音楽

2018年3月24日 (土)

「every▼ing! Final Fantasia-Show 2017 ~Lesson 3 輝く未来へ~」Blu-ray発売

 昨年11月26日に中野サンプラザにて行われたevery▼ing!の卒業公演「Final Fantasia-Show 2017 Lesson3 ~輝く未来へ~」のBlu-rayが発売されました。

 Blu-ray化は卒業公演の中盤過ぎのMCにて発表された、参加していた側からすれば完全にサプライズなプレゼント。その詳細が翌月に発表され、受付開始後に即予約してから発売までの約3ヶ月を楽しみに待ち続け、とうとう発売日を迎えることとなりました。
 予約後に「抽選で10名にサイン入りグッズプレゼント」なる情報もプラスされましたが、まぁどうせ当たらないだろうし(苦笑)、特典欲しくて予約した訳ではないので気にしないことに。…勿論、当たって欲しいけど(笑)。

Img_4685s_2  発売日は祝日だったものの豊田萌絵さんのバースデーパーティに参加していたので、鑑賞するのは週末の休み。卒業公演後にも時折公演を思い出してはevery▼ing!の楽曲を聴きたくなってセットリスト順のプレイリストを何度も再生したくらいですから直ぐにでも観たいテンションではありましたが、折角なので色々と落ち着いた時ににしっかり鑑賞したいな、とタイミングを探していました。そして! ようやく! 鑑賞する瞬間がやって来ました!!
 あ、ちなみに普通にBlu-rayが届いただけなので、サイン入りグッズ当選とはならなかった様です…知ってた(涙)。

 このBlu-rayが発売される2週間ほど前に同じホリプロ所属の田所あずささんのライブBlu-rayが発売されたのですが、そちらは「ファンクラブ会員限定販売」であり、製造・販売が「ホリプロ」というインディーズ商品で、パッケージ仕様も簡素(ブックレット無し)だったことからも、今回のevery▼ing!卒業公演Blu-rayも同じホリプロ謹製なので似たような仕様かな?と開封したところ、こちらはしっかり目のブックレットが封入されていて嬉しい(^^)。映像も良いけれど、やはり瞬間を切り取った写真というのも良さがありますからね。商品型番が「ever-1126」というのもなかなか素敵(^^)。

 で、早速本編を鑑賞。

 公演から4ヶ月の間に沢山の想いが熟成されていたのでしょう。色々な箇所で直ぐに目頭が熱くなっていました。公演当日よりも表情や仕草が鮮明となり、より訴えかけて来る力が強かったからなのかもしれませんが、本番では目頭が熱くなってはいないところで熱くなり、目の端に涙を溜めてしまった部分では零れてしまう状態に自分でも驚きました。

 収録されている音(歌声、オケ、客席のコール)は丁度良いバランスで上手く纏めたな、という印象。映像は思ったよりもソフトな感じで、Blu-rayと考えると若干のもっさり感はあるけれど許容簡易かな?と(4Kへのアップコンバートとの相性かも)。カメラワークは特別不満は無いものの、特別「これは!」という部分や凝った演出をしている印象も無かったのは少し残念かも。でも全てにおいて「素材をそのまま届ける」という方向性なのかもしれないので、それはそれで良いかと。
 それはそうと、最も驚いたのは「本当にノーカット」ということ。歌やMCはカットしないだろうと思っていたものの、途中の映像部分の中で「ANIMAX MUSIX 2017」のevery▼ing!のダイジェスト部分は入れられるのかな…と心配に思っていました。しかしながら、それらも含めて本当に全て収録されていたのは特筆して良い部分かと。
 でも、自分の中で最も響き「伝説」として刻まれたのは、公演当日以上に喰らった「笑顔でサンキュー!」のステージ。「最後の1曲」として特別な想いがいぶちゃんにもエリイさんにもあったと思っていましたが、当日よりも歌が終わりに近づいて行くに従って「あぁもう直ぐ終わっちゃう」という気持ちが溢れているのを感じ(特に卒業証書を受け取る振付の辺りから)、最後の「ありがとう」の部分で二人が抱き合うシーンは3年半の活動で積み重ねた想いとお互いへの感謝の全てが、表情や頬を伝う涙から感じ取れてしまったのです。ライブ映像で感動して涙が溢れて来たことは過去にも何度かありますが、今回の「笑顔でサンキュー!」で感じたものは次元が違いました。だからこそ「伝説」として刻んでしまった。これは当日参加していない方が観ても何か伝わるものがきっとあると思いました。

 映像特典のいぶちゃん、エリイさんそれぞれ”だけ”を追ったカメラでのパフォーマンス収録は、まぁあくまで「オマケ」として観る分には良いかと思いますが、やはり「二人揃ってevery▼ing!だ」ということを改めて感じました(片方だけ観ていても物足りない)。ただ「あぁ、この時いぶちゃんはどんな表情だったんだろう」「この裏でエリイさんはどんな感じで歌ってるんだろう」という欲には応えてくれるので(収録が全曲で無いにしろ)オマケとしては嬉しいものでありました。あ、「ちゅるちゅるちゅちゅちゅ」の時、客席練り歩きで自分が映っているんじゃないか、と思ったのですが丁度人の影に隠れて映っておらず…。少し寂しさを覚えつつ、一緒に行った友人が映っていたのでちょっと悔しかった(笑)。

 ということで、every▼ing!の卒業公演の模様を余すことなくパッケージ化してくれたことが本当に嬉しく、何度も追体験が可能である幸せを噛み締めています。少しでも伝わるものがあれば…と感謝の気持ちを込めてこの投稿を残したいと思います!!(^^)

 完全限定生産でホリプロ通販でしか購入出来ないので、ご興味のある方は是非!

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2017年8月 5日 (土)

ミュージカル「Beautiful」鑑賞

Img_4196s  劇団主催の演劇・お芝居を鑑賞することはそれなりにあって(ここ数年はクロジの公演が開催されれば鑑賞している程度ではあるけれど)、そういった中でミュージカル風味のものはあっても、しっかりしたミュージカルというものは数える程しか鑑賞したことがありません。劇団四季などのミュージカルはCMやポスターなどで見かける度に興味は湧くものの、なかなか鑑賞には至らなくて…。そんな自分が最後に鑑賞したミュージカルは、帝国劇場で行われているミュージカルの定番「レ・ミゼラブル」で、2007年に行われた20周年記念スペシャルキャストを含んだ豪華な公演でした。この時のお目当てはコゼット役の菊地美香さんだった訳ですが(ジャベール役の鹿賀丈史さんやバルジャンの別所哲也さん等、本当に豪華な役者陣でした)、もうあれから10年。

 そんな10年経ったタイミングで、今度は水樹奈々さんが主演(平原綾香さんとWキャスト)のミュージカル「Beautiful」の公演が始まるということで、友人に誘われて行くことが決まりました。

Img_2904s  10年振りの帝国劇場ですが特別緊張することもなく(笑)、水樹さんのFC枠で獲得して貰ったチケットということもあって座席的にも全体が観やすく、更にはFCメンバーが多く鑑賞する回だった様で、終演後のカーテンコールでの水樹さんのちょっとしたはしゃぎっぷりがとても楽しく可愛らしく(笑)、公演内容の素晴らしさもあって「レ・ミゼラブル」の時よりも圧倒的に楽しかった印象が残りました(物語的にも当たり前?!)。

 水樹さん演じたキャロル・キングの半生をベースとした物語は、様々な新しい音楽が生まれていた1960年代からを中心に描かれた物語となっていて、彼女が出逢った個性的な人物たちや音楽を、テンポ良く分かりやすく演出し、1つの舞台上の仕掛けで他社多様な場面転換を可能にしていて自然に惹き込まれて行きます(自分が観に行っているクロジの演劇の舞台は正にこのタイプ)。観やすさという意味ではアメリカンホームドラマ的でもあり、生まれた1曲を歌い手に合わせて多様にアレンジして聴かせたり(原曲の歌詞をローカライズしているので耳に届きやすい)、観客を全く飽きさせない工夫に満ちていた気がします。公演時間の2時間40分(途中休憩20分込み)を全く感じさせないドラマでした。

 普段、ライブのステージやアフレコ現場で活躍する水樹さんを見たことはありますが、帝劇の舞台上でキャロルを演じる水樹さんは、ある意味で全く違う印象でした。渾身の演技…というよりも全力でキャロルに挑み、公演時間中は本当に本人になっていたと見紛うほどです。ミュージカルのステージでの芝居や歌は普段と違うことも感じられ、音楽に寄り添って生きるキャロルと、歌に寄り添って生きる水樹さんが重なり合う感覚もあって、とても印象に残るステージでした。

 先に触れたカーテンコールは、普通多くても3回くらいだと思うのですが、今回自分が観た回は6回以上!(笑) 鳴り止まない拍手に何度も何度も応えて、その度に出演者を全員舞台上に呼び込む水樹さんのはしゃぎっぷりはとても清々しく映りました。これまでキャロルだった水樹さんのステージが、このカーテンコールだけは水樹さん本人のライブステージの様に見えたというのも、かなり特殊な経験だったかもしれませんね。

 折角のWキャストなので、平原綾香さんの回も観てみたいと思いますが、今回のスケジュールでは難しいかも…(涙)。でも、また再演することがあれば是非とも鑑賞したい! そう思える良いミュージカルでした。FC枠でチケット確保をしてくれた友人と、素晴らしいステージを創り上げた関係する全ての方々に感謝!

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2013年12月29日 (日)

豊嶋真千子 20th Anniversary Party 『Machirin's Paradise!』参加

Dscf4229  豊嶋真千子さんを知ったのは「スーパーリアル麻雀PVI」の香山タマミ役。その後、「センチメンタルグラフティ」の杉原真奈美役を経て、音楽活動やラジオ番組に触れる機会があり、その飾らぬ人となりに惹かれて気に留める様になってから幾年。当時の声優さんの活動の中でも決して派手な方では無かったものの、そのファンとの距離感やお仕事への姿勢など、とても好感を持っていたとは言え、聴いていたラジオ番組が終わり、アニメ作品への参加も決して多いとは言えなかった豊嶋さんとの距離は疎遠になってしまうのが時代の流れ(最後に豊嶋さんを生で見たのは2004年12月26日に行われた下北沢でのライブでした)。それでも、豊嶋さんが地道に活動を続けているのはご本人運営のサイトにて確認は出来ていたので、常日頃からチェックする訳ではなかったものの、気が向いた時に足を運んではその日記に「変わらないなぁ」と微笑ましく思っていました。そういう意味では、明示的にファンを公言していなくとも、ずっと忘れないで心に留め続けていた私の中では稀有な存在と言える声優さんです。

 そんな豊嶋さんのブログをたまたまチェックしにいった今年の春。すると「けっこうマジなアンケート!!」という投稿があり、豊嶋さんの誕生日である12/28が土曜日ということを受けて何かイベントを企画したい旨が書かれており、「絶対とは言えないが極力参加する!」と表明させて頂いてから約5ヶ月。正式にイベント開催が決定し、私もチケット販売に間に合うタイミングで知ることが出来て晴れてチケット確保。後は当日の参加を確定させるだけとなりました。よくよく考えると、事前にイベント開催を知れたこと、開催決定を知れたこと、そしてチケット販売タイミングを逸しなかったことなど、私としては不思議な”縁”を感じてしまいます。

 そうこうしているうちに、イベントの日が近づいて来ました。少しずつ豊嶋さんから情報が解禁され、トークコーナー用のメール募集はまだ良かったのですが(当時書いた感想が自分のサイト上に残っていたので、とても書きやすかったです。こんな時のために残すって大切だな、と実感)、「予習しておいて」と知らされた楽曲に度肝を抜かれました。割と豊嶋さんの歌う楽曲群は漏らさず手にしている自負があった私なのですが、昼の部、夜の部共に予習曲が手元に無いどころか存在すら知らないという事実…(汗)。とにかくCDを探し集めて(まさか「夏祭りこども音頭ベスト」なんて手にすることになるとは(笑))、何とか当日に間に合わすことが出来ました。

 そうして迎えた当日。楽しみである事は間違いないものの、微妙な緊張感もある何だか不思議な感覚。一番近いのは久し振りに参加するクラス会的感覚かな?(笑) 特に昼の部は当時の「ラジオ」が中心になるために、それ程熱心なリスナーではなかった私としてはどのくらい楽しめるかが未知数だったので、その点は唯一不安な点でもありました。
 会場となる御茶ノ水KAKADOは初めて行く場所ではあるのですが、以前出向していた勤め先や客先が目と鼻の先にあったこともあって、良く知っている場所。開場30分近く前に到着するとそれほど人が居なかったのですが、場所の関係で散らされていた様子。物販をどうしようか考え、取り敢えず保留して神田明神近くの公園で小休止した後にまた会場へ戻ると、丁度入場待機列が形成され始めたところだったのでそのまま列に。

 会場に入ると小さなライブステージがあり、掻き集めて来た丸椅子や箱椅子が並んでいました。座席数として10人5列+立ち見10人の60名でギッシリな会場は、最近ではなかなか味わえなくなった距離感。そのスペースの中に壁際は物販コーナー、後方にバーカウンターという、本当に小さなライブハウスでした。

 開演時間14:00丁度に場内暗転、アナウンスが流れて我らが豊嶋さん(以下、敬意と親愛を込めて「まちりん」で統一(笑))の入場! 2階に繋がる階段から降りて来たまちりんは、ふんわりとした紺色のワンピースに身を包んでいました。私としては9年振りに見る”生”のまちりんは、より大人っぽく綺麗に映ってちょっとドキドキしました。挨拶するまでは緊張が見て取れたまちりんですが、温かく迎えられて和んだ空気にプラスして懐かしい顔ぶれにも出会えたからか一安心といった様子でした。

 間もなく始まるトークコーナー。事前募集していた「思い出」「わたしの今」「ラジオあるある」の3コーナーが主軸なのですが、これが予想していたよりも凝ったコーナーになっていて、これは参加した皆さん驚いたのでは?と。
 普通に届いたメールを中心にトークが展開するのかと思いきや、今回メールをくれた人が当時ラジオ番組宛てに送ってくれたハガキも併せてプレイバックするという、読まれた側の気恥ずかしさが伴うものではあっても(当時中学生だったリスナーも、今や30歳くらいですから、気恥ずかしいのは当然ですよね(笑))、その時間の経過すらもコーナーの味付けにしてしまう企画力に感心しました。何より、当時のハガキがちゃんと保存されているだけでなく、その人のハガキを探したというのが恐れ入りましたね。ちなみに、私もありがたい事に採用して頂きましたが、当時は然程ハガキを送っていなかったので助かりました(笑)。
 その他では、コーナーの初め、BGMが指定場所と違う使われ方をしたので、まちりんがそれを駄目出しして卓上ベルを鳴らしたりする様も当時を彷彿させるプロデューサー感があって、そういう変わらぬお姿を見ることが出来たのはとても嬉しかったです。更には、1名様への抽選プレゼント(声優グランプリ誌上で限定通販されたまちりんのテレカ2枚組)を選ぶ際、引いた1枚が白紙だったという、なかなか狙ってやれない事をやってのけてしまうという、まちりんに対して誰もが「流石、持ってますねぇ!」と思った瞬間にも立ち会えたことも嬉しかったです(笑)。
 結局、メールの量からも「トークコーナーは短くなるかも…」といった危惧もあった様ですが、気が付けば時間が足りなくなりそうで巻いたりしたくらいでしたし、十分楽しめる量だったと思います。

 トークコーナーが終わるとミニライブのコーナーへ。ラジオ番組のテーマソングを中心に披露した中、予習依頼のあった「TV Game Radiond」も勿論披露。ちょっとした振り付けレクチャーもあって、皆で楽しみました(まちりん曰く、「予想以上にみんながやってくれて嬉しかった」とのことです)。まちりんの歌で私のベスト3に入る「Earthly Paradise」もアコースティックVer.で披露してくださったのも感動的でしたが、まちりんの歌声が、割と音頭向きだな、と思ったりしたのも新たな発見でした(笑)。

 まちりん初となるチェキ会は、終始和やかな雰囲気で進行。「撮影に使うファーを家に忘れて来た」と言っていたまちりんですが、結局何かしらの手段でファーが間に合った様で、ちゃんと予定通りの恰好で写真に納まることが出来たみたいです。撮影の前後でまちりんと直接話すタイミングがあって、思い思いのトークも楽しんでいた様です。私は大した話は出来ませんでしたが、とても温かな時間でした(チェキの写りはもう少し何とかしたかったかな…(苦笑))。

 昼の部が終わってから夜の部まで2時間ちょっとの間が出来てしまったので、近場のファミレスにて時間潰し。会場に戻る頃には外は真っ暗。15分前くらいに到着すると、既に入場待機列が形成されていたので、そのまま列に合流。間もなく入場となりました。

 昼の部よりは20番くらい早い番号なので、もっとステージ近くに寄れるかな?と思ったら、何故か全く同じ場所。元々ステージに近いこともあって特にそこに不満を持つことはありませんでしたが、オールスタンディングだと思っていたら昼の部と全く同じ椅子配置であることに少し動揺(笑)。ということは比較的静かめのライブになるのかな? 何が唄われるのか、どんなステージになるのか、ペンライトは使うべきか否か、そんなことで頭が一杯でした。

 昼と違って5分押しくらいで始まった夜の部は、開幕ナレーションは昼と同様ながらも白いドレスに身を纏った天使が如く輝くまちりんの眩しさに、昼とは違ったドキドキが生まれていました。総立ちになるかと思いきや、昔の様に乗って良いものか、取り敢えず座ったまま乗るべきか…、周囲もそれを模索している様に感じられましたが、1曲目から私自身の予想以上に盛り上がれていた様に思いました。身体が自然に動き、自然に入れられるコールやハンドクラップ。9年前に参加したライブと違うのはペンライトの文化が育っていたことと、私自身のライブに対する姿勢。特に後者は大きな違いであり、周囲と一体となってその場を創る喜びに、会場の大小は関係ありませんでした。

 2曲目からはまちりんの合図もあって結局総立ち。ここからだんだんと当時っぽくなっていく気持ち良さを感じました。これは周囲も同じ様子で、コールを入れると「みんな覚えてるなぁ!」と嬉しそうに笑っている人も多く見受けられました。それが更に楽しさを加速して行き、知らないうちにブランクなんか無かった様な、しかも9年前の文化を感じさせつつ、今のスタイルも組み込まれたハイブリッドなステージは、懐かしさと嬉しさと楽しさと新鮮さが同居したようなふわふわした感覚の空間でした。

 アルコールが入った上に気持ちが乗ったからか、ともすれば度が過ぎて迷惑に感じるかな?と思う人も居ましたが、その楽しさが独りよがりでないことや、皆で楽しみたいと思う気持ちがその根幹にあるからこその久し振りに弾けられたという感覚が伝播したからなのでしょう。不思議と全然迷惑に感じることもなく、寧ろこちらも楽しさを引っ張ってもらった感覚すらあるくらいでした。この感覚は、同窓会的な集まりである今回ならではの感覚でしょうね。古巣、と言うほどその空間に懐かしさを覚えるものが無い私ですら、古き良き時代を垣間見た気がします。それは、その会場の空気を生み出す大元であるまちりんの歌声と、楽曲そのものにあったのは間違いありません。

 ライブ前にまちりんの楽曲を全部集めて(集めたつもりで)ずっと聴いていたのですが、そこで感じた「最近の楽曲には無い素直さ」「歌唱技術では補えない、気持ちが入ることで形となった表現」など、心が動かされる瞬間がありました(本質的に時代を超える良さがあると感じる)。近年ここに近しいものを感じたのは中村繪里子さんの歌やステージであり、思えばお仕事に対する姿勢や思いが結構似ているな、と感じます。中村さんの歌に感じた「良さ」は、以前まちりんの歌に感じていたそれと同じなんだな、と気付いた時に自分の中にストンと落ちるものがあり、それがまちりんに繋がったのがとても嬉しかったです。

 話が逸れましたが(汗)、まちりんのステージでのパフォーマンスは勿論ブランクがあったのは間違いないのですが、その中では想像以上の仕上がりで、声の伸び(前半よりも後半の方が良くなっていた)、安定感、何よりもなかなかに凝った振り付けは、「みんなに楽しんでもらいたい」というまちりんの気配りの賜物であり、歌詞飛びがあったりするのも関係なく(笑)、そんなところも含めて今も変わらぬ”等身大の豊嶋真千子像”が眼前に広がっていたことが(本当に良い歳の重ね方をしたな、と感じられる)最高の喜びでした。

 途中、課題曲であるシアワセ大将のクラップ指導があったり、サプライズのバースディケーキ登場&ローソクの火吹き消しもあったり(特別指示があった訳でないのに、自然と合唱した「ハッピーバースディ」の一体感)、リリースされた楽曲の当時をちょっと振り返ったり(初めて作詞した「自分のいちばん」、発売イベントのサンシャイン60噴水広場、Radish Roxsがあまり売れなかったこと、GIRLS BEでの桑島さん、「シアワセ大将」の水樹さんと有島さん等)、大宮ソニックでの「センチメンタルグラフティ」を彷彿とさせた「想い出を止めたままで...」の披露(ラストの溜めは、オケでは無理でしたが…)や、癒しの空間となった「Steeple Angel」など、名曲のオンパレードとなった夜の部は、アンコールも含めた2時間弱のライブとして、最高の時間を共有することが出来たと思います。知らない楽曲も2曲くらいありましたが、場の雰囲気とノリだけで気後れすることなく楽しめてしまったくらいですから(笑)。

 昼、夜と参加して「またこんなイベントが催されたら良いな」という気持ちが確かに残っていたので、その証として保留していたグッズを購入(まちりんオススメの白の3点セット)。丸々1日参加となった「Machirin's Paradise!」も閉幕となりました。

 最後の「私はマチコ」で弾けるまちりん(今更ながら「私はマチコ」をまちりんが引き継げた奇跡に感謝!)、アンコールの選曲の想いを語りながら思わず涙ぐむまちりん、アンコールが終わった後、退場するまちりんを見送る鳴り止まない温かな拍手とみんなの満面の笑顔に胸が一杯になって大泣きするまちりん…。開催するに当たって色々な事があったと思いますが、こうして大成功と言える内容でエンディングを迎えられたことは本当に良かったです。偏に、まちりんが歩んで来た結果が為し得たことであり、全てはまちりんの”感謝を忘れない姿勢”が繋いだ笑顔なんだと思います。まちりんの涙を見て、これまで決して熱心に応援して来たとは言えない私でも、誇らしく思えたくらいです。これからも私に出来ることは少ないでしょうけれど、こうした催しやブログやTwitterへのコメントなども含めて、ずっと気に掛けて行こうと改めて思えた今回のイベント、参加出来て本当に良かったです。こうした時間がまた共有出来ることを祈っています。

 参加した皆様、携わったスタッフの皆様、そしてこうして企画から開催まで漕ぎ着けてくださった豊嶋さん、本当にお疲れ様でした&最高の時間をありがとうございました! 次回もまた笑顔でお逢いしましょう!

■付録:覚えていないけれど(汗)記憶の(曲も足りない)セットリストからまちりんが公式発表してくれたので訂正したセットリスト(笑)

 ○昼の部

  1. SURVIVAL GAME
  2. あの場所から
  3. TV Game Radiond
  4. Earthly Paradise (アコースティックVer.)

 ○夜の部

  1. ami
  2. ロックンプリンセス
  3. 自分のいちばん
  4. Set Me Free
  5. Way to go!
  6. Let's go
  7. 風の見える日
  8. 想い出を止めたままで...
  9. シアワセ大将
  10. Steeple Angel~とんがり天使~
  11. 知ってたよ
  12. Way to Love
  13. GIRLS BE...
  14. LOVE SHAKER
  15. 私はマチコ

 (アンコール)

  1. only destiny
  2. 未来へ吹く風

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2013年11月24日 (日)

「NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013+」ライブビューイング

 急遽参加が出来なくなった友人の代わりに水樹奈々さん初の海外公演「NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013+」のライブビューイングに参加して来ました。割とギリギリまで行く調整が出来るかどうか分からなかったのですが、何とかなりました。チケットを無駄にすることなく行けて良かったかと。

 ライブビューイングは9月の「アイドルマスター8周年記念ライブ 幕張公演」で初体験し、聞いていたよりはライブ参加感のある(ビデオ上映を観ている感覚とは違った)楽しいものであったことから、今回の参加もその時の経験を活かした装備(っていう程大仰なものではありませんが)で現地入り。どちらかと言えば、問題なのは装備よりも自分のテンションと学習不足の方…。1月に参加した「LIVE GRACE -OPUS II-」はある意味惨敗だったので、「次に参加する時は目一杯楽しめるレベルに!」と決めていたにも関わらず、今回の様にふと湧いた状況には勿論非対応。結果的にはまたもや自分の弱点をさらけ出すことと相成りました(苦笑)。それもそのはず、1月にライブ参加して以降、水樹さんの歌からはずっと離れていましたからね(「アイマス」と「プリキュア」しか聴いていない状態(笑))。

 開演30分前に会場(シネマサンシャイン池袋)に到着し、館内に入ると驚いたのがその小ささ。もっと大きなスクリーンがあてがわれると思っていたので、想像よりも小さいキャパでのライブビューイングには「えっ?」と思ってしまいました(会場が違うとはいえ「アイマス」の時よりも小さいと思わなかったので)。
 着席してから30分は他のライブビューイングに関するCMが流れているのを眺めていましたが、今は多くのアーティストがライブビューイングを開催する様になったのだなぁと改めて思いました。会場に行けるに越したことはありませんが、時間を共有して多くの人と一緒に楽しめるという意義はライブビューイングも同等だと思うので、チケットも安く近場で楽しめるのは嬉しいですね。今回の様に海外公演だと特にそう思います。

 開演定刻18:00を過ぎても始まらない状況は海外公演だろうと関係なく(汗)、10分くらい押しての開演となりました(回数は少ないながら、これまで私が参加した水樹さんのライブが定刻開演した覚えが無いのでここは改善して欲しいかな)。

 開演したのは良いものの、のっけから自分の中に根付いていない曲で始まってしまい、正直微妙なテンションでスタート(苦笑)。次は知っているし好きな曲が来て、明らかに気おくれしていた気持ちを一気にフルブーストへ。そして知っているつもりだったのに思ったより中途半端になってしまったり、またフルブーストしたり…の繰り返しで、心底楽しめたとは到底言えない状況に自分でも苦笑することしきりでした。それでも、フルブースト出来る曲が半分近くはあったので、そういう意味では全体として見れば楽しめたと思います。

 やはり、自分の好みに寄っている「Get my drift?」や「純潔パラドックス」、純粋に楽しい「Lovely Fruit」「DISCOTHEQUE」、会場が1つになれる「POWER GATE」「ETERNAL BLAZE」、初体験ながらも掛け合い(というより一緒に唄っている様なもの)が楽しかった「Preserved Roses」「革命デュアリズム」、聴けて良かった「愛の星」など、1月のライブで弾け切れなかった分は取り戻せるくらいに、ライブビューイングとは言え汗を掻きました(笑)。

 改めて思ったのは、水樹さんの楽しそうな表情と熱い歌唱、チェリーボーイズのレベルの高いパフォーマンスに会場が湧いているのが感じられること。そして、水樹さんの書いた詞は真っ直ぐに心に入って来るということ。水樹さんの歌唱は、いつでも「届けよう」という気持ちに溢れていること。その根幹に感謝があること。改めて、ファンとは言えない私ではありますが、応援する気持ちは持っているし、人としても好きなんだと思えたのは嬉しかったです。
 今回、初の海外公演だった訳ですが、挨拶や感謝をキチンと現地の言葉で気持ちを伝えようとしている姿勢はとても良かったですし、特にアンコール最後の「深愛」では歌詞の一部を台湾語で唄ったりするところは「おぉ」と思いましたし(思ったより短かったのは残念)、それに応えた観客席側から自然と湧き起る「POWER GATE」の合唱(初日は「SUPER GENERATION」だったそうです)。そのサプライズに更なる返しを用意して、「innocent starter」をイタルビッチとトムくんによるアコースティックバージョンで披露してくれたことなども、感謝の現れの最たるところだと感じています。

 約3時間に及ぶ公演でしたが、大きな会場でのライブでなかったことで着替えの繋ぎなど凝ったことが仕掛けられなかった中で、上手く構成して飽きさせない工夫が出来ていたからか、全然「間」を感じることなく楽しむことが出来ました。今回の公演に関する密着取材の模様が12/30に放映されることや、公演のDVD&Blu-ray発売決定、2014年台湾公演開催決定など嬉しいニュースも発表され、充実した時間だったと思います。

 次に参加する時は、今回の反省を活かして目一杯楽しめる様にしたいな、と思います。参加された皆様&携わった方々、お疲れ様でした!

■付録:セットリスト(確認済)

  1. Gimmick Game
  2. Lovely Fruit
  3. POP MASTER
  4. COSMIC LOVE
  5. Love Brick
  6. Get my drift?
  7. 純潔パラドックス
  8. BRIGHT STREAM
  9. Happy☆Go-Round!
  10. DISCOTHEQUE
  11. POWER GATE
  12. Naked Soldier
  13. 革命デュアリズム
  14. Vitalization
  15. Preserved Roses
  16. ETERNAL BLAZE
  17. 愛の星
(アンコール)
  1. SCARLET KNIGHT
  2. SUPER GENERATION
  3. 深愛
(Wアンコール)
  1. innocent starter

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2013年11月17日 (日)

「中村繪里子 Anniversary Live ら▽ら☆ら♪なかむランド~Love▽Laugh☆Live♪~」参加

Dscf4216 今年の5月に行われた中村繪里子さんの2nd.ライブから半年。1st.ライブは落選となり行けず、2nd.は晴れて参加出来たものの周囲のテンションに当てられてか、自分自身として全力で楽しむことが出来ずに心残りとなり、3rd.の参加は正直迷ったのですが、自分の中のしこりを残したくなかったので参加を決意。2nd.のBlu-ray購入時の先行申込にてチケット獲得が叶い、晴れて当日参加することとなりました。

 3rd.に向けて万全の準備をするつもりであったのに、ライブに合せた3rd.アルバムの入手が開催3日前となったり、快復に向かっていたものの体調万全とは言えなかったり、ライブ当日の朝に急に腰が痛くなったり(これが一番危険)、思い描いていた万全さは微塵も無く(汗)、それでも当日を迎えたからには全力で楽しむしかありません。それが至上命題である今回、もう逃げ道はありません。

 本当は物販から参加して色々購入したかったものの、予算の関係と腰の痛みの回復に努めることで参加を断念。パンフレットだけは最低限手にしたかったので、参加する友人に頼んで別行動。開場時間30分前会場到着を目指すことに。

 会場となる品川ステラボールは初めて行くところではあるのですが、品川プリンスホテルにはセミナー参加で足を運んだことがあるので見知ったところではありました。
 到着した頃にはまだ物販が行われており、締め切る丁度前くらいの時間だったので、購入したCDとブックレットの交換対応を行って頂けたので、後は開場を待つばかり(直前に公式サイトに足を運んだから交換対応について偶然目にすることが出来ましたが、恐らく告知後に購入したにも関わらず修正前のものが送られて来たのは問題かと。この辺りは告知方法も含めて配慮が足りないかな…と思う部分もありますね)。

 2nd.ライブの時は渋谷O-EASTだったので、待機スペースが極少であることからも人が溢れやすいのですが、今回の品川ステラボールは敷地内と言える場所なだけに、人が多く居ても邪魔になりにくいのは良かったです(車が通らないのが良いですね)。逆に言えば、そんなことを感じるくらいに多くの方がこのライブに集まっていることを認識し、嬉しくなる自分が居ました。2nd.の時の様に気後れすることもなく、純粋に楽しみで居られる自分の今の心境に「今日は大丈夫」という安堵も感じました(笑)。

 ほぼ定刻通りに入場が開始され、整列もそこそこに厳密に整理番号順に並ばせることもなく割と大雑把に入場させていたものの、特に混乱も無く(?)会場内へ。1ドリンク制でありながら全てペットボトル(アルコール無し)というのも珍しかったです。整理番号が300番台後半ということで然程前ではないと思ったのですが、思ったよりも舞台が近く感じられる位置に場所を確保。列数にして6列くらいでしょうか。視界的にも特別遮るものもなかったので、肉眼でステージ上の中村さんの一挙手一投足を観られそうであるのは良かったです。既に400人くらいは入場しているであろうに場内に余裕を感じるのですから、品川ステラボールの収容数を改めて「大きいな」と思いました。当日券こそ出たものの、多くのファンが中村さんの晴れ姿を観て、一緒に楽しむことが出来る機会に恵まれたことは本当に喜ばしいことです。

 陣取ったのが開場後30分ほど経った頃で、それから間もなく諸注意を兼ねた”園内放送”が流れ始めました。最初は生放送だと思いましたが、場内の歓声を拾わなく淡々と進む感じが録音であることを認識させ、大きく湧くことはありませんでしたが、”園内放送”をしっかり意識させつつもいい感じにジョークが入った(「音の出るもの」の中にキッチンタイマーやカラータイマーが含まれている(笑))「なかむランド」らしい演出になっていました。

 開演定刻17:00を迎え、会場の準備具合を確かめる様に掛け合いを始めた後、「中村繪里子 Anniversary Live ~ら▽ら☆ら♪なかむランド Love▽Laugh☆Live♪~」の開”園”です!

 開幕は主題曲「プレイヤ」で来るかと思いきや、遊園地のテーマ曲「ら▽ら☆ら♪なかむランド」でスタート! 明るめの赤い衣装(しかもホットパンツ)を身に纏い、おみ足眩しいアクティブな出で立ちで登場した中村さんの弾ける笑顔に反応し、会場側のボルテージものっけから最高潮。無事に自分も最初から波に乗ることが出来て、後は流れに空気に身を任せるのみ。中村さんの想いと、それを受け止めた”なかむランダー”の想いは最初から1つになっていた様に感じます。その心地良さは、「アイドルマスター」のライブとは異なる温かさがありました。

 あまりにしっくり来るオープニングに続くは「Party☆Time」「Neutral」。もう皆で楽しもう!という空気に溢れて、もう理屈抜きに「楽しい!」と思うことしか出来なくなりつつありました(笑)。オープニングを駆け抜けた後は、幸せと笑顔の遊園地「なかむランド」の名物アトラクションを巡るツアー。その合間に「中村繪里子 生誕祭」を挟み、笑いあり、涙ありの3時間半は、「ここに居られて良かったな」と心から思える、キラキラした時間でした。恐らく、私自身が2nd.を全力で楽しんでいたとしても、3rd.で感じた感動は別次元のものだった様に思えます。それだけ、終始笑顔に溢れたステージであり、中村さんの全身から溢れる楽しさ、嬉しさ、そして感謝。声援を受けて何倍もの力に換えてパフォーマンスする中村さんの姿は、単独ライブであるからこそ際立っていますが、ステージ上の中村さんはいつも等身大の”中村繪里子”そのものなんだな、と強く感じました。「アイドルマスター」で天海春香を演じ、ステージでリーダーをしている時も、「ラジオdeアイマSTAR☆」で卒業する時に語った想いも、今回のソロライブで発していた全ての感情とリンクします。そんな中村さんだからこそこれだけ多くの人を笑顔にし、気持ちを1つに出来るのだなと思いました。それが顕著に現れたのは、今回のアンコールステージでした。

 今回のライブは、アトラクションとしてスピード感重視の「ゴーカート」、気持ちの渦でもある「コーヒーカップ」、生誕祭をメドレーで彩る「パレード」、終わりが近づく中、アコースティックでゆったりした気持ちになる「観覧車」、そしてお見送り…と、構成的には前回と大きく変わらない部分もあるのですが、圧倒的に流れが綺麗に感じました(セットリストの妙なのかも)。感情の流れの気持ち良さとでも言うのでしょうか、素直に胸に響く演奏や歌、そして合間に語る中村さんの言葉。この1年で色々なことを取り組んで形にして来たからこそ、この時間があるのだと思えるものばかりでした。逆に1年でここまで辿り着いたのだな、と驚かされます。

 「生誕祭」ではシーサイドコミュニケーションズの植木氏との不思議なかみ合わせトークで楽しませてくれました。その中で中村さんの誕生日を一足早くお祝いするコーナーにて、「ハッピーバースデー」の合唱中にロウソクの火が空調の風で消えてしまう(唄い終わる前に急ぎ着火して間に合わせる)といったハプニングもあり、忘れられない光景が展開されました(笑)。恒例となった手作りメダルのプレゼントコーナーもあり、チケットの半券番号の抽選で危うく当選しそうだったのも良い思い出です(?)。
 衣装替えの時間に流された「なかむランド」の1年間をダイジェストVTRでは、最初のCDのレコーディングや1st.ライブのリハーサル、舞台裏、2枚目のCDのレコーディングや2nd.ライブのリハーサル、舞台裏、3枚目のCDのレコーディングなどの映像が流されて、たった1年の中でこれだけ濃密に感じられる「歴史」があった事に感動しました。自分で振り返る1年と比較するとそれが強く感じられます(私も2013年は別の意味で濃密でしたが…(汗))。その後、衣装を替えて登場した中村さんは可愛らしい青を基調としたドレスを纏って登場し、前半の赤とは対照的な雰囲気は中村さんの魅力を別の角度から表現していた様に感じました。

 「アンコール」では、これまでの「なかむランド」のCD3枚の主題曲を連続披露。「プレイヤ」「誰かのメロディ」、そして「ココカラ」。本編のラストが「Endless Dream」で終わり、「プレイヤ」を最も楽しみにしていた自分としては、アンコールがあるならば確実に唄われるであろうこの曲を意識し、実際のアンコール1曲目に来た時に「来た!」と思うと同時に、「そういえば、主題曲は1つも唄われなかった様な…」と思いました。次に流れたのが「誰かのメロディ」だった時に、ラストが「ココカラ」であることを確信しました。

 「ココカラ」を唄っている時に、中村さんは色々な事を胸に唄っているのが分かりました。想いが大きく強過ぎて声を詰まらせる時がありましたが、その瞬間会場に居る全員が「baby can't stop your heart it's all right」と歌をフォロー(誰からも何も合図があった訳でもないのに)。元々、そこはコールとして入れても良いところではありましたが、その瞬間に「皆の想いは1つなんだ」と胸が熱くなりました。その後は全員で合唱する「ココカラ」となり、皆で1歩を踏み出すことを覚悟した様な、そんな錯覚すらあったくらいでした。

 ライブ開演前は「中村繪里子 Anniversary Live」というタイトルに、「中村さんの誕生日祝い」と「ソロ活動1周年」を含んだものであるとしか考えていなかったのですが、最後に「ココカラ」が流れた時に、「この瞬間から次の一歩を歩みだすんだな…」と思ったら、単なる「記念ライブ」という意味だけではなく、次のステップへ進むための覚悟と意思表示、それを確認する場だったのかな、と感じました。次のライブやイベントの告知がなされずに幕を閉じたこともその証だった様に思います。中村さんが語った「沢山の笑顔に逢えるこの場所に、また連れて来てください!」という想い、会場の誰もが受け止めたことと思います。

 最後まで感謝の思いに溢れたステージは、中村さんが全ての観客と目を合わせる様に隅々まで見て挨拶をして、舞台から去るその瞬間まで温かくキラキラしたステージでした。その後にスクリーンに流れるスタッフロール。そこで流れる「ら▽ら☆ら♪なかむランド」に、これまた誰もが一緒に歌い出す。みんなの感謝を「なかむランド」園長である中村さん、熱い演奏でサポートしてくれたポックルズ、携わったスタッフの皆さんに届ける様に唄うその光景はとても印象深いものがありました。

 基本的に「アイドルマスター」を中心に応援する私としては、個人活動を深く追うことをしない様にしているのですが、今回の中村さんのライブを体験して、「またこんなステージに逢いたいな」と思う自分が居ました(感覚的には「アイドルマスター」の5周年ライブに近い)。なので、次回開催された暁には是非とも参加したいな、と思います。その時は肩身の狭い思いをしない様に(汗)、ライブグッズの1つくらいは買いたいものです(笑)。そして、もっとライブで全力が出せる様に楽曲群を血肉にするべく聴きこみたいと思います(今回は全力が出せたと思う反面、「アイドルマスター」のライブを自分の全力と考えるとまだまだ不足していると痛感したので)。

 取り留めなく所感を綴りましたが、一言で言えば「楽しかった!」です(笑)。そして「記念すべきこの場に立ち会えたことは本当に良かった」ということです。この素敵なステージを創り上げた園長・中村繪里子さん、熱いパフォーマンスで盛り上げてくれたポックルズの皆さん、睡眠時間を削って奔走してくれた植木プロデューサー、携わった全てのスタッフの皆さん、そして会場に集まった全てのなかむランダーの皆さんにお疲れ様でした&ありがとうございました!

【付録:かなりおぼろげながらのセットリスト】

  1. ら▽ら☆ら♪なかむランド
  2. Party☆Time!
  3. Neutral

    【アトラクション】ゴーカート
  4. milky way
  5. Physical!
  6. 星屑スナイパー

    【アトラクション】コーヒーカップ
  7. Rustic Smile
  8. Ever Growing

    【特別イベント】中村繪里子 生誕祭~パレード(メドレー)
  9. キミノツバサ ~ 見えない星 ~ Luminous ~ eternal Sign ~ 花 ~ 2 of us ~ Jewelry Smile ~ Bye-bye Good-bye

    【アトラクション】ジェットコースター
  10. Missing
  11. ハルカな場所へ
  12. now's the time
  13. てのひらのLOVE&PEACE

    【アトラクション】観覧車(アコースティック)
  14. 約束の木の下で
  15. 君に逢いたくて

    【お見送り】
  16. Endless Dream

(アンコール)

  1. プレイヤ
  2. 誰かのメロディ
  3. ココカラ

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2013年11月14日 (木)

「中村繪里子 Anniversary Live ら▽ら☆ら♪なかむランド~Love▽Laugh☆Live♪~」CD到着

Dscf4217 中村繪里子さんの3rd.ライブが近づく中、Twitterでは新曲についてのつぶやきも見かけたものの、それらが収録されたCDの発売アナウンスが全くなく、「今回はライブ前に新たなアルバムの発売は無いのかなぁ…」と思いつつ、ここ最近の忙しさも手伝ってそのまま放置していた11月のある日。そのライブに行く友人との会話の中で中村さんの話が出た時に、「そういえば今回はアルバム発売されないんですかね?」と話すと、「えっ!?もう発売されていますけど」との回答が(汗)。

 シーサイドコミュニケーションズからのメールマガジンは斜め読み程度でも目は通しているので気付くはずなんだけれどなぁ…と思いつつ、もうライブまで日が無いので即注文! 11/9(土)に注文したので週明けに直ぐ発送されれば11/12(火)には聴けるだろう…と思ったら、受け取れたのはその翌日。ライブまで3日くらいしか聴ける期間がない!!(汗) それでも、2nd.ライブを全力で楽しみきれなかった私としては全力で楽しむを出すことが今回の至上命題。その為には残された3日間で今回の新譜を中心に3枚のアルバムを徹底的に聴くしかありません。

 前回CD付特別盤を注文し、それがなかなかの仕上がりで印象が良かったので、今回も同様にCD付特別盤を注文(ジャケットの好みとも合致)。FM番組”風”の楽曲解説はとてもいい雰囲気で楽曲と併せて堪能出来るので、単純に曲を聴くだけよりも、込めた想いを受け止めてから2回目を聴く楽しみが追加されて深く味わうことが出来るのが良いですね。1曲1曲を大事に創っているのが分かるので、聴き方も自然と丁寧になります。

 今回、3rd.ライブに向けて作られた10曲の新曲たちは、これまでの2枚と比べて「テーマがハッキリしている」という印象を受けました。前作2枚は可能性を模索している感もあり、多種多様で意外な面も味わえる様な満漢全席的アルバムだったものが、今作は「中村繪里子」その人という括りを外しても、アルバムコンセプトを感じる纏まりがあった様に思います。

 アルバムの顔と言える1曲目「プレイヤ」はこれまで同様、ある意味「主題曲」とも言えるものでとても心に響く1曲として仕上がっていました。「Play」と「Pray」を掛けた想いを紡ぐ歌詞はこれまでの楽曲の中でもストレートに「良いなこの曲!」と感じられました。秋の物悲しさも感じ、リリース時期に合った雰囲気も印象的でした。
 続く”星”、”夢”、”笑顔”といった輝きを彷彿させるキーワードが曲名に含まれた「星屑スナイパー」「milky way」「Endless Dream」「Rustic Smile」、そこから橋渡される”いつまでも”を受け止めて前向きな「Ever Growing」、みんなで楽しむ「Party☆Time」、集大成「ら▽ら☆ら♪なかむランド」、それらを”未来”や”約束”に着地させる「約束の木の下で」「ハルカな場所へ」と、聴く側の気持ちの流れもとても心地良く受け止められた1枚でした。

 中村さんがソロ活動を始めて、初のアルバムを発売してから1年。手探り感も薄れて、自信も垣間見える仕上がりは素直に「凄いな」と思います。特にタイアップなどもせずに、自分の名義においてやりたい事を真摯に真っ直ぐ取り組み、沢山のことを受け止め積んで来た結果が聴き手にも伝わって来ることに驚かされます。
 「アイドルマスター」において”天海春香”というキャラクターの歌とは違う、”中村繪里子”本人が表現する世界は、当初想像していたよりも大きな広がりで魅せてくれた様に思います。歌の安定度や表現力も上がり(ファルセットやロングトーンなども綺麗に伸びる様になりました)、魅力の詰まったアルバムに仕上がっていました(前2枚の様な攻めてる感がもう少し欲しかったと思うのは贅沢ですかね?(笑))。

 ライブまでの残り時間、前作2枚も含めてしっかりと受け止めたいです。勿論、ライブが終わっても楽しみたい1枚です。

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2013年10月12日 (土)

日本BGMフィルハーモニー管弦楽団 旗揚げ公演

Dscf4200 これまでゲームミュージックをオーケストラが演奏する、という機会はそれなりにあって、その多くは国民的ゲームとして名を連ねる「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」をタイトルに掲げるコンサートが代表的なものだと思います。それら”有名なゲーム”は、一般に馴染みのあるソフトであるものの、私自身は特別思い入れも無く、もっと他に「オーケストラで聴きたい!」というソフトがあっても、ネームバリュー(=集客力)ということを考えると実現は難しいだろうな…と、有名ゲームのオーケストラ公演を目にする度に、そんな寂しさを覚えて幾年。その中で、目に留まった1つの耳慣れぬ管弦楽団、それが”日本BGMフィルハーモニー管弦楽団”です。

 「ゲームミュージックを演奏するプロの管弦楽団」という、今までの様なアマチュア規模や、有名ゲームのオーケストラコンサートという括りではなく、「ゲームミュージック」であればどんな作品にもスポットが当たる。そう思うとワクワクが止まりません。そんな管弦楽団の旗揚げ公演が行われ、その演奏プログラムに「グランディアのテーマ」「組曲ファザナドゥ」「交響組曲アクトレイザー」など、私個人としても垂涎の曲目が目に留まり、平日開催とは言え何としても駆けつけなければ!ということで、チケット手配。何とか、当日無事に参加することが出来ました。

 会場となる「かつしかシンフォニーヒルズ」は初めて足を運ぶ会場で、青砥自体は友人宅があることもあって馴染みのある駅ではあるのですが、コンサートのために訪れるというのは結構新鮮でした(笑)。
 会場に到着して入場すると思っていたよりも大きく立派なホールで、「モーツァルトホール」という名に恥じない目の前に広がる光景にテンションアップ! プロのオーケストラコンサートというものに足を運ぶのも結構久し振りなこともあって(恐らく、10年以上前に参加した”第九”のコンサートが最後ではないかと)、気持ちが高揚しています。

 座席が3列目(実質2列目)ということもあり、目の前に見えるのは弦楽器と指揮者くらいで、オーケストラ全景が見えないのが残念ではあったものの、学生時代ブラスバンドに参加していたこともあって、弦楽器の演奏を間近で観られるのは新鮮味があって、前に出て来るソリストや指揮者の細かな指示に注目することも可能な席という、今の私にとっては良い席だったかなと感じました(それでも、自分が担当していたのが金管楽器だったので、それらのパートが全く視界に入らないのも寂しいのは間違いなく)。

 今回の公演プログラムは、元々楽しみにしていた「グランディアのテーマ」「交響組曲アクトレイザー」以外は、全く耳にしたことも無い楽曲・少し知っている楽曲というもので、それらの楽曲は受身で聴いていた部分も多く、本来の「オーケストラ演奏のゲームミュージックを全身で味わう」というものからは少し外れたものになったのは致し方ないものの、逆に楽しみにしていた楽曲群は「オーケストラによる生演奏」を全身で感じ、奏者の熱い気持ちを受け留められて大きな収穫となりました。その他では「スクウェア・エニックス関連ソフトの楽曲はメロディやフレーズが親しみやすく印象的で、オーケストラとの親和性も高い」ということを改めて感じることとなりました(原曲がオーケストラを意識したものになっているからなのでしょうけれど)。

 安定の「ドラゴンクエスト」序曲で開幕し、第一部は「グランディアのテーマ」でスタート…なのですが、私はこれで第一部が終わってしまった感じで(汗)、後は普通に楽しんだものの気持ち的に乗りきれずに受身でいた感覚が残ってしまったのは少々残念でした。しかし、休憩10分を挟んだ第二部は全く異なり(奏者の方がバラバラと入場している中で配置に付いたらメロディを奏で始めて、気が付けば1つの楽曲が完成して行くといった演出がとても印象的であり、奏者の方も第一部と配置が変わり、役割にも変化が)、非常にオーケストラが活きる楽曲群であったこともあってか、知らない曲でも気持ちが乗って来る、そんなパワフルなステージを味わうことが出来ました。特に圧巻だったのは、合唱団も入場しての交響組曲「アクトレイザー」。ゲーム発売当時、交響曲アレンジがされたアルバムは聴いてもピンと来なかったのに、今回それをベースに2013年版として蘇ったものはとても印象が良く、構成の良さも感じることとなりました。これが生演奏の力なのでしょうか?(笑) 第一部よりも緊張がほぐれたのか、とてもノリノリな演奏だったこともプラス要因でした。第二部はその他にも業界の1つの事件となった「アクトレイザー」とその影響を受けた「ファイナルファンタジーIV」の競演、というのも実に感慨深いものがありました。
 拍手を入れるタイミング等は観客側にも不慣れな感じはありましたが(まぁ、オーケストラアレンジされた楽曲だとどこが演奏の完了なのが分かり辛く、特に組曲においては楽章毎に1回終わるので余計に難しい)、そこまで堅苦しいコンサートではないと思うので各々が楽曲や演奏を楽しめれば良いと思いますし、アンコールでの手拍子や最後の演奏を終えてやり切った清々しい笑顔を浮かべた団員の皆様を見る限り、旗揚げとしては大成功と言えるものになったのではないでしょうか。2時間ちょっとの公演時間は、あっと言う間に感じましたし、とても楽しい時間でした。

 ゲストとしても、岩垂徳行氏や古代祐三氏、伊藤賢治氏らがいらしてコメントや想いを述べられていて、久し振りに見る方も多くて嬉しかったです。岩垂さんは開演前に物販コーナーで売り子をしていたり、そのサービス精神旺盛振りは以前から何も変わっていなかったのが嬉しかったです(もう少し時間的余裕があれば、久し振りにご挨拶したかったです)。

 今回、コンサートミストレスを担った尾池亜美さん(情熱的な演奏で笑顔も素敵でした)、小林明日香さん(少し緊張していた感はありましたが、古代節を力強く表現してくれました)をはじめ、男性のハープ奏者である小林秀史さん(とても繊細で表情豊かな演奏を聴かせてくれました)は特に印象に残りました。その他では槌田委世さんに視線釘付けでした(笑)。全体的に楽団の皆さんが若くて、自分の中の「管弦楽団」の印象からするととても新鮮に映ったのも印象に残りました。

 「日本BGMフィルハーモニー管弦楽団」という名前に込められた思いに触れ、今回の成功を受けて今後も楽しみな楽団。長く活動を続けて行く中で、どの様な楽曲が演目に選ばれて楽しませてくれるのか。数々の名曲たちを新たなステージで語り継ぐために、より多くの楽曲を表舞台に引き上げて奏で続けて欲しいと思います。ゲーム音楽は「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」だけではありませんから…(強く強く「ガイアポリス」を聴きたくなった私(笑))。

 【日本BGMフィルハーモニー管弦楽団公式サイト】
 http://jbp.or.jp/

■プログラム

  1. 序曲/「ドラゴンクエストI」より

    【第一部】
  2. グランディアのテーマ/「グランディア」より
  3. The World Adventure/「ソニックワールドアドベンチャー」より
  4. メインテーマ「Wonder World」/「ソニックロストワールド」より
  5. パズル&ドラゴンズメドレー/「パズル&ドラゴンズ」より
  6. 華龍進軍/「三國志V」より
  7. 組曲「ファザナドゥ」/「ファザナドゥ」より

    【第二部】
  8. 赤い翼~バロン王国~愛のテーマ~オープニング/「ファイナルファンタジーIV」より
  9. 風の憧憬~クロノ・トリガー/「クロノ・トリガー」より
  10. 交響組曲「アクトレイザー2013」よりAct1,2,3,6/「アクトレイザー」より

    【アンコール】
  11. 子午線の祀り/「聖剣伝説2」より
  12. Smiles and Tears/「MOTHER2」より
  13. 序曲のマーチ/「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」より

[2013.10.14追記]

 以前発売された「交響組曲アクトレイザー」を十数年振りに聴いたところ、編曲が全く変わっている部分も多く、特に「フィルモア」なんて別物でした。このCDの発売当時、この「フィルモア」のアレンジが気に食わなかったのを凄く思い出しました。CDは和田薫氏がアレンジ担当、今回の羽田二十八氏がアレンジ担当ということで、ゲームの印象をそのまま大きく膨らますアレンジをした羽田氏の方が好みだったということですね。是非2013年版で「交響組曲アクトレイザー」をCD化して欲しいです!

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2013年9月 4日 (水)

プリキュア ボーカルベストBOX

Dscf4175 2013年の春頃から徐々に自分が傾倒し始めた「プリキュア」シリーズ。断片的に観ていた「スマイル」を経て、10周年を迎えた「ドキドキ!」は最初から欠かさず観るようになり、その影響で「スマイル」をちゃんと観てみようとレンタルをしたのがきっかけとなり、10年を埋めるためにシリーズを全て観てやろうと決意して「プリキュア祭」がスタート(笑)。各シリーズの本編映像を基準に、映画、サントラ、ボーカルとガンガンレンタルして、物凄い消化量を記録しています(現在進行形…(笑))。

 そんなレンタル(DISCASと楽天の併用)を重ねている中、「プリキュア」関連メディアの初購入となったのが、10周年記念盤「プリキュアボーカルベストBOX」です。お値段がお値段だけに購入を迷ったのですが、188Pブックレットの「歴代主題歌歌手全員からのスペシャルメッセージ」と初収録トラックの存在、何より1枚も重複するCDを所持していないというのが決め手となりました(元々シリーズを追い掛けていたならば、きっと購入していなかったでしょう)。

 発売に合わせて特設サイトがオープンした時、Disc.10の仕様が中途半端であることや、サイトトップのキービジュアル(BOXアート)にキュアエースが居ない事など気になる部分はあったのですが、届いた製品版にはキュアエースの姿もあり、Disc.10には「ドキドキ!」の新エンディングも晴れて収録された他、全歌手参加の新録「プリキュアメドレー2013」も追加。メドレーはshort ver.ながらも、31jewelsにもなれば仕方がないですかね(笑)。

 商品としては、まぁ可もなく不可もなく…という感じで、装丁などはもう少し凝って欲しかったかなと思いました。BOXアートやブックレットはまぁ良いとして、中のトレイは観音開き(4面)でトレイ下地にイラスト等は無く、盤面はハート型のダイヤがデザインされて10枚色違い(一応、プリキュアを彷彿させるカラー。但し、白と黒は無し)ではあるものの、華やかさに欠けます。一応、トレイ側の外面は「ブラック&ホワイト&ルミナス&ブルーム&イーグレット」「ドリーム&ルージュ&レモネード&ミント&アクア&ミルキィローズ&ピーチ&ベリー&パイン&パッション」「ブロッサム&マリン&サンシャイン&ムーンライト&メロディ&リズム&ビート&ミューズ」「ハッピー&サニー&ピース&マーチ&ビューティー&ハート&ダイヤモンド&ロゼッタ&ソード&エース」といった括りでプリントされているものの、ボックスの集合イラストを分割しただけなので、それほど嬉しくありませんし…。一応、高額商品なので、全て含めた満足度が高いに越したことはありません。

 とはいえ、主役はCDですので、全てレンタルで済ませていた私にとってこれだけの内容が収録されていてこのお値段というのはお得と言えばお得。しかも、主要なBGMトラック(日常、変身、戦闘、必殺技、テーマ曲インストアレンジ等)も加えてくれているので各作品の”色”を伝えられる構成になっているのも良い感じです。

 そして注目の「プリキュアメドレー2013」ですが、「Happy Go Lucky!DANZEN(MH)スプラッシュ 5 MyTrueLove GOGOフレッシュ make me happy Allright!スイートスマイルイェイイェイドキドキ!プリキュア」な感じ(笑)の4分44秒でした。トランス系のノンストップ感と良い感じのボーカルシャッフル(キチンと新録)、「オールスターズDX3」の時の「プリキュアメドレー2010」よりも1曲で使われるフレーズが少ないものの、スピード感やノリを考えるとこのくらいが丁度良いアレンジなのかもしれません。個人的にはもう少し長く聴いていたいほど、好ましい仕上がりでした。是非、カラオケに配信して欲しいです!

 公式サイトには「一家に一枚」なんて書かれていますが、私の様にこれまでの分を何も所持していない人にとっては確かに「永久保存版」かもしれません。それでも、現在放映中の「ドキドキ!」も他作品と同形式で収録して欲しかったな、と思うと「10周年記念盤」として考えたらちょっと勿体無い気はします。そうでなくても、「ベスト」を謳うなら収録して欲しかった歌が収録されていない(例えば「スマイル」の「あなたの鏡」の様な劇中を盛り上げるのに一役買っている楽曲が…(苦笑))というマイナス要素もありましたから…。でも、ブックレットにこれまで発表された楽曲と出典が全て網羅されているので、不足している楽曲が収録されているCDを集める場合に分かり易いのはプラス要素だと思います。ブックレットに載っていた歌姫のコメントも読めて良かったと思いましたし(1人1ページでも良かったのでは?と思うくらい)、やはり総じて良い商品ではあると感じています。

 それはそうと、こうした長く続いたアニメーション作品のCD-BOXを購入するなんて凄く久し振りです。確認してみたら、何と「美少女戦士セーラームーン」以来(笑)。「セーラームーン」の時はサントラBOXも発売されたので、「プリキュア」でもあるかもしれませんね…(汗)。

 何れにせよ、私にとっては長く楽しめる商品になってくれそうです。何せ、とても前向きな応援メッセージに溢れたソングばかり。作品を切り離しても普遍的なものが親しみやすいメロディに乗って唄われた珠玉の名曲たちは、これだけの数の曲に全て「いいな」と感じたのは「アイマス」以来と思うくらいですから、凄いことなのだと改めて感じる今日この頃です。

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2013年7月 6日 (土)

「THE IDOLM@STER MUSIC FESTIV@L OF WINTER!!」Blu-ray コメンタリー視聴

 先日、冬フェスのBlu-ray BOXのディスク全てを観終えてから、間を置かずについ観始めてしまったコメンタリーでの視聴。結局2日で昼公演と夜公演を観てしまい、一気に堪能してしまいました(笑)。

 7周年ライブでのコメンタリー視聴は、4チームに分かれてのトークでトラックによっては1つに複数チームがコメントしている部分があったので、ライブ映像が4時間弱でもコメンタリー視聴は5時間ほど掛かるという超ボリューム(2日間の公演だったので合計10時間…(汗))。ある程度時間的余裕が無ければ一気に楽しむのも難しいですから、ちゃんと全てを観終えていない人も多いかもしれませんね。私は時間を作って一気に観ましたが、その価値は十分にあった素敵なコメンタリーでした。

 そんなコメンタリーを体験していたこともあり、今回の冬フェスのコメンタリーも超が付くほどに楽しみにしていた訳ですが、昼・夜両方の公演のコメンタリーを聴き終えて、今回も大満足! 本当に色々な話が飛び出して(今回は割と雑談が少なめ?でした(笑))、普通に観ているだけでは気付かない沢山のポイントや、その時々の心境など存分に聴くことが出来ました。今回もチーム毎に分かれてはいるものの、1つのトラックに複数チームがコメントすることが無いため、1本コメンタリーで見れば終わるボリュームなので7周年に比べれば格段に見やすいと思います(笑)。

 今回、コメンタリーとしてのチーム分けは

 A:浅倉さん、長谷川さん、原さん (チームまったり)
 B:沼倉さん、下田さん、中村さん (チームくいしんぼう)
 C:若林さん、仁後さん、滝田さん (昼:オヤジーズ、夜:おとめーず)

 となっており、絶妙なバランス配置になっていると思いました。

 コメンタリーの内容概略などは表の通りなのですが(昼夜欄の記号は担当チーム)、やはり7周年ライブの時と同様、昼公演があってこその夜公演だということが実感できる内容で、どちらが欠けてもあの冬フェスにはならなかったことを考えると、順番通りに両方堪能してもらうのがやはり一番良いです。それぞれのメンバーが真摯にステージを創っていることも感じられて、それがパフォーマンスに出ていることを感じて胸が熱くなりました。

Noトラック概略(昼/夜)
1 Introduce A・B・C A・B・C 全チーム自己紹介
2 自分REST@RT B C 唄っていて好きな箇所/若林さんが唄うのを切望、視線の向き、ふらつく、広がるのが早い
3 MC1 A・C B・A 開幕、髪型、衣装・電車、おやじーず/自分アテレコ・汽車まき 原さん足の太さ、765プロのアイドルはスタイル良すぎ 時間読み違えて樹里さんへ振り
4 Honey Heartbeat B C トップバッター/16ビート苦手裏打ち、二人の歌でこの歌が好きになった仁後さん、凄い楽しく
5 I Want B B 沼倉さんと一緒に披露して以来、客席ダイブ、カメラ目線、LED/了解ネタ、I wantは意外とレア、赤で染まる雰囲気が違う
6 ALRIGHT* A A サイリウム持ち替え 振り付け自由の箇所/昼と夜の意識の違い、夜はより伸び伸び、みんなの笑顔
7 ゲンキトリッパー C C 飛び出す、ぽちょん、事故、背負った/ジャンプ成功、着地で周囲が感動
8 目が逢う瞬間 A B 人のソロ、違う味、完成度、相手を感じる醍醐味/歌入り難しい、本来流れる歌ではない緊張感、自分の世界で歌っているという拘り、沼倉さんから見る長谷川さん
9 迷走Mind C A 平田さんの魂、電車が入って、風を受け留める地下鉄/新鮮、柔らかいイメージの二人が
10 Vault That Borderline! B C 中村さんが樹里さんと同い年、若林さんのアゲアゲ、三人ならでは、本番で出るもの、凄い汗、バンドの皆さんも凄い/身長が皆同じくらい、滝汗(2曲連続で滝田だけにw)、楽しいってこういうことか、楽しすぎて所定位置に遅れて、バンド紹介の極意、サランラップ巻いて、ゼロから覚える歌
11 MC2 B C
12 ビジョナリー C B 仁後さんまだ動揺、替え歌の存在、中川さんでバナナリー、常に上下運動/バンドメンバーと目を合わせ、魔法を掛ける、エアロビ系の方が体力奪う
13 Brand New Day! B B 体力残っていない、スタンドマイク自ら、沼倉さんとして/パイナップルとオレンジ、何処から湧くのか、切ない可愛いカッコイイ元気を全て体現、マイクスタンドはハム蔵が
14 黎明スターライン B C バンドが難しい、音楽業界で評判が良い、フェチ中川さん、ヘンタイ坂上さん、マニア石原さん、魔法をかける一体感/ライブならではのアレンジ、サインライトへの気遣い
15 ラ▼ブ▼リ▼ C B 難しい、セクシー可愛いを表現、樹里さんが円の中に居ない、緊張、2番唄った仁後さん/ライブで唄いたかった、可愛い成分が多いこれまであまり無かった、マイクキス
16 いっぱいいっぱい C C イヤモニ機械背中で怪我せず、楽しすぎてやりすぎ、水分補給プロンプター/乙女とは談義 編み物のキッカケは釘宮さん
17 愛 LIKE ハンバーガー C C 7年振りの組み合わせ、2番からチーム小芝居、コソ練/編み物話、手先が器用・動きは不器用、コツコツやってここまで来た努力は大事、限界を超えた、誰かに何かが伝われば
18 きゅんっ!ヴァンパイアガール A A リズム取るのは倍速、原さんは等速、振りのついていない箇所にゲームの振り、原さん基準でダンス覚え、可愛い歌幸せ/手振り倍速ならずw、参観日、お兄さん、美希の声を拘った
19 MC3 C B オレンジ、坂上さんと一緒の括り、おとめーず/ハム蔵の嫁話
20 edeN A A 原さんのダンスには流れがある、長谷川さんがダンスの先生/「どうぞ」が往年の司会者ばり、緊張が解けた、表情感の変更、アイマスライブを客観的に見てみたい
21 Little Match Girl B A 白雪姫、ヒロインは私、向かい合うのではなく背中で、6thとの比較/思い入れが強過ぎ、オケと生バンドでの違いで苦労、敢えて目を合わせない(けれど背中では感じる)、可憐と妖艶
22 DREAM A A 新春の癖が抜けない、長谷川さんの表現/お兄さんの感想、中川さんのアドバイス(振り入りに余韻)、向上しようとするのが凄いとサウンド部称賛
23 LOST A A 原さんと持山さんが似てる、新春以来、バラードを歌い上げる、温かさを消さずに優しさに持っていった、ラララ緊張/心境、ケータリングが特に美味しかった、沢山の人が支えてくれる
24 フタリの記憶 B B 自分が歌うからこその表現、瞼の形/ピンクのライト、キャラクターを失わない様に、歌のバトンの受け渡し
25 First Step A A 生演奏とオケの違い、無垢から最初の一歩、白づくめ、一人で気負っていた/アイコンタクトと舞台から観る会場、白が似合う人、映像観て気付く表情、泣き崩れてもそのままにしてくれた
26 C C 収録の時にタイトルが未決だった、滝田さんが付けた、四部作、小鳥さんの物語、ラオウをリスペクト/ステージ経験が少ない中で大舞台に立つプレッシャー、背負って立つ浅倉さんのバトンを受け取って、青春のよう(このステージは二度とない)
27 MC4 B A 黒髪下田さんだけ、袖の長さが違う、アイマスですよ忘れはプロデューサーのせいw、音楽に乗せられている、ステージで披露して楽しさを知る/振り付け曲が多かった、揃って練習出来なかったのにびしっと決まったことに驚き、中村さんはいつも良いこと言う、長谷川さんもリーダー感がある、全員曲はテンション上がる、楽しすぎて振り付け忘れる、ちょっと下がって観ていたい、専門用語
28 MUSIC♪ B C
29 READY!! A C 階段が7thと同じ演出、考えなくてもダンスが出て来る、自由から戻る時/私No.1を映してもらえる様に仕込み、EXILEやJOJOの仕込みを失敗w
30 MUSIC♪ C B 力配分なんか出来ない、フュージョン力入ってる、先頭だから急いで捌けたのに/風船サイン、足元のライトが凄く熱い、焼き芋、いつもの言わなかった事に気付く、すっからかん

 聞けて嬉しかった内容としては全てではありますが(笑)、仁後さんの飛び出し着地失敗に関連する部分(夜公演へ引き摺った内容含む)と、夜公演で「First Step」歌唱後の浅倉さんのエピソード、夜公演の「アイマスですよ」を忘れた中村さんの話は特に良かったです。

 纏まった時間が取れなくても作業用BGMとしてラジオ的に聞くのもありだと思うので、素晴らしいステージを創り上げた彼女たちの色々なエピソードがより多くの方たちに届いたら、当日も映像もコメンタリーも楽しんだ身としては嬉しい限りです。

 このコメンタリーを聴いて、また本編が観たくなりました(笑)。

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2013年7月 4日 (木)

「THE IDOLM@STER MUSIC FESTIV@L OF WINTER!!」Blu-ray BOX発売!

Dscf4131 今年2月に「フルライブを1日2回まわし」という凄い体験をして正に”満身創痍”となった冬フェスこと「THE IDOLM@STER MUSIC FESTIV@L OF WINTER!!」の映像メディアが発売されました(参加当日の感想はこちら)。2公演同一セットリストなこともあって、メディア発売されるとしても夜公演だけなのではないか、と思っていた(寧ろ単独発売ではなく、何かの特典ディスク的扱いになるのでは?くらいに思っていた)だけに、フルボリュームで発売してくれたことはとても嬉しく思います。

 今回、amazonで注文をしたのですが、これまで即予約したところで発売日に届いた事が殆ど無かった私。しかし今回は驚くことにフライング到着! amazonは安定の27%割引ではなかったものの、発売日前日到着(配達されたのが9:00頃だったので、もし休暇を取っていれば朝から観られた(笑))というのは「amazonもやれば出来るじゃなイカ!」と思いました。

 早く帰宅して観たかったものの、視聴開始したのは21:30頃。7周年ライブよりは時間が短いとは言え、観終わるのは1:00前。たかだか1時間睡眠時間が削られるだけで、充実感が得られるのであれば問題無し!ということで、映像特典も含めて先ずは昼公演を堪能しました。

 改めて追体験した冬フェスは、本当に「楽しかった!」ということを心から感じられるもので、各メンバーのパフォーマンスは勿論、構成や演出、私にとっては神がかったセットリストなど、ある意味で7周年ライブを超えた手応えも感じたライブが目の前に映し出され、あっと言う間の3時間でした。
 7周年ライブの映像編集から色々と進化したと感じる内容は今回もパワーアップ。画面分割、切替は勿論、映像に入れる効果も入って凝っており、カメラワークも臨場感優先のメリハリがあって飽きさせない映像に仕上がっていると感じました。観たいと思う部分が映されることも多く、これまでのアイマス系ライブ映像作品中、最も好みと言えるものでした。会場外を映さずに、バックステージの円陣からオープニングに繋げる編集や極力カットしないMCなど(昼公演は坂上プロデューサーのトーク部分もそこそこ入っていました(笑))、7周年より前のライブ映像もこうした編集で出し直して欲しいくらいです。

 ライブの内容は全て会場で体験したものながらも、細かい部分が(ダンスや表情、首や胸元に光る汗なども)しっかり堪能できて、別の感動がライブ参加から5ヶ月経って押し寄せて来ました(如何に当日観られていない演出があったかも分かりました)。ステージ上の皆さんのダンスを筆頭とするパフォーマンスの高さ(踊りだけでなく、ユニットでの呼吸、デュエットでの相手を感じる空気、カメラやステージに向ける表情など)には本当に感動しましたし、生バンドの力を得たガールズの発する熱量には本当に驚かされるばかりでした。「First Step」は今でも当日の感動が蘇って胸に来るものがあり、通して観てやはり「傑作ライブだった」と感じました。特に今回のライブのMVPと感じた仁後さん! そのパフォーマンスは本当に素敵でした(「ゲンキトリッパー」「ビジョナリー」「愛 LIKE ハンバーガー」「ラ▼ブ▼リ▼」は全て家宝にしたい映像でした(笑))。

 今回、Blu-rayのDTSで音を聴いた時に感じたのは「意外と音が軽く感じる」ということ。会場で体感した音よりも重さを感じなかったので、迫力と言う点では今回のBlu-rayは物足りなさも感じました。これまでのオケではそう感じなかったので、生バンドだとこういう調整になるのかな…と思ったものの、ボーカルがよりハッキリと聴こえてアコースティックは映えている印象もあるので、好みの問題かも(演奏していた皆さんのパフォーマンスは素直に高かったと思っています)。改めてバンド用にアレンジされた数々の曲も良い感じで、弦楽四重奏が加わった第三部からは、より”音”という演出が洗練された様にも思えました。

 翌日、少し早く帰宅できたので前日よりも1時間早い20:30頃から夜公演の視聴を開始。セットリストは同じながらも、割と新鮮に楽しむことが出来たのは当日と一緒。カメラワークも昼公演と変わった事や、昼公演の内容を踏まえて調整して来たステージ上の熱量が更に上を行ったのを感じ、余力を残さずに燃え尽きたと言えるステージが観られて本当に楽しかったです。DTSで収録された音の印象は前日と変わらなかったものの、耳が慣れたのか大きく気になることはありませんでした。心配された「First Step」のノイズも綺麗に除去されて、美しいステージに集中出来るのも良かったです。昼公演があっての夜公演。やはり、昼公演だけでも、夜公演だけでもこの「MUSIC FESTIV@L OF WINTER!!」は語れない。そんなことを思わせる内容には大満足でした。

 更に翌日。残る特典ディスク「Night Time 6 Songs(マルチアングル機能つき)」を視聴。6曲とは言え、各メンバーのパート毎にみれば14曲相当。ライブの半分近い時間と考えれば、6曲とは言えそこそこのボリューム。どんな感じで楽しめるのか?と期待に胸を膨らませて再生開始!
 結果からすれば「かなり実験的な特典だと感じるものの、面白い試み」と感じた程度で何度も何度も観たいという映像ではありませんでしたが、その価値は人によって大きく変わる様に思います。個人的に「アイマス」のゲーム中のステージ映像の様に一人につきいくつかのアングルがあって、それを切り替えながら自分の演出を色々楽しめる様なものを想像していたので(笑)、個々のガールズだけを捉えた映像を観続けられる(カメラワークはお任せの1通り)という仕様は少々物足りなさがありました。それでも、デュオやトリオで担当パートでない方がその間にどんな表情やダンスを見せてくれているのかが観られるのは大きな価値だと思います。
 中村さん、仁後さん、若林さん、滝田さんの4名が1曲だけというのも残念で、せめて「ラ▼ブ▼リ▼」が入っていれば、もう少し満足度が上がったのに…と思うのは私だけではないと思いますが、それでも仁後さんの「ビジョナリー」がフルに観られる眼福さ加減と言ったら、筆舌に語り尽くせません(笑)。

 そんなこんなで3日間かけて全ての映像を観終えた感想としては、「その時の楽しさが完璧に蘇る素晴らしい映像メディアだったのが嬉しい」ということ。7周年の集大成感も好きですが、ブロック毎にテーマ分けされたステージで構成されている冬フェスは、その常に踊って唄っているという正に”フェスティバル!”といった高揚感に溢れ、音楽の色々な表情に触れることが出来る点では7周年を上回り、更に磨かれたパフォーマンスが披露されていることもプラスして本当に見応えがあります。長過ぎないのも嬉しい点で(笑)、何度も観返したくなります。観ているうちに自然と笑みが零れる、そんな気持ちの良い映像。
 昼公演、夜公演を観終えて、当日両ステージとも参加出来た自分が満身創痍になった理由も分かったのも嬉しかったです。というのも、それだけの全力を出させるだけのステージを創り上げられたということの証だと思うからです。ステージ上の皆さんの全力加減と言ったら昼公演から一目瞭然で、「夜公演の為に余力を残そう」なんて誰も思っていない。それを感じるからこそ、観客側も全力で応える。その結果が満身創痍ならば、参加者としてこんなに嬉しいことは無いと思うのです。それが確信出来ただけで感無量・大満足でした。

 この後、両日共にコメンタリーでの視聴が残っていると思うと、まだまだ楽しみは終わりません。7周年のコメンタリーもかなり楽しかったので、冬フェスのコメンタリーも期待しています。とにかく、こうして無事発売された冬フェスの映像メディアは、”マストバイ”と言えるアイテムではないかと思えるもので良かったです!

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