ゲームアーツ

2018年5月 4日 (金)

「TOKYO GAMETAKT 2018:オーケストラで奏でる名作RPGの音楽」公演参加

 昨年、「ルナ -ETERNAL BLUE-組曲」がプログラムに入ったことから足を運んだ「ゲームタクト2017」。作曲者である岩垂徳行氏自ら編曲し直し指揮棒を振り、思っていたよりも大編成のオーケストラで蘇った「ルナ -ETERNAL BLUE-」の音楽は、大きな感動を胸に届けてくれました。未プレイの作品も多かったものの、作曲者自らが演奏に加わったり指揮したりと見応えも聴き応えも十分なもので満額楽しむことが出来、「来年もあるなら是非聴きたい」と思えた公演でした。

 2017年末に「グランディア」が発売20周年を迎え、その楽曲を「ゲームタクト2018」で演奏するという情報が出て「今年も行く!」となった訳ですが、2018年に入って直ぐに「Japan Game Music Festival」が開催され、小規模編成のバンドアレンジではあるものの、「ルナ -SILVER STAR STORY-」と「グランディア」を岩垂さん率いるバンド「JUSTIN'S」にルーナ役の氷上恭子さんも加わり、これまた大きな感動を頂きました。その続きとなる今回の「ゲームタクト2018」での「グランディア」は、ファンサイトで募集した投票で決まったトップ曲が編曲されるということで楽しみにしていました。事前公開されたプログラム上には未プレイの楽曲も多かったものの、昨年同様きっと楽しむことが出来るだろう、そう思えるだけの演奏を昨年体験しているので不安は全くありませんでした。

 今回足を運んだのは「ゲームタクト2018」の中の公演「オーケストラで奏でる名作RPGの音楽」。目当てとなった「グランディア」は前半のトリで演奏されました。指揮をする作曲者の岩垂さんはタキシード姿も板について超カッコいい。普通に音楽家に見えます(笑)。事前に公開されているので何が演奏されるのかは分かっていましたが、昨年と同規模のオーケストラ編成ながらも凄く熱量を感じる演奏は「グランディア」の持つ魅力を十二分に伝えてくれるものでした。「世界の果て」に辿り着いた時のワクワク、「うみねこ亭」でまだまだわんぱく小僧で母親にお盆チョップ喰らっていたジャスティンの日常、リーンの決意と愛、そして全ての冒険の日々を蘇らせてくれる「グランディアのテーマ」。どれも自分の中に色褪せずに輝き続ける珠玉の楽曲たちであり、ゲーム発売から20年経って今、こうして演奏されているという事実に胸が熱くなります。ゲームタクトの奏者は雇われ奏者ではなく、熱意を持って参加してくれた人たちであり、だからこそそれぞれの楽曲への想いや作曲者の方々と一緒に創るステージへの誇りや感謝が演奏からも伺える訳で、だからこそ辿り着く心が動くんだな、と改めて感じました。
 岩垂さんの指揮も年々堂に入っていて滅茶苦茶カッコ良く、親しみやすさも健在でした。「うみねこ亭リリィ」のところでは「一緒にやってください」と首や手を動かす振り付をレクチャーしてくれたり、他の演目で奏者としてトロンボーンを吹いたりのお手伝いや、各奏者と一緒に創っていることを楽しんでいることが伺える言葉や行動が本当に素敵でした。

 その他は殆ど「耳にしたことはある」「知らない」に分類されるものだったりするのですが、ゲスト奏者、ゲストボーカルなどもあってそれぞれ聴き応えがありました。「大神」は琴、三味線、尺八といった和楽器との協奏を楽しませてもらったし、熱いパフォーマンスだったチェロの方々やチューバの方々も刺激を貰えたし、今年もゲームタクト流のオーケストラ演奏を満額楽しませて頂けて嬉しかったです。今年は昨年よりもプログラムのバランスが(スマホ系ゲームは別カテゴリになったので)良かった印象で聴きやすかったです。

 来年以降も是非継続して欲しいと思える演奏会。願わくば岩垂さんだけで1公演(「グランディア」や「ルナ」だけで2時間の演奏会)を開いて欲しいな、と今年も思いました。それはそれとして、今年もこうして実現させ、素晴らしい演奏を聴かせてくださり本当にありがとうございました!

【付録:演奏曲目】(記述が無いものは、指揮:後藤正樹(敬称略))

  1. 『クロノ・トリガー』より
     「予感」
     「クロノ・トリガー」
    『クロノ・クロス』より
     「CHRONO CROSS ~時の傷痕~」
  2. 『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』より
     「はてしなき空」
     「はじまりの村」
     「旅立ち」
     「怪物の輪舞」
     「命の水」
     「年に一度のお祭り」
     「笑顔いっぱいの時間」
    ※ゲスト・奏者:谷岡久美
  3. 『ペルソナ』シリーズより
     「全ての人の魂の詩」
  4. 『WILD ARMS 2nd IGNITION』より
     「ワイルドアームズ2メドレー」
     「荒野の果てへ」
     「WILD ARMS 2nd IGNITION~どんなときでも、ひとりじゃない~」
     「1st IGNITION」
    ※指揮:なるけみちこ、奏者:谷岡久美・中條謙自
  5. 『グランディア』より
     「世界の果て」
     「うみねこ亭リリィ」
     「リーン愛のテーマ」
     「グランディアのテーマ」
    ※指揮:岩垂徳行
     
    (休憩)
     
  6. 『大神』より
     「始まり」
     「両島原 其の一」
     「両島原 其の二」
     「シャチ丸のテーマ」
     「Reset」~「ありがとう」バージョン~
     「太陽は昇る」
    ※和楽器:ファミ箏
  7. 『MOTHER2』より
     「平和のテーマ (Because I Love You)」
     「オネットのテーマ (Sunrise & Onett Theme)」
     「ツーソンのテーマ (Boy Meets Girl (Twoson))」
     「スリークのテーマ (Threed, Free at Last)」
     「フォーサイドのテーマ (The Metropolis of Fourside)」
    ※ピアノ:サカモト教授
  8. 『ラジアントヒストリア』より
     「-HISTORIA-」
    『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』より
     「落花流水」
    ※ゲスト:下村陽子、ボーカル:霜月はるか
  9. 『ポケットモンスター 赤・緑』より
     「~オープニング~」
     「マサラタウン」
     「トキワへの道-マサラより」
     「戦い(VSジムリーダー)」
     「自転車」
     「チャンピオンロード」
     「ラストバトル(VSライバル)」
     「~エンディング~」
    ※ゲスト:増田順一
  10. 『ファイナルファンタジー』シリーズより
     「メインテーマ」
     
    (アンコール)
     
  11. 『LIVE・A・LIVE』より
     「メガロマニア」
  12. 『MOTHER2』より
     「EIGHT MELODIES」

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2018年1月14日 (日)

「JAPAN Game Music Festival II:Re」Day2 参加

 1997年12月18日、ゲームアーツ制作のRPG「グランディア」がセガサターンで発売されました。ゲームアーツがPCゲームを中心にリリースしていた初期からずっと好きなソフトハウスである自分にとって、活躍の場をPCからコンシューマに移した時もその”職人的拘り”と”高い技術力”を感じるソフトのリリースが楽しみで、自分も一緒にコンシューマに活躍の場を移したと言っても過言ではありません(笑)。

 ゲームアーツは元々アクション系のゲーム開発が得意という認識だったので、コンシューマに移ってからRPGを制作すると聞いた時はどんな感じに仕上がるのか皆目見当が付かなかったものの、発売された「ルナ -THE SILVER STAR-」は良作と感じられる1本に仕上がり、キャラクターや世界観、音楽など魅力的な要素もあって個人的にも好きな作品となりました。ただ、手放しにオススメするには至らず、ましてやハードを購入してまでプレイして欲しい作品とまでは言えませんでした。
 「ルナ -THE SILVER STAR-」から2年半が経ち、続編「ルナ -ETERNAL BLUE-」が発売。前作よりも圧倒的に進化した全ての要素の中でドラマ性の強いシナリオ、挿入される素晴らしいアニメーション(ムービーではなく実機動画)、各シーンを彩る音楽の素晴らしさは、個人的にその当時にプレイした全てのRPGの中でナンバーワン。「初めてRPGで泣いた作品」となりました。前作との繋がりだけでなく、エンディングが二段階あることもプレイヤーである僕らを驚かせ、その到達するまでの過程を含めて「ルナ」という世界を冒険した日々が心に刻み込まれ、今も尚薄れることなく残っている稀有な作品です。
 そんな自分の中で不朽の名作「ルナ -ETERNAL BLUE-」だけでなく、前作「ルナ -THE SILVER STAR-」も後にその当時の現行機種でありメジャーハードであったセガサターンおよびプレイステーションに移植されてより多くの人の目に触れることになり、改良・改悪は含んだものの(苦笑)「ルナ」という作品を広めてくれたかな…というのは素直に嬉しかったです。

 そんな「ルナ」シリーズの移植はゲームアーツではなく別会社が担当しており、当のゲームアーツは何をやっていたのかと思えば、完全新作のRPGをセガサターンで開発中でありました。それが「グランディア」です。初めて情報が出たのがいつかハッキリは覚えていませんが、1996年8月に行われた東京ゲームショウにてデモ映像が解禁。そこから1年近く経って体験版の配布が決まり、配布日は朝一で秋葉原に繰り出して入手し、発売までの間にひたすらプレイ。そして発売日を迎えてから20年が過ぎました。

 自分の中で「ルナ -ETERNAL BLUE-」がナンバーワンRPGでしたが、この「グランディア」が「甲乙つけがたい」というところまで来ました。基礎として「ルナ」があり、それを発展・強化させたのが「グランディア」と感じられるだけに、ゲームとしての完成度は圧倒的に「グランディア」の方が上だと思います。それでも「ルナ」が持っている輝きは「グランディア」に劣っているとは思わないし、その逆もまたしかり。それだけの作品がどちらもプレイ出来たことが幸せであり喜びである。そして、そのどちらもゲームアーツの作品であるなんて最高じゃないか!と。
 ただ、世の中というのは「良いもの」が必ずしも売れるとは限らず「グランディア」も販売本数として成功したとは言えない作品でした。当時、個人的には同時期に発売された「テイルズ オブ デスティニー」の古臭さに衝撃を覚えた記憶は鮮明で、そちらの方が販売本数が「グランディア」の倍くらいあったのが悲しかったですからね…。

 と、何だか「グランディア」や「ルナ」のことを書き始めたらずっと書いてしまいそうなので、前置きはこの辺りにしますが(汗)、今回「グランディア」が発売20周年ということで、5年振りに開催される「JAPAN Game Music Festival」に作曲者の岩垂徳行さんがスペシャルバンドを結成して参加するという情報を得て、更には「ルナ -SILVER STAR STORY-」でルーナを演じた氷上恭子さんをお招きして、そちらの楽曲披露もするなんてスペシャルなプログラムが予告されては行くしかない! とチケットを手配し参加が確定。ということで当日を迎えて参加して来ました(2daysで初日はZUNTATAなどのアーケード系出典で、それはそれで行きたかったな…)。

 会場はディファ有明。自分は初めての会場です(来月早々にPyxisのライブで来ることになりますが(笑))。開場時間が13:30、開演が14:30、参加アーティストは8組ということで、よくあるゲームミュージック系のフェスなら1アーティスト30分程度(4~5曲くらい?)だろうから、4時間くらいの公演時間だと思っていたのですが、公式サイトに「終演予定は21:30」とあって「…え?!」となりました(汗)。でも、あくまで”予定”だし…。

Img_4411s  開場5分前くらいに現地到着。定刻通り開場し、そのまま入場すると公式サイトのQ&A通り、前方はスタンディングながらも後方はパイプ椅子が並べられていて、取り敢えずパイプ椅子の最前列右側付近に着席。ステージが高いこともあって、座っていても意外と見える。開演時刻近くの状態でも前方に200人居るか否かくらいで後方エリアで座っている人も多い。フェス形式だから、その辺りは前に行ったり着席したり自由なんだろうと。

 定刻14:30になり開演。MC担当のアメリカザリガニ・平井さんと椿彩奈さんが登場して自由トーク。「演奏順はランダムで」という前提らしく(順番は公式サイトで公表済みなのに)、「誰が出て来るんでしょうねー?」の様な振りもあったりして不思議ではありましたが、流石芸人さんだけあってトークはまったりしていても面白い。MCは基本、バンドの準備が整うまでの場繋ぎ的役割の様ですが、観客を飽きさせない自由トークは根幹に「ゲーム好き」というものがあるからこその内容で幕間は結構楽しく過ごせました。

 最初の「Crush40」さんはスタートダッシュ!と言える程本当にのっけからかっ飛ばしていて、こちらも嫌でも盛り上がれる空気を作ってくれました。「ソニックアドベンチャー」系を中心に50分もの時間を一気に駆け抜け、自分でも予想以上に熱を帯び空気に当てられて盛り上がり、座っていたのにちょっと汗ばむくらいでした。作品映像を観ながら関連楽曲の生演奏(歌)が聴けた訳ですが、とても懐かしくてプレイした日々を思い出し「まさか生歌を聴ける日が来るなんて…」とちょっと感動。

 次の「騒然のカワズ」さんはノイジークロークの現役作曲家さんが集まったスペシャルバンドということで、それぞれの担当作品を披露。1つも知らなかっただけでなく、トークも間延びしていて少々辛い時間でしたが、作品の一角に触れる時間として楽しむことは出来ました。

 そして今日の目的の1つである「LieN -リアン-」の登場。2010年に行われたイベント「.hack //劇奏」以来のLieNということもあって楽しみにしていましたが、全く変わらぬ素晴らしい歌唱と作品世界を大切にした楽曲に改めて感動しました。2017年末に蘇った「.hack //G.U.」から関連する全主題歌5曲とオリジナルソング1曲が披露され、心に沁みた時間は貴重なものでした(特に「やさしい両手」は今でも胸に来ました)。ただ、各歌唱中にスクリーンには作品タイトルが出ているだけだったので、そこは作品の映像を編集したものを効果的に流してもらえれば、新たなプレイヤーを獲得出来たのではないかな…と少し残念に思いました。それでも、サイバーコネクトツーの松山社長がカメラマンとして会場を走り回っていたのは印象的でした(目の前を何度も通りました(笑))。

 次は「Persona.R」さん。「女神転生」の派生作品である「ペルソナ」ですが、どちらの作品もここまでブランド化する作品になるとは思っていませんでしたね。やはり自分が最初にプレイした「女神転生」がPCゲームであったことが大きくて(苦笑)、なのでコンシューマーでのこれらの展開には最初から興味が持てなかった。なので、これらの作品にも触れず仕舞いでした。ステージはボーカル担当のLotus juiceさん、川村ゆみさん、Lynさんがカッコいいパフォーマンスで聴かせてくれましたし、トークも良いテンポで楽しませてくれました(お互いの怖い印象についてや川村さんの誕生日祝い、「汁ってる」という表現について等)。改めてゲームミュージックは枠に囚われない音楽だと感じさせてもらえました。

 そして「霜月はるか & ACRYLICSTAB」さん。霜月さんは岩垂さんともコラボしているので知ってはいるものの、ちゃんと担当作品の世界を味わったことがありません。しかも「アトリエ」シリーズをずっと担当しているとのことで、自分も第一世代となる「マリー」と「エリー」のアトリエ作品はプレイしていたので楽しめるかな…と思ったら、何処にもその世界観は踏襲されておらず(汗)、ある意味普通のゲーム作品のオープニング的な印象しか残りませんでした…。「ゲームミュージック」ということでインストライブがメインという認識で参加していたこともあって、ここまでずっとボーカル続きであったことも手伝って、少々集中力が切れて来た感も。

 というところで、自分にとって本日のメインイベントである岩垂徳行さんのステージが! この時は座席から前方のスタンディングエリアに移動し、肉眼でしっかりと岩垂さんを見られる位置へ。岩垂さんが立つであろう左側の前から3列目くらいに立ち、MCの平井さんのトークに全力でレスポンスしてテンションを上げて行きます(ゲーム&ウォッチのCMソングは爆笑でした!)。
 準備が整って始まるステージ。岩垂さんの第一声が「こんにちは!」といつもの岩垂さんでとても和やかに。「グランディア」の主人公ジャスティンの帽子を被って登場した岩垂さんがとても良い感じ。バンドとして、キーボード、ヴァイオリン、ギター、ベース、ドラム、アルトサックス、テナーサックス、トランペット、トロンボーンという構成がとても岩垂さんらしいです。今回は「グランディア」と「ルナ」の楽曲演奏が予告されていたので、それだけで感動必至。
 最初の曲は「グランディア」から「パームの街」。あっと言う間に当時の冒険時の感情になれました。今回のバンド用にアレンジされた内容もとても楽しめ、ジャスティンがスーと一緒に街をぐるぐる駆け回るシーンが蘇ります。
 続いて「戦闘3」。東エレンシア大陸に渡ってからの通常戦闘曲ですが、岩垂節全開でとても熱い! 岩垂さんはショルキーだったのですが、そのノリノリのプレイもこちらの気分を盛り上げてくれました。
 そして「スーとの別れ」。涙を溜めて笑顔で別れようとするスーを「無理しないで」と抱きしめるフィーナのシーンがハッキリと浮かびます。土屋さんのヴァイオリンも素晴らしく、心を揺さぶられまくりでした。
 今回の選曲は、ファンサイトで投票された楽曲の上位4位からとのことで、1~3位は5月のゲームタクト2018で演奏するという商売上手(笑)。でも「バンドアレンジに向かない」という楽曲でもあったそうです。まぁ、オーケストラサウンドがベースだとバンドアレンジはメロディ以外別物になってしまうでしょうからね。
 ここで、スペシャルゲストの氷上恭子さんを呼び込み、民族衣装っぽいドレスで登場した氷上さんは、自分の中にある氷上さんとある意味全然変わらず、にこやかに明るい笑顔が印象的でした。とても緊張しているという氷上さんですが、それもそのはず。約9年振りに唄うだけでなく、お客様の前で唄うのは初めてという歌をこれから披露するのですから。でも、その時を本当に夢見ていたと言える「ルナ -SILVER STAR STORY-」の主題歌である「TSU BA SA」が、こうして今聴ける幸せは筆舌に語り尽せません。
 そんな「TSU BA SA」の演奏はオープニング映像をスクリーンに映して始まりました。氷上さんの堂々たる歌唱、大切に紡がれる1つ1つの歌詞をしっかり支える奏者の音色。特に間奏部分の土屋さんのヴァイオリンが奏でるメロディは、自分の「ルナ」という作品に対する想いが全て乗っていて、聴いていて涙が溢れて止まらなくまってしまいました。本当に待ち焦がれたこの時を大切に胸に刻み込みました。
 そこから続くのが「Harmony of Silver Star」で新たに作曲された「光と闇の闘い」。四英雄の死闘、アルテナが人間に転生するシーンで流れるこの曲は、アルテナのコーラスを氷上さんが担当して、また涙無しでは語れないものでした。
 更にその後、船上のシーンでルーナが唄った「風のノクターン」も映像付きで披露され、氷上さんが居なければ成し得なかったこの演奏曲が目の前で披露されている奇跡にただただ感謝するだけでした。この光景は絶対に忘れません。
 最後は「グランディアのテーマ」。ステージ上の氷上さんも一緒に楽しんでくれて、バンドアレンジでも魅力的で壮大な世界観を表現してくれたことにとても感動。この時間が体験・共有出来ただけでも本当にプライスレスな価値がありました。短い時間ではありましたが、他には代えられない最高の時間をありがとうございました! 感無量です!!

 ステージに近いところで岩垂さんたちのステージを見守った後は、また後方の座席へ移動。残るステージは2つ。もうこの時点で自分の目的は達したものの、最後まで楽しむことに…って、この時点で開演してから6時間近く経過していました…(汗)。

 次に登場したのは大ヒットスマホRPG「グランブルーファンタジー」を引っ提げて登場した「Stella Magna」さん。プレイしたことは無いけれど、音楽の評価も結構高い印象でした。しかし、今回はバンド形式であることからバトル曲が殆どで、しかも似たような印象の曲ばかり(苦笑)。ずっとジャンジャンドコドコした音楽が流れてメリハリが無く、原曲を知らないことも手伝って途中で飽きてしまいました…(汗)。勿論、前方で盛り上がっていた観客も居ましたから選曲は良かったのかもしれませんが、もう少しメリハリを付けて音楽性の高さをアピールしてくれても良かったのでは?と感じました。にしても、最近はヴァイオリンがロックな曲の中でメロディを奏でるのが多くなったなぁ…と。なので、どの曲聴いてもそのパターンだと「日本ファルコム?」と思ってしまうのは自分だけかしら…(^^;;

 そして最後は「伊藤賢治スペシャルバンド」。伊藤賢治さんは有名な方でこの様なイベントにも必ず参戦してくださるのですが、自分とは驚く程に縁がありません(汗)。というのも、やはり最初がスクウェアでの「サ・ガ」や「聖剣伝説」といったタイトルを担当されたからなのは間違いなく、自分が如何にメインストリートじゃないところをフォローして来たのかハッキリ分かる状況と言えます(苦笑)。なので、今回演奏された楽曲は全く知らないものの、やはり”ゲームミュージック”というものを長年支えて来た方であり、RPGも多く手掛けていらっしゃるためかメロディがしっかり軸としてあり、激しめのサウンドでも聴いていてシーンを感じられるので楽しむことが出来ました。やはりバンド構成なので、ロックサウンド主体のバトル系が中心の披露ではありましたが、次の機会は色々なタイプの楽曲も聴きたいな、と。今回はトリということもあって激しい曲中心なのは勿論大歓迎ではあります(笑)。途中のトークではリーダーである伊藤賢治さんに集ったバンドメンバーが”毒を吐く場”となり、如何に無茶振りかを話ながらも楽しそうなのが印象的でした。

 全てのアーティストが披露を終え、最後に湧き上がるアンコール要求コール! すると間もなくMCの平井さんと椿さんが登場し、舞台のセッティングも始まり「アンコールに応えてくれるそうです!」と。で登場したのがコテカナこと小寺可南子さん。久し振りに見るコテカナでしたが、変わらず元気そうでした(笑)。最後に今回のイベントのテーマソング「レベル1からはじめよう」を皆と歌って終幕。この主題歌を作詞するに当たり、みんなから歌詞のフレーズを募集してくみ上げたそうで「全部使いたかった」というほどに良いものが集まったとのことでした。確かにいわゆる”レトロゲーム”世代には響く、その当時のシーンが浮かぶものでグランドフィナーレにぴったりでした(^^)。唄う前の掛け声で、バンドに向かって「JKDバンド!」と間違えたことは目を瞑りましょう(ちゃんと「JGMFバンド」と仕切り直したけど(笑))。

 ということで、全プログラムが終了した時点で21:30近く。本当に7時間という密度の濃い公演でありました。やはりフェス形式だと知っている/知らないという各組が混ざりあうので「聴きたい時だけ参加する」というスタイルになりがちですが、折角なので「全てのアーティストへの礼儀としてステージを楽しみたい」という思いで楽しみ切りました。自分のご贔屓のソロステージとして開催して欲しいな…と思う反面、集客的な問題でフェスにせざるを得ない背景も理解しているので(汗)、同じ「ゲームミュージックを盛り上げたい」という信念で集っている皆さんですから、1つのお祭りとして楽しむのが正解なんだろうと改めて思いました。ただ、なので選曲にはちょっと気を遣って欲しいなぁ…というのが正直なところ(^^;;
 今回、第一回の開催から5年もの月日を要した訳ですが、皆が望むのは「毎年開催」の実現。少しでもそれが現実のものになるよう、自分に出来る応援をし続けられればと思います。次は5月の「ゲームタクト2018」、楽しみにしています!!(^^)

【付録:セットリスト(分かったものだけ)】

  1. Crush40
    1) We will Rock you~His World (ソニック・ザ・ヘッジホッグ(2006))
    2) Free (ソニック フリーライダーズ)
    3) Sonic Boom (ソニック・ザ・ヘッジホッグCD(US Ver.))
    4) Call Me Crazy
    5) Watch Me Fly (SEGA EA NASCAR ARCADE- SONS OF ANGELS)
    6) Open Your Heart (ソニックアドベンチャー)
    7) Sonic Heroes (ソニックヒーローズ)
    8) What I'm Made of (ソニックヒーローズ)
    9) Knight of the Wind (ソニックと暗黒の騎士)
    10) Live and Learn (ソニックアドベンチャー2)
     
  2. 騒然のカワズ
    1) Keep Moving On (「消滅都市2」より)
    2) メインテーマ (「ミトラスフィア」より)
    3) バトル -いつものように-(騒然のカワズver.) (「きららファンタジア」より)
    4) 文豪とアルケミスト~開進止メヌ文士タレ (「文豪とアルケミスト」より)
    5) カゼキリ -風切-~ゴウエンマ -業焔魔- (「討鬼伝」より)
    6) 来たるべきセカイ (「勇者のくせになまいきだ:3D」より)
     
  3. LieN -リアン-
    1) Come back to The World (「.hack //G.U. Last Recode」より)
    2) 朝な夕な (オリジナルアルバム「Iris」より)
    3) やさしい両手 (「.hack //G.U. Vol.1」より)
    4) 真実の行方 (「.hack //G.U. Vol.2」より)
    5) 優しくキミは微笑んでいた (「.hack //G.U. Vo.3」より)
    6) 心のままに (「.hack //G.U. Last Recode」より)
     
  4. Persona.R
    1) Burn My Dread (「ペルソナ3」より)
    2) Mass Destruction (「ペルソナ3」より)
    3) Wake Up, Get Up, Get Out There (「ペルソナ5」より)
    4) Life Will Change (「ペルソナ5」より)
    5) Our Moment (「ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト」より)
    6) GROOVY (「ペルソナ5 ダンシング・スターナイト」より)
     
  5. 霜月はるか&ACRYLICSTAB
    1) STARLLICA (「デモンゲイズ2」より)
    2) 無限大クロニクル (「エスカ&ロジーのアトリエ」より)
    3) あめつちのことわり (「エスカ&ロジーのアトリエ」より)
    4) 光ノ軌跡 (「フィリスのアトリエ」より)
    5) もしも時を跳べたら (「新・ロロナのアトリエ」より)
    6) 渇きの輪郭 (「シャリーのアトリエ」より)
    7) schwarzweiβ~霧の向こうに繋がる世界~ (「イリスのアトリエ」より)
     
  6. 岩垂徳行 SuperBand [JUSTIN'S] with 氷上恭子 & NoteReel
    1) パームの街 (「グランディア」より)
    2) 戦闘3 (「グランディア」より)
    3) スーとの別れ (「グランディア」より)
    4) TSU BA SA (「ルナ -SILVER STAR STORY-」より)
    5) 光と闇の戦い (「ルナ -Harmony of Silver Star-」より
    6) 風のノクターン (「ルナ -SILVER STAR STORY-」より)
    7) グランディアのテーマ (「グランディア」より)
     
  7. Stella Magna
    1) セフィライト (「アーカルム」より)
    2) 覇空の記憶 (「アーカルム」より)
    3) プラチナ・スカイ (「グランブルーファンタジー」より)
    4) ユグドラシルマグナ戦 (「グランブルーファンタジー」より)
    5) ジ・アルティメット (「グランブルーファンタジー」より)
    6) バトル3 (「グランブルーファンタジー」より)
    7) 黒銀の翼 (「グランブルーファンタジー」より)
     
  8. 伊藤賢治スペシャルバンド
    1) 運命への挑戦 (「デビルサバイバー2」より)
    2) 封じられし力 (「ブレイブ フロンティア」より)
    3) Unite The Force (「パズル&ドラゴンズ」より)
    4) 我旗の元へと集いたまえ
    5) Battle #5 (「サガ フロンティア」より)
    6) 決戦!サルーイン (「ロマンシング サガ -ミンストレルソング-」より)

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2017年5月 6日 (土)

「TOKYO GAMETAKT 2017」昼公演参加

 ゲームミュージックを親しみ続けて早幾年。今でもゲームミュージックを愛する人々の手によって生み出し続けられ、支え続けられていると思います。しかしながら、有名作品は誰もが知る曲として認知されることも多いですが、売上本数が振るわなくても名曲が実装されているゲームは沢山あり、それらが日の目を見ることは驚く程に少ないと感じています。何でもCD化されていた(売れるとは思えないものや、人気にあやかって適当に作られた商品もあった)時代からすれば、現在は完全にニッチ層に向けた商品になっています。

 そんな中、国民的RPGとして君臨し続ける「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」のシリーズは頻繁に「オーケストラコンサート」として開催され、多くの人にオーケストラを手軽に楽しんでもらったり、より臨場感を持って耳に届けられたりしています。しかしながら、オーケストラコンサートも著名な楽団に演奏依頼をしたり、それなりの会場を押さえたりすると大きなコストが必要になるため、客の入りが見込みづらいマイナータイトルのコンサートが開催されることは殆ど無く、有志で開催しようにも奏者が集まらなかったり、求めているレベルでなかったりと実現する為の壁は沢山あり、これまで「様々なゲームミュージックをオーケストラで演奏する」といった志を持っていくかの団体が作られたりしたものの、やはりその実態として少なくとも自分にとっては満足の行く活動が出来ているとは思えませんでした(運営の事情で休止・解散したり、コンサート頻度があまりに少なかったり、演奏曲目に目新しさが無かったり…)。

 自分が最後にゲームミュージックのオーケストラ公演を聴きに行ったのは、2013年10月の「日本BGMフィルハーモニー管弦楽団」の旗揚げ公演。演奏曲目に「グランディアのテーマ」と「交響組曲アクトレイザー」という名前を見つけて参加した訳ですが、その方向性や実際に聴いた演奏に今後を期待していたものの、それ以降色々あって団体が分裂し(本当に残念ですが、立ち上げた市原雄亮氏の思想と熱意は大いに共感しています)、結局自分が好む方向性とはマッチしない形になってしまい(特に分裂した一方の団体であるJAGMOは琴線に触れずに)現在に至ります。

 それから3年半の中で、タイトルやシリーズで幾つかのオーケストラコンサートが開催されました。「テイルズ オブ」だったり「ファンタシースター」だったり「Nights」だったり…。結局タイミングが悪くてどれも足を運べていないのですが、足を運びたかったなと思える作品群ですし、企画自体がとても好みでした。しかし、昔から本当に「実現しないかな…」と思っていたのはゲームアーツ制作のRPG「ルナ」や「グランディア」の単独タイトルのオーケストラコンサートで、指揮や編曲は作曲者である岩垂徳行氏その人に。そんな公演を夢見ていました。「ルナ」も「グランディア」もシリーズが継続しているならまだしも、完全に失われてしまっている現状では夢を実現するのは難しいだろうな…と、特にその事について考えるタイミングも少なくなって行きました。

 そんな時に目にした「ゲームタクト2017」の開催と演奏曲目に「LUNAR ETERNAL BLUE」の文字。これは一種の衝撃でした。正に「…え? 本当に?!」と目を疑うという滅多に無い感覚に襲われたくらいです。他の演奏曲目が知らないものばかりだったので正直参加を迷ったものの、それは一瞬。「こんな機会、再び巡って来ることは無いかもしれない」、そう思ったらこの機会に出逢えるのもご縁だからとチケット手配を試み、Web先行でしっかり当選。晴れて当日の参加が確定しました。

Img_1520s  会場は大田区民ホール・アプリコ。蒲田駅から直ぐにある会場で、なかなか立派なホールです(完成してから18年ほどの比較的新しい会場)。開催当日の朝は「ルナ -ETERNAL BLUE-」関連のサウンドトラックを聴いて準備し、会場までの道中は耳のお供にもして気持ちを高めて行きました。少し早めに着けば、岩垂さんにご挨拶くらい出来ないかな…なんて思っていましたが、流石に今日は指揮も務める訳ですから、物販会場で売り子をしていたりすることはありませんでした…(笑)。
 パンフレットを購入して座席へ。着席すると8列目のど真ん中という、ステージ全体を見渡すのに丁度良いくらいで肉眼で十分に奏者も見える好位置ということに驚き、「これもルナが繋いだご縁かな」と感謝。それと「ルナ -ETERNAL BLUE-」だけがある意味目的ではありつつも、その後に更新された演奏予定曲の中にHiro師匠参加の「スペースハリアー」や古代祐三氏参加の「世界樹の迷宮メドレー」といった自分でも分かる、しかもそれぞれ作曲家として当時から親しんで来た作品に携わるお二方も加わっていて、普通に公演自体を楽しみに会場入りしていました。

 座席に着いて間もなく「プレトーク」ということで、坂本英城氏、大久保博氏、光田康典氏の3名がステージ脇に登場し、間もなく開演なので慌ただしい楽屋のことや開催準備のこと、作曲当時の背景やオーケストラアレンジについてのこと等を色々聞かせてくれました。開演までの待ち時間にこういうトークがあると、待ち時間も楽しく過ごせるので嬉しい配慮。大久保さんは「エースコンバット」の関係でナムコ初のニューヨーク出張をしたエピソード、光田さんはスタジオ録音とホール録音について(特にホール録音のメリットとして、奏者のテンションが変わる事を挙げられていて納得)興味深い話が聞けて良かったです。終盤にHiro師匠と古代祐三さんが出て来て注意事項の案内を運んで来てちょっとだけトーク。

 あっと言う間に開演ブザーが鳴り、奏者の皆さんがステージに入場。全員がスタンバイ状態になって改めて感じたのはオーケストラ編成の大きさ。思っていた以上に大きな編成で、会場もしっかりした音響効果を発揮するホールであることからも「オーケストラを聴きに来た」という感覚が急激に増しました。

 コンサートミストレスの方が登場し、チューニングを終えたところで司会の森本未来さんと溝口謙吾さんが登場して挨拶、そして指揮を担当する後藤正樹さんが登場してコンサートスタート!

Img_1574s  本編は途中15分の休憩を挟む2部構成で、最後はアンコールで2曲。パンフレットに演奏曲目と順番が載っていて、アンコール曲は明記されていなかったもののサイト上の演奏予定タイトルには記載があったので、本当の意味でのサプライズは演奏そのものにあるという構成でした。
 ステージ正面上部にはスクリーンが設置され、演奏タイトルのゲーム画面(PV的なものや演奏シーンに合ったプレイ画面、デモ画面等タイトル毎に異なる)が映し出されたり、奏者を映したりして良い感じの演出効果を生み出していたと思います。
 奏者はプロ、アマ問わずのプレイヤーで、ゲーム音楽への熱意と演奏技術を併せ持つ人たちが選ばれていると思いますが、演奏はどれもしっかりしたものでそれぞれ聴き応えがあって胸を打つものでした。だから知らない楽曲でも、オリジナル楽曲が持つシーンを彩る力が伝わって来て(スクリーン上のゲーム映像も予想以上に効果的に働いていた)満額楽しむことが出来ました。やはり、ゲーム音楽は作品に力を与え、その時々のシーンを強烈に心に刻み込んでくれるんだな、と改めて感じました。
 奏者の中には作曲者自ら参加している方もいらっしゃり(Hiro師匠は「スペースハリアー」でピアノ参加、なるけみちこさんはパーカッション、谷岡久美さんはコーラス等)、時には指揮者としても活躍されている姿は新鮮さもあって、イベントのテーマである「みんな、ともだち」というのが体現されたステージでもあるんだな、と。プロの楽団が雇われて演奏するのとは違う良さが垣間見えた気がします。曲間のMCも少なめで(ちょっと短かすぎる気も。折角作曲者自らコメント出来る時間なのですから、もう少しお話しが聞きたかった…)、感覚的には「題名のない音楽会」の様な空間でした(笑)。
 曲によってはボーカルも付いたり(霜月はるかさんは自身の曲で指揮とボーカルを担当。ボーカル中は、オーケストラアレンジを担当した岩垂さんが指揮代行していました)、男女混声の合唱隊(15人くらい?)も配置されたり、弦楽五重奏があったりして(ここにパーカッションとして加わった作曲者のなるけみちこさんは、演奏終了後「私は居なくて良かったんじゃない?」とコメントされていましたが、こういう枠にとらわれないスタイルがこの「ゲームタクト」の特色なのではないかと感じるし、音楽とは本来そういう自由度が良いと思うので不要なんて思いません!)色々な音楽を楽しめたことも特筆したいところです。何より、ボーカルとして今回の昼公演では、霜月はるかさん、河野暁子さん、SAK.さん、サラ・オレインさんといった、直接歌声を聴くのが初めての方々の熱量の高いボーカルが聴けたことは貴重な体験となりました。こんなにも素晴らしい歌声でゲーム音楽に貢献してくださっていたんですね…。

 全体感としてざっくり書きましたが、各楽曲それぞれに良さがある中でやはり残しておきたいのは『「LUNAR2 ETERNAL BLUE」メドレー』についてです。

 岩垂さんがスコアを持って登場し、指揮台の上に立って構えた瞬間から僕は完全に「LUNAR -ETERNAL BLUE-」の世界に入り込んでいました。最初の一音目が鳴った時、もう頭の中には「私は、青き星のルーシア。この世界は危機に瀕しています。私をアルテナに会わせてください」という声が響いていました。メインの旋律を奏でる木管楽器、下支えするストリングス、優しく包むブラス…。メインスクリーンに映し出される「LUNAR2」のオープニング映像も手伝って、完全にその当時の感動が蘇っていました。
 メインテーマをそのまま終えるのかと思いきや途中で切り、「ゾファー出現」へ。男性コーラスが不安を掻き立て、世界の危機が身に迫っている感覚に襲われます。そんな中で「明日へのフィールド」に続き、若き冒険者たちがそれぞれの理由を胸に共に戦う姿が浮かび上がります。そして始まる「激闘~Battle No.2~」は、正にヒイロ、ルーシア、ロンファ、ジーン、レミーナ、レオ、ルビィのそれぞれの魂を感じる熱量が生み出されて拳を強く握ってしまいました。もうアルテナが居なくなってしまった世界に一人取り残されたと絶望するルーシアの隙を突いたゾファーに敢然と立ち向かうヒイロたちに、多くの感情を揺さぶられるルーシア。そういった人間の想いの強さとゾファーの力がぶつかり合う最終戦闘「ゾファー vs ルーシア」は、自分がヒイロたちの想いに感情を重ねた時の気持ちを完璧に取り戻してくれました。辛くも勝利を収めたヒイロを待ち受けていた「別れ」。そして、想いを貫いたヒイロが救ったもう一つの世界。凍てついた青き星の雲が晴れ光が差す「ETERNAL BLUE -永遠の想い-」が、冒険の日々を癒しこれからの未来を明るく照らす様に、聴き手の心を優しく包んでくれました。まさかの男女混声による歌唱まで来るなんて思わなかったので、この時点で僕は涙が溢れてしまいました。
 最後の一音を聴き終え、心からの拍手(本当はスタンディングオベーションしたい気持ちでいっぱいでした)を贈りました。指揮をする岩垂さんがとてもカッコ良くて、奏者もしっかりと岩垂さんに応えてくれて、自分の中にあった「岩垂さん指揮でルナの曲のオーケストラ演奏が聴きたい」という夢の1つが叶った喜びと感動で胸いっぱいでした。この時間は本当に宝物です。にしても、演奏会で涙を流したのも随分久し振りだな…と思ったら、オーケストラでなく吹奏楽、しかも素人の演奏(「響け!ユーフォニアム」スペシャルイベント)で感動して泣いたことが2015年10月にありました(笑)。

 別会場(小ホール)で「レジェンドコンポーザーズ」という垂涎のイベントをやっていたのですが、有料観覧ということで泣く泣く断念(っていうか当日券はあったのかしら…?)。今回は目的が「LUNAR2 -ETERNAL BLUE- メドレー」だったので、そちらを見届けられただけでも大満足でしたから悔いはありません!

 次回開催されるのであれば内容関係無しに参加しても良いかな?と思えるほど、とても価値のあるイベント(演奏会)でありました。本当に素晴らしい演奏と沢山の作曲者様、奏者様、歌姫様との出会いをありがとうございました!

■付録:演奏曲目(記述が無いものは、指揮:後藤正樹(敬称略))

  1. GATE OF STEINER(『STEINS;GATE』より)
  2. Theme from THOUSAND MEMORIES(『サウザンドメモリーズ』より)
    ※指揮:いとうけいすけ
  3. 猛獣たちとお姫様メドレー(『猛獣たちとお姫様』より)
    ※指揮・ヴォーカル:霜月はるか/サポート:岩垂徳行
  4. MAIN THEME ~SPACE HARRIER~(『SPACE HARRIER』より)
    ※ピアノ:Hiro
  5. Awakening(『ファイナルファンタジーXI』より)
  6. High Sky(『TERRA BATTLE』より)
    ※ヴォーカル:河野暁子
  7. モンスターストライクシンフォニー 第6楽章~爆絶~ ゲームタクトバージョン(『モンスターストライク』より)
    ※指揮:桑原理一郎

    (休憩)
  8. 今あたしがつむぐ日々(弦楽四重奏)(『ノーラと刻の工房 霧の森の魔女』より)
    ※パーカッション:なるけみちこ
  9. Blue Skies(『エースコンバット04 シャッタードスカイ』より)
    ※ヴォーカル:SAK.
  10. 『LUNAR2 ETERNAL BLUE』メドレー(『LUNAR2 ETERNAL BLUE』より)
    ※指揮:岩垂徳行
  11. 文豪とアルケミスト(『文豪とアルケミスト』より)
    ※指揮:坂本英城
  12. 「世界樹の迷宮」メドレー2017 ~迷宮I 翠緑ノ樹海~迷宮V 遺都シンジュク~(『世界樹の迷宮』より)
    ※指揮:古代祐三
  13. Beyond the Sky(『ゼノブレイド』より)
    ※ヴォーカル:サラ・オレイン

    (アンコール)
  14. 閃光(『ファイナルファンタジーXIII』より)
  15. Glory(『予言者育成学園 Fortune Tellers Academy』より)
    ※ヴォーカル:サラ・オレイン/指揮:坂本英城

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2012年7月 8日 (日)

PSVita「Dokuro」発売

Dscf3524 私にとっては急に耳に入った情報で、何も期待していなかったPSVitaソフトの1本。しかしながら、制作がゲームアーツだと聞いて黙っていられる程ゲームアーツに興味が無くなっている訳ではないので即予約。

 予約した後で詳細を調べた訳ですが(笑)、見た目、内容、値段それぞれは合格。体験版も配信されるということではありましたが、予約してしまった手前、新鮮な気持ちでプレイしたいということもあって発売日まで何も情報を得ずに過ごし、とうとう発売日を迎えました。

 私は価格が安いとは言え、どうしてもパッケージの無いダウンロード版を選択する気になれない為、迷う事無くパッケージ版を選択(…って、PSVitaのパッケージはダウンロード版との値段の差異を感じられない寂しいものではありますが…)。

 早速、プレイしてみましたので所感を残しておこうと思います(ステージ4まではクリアしたので、そこまでの所感となります)。

 ゲームの基本は横スクロール型のアクションゲームで、操作は方向キーにプラスして、攻撃ボタン、ジャンプボタン、特殊アクションボタンの3つ。その他、チョークチェンジ(Lボタン)と変身ボタン(Rボタン。前面/背面のタッチでも可能)という、慣れてしまえば然程難しくない操作系です。

 自分の分身のとなるドクロを操作し、捉われた姫を城の外まで脱出させてあげるのが基本です。その中で、姫は何もしなければ一定スピードで右側に移動し続け、段差がある場合はジャンプ、飛び降りが出来ないので止まる、敵が近づけば逃げる…といった行動を続ける中、自分は姫が安全にポイントまで歩ける様に、トラップ解除やギミック操作して導くことになります。
 面が進むにつれて、ドクロの変身(ドクロモードは敵を倒せないが(殴って遠ざけることは可能)二段ジャンプが出来る、イケメンモードは敵を倒せるが二段ジャンプ出来ない。でも、姫を抱っこしてちょっとした段差を下ることが出来る(高すぎるとダメージ))や、フロント画面にタッチして描くチョークアクション(白チョークでロープを具現化出来たり、赤チョークで導火線を具現化出来る)などを徐々に覚えて行けるので、プレイ前にマニュアルを見て「色々あって覚えられない」と思った人でも大丈夫なレベルだと思います(つまり、そのまま始めても大丈夫)。

 1ステージは10面から構成され、各ステージには1つのコインが配置されています(コイン取得有無はゲーム進行上は関係なし。トロフィー等には関係あり)。プレイ感覚とステージ印象は「風のクロノア」+「悪魔城ドラキュラ(特に「ギャラリーオブラビリンス」)」を感じました(姫が勝手に進むという仕様は「シャドーウォーカー」にも通ずるところがあるかな…)。ステージラストにはボスが居る場合もあり、新たなギミックなどはステージ中だったり、ボス戦中であってもヒントパネルが振って来たりするので比較的理解しやすく進められると思います。

 ステージ4までをクリアした中で感じたのは、

  • 雰囲気(グラフィックや音楽)は良い
  • 基本の操作性も悪くない
  • 頭を使わなければならないパズル要素の強いステージも多く、なかなか歯応えがある
  • それでもステージ4で急激に難度が上がるのは如何なものか。少しずつ学習しながら、自然と高度なことを気持ち良くこなせる様になって行くのが「楽しさ」の基本だと思うものの、このステージ4はその点をまるで無視した上昇振り…
  • △ボタンでリトライになるボタン配置、PSVitaのレイアウトだと○ボタン押下時に△に触れてしまうことがあり、良い調子で進んでいたところでリトライが実行されてしまう事が何度もあってかなりキレた(これがステージ4の最中に頻発したので余計にイライラが募った)
  • 攻撃ボタン(□)と特殊操作ボタン(○)を区別している必要を殆ど感じない(同時に使う局面は無いので、□ボタンだけの使用であれば、△ボタンに触れることも無いと思う)
  • ドクロ/イケメンのチェンジにフロント・背面のタッチを使えるというのは、然程利点を感じない(PSVitaを持っている時、不意に背面に触れてドクロに戻ってしまったり、背面に触れたままになっていてフロントタッチしてもイケメンになれなかったりと、シビアな面では不確実過ぎる)

 ということです。良い面は良いと素直に思うものの、操作系にいくつかの難を感じて「昔のゲームアーツなら、こういう点も感じなかっただろうな…」と、些細な部分に拘りを感じない仕上がりはちょっと残念に思いました…(そういう意味では「シャドーウォーカー」からの進化が見て取れない)。それでも、価格の安さとそこそこのボリューム感を考えれば、コストパフォーマンスに優れた良いゲームと言えるのではないかと。

 今のゲームアーツには「技術力」はあるかもしれませんが、「芸術力」の構成要素の中で、操作系や全体の仕上がりとしての詰めの甘さを感じます。以前は操作系だけで感動出来ていたくらいなので、そこはもっと本気で挑んで欲しいと思います。名前だけのゲームアーツであって欲しくないですからね。

 クリアまではやり続けたいと思いますが、今回の感想で感じたことが覆ることはないので、後は如何に楽しさを積んで行けるか、という点を楽しみにプレイしたいと思います。台詞の音声が無くても、人語でなくとも感動したアクションゲームの私の中での代表格である「Nights」と「風のクロノア」に少しでも近づける感動があることを楽しみにしています。

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2012年2月17日 (金)

「ゲームアーツ ベストコレクション」発売!

Dscf3294 本来であればとっくに発売されているはずの「ソーサリアン オリジナルサウンドトラック Vol.3」。何やら権利関係の調整中らしく、公式には何もアナウンスがなされないまま、発売日が未定のまま既に4ヶ月が過ぎ去りました。そんな状況の最新ステータスを把握すべく情報を収集している中で見つけた「ゲームアーツ ベストコレクション」という新譜情報。

 「?」と思って確認すると、ゲームアーツを懇意にし続けて来た私は避けて通ることの出来ない様なアイテムではないですか! ということで即予約し、無事に手にすることが出来ました。

 CD4枚組で、各ディスク70分前後の収録という大ボリュームの本CDは、「キュービーパニック」「テグザー」「シルフィード」「ゼリアード」「ファイヤーホーク」「HARAKIRI」という、PC-88で発売された名作群に加え、メガCD版「シルフィード」も収録されている、ファン垂涎の構成。中でも「ファイヤーホーク」は標準音源(OPM)版とサウンドボードII(OPMA)版が共に収録され、「ゼリアード」や「HARAKIRI」の様に一部曲がサウンドボードII対応となっているものも両バージョン収録し、ゲームアーツと言えば音声合成!ということで、収録タイトルの殆どにおいて音声を網羅。ザカリテだろうとフェリーサ姫だろうと、水も漏らさぬ収録っぷり(笑)。しかも、勿論基本的に2ループ収録で、「ソーサリアン」の時の様に冗長さを感じることの無い長さなのも良いですね。驚愕なのは(?)、「ザカリテゲーム」と言われた、オマケソフトの音まで収録!(帯の裏にはその画面まで載せているという凝り様には感心しました(笑))

 これまでサイトロンから「PCサウンド オブ シルフィード」や、東芝EMIから「シルフィード オフィシャルゲームミュージックサウンド(メガCD版)」、古くはアポロンから「オリジナルサウンド オブ シルフィード」など、既に廃盤となって入手困難な音源となっているものだけでなく、今回CDとして初収録されたタイトルも多い今回のリリースは、これまで発売されたどのアルバムよりも「実機収録感」が強く、自宅でソフトを起動して実機で鳴っている音に近いものが収録されているのも特徴だと思います。例えば「キュービーパニック」は起動直後の1ループ目は時折重くなって音に遅れが出たり、「テグザー」のムーンライトソナタのぶつ切り的な終わり方など、もう身体に染み付き過ぎている感覚がそのまま収録されているのに驚きました(CDなので、もっと上手く編集して普通に聴ける様に調整しても良い部分だと思うので、良くも悪くも手が入っていないのは新鮮に聴こえました(笑))。

 個人的には「ヴェイグス」が収録されていないのが残念ではありましたが、代わりにこれまでアレンジ版としてしかサントラ化されていなかったメガCD版「シルフィード」が、本当の意味での「オリジナルサウンドトラック」として収録してくれたのは嬉しかったですね。

 ブックレットはあまり凝っておらず(体裁的にはサイトロン版の方が良い)、パッケージデザイン、CDレーベル面も決して褒められたデザインではありませんが、当時の会報「遊戯芸術新聞」から転載されたメガCD版シルフィードの英語音声の文面や、「ヴォルガードII」が基礎になったかな?と思えるBGMに詞を付けてしまったものを載せていたりするのは、帯の裏のザカリテゲームの画面も含めて、妙な拘りが垣間見えるのは嫌いじゃないです(笑)。まぁ、もっと構成としては考えるべきだったのではないかなぁ…と思わなくもありませんが、最近はしっかりしたCDブックレットであることの方が稀に感じますからね…(苦笑)。

 そんなこんなで、一通り楽しんだ「ゲームアーツ ベストコレクション」。私にとっては特別懐かしさを感じるものではないものの(今でも実機で時折楽しんでいるくらいなので)、こうして一時代を築いたPCゲームの音源が今の時代に復刻する意義は強く感じており、スペックが低い時代だからこそ感じられる凄さを気付かせてくれる。そんなことを改めて感じる1枚です(記念に収録タイトルのパッケージや旧譜を一緒に写真に収めてみました(笑)。「キュービーパニック」は、ある意味宝物です)。

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2010年11月10日 (水)

「シルフィード オルタナティブ」がAndroidに

Silpheed_alt 最近特にニュースがないよなぁ…と思って何気なく覗いたゲームアーツのサイト。そこに、掲載されていた「シルフィード」のまさかの新作…! 「SILPHEED Alternative Menace from Beyond the Stars」というタイトル。

 しかしながら、対応機種はAndroid携帯向けで、3D対応とのこと…(苦笑)。

 最近はゲームの市場が携帯系に流れつつあり、据え置き機で遊びたい私としてはとても寂しいのですが、「シルフィード」の新作と聞いて放置しておく訳にも行きません。

 現在使用している携帯電話はauですし、そろそろ電池の持ちも悪くなっていることから機種変更も考えていたところなので、折角の機会ですから「IS04 REGZA Phone」にでも換えてみるというのもアリ…かな?(笑)

 にしても、やはり自分が贔屓にしていたゲームアーツは今では見る影も無いことを、サイトを見て改めて感じてしまいました…。

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2010年6月 2日 (水)

ハセガワ 1/48「F/A-18F スーパーホーネット」Ritsuko & PLUM 1/100「SA-77 シルフィード」

Dscf2503 先日第二弾シリーズを応援しようと決めてしまったハセガワの「アイドルマスタープロジェクト」シリーズ。その第二弾1機目が発売となりました。今回は「F/A-18F スーパーホーネット」で律子仕様となります。

 ハセガワ出荷が5/29ということで、Amazonでも6/3には入荷するという話だったので、6/3に店舗へ赴けば十分購入可能だろう、ということで一路ヨドバシカメラへ。すると…。

 売っていないのですが…(苦笑)。

 気を取り直して他店舗へ。するとやはり全然見掛けない(汗)。探しているお店が悪いのかな…と思っていたら1機のみ発見・確保。もしかして、品薄? こういう商品は凄い数が捌けるわけではないと思うのでお店も入荷数を読むのが大変だと思いますが、店頭に並んで1週間も持たないのは避けて欲しいなぁ…と(毎日お店をチェック出来る訳ではないですから)。今回は運良く入手出来たので良しとします。

 で、発売されることを知って予約していた「SA-77 シルフィード」も発売されていたので引き取り。アイマス機と比べるとスケールが違うというのもありますが(アイマス機は1/48、シルフィードは1/100)、同じ(?)戦闘機のプラモデルということからも比べてしまい、「シルフィード」がお値段の割には満足度が小さくなってしまいました(汗)。でも、こうして発売された事は素直に嬉しいですし、形状的には満足しているので良しとします!

 にしても、こんな短期間にプラモデルが増えることになるとは思いませんでしたね…。少しずつでも良いので製作出来れば。

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2010年2月27日 (土)

SEGA CD版「LUNAR -ETERNAL BLUE-」

Dscf2400 遂に念願(悲願)であった、SEGA CD版「ルナ -ETERNAL BLUE-」を手にすることが出来ました! 実は先日紹介したSEGA CD版「ルナ -THE SILVER STAR-」が届いた時には落札済で(笑)、無事に届くのを待っていたのです。

 ebayは海外のオークションということもあり、国内のオークション感覚でいると、発送に関する安心感はそのまま適用出来ないので、無事に届くかとにかくドキドキします。

 今回、FirstMailという、国内で言う普通郵便での発送だったのですが、待てど暮らせど届きません。前回が1週間で届いただけに、これは一体? 2週間経過した時点でセラーに確認。何も応答が無く更に1週間経過したので(汗)再度問い合わせ。すると、やっと到着! 郵便事情などで1週間で届くこともあれば1ヶ月かかることもある、といったことをネット上で見ていたものの、今回はセラーが発送自体をしていなかった模様(郵便の受付が最初に問い合わせた日の翌日になっていて、発送通知が来た日では無かった(苦笑))。まぁ、今回この「ルナ -ETERNAL BLUE-」入手までは、この他にも別に誤ってCD-ROMのみのものを落札してキャンセルしたり、色々大変だったのですが、とにかく無事に入手出来たことは本当に嬉しく思います。

Dscf2399  で、早速ちょっとプレイ。当たり前ですが、メガCD版のままです(笑)。ヒイロの声がちょっと軽かったり、レオの声が年寄りくさい感じだったりしますが、ルビィやルーシアの吹き替えは良い感じ。その他、マニュアルを見る限り、名前が変わっているキャラはライナスだけの様ですが、メガCD版では別紙になっていたマップ類はマニュアル内に入れられ、オールカラー&表紙箔押しという豪華(?)さ。

 取り敢えず青き塔に行くまでプレイしてみましたが、古いゲームながらもまたプレイしたくなってしまう”何か”が、このゲームにはありますね。これを機に、折角なので英語版でプレイしてみようかな?(笑)

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2010年2月 2日 (火)

SEGA CD版「LUNAR -THE SILVER STAR-」

Dscf2390 先日「eBay始めました」といった記事を上げましたが、それから間もなく1つ落札することが出来、PayPalでの振り込み手続き完了してから翌日には発送の連絡が。そして待つこと1週間。

 とうとう手にしたSEGA CD版「ルナ -THE SILVER STAR-」!

 この頃からパッケージは箔押しの豪華なジャケットなんですね、海外版は。

 マニュアルを見ると、アレスとキリーの名前がそれぞれアレックスとカイルという名前になっていることを除いては、メガCD版と同じと言って良いみたいです。

Dscf2389 ちょっとだけプレイしてみましたが(白竜の洞窟に入って最初の岩を壊すところまで)、ナル、ラムス、ルーナの英語吹き替えを聴いてみたところ、全然違和感なし。「スナッチャー」の時もそうでしたが、移植スタッフはなかなか良い仕事をしていると思いました。ルーナの吹き替えの声は、割と私の好み(笑)。ちなみに、ルーナが泉で歌う部分は日本版そのままでした。
 プレイ感覚は当たり前ですが、完全にメガCD版そのもの。英語になっていても問題なくプレイ出来ます。どちらかと言えば、「シルバースターストーリー」ばかりプレイしていた為に、メガCD版として異なる部分に驚いていた方が多いです(白竜の洞窟に入る際、最初の岩を壊すのはアレスの父親から貰った指輪が反応するのではなく、一回ブルグに戻ってラムスの家で入手出来るものだった等)。

 これで残るは「ルナ -ETERNAL BLUE-」のみ。果たしてこちらは無事に入手出来るでしょうか…!?

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2010年1月29日 (金)

PS3でも「テグザーネオ」?!

Dscf2361 2009年10月1日、PSPで配信開始された「テグザーネオ」。これは、1985年にゲームアーツから発売されたPC-8801mkIISR専用ソフト「テグザー」が、映像やサウンドを一新してPSPに登場したもので、PC88版は同じゲームアーツ制作の「シルフィード」と共に、私がTVゲーム(パソコンゲーム)というものを深く楽しむことになるきっかけになっただけに、その想い入れの強さも格別です。勿論、PSP版配信開始日に即ダウンロードしてプレイを楽しんでいます。

 そんな「テグザーネオ」が、何とPS3版で配信開始されました。PSPとREGZA ZX9000の組み合わせでフル画面プレイが可能ではありましたが、HD化されて、更にはオリジナルのPC版まで収録されているという、PSP版を既に持っている私も飛びついてしまいました(笑)。
 まぁ、プレイしてみたら基本的にPSP版ではあるのですが、画面がHD化されて大きい分、迫力が違います。また、敵を破壊した時のデュアルショックの感じが良い効果を生んでいます。それと、オリジナルのPCモード(クラシックモード)は、PS3だと処理が早過ぎます。また、ゲームオーバー時にムーンライトソナタが流れないのもマイナスです。まぁ、操作方法のデフォルトがPC版でないのは許します(笑)。
 記念にPC88版のパッケージ、PSP版、PS3版を一緒に写真に収めてみました。

 これまでも「同じゲームを何機種で持っているんだ?」というソフトはありましたが、まさかその仲間に「テグザー」が入ることになろうとは…。こういうリメイクは個人的に大歓迎なので、是非今後もゲームアーツのPCソフトを復刻して欲しいです。「シルフィード」や「ヴェイグス」、「ゼリアード」に「キュービーパニック」とかも良いですねぇ…。

 今でこそハードウェアの性能が凄い為にソフトの凄さが伝わり辛い世の中になったかな?と思いますが、PC-88の時代において、技術力ときめ細かいゲームデザインなどで感動を与えてくれたゲームアーツは正に”遊戯の芸術”であり、私にとって本当に信頼していた大好きなソフトハウスです。今では当時の面影を見ることが出来ませんが、それでも応援したいという気持ちは強く持っています。

 本当の意味でゲームアーツのDNAを感じることが出来る新たなゲームに出逢いたいですし、それを信じています。

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