売記念イベント 第2回 参加
 12/21 (21) 「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR "BELIEVE MY DRE@M!!" 03・04 @OSAKA [DAY1][DAY2]」
 12/21 (22) 「THE IDOLM@STER SideM ORIGIN@L PIECES 02」
 12/23 (23) 「能登有沙 Arisa Collection 2016 100曲×2ライブ ~アニソン・能登ソン・唯我独ソン!~」 1部・2部 参加

 前回の備忘録と同様、如何にアイマス系のメディア発売が多いか分かります。シンデレラの攻勢は変わらず、ミリオン界隈とSideM界隈がだんだんと騒がしくなって来たのは来年のライブに向けてでしょう。そんな中で聞こえて来た「シンデレラガールズ5周年」とそのライブツアーが5月から始まるということ…(汗)。
 CD発売だけでなく、大型ライブもとうとう毎月に近いくらい開催されるという状況は、時間的にも金銭的にも本当に「もう無理!」と言う感じで、そこに他の応援しているコンテンツも加わると…言わずもがな。
 月1枚あるか無いかくらいの新譜と年1回くらいの大型ライブを楽しみにしていた頃が懐かしい。

 取り敢えず、一部の所感をざっくり残しておきます。

■(03) 伊藤美来1st写真集「むじゃき。」発売記念サイン会参加 (アニメイト新宿)

 伊藤美来さんのソロデビューシングル「泡とベルベーヌ」の発売記念で、サンシャインシティ噴水広場で行われたお披露目会には時間的に間に合わなかったので、直接美来さんに会える機会としては、年始のメモリアルブック発売記念イベント以来…かな?(Pyxisとしては9月はほぼ毎週お会い出来ていたけれど(笑))
 にしても、まさか当選するとは思っていなかったサイン会。しかも、これまでのリリースイベントに比べる一人当たりの時間が3倍くらいあって(30秒くらい)、逆に話す内容を割り切り過ぎて少し時間が余って会話に空白が出来てしまうという残念な結果に…(苦笑)。それでも、直接誕生日とソロデビューをお祝い出来たことは良かったですし、サイン会という自分としては相当なプレミアムイベント(誰の、いつ以来かも覚えていないくらい)に参加出来たことは嬉しかったです。

■(08) 「田所あずさファンクラブイベント 2016 ~23rd anniversary~」

 昨年に引き続き、ころの誕生日を直接お祝い出来る機会に恵まれました。昨年はライブBlu-ray鑑賞の一般イベントでしたが、今年はファンクラブ会員だけのクローズドなイベント。告知内容では「ファンクラブ企画会議」と「オールナイトニッポンモバイル公開録音」「ドラマCD風トーク収録(台本事前公開)」で、ゲストに矢島晶子さんがいらっしゃるという、自分にとっては驚くご縁(何と言っても「アイドル伝説えり子」のサイトを構築した者ですからね(笑))の貴重な時間になることが約束された様なものでした。
 イベント当日は平日でしたが、職場から行くために絶対に間に合うような根回しをして遅れることなく現地入り。「ドラマCD風トーク」の台本(といっても、シチュエーションと台詞のタイミングだけが載っているもので、自分の台詞は前後の会話の流れで考えてくれ、という高難度の依頼でした)もしっかり準備し(笑)、プレミアムな時間を過ごす準備は万端。
 イベントの最初は企画会議。事前に会員にアンケートを実施し、「ファンクラブイベントとしてどんなものをやって欲しいか」ということについて審議するスタイルではあるものの、ころ本人も事務局側も、その全てに難色を示すという不思議な光景(笑)。で、結局「田所あずさは来ないオフ会」というのが企画として通り、開催決定! しかも、この企画会議を通さずとも、最初から開催決定していたというネタバレもされ、この茶番に20分くらい時間を使い、コーナーが終わると公開録音の準備ということで、更に15分くらい空白時間が…(汗)。FCイベントなので緩いのは全然構わないのですが、これはちょっと緩すぎないかしら? 一応、有料イベントなので、その辺りはしっかり効率の良いスケジュールにして欲しいです。
 準備が整い始まった「田所あずさのオールナイトニッポンモバイル」。矢島晶子さんが呼び込まれ、花束を持って登場した矢島さんが、ころの大好きな「野原しんのすけ」の声で誕生日をお祝いすると、もう嬉しさと感動とでもう泣き始めて言葉にならないころ。初顔合わせとなるお二人ではありますが、矢島さんのリードもあって極度の緊張状態のころを解しつつ、ころが矢島さんに用意した質問に対してとても丁寧に答えていて、そんな矢島さんの役者として、人生の先輩としての沢山のお話しを真剣に聞いているころの姿も含めて印象的でした。ここで「どこでも良いから一人旅はした方が良い」と矢島さんから勧められ、ころは年内に実行することを約束。お二人のお話はとても盛り上がって、本来用意していた5つの質問のうち、時間の都合で2つしか質問出来なかったくらいでした。
 次は、矢島さんところによる人生相談のコーナー。リスナーからの相談をお二人がアドバイスするというものですが、選ばれた相談がなかなかの難度で(笑)、これまた話が盛り上がり過ぎて結局1人しか相談に乗れませんでした。
 ここで矢島さんとのコーナーは終了。ころにとっては最高に幸せで嬉しい時間であったことが、その表情や言葉からもハッキリと分かり、客席で見守る僕らも何だか温かな気持ちになれました。
 そして、次は勿論「ドラマCD風トーク」の収録コーナー。ドラマは沖縄旅行中の「水族館」と「浜辺」の2つのシチュエーションで、それぞれに必要なキャストは5名(A太郎からE太郎まで)。ころの手によって座席番号が抽選され、無慈悲に「拒否権はないですよー、みんなで一緒に恥をかきましょー、やれば直ぐ終わりますよー、さっさと終わらせちゃいましょー」とバンバン抽選して、どんどん舞台に上げられて行きました(笑)。そこで選抜されたそれぞれの5名にインタビューするころが結構自由で、舞台上の方たちは戦々恐々だったと思います。そして、心の準備もままならないまま始まるドラマ収録。完全なる一発録りではありますが、皆さん大したものでちゃんとドラマが成立していて、十分に会場全体で楽しんだコーナーとなりました。選抜された方々皆さんに感謝です!!
 公開録音が全て滞りなく終わると、最後にころが挨拶してイベントは終了。最後は出口で一人一人のお見送りタイム。リリースイベントよりも和気あいあいとした感じでお話し出来ましたし(やはり、直接お祝い出来るというのは良いな、と改めて感じた)、ころが今日のイベントで感じた喜びや幸せをお裾分けしてもらった感じで、こちらもとっても気持ち穏やかで胸がポカポカしていました。
 最初はどうなるかと思ったイベントですが、終わってみればとても良い印象だけが残っています。ファンクラブという一般とは少し違う環境で、ころ本人が一番楽しんで、笑ったり泣いたりして、観客側をその姿を見守って幸せな気持ちになれる。改めて、後ろ向きで前向きな放っておけない彼女をこれからも見守って行きたいな、と思える素敵な時間でした。こういう機会を作ってくださった関係者の皆様、本当にありがとうございました!

■(09) 「この世界の片隅に」鑑賞

 片渕須直監督の最新作がついに公開となりました。前作「マイマイ新子と千年の魔法」が公開から1ヶ月ほどでそのまま上映終了してしまい、そもそも上映していた事に気づかずにいた方も多くいらしたかと思います。自分の友人にも「アリーテ姫」(こちらも片渕監督作品)好きが居るのですが、危うく見逃すところだったくらいに認知度の低い作品でした。しかしながら、作品自体は本当に素晴らしく多くの方に観て頂きたいと思える作品で、自分は作品ファンを公言する程でないにしろ良質な作品が埋もれてしまうことは悲しいですし、認知されて鑑賞してもらうことが最大の宣伝効果(口コミ的に)であり、それだけのポテンシャルを持っている作品だと感じていました。だからこそ、今回の最新作「この世界の片隅に」はその「マイマ新子」と同じ轍は踏んで欲しくない…というか最初からファンが「出資」という形で支え、世に送り出す準備を着々と整えて来ていました。
 公開に漕ぎ着けた流れを「アリーテ姫」好きの友人を介して知っていたこともあり、応援する形として公開初日に行こうと思い、初日の1コマ目の上映で鑑賞しました。やはり、余計な情報を後々入れたくなかったですし、公開初日の1コマ目の客入りの重要性も感じているので、自分なりの応援を行動で示したかったというのもありました。
 原作未読で前提知識ほぼゼロの状態で鑑賞したフィルムは驚きの連続でした。何よりも、観終わった時に心に湧き上がるものが、普通のエンタテインメント作品とは全く異なりました。「感動」とか「面白い」とか、どんな言葉を並べ立てて発信しても、それは何も「この世界の片隅に」というアニメーション映画に対しプラスに働かない。そう思ってしまうほどに、単なる感想では済まないものを感じてしまっていたのでした。こうして感想らしき戯言を書き連ねているのもおこがましいですが、自分のその時の気持ちとして一応残しておきます。
 徹底的に緻密に作られた映像の中で起きているのは、かつて日本という国で起きていた出来事。”戦争”という出来事に対し、それが引き起こされた原因や時代背景などの歴史を学ぶことで「二度とこんな悲しいことを起こしてはならない」という教訓は確かにその通りで、ドキュメンタリーとして淡々と辛く悲しい、大変だった当時の状況を語ることで訴えるものだったり、それをヒロイックに演出してドラマを作ったりするのが「戦争モノ」として「太平洋戦争」を扱う映画としては普通であった様に思いますが、今回の「この世界の片隅に」は、全くそういう趣の作品ではありません。その時代を生きた人々の日々の暮らしを淡々と描いただけです。置かれている状況は異なっても、その日々を懸命に生きているという意味では現代と変わりません。2011年の東日本大震災の時に味わった「色々と大変な状況であってもその時々の生活があり、順応して行かなければならない」という感覚は、その戦時中の感覚の足掛かりになるものかもしれません。大変なことでもそれが続けば、それが日常になってしまう。その大変なことの中でも喜びも楽しみもちゃんとある。もしかしたら、現代の方が不幸なんじゃないかとすら感じるような、戦時中の日々の暮らしが真っ直ぐに描かれているフィルム。それが「この世界の片隅に」を1回鑑賞した時に感じたことでした。
 全編偽りなしのアニメーション映像ですが、動きの緻密さは「実在している」というリアリティを生み、情景の緻密さは現代に繋がっていることを感じさせ、「作品世界の中」ではなく「自分の生きている世界」であると強烈に認識してしまう説得力がありました。その為、上映終了後には「鑑賞した」という感覚ではなく、「体験した」という感覚の方が正しいと思えるものでした。だから、日にちが経っても記憶が全然薄まることはなく、自分を構成する一部と錯覚するくらいのものになっている事に気づきます。これまでそんな映画を観たことはありませんし、この感覚はアニメーションだからこそ真っ直ぐ伝わるものだったのではないかな…と感じています。だからこそ多くの人に観て欲しいし(劇場で観た方が圧倒的な臨場感があるので、より「経験」として残ると思います)、戦争当時を体験した人が少なくなっている今、何気ない日常にある普遍の幸せ。それを改めて見つめ、実感することで得られるものに気付かせてくれるこういう作品こそ、ずっと残さなければならないと思います。
 今作の原作は未読ですが、読んだ上で再度劇場に足を運べたらな…と思いますが、今回は口コミの広がり方も良い感じなので、「マイマイ新子」の様なことにならずにロングランが実現したら嬉しいですし応援したいです。ちなみに、上映後にネット上に挙がった感想の中には形容詞がほぼ出現しないというのも、端的にこの作品を表している様に思えました(笑)。片渕監督、本当に素晴らしい作品を創り上げてくださって、ありがとうございました! ファンディングで応援した皆様にも感謝しかありません!

■(12) 伊藤美来1stDVD「みく旅。」発売記念お渡し会参加 (アニメイト新宿)

 美来さんの1st写真集「むじゃき。」に引き続き、1stDVD「みく旅。」もイベント当選してしまいました(汗)。何故こんなにも狭き門を通ってしまうのか分かりませんが、そういう機会を頂けることは光栄ですし、直接言葉を贈れるという喜びはライブ参加とは違う感動もあるので、折角の機会1回1回を大切にこなせたら…と思うから面と向かった時に失敗するんだよな、と今回は極力リラックスして臨むことをテーマとしてみました(笑)。
 イベントに当選したから、という訳ではないのですが、購入したまま未消化だった「みく旅。」のDVDをイベント前日に鑑賞(爆)。すると、撮影地となったグァムは行ったことがあるのと少しだけ知っているところや分かる内容もあって、「これならお渡し会の時にネタとして話せる!」と、いつもよりも話題が提供出来そうで一安心。リラックスして臨めそうです。
 お渡し会が始まり、美来さんがステージに呼び込まれました。すると、挨拶もそこそこに「では、お渡し会を始めさせていただきます」と、想定外の進行! てっきり前段トークがあって、その後ベルトコンベア的お渡し会になると思っていたので、いきなり始まった上に1人1人とちゃんと話せるくらいの時間も用意してくれているとは!!
 座席位置も比較的早い方だったので、ほどなく自分の番。グァムに行った時の話と美来さんが体験していなかったマリンスポーツを紹介したりして終了。ここ最近の中では時間いっぱいちゃんと話せた方かな?(サイン会の時は空白時間を作ってしまったからなぁ…) 何れにせよ、これだけ期間を置かずに直接お会いする機会を作ってくれるのは実施する美来さんの方も大変だろうな、と。ソロデビューの宣伝期間とはいえ、自分としてもこれだけ短期間に何度もという経験は多くないので、この「お祭り」を1つ1つ楽しんで行こうと思います。

■(13) 「響け!ユーフォニアム」公式吹奏楽コンサート~北宇治高校吹奏楽部 第1回定期演奏会~ 昼の部・夜の部 参加

Img_0408s  昨年10月に参加した「響け!ユーフォニアム」のイベントで、洗足学園音楽大学フレッシュマンウィンドアンサンブルの演奏を聴き、久し振りの吹奏楽コンサートを体験して胸が熱くなってから1年ちょっと。今回は抽選イベントではなく、最初から「吹奏楽コンサート」として銘打ち、一般イベントとして開催がアナウンスされました。そして、純然たる吹奏楽コンサートとして「第一回定期演奏会」とすることで、基本的にアニメのキャスト出演は行わないスタンスという、作品のファンの大多数が歓迎するのではないかと思う企画は自分にとっても大変嬉しいものでした。
 チケットを入手した後で、同日に「アイドルマスター ミリオンラジオ!」の公開録音イベントがアナウンスされたりしましたが、この時の自分のテンションとしては全然悔しくありませんでした(どうせ選から漏れるし(笑))。
 当日は天候にも恵まれ、会場前の綺麗な紅葉も見られてちょっとホクホクな気分(タイミング的に年内は鎌倉には行けそうも無いので余計に)。事前物販も目的を果たせ、開場までの間しばしのんびり紅葉鑑賞タイム。
 開場後、フラワースタンドをさっくり鑑賞して自席へ。購入したプログラム内に、本日の演奏曲目が載っていたりするのが吹奏楽コンサートっぽいな(って、吹奏楽コンサートなんですけどね(笑))と思いながら、ほぼ定刻開演。
 演奏曲目はアニメ第一期をベースに音楽で軌跡をなぞるもので、「北宇治高校吹奏楽部」の中の人(笑)であるフレッシュマンウィンドアンサンブル2014の皆さんが、その魅力を余すところなく聴かせてくれて、圧倒的な迫力に沢山の感情を揺さぶられました。個人的に、自分が吹奏楽をやっていた頃はチューバ担当だったからか、チューバの演奏に耳が行き、次いでホルンやパーカッションもノってたな、とまるで学生時分の自身を錯覚するほど集中して演奏を楽しむことが出来ました。特にこの演奏会ならでは、と思ったのは滝先生指導前と指導後の演奏を披露してくれたことです。よくあのふにゃふにゃな演奏を実演出来たなぁ、と感心するしかありませんでした(笑)。しかも、今回指揮をした大和田先生の「なんですか、コレ」も放たれて会場爆笑! 劇中ではダイジェスト的な演奏も全てフル演奏で聴かせてくれたので(「地獄のオルフェ」とか)、そういった満足度も高かったです(北宇治以外の学校の演奏もしてくれましたし!)。
 ゲストとして主題歌を担当したTRUEさん、田中あすか役の寿美菜子さんが登壇し、寿さんはあすかの立場として、色々なお話しを聞かせてくれただけでなく、ちょっとお茶目な面も見せてくれてとても楽しかったですし、TRUEさんは勿論、主題歌「DREAM SOLISTER」を披露! 劇場版の主題歌でフレッシュマンウィンドアンサンブルと一発録りしたという信頼関係もあるから、伸びやかに冴えわたるボーカルの圧倒的存在感を衝撃的なまで味わうことが出来ました。
 昼の部も夜の部も演奏曲目は同じだったのですが、夜の部の方がよりパワフルに感じたのは程よく緊張が解けたことと、客席側の反応に安心感が持てたことが影響したのかもしれません。TRUEさんは昼の部は真っ赤なドレスでしたが、夜の部は真っ白なドレスになり、情熱の赤を純真の白をそれぞれ歌で表現されていた様にも感じられるものがありました。
 予想以上に密度の濃い内容で、昼公演も夜公演も2時間オーバーの作品愛に溢れたしっかりした演奏会に大満足の1日となりました。是非第2回、第3回と重ねて行って欲しいです。

 【演奏曲目】
 01.DREAM SOLISTER(Wind Orchstra Ver.)
 02.地獄のオルフェ
 03.暴れん坊将軍のテーマ(指導前 Ver.)
 04.海兵隊(指導前 Ver.)
 05.暴れん坊将軍のテーマ(指導後 Ver.)
 06.海兵隊(指導後 Ver.)
 07.美中の美
 08.フニクリ・フニクラ
 09.RYDEEN
 10.キラキラ星
 11.愛を見つけた場所
 12.プロヴァンスの風
 13.三日月の舞
 14.DREAM SOLISTER(Movie Ver.)
 EN1.Starting the project
 EN2.トゥッティ!(Wind Orchstra Ver.)
 EN3.サウンドスケープ(Wind Orchstra Ver.)

■(14) 田所あずさ「1HOPE SNIPER」発売記念イベント 東京会場 2回目 参加

 10月に行われたころのワンマンライブ2Daysが記憶に新しい中、新譜「1HOPE SNIPER」の発売を記念してのイベントが開催される、しかも店舗毎先着ではなくてメーカーの応募抽選のみという、最近では珍しいスタイル。ですが、2ndアルバム「It's my CUE.」や先日のライブからしても、店舗のイベントフロアで楽しむ様な楽曲ではない為、メーカーであるランティスとしても「ちゃんと音を楽しんでもらいたい!」という配慮からか、会場をライブハウスにしてツアーの如く3都市でイベントを実施。しかも、招待イベントなんですから太っ腹。
 店舗先着は気が付くのが遅いと参加券配布終了となるものの、逆に配布枚数内に店舗で予約出来れば確実に参加が保証されるというのはメリットです。しかしながら、一人で何枚も複数店舗で獲得出来るので、獲得する敷居はある意味で高い(行動のタイミングとスピードが命)。それに比べると応募抽選は、シリアル入手の為に複数枚購入する人も多く居るかもしれませんが、1人に複数当選することは原則無いと思うので、ある程度「1人1回」という参加の公平性は保てる感覚があります。今回は多くの人にライブハウスで「1HOPE SNIPER」を楽しんで欲しいという自身も伺えるので、当選することを信じて申し込み。そして、その願いは叶いました!
 当日、会場入りすると当たり前ですが「本当にライブやるみたい」という変な感想が湧いて来ましたが(笑)、ガチライブではないからか参加する皆さんも戦闘態勢ではなく、場内はのんびりした雰囲気で一安心(上着も着たままだったりしていましたし、タオルを首に掛けている人も少なかった印象)。
 イベントはランティス主催なので、いつもであれば保坂さんが帯同しているのですが、今回は別のイベント(ミリオンライブ!)に行っているとのことで、何故かホリプロの金成さんが司会進行というレアケース!(笑) 不慣れな金成さんに加え、実はステージ上で二人のトーク経験が無いというころと、ちょっとぎくしゃくした変なトークセッション。それでも昼の部よりは潤滑している様で、そういう意味ではかなりのアットホームさでありました。トーク内容も台本が無く、「田所あずさに質問がある人!」と完全に丸投げ(笑)でしたが、逆にステージと観客が近いからこそ出来る特別な配慮とも言えるので、色々な質問に対してころと金成さんのやり取りをとても楽しむことが出来ました。昔はこういう場では率先して挙手していたものですが、ころに関してはまだまだひよっこなので…(笑)。
 ライブコーナーは、新譜「1HOPE SINPER」から3曲、2ndアルバム「It's my CUE.」から2曲の計5曲。ライブハウスとは言っても演奏は全て音源で、ある意味新鮮でした。会場の空気が緩くてもライブは十分な盛り上がりで、全力全開とは違った一体感と心地よさがある楽しいライブパートでありました。自分的に一番楽しみにしていた「絶対的Rock Star」がトリで用意されていて、ここだけある意味全力で楽しんじゃいました(笑)。ころのリリースイベントは、他の方のリリースイベントよりも多くの曲を歌ってくれて、緩いトークも併せてとても楽しい時間になります。こういう機会を頂けることにとても感謝しています。
 来年4月からのライブツアー、絶対行きたい!!…と思っていたら、感想書き溜めている間に当選通知が!! 初日の茨城凱旋、千秋楽の六本木、全力で楽しむぞ!

 【セットリスト】
 1. 1HOPE SNIPER
 2. イッポーツーコー
 3. 純真Always
 4. Boom! Boom!
 5. 絶対的Rock Star

■(17) 伊藤美来 2017年カレンダー発売記念特典お渡し会参加 (書泉グランデ)

 またまたやって来た美来さんにお会い出来る機会。今度はカレンダーのお渡し会です。ポスターとかカレンダーとかの紙媒体は結構好きなので、飾らないのに買ってしまうことも多いのですが(汗)、今回の美来さんの2017年カレンダーは来年飾るのでしょうか?(笑)
 結構こういったお渡し会を頻繁にやっている書泉グランデですが、イベントに参加するのは初めて。イベント参加自体の難易度は低く、参加券自体はあっさり入手完了。後は当日を待つのみでした。
 カレンダーには事前にサインを入れておいて頂け、単に美来さんから直接手渡ししてもらうだけのイベントなのですが、お渡し会のスペースの作りが個室っぽくなっていたので、会話などが他の参加者に見られることが無く、それだけで何だかゆったりとした雰囲気でとても安心感のあるイベントになりました。実際、直接お話しする時間も15秒くらいあった気がします(多くのリリースイベントは10秒程度かな、と)。髪を切って肩の上くらいまでの長さになっていて、とってもお似合いで可愛らしかったです。
 これで2016年の美来さん関連イベントは終了。本当に沢山会う機会があって(会話の中でこんなにお会いする機会があるとは思わなかった旨を伝えると「わたしもー!」と美来さんが言うくらいですから(笑))贅沢だったな、ありがたいな、と思います。来年以降は機会があるか分かりませんが、もしそういう機会が訪れたら、回数行くよりも1回を大切にしたいな、と思います。

■(20) 「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER ACTIVITIES 03」発売記念イベント 第2回 参加

Dscf4552ss  2016年、初のアイマス系イベント(ライブも含めて)現地参加! 会場キャパが大きくなっても現地参加が出来なくなる程の人気というのは関わり続けて約10年の自分にとっても嬉しいことではありますが、やはりライブビューイングやニコ生などで観ているのと現地での参加は全く違う。それを強く感じることが出来たイベントでもありました。
 今回のCDシリーズ「ACTIVITIES」はドラマCDという位置づけで、ミリオンメンバー37名が総出演するものではなく、「勇者と魔王」「任侠」「学園ホラー」というお題を掲げてのユーザー投票で決められた各物語5名ずつ選出されたメンバーだけが演じるものです。なので、独特のユニット感というか、楽曲も物語に寄り添った方向性でこれまでのリリース楽曲とはまた違った味わいがありました。
 その中でも個人的に最も気に入ったのが3枚目の「学園ホラー」。そのリリースイベントに、しかも登場メンバー全員(いぶちゃん、ぜっきー、ゆんこん、あべりかさん、ぴらみさん)が出演するイベントに当選するというのが、自分としてはかなり嬉しかったです。そして参加出来た夜の部ならではのことも当日はあって、この回に参加して見守れたことが自分の中にも強い印象を残してくれました。
 イベント内容としては、ドラマCDの収録裏話トークやドラマ内容の後日談を朗読劇として披露してくれたり、登場メンバー1人を決めてキーワードを3つ引き、出演メンバーでリレー形式の即興ドラマを作るというコーナーもあって、その上にテーマソング2曲も披露してくれるという1時間のイベント時間とは思えないくらいの密度の濃い時間となりました。
 特に印象に残ったのは即興ドラマで、いぶちゃんの番が来ると必ず「家に帰りました」という流れになることで展開する驚愕のストーリーや、キーワードの中にあった「金融ビッグバン」を使った即興台詞が、開口一番「ドッカーーーン!!これが噂に聞く金融ビッグバン!?」と、予想もしない強烈なインパクトだったことですね(笑)。そしてこのイベントを印象深いものにしてくれたのは、テーマソング「赤い世界が消える頃」(アイマスでは珍しい5名ユニットの立体的フォーメーションを投入した実にカッコ良く仕上がったステージでした)を歌い終えて、メンバーが締めの一言を述べる流れの中にありました。
 2014年に開催された「M@STERS OF IDOLWORLD!!2014」のステージ上で、胸いっぱいになったいぶちゃんが、歌に詰まるほど泣いてしまったことがありました。それ以来、ミリオンスターズの中では最年少でありつつも、ステージに新たに立つメンバーを牽引するくらいにとても強く大きく成長したいぶちゃん。そんないぶちゃんが、今回のイベントで久し振りに涙を見せてくれました。その理由は、本来このステージに立つべき人が田中琴葉を演じる種田梨沙さんであったこと。種田さんの休業に伴い次点であった矢吹可奈がドラマ収録をすることになり、メンバーとしてここに立っている。そういう複雑な胸中があって臨んだステージは、いぶちゃんにとって特別に胸に去来するものがあったのは間違いないでしょう。そういういぶちゃんの気持ちに触れてこちらも目頭が熱くなりました。そんないぶちゃんを「これからも見守って行こう」と思えたことが嬉しかったです。
 最後は、そういったいぶちゃんの気持ちもメンバー全員で受け止めて披露される「DIAMOND DAYS」は、その歌詞の通りの想いが伝わって来る最高のステージになりました。仲間が居るって…最高!!

■(23) 「能登有沙 Arisa Collection 2016 100曲×2ライブ ~アニソン・能登ソン・唯我独ソン!~」 1部・2部 参加

 能登有沙さんのライブステージに参加するのは、昨年8月の「SPLASH LIVE!」以来。その時はStylipSとして出演されていたので、のっち個人のステージとしては初めての参加となる今回(2016年はのっち個人名義のCDリリースも2回ありましたが、こちらのリリースイベントも行けず仕舞い…)、なかなかタイミング的に参加が叶わなかった噂の「100曲ライブ」が自分ののっちデビューとは(しかも昼夜2公演で計200曲!)、いきなり大丈夫か?と思わなくもないですが、これまで溜めた”のっち熱”を放出するだけ!と考えれば楽なものです(笑)。
 会場は先日ころのアコースティックミニライブが行われたところと同じなので、会場の広さなども含めて感覚的に分かるのは良いものの、その時とは異なる客層でのオールスタンディングライブということで、先日のころライブの白熱ぶりやPyxisのリリースイベントでの騒ぎたい輩が来たりする状況を想像すると身軽に越したことはないな、と思ったよりも暖かい天候を信じて軽装で出陣。後は全力で楽しむだけ!
 先行物販は無く、入場と同時に物販参加という形式だったので、取り敢えず場所の確保を優先。更には手荷物を極力減らすために入場直後の物販は敢えてスルーし、昼公演が終わった時にでも必要なら買えば良いかな…と(2公演あっても替えのTシャツは要らないかも…)と判断。まぁ、これは結果的に失敗に終わるのですが(苦笑)、それはそれ。
 オールスタンディングではありますが、キャパ的にかなりの余裕がある状態で、客席エリアの左右の端は荷物置き場になっていて(置き引き警戒ゼロのまるで立食パーティに参加しているみたい(笑))、それが出来るなら軽装云々考えなくても良かった!というのは結果論。また、参加者同士の前後左右の余裕もかなりあって「これならば多少暴れる輩が居ても大丈夫かな」と一安心…してもライブが始まるとその安心はちょっと崩れる訳ですが(涙)、ころライブの教訓もあるし、自分の経験値もあるので然したる問題ではありませんでした。
 ライブは、100曲をいくつかのブロックに分けて、そのテーマに沿った歌をメドレーの様にノンストップで披露する流れで進行して行きました。ブロック間に多少のMCは入るものの、基本的には1分程度のインターバルなのでほぼノンストップと言って良いくらい。お色直しのタイミングが40曲目と80曲目にあって、そこはスタイルキューブ恒例のVTR上映(笑)。今回はのっちへのインタビュー形式で、密着取材感があってとてもカッコ良かった…です。「能登さんクラスになれば、お正月は海外で過ごされるのかと…」に対して、「まぁねー、私くらいになればねー」という流れは大好きです(笑)。でも、行きたい国とかの選択肢とか、地理的知識が色々とヤバくて、それはそれでちょっと良かったです(爆)。
 ライブ内容としては、自分として理解出来るアニソンも多く、特にサンライズ系ロボットアニメや少年ジャンプ系、頑張る戦う女の子系などブロックも好ましいものばかりで、想像以上に楽しい時間になりました。のっちが振付担当した楽曲を自分で踊って歌ってみたり(特にCGで動かすものには実際の人ではないのでガンガン動きを付けたら、こういう機会に自分に跳ね返って来るエピソードはちょっと面白かったです。不可能を可能にしちゃう感)、のっち自身の楽曲(新譜群を中心に昔の歌を今唄ったら…という試みも良かったです)やある種の本命「Stylips」もあって本当に盛り沢山。のっち自身の歌も埋もれてしまうには勿体ない良い歌が沢山あって、新譜のリード曲「ほしのわ」や「おやすみ星」は勿論、個人的には「願い」が聴けて震えたし(次回は是非フルで聴きたい!)、のっち1人ではありますが待ちに待ったStylipSのライブを体験している様なものですからね。それがメドレー的構成だったとしても10曲とか連続で披露されれば滾らない訳がないです! 81曲目から98曲目は自分も全力出し過ぎて汗だくになったくらいでした。
 来年2/14にアルバム「Dynamis World」の発売も決定し、その中の1曲「pieces」も特別に披露してくれました(100曲にはカウントせず(笑))。そういった嬉しいニュースも聴けて熱量を増した場内は、一部で問題ある輩も居ましたが(みっくの時もPyxisの時もいつもコイツが目に余るんです…)、多くの人は寛容だったので特別極端に楽しい気持ちを削がれずに済んで良かったです(昼の部は中央付近に居てちょっと割を食ったので、夜の部は端の方に避難して安全に楽しんでいました)。
 昼の部と夜の部はセットリストも結構変わり、それぞれの色がありつつもブロック構成は変わらなかったので、どちらも文句なしに楽しむことが出来ました。林原めぐみさんの歌も「スレイヤーズ」主題歌はかなり聴けてご縁を感じましたし、選曲と順番の気持ち良さは流石のっち! 勿論、全曲歌詞を頭に入れて、それぞれ全力で歌い踊る体力も凄いの一言。そうは言っても、夜公演の終盤は少しずつ限界が近づいているのが分かり、終わった時に倒れ込むくらいでした。スカートの中が丸見えで(笑)、「折角見られても問題無い可愛いの穿かせてもらってるのにー」とか言っているのっちの基に運ばれて来るバースデーケーキと皆で歌う「Happy Birthday」。実にのっちらしいステージの一端を垣間見た気がします。こう言うのも何ですが、のっちはもっと注目されて欲しいし売れて欲しいと強く思いました!
 先に書いた通り、これだけ全力で楽しんで汗だくになれましたが、替えのTシャツが無い上、物販で買おうと思っていたTシャツは自分のサイズが売り切れ…。昼間は暖かかった外気温もかなり寒くなっていて、軽装が全て裏目に出るという笑うに笑えない状況ではありましたが、そんなことは全く気にならないくらいに楽しんだ(100曲+1)×2、昼の部3時間10分、夜の部3時間30分の計6時間40分(!)のライブでした。次回も開催されるなら参加するぞ!
 ということで、参加された皆様、携わった皆様、本当にお疲れ様でした! そしてのっち、改めてHappy Birthday!!

 【付録:セットリスト(外部参照)】
 昼の部夜の部

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2014年1月25日 (土)

「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」鑑賞

Img_2537 2013年2月、「冬フェス」の会場にて発表されたアニメ「アイドルマスター」の劇場版。それから約1年、とうとう公開日を迎えました。これまでTVシリーズを楽しんだものが劇場公開されるという流れとなった作品は数多くあり、楽しみにした経験もありますが、今回の「アイドルマスター」ほど公開前からの広告宣伝や各種コラボなどが綿密に組まれた作品は少なかった様に思います(自分が観ていない作品は勿論アンテナを張っていないので、思っている以上に沢山あったりするかもしれませんが、より多くの人に楽しんでもらおうというアプローチや、皆でここまで来たことを一緒に喜び合おうという企画はあまり無かった様に思います)。

 一応、私も「アイドルマスター」と関わり始めて7年になろうというプロデューサーですし、この記念すべき劇場版公開に当たって色々と楽しみたかったのですが、副業(笑)が忙しくてなかなかに時間が割けずに日が過ぎて行き、7夜連続のニコ生視聴はおろか、春香が表紙を飾ったNewType 2014年2月号すら買えずに公開日当日を迎える始末…(苦笑)。それでも公開当日は時間確保を死守し、劇場へ向かいました。

 初日舞台挨拶が「プレミア舞台挨拶」と称し、765プロのオールスターキャスト12名にプラスして小鳥役の滝田さんやプロデューサー役の赤羽根さんまでいらっしゃるということで是非とも参加したいと思ったのですが、残念ながら落選となったものの、ライブビューイングの実施もあったのでそちらを確保。更に「どうせなら」ということで2回実施されるプレミア舞台挨拶を両方参加してしまおうと考え、9:50の回に加えて13:30の回も確保。

 当日は物販のことも考えて1時間前くらいに劇場到着を目標に行動開始。8:30頃に到着して予約したチケットの発券を完了し、グッズ売り場へ。まだまだ数は潤沢にあり、並んでいる人も殆ど居なかった状態だったので、欲しいものは余裕で確保。お祭り気分もあったので予定していた以上の買い物をしてしまったのですが、それもそれで心を豊かにするというか何と言うか(笑)。

 入場まではまだちょっと時間があるので、展示されているパネルなどを見ながらテンションを静かに上げて行きます。それでも、不思議なくらいに落ち着いていることがライブ前と大きな違いですね。9:30頃から入場が開始されましたが、座席に着いても映画館ですから周囲が静かですし、ライブと違って落ち着いたものです(笑)。

 気が付けば普通に各種予告編が始まって、そのまま本編開始。何故か舞台挨拶後に本編だと思っていたので、いきなり始まって「えっ!?」という感覚のまま飲まれてしまいました(笑)。

 本編は「お正月だよ!アイドルマスター」では119分と発表されたのに、直前になって121分に変更になったという、本当にギリギリまで制作し、目一杯詰め込んだ作品であることは本編を観る前から感じてはいたのですが、それは作品冒頭から強烈に感じることとなりました。そして気が付けばスタッフロール。そう、あっと言う間の121分でした。途中ダレることもなく、お尻が痛くなることもなく(笑)、全体の1/5くらいは泣いていたのではないか、と思うくらいに感情の波が押し寄せた結果も予想しておらず(でも、泣くのは予想していたので予めハンカチは手に持っていた)、観終わってこんなに満足度の高い映画はどのくらい振りなんだろう…と思うくらいに心に刻まれた作品でした。

 序盤はTVシリーズが終わった後に765プロのアイドルたちが今どんな目覚ましい活躍をしているのかを描き、その流れから「次のステップへ」ということでアリーナライブが決定。そのライブに向けてリーダーに抜擢される春香。全員のスケジュールを調整して、ライブへ向けての合宿に。養成所に通うアイドル候補生(「ミリオンライブ!」)の7名をバックダンサーとして起用し、一緒の合宿の中で765プロメンバーにはそれぞれの成長振りを感じ、その765プロメンバーの一挙手一投足から何かを感じ取る候補生7名を描写、アリーナライブ本番まで準備を進めて行く中で問題発生、それに向き合う春香の姿勢と765プロメンバーの思い。候補生7名の中の焦りや不安、1つのステージを完成させるまでに訪れる障壁を、先輩として仲間として伝えようとする765プロメンバー。設営前のアリーナの舞台に立って感じるワクワクや重圧、それをも超えて楽しむ力となった仲間との絆…。そして迎えるアリーナライブ本番…! その先にある未来。未来は今の延長。だからこそ今を大切に。その時々で出逢った人達と進む未来…。輝きの向こう側へ! 本編の物語はTVシリーズ26話が凝縮されたような密度があり、「輝きの向こう側へ!」の副題がしっかり感じられるものになっていたと思います。起承転結型のストーリー、しっかりとカタルシスを感じる流れ、仕草や表情、間を上手く使った演出群、最高の楽曲群、もうど真ん中の「アイドルマスター」がそこにはありました。応援している側も含めて関わった全ての方々の”愛の結晶”とも言える今作は、これまでの積み重ねた全てで形作られたものであることが実感できるものであったと思います(今回、1回目の上映が始まってから、特別泣くようなシーンでなくても目頭が熱くなったりすることが多々あり、全体の半分くらいは目頭が熱くなっていた様に思います)。全く知識がゼロの状態の方が観たとしても伝わるものがあると感じます(そういった方は殆どいらっしゃらない様に思いますが、そこからまたTVシリーズやゲームに興味が持ってもらえるなら嬉しいですね)。

 尚、ネタバレを含む内容は「続きを読む(または「ネタバレ」以降)」の中に含めておきます。

 大満足の本編を観終えた後は「プレミア舞台挨拶」のスタート。私はライブビューイングでしたので、準備中はスクリーンに何かが映し出されるまで待つしかないのですが(笑)、然程待った感覚も無く司会のアニプレックス高橋祐馬氏が登壇して、キャスト14名を順番に呼び込みます。若林さん、たかはしさん、下田さん、釘宮さん、浅倉さん、長谷川さん、中村さん、今井さん、沼倉さん、仁後さん、平田さん、原さん、滝田さん、赤羽根さんの順に登場。ライブも含めて主要キャストが全員並んだのを見たことがない(赤羽根さんが含まれることは殆ど無い)ので、とても壮観。しかも、豪華で煌びやかに見えるというのが応援し始めた頃とは全く異なり、貫禄すら感じられる皆さんに、劇中の765プロのメンバーも重ねて見えてしまい、その喜びに満ちた皆さんの表情に胸がいっぱいになりました。現地である新宿バルト9で観られなかったのは残念ではありましたが、こうして皆さんの表情や発する言葉、心境などを感じることが出来たのは大きく(しかも前から3列目だったので、遮るものもなく大きくしっかり見えたのも良かった)、ライブビューイングだからこその満足感というのも少なからずあった様に感じます(自分の意思で視点は変えられないものの、色々なものがハッキリとアップで見られるのは良かったです)。

 最初の舞台挨拶は上映後ということもあってネタバレを含んで様々な具体的な話が聞けました。最初の自己紹介ではちょっとした感想を添えての挨拶を14名全員で。その後は物語の流れも意識した司会の質問に答える形で関係するメンバーにトークが移り、最後は錦織監督からのレター(2枚組の大作)を赤羽根さんが朗読して胸を熱くしたり、あっと言う間の60分。舞台挨拶は本編のオマケではあるのですが、素晴らしい映画を観終えた後に携わった皆さんから色々な生の声を聴けるのは「プレミア」の名に恥じない内容の舞台挨拶だったと思います。60分という長い時間だから、ということを抜いても価値のある楽しく充実した時間でした。錦織監督のレターを読む前に、トークショウの締めとして中村さんに質問が振られたのですが、そこで一人一人の名前を呼びながらとても良い話をしていたのに、下田さんだけが呼ばれずに拗ねたり(陰になっていたから、とは中村さん談(笑))、トークしながら胸がいっぱいになるキャストの方も多くいらっしゃったのも印象的でした。平田さんも産休復帰後初の公式登壇に、温かく迎えられて「帰って来た」と緊張も解けたご様子でした。

Dscf4243 最初の舞台挨拶が終わって、ロビーに出て来たのが13:05頃。物販も盛況で、この時点でかなりのアイテムが捌けている印象がありました。なんて気にしている時間は無く、次のライブビューイング開始が13:30なのでそれまでにトイレや食事を済ませなければなりません(汗)。昼食をどうするか考えた上、結論は「限定コンボセット」を選択。まぁ、公開記念のご祝儀ですから、ポップコーンとドリンクで1,200円という値段は気にしない!(笑) 食べきってから座席に向かうつもりだったものの、食べ終えることが出来ず、しかもトイレにも行っていない!! 単独での行動だったので、どうしようか迷った上、スクリーン入口前の小休止スペース(係員の目につく場所)に荷物類を置いてトイレにダッシュ! 取り敢えず、全て事なきを得ました(笑)。

 2回目のライブビューイングは、1回目が前から3列目中央だったので、今度はスクリーンの高さが正面になる10列目中央を選択。席に着いて残りのポップコーンを食べ終えて間もなく、スクリーンに映し出される新宿バルト9の会場。

 2回目は本編公開前の舞台挨拶ということで、1回目とは異なり舞台上に椅子が用意されて、その前には「絶賛上映中!」のパネルが置かれている状態。司会や登壇者は同じものの、自己紹介は感想を伴わないものに変わり、質問内容が「自分が演じた役について見所」「自分の演じた役以外についての注目ポイント」になって、赤羽根さんから一人ずつ順番にトークする流れになりました。内容もネタバレを含まない様に話すために一部話し辛そうに感じる部分もありましたが、それはそれで楽しいトークになりました(既に観終わっているので、隠していてもどの部分か分かるだけに、そういった視点でも味わえました)。一通りのトークが終わると、観客席に居た坂上プロデューサーを檀上に呼び込んで一言もらう流れに。ただ、時間が殆ど無かったので色々話そうとしていた坂上さんを司会が制し「お呼びたてしたのに申し訳ありませんが、巻きでお願いします」と言われたりする一幕もありました(笑)。面白かったのは、新宿などの駅に出された特大のパノラマ広告について「凄いですよね」という話が挙がった際、司会の高橋氏が「えぇ、今回は広告宣伝費が”予算の向こう側へ”行きましたから(笑)」と言ったことでしょうか。「何上手いこと言ってるの!」とキャストの皆さんも会場も大うけでした(笑)。

 最後は錦織監督のレターを今度は若林さんが朗読。1回目とほぼ同様の内容ながらも(1枚にまとめられていたので恐らく異なる)、改めて胸に響く内容となっていました。全てが終わった後、プレス向けの撮影タイム。20社くらいは居たでしょうか。結構なカメラマンの人数にその注目度の高さを感じることとなりました。

 プレスの撮影タイムが終了し、2回目のプレミアム舞台挨拶は終了。登壇した皆さんが退場し、ライブビューイングも終了。程無くして2回目の本編が上映開始となりました。

 流石に2回目、内容は理解しているので1回目ほどの「あっと言う間」感はありませんでしたが、それでも全く飽きずに観ることが出来ました。終盤のステージ設営前のアリーナに行ってからラストまでは1回目以上に胸に来るものがあって、嗚咽が漏れそうなほどに泣いてしまった様な気がします(「M@STERPIECE」の歌詞が胸に沁みた)。上映が終わった後、エレベーターに乗った時に鏡に映った自分の目が赤く腫れぼったかったことに驚きました(笑)。

 上映初日に2回観た映画も初めてで、それが2時間という長尺であることも凄いと思いましたが、当日9:50の回から途中30分の休憩を入れた以外は映画本編4時間、舞台挨拶2時間の合計6時間を劇場で過ごしていたことに驚きました。外に出ればもう夕方、流石に疲れる訳ですね(笑)。それでも大満足と言える今日の結果は、自分史に刻まれる1日になるのかな、なんて思えるものでした。

 今回、ライブビューイング鑑賞を予約してチケット購入した関係上、前売りチケットを5枚(鑑賞券セット第一弾の2枚、第二弾の2枚、Loppiでの1枚)を使わず仕舞い(汗)。週替わり特典があるとは言え、そもそも毎週のように足を運ぶことが出来るかな…という不安はあるものの、行けるだけ足を運んでこの”お祭り”の期間を駆け抜けよう、と思います。先ずは来週発売される主題歌「M@STERPIECE」の発売、楽しみでなりません!!

 そして願わくば、この映画が大ヒットして来年の10周年で更なる10年の原動力に繋がることを祈っています。

■以下、ネタバレ…

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2013年4月 6日 (土)

映画ドラえもん「のび太のひみつ道具博物館」

Dscf4061 新キャストに代わってから欠かさず足を運んでいる映画の「ドラえもん」。不思議と「今年は行かなくても良いや」と思うことなく、どちらかと言えば楽しみにしているとも言えるのは、それだけのものを今の自分に残しているからなのかな…と思う今日この頃。今回もタイミング的に行きそびれそうだったので、行けるチャンスに行ってしまえ!ということで、鑑賞して来ました。

 公開1ヶ月というのに春休み最後の週末だからなのか、朝一番の上映だというのにそれなりの人(その多くは親子連れ)で埋まった客席を見て、改めて「ドラえもん」が世代を超えて愛されているのだな、と感じました。

 今回は昨年に引き続いてのオリジナル作品。自分の中では知っている映画「ドラえもん」の殆どがリメイクされたので、もう何が来ても恐くない状況ではありますが、自由度が高い作品が創れるであろうオリジナルを観たい気持ちが強いかもしれません。

 誰もが付いている事を当たり前と感じていおり、そこに深い意味を持っているとは思わないであろうドラえもんの首輪の鈴。それが未来からの怪盗DXに盗まれてしまうところから物語が始まります。その鈴はドラえもんにとって、大切にしている何物にも変え難いもの。その鈴を巡る中で、のび太とドラえもんの友情や、ひみつ道具が生まれて広まった背景とその副産物、その歴史の表と裏で生きる人々が描かれ、最後まで気持ち良く観られるテンポの良さも相俟って、私の中ではこれまで観た映画「ドラえもん」の中でも上位に食い込む作品となりました。

 一番グッと来たのは、鈴を巡る話が一段落した後、2つに分かれた鈴の片方を探す中、のび太が見つけてドラえもんに渡すところ。ドラえもんが鈴を何故大事にしていたかが物語の中でしっかりと積まれ、その思い出がのび太の中にもちゃんと残っていたことが分かるシーンは、全然直接的な言葉が出て来ていないのに演出だけで目頭が熱くなりました。全体的な物語の運び方も含めてメインターゲットの子供には感動し辛い演出だったとは思いますが、沢山のひみつ道具が次から次へと使われる部分や、ドラえもんが怪盗DXになって戦うシーンなど、純粋に楽しめる部分も多くあって良かったと思います。細かい部分では、ドラえもんの鈴の代わりがシーン毎に違っていたり、誰もが「こうだろう」と予想した部分がちょっと外れて「そう来たか」と思ったり(冒頭のしずかちゃんのところへ「どこでもドア」を開けて行くところとか、ひみつ道具博物館館長の行動とか)、色々な伏線を楽しんだのがテンポ良く感じた要因でしょう。それでも、廃棄された警備ロボットを鎖で留める際、鎖で留めたり隔離する以前に動かない様にチップを抜いておけよ!というツッコミもあったりするのが、より印象を強めた要素かもしれませんね(笑)。後は、しずかちゃんの”お銀”化でしょうか(爆)。

 よくよく見てみると、新ドラえもん(と言っても、8年もやっているのですからもう”新”ではありませんよね)で最も良かったと感じている「新・のび太と鉄人兵団」と同じ寺本幸代監督作品だったのですね。作品を観終わって感じた満足感が似ていた(特に「鉄人兵団」は元の作品の印象が強くあったにも関わらず、この上無い満足感を得られた)ので納得です。ドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんのパーティ感が少なく、それぞれの活躍は少なめではあるものの、物足りなさは感じずにゲストキャラの存在感(ゴンスケは正直要らないかな…)は確かにあるというのも「鉄人兵団」に似ています。俳優や芸人もあまり使わず、主要な配役に中堅・ベテランの声優さんを配置しているのも、より物語に集中出来た理由であろうことも似ており、個人的好みに合致したことも大きいのでしょうね。

 ということで、観れて良かったと素直に思う仕上がりの映画に満足した今回。2014年春の公開も決定し、今度はリメイクの模様(最後のお知らせで探検隊の帽子をかぶるドラえもんが出て来たことから「のび太の大魔境」?)なので、次回は旧作を観てから足を運んでみようかな?と思っています。

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2012年8月 4日 (土)

NANOHA The MOVIE 2nd A's

 TVシリーズは観ていたものの、特別思い入れや入れ込みということも無く今に至っている「魔法少女リリカルなのは」。2年半前に1作目の劇場版「NANOHA The MOVIE 1st」を鑑賞しに行ったのも友人がチケットを余らせていたことと、知らない作品ではないことが理由だった訳ですが、今回も特別観に行く予定も無かった中、全く同じ理由で今回も観に行くことになりました。

 前回の劇場版ではパンフすらまともに買えず、その購入対応を巡って劇場側に嫌な気分をさせられたことで、鑑賞する前に気分を害された記憶が強く残っており(苦笑)、今回も同じ様なことになるのではないかという引っ掛かりはあったものの、特にそういう思いをさせられる事も無く鑑賞に至れたことは良かったです。

 既に観た友人を含む周辺の評判は上々だったものの、そういった期待や思い入れが強い訳では無い自分が何を楽しめるのか未知数なので、特にそういう状況を意識せずに観た結果、2時間半という決して短くない(寧ろ長い)上映時間を感じさせないくらいに楽しむことが出来ました。チケットを譲り受けた友人に「チケット代は1,000円で良い」と言われていましたが、観終った後「普通に楽しんだので満額で構わない」と言ったくらいです(笑)。

 観て驚いたのは「バッサリと再構成したこと」と、作画の好き嫌いはともかく「物凄く力の入った映像」であったこと。元々「なのはA's」はTVシリーズ13本として結構な内容が詰め込まれていたので、前作ですらバッサリ切って小説で語られたエピソードを加えたりして構成したのに、それ以上の内容を持つ(語る内容にしても、登場人物の掘り下げるにしても)A'sがどの様に構成するのか?と思っていたところ、想像を超えた構成振りに本当に驚きました。
 なのはとフェイトの再会の仕方、はやて周辺の描き方、リンディ提督の想い、リインフォースの描き方と、TVシリーズよりも描く内容をシンプルにした分、キャラクターを深めることにも成功した様に感じましたし、カットされた部分やその為に説明を変えざるを得ない部分でさえもプラスに働いた様に感じました。その事で本来「A's」が持っている本質的な部分が浮き彫りになって、2時間半という時間で物語に集中出来る劇場版だからこその緩急や勢いも手伝って、とてもエンターテインメント作品として良い仕上がりだったのではないかと。カメラワークもなかなか凝っていて、特になのはの一人称で映す戦闘シーンは、まるで3Dのシューティングゲームの画面の様でちょっと面白かったです(笑)。TVシリーズでも1つの盛り上がりポイントだったデバイスのパワーアップによるセットアップシーンの披露も、1人1人フルサイズという気合の入りようで、更にはリインフォースとのユニゾンによるはやての変身シーンまで付け加えて、これもある意味見所でしょう。個人的に色々と突っ込みたくなるシーンもありますが(笑)、そうやって気に留まることが映像に集中出来ている証拠ですから大したものです。
 グッと来たシーンは少なからずあったものの、その多くがフェイトに関係するシーンだったのが自分でも驚きで(…と言っても、大剣&大鎌を振るったり、雷を使うキャラクターは好きな傾向はありますが(笑))、改めてフェイトの魅力に触れられた様に思います。それでも、やはり全編通してなのは達が小学3年生であることに違和感を覚えてしまう自分が居たりしますけど…(汗)。

 最後はTVシリーズと異なり、2年後ということで小学生のまま幕を引いたので、次回作があるとすれば「StrikerS」ではなくその前のエピソードを初映像化するのかもしれませんね。また数年後に公開に漕ぎ着けた時は、また足を運んでも良いかな?という感想を持てたのは良かったかもしれません。
 2年後の状況を映しながら流れる田村ゆかりさんが担当するエンディングテーマ「微笑みのプルマージュ」の作詞が松井五郎氏ということで、スッと入って来る詞が演出と重なって印象に残る歌でしたし、その後に流れる水樹奈々さんの歌う主題歌(…って、普通に田村さんの歌でスタッフロールでも良かった気がしますけれど)「BRIGHT STREAM」も、前作を踏襲した感のある良い歌で、これまたしっかりと締め括ってくれました。全体的に楽曲も豪華で、劇場版として盛り上げるのに貢献していたと感じました。

 という感じで、想像以上に楽しむことが出来た今回の劇場版。映像メディアになった時にまた観てみようかな、と思います。

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2012年4月 1日 (日)

映画「ドラえもん のび太と奇跡の島~アニマルアドベンチャー~」

Dscf3405_2 春恒例となった映画鑑賞。昨年から「ケロロ軍曹」の公開が無くなったので、春は「ドラえもん」一択となりましたが、「ドラえもん」の映画に足を運び始めて今年で7年目を数えます。新キャストになったという興味で足を運び始めた私が、まさか毎年「ドラえもん」の映画に行くことになるとは思っていなかっただけに驚きです。

 昨年、自分の中で最も好きな「鉄人兵団」がリメイクされ、その出来の素晴らしさに劇場で涙してしまったことは強く記憶に残っており、そんな感動を今年も求めてしまいそうでしたが、今度は完全新作ということで過去作品との対比をすることなく純粋に楽しめるので、過度な期待を持たずに気負わずに観ることにしました。しかも、運良く(?)、1日ということで1,000円で鑑賞出来るというオマケ付でした(笑)。

 特に事前知識を得ることなく、「水樹さんがヒロイン(?)で出演するんだ」くらいの感覚で観た本編は、割とこじんまりとしながらも、「親から見た子供」「子供から見た親」を軸にして親子の絆を描いたものになっており、子供以上に親側の大人に向けた演出が多かった様に思えます。その為、何度か目頭に来ることもあって(そういう場面では必ず堀江美都子さんの唄う挿入歌「キミのヒカリ」が流れて余計に涙を後押しされます(笑))、アドベンチャー感は思ったよりも少な目でしたが、素直に「良い映画だったな」と感じられる仕上がりではありました。

 特筆する部分としては、のび太のお父さんであるのび助が、のび太と同じ年くらいの年齢の時代に流れていた「青い珊瑚礁」と「赤いスイートピー」を混ぜた様な楽曲だったり、「21エモン」のゴンスケが登場したり、のび助のお母さんが伊藤美紀さんだったり、甘栗旬が出てきたり、出木杉くんやロッコロガールズの面々が、私の大好きな(笑)テレビ朝日女子アナさん達だったり、本筋でない部分が多いのですが(爆)、物語は純粋に楽しめましたし、前半はドラミちゃんの出番も多かったですし、少年時代ののび助を演じる野沢雅子さんの声が「孫悟空」よりは「トム・ソーヤー」に感じられたり、水樹さんの演じるコロンは実に可愛らしかったり、色々な観方で楽しめる映画だと思いました。劇場版だとどうしても「巨編感」を求めてしまいがちですが(今回はタイトルからもそういう連想をしていました)、私は今回の様な描き方も好きですね。それでも、これまでと異なり(?)、沢山伏線を置いて回収する様な演出も多くあって、それがダレずに楽しめる要因でもあった様に思いました。

 最後、「おしまい」が出てから流れ始める福山雅治さんの主題歌ですが、陽気な感じが良い反面、急に「おしまい」と出て流れをリセットした感じになってから流れるのはちょっと勿体ない(何となく余韻に浸れない)な…と感じたのがちょっと残念。

 で、スタッフロールが終わった後の恒例「来年の告知」。探偵ルックののび太が登場していることから、「のび太の姿は良く知った格好だけど、これまでの映画の中にそんなエピソードあったっけ? 来年は順番からしてリメイクだしな…」と思いましたが、やはり過去作品には合致するものが無いことから、どうやら2年連続新作? 推理ものであれば劇場映えすると思うので、続報を楽しみにしたいと思います!

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2012年2月19日 (日)

海賊戦隊ゴーカイジャー 最終回「さよなら宇宙海賊」

 スーパー戦隊35周年記念作品「海賊戦隊ゴーカイジャー」。その最終話が本日放映されました。

 35周年記念作品ということで、これまで歴史を積んで来た34ものスーパー戦隊に登場した役者陣も今の姿で登場し、一線を退きながらも地球の平和を守る為に戦い続けていた背景を、想いと共にゴーカイジャーの面々に伝える役割を担って積み重ねた各エピソードは、物語の上でマーベラスたち6名だけでなく、視聴者である私達にも積み重ねたメッセージが確かにあり、その51本に渡る物語がもたらす感動はしっかりと記憶に残るものになったと思いました。

 何度か過去に述べましたが、ずっとご無沙汰だったスーパー戦隊シリーズの視聴を復活させたのは25周年記念作品「百獣戦隊ガオレンジャー」のVシネ「vs スーパー戦隊」から。惰性的に観るタイトルもありましたが、一切欠かさず、殆ど溜めずに1年間視聴し続けられた戦隊は、「侍戦隊シンケンジャー」に次いで2つ目。メインライターが荒川稔久氏であることも好みに働いたとは思いますが、やはり役者陣の魅力あってこそ。そして、これまでの戦隊シリーズを支えて来た役者の皆さんが登場してくれたこと(特に、既に役者を引退されている方も記念作品だからと出演を快諾してくださった経緯は、視聴者としても本当に嬉しいことでした)。細かい気遣いもなされた演出群は、各作品の後日談的側面も含んだエピソードにもなっていて、知っているからこその感動も沢山ありました(これは先日鑑賞した「vs 宇宙刑事ギャバン」でも健在でしたね)。

 前回の50話では、「宇宙最大のお宝」を手にしたマーベラス達が、それを使用することを拒み、今を受け入れつつ、自分達で道を選択する流れに胸が熱くなり、自分達が地球における35番目のスーパー戦隊であることを誇らしく口上するシーンには思わず目頭が熱くなってしまいましたが、今回の最終回はアクドス・ギルを倒すまでの流れは普通に楽しんだのですが、エピローグ部分での「ニューサファリ」の登場、次の目標を「ザンギャックの本星」に向けること、最後まで海賊であることに誇りを持っていたこと(ザンギャックを蹴散らして地球を守ったことに「礼を言われる様なことはしていない」と言う)、そしてスーパー戦隊の力を元の持ち主に戻す選択をしたことが積み重ねられ、主題歌が流れ始めてゴーカイガレオンの旅立ちを見送る歴代のスーパー戦隊のメンバーたち。その光景を観ていると自然に目頭が熱くなって来ました。最終回というのは、あっけなく感じることも多いのですが、積み重ねたエピソードの余韻に浸れる様なエンディングであればあるほど、徐々に感動が大きくなって来るものだと思うので、「海賊戦隊ゴーカイジャー」の物語は文句無しに後者のタイプであったと思います。

 1年間・全51本を観終えて、35周年という記念すべき年の作品として、その期待や役割を超えて仕上がった作品だと感じられたことはとても嬉しかったです。35作も続けられている理由を改めて感じることもでき、この先にどんな戦隊が現れるかも楽しんで行けそうだと思えたことも良かったです。

 来週からは「特命戦隊ゴーバスターズ」が始まりますが、先ずはその第一歩を見届けたいと思います。

 「海賊戦隊ゴーカイジャー」の制作に携わった全ての方々に、お疲れ様でした&ありがとうございました! 本当に楽しかったです!!

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2012年2月 4日 (土)

「海賊戦隊ゴーカイジャーvs宇宙刑事ギャバン」と「ドットハック セカイの向こう」

Dscf3292 恒例だった春の劇場作品鑑賞(と言っても「ケロロ軍曹」と「ドラえもん」の2作だった訳ですが)。2012年は例年より一足先のタイミングとなった今回の劇場映画梯子、観て来たのは「海賊戦隊ゴーカイジャーvs宇宙刑事ギャバン」と「ドットハック セカイの向こう」の2本。どちらも、個人的には付き合いの長いコンテンツであり、興味の強いものでありました。観に行くタイミングが上手く出来たので、足を運んで来ました。

 最初は朝一番で「ゴーカイジャーvsギャバン」を鑑賞。朝一番だと言うのに、私からすればそこそこ人は居た気がしますが、大人の比重が高かったというのが今回の作品の特徴を現している気がしました(笑)。

 スーパー戦隊のVシネマとして毎年のお祭りとして確立した「vsシリーズ」。私は25周年の時に作られた「百獣戦隊ガオレンジャーvsスーパー戦隊」を観たのが切っ掛けでスーパー戦隊シリーズの視聴を復活させた経緯があるので、この「vsシリーズ」には思い入れの様なものがあります。数年前からこのシリーズを劇場公開する様になり、劇場の大きなスクリーンで大迫力の映像を堪能出来るのは視聴者側にとっても嬉しい限り。新旧の戦隊がぶつかり合いながらも最後は力を合わせて戦うという基本フォーマットである「vsシリーズ」は、35周年記念作品である「海賊戦隊ゴーカイジャー」において「199戦隊ヒーロー大決戦」がその位置付けとも言える感じだったので、「vsシリーズとしてはどうするのだろう?」と思っていたところ飛び込んで来た情報が「vs宇宙刑事ギャバン」という心が震える夢のコラボレーション! 30周年を迎える「宇宙刑事ギャバン」ですから、これ以上無いタイミングでした。

 そんな大きい期待を持って鑑賞した本編は、75分という時間を全く感じさせない、サービス精神に溢れたギッシリと内容の詰まった最高の作品に仕上がっていました。「宇宙刑事ギャバン」という作品を知っている層には、当時の熱さがそのまま体験出来る細かい配慮がなされ、使用されるBGMや主題歌は最高のタイミングで流され、マーベラスとギャバンとの関係性や「あばよ涙、よろしく勇気」というギャバンを象徴する主題歌のフレーズも上手く使った脚本、ギャバンを演じる大葉健二氏が演じたバトルケニア(曙四郎)とデンジブルー(青梅大五郎)の共演(それを「宇宙刑事シャイダー」の最終回モチーフに繋ぐ演出)、新調された素晴らしい出来のコンバットスーツ、現役から30年経っても魅せる大葉健二氏のアクション、完全CGで蘇るドルギラン、蒸着の解説、魔空監獄の捉われていた面子(笑)、エンディングテーマは松原剛志氏と串田アキラ氏の共演など、もう本当に全てが見所と言っても過言では無いと思います。そして、何もギャバンばかりが凄かった訳でなく、ゴーカイジャーの面々も素晴らしい立ち回りを演じてくれたと思います。テレビ以上に素晴らしいアクションシーンは、正に劇場クオリティ。監獄最上階でのゴーカイレッドとギャバンブートレグとの一騎撃ちは特に素晴らしかったです(後は、ゴーカイグリーンが格好悪く高いところから落ちるところ。スタントとしてこれは逆に凄いと思いました)。
 私は大葉健二氏が蒸着ポーズをとってギャバンになるシーン(勿論、BGMは「チェイス!ギャバン」)から蒸着プロセスの解説を経て、名乗りを上げた後に戦闘開始する時に流れた主題歌「宇宙刑事ギャバン」までの流れで、ちょっと目頭が熱くなって危うく涙が零れそうでした(笑)。ギャバンがギャバンブートレグを倒すくだりも、凄く印象に残っています。本当に良い作品に仕上がっていたと思うので、興味のある方は劇場で観られるうちに足を運んでみては如何でしょうか。私は、帰宅して早速Blu-rayを予約させて頂きました!(笑)

 次に観たのは「ドットハック」。「ゴーカイジャー」を観終えてから「ドットハック」までの間は6時間くらいあり、そこはアイマスの「H@PPY SWEETキャンペーン」のために空けていました(笑)。それは別の話なので、続けて「ドットハック」の所感を。

 「.hack」という作品はPS2でのゲームとアニメ「.hack //SIGN」から始まり、アニメやゲーム、小説といった色々なメディアで何かしら付き合い続けて来たコンテンツで、気が付けばもう10年になります。ずっと何かしら関わり続けて来た作品ではありますが、ここに来てフル3Dの映画が公開されるということに「何で今?」と感じたものの、その意味は観て見れば分かるだろうと足を運びました(それだけ興味を持っていたということですね(笑))。

 私にとって3Dメガネを着用しての劇場映画は初めてだったのですが、特別着けている違和感はありませんでした(スクリーンから少し視界を外すとメガネのフレームが見えることはちょっと気持ち悪かったかな?)。ただ、集中して観ている(観られる)分には問題無いかな、と思います。映像が立体的に観えた様な気はするものの、その効果がどのくらいあったのかのは観終った直後でも分かりませんでしたが、「.hack」の世界観としてFMDを着用しているのと同調させる為の感触と考えれば納得出来る部分はありますね(「The World」にログインした直後の接続中画面は臨場感がありました。最初に「マク・アヌ」(?)が視界一杯に広がった時の感動は、そらと同調していたのではないかと)。

 物語としては、例えば「時をかける少女」とか「サマーウォーズ」的とでも言いましょうか(主人公のそらの声が「サマーウォーズ」のヒロインと同じだから、という訳ではなく)、中学生の何の変哲も無い日常風景とクラスメイト同士の交流、ほのかな恋心が見え隠れする描写を中心としつつ、「The World」を巡るアウラとCC社との攻防に巻き込まれて、ネットワークトラブルによる世界的混乱と意識不明者が発生してしまうことに対し、リアルとネットで人の繋がりと、事件解決・状況打破に向けて一致団結をする流れは正に「.hack」。最初のALTIMIT OSが登場し、ハロルドが創った「フラグメント」をベースにした「The World」から続く歴史の中で、カイトとブラックローズ、シューゴとレナ、ハセヲとオーヴァン、トキオと彩花が、それぞれの時代に関わって来た「The World」を巡る物語の最も近年となる今回は、より強く「人との繋がり」をテーマにした作品に仕上がっている様に感じました。111分という時間を感じさせない展開は、「The World」のゲームの仕様として「それってどうよ?」的なことも無くはないものの(笑)、逆にネットワークに依存する社会への警鐘と、閉鎖的になりつつある社会における「人との繋がりの意味」を改めて問われた様に思えて、予想以上に楽しむことが出来ました。メディアが発売された時、自宅では3D視聴環境は無いものの、もう一度作品として観てみたいと思います。

 ということで、2つの作品はどちらも予想以上に楽しむことが出来て良かったです。全く毛色の違う作品2本ではありますが、どちらも長い付き合いのある作品の劇場版として、自分の中にある各作品への理解と思いも問い直せたことも良い機会になったな、と感じています。やはり、劇場で作品を観るというのは良いものですね。

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2011年9月18日 (日)

蛍火の杜へ

Dscf2950 全くこの映画の情報を知らずにいた私ではあるのですが、たまたまタイミング良くこの映画を知っている友人と逢う約束をしていた中で、観に行こうという話になり急遽行くことに決めた「蛍火の杜へ」。公開日翌日のレイトショーに行って来ました。

 事前にシネ・リーブル池袋のサイトで情報を確認すると、前売はしないものの当日朝から全ての上映回についてのチケットを販売するということでしたので、上映館が少ない上、公開間もないということから、レイトショーとは言え直前に来たら入れない可能性が高いと判断し、開場前の8:15頃に現地入り。20名ほどが既に並んでいましたが、余裕の状態。開場まで30分くらい待つのは問題ありませんでした。時間が迫って来ると来場者も増えて来ましたが、初回上映である9:10を観に来ている方が多く、レイトショーのチケットは余裕で確保。

 レイトショー上映の集合時間10分前に会場に着くと、既に「全ての回におけるチケット販売は終了」と書かれている札が出ており、早めに来場してチケットを確保して正解だったな、と思いました。私はそこそこ家から近いから良いものの、これが遠方の方であれば、時間の使い方が難しいよなぁ…と感じる部分も(先日の「テイルズ オブ カフェ」の様な感覚)。

 予告編(「とある飛空士への追憶」と「餓狼」の2本)を流した後、本編上映開始。44分という短い本編で、どの様な物語で魅せてくれるのでしょうか。

 スタッフは「夏目友人帳」を担当されている方々で構成され、シリーズも好評を得ているだけでなく、私にとっては「恋風」や「地獄少女」など、美術や和のテイストの表現が非常に長けていると感じる、大森貴弘監督作品という部分が興味を持たせてくれました。

 6歳の頃、夏休みにおじいちゃんの家に遊びに行った際、近づくなと言われていた山へ一人で遊びに行った主人公である蛍。結果的に迷って泣いていたところを助けてくれたのが、狐の面を被った青年ギン。人間に触れると消えてしまうというギンと、その時まだ6歳の少女であった蛍との出逢いがもたらす、切ない恋模様。一言でいってしまうと、そんな物語ではありますが、短編ながらも急ぎすぎることもなく、ひたすら丁寧に的確にギンと蛍の気持ちを育んで進む演出で構成された1本になっていたと思いました。

 毎年夏にしか会えないギンと蛍。蛍は6歳から16歳まで毎年毎年夏にギンに会いに行くも、自分の視線が上がって来ているのに対し、ギンは見た目が変わらない。妖怪ではないものの、人ではないその存在に惹かれている蛍の心情。それに対するギンの心情。触れたくても触れられない二人の気持ちを積み重ねて、訪れる突然の別れ。その別れは逆に初めて二人が本当に触れ合う初めての瞬間でもあり、そのあまりの突然さとあっけなさは、正に言葉を失いました。もし、その時に別れが来ずとも、結果的に時間が二人を分かつことになったことは明白であり、永遠の時を生きたかもしれない中で、消え逝く瞬間に最高の幸せを得たギンと、ギンへの想いと触れられないという葛藤の中で10年間闘って来た蛍の気持ちを思うと大変切なく、映画を観ている時に感じる感情よりも、噛み締めて後々感じる感情の方が大きかったです(その為、観終わるまでに、あまり気持ちが揺さぶられることがありませんでした)。物語を言葉に説明して感じる内容よりも、台詞や映像に表れない行間部分が圧倒的に多い映画というのも、この映画の持つ独特のものかな、と思います。

 映像として、物語として好き嫌いの分かれそうな作品かもしれませんが、この結末に何を感じるのかで印象は変わる様に思えます。その瞬間瞬間が掛け替えの無いものであったことが感じられていたならば、この最後こそが二人にとって最高の幸せだったのかもしれないな、と私は感じています。

 派手さは全くありませんが、映像にも音にも拘りを感じる丁寧な創りは誰もが認めるところではないでしょうか。ひと夏の終わりに、とても素敵な物語を味わえたかな、と思います。

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2011年9月 4日 (日)

「海賊戦隊ゴーカイジャー」#28「翼は永遠に」

 私の中のスーパー戦隊視聴復活の切っ掛けになったVシネマ「ガオレンジャー vs スーパー戦隊」。レッドが24人並ぶその強烈なインパクトが興味の始まりではあるものの、劇中でガオレンジャーに道を示す先輩戦隊たちのドラマにも興味を持ち、ビデオをレンタルして更にハマリ、TVシリーズの視聴を再開して結果的に現在に至っています。そんな中、それよりもずっと前に、興味を持って総集編のLDを購入して観て心に刻まれた戦隊が1つありました。それが「鳥人戦隊ジェットマン」です(この総集編は「東映テレビヒーロー図鑑Vol.2 鳥人戦隊ジェットマン」。DVD5巻に映像特典として入っている様です)。

 「鳥人戦隊ジェットマン」は、今取り上げられると「トレンディドラマ」的な物語ばかりがクローズアップされてしまい、メンバーそれぞれの持っている様々な葛藤や決意が語られず(1人を除いて、地球を守る使命や覚悟を持たずになってしまった経緯が触れられていない)、更には敵内部の確執やジェットマンのメンバーとの関係性も含め(グレイと凱は特に)、当時のドラマとしてはスーパー戦隊シリーズとしては異色ながらも(どう考えても子供に向けてない(笑))、熱いドラマで魅了されました。その中でも一際目立つ存在であるのが、ブラックコンドルの結城凱。キャラクターがブレずに貫き通した意志の強さと、その強さを持ちながらも用意された結末の衝撃は恐らく、スーパー戦隊史上一番ではないかと。

 その凱が、登場する。27話の次回予告で確認した時に「え?」と思いました。「ジェットマン」本編の幕引きがあるのに、どの様に作中に登場させるのか。ゴーカイシルバー登場時の仲代先生の様なものなのか?それとも…?と不安は拭えませんでした。勿論、期待も強く持っていました。20話における「ギンガマン」の炎の兄弟復活の様に。

 その期待と不安を持って観た「ゴーカイジャー」の28話。結論から言えば、とても愛のある、素晴らしいエピソードに仕上がっていたと感じました。脚本を担当する井上敏樹氏は当時の脚本をメインに担当されていることもあって、良くぞここまで違和感の無い組み込みをしてくれたと感動しました。

 その脚本の良さを確実に引き出したのは、当の結城凱を演じる若松俊秀氏。当時と変わらない格好良さ、キレのあるアクションはシビレっぱなしでした。そして、台詞一つ一つの持っている意味が「ジェットマン」の様々なエピソードを蘇らせてくれて、現れた理由もマーベラスに道を示す役割と同時に、普通に暮らしているジェットマンのメンバーを死しても尚守り続けているその姿、最後に空を見上げて「綺麗な空だ」という台詞に繋いだ流れは、目頭が熱くなりました。
 バーでポーカーに興じているシーンの結びに相手が誰なのかが分かり、サックス演奏で締めるなんて、完璧過ぎます!(しっかり、お店も「ゴールデンゲート」でした)

 前回の「星獣戦隊ギンガマン」もそうですが、今回の「鳥人戦隊ジェットマン」が35周年記念とはいえ、本編中で大切に扱われて登場したことがとても嬉しく、このまま進んでしっかり着地出来れば、記念作品という冠に頼らずとも「名作」として名を残せる。そんな印象です。

 来週はアバレンジャーのエピソード。いつ来るかと予想していた2体のロボ合体も含め、目が離せない「ゴーカイジャー」。楽しみです。まぁ、一番楽しみなのはアイムの七変化なのですが…(爆)。

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2011年8月14日 (日)

公開から12年の時を経て観る「アキハバラ電脳組 2011年の夏休み」

Dscf2926 私が自ら「ハマッたな」と思える数少ない作品の1つである「アキハバラ電脳組」。それは私のWebサイト「色即是空」内のコンテンツでも明らかで、その後立ち上げる事になる「アイドル伝説えり子」のWebサイトの前身になったと言えるものでした。

 「アキハバラ電脳組」は、TVシリーズのオンエア当時、タイトルだけで興味を持ったものの録画のみで録り溜めてしまっていた作品でした。そんな中たまたま観た16話がとても印象深く、それだけで映像メディア(LD)の購入を決定したくらいの力を持っていました。今では考えられない行動ではありますね(笑)。

 その後「アキハバラ電脳組が劇場公開される」、ということで全巻揃った映像メディアを一気観。そこから先は私が作ったWebコンテンツを観れば分かると思うので、ここでは割愛します(笑)。

 で、その劇場版が公開されたのが丁度12年前の今日。しかも、今年は作品の中で描かれた2011年。ここ数年は年に1度観るか観ないかくらいになってしまいましたが、当時は劇場で観た回数が13回(足を運んだ回数は9回、総入替制でなかったので)、レンタルビデオで観た回数や映像メディアが販売されてから観た回数なども合わせると50回は超えたという、私の中でここまで観た映像は皆無です。その作品を今観て、何を感じるでしょうか。

 「どうせなら」ということで、一緒に上映された「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」も一緒に観ることに。

 「ウテナ」は今観ても難解な作品でしたが、演出の先進性は凄いものがありますね。流石に映像そのものは古臭く観える部分もありましたが、予想以上に内容を覚えていて驚きました。エンディングを唄う及川光博氏の歌にちょっと笑ってしまったのは何故なんだろうか?(爆) 途中、ちょっとだけ眠くなったのですが、それも当時と同じ感覚なので変な既視感があったのも付け加えておきます(笑)。

 一方「電脳組」は、流石に台詞もカットも演出も忘れている部分は1つもありませんでした。しかし、驚くことに50数回も観ていながらも新規発見した演出がありました…! それだけではなく、スタッフクレジット内にその後に好きな作品で名前を目にする様になる方々が数名いらっしゃったこと。それ以外は目新しさという点では勿論ありませんでしたが、逆に「今はこういう演出観なくなったかな」と思う箇所も多く、特に台詞に台詞を被せて来て、そのどちらもその場面を構成・理解するのに必要な台詞であるというのは、この時ならではかも?と感じました。内容を知り過ぎていても楽しめる映画だったのは凄いかも(笑)。
 映像面で言えば、劇中で描かれていた「2011年のアキハバラ」と現在の「2011年の秋葉原」との比較でしょうか。駅前広場が全く無い状況は想像出来なかったでしょうけれど、テレビや携帯電話の進化が当時の予想よりも上を行ったのだな、と思う部分は多かったです。観ている方も当時はそんな事を気にしなかった訳ですが、まさかこんな結果になるとは思っていなかったので、興味深いものがありました。

 写真に収めたのは、公開日翌日に行われた島涼香さんとかかずゆみさんのサイン会(サントラ購入者先着だったと思います)で頂いたサインと、「ウテナ」と「電脳組」をワンパッケージで楽しめる「劇場版」というDVD-BOX。「電脳組」は単品で持ってはいるのですが、「ウテナ」も観たのでワンパッケージの方を撮ってみました。

 それにしても、もう12年も経つのですね…。

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