秋恒例、という訳ではないのですが、今年もやって来た感のある「アイドルマスター」関連書籍・雑誌のラッシュ。今回は同日にコミック3冊、雑誌1冊、ムック1冊の計5冊が発売となりました。
発売された中の4冊がアスキーメディアワークスのものなのですが、それだけ力を入れてくれているということですから、こちらもその姿勢を受け留めて応援の意味も込めて(勿論、誌面そのものも楽しんでいるので)購入。店頭での特典目当てで、「ぷちます!」はゲーマーズで、電撃マオウとコミック2冊はアニメイトを選択しました。
もう一冊は、こちらも「キャラ★メルFebri」などで都度特集を組んだりしてくれていた一迅社からの1冊ということで、アニメの総括本ということもあって、発売予告が出た時から楽しみにしていた1冊なのでこちらも購入(実はAmazonで予約していながら、店頭で見かけた時にまだ発送もされていなかったので即キャンセルして店頭で購入(笑))。
そんな5冊、全て目を通し終えたので、掻い摘んで所感など。
コミック「The world is all one!!」と「Colorful Days」は、それぞれ全く異なる趣の「アイドルマスター」コミカライズ作品ですが、前者は春香・雪歩・響のユニット「SprouT」を主軸に綴る物語を、後者は765プロの賑やかなちょっとした日常を楽しむことが出来る、ゲームとは違った手軽さが活きたコミカライズならでは魅力があって良い感じ。私自身、今でも何度も楽しんでいる「ディアリースターズ」のコミカライズ3作と併せて、ちょっとした時間を「アイマス」で埋めてくれる良質なコミックが増えるのは歓迎したいところ。これからも、どちらの作品も楽しみにしています(「ジュピター」の連載もコミック化されたら読みたいところですね)。
「ぷちます!」の4巻は、半分くらいは連載で読んでしまっているだけでなく、スクラップして何度も読み返してしまっていた分、自分自身としての新鮮味は無かったものの、未読の回に好きな話が多くて十分楽しめました。それでも、Pの扱いやギャグの流れがパターン化して来た感じもあるので、今後の新たな展開に期待したいところです。それと、以前行われたローソンキャンペーンの4コマも全て収録してくれたのも良かったです(一応、ムック「アイマス For You!」にも収録されましたが、コミック側に収録してくれた方が読みやすいですからね)。
「電撃マオウ 2012年12月号」は、「ぷちます!」のアニメ化記念ということで付録にDVDが付くことから購入。DVDは「ぷちます!」の0話、オープニングPV、キャストトーク、「シャイニーフェスタ」PVが収録されており、40分程もある予想以上のボリュームでした。その大半がキャストトーク(若林さん、沼倉さん、仁後さん、今井さん)で、「ぷちます!」のアニメ化についてだけでなく、ぷちどるで喜怒哀楽を表現して誰が一番上手いか?というコーナーがあって、電撃系恒例の出演者が演じるアイドルのイメージカラーの食材を混ぜたジュースを飲むという罰ゲームも付いていて、その辺りも楽しめる満足のDVDでした。
「ぷちます!」のアニメは、0話(5分くらい)を観る限りでは、FLASHアニメ的な本当に手軽な感じのアニメで、原作のテンポは損なわずに表現されそうでした。年明けそうそうにスタートということで、楽しめるものになれば良いなと思いました。
そして、アニメファンブック「BACKSTAGE M@STER」。急遽「特装版」の発売が決まって発売日が延期されましたが、無事に手にすることが出来ました(変形版であることはちょっと残念。また、特装版と通常版の違いがパッと見で分からないので、間違って購入してしまう場合があるので注意が必要)。
内容は、キャラクター紹介、各話紹介、美術設定、アートワーク、ストーリーボード、台本表紙、劇中ポスター、収録曲、スタッフインタビューに加え、特装版では2012年夏のコミックマーケットで発売されたスタッフ本「荻スタ★メモリーズ」も全てではないとのことではありますが、大多数が収録されており、正に”集大成”な一冊になっています。
ページ数が本編160ページ+荻スタ64ページと大ボリュームで読み応えは十分。一字一句飛ばさずに読むのはかなり大変でしたが、読んでみて残念に感じた箇所が散見されました…(苦笑)。
その最たるは美希がプロデューサーを「ダーリン」と呼ぶ表記(!)。これだけで、どんなに凄い本になっていようと台無し。しかも、これが登場するページが10ページ目なので、残りの214ページに不信感が募ってしまいます…。取り敢えず読み進めると、レイアウト上の拘りとはいえ黄色地に白文字という部分があって読み辛かったり、台本表紙集の中に同じ絵があったり(恐らくミスでしょう)、色々と編集上の問題があったのは本当に残念。その他にも、どうせなら載せて欲しかった全話についての原画や絵コンテ(いくつかピックアップした回だけなので)といった不満はありますが、全体のレイアウト・構成は満足行くものでしたし、スタッフインタビュー(錦織監督、錦織監督×高雄統子さん、待田堂子さん、飯塚晴子さん、赤井俊文氏×松尾祐輔氏×川上哲也氏×山口智氏×田中裕介氏×林勇雄氏、菊田浩巳さん、中川浩二氏×神前暁氏×高田龍一氏、鳥羽洋典氏×石原章弘氏の8編35ページ)の読み応えと内容、荻スタ★メモリーズの内容が読めたことは本誌の圧倒的な「価値」ではあると思います。どうしてアニメ「アイドルマスター」があれほどの作品として完成したか。その理由が感じられる、別の感動が味わえる点は本当に良かったです(インタビューの中で多くの方が舛成さんの話をしているのが特に面白かったです(笑))。改めてアニメを観直すと、色々と感じるものが増える様に思います。どうせ決定版としてのムックを創るなら、もう少し時間を掛けてでも本当に「おおっ!」と手にした人が感じられるものにして欲しかったな…と思いますが、一応は満足です(明らかに間違った部分が目に入る度に「うっ」と思う瞬間があるのはやはり残念ですけれど…)。
そんなこんなで手にした5冊。まだまだ「アイドルマスター」というコンテンツは元気だな、と確認出来たのは嬉しかったですね。気になるものがあれば手にしてみるのも良いのではないか、と思うものでした。
[2012.11.02追記]
誤表記の多かったファンブック「BACKSTAGE M@STER」、一迅社が自主回収・改訂することが発表されました。そんなことになるなら、初めからもっとちゃんとチェックすれば良いのに…と思いますが(苦笑)、対応してくれるだけでも有り難いです。いくら着払で良いとは言え面倒ではありますが…。それにしても、手にした皆さんの反響(というか声)というのが如何に大きかったか分かる出来事ですね。
http://www2.ichijinsha.co.jp/notice/2012/11/02/1395/
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